JP5319205B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータをPWM(パルス幅変調)制御するモータ制御装置に関する。
従来、モータの駆動制御において、PWM制御が広く利用されている。このPWM制御では、三角波キャリアの周波数と、電圧制御指令の周波数が近づいてくると、ビート現象が生じることがある。このため、電圧制御指令の周波数を三角波キャリアの周波数の整数倍とする同期PWM制御が提案されている。
特許第2001845号公報 特開平6−197547号公報 特許第3346223号公報
ここで、同期PWMでは、同期数切り換え前後のキャリアのスイッチング期間(PWMの比較結果)が大きく異なり、出力電圧が大きく変化するため、電流が乱れてしまう。それが原因で、切り換え時においてモータ駆動にトルクショックが発生する場合がある。
本発明は、モータを三角波キャリアと電圧指令の比較結果に応じてPWM制御するモータ制御装置であって、電圧指令の位相に対し三角波キャリアの位相を同期させる同期PWM制御を実施するとともに、電圧指令の1周期に対応する三角波キャリアの数である同期数を、現同期数から電圧指令の周波数に応じた要求同期数へ切り換えることが可能な同期制御手段と、現同期数における、三角波キャリアの所定位置における電圧指令の位相を検出する検出手段と、要求同期数における、三角波キャリアの前記所定位置における電圧指令の位相を算出する算出手段と、を含み、期数を変更する同期切り換えを行うに当たって、切り換え前後の三角波キャリアの前記所定位置における電圧指令位相の差が所定の範囲内であることを切り換え条件とすることを特徴とする。
また、前記検出手段は、現同期数における、三角波キャリアが谷の時点での電圧指令の位相を検出し、前記算出手段は、三角波キャリアが谷の時点での同期切り換え後の要求同期数における電圧指令の位相を算出することが好適である。
また、電圧指令の位相に対し三角波キャリアの位相を同期させる同期PWM制御を実施するとともに、電圧指令の1周期に対応する三角波キャリアの数である同期数を、現同期数から電圧指令の周波数に応じた要求同期数へ切り換えることが可能な同期制御手段と、を含み、前記モータは3相モータであり、現同期数は偶数であり、要求同期数は奇数であり、前記同期制御手段は、現同期数における三角波キャリアが谷の時点の電圧指令の位相が120度の倍数に当たる時点で、現同期数から要求同期数へ切り換えることが好適である。
このように、本発明によれば、非同期状態から同期状態に移行する場合や、同期状態において同期数を変更する場合に、移行前後の状態が所定範囲内にある場合に移行を許可する。従って、移行時におけるモータ電流の乱れを効果的に防止できる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係るモータ制御装置を含むモータ制御システム全体の構成を示す図である。モータの目標トルクについてのトルク指令T*は、電流指令生成器10に供給される。電流指令生成器10は、トルク指令T*に基づいてd軸、q軸についてのモータ電流の目標値である電流指令Id*,Iq*を作成する。電流指令Id*,Iq*は、正弦波PWM制御器12、過変調PWM制御器14に供給される。また、トルク指令T*は、矩形波電圧制御器16にも供給される。
正弦波PWM制御器12、過変調PWM制御器14は、電流指令Id*,Iq*に基づき、UVWの三相の電圧指令を作成し、これと三角波キャリアを比較することで、PWM制御信号を生成する。正弦波PWM制御器12では、電圧指令が三角波キャリアの振幅を超えない範囲でのPWM制御信号を生成し、過変調PWM制御器14は電圧指令が三角波キャリアの振幅を超えるPWM制御信号を生成する。また、矩形波電圧制御器16は、各相の1電気周期(電圧制御指令の1周期)に1パルス(上側スイッチング素子を180度の期間オンし、下側スイッチング素子を残りの180度の期間オンする)を出力する最大出力の場合の駆動である。
ここで、これら制御器12,14,16においては、電圧指令はそのモータの周波数によって、三角波キャリアに同期させる同期PWM制御を行う。例えば、三角波に番号を付け、電圧指令1周期に含まれる三角波数が3,6,9,12,15,18,21,33などの電圧指令を生成する。なお、この同期については、同期数の切り換え、同期、非同期の切り換えについて特別な処理をしており、これについては後述する。
制御器12,14,16の出力は、制御切り換え器18に供給される。この制御切り換え器18は、制御モード判定器20からの制御信号に応じて制御器12,14,16のうちの1つを選択する。なお、制御モード判定器20は、電圧指令振幅と電流位相を用いて制御モードを判定する。
