JP2006070840A - 動弁装置およびこれを備えた内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、しかも効果的に燃焼効率を向上させる動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供する。
【解決手段】カム高さとカム作用角がカムシャフト11方向に沿って連続的に変化する立体カム13と、立体カム13のカム面に押圧されてバルブ31を進退させるバルブリフタ20との相対移動により、バルブ31のリフト特性を連続可変する。バルブリフタ20は、立体カム13に接触する球状接触子として構成されたタペット21を有し、バルブ31のバルブステム軸31aによって形成されるVバンクよりも外側にカムシャフト11が配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車あるいは自動車などにおける内燃機関において、アクセル開度に応じてバルブのリフト量、リフトタイミングおよび作用角を可変制御する動弁装置に関するものである。
最近の内燃機関において、可変位相とカム切換の組合せが出始め、その後作用角およびリフト量を連続可変する3次元カムを使用する方式の動弁装置が提案されている。たとえば、直打式円筒タペットの頂部に接触角変化に対する追従機構を設け、3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無段階に可変するものがある。
この種の動弁装置において気筒あたり4つの吸排気バルブを備え、さらにそれらのバルブの作動タイミングを変更する機構を持つものが開発されている。たとえば吸気側のカム位相を可変制御し、排気側とのオーバラップ量をエンジン回転数に応じて変化させることで、燃焼効率を向上させるようにしている。
また、燃焼効率を向上させる手法として、燃焼室のSV比(表面積/容積)を小さくするために4サイクルエンジンにおいて所謂、バルブ挟み角を小さくする方法が知られている。この場合、動弁機構においてロッカーアームやスイングアームを用いることが多い。
一方、有底円筒型のバルブリフタの底部をカム面に当てて、バルブリフタをバルブステム軸と平行にカムにてリフトさせる直打式エンジンにおいても、バルブ挟み角を小さくする方法としてカムシャフトよりもバルブステム軸を内側に配置することで狭角化は可能である。しかしながら、この場合、バルブリフタの円筒軸に対して略直角に底面を設ける必要から軸をずらすことなる。そして、そのような軸がずれた分の倍程度バルブリフタの径を大きくする必要があるため、そのままでは重量増加によりメカロス(機械的損失)が増大し、高回転化に不利になる等の問題がある。
本発明はかかる実情に鑑み、簡素な構成で、しかも効果的に燃焼効率を向上させる動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の動弁装置は、カム高さとカム作用角がカムシャフト方向に沿って連続的に変化する立体カムと、前記立体カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとの相対移動により、前記バルブのリフト特性を連続可変するようにした動弁装置であって、
前記バルブリフタは、前記立体カムに接触する球状接触子として構成されたタペットを有し、前記バルブのバルブステム軸によって形成されるVバンクよりも外側に前記カムシャフトが配置されることを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記球状接触子の半径を前記立体カムのベースサークルの半径よりも小さく設定するとともに、前記バルブステム軸に対する前記カムシャフトのオフセット量を前記球状接触子の半径よりも小さく設定することを特徴とする。
また、本発明の動弁装置において、前記オフセット量は、前記カムシャフトの載置面における該カムシャフトの軸心と前記バルブステム軸の延長線の交点との距離もしくはその距離に対応する角度であることを特徴とする。
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、吸気側または排気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、この種のエンジンにおいてアクセル開度に応じてバルブリフト量および作用角を無段階可変制御する。この場合、バルブのバルブステムによって形成される、所謂Vバンクよりも外側にカムシャフトを配置することにより、バルブ挟み角を小さくし、燃焼室のSV比を小さくして燃焼効率を向上することができる。
以下、図面に基づき、本発明による動弁装置およびこれを備えた内燃機関の好適な実施の形態を説明する。
本発明による動弁装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において、鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されるとともに、前輪106の上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101の後部には、スイングアーム109が揺動可能に設けられるとともに、車体フレーム101とスイングアーム109の間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持され、後輪111はチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット1(実線部)には、エアクリーナ114に結合する吸気管115から混合気が供給されるとともに、燃焼後の排気ガスが排気管116を通って排気される。エアクリーナ114は容量確保のためにエンジンユニット1の後方、かつ燃料タンク117およびシート118の下方にある大きなスペース内に設置される。そのため吸気管115はエンジンユニット1の後部側に結合させ、排気管116はエンジンユニット1の前部側に結合される。また、エンジンユニット1の上方には、燃料タンク117が搭載され、燃料タンク117の後方にシート118およびシートカウル119が連設される。
