JP4311177B2 - 動弁装置およびこれを備えた内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車あるいは自動車などにおける内燃機関において、アクセル開度に応じてバルブのリフト量、リフトタイミングおよび作用角を可変制御する動弁装置に関するものである。
最近の内燃機関において、は可変位相とカム切換の組合せが出始め、その後作用角およびリフト量を連続可変する3次元カムを使用する方式の動弁装置が提案されている。たとえば、直打式円筒タペットの頂部に接触角変化に対する追従機構を設け、3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無段階に可変するものがある。
この種の動弁装置において気筒あたり4つの吸排気バルブを備え、さらにそれらのバルブの作動タイミングを変更する機構を持つものが開発されている。たとえば吸気側のカム位相を可変制御し、排気側とのオーバラップ量をエンジン回転数に応じて変化させることで、燃焼効率を向上させるようにしている。
かかる従来例において、たとえば最大リフト時のバルブスプリングの荷重を同一とし、その場合バルブスプリングのスプリング特性を適宜設定することで、低リフト域においては左右2つの吸気バルブのリフト量に差を持たせ、かつ最大リフト量の差は略ゼロとする。これによりエンジン低回転域で旋回流を増加させ、出力および燃費向上を図ろうとする。低リフト域で左右バルブのリフト量の差を大きくするとバルブ着座付近での異音発生原因となるばかりか、エンジンの高回転化や耐久性等の向上に影響する。また、それらの対策にも構造上の工夫や改良等が余技なくされ、そうした場合には却ってコストが高くなってしまう。
本発明はかかる実情に鑑み、作動音等を有効に低減し、さらには高回転化や耐久性等の向上を図る動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の動弁装置は、カム高さとカム作用角が連続的に変化する立体カムと、前記立体カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとの相対移動により、前記バルブのリフト特性を連続可変するようにした動弁装置であって、それぞれバルブスプリングを備える一対の吸気バルブを含み、一方のバルブスプリングのセット長を調整可能な調整装置を設け、他方のバルブスプリングのセット長が、前記一方のバルブスプリングにおいて調整されるセット長の最小値と実質的に同一に設定されたことを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記一方のバルブスプリングを低リフト領域にて前記他方のバルブスプリングよりも荷重が小さくなるように設定し、前記一方のバルブスプリングに2段階のばね定数を持たせたことを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記一対の吸気バルブのリフト量がゼロのとき、それぞれの前記バルブスプリングのセット荷重の差が略ゼロになるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記調整装置を駆動する駆動装置とこの駆動装置の制御装置を設け、前記制御装置は前記立体カムのカム高さおよびエンジン回転数をパラメータとして、前記調整装置に調整動作を行なわせるように前記駆動装置を制御することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記調整装置は、前記バルブスプリングのスプリングシートに環状に並設した複数の傾斜面を利用して、該バルブスプリングのセット長を調整することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記スプリングシートの外周部に付設したピニオンとこのピニオンに噛合するように支持されたラックとによりラック・ピニオン機構を構成し、アクチュエータによって前記ラックを駆動することにより前記傾斜面の位相を変化させることを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記調整装置は、前記バルブスプリングのスプリングシートとして2つの部材から構成され、各部材の合せ面に環状に対向配置された一対の傾斜面の相対的位相を変更することにより、前記2つの部材の重ね方向寸法を変化させ、前記バルブスプリングのセット長を調整することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、各バルブスプリングの同一のセット荷重で、リフト量に差が生じるように調整することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、各バルブスプリングの同一のリフト量で、セット荷重に差が生じるように調整することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、一方のバルブスプリングのスプリングシートを固定する固定部材を有することを特徴とする。