制御切り換え器18からの出力は、インバータ22に供給される。インバータ22は、3相分のスイッチングアーム(2つのスイッチング素子の直列接続)を有し、制御器12,14,16のいずれかから出力されるPWM制御信号に応じて6つのスイッチング素子のスイッチングが制御される。
そして、インバータ22からの3相のモータ駆動電流がモータ24に供給され、モータがトルク指令T*に応じて駆動される。
なお、矩形波制御は必ずしも必要ではなく、矩形波制御を行わない場合には、矩形波電圧制御器16は省略される。
次に、同期PWM制御について説明する。図2には、同期PWMの三角波番号を示してある。同期数6では、電圧指令(この場合はU相電圧指令)の1周期に三角波キャリアのピーク(山)が0−5の6個存在する。正転では番号0,1の間の谷から電圧指令の1周期が始まる。逆転では、三角波番号は0,5−1のようになる。そして、番号0,5の間の谷から電圧指令の1周期が始まる。従って、電圧指令の位相が正転と逆転とで反転している。同期数9では、電圧指令(この場合はU相電圧指令)の1周期に三角波キャリアのピーク(山)が0−8の9個存在する。正転では番号0,1の間の谷から山に移行する途中のゼロクロスから電圧指令の1周期が始まる。逆転では、三角波番号は0,8−1のようになる。そして、番号0,8の間の山から谷へのゼロクロスから電圧指令の1周期が始まる。
ここで、同期数が奇数の場合には、電圧制御指令と、三角波キャリアとの比較結果(電圧制御指令の振幅の大きい期間をHレベルとする比較)からPWM制御信号を作成する。そして、このPWM制御信号を用いてインバータ22のスイッチングを制御する。一方、同期数が偶数の場合には、電圧制御指令が負のときに電圧指令を反転し三角波と比較(絶対値で三角波と比較)し論理を反転する。例えば、同期数6の場合に、位相180度のところで論理を反転し、電圧指令の正期間と負期間の出力パルス波形を合わせる。
そして、同期PWM制御と、非同期PWMの切り換え、および同期PWM制御における同期数の切り換えについて、図3に基づいて説明する。本実施形態では、三角波キャリアの山の時点で、谷の時点の状態を予測し、谷の時点で切り換えを行う。
まず、三角波キャリア(搬送波)のピーク(山)において、割り込みが掛かり処理が開始される。同期PWMを行うかを判定する(S11)。この判定で、非同期PWMを行うのであれば、非同期PWMに設定し(S12)、処理を終了する。
S11において、同期PWMを行うのであれば、θv,θsr,θsd,mr,mdを計算する(S13)。
θv=(θ+Δθ+φv)%2π
θsr=2π/Nr,θsd=2π/Nd
mr={θv+θsr/2},md={θv+θsd/2}
であり、θvは電圧指令の位相、Δθはキャリア半周期移動電気角でありθsr/2またはθsd/2、φvはq軸基準電圧指令位相、Ndは現同期数、Nrは要求同期数、θrは要求同期数のキャリア間の移動電気角、θdは現同期数の搬送波間の移動電気角、mは三角波番号(mrは要求同期数での三角波番号、mdは同期数での三角波番号)である。なお、%はその後の値で前の値を割ったあまり(剰余)を示す。
ここで、図4にdq軸とU相の関係の一例と、その際の電気角θ、およびq軸基準の電圧指令の位相φvの関係を示す。なお、本例では、三角波キャリアのピーク(山)において、三角波キャリアの谷時点の電圧指令を予測するためにΔθを加算している。
次に、前回は同期PWMであったかを判定する(S14)。このS14の判定でNoの場合は、非同期PWMから同期PWMに切り換えようとしている。そこで、切り換えに伴う同期補償位相θcを算出する(S15)。
ここで、同期補償位相θcは
D=(θv+θsr/2)%θsr
正転時:θc=(θsr/2)−D
逆転時:θc=−(θsr/2)+D
である。
すなわち、Dは、電圧指令の位相が同期していれば、θsr/2になる。そこで、同期補償位相θcはDとθsr/2の差となっている。
そして、同期補償位相θcが±Xの範囲内にあるかを判定し(S16)、NoであればS12に移行し非同期PWMの状態を維持する。一方、S16の判定でYesであれば、同期数をNrに切り換える(S17)。ここで、Xは、例えば、5deg程度など、同期PWMに切り換えたときに、非同期PWMから同期PWMに切り換えた前後のキャリアのスイッチング期間に大きな影響がない値を採用する。
S14において、Yesの場合には、すでに同期PWMを実施しているので、同期数を変更するか否かを判定する(S18)。すなわち、現同期数Ndと、要求同期数Nrが等しいかを判定する。この判定でYesであれば、同期数の切り換えは不要であり、同期数切り換えなし、次回同期数=Ndとして(S19)、処理を終了する。