ここで、エンジンユニット1におけるシリンダヘッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位には、後述するアクセルモータが装着される。アクセルモータは、たとえばシリンダヘッドカバー2aの側部に突設されるが、燃料タンク117やその他エンジン周辺の部品もしくは部材と相互に干渉しないように配置される。
さらに図1において、120はヘッドランプ、121はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、122はステー123を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。また、車体フレーム101の下部にはメインスタンド124が揺動自在に取付けられ、後輪111を接地させたり地面から浮かせたりできる。車体フレーム101は、前部に設けたヘッドパイプ102から後斜め下方へ向けて延設され、エンジンユニット1の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム109の軸支部であるピボット109aを形成してタンクレール101aおよびシートレール101bに連結している。
この車体フレーム101には、フロントフェンダ107との干渉を避けるべく車体フレームと平行にラジエータ125が設けられるとともに、このラジエータ125から車体フレーム101に沿って冷却水ホース126が配設され、排気管116と干渉することなくエンジンユニット1に連通している。
つぎに、図2はこの実施形態における動弁装置を示す側面図、図3は平面図、図4は図2のA−A線に沿う断面図、図5は図2のB−B線に沿う断面図、図6は図2のC矢視方向図、図7は図2のD−D線に沿う断面図である。内燃機関であるエンジンユニット1のシリンダ内でピストンが上下に往復動するとともに、ピストンの上部に配置されたシリンダヘッド2内に動弁装置が収容される。本実施形態で説明するエンジンユニット1は並列2気筒(車幅方向)エンジンであって、各気筒において吸気側(IN)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブを有する。
本実施形態の動弁装置は、吸気側においてカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるバルブリフタユニット20と、吸気制御するバルブユニット30とを含む。
また、排気側においてカム/カムシャフトユニット10EXと、カム/カムシャフトユニット10EXの下側に配置されるバルブリフタユニット20EXと、排気制御するバルブユニット30EXとを含む。
さらに、アクセル開度に応じてカム/カムシャフトユニット10,10EXのカム13,13EXを変位させるアクセルシャフトユニット40を含むが、この実施形態では吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10EXとの間に配置され、吸気側および排気側で共用される。また、2気筒に対して単一のアクセルシャフトが使用される。
吸気側のカム/カムシャフトユニット10において、図3に示すようにシリンダヘッド2内でベアリング12を介して回転自在に支持されるカムシャフト11を備える。なお、この例ではカムシャフト11は2気筒にまたがって延設される。カムシャフト11の一端にはスプロケット15が固着し、排気側のカムシャフト11Exの一端にも同様なスプロケット15Exが固着しており、これらのスプロケット15,15Exとクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドライブスプロケットとの間には、カムチェーンが巻回装架される。
カムシャフト11にはその軸方向にカム13がスライド可能に装着される。この例ではカムシャフト11とカム13との間にボール14が介在するスプラインが構成され、カム13とカムシャフト11の相対回転が規制されるとともに、カム13が直線運動(リニアモーション)するようになっている。なお、カムシャフト11は概して中空構造を有し、その中空内部が潤滑油路となってスプライン部分等に注油することができる。
ここで、カム13は「3次元カム」として構成され、長手方向(カムシャフト11の軸方向)に傾斜するカム面13aを有し、バルブリフト量を連続的に変化させる形状とされる。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定される。
なお、排気側のカム/カムシャフトユニット10EXは、図2あるいは図3に示すように吸気側のカム/カムシャフトユニット10と基本構成が同様であるが、カム13EXの具体的な諸元についてはカム13と異なる。
吸気側のバルブリフタユニット20において、図4に示すように外周面が球状面とされたタペットローラ21を備え、その外周面がカム13に接触する。なお、タペットローラ21の外周面は、少なくともカム13と接触する側(図4では左側)が球状面に形成される。タペットローラ21内には腕部材22が配置される。タペットローラ21の内周面は球状面とされており、この内周面と腕部材22中央の大径部との間にボール24が介在する。したがって、ボール24を介してタペットローラ21が回転可能に支持されるとともに、腕部材22が揺動可能である。腕部材22がタペットローラ21に対して傾いたときにもタペットローラ21を正常回転可能とする調芯機能を発揮する。