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、吸気側または排気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、この種のエンジンにおいてアクセル開度に応じてバルブリフト量および作動角を無段階可変制御する。この場合、一方の吸気バルブ側に低リフト領域にて他方の吸気バルブ側のバルブスプリングよりも荷重が小さくなるように設定されたバルブスプリングを備えるとともに、このバルブスプリングに2段階のばね定数を持たせる。このように吸気バルブのバルブスプリングのばね特性を設定することで、閉じ側着座付近の加速度を必要かつ十分な程度にまで落すことができる。これにより特に中リフト領域さらには高リフト領域でもリフトカーブは極めて滑らかなものとなり、バルブ着座時の所謂カチカチ音等の異音の発生を防止するとともに、部品の耐久性等を向上することができる。
以下、図面に基づき、本発明による動弁装置およびこれを備えた内燃機関の好適な実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
本発明による動弁装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において、鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されるとともに、前輪106の上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101の後部には、スイングアーム109が揺動可能に設けられるとともに、車体フレーム101とスイングアーム109の間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持され、後輪111はチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット1(実線部)には、エアクリーナ114に結合する吸気管115から混合気が供給されるとともに、燃焼後の排気ガスが排気管116を通って排気される。エアクリーナ114は容量確保のためにエンジンユニット1の後方、かつ燃料タンク117およびシート118の下方にある大きなスペース内に設置される。そのため吸気管115はエンジンユニット1の後部側に結合させ、排気管116はエンジンユニット1の前部側に結合される。また、エンジンユニット1の上方には、燃料タンク117が搭載され、燃料タンク117の後方にシート118およびシートカウル119が連設される。
ここで、エンジンユニット1におけるシリンダヘッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位(たとえば図1のようにシリンダヘッドカバー2aの後部)には、後述するアクセルモータが装着される。アクセルモータは、たとえばシリンダヘッドカバー2aの側部に突設されるが、燃料タンク117やその他エンジン周辺の部品もしくは部材と相互に干渉しないように配置される。
さらに図1において、120はヘッドランプ、121はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、122はステー123を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。また、車体フレーム101の下部にはメインスタンド124が揺動自在に取付けられ、後輪111を接地させたり地面から浮かせたりできる。車体フレーム101は、前部に設けたヘッドパイプ102から後斜め下方へ向けて延設され、エンジンユニット1の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム109の軸支部であるピボット109aを形成してタンクレール101aおよびシートレール101bに連結している。
この車体フレーム101には、フロントフェンダ107との干渉を避けるべく車体フレームと平行にラジエータ125が設けられるとともに、このラジエータ125から車体フレーム101に沿って冷却水ホース126が配設され、排気管116と干渉することなくエンジンユニット1に連通している。
つぎに、図2は本発明に係る動弁装置の要部側断面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図である。この実施形態ではたとえば2気筒エンジンであって、気筒の吸気側(IN)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブ(つまり4バルブ)を有している。なお、この実施形態では吸気側に本発明を適用した例とするが、吸気側および排気側のいずれかのみに適用することもできる。シリンダ内で上下に往復動するピストンの上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。
なお、この実施形態では、カムおよびカムシャフト間のカムシャフト軸方向の相対位置を変化させるためにカム側をスライド移動させるが、カム側あるいはカムシャフト側いずれかを移動させることでバルブリフト特性を連続可変することが可能である。
本実施形態の動弁装置は、車幅(左右)方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10におけるカムのカム面に押されてバルブを進退させるバルブリフタユニット20と、吸排気を制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカムをカムシャフトの軸方向にスライド変位させるアクセルシャフトユニット40とを含んでいる。