S18において、Noの場合、同期数の変更が必要である。そこで、要求同期数Nrが奇数か、偶数かを判定する(S20)。この判定で奇数であった場合には、同期数Nが奇数か、偶数かを判定する(S21)。このS21の判定で奇数であれば、次回の同期数を要求同期数Nrにして(S22)、処理を終了する。これは、同期数が奇数の場合は、三角波の山と谷の中間と、電圧指令のゼロを同期させているため、変更前後の三角波と電圧指令の同期位相が同じであり、その変更に問題はないからである。
一方、S21で現同期数Ndが偶数であれば、偶数である現同期数Ndを奇数の要求同期数Nrに変更することになる。そこで、現在の三角波の谷(谷割り込み)時の電圧制御指令の角度θdを算出する(S23)。この場合、現同期数Ndが偶数であるため、θdは、
θd=θsd・md
となる。
そして、求められたθdが120度の倍数であるか(120度で割った剰余が0か)を判定する(S24)。これは、同期数は偶数、奇数のいずれであっても同期数が3の倍数であり、同期数が偶数であるときに、θdが120度の倍数であれば、同期数が奇数の場合であっても、θd=θrの電圧指令の位相での切り換えになるからである。S24でYesであれば、S22に移行し、同期数の切り換えを行う。一方、NoであればS19に移行し同期数の切り換えは行わない。従って、同期数偶数から奇数の切り換えは、θdが120の倍数のタイミングで行われる。
S20において、要求同期数が偶数と判定された場合には、現在同期数の電圧制御指令のキャリアの谷時の位相θdと、要求同期数における電圧制御指令のキャリアの谷時の位相θrを算出する(S25)。この場合、要求同期数Nrにおける電圧制御指令のキャリアの谷時の位相はθr=θsr×mrとなる。一方、現在同期数Ndの電圧制御指令のキャリアの谷時の位相θdは、奇数の場合θd=θsd×(md−θsd/4)となる。そこで、これらを算出する。ここで、同期数の変更において、奇数から奇数、奇数から偶数、偶数から奇数の変更はあるが、偶数から偶数への変更はない。これは、偶数の場合は、論理の反転や三角波と比較する電圧指令の符号反転が必要であり、奇数に比べ選択したくないという要求があり、電気1周期に含む三角波数が12以下の場合は同期数に偶数数(同期数6,12)を選択するが、電気1周期に含む三角波数が12を超えた領域では奇数のみを選択するため、偶数から偶数への変更がないことは問題とならないからである。
次に、θd=θrか否かを判定する(S26)。この判定でYesであれば、問題はないため、S22に移行し、同期数をNrに変更する。
S26において、Noであれば、θr,θdの位相について検出する(S27)。すなわち、A=(θr−θsr/2)%60deg、B=(θd−θsd/2)%60degを算出する。Aは要求同期数において、現在の三角波山割り込み時の電圧位相を60度で割った剰余であり、現在の三角波山割り込み時の電圧位相が60度刻みに対し、どの位置にあるかを示している。また、Bは現同期数Ndにおけるものである。
そして、得られたA,Bを用いて、現在の三角波山割り込みから次回三角波山までの間に、電圧位相の60度間隔があるか否かの判断をする(S28)。まず、A≦60deg≦A+θsr&B≦60deg≦B+θsdという、Aにキャリア間の移動角θsrを加算した角度およびBにキャリア間の移動角θsdを加算した角度が60度以上であることを条件にしている。これによって、現在の三角波山割り込みから次回三角波山までの間に、電圧位相の60度間隔があることが確認される。さらに、Nr>Ndの場合にはθd>θr、Nr<Ndの場合にはθd<θrが条件になる。同期数を増加する場合には、現在の同期数で同期している三角波谷の電圧位相に対し、要求の同期数で同期している三角波谷の電圧位相は遅れる。また、同期数を減少する場合には、現在の同期数で同期している三角波谷の電圧位相に対し、要求同期数で同期している三角波谷の電圧位相は進む。
S28の判定で、Yesの場合には、S22に移行し同期数をNrに切り換える。一方、Noの場合には、S19に移行し、同期数の切り換えは行わない。
このように、本実施形態では、同期数切り換えの条件が整ったときのみ同期数の切り換えを行う。従って、同期数切り換えに伴うトルクショック(または電流変動)の発生を効果的に防止することが可能となる。
図5には、本実施形態における切り換えの制御を行わない従来例での同期数切り換えを行った場合のdq軸電流について示してある。この例では、非同期→同期数15→同期数12に切り換えた場合を示している。同期数15→同期数12の切り換え時において、d軸電流が大きく変化することがわかる。
