JP5310467B2 - 動弁装置及びこれを備えた内燃機関 - Google Patents

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本発明は、自動二輪車あるいは自動車等における内燃機関において、アクセル開度に応じてバルブのリフト量、リフトタイミング及び作用角を可変制御する動弁装置に関するものである。
この種の動弁装置によれば、カムシャフトに支持された所謂、3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量が無段階に可変制御される。更に、少なくとも2気筒を並列配置した複数気筒の各気筒ごとにかかる動弁装置を有し、多気筒化に対応したものが知られている。
例えば特許文献1に記載のものでは並列2気筒エンジンにおいて、左右それぞれの気筒にこの種の動弁装置を備えている。また、多気筒エンジンの場合にはバルブ作動において気筒間の同調を図る必要があり、特許文献1に記載のものは一方の基準側カムに対して他方の調整側カムを位置調整する調整機構を備えている。
特開2005−146873号公報
ところで、特許文献1に記載の連続可変動弁装置では、カムのスライド量を規制するストッパ構造もしくは機構について何ら考慮されていない。この場合、並列2気筒の気筒間においてカムシャフトに対する軸受部を持たない構造となっているため、所定量以上のカムスライドが生じた場合でもカムのオーバーストロークがある程度許容されてしまう。ところが、カムシャフトに対する中間軸受がないため、カムシャフトが捩れてしまい、そのままでは所望のバルブリフト特性が得られない場合がある。
本発明はかかる実情に鑑み、カムのスライド動作を的確に規制し、常に適正なバルブリフト特性を保証する動弁装置及びこれを備えた内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の動弁装置は、隣接気筒に跨って配置されたカムシャフトにスライド可能に装着された立体カムを、アクセルフォークを介してバルブリフタに対して移動させ、各気筒ごとにバルブのリフト特性を連続可変するようにした動弁装置であって、
前記隣接気筒間で前記カムシャフトを支持する中間軸受を有し、この中間軸受の軸方向両側に前記立体カムが当接し得るストッパを設けたことを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記ストッパは弾機部材により構成され、前記隣接気筒の一方側の前記立体カムが一方側の前記ストッパと、他方側の前記立体カムが他方側の前記ストッパとそれぞれ弾接することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記ストッパは、その基部が前記中間軸受の内輪に面接触するように前記カムシャフトに係止されることを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記弾機部材は皿バネにより構成され、前記カムシャフトに形成した係合溝に係合する止め輪によって前記ストッパを係止するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、吸気側の前記カムシャフトにのみ前記ストッパが配設されることを特徴とする。
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブ及び排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、吸気側又は排気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、隣接し合う気筒間位置で中間軸受の両側に、各気筒のカムがそのスライドストローク端で当接し得るストッパを設け、カムの往復動時にオーバーストロークするのを有効に抑制することができる。これにより装置作動上、適正且つ高い安全性を確保することができる。
また、特にアクセル全閉あるいは全開付近の応答速度を、最大スラスト及び速度に設定可能になり、アクセル全開時には加速度感を向上させることができると共に、全閉時にはエンジンブレーキ効果を高めることができる。更には、ストッパとしての皿バネの基部を中間軸受の内輪に面接触させて配置することにより、カムシャフトに対する中間軸受の軸方向位置を正確に設定することができる等々の効果が得られる。
本発明の適用例に係るエンジンまわりを含む自動二輪車の全体構成例を示す図である。 本発明の実施形態における動弁装置の平面図である。 本発明の実施形態における動弁装置の要部構成を示す断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 本発明の動弁装置に係るクランクシャフト駆動系を示す図である。 本発明の動弁装置に係るアクセルモータ及びアクセルシャフトの結合関係を示す図である。 本発明に係るタペットローラまわりを示す平面図及び図4のB−B線に沿う断面図である。 本発明に係る中間軸受まわりを示す部分拡大図である。
以下、図面に基づき、本発明による本発明による動弁装置及びこれを備えた内燃機関の好適な実施の形態を説明する。