まず、カム/カムシャフトユニット10において、カムシャフト11はベアリング12を介して、シリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシャフト11にはその軸方向にカム13がスライド可能に装着されるが、この例ではカムシャフト11はたとえば3条のボールスプライン11aを有し、そのガイドによってボール14を介してカム13が直線運動(リニアモーション)するようになっている。カムシャフト11は典型的には中空構造とし、その中空内部に潤滑油路を形成して軸受部等に注油することができる。
カムシャフト11の一端にはスプロケット15が固着している。排気側のカムシャフト11Exの一端にも同様なスプロケット15Exが固着しており、図4に示したようにこれらのスプロケット15,15Exとクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドライブスプロケット3との間には、カムチェーン4が巻回装架される。なお、図4に示されるようにチェーンガイド5、チェーンテンショナ6およびテンショナアジャスタ7等を含み、これらによりカムチェーン4が適正走行するようになっている。
ここで、カム13は所謂「3次元カム」として立体的に構成され、気筒の吸気側および排気側に1つずつ設けられる。長手方向(カムシャフト11の軸方向)に緩やかに傾斜するカム面は、バルブリフト量を連続的に変化させる形状に成形されている。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。このようなカム13に対してバルブリフタユニットをスライド移動させることにより、吸気バルブおよび排気バルブのリフト量、作用角およびリフトタイミングを無段階に可変制御することができる。
さらに、カム13のスライド機構に加えて、カムシャフト11の一端にはカムタイミングの変更機構が付加される。この可変バルブタイミング機構(たとえば、「VVT機構」等と呼ばれている)は、油圧を利用してカムシャフト11の回転方向位相を可変することができ、バルブタイミングの可変機能とタペットガイド位相可変時のタイミング調整機能とを備えている。カムタイミングの変更には、カムシャフト11自体がスライドしないため、カム位相センサ16(図3)を効果的に使用することができる。カム位相センサ16は、カムシャフト11の他端側に植設したピン17を検知して、カム13の位相を検出するようになっている。
排気側については、図2に示されるように板状のカム13EX(平面カム)とこれに当接する円板状タペット(タペットローラ)21EXを備える。
つぎに、吸気側のバルブリフタユニット20において、図3に示すように外周面が球状面とされたタペットローラ21を備え、その外周面がカム13に接触する。なお、タペットローラ21の外周面のうちカム13と接触しない片側部分を軽量化等の目的で薄肉化してもよい。タペットローラ21内には腕部材22が配置される。タペットローラ21の内周面は球状面とされており、この内周面と腕部材22中央の大径部との間にボール24が介在する。したがって、ボール24を介してタペットローラ21が回転可能に支持されるとともに、腕部材22が揺動可能である。腕部材22がタペットローラ21に対して傾いたときにもタペットローラ21を正常回転可能とする調芯機能を発揮する。
腕部材22を覆うようにタペットガイド23が配置される。タペットガイド23は、取付ボルト25によってシリンダヘッド2に固定される。また、タペットガイド23にはガイド孔23aが形成されており、このガイド孔23aの内側にタペットローラ21が配置される。ガイド孔23aはバルブステムの軸方向に沿って形成され、これによりタペットローラ21がバルブステムの軸方向にのみ移動可能となる。タペットローラ21がカム13のカム面13aに押圧されることにより、バルブを進退させるバルブリフタとして機能する。腕部材22の両端部には、後述するバルブユニットのタペットシムに当接する押圧部22aが設けられる。
吸気側のバルブユニット30において、図2および図3に示されるようにバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を備える。吸気バルブ31がリフトすることにより、吸気ポート8を介してエアクリーナ114から導かれる空気と吸気ポート8の下流側に配置されたインジェクタ(図示せず)から噴霧される燃料との混合気が燃焼室に導入される(図5をも参照)。
各バルブステム31aの端部にはバルブリテーナ33が設けられ、バルブリテーナ33とバルブシート34の間に装着されたバルブスプリング35が弾性力を作用させる。さらにバルブリテーナ33の上端開口にはタペットシム36が装着されており、このタペットシム36を介して腕部材22の押圧部22aにより押圧される。
なお、排気側のバルブユニットは、上述した吸気側のバルブユニット30と基本構成が同様である。この場合、タペットローラ21EXがバルブリテーナ34EXを介して直接、排気バルブ31EXを作動させるようになっている。バルブ31EXがリフトすることにより、排気ポート8EXを介して燃焼ガスがシリンダ内から排出されるようになっている(図5をも参照)。