腕部材22を覆うようにタペットガイド23が配置される。タペットガイド23は、その両端開口から腕部材22の両端部が突出し、取付ボルト25によってシリンダヘッド2に固定される。また、図6に示されるようにタペットガイド23にはガイド孔23aが形成されており、このガイド孔23aの内側にタペットローラ21が配置される。ガイド孔23aはバルブステムの軸方向に沿って形成され、これによりタペットローラ21がバルブステムの軸方向にのみ移動可能となる。
タペットローラ21はカム13のカム面13aに押圧されることにより、バルブを進退させるバルブリフタとして機能する。腕部材22の両端部には、後述するバルブユニットに当接する押圧部22aが設けられる。なお、図4に示されるように一方の押圧部22aは、アジャストスクリュ26の先端(下端)に付設されるかたちで設けられる。
排気側のタペットユニット20EXは、図5にも示されるように吸気側のタペットユニット20と基本構成が同様である。
吸気側のバルブユニット30において、図2に示されるようにバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を備える。吸気バルブ31がリフトすることにより、吸気ポート3を介してエアクリーナ114(図1)から導かれる空気と吸気ポート3の下流側に配置されるインジェクタ(図示せず)から噴霧される燃料との混合気が各気筒の燃焼室に導入される。
各バルブステム31aの端部にはバルブリテーナ33が設けられ、バルブリテーナ33にはバルブシート34との間に装着されたバルブスプリング35の弾性力が作用する。さらに、バルブステム31aの上端が、腕部材22の押圧部22aにより押圧される。
なお、排気側のバルブユニット30EXは、図2に示されるように吸気側のバルブユニット30と基本構成が同様である。
アクセルシャフトユニット40において、図2あるいは図3に示すようにカムシャフト11および11EX間に平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に支持されるとともにカム13,13EXに連結するアクセルフォーク42とを備える。
ここで、本実施形態ではアクセルフォーク42として、2気筒のうち一方の気筒に配設されるアクセルフォーク42Aと、他方の気筒に配設されるアクセルフォーク42Bを有し、後述するようにアクセルフォーク42Bは調整可能である。
アクセルシャフト41は、送りネジ41aを介してドリブンギヤ43(べベルギヤ)と螺合し、軸方向にスライド可能(図3、矢印E)に支持される。ドリブンギヤ43はベアリング44を介して、シリンダヘッド2に回転自在に支持される。一方、シリンダヘッド2の側部には図7に示されるようにアクセルモータ45が搭載支持され、その出力軸に固着するドライブギヤ(べベルギヤ)46がドリブンギヤ43と噛合する。したがって、アクセルモータ45の作動により、アクセルシャフト41が軸方向に所望量スライド移動させることができる。
各アクセルフォーク42A,42Bは、アクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11,11EX側へ延出し、それらの両側に二股状の先端部を有する。また、カム13,13EXの端部には、ベアリング47,47EXを介して回転自在にされたフォークガイド48,48EXを備える。アクセルフォーク42の二股状の各先端はフォークガイド48,48EXの係合溝に係合し、この係合溝に沿って移動可能である。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13,13EXがカムシャフト11,11EXに沿ってそれぞれスライドする。
この場合、アクセルフォーク42Aとアクセルフォーク42Bは、図5に示されるように連結シャフト49によって相互に連結されている。連結シャフト49は両端部でアクセルフォーク42Aおよびアクセルフォーク42Bに螺着しており、そのねじ調整により相互間距離を調整することができるようになっている。
さて、図2に示されるようにバルブ31のバルブステム31aによって、所謂Vバンクが形成されるが、カムシャフト11,11EXはこのVバンクよりも外側に配置される。この場合、タペットローラ21の半径r1を立体カム13のベースサークル半径r2よりも小さく設定するとともに、バルブステム31aに対するカムシャフト11のオフセット量をタペットローラ21の半径よりも小さく設定する。このオフセット量に対応する角度θINとする。なお、排気側においても同様に、カムシャフト11EXのオフセット量に対応する角度θEXとする。
上記の場合、図4に示されるようにシリンダヘッドカバー2aを利用して、カム位相センサ50が搭載される。このカム位相センサ50は、たとえばカムシャフト11の他端側に植設したピン51を検知して、カム13の位相を検出するようになっている。
あるいはまた、各気筒に対して設けられるプラグホール52は、図7に示されるようにアクセルフォーク42A,42B等と干渉しないように適度に傾斜して配置される。