本発明による動弁装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態では例えば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に設けられると共に、車体フレーム101とスイングアーム109の間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持され、後輪111はチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット1(実線部)には、エアクリーナ114に結合する吸気管115から混合気が供給されると共に、燃焼後の排気ガスが排気管116を通って排気される。エアクリーナ114は容量確保のためにエンジンユニット1の後方、かつ燃料タンク117及びシート118の下方にある大きなスペース内に設置される。そのため吸気管115はエンジンユニット1の後部側に結合させ、排気管116はエンジンユニット1の前部側に結合される。また、エンジンユニット1の上方には、燃料タンク117が搭載され、燃料タンク117の後方にシート118及びシートカウル119が連設される。
ここで、エンジンユニット1におけるシリンダヘッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位には、後述するアクセルモータ44が装着される。アクセルモータ44は、例えばシリンダヘッドカバー2aの側部に突設されるが、燃料タンク117やその他エンジン周辺の部品もしくは部材と相互に干渉しないように配置される。
更に図1において、120はヘッドランプ、121はスピードメータ、タコメータ或いは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、122はステー123を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。また、車体フレーム101の下部にはメインスタンド124が揺動自在に取付けられ、後輪111を接地させたり地面から浮かせたりできる。車体フレーム101は、前部に設けたヘッドパイプ102から後斜め下方へ向けて延設され、エンジンユニット1の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム109の軸支部であるピボット109aを形成してタンクレール101a及びシートレール101bに連結している。
この車体フレーム101には、フロントフェンダ107との干渉を避けるべく車体フレームと平行にラジエータ125が設けられると共に、このラジエータ125から車体フレーム101に沿って冷却水ホース126が配設され、排気管116と干渉することなくエンジンユニット1に連通している。
次に、図2はこの実施形態における動弁装置を示す平面図、図3は動弁装置の要部構成を示す断面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図である。内燃機関であるエンジンユニット1のシリンダ内でピストンが上下に往復動すると共に、ピストンの上部に配置されたシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。本実施形態で説明するエンジンユニット1は例えば並列2気筒(車幅方向)エンジンであって、各気筒において吸気側(IN)及び排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブを有する。
本実施形態の動弁装置は、吸気側においてカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるバルブリフタユニット(もしくはタペットユニット)20と、吸気制御するバルブユニット30とを含む。また、排気側においてカム/カムシャフトユニット10EXと、カム/カムシャフトユニット10EXの下側に配置されるタペットユニット20EXと、排気制御するバルブユニット30EXとを含む。
更に、アクセル開度に応じてカム/カムシャフトユニット10,10EXのカム13,13EXを変位させるアクセルシャフトユニット40を含むが、この実施形態では吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10EXとの間に配置され、吸気側及び排気側で共用される。また、2気筒に対して単一のアクセルシャフトが使用される。
吸気側のカム/カムシャフトユニット10において、図2に示すようにシリンダヘッド2内でベアリング12(軸受)を介して回転自在に支持されるカムシャフト11を備え、この例ではカムシャフト11は2気筒にまたがって延設される。ここで、本発明ではカムシャフト11は、その両端のベアリング12A,12Bとそれらの間に配置されたベアリング12C(中間軸受)とによって支持されるが、特に中間軸受の具体的構成については後述するものとする。カムシャフト11の一端にはスプロケット15が固着し、排気側のカムシャフト11Exの一端にも同様なスプロケット15Exが固着しており、図5に示したようにこれらのスプロケット15,15Exとクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドライブスプロケット3との間には、カムチェーン4が巻回装架される。なお、図5に示されるようにチェーンガイド5、チェーンテンショナ6及びテンショナアジャスタ7等を含み、これらによりカムチェーン4が適正走行するようになっている。