アクセルシャフトユニット40において、図2あるいは図3に示されるようにカムシャフト11と平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13に連結するアクセルフォーク42とを備える。
アクセルシャフト41は軸方向にスライド可能に支持され、一端側で送りネジ41aを介してドリブンギヤ43と螺合する。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着するドライブギヤ44と噛合する。
アクセルフォーク42は図3に示されるように、アクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11側へ延出し、この延出部はフォーク状に二股に分岐している。また、カム13の端部には、ベアリング46を介して回転自在にされたフォークガイド47を備える。アクセルフォーク42の二股状の先端部はフォークガイド47の係合溝に係合し、この係合溝に沿って移動可能である。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13がカムシャフト11の軸方向に沿ってスライドするようになっている。
ここで、前述のようにエンジン気筒に左右2つの吸気バルブ31を持ち、一方の吸気バルブ31Lが左側の吸気ポート8L(図5参照)を、また他方の吸気バルブ31Rが右側の吸気ポート8Rをそれぞれ開閉制御するものとする。本発明では図6に示されるように、吸気バルブ31L側に装着されるバルブスプリング35Lは、低リフト領域にて吸気バルブ31Rのバルブスプリング35Rよりも荷重が小さくなるように設定される。すなわち、バルブスプリング35Lおよびバルブスプリング35Rともリフト量に従って荷重が増大変化し、最終的には最大リフト量となるが、その間概してバルブスプリング35Lの荷重はバルブスプリング35Rよりも小さい。別言すると、バルブスプリング35Rが「強スプリング」で、バルブスプリング35Lが「弱スプリング」となり、吸気バルブ31Rに作用するスプリング荷重の方が大きくなる。その傾向が顕著となる低リフト領域において、図示のようにバルブスプリング35Lのばね定数が変化するようにし、つまりバルブスプリング35Lに2段階のばね定数を持たせる。
上記構成においてアクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作すると、アクセルモータ45が作動し、アクセルモータ45の出力軸の回転によってドリブンギヤ43を介してアクセルシャフト41がスライドする。カム13,13EXはアクセルフォーク42を介してアクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11,11EXに沿ってスライドする。この実施形態では吸気側においてアクセル開度に応じてバルブリフト量および作動角を無段階可変制御する。このように吸気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数(または車両速度)に最も適した吸気を行うことができる。
特に本発明では上述のように2つの吸気バルブ31のばね特性を設定することで、吸気バルブ31R側にリフトが生じる低リフト領域において、吸気バルブ31Rの閉じ側着座付近の加速度を必要かつ十分な程度にまで落すことができる。これにより図7(a)に示されるバルブリフトカーブのように、中リフト領域さらには高リフト領域でも特に吸気バルブ31Rの閉じ側ランプ部分(図7(a)、P部)のカーブは極めて滑らかなものとなり、バルブ着座時の所謂カチカチ音等の異音の発生を防止するとともに、部品の耐久性等を向上することができる。
ちなみに本発明のようなばね定数を持たない場合では、たとえば図7(b)のバルブリフトカーブのように特に強スプリング側のバルブが閉じる際、大きな加速度を維持したまま着座し(図7(b)、P1部)、あるいは加速度が若干低下するもののかなりの加速度を維持したまま着座する(図7(b)、P′1部)。このためその着座音が大きいばかりかバルブ座部まわりの応力が増大する等の問題がある。
また、本発明では低乃至中リフト領域(エンジン低回転数域)で吸気バルブ31Lおよび吸気バルブ31Rのリフト量に適度な差を確保し、図5に示されるように吸気バルブ31L側から吸気バルブ31R側へ回り込む旋回流Rを増加させる。これによりエンジン低回転数域において出力および燃費性能等を向上する上、実質的なエンジンの高回転化が可能になる。
この実施形態においてまた、一対の吸気バルブ31L,31Rのリフト量がゼロのとき、それぞれのバルブスプリング35L,35Rのセット荷重の差が略ゼロになるように設定される。この場合、図8のバルブリフトカーブのように両吸気バルブ31L,31Rともなだらかなカーブでリフト量ゼロに収束するように着座し(図8、P2部)、着座音をさらに抑制もしくは低減することができる。
(第2の実施形態)
つぎに、本発明による動弁装置の第2の実施形態を説明する。
図9は本発明の第2の実施形態に係る動弁装置の要部側断面図、図10は図9のC−C線に沿う断面図、図11は図9のD−D線に沿う断面図、図12は図9のE−E線に沿う断面図である。この実施形態における基本構成は実質的に、前述した第1の実施形態の場合と同様であり、同一または対応する部材には同一符号を用いるものとする。なお、第2の実施形態においては単気筒エンジンに対して本発明を適用するものとする。