上記構成においてアクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作すると、アクセルモータ45が作動し、アクセルモータ45の出力軸の回転によってドリブンギヤ43を介してアクセルシャフト41がスライドする。各気筒において、カム13,13EXはアクセルフォーク42A,42Bを介してアクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11,11EXに沿ってスライドする。この実施形態では吸気側に加えて排気側においてもアクセル開度に応じてバルブリフト量および作用角を無段階可変制御する。
このように吸排気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数(または車両速度)に最も適した吸排気を行うことができる。たとえばエンジン低速時にはタペットローラ21はカム13,13EXのカム面13a,13aEXに対してカム高さの比較的低い部位に当接する。この状態で加速、すなわちアクセルを開くと、アクセルモータ45の作動によりドリブンギヤ43が回転して、アクセルシャフト41は図2の右方向にスライドする。カム13,13EXはアクセルフォーク42A,42Bを介してアクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト11,11EXに沿って同様にスライドする。カム13,13EXのスライドによりタペットローラ21,21EXは、次第にカム高さの比較的高い部位に当接し、バルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
本発明において特に、バルブステム31aによって形成されるVバンクよりも外側にカムシャフト11,11EXを配置することにより、バルブ挟み角を小さくし、燃焼室のSV比を小さくして燃焼効率を向上することができる。
この場合、カムシャフト11をオフセットすることで、オフセットなしに比べてバルブリフト量は減少し、その減少量はオフセット量に依存する。オフセット量xは、カムシャフト11の載置面における該カムシャフト11の軸心とバルブステム軸31aの延長線の交点との距離とする。オフセット量xに対応する角度θINは、次式で求められる。
θIN=sin-1(x/(r1+r2))
ここで、仮にx=r1、r1=r2とすると、上式よりθIN=30°となる。バルブリフト量の減少量を極力抑えるために、r1<r2、x<r1に設定し、したがってθIN<30°未満が好ましい。
ちなみに、図2の図示例ではバルブリフト量がゼロのときθIN=18°であるが、バルブリフト量8mmでは14.5°である。バルブリフト量はカム山リフト量(もしくはカム山高さ)の0.968倍となり、僅かに3.2%の減少である。つまりバルブを8mmリフトさせるためのカム山リフト量は8.26mmであり、カム山を僅かに高くするだけで対応することができる。
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば上記実施形態で説明した具体的な数値例等は、必ずしもこれに限定されず、必要に応じて変更可能である。また、各実施形態において、2気筒エンジンの場合の例を説明したが、本発明は3気筒以上の多気筒エンジンに対しても有効に適用可能である。
本発明の適用例に係るエンジンまわりを含む自動二輪車の構成例を示す図である。 本発明の実施形態における動弁装置の側面図である。 本発明の実施形態における動弁装置の平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図2のC方向矢視図である。 図2のD−D線に沿う断面図である。
符号の説明
1 エンジンユニット
10 カム/カムシャフトユニット
11 カムシャフト
12 ベアリング
13 カム
20 バルブリフタユニット
21 タペットローラ
22 腕部材
23 タペットガイド
30 バルブユニット
31 吸気バルブ
32 バルブガイド
33 バルブリテーナ
34 バルブシート
35 バルブスプリング
40 アクセルシャフトユニット
41 アクセルシャフト
42 アクセルフォーク
45 アクセルモータ
48 フォークガイド
49 連結シャフト
100 自動二輪車

Claims (4)

  1. カム高さとカム作用角がカムシャフト方向に沿って連続的に変化する立体カムと、前記立体カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタとの相対移動により、前記バルブのリフト特性を連続可変するようにした動弁装置であって、
    前記バルブリフタは、前記立体カムに接触する球状接触子として構成されたタペットを有し、前記バルブのバルブステム軸によって形成されるVバンクよりも外側に前記カムシャフトが配置されることを特徴とする動弁装置。
  2. 前記球状接触子の半径を前記立体カムのベースサークルの半径よりも小さく設定するとともに、前記バルブステム軸に対する前記カムシャフトのオフセット量を前記球状接触子の半径よりも小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
  3. 前記オフセット量は、前記カムシャフトの載置面における該カムシャフトの軸心と前記バルブステム軸の延長線の交点との距離もしくはその距離に対応する角度であることを特徴とする請求項2に記載の動弁装置。
  4. 吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、
    吸気側または排気側に請求項1〜3のいずれか1項に記載の動弁装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
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