図6には、図5の例における同期数15→同期数12の切り換え時におけるdq軸電流、搬送波と電圧制御指令(UVW相の電圧指令)の波形を示してある。この場合には、特にU相、V相において、極性が反転することに起因して、同期数切り換え直後の三角波間で、U相スイッチング波形が電圧指令値の極性を反転し、三角波比較の論理を反転したスイッチング波形と電圧指令値をそのまま三角波比較したスイッチング波形のオン期間が異なり出力電圧が変化し、d軸電流が影響を受けていることがわかる。すなわち、同期数が奇数から偶数に変化する場合に問題が生じることがわかる。
図7には、図5に対応するもので、本実施形態における同期数切り換えを行った場合のdq軸電流について示してある。このように、同期数15→同期数12の切り換え時において、d軸電流の変動が少なくなっていることがわかる。また、図8は図6に対応するもので、図7の例における同期数15→同期数12の切り換え時におけるdq軸電流、搬送波と電圧制御指令(UVW相の電圧指令)の波形を示してある。同期数切り換え直後の三角波で、相電圧指令が三角波の振幅間に収まっている相の電圧指令値の極性の反転と論理の反転を行わないために、出力電圧に段つきがなくなり、d軸電流の変動が抑制されていることがわかる。
さらに、図9には、従来例における非同期→同期数12の切り換え時のdq軸波形、図10には切り換え時のdq軸電流、搬送波と電圧制御指令(UVW相の電圧指令)の波形を示してある。このように、従来例では、非同期から同期に切り換えた際にd軸電流に大きな変化がある。
図11,12には、図9,図10に対応する本実施形態の波形などが示されている。これより、本実施形態によりd軸電流の変化が抑制されていることがわかる。
図13には、同期数切り換えポイントを示してある。奇数→偶数の切り換えである同期数9→6、偶数→奇数の切り換えである同期数6→9、偶数→奇数の切り換えである同期数12→9、奇数→偶数の切り換えである9→12、奇数→偶数の切り換えである15→12、偶数→奇数の切り換えである同期数12→15について、各相電圧指令の変化状態および三角波キャリアを示してある。
図14には、電圧制御指令の周波数(電気周波数)と、同期数およびキャリア周波数の関係を示してある。この例は、キャリアの最大周波数を5kHzに限定している。このように、電気周波数が低い場合には、非同期としておき、電気周波数が130Hz程度から同期PWMを開始し、キャリア周波数が5kHzを超えないという条件で、電気周波数が上昇するに従って、同期数が、33→27→21→18→15→12→9→6のように切り換えられていく。同期数6で電気周波数800Hz程度(800×6=4.8kHz)が上限となる。
図15は、同期数18を省略した例である。また、図16,17は、キャリア周波数が、非同期のキャリア周波数5kHzを中心に上下するように設定した場合を示している。
このようにして、同期PWM制御の場合には、PWM制御部40におけるPWM制御信号の発生、特に同期数の変更が上述のようにして制御される。
なお、上記説明においては省略したが、通常は、dq軸電流指令Id*,Iq*に基づいてインダクタンスマップからdq軸の干渉成分を計算し、vd,Vqについてこれを補償する非干渉制御が行われる。
図18には、本実施形態におけるモータ制御装置のより詳細な構成が示してある。すなわち、この図においては、正弦波制御器12、過変調PWM制御器14、制御切り換え器18などがより詳細に記載されている。
トルク指令T*は、ローパスフィルタ30を介し、電流指令生成器10に供給される。電流指令生成器10は、トルク指令T*に基づきdq軸電流指令Id*,iq*を生成し、これを電流PI制御器32に供給する。モータ24の回転角θはレゾルバ34により検出され、電流センサによって検出されたモータ24のw相、v相電流iw,ivとともに、3相/dq軸変換部36に供給され、ここでdq軸電流id,iqに変換されて、電流PI制御器32に供給される。
電流PI制御器32は、dq軸電流指令Id*、Iq*と、現状のId,Iqとの偏差に応じて、dq軸の電圧制御指令vd,vqが出力される。電圧制御指令vd,vqは、dq軸/3相変換部38に供給される。dq軸/3相変換部38では、レゾルバ34から供給される電気角θと、インバータ入力電圧VHを利用して、dq軸/3相変換を行い、3相の電圧指令vu,vv,vwを発生し、これをPWM制御部40に供給する。そして、このPWM制御部40がインバータ22のスイッチングを制御して、モータ24がインバータからの各相電流によって駆動される。
ここで、電圧制御指令vd,vqは、電圧振幅計算部42にも供給される。電圧振幅計算部42は、電圧制御指令vd、vqと、別に供給されるインバータ入力電圧VHとから電圧利用率vampと、電圧指令位相φvを発生する。変調率vampは、電圧制御指令の振幅に応じて計算した電圧制御指令がインバータ入力電圧を上回る率であり、これが制御モード判定器20に供給され、制御モード判定器20が正弦波PWM、過変調PWM、矩形波制御のいずれを行うかを決定し、その制御モードのついての信号tc_modeを出力する。