第2の本実施形態の動弁装置は、吸気側においてカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるバルブリフタユニット20と、吸気制御するバルブユニット30とを含む。また、排気側においてカム/カムシャフトユニット10EXと、カム/カムシャフトユニット10EXの下側に配置されるバルブリフタユニット20EXと、排気制御するバルブユニット30EXとを含む。
さらに、アクセル開度に応じてカム/カムシャフトユニット10,10EXのカム13,13EXを変位させるアクセルシャフトユニット40を含むが、この実施形態では吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10EXとの間に配置され、吸気側および排気側で共用される。
吸気側のカム/カムシャフトユニット10において、第1の実施形態と同様に3次元カムとして構成されたカム13が、カムシャフト11の軸方向にスライド可能に装着される。排気側のカム/カムシャフトユニット10EXにおいても、3次元カムとして構成されたカム13EXが、カムシャフト11EXの軸方向にスライド可能に装着される。カム13EXは、長手方向に傾斜するカム面13aEXを有し、バルブリフト量を連続的に変化させる形状とされる。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定される。なお、カム13EXの具体的な諸元についてはカム13と異なる。
排気側のバルブリフタユニット20EXにおいて、図12に示すように外周面が球状面とされたタペットローラEX21を備え、その外周面がカム13EXに接触する。タペットローラ21EX内には腕部材22EXが配置される。タペットローラ21EXの内周面は球状面とされており、この内周面と腕部材22EX中央の大径部との間にボール24EXが介在する。したがって、ボール24EXを介してタペットローラ21EXが回転可能に支持されるとともに、腕部材22EXが揺動可能である。腕部材22EXがタペットローラ21EXに対して傾いたときにもタペットローラ21EXを正常回転可能とする調芯機能を発揮する。
吸気側のバルブユニット30および排気側のバルブユニット30EXの基本構成は実質的に同様である。なお、吸気側のバルブユニット30には、後述するようにバルブスプリング35のセット長を調整可能な調整装置が設けられる。
アクセルシャフトユニット40において、図9あるいは図10に示すようにカムシャフト11および11EX間に平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に支持されるとともにカム13,13EXに連結するアクセルフォーク42とを備える。
アクセルシャフト41は軸方向にスライド可能に支持され、一端側で送りネジ41aを介してドリブンギヤ43(べベルギヤ)と螺合する。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ45(図13参照)の出力軸に固着するドライブギヤ(べベルギヤ)44と噛合する。したがって、アクセルモータ45の作動でアクセルシャフト41が軸方向に所望量スライド移動させることができる。
アクセルフォーク42は図10に示されるように、アクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11,11EX側へ延出し、それら両側に二股状の先端部を有する。また、各カム13,13EXの端部には、ベアリング46,46EXを介して回転自在にされたフォークガイド47,47EXを備える。アクセルフォーク42の二股状の各先端はフォークガイド47,47EXの係合溝に係合し、この係合溝に沿って移動可能である。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、それぞれのカム13,13EXがカムシャフト11,11EXに沿ってスライドする。
ここで、第2の実施形態では前述したように、吸気側のバルブユニット30のバルブスプリング35のセット長を調整可能な調整装置を備える。この実施形態では調整装置は、バルブスプリング35のスプリングシート34に環状に並設した複数の傾斜面を利用し、該バルブスプリング35のセット長を調整するものである。
調整装置の具体的構成において、図9あるいは図11に示されるように調整装置50は実質的に一方の吸気バルブ31のスプリングシート34として、その下部に一体に構成された調整部材51とこの調整部材51の下側に別体に構成された調整部材52とを含む。調整部材51および調整部材52は概略円形あるいは円板状に形成され、調整部材52は一体または別体に形成された回り止め突起もしくはピン53を介して、シリンダヘッド2に固定される。上下に重ねられる調整部材51および調整部材52の合せ面には、図14に示されるようにバルブステム31a(あるいはバルブガイド32)のまわりに環状に対向配置された一対の傾斜カム51aおよび52aが形成される。
さらに、調整装置50を駆動する駆動装置とこの駆動装置の制御装置を有し、この制御装置はカム13のカム高さおよびエンジン回転数をパラメータとして、調整装置50に調整動作を行なわせるように駆動装置を制御するようになっている。