カムシャフト11にはその軸方向にカム13がスライド可能に装着される。この例ではカムシャフト11とカム13との間にキー14が介在し、カム13とカムシャフト11の相対回転が規制されると共に、カム13がカムシャフト11に沿って直線運動(リニアモーション)するようになっている。なお、カムシャフト11は概して中空構造を有し、その中空内部が潤滑油路となってカム13の内径部等に注油することができる。
ここで、カム13は「3次元カム」として構成され、長手方向(カムシャフト11の軸方向)に傾斜するカム面13aを有し、バルブリフト量を連続的に変化させる形状とされる。この場合、カム高さと同時にカム作用角及びリフトタイミングも変化し、即ちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、更にはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定される。
なお、排気側のカム/カムシャフトユニット10EXは、図2あるいは図3に示すように吸気側のカム/カムシャフトユニット10と基本構成が同様であるが、カム13EXの具体的な諸元についてはカム13と異なる。
吸気側のバルブリフタユニット20において、図4に示すように外周面が略球状面とされたローラータペット21を備え、その外周面がカム13に接触する。ローラータペット21内にはアーム22が配置される。ローラータペット21の内周面は球状面とされており、この内周面とアーム22中央の大径部との間にボール24が介在する。従って、ボール24を介してローラータペット21が回転可能に支持されると共に、アーム22が揺動可能である。アーム22がローラータペット21に対して傾いたときにも、ローラータペット21を正常回転可能とする調芯機能を発揮する。
アーム22を覆うようにタペットガイド23が配置される。タペットガイド23は、正面方向(図3)から見ると逆凹形状部分を有し、図4に示すようにその両端開口からアーム22の両端部が突出する。タペットガイド23は、取付ボルト25(図7(a)参照)によってシリンダヘッド2に固定される。
また、タペットガイド23にはガイド孔23a(図3参照)が形成されており、このガイド孔23aの内側にローラータペット21が配置される。ガイド孔23aはバルブステムの軸方向に沿って形成され、これによりローラータペット21がバルブステムの軸方向にのみ移動可能となる。ローラータペット21がカム13のカム面13aに押圧されることにより、バルブを進退させるバルブリフタとして機能する。アーム22の両端部には、後述するバルブユニットのタペットシムに当接する押圧部が設けられる。なお、この押圧部は図4に示されるように、アジャストスクリュ26の先端(下端)によって構成される。
排気側のタペットユニット20EXは、吸気側のタペットユニット20と基本構成が同様である。
吸気側のバルブユニット30において、図3及び図4に示されるようにバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を備える。吸気バルブ31がリフトすることにより、吸気ポート33を介してエアクリーナ114(図1)から導かれる空気と吸気ポート33の下流側に配置されるインジェクタ(図示せず)から噴霧される燃料との混合気が各気筒の燃焼室に導入される。
各バルブステム31aの端部にはコッタ34を介してバルブリテーナ35が設けられ、バルブリテーナ35にはバルブシート36との間に装着されたバルブスプリング37の弾性力が作用する。更にバルブステム31aの上端が、前述したアーム22の押圧部により押圧される。
なお、排気側のバルブユニット30EXは、図3に示されるように吸気側のバルブユニット30と基本構成が同様である。この場合、シリンダ内の燃焼ガスは排気ポート33EXを介して、排気管116を通って排出される。
次ぎにアクセルシャフトユニット40において、図2あるいは図3に示すようにカムシャフト11及び11EX間に平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に支持されると共にカム13,13EXに連結するアクセルフォーク42とを備える。アクセルシャフト41は軸方向にスライド可能に支持され、一端側で送りネジ41aを介してドリブンギヤ43(べベルギヤ)と螺合する。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、図6のようにアクセルモータ44(図1参照)の出力軸に固着するドライブギヤ45(べベルギヤ)と噛合する。従って、アクセルモータ44の作動でアクセルシャフト41が軸方向に所望量スライド移動させることができる。