レゾルバ34からの電気角は、回転数計算部44に供給され、ここでロータ回転角速度ωが算出され、これが同期PWM判定器46に供給される。この同期PWM判定器46には、制御モードについての信号tc_modeも供給されており、これらから同期PWMを行う場合における同期数N_SYNCを生成し、これを同期PWM位相制御器48に供給する。同期PWM位相制御器48には、電気角θ、電圧指令位相φvも供給されており、これらに基づき三角波キャリアの周波数fcを決定するとともに、上述した同期数切り換えタイミングを決定し、適切なタイミングにおいて同期数を切り換えた三角波キャリアの周波数fcをPWM制御部40に供給する。PWM制御部40は、キャリア周波数をfcとして、非同期PWM制御または同期PWM制御を行う。特に、同期PWM制御の場合には、キャリアの位相も電圧指令に応じて制御する。
実施形態に係るモータ制御装置の概略構成を示す図である。 同期PWMの三角波番号を示す図である。 同期数切り換え判定を示すフローチャートである。 dq軸とU相の関係を示す図である。 従来例における同期数切り換え時のdq軸電流の波形を示す図である。 従来例における波形を示す拡大図である。 実施形態における同期数切り換え時のdq軸電流の波形を示す図である。 実施形態における波形を示す拡大図である。 従来例における同期数切り換え時のdq軸電流の波形を示す図である。 従来例における波形を示す拡大図である。 実施形態における同期数切り換え時のdq軸電流の波形を示す図である。 実施形態における波形を示す拡大図である。 実施形態における各種切り換えポイントを示す図である。 各種同期数における電気周波数と、キャリア周波数の関係を示す図である。 各種同期数における電気周波数と、キャリア周波数の関係を示す図である。 各種同期数における電気周波数と、キャリア周波数の関係を示す図である。 各種同期数における電気周波数と、キャリア周波数の関係を示す図である。 実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 電流指令生成器、12 正弦波PWM制御器、14 過変調PWM制御器、16 矩形波電圧制御器、18 制御切り換え器、20 制御モード判定器、22 インバータ、24 モータ、40 PWM制御部、46 同期PWM判定器、48 同期PWM位相制御器。

Claims (3)

  1. モータを三角波キャリアと電圧指令の比較結果に応じてPWM制御するモータ制御装置であって、
    電圧指令の位相に対し三角波キャリアの位相を同期させる同期PWM制御を実施するとともに、電圧指令の1周期に対応する三角波キャリアの数である同期数を、現同期数から電圧指令の周波数に応じた要求同期数へ切り換えることが可能な同期制御手段と、
    現同期数における、三角波キャリアの所定位置における電圧指令の位相を検出する検出手段と、
    要求同期数における、三角波キャリアの前記所定位置における電圧指令の位相を算出する算出手段と、
    を含み、
    期数を変更する同期切り換えを行うに当たって、切り換え前後の三角波キャリアの前記所定位置における電圧指令位相の差が所定の範囲内であることを切り換え条件とすることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記検出手段は、現同期数における、三角波キャリアが谷の時点での電圧指令の位相を検出し、
    前記算出手段は、三角波キャリアが谷の時点での同期切り換え後の要求同期数における電圧指令の位相を算出することを特徴とするモータ制御装置。
  3. モータを三角波キャリアと電圧指令の比較結果に応じてPWM制御するモータ制御装置であって、
    電圧指令の位相に対し三角波キャリアの位相を同期させる同期PWM制御を実施するとともに、電圧指令の1周期に対応する三角波キャリアの数である同期数を、現同期数から電圧指令の周波数に応じた要求同期数へ切り換えることが可能な同期制御手段と、
    を含み、
    前記モータは3相モータであり、
    現同期数は偶数であり、要求同期数は奇数であり、
    前記同期制御手段は、現同期数における三角波キャリアが谷の時点の電圧指令の位相が120度の倍数に当たる時点で、現同期数から要求同期数へ切り換えることを特徴とするモータ制御装置。
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