駆動装置として、図11あるいは図14等に示すようにシリンダヘッド2の適所に搭載されたアクチュエータとしての駆動モータ54を含み、この駆動モータ54は、後述するラック・ピニオン機構を介して調整部材51を駆動する。この場合、駆動モータ54および調整部材51間で往復動可能に(可動ストロークS)シリンダヘッド2に装着された調整用シャフト55を有する。調整用シャフト55の一端側には、駆動モータ54の出力軸に設けたピニオン56と噛合するラック55aが形成されている。ここで、調整部材51の外周部には、その円周方向に沿ってピニオン57が付設形成されている。調整用シャフト55の他端側には、ピニオン57と噛合するラック55bが形成されており、この例のように調整部材51はラック・ピニオン機構を介して駆動モータ54と連結される。
上記構成においてアクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作すると、アクセルモータ45が作動し、アクセルモータ45の出力軸の回転によってドリブンギヤ43を介してアクセルシャフト41がスライドする。カム13,13EXはアクセルフォーク42を介してアクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11,11EXに沿ってスライドする。この実施形態では吸気側に加えて排気側においてもアクセル開度に応じてバルブリフト量および作用角を無段階可変制御する。
このように吸排気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数(または車両速度)に最も適した吸排気を行うことができる。たとえばエンジン低速時にはタペットローラ21はカム13,13EXのカム面13a,13aEXに対してカム高さの比較的低い部位に当接する。この状態で加速、すなわちアクセルを開くと、アクセルモータ44の作動によりドリブンギヤ43が回転して、アクセルシャフト41は図10の矢印X方向にスライドする。カム13,13EXはアクセルフォーク42を介してアクセルシャフト41の動きに連動して、カムシャフト11,11EXに沿って同様に矢印X方向にスライドする。カム13,13EXのスライドによりタペットローラ21,21EXは次第にカム高さの比較的高い部位に当接し、バルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
さて、第2の実施形態において、駆動モータ54が作動することで調整用シャフト55を介して、そのラック55bと噛合するピニオン57が付設された調整部材51が回転する。固定の調整部材52に対する調整部材51の回転により、調整部材51および調整部材52のそれぞれ傾斜カム51aおよび52aの合せ面である傾斜面の相対的位相が変更される。この相対的位相の変更で調整部材51および調整部材52の重ね方向寸法を変化させ、バルブスプリング35のセット長H(図11参照)を調整することができる。たとえば図14に示したように、傾斜カム51a,52aの回転角度θ(=120°)に対して最大調整角度θ′のとき、最大イニシャル調整量hが得られる。
この図示例では左右のバルブスプリング35のセット長を同一とし、これらのうちセット長が調整されない側を強スプリング、セット長が調整される側を弱スプリングとする。なお、左右のバルブスプリング35を同一とし、セット長が調整されない側のバルブスプリング35のセット長を、最大イニシャル調整量分だけ短く設定、すなわち調整されるセット長の最小値と実質的に同一に設定しても同様である。この場合、2つのバルブスプリング35のばね定数は同一になるが、ばね定数に変化を持たせるためには、異なるバルブスプリング35を用いればよい。
図15は、バルブスプリング荷重線図の例を示している。同一スプリングのうちセット長を最大イニシャル調整量h分だけ短く設定された強スプリングと、これと同一ばね定数を持つ弱スプリング(点線図示)との強弱差をつけることで、バルブリフト量およびエンジン回転数ごとに燃費、出力に最適なスプリング荷重の左右差(リフト量左右差)を任意に設定することができる。また、異なるスプリングを用いることで、一点鎖線で示されるように任意のばね定数を選択することができる。
上記の場合、スプリング荷重の左右差の設定方法として基本的には、(イ)エンジン低回転数域で左右差大とし、高回転数になるに従って左右差小となる。(ロ)バルブ低リフト領域で左右差大とし、高リフト領域になるに従って左右差小となる。(ハ)極低リフト領域で左右差小とし、バルブ閉時のバウンス対策とする。(ニ)最大リフト付近は左右差ゼロとし、出力向上および高回転化を可能にする。
かかる指針に従ってスプリング荷重の左右差を設定し、強弱スプリングを装着した左右バルブのリフト量差をマップ化し、これに従って最終的には吸気バルブ31を開閉制御する。図16は、バルブリフト量(エンジントルク)およびエンジン回転数に対応して、リフト量左右差をマップ化した例を示している。たとえば図16(a)のように高リフト領域、高回転数域(高出力域)では左右差をかなり小さくし(略ゼロ)、シリンダ内での旋回流を抑制して高出力化を図る。また、図16(b)のように高リフト領域、低回転数域では左右差をかなり大きく確保し、旋回流を増加させることでトルク増大および低燃費化を図る。また、図16(c)のように低・中リフト領域、低回転数域では図16(b)の場合と同様にトルク増大および低燃費化を図る。また、図16(d)のように極低リフト領域、低回転数域では左右差をかなり小さくし(略ゼロ)、バルブ閉じ側のバウンスを防止してタペット音の発生防止を図る。このようにバルブリフト量およびエンジン回転数をパラメータにして、バルブスプリング35のセット長をマップ状に設定することで、エンジン全回転域において出力および燃費性能等を大幅に向上することができる。