2つのアクセルフォーク42は、アクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11,11EX側へ延出し、それら両側に二股状の先端部を有する。また、カム13,13EXの端部には、ベアリング46,46EXを介して回転自在に装着されたフォークガイド47,47EXを備える。アクセルフォーク42の二股状の各先端は、フォークガイド47,47EXの係合溝に係合する。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13,13EXがカムシャフト11,11EXに沿ってそれぞれスライドする。
なお、アクセルシャフト41の一端側に設けた送りネジ41aは、好適にはボールネジにより構成される。また、ドライブギヤ45及びドリブンギヤ43は図示例ではベベルギヤにより構成されるが、その他に平歯車等により構成することもできる。
さて、前述したようにこの実施形態では並列2気筒エンジンとし、図4(及び図2)に示されるようにそれら隣接し合う気筒間位置でカムシャフト11は、中間軸受としてのベアリング12Cによって支持される。この例ではベアリング12Cはラジアルボール軸受とし、内輪12a、外輪12b及びボール12cを有する(後述する図8参照)。そして、本発明では特に中間軸受12Cの軸方向両側には、カム13が当接し得るストッパ16を設けている。
ここで、図8はベアリング12Cまわりの構成例を示している。図示のようにベアリング12Cの両側に一対のストッパ16が配設される。ストッパ16は弾機部材により構成されるが、この例では特に弾機部材として皿バネ17が用いられる。この場合、ストッパ16としての皿バネ17の基部17aが、図8に示されるように中間軸受であるベアリング12Cの内輪12aに面接触するようになっている。皿バネ17の基部17aはその小径部として、平坦な円板状に形成されており、ベアリング12Cの内輪12aの側面に面接触する。
皿バネ17の基部17aをベアリング12Cの内輪12aに対して的確に面接触させるために、皿バネ17は止め輪18によってカムシャフト13に対して係止される。この例では止め輪18としてCリングを用いるが、この他Eリング等であってもよい。これらの場合、カムシャフト13の外周部に係合溝19を形成し、止め輪18が係合溝19に係合する。このように係止される皿バネ17の外周部(大径部)17bは、ベアリング12Cの内輪12aから反り返るように延出し、カムシャフト13の軸方向に適度に突出する。
上記の場合、ストッパ16は本実施形態において吸気側のカムシャフト13にのみ配設される。
上記構成の動弁装置においてアクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作すると、アクセルモータ44が作動し、アクセルモータ44の出力軸の回転によってドリブンギヤ43を介してアクセルシャフト41がスライドする。各気筒において、カム13,13EXはアクセルフォーク42を介してアクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11,11EXに沿ってスライドする。この実施形態では吸気側においてアクセル開度に応じてバルブリフト量及び作用角を無段階可変制御する。
これによりアイドル回転域から全開域まで吸排気量を好適にコントロールし、エンジン回転数(又は車両速度)に最も適した吸排気を行うことができる。例えばエンジン低速時(アイドリング回転)にはローラータペット21はカム13のカム面13aに対してカム高さの比較的低い部位に当接する(図4の状態)。この状態で加速、即ちアクセルを開くと、アクセルモータ44の作動によりドリブンギヤ43が回転して、アクセルシャフト41がスライドする。カム13はアクセルフォーク42を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11に沿って図2の二点鎖線のようにスライドし、カム13のスライドによりローラータペット21は次第にカム高さの比較的高い部位に当接し、バルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
カム13は、上記のようにカムシャフト11に沿って往復動するが、アクセル全閉、即ちバルブ最小リフト時には図2(及び図8)を参照して、左側気筒のカム13(の右側端面)が実線で示されるようにベアリング12C左側のストッパ16に当接する。一方、アクセル全開、即ちバルブ最大リフト時には右側気筒のカム13(の左側端面)が二点鎖線のようにベアリング12C右側のストッパ16に当接する。このように各カム13の右側又は左側端面が皿バネ17の外周部(大径部)17bに弾接するように、即ち皿バネ17の弾性変形範囲内で当接する。
このように隣接し合う気筒間位置で中間軸受12Cの両側に、それぞれのカム13がそのスライドストローク端で当接し得るストッパ16を設けることにより、カム13の往復動時にオーバーストロークするのを有効に抑制することができる。そして、これによりアクセル全閉あるいは全開付近の応答速度を、それらの中間領域と実質的に同様に最大スラスト及び速度に設定可能になる。例えばアクセル全開時には加速度感を向上させることができ、全閉時にはエンジンブレーキ効果を高めることができる。