(第3の実施形態)
つぎに、本発明による動弁装置の第3の実施形態を説明する。
図17は本発明の第3の実施形態に係る動弁装置の要部側断面図、図18は図17のI−I線に沿う断面図である。この実施形態における基本構成は実質的に、前述した第2の実施形態の場合と同様である。
第2の本実施形態の動弁装置は、吸気側においてカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるバルブリフタユニット20と、吸気制御するバルブユニット30とを含む。また、排気側においてカム/カムシャフトユニット10EXと、カム/カムシャフトユニット10EXの下側に配置されるバルブリフタユニット20EXと、排気制御するバルブユニット30EXとを含む。
さらに、アクセル開度に応じてカム/カムシャフトユニット10,10EXのカム13,13EXを変位させるアクセルシャフトユニット40を含むが、この実施形態では吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10EXとの間に配置され、吸気側および排気側で共用される。
第3の実施形態においても、吸気側のバルブユニット30のバルブスプリング35のセット長を調整可能な調整装置50を備える。調整装置50の具体的構成において、実質的に一方の吸気バルブ31のスプリングシート34として、その下部に一体に構成された調整部材51とこの調整部材51の下側に別体に構成された調整部材52とを含む。調整部材51および調整部材52は概略円形あるいは円板状に形成され、調整部材52は一体または別体に形成された回り止め突起もしくはピン53を介して、シリンダヘッド2に固定される。上下に重ねられる調整部材51および調整部材52の合せ面には、図19に示されるようにバルブステム31a(あるいはバルブガイド32)のまわりに環状に対向配置された一対の傾斜カム51aおよび52aが形成される。
さらに、調整装置50を駆動する駆動装置として、図19等にも示すようにシリンダヘッド2の適所に装着された調整ギヤ58を含み、この調整ギヤ58は回転軸58aのまわりに回転可能である。なお、調整ギヤ58の上面には回転用の六角穴58bが形成されている。調整ギヤ58のドライブギヤ58c(平歯車であってよい)は、調整部材51の外周部に付設形成されているドリブンギヤ59(平歯車であってよい)と噛合する。調整ギヤ58の長穴58dを貫通してシリンダヘッド2に螺着する固定ボルト60を有し、この固定ボルト60によって調整ギヤ58、したがって調整部材51を所望の回転位置に固定することができる。
第3の実施形態において、たとえば図20に示すように左右のバルブスプリング35のばね特性を異ならせることでバルブリフト量に左右差をつけ、これにより特にエンジン低回転数域での出力および燃費性能を向上することができる。この場合、調整ギヤ58を操作してバルブスプリング35のセット長を調整後、固定ボルト60により調整部材51を適正な回転位置に固定する。これによりバルブリフト量の左右差のバラツキを小さく抑えることができ、出力や空燃比のバラツキを抑え、排気ガスを少なくすることができる。また、バルブ着座付近におけるバルブリフト量の左右差のバラツキを小さくすることで、その小さくした分だけ着座側ランプ高さを小さくでき、作用角が小さくなって熱効率が向上する。
バルブスプリング35のセット長の調整に際して、図20に示すように左右のバルブスプリング35間で、任意の同一荷重によるリフト差ΔLで調整する。あるいはまた、任意
の同一リフト量による荷重差ΔWで調整し、これによりセット長のバラツキやバルブスプ
リング35自体の特性のバラツキを抑えることができる。
また、固定ボルト60により調整部材51を固定する際、スプリングシート34が調整方向に移動しても的確に固定することができる。この場合、セット長は連続的に可変することができるため、無段階に精確に調整可能である。
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば上記実施形態で説明した具体的な数値例等は、必ずしもこれに限定されず、必要に応じて変更可能である。また、各実施形態において、単気筒あるいは2気筒エンジンの場合の例を説明したが、それ以上の多気筒エンジンに対しても有効に適用可能である。
本発明の適用例に係るエンジンまわりを含む自動二輪車の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における動弁装置の要部側断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の動弁装置に係るクランクシャフト駆動系を示す図である。 図2のB矢視方向に見た図である。 第1の実施形態に係るバルブスプリング特性の例を示す図である。 第1の実施形態に係るそれぞれバルブリフトカーブの例を示す図である。 第1の実施形態に係るバルブリフトカーブの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における動弁装置の要部側断面図である。 図9のC−C線に沿う断面図である。 図9のD−D線に沿う断面図である。 図9のE−E線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアクセルモータの取付構造を示す図である。 図9のF−F線に沿う断面図および調整装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係るバルブスプリング特性の例を示す図である。 第2の実施形態に係るバルブリフトカーブの例を示す図である。 本発明の第3の実施形態における動弁装置の要部側断面図である。 図17のI−I線に沿う断面図である。 図17のJ−J線に沿う断面図および調整装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態に係るバルブスプリング特性の例を示す図である。
符号の説明
1 エンジンユニット
2 シリンダヘッド
3 ドライブスプロケット
4 カムチェーン
5 チェーンガイド5
6 チェーンテンショナ
7 テンショナアジャスタ
11 カムシャフト
13 カム
15 スプロケット
20 バルブリフタユニット
21 タペットローラ
22 腕部材
23 タペットガイド
30 バルブユニット
31 吸気バルブ
33 バルブリテーナ
35 バルブスプリング
40 アクセルシャフトユニット
41 アクセルシャフト
42 アクセルフォーク
45 アクセルモータ

Claims (11)

  1. カム高さとカム作用角が連続的に変化する立体カムと、前記立体カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとの相対移動により、前記バルブのリフト特性を連続可変するようにした動弁装置であって、
    それぞれバルブスプリングを備える一対の吸気バルブを含み、一方のバルブスプリングのセット長を調整可能な調整装置を設け、他方のバルブスプリングのセット長が、前記一方のバルブスプリングにおいて調整されるセット長の最小値と実質的に同一に設定されたことを特徴とする動弁装置。
  2. 前記一方のバルブスプリングを低リフト領域にて前記他方のバルブスプリングよりも荷重が小さくなるように設定し、前記一方のバルブスプリングに2段階のばね定数を持たせたことを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
  3. 前記一対の吸気バルブのリフト量がゼロのとき、それぞれの前記バルブスプリングのセット荷重の差が略ゼロになるようにしたことを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  4. 前記調整装置を駆動する駆動装置とこの駆動装置の制御装置を設け、前記制御装置は前記立体カムのカム高さおよびエンジン回転数をパラメータとして、前記調整装置に調整動作を行なわせるように前記駆動装置を制御することを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  5. 前記調整装置は、前記バルブスプリングのスプリングシートに環状に並設した複数の傾斜面を利用して、該バルブスプリングのセット長を調整することを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  6. 前記スプリングシートの外周部に付設したピニオンとこのピニオンに噛合するように支持されたラックとによりラック・ピニオン機構を構成し、アクチュエータによって前記ラックを駆動することにより前記傾斜面の位相を変化させることを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  7. 前記調整装置は、前記バルブスプリングのスプリングシートとして2つの部材から構成され、各部材の合せ面に環状に対向配置された一対の傾斜面の相対的位相を変更することにより、前記2つの部材の重ね方向寸法を変化させ、前記バルブスプリングのセット長を調整することを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  8. 各バルブスプリングの同一のセット荷重で、リフト量に差が生じるように調整することを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  9. 各バルブスプリングの同一のリフト量で、セット荷重に差が生じるように調整することを特徴とする請求項に記載の動弁装置。
  10. 一方のバルブスプリングのスプリングシートを固定する固定部材を有することを特徴とする請求項8または9に記載の動弁装置。
  11. 吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、
    吸気側または排気側に請求項1〜10のいずれか1項に記載の動弁装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
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