なお、本実施形態においてアクセルシャフト41の一端側に設ける送りネジ41aとして、ボールネジの他に台形ネジを用いることも可能であるが、そのままではカム13のスライドストローク端でアクセルシャフト41の所謂食い付きもしくはロック現象等が発生する可能性がある。本発明では上記のように中間軸受12Cの両側にストッパ16を設けることで、かかる台形ネジの食い付き等を効果的に防止することができる。装置作動上、適正且つ高い安全性を確保することができる。
また、皿バネ17の小径部である基部17aを中間軸受であるベアリング12Cの内輪12aに面接触させて配置することにより、カムシャフト11に対する中間軸受の軸方向位置を正確に設定することができる。そして、この結果、中間軸受の外輪12bとカムハウジングとの間にノックピン等を設けることなく、中間軸受を位置決め固定することができる。なお、カムシャフト11はその両端のベアリング12A,12Bにより、シリンダヘッド2に対して軸方向位置が固定されるため、カムシャフト11を介して中間軸受が間接的に位置決めされる。
また、上述のように皿バネ17の小径部にてベアリング12Cの内輪12aに面接触させて両側から挟持することで、中間軸受の位置精度を大幅に向上させることができる。
更に、吸気側だけでなく排気側においてもストッパ16を設けことも可能であり、両側に配置することで、倒れ誤差があった場合でも確実な効果が得られる。この場合、バルブリフト時に発生するカムロブ側のスライド力は、カム山傾斜角が小さくなる排気側では無視し得る程度に極めて小さい。従って、カム山傾斜角が大きく、それに応じてスラスト力も大きくなる吸気側のみ設ければ実質的に十分な効果が得られ、結果的にはコストダウンを図ることができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態においてアクセルシャフト41の一端側の送りネジ41aとして台形ネジ等を用いることも可能であるが、その場合その送りネジのリード(傾斜角)をその材質の摩擦係数よりも大きく設定する。カムのスライド移動端で送りネジ41aの螺合状態にロックが発生するのを防止することができる。
本実施形態では2気筒エンジンの場合について説明したが、3気筒以上の複数気筒において本発明を同様に適用することができる。
また、本実施形態では3次元もしくは立体カムの例で説明したが、その他一般的な連続可変バルブリフト機構に適用することも可能である。
1 エンジンユニット、2 シリンダヘッド、3 ドライブスプロケット、4 カムチェーン、5 チェーンガイド、6 チェーンテンショナ、7 テンショナアジャスタ、10 カム/カムシャフトユニット、11 カムシャフト、13 カム、15 スプロケット、20 バルブリフタユニット、21 ローラータペット、22 アーム、23 タペットガイド、30 バルブユニット、31 吸気バルブ、32 バルブガイド、35 バルブリテーナ、37 バルブスプリング、40 アクセルシャフトユニット、41 アクセルシャフト、42 アクセルフォーク、44 アクセルモータ、100 自動二輪車。

Claims (6)

  1. 隣接気筒に跨って配置されたカムシャフトにスライド可能に装着された立体カムを、アクセルフォークを介してバルブリフタに対して移動させ、各気筒ごとにバルブのリフト特性を連続可変するようにした動弁装置であって、
    前記隣接気筒間で前記カムシャフトを支持する中間軸受を有し、この中間軸受の軸方向両側に前記立体カムが当接し得るストッパを設けたことを特徴とする動弁装置。
  2. 前記ストッパは弾機部材により構成され、前記隣接気筒の一方側の前記立体カムが一方側の前記ストッパと、他方側の前記立体カムが他方側の前記ストッパとそれぞれ弾接することを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
  3. 前記ストッパは、その基部が前記中間軸受の内輪に面接触するように前記カムシャフトに係止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の動弁装置。
  4. 前記弾機部材は皿バネにより構成され、前記カムシャフトに形成した係合溝に係合する止め輪によって前記ストッパを係止するようにした請求項2又は3に記載の動弁装置。
  5. 吸気側の前記カムシャフトにのみ前記ストッパが配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずか1項に記載の動弁装置。
  6. 吸気バルブ及び排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、
    吸気側又は排気側に請求項1〜5のいずれか1項に記載の動弁装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
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