JP5299308B2 - 擬似走行音発生装置および擬似走行音発生システム - Google Patents

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Description

本発明は、擬似走行音発生装置および擬似走行音発生システムに関するものである。
従来から、電動機(モータ)を走行駆動源として用いる電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)が知られている。EVやHEV(以下、電動車両)は低騒音であるため、走行中あるいは停車中の電動車両周辺を通行する歩行者等は電動車両の接近や発進の可能性を事前予知することが困難である。これに対して、電動車両から擬似的な走行音(以下、擬似走行音)を出力することによって、歩行者等に電動車両の接近や発進の可能性に気付かせることが検討されている。
しかしながら、疑似走行音を常時出力することは騒音やバッテリ消費の観点から好ましくない。そこで、状況に応じて擬似走行音の出力を行う技術が提案されている。例えば、GM(登録商標)社によって開発が進められている”Pedestrian Friendly” AlertSystemでは、電動車両に搭載されているセンサを用いて歩行者等を検出した場合に警告音とパッシングとで歩行者等に注意喚起する技術が提案されている。また、特許文献1には、地図情報と自車位置とを参照し、人通りの少なくない一般道路に自車両が存在すると判断した場合にのみ疑似走行音を出力する技術が提案されている。
特開2005−253236号公報
しかしながら、”Pedestrian Friendly” Alert Systemでは、自車両のセンサによって歩行者等を検出するため、このセンサの死角に歩行者等が存在した場合には、歩行者等を検出できない。よって、歩行者等が自車両の周囲に存在した場合であっても警告音が出力されず、歩行者等に注意喚起ができないという問題点が生じる。
また、特許文献1の技術では、自車位置の測位精度が悪い状況や実際の道路形状が変更されて地図情報に誤りが生じている状況においては、実際の状況に即した擬似走行音の出力を行なうことができないという問題点が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、実際の状況に即した擬似走行音の出力をより確実に行うことを可能にする擬似走行音発生装置および擬似走行音発生システムを提供することにある。
請求項1の擬似走行音発生システムによれば、電動車両の外部に存在する情報発信装置と電動車両に搭載される擬似走行音発生装置とが通信可能な場合に送信されてくる擬似走行音の出力の制御に関する出力制御情報に従って擬似走行音を出力することになる。よって、歩行者や軽車両運転者(以下、危険対象)を検出する自車両のセンサや危険対象を撮像するカメラの死角、自車位置の測位精度や地図情報の精度といったものに影響されずに、自車両周辺に危険対象が存在する場合や存在する可能性が高い場合に擬似走行音の出力を行うことが可能になる。
例えば、情報発信装置が人に携行される携帯端末である場合には、その携帯端末を携行する人が自車両周辺の上記死角に存在する場合であっても、その携帯端末から送信される出力制御情報に従って擬似走行音を出力することができる。また、情報発信装置が路側機である場合には、人通りの多い場所に路側機を設置することによって、路側機近辺における自車両周辺の上記死角に危険対象が存在する場合であっても、路側機から送信される出力制御情報に従って擬似走行音を出力することができる。
その結果、以上の構成によれば、実際の状況に即した擬似走行音の出力をより確実に行うことが可能になる。
また、請求項2の構成によれば、複数の情報発信装置からそれぞれ送信されてくる擬似走行音の出力時間の情報をもとに、擬似走行音を出力させるスケジュールを作成するので、複数の情報発信装置のそれぞれが要求する擬似走行音の出力時間に合わせて順番に擬似走行音を出力することが可能になる。
また、請求項3の構成によれば、複数の情報発信装置のそれぞれが要求する擬似走行音の出力時間が重なる場合に、優先度が高い擬似走行音の出力時間を優先して順番に擬似走行音を出力することが可能になる。よって、例えば子供や視覚障害者など、擬似走行音がより必要となる対象に向けた擬似走行音の出力を優先することが可能になる。
また、請求項4の構成によれば、人が携行する携帯端末から送信されてくる現在位置の情報をもとに、擬似走行音を出力させる方向や音量を決定するので、携帯端末を携行する人が存在する方向に向けて擬似走行音を出力したり、携帯端末を携行する人までの距離に応じた音量で擬似走行音を出力したりすることが可能になる。よって、注意喚起がより有効に行われるようにすることが可能になる。
また、請求項5の構成によれば、擬似走行音の音量の情報をもとに、擬似走行音を出力させる音量を決定するので、情報発信装置が要求する擬似走行音の音量に合わせて擬似走行音を出力することが可能になる。よって、例えば老人など、より大きな擬似走行音が必要となる対象に向けて擬似走行音の出力を行う場合や騒音が大きい場所に向けて擬似走行音の出力を行う場合に、擬似走行音の音量を大きくして注意喚起がより有効に行われるようにすることが可能になる。
また、請求項6の構成によれば、路側機周辺の危険対象を路側機において検出した場合に、危険対象の検出結果をもとに生成した出力制御情報を路側機から擬似走行音発生装置に送信することが可能になるので、路側機近辺における自車両周辺の前述の死角に危険対象が存在する場合であっても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことができる。
また、請求項7の構成によれば、携帯端末から送信される出力制御情報を路側機で受信し、その受信した出力制御情報を路側機から擬似走行音発生装置に送信することになる。よって、携行している携帯端末が擬似走行音発生装置と通信可能な範囲外に存在するが、擬似走行音の出力による注意喚起を行った方が好ましい人に対しても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことが可能になる。
また、請求項8の構成によれば、携帯端末から送信される出力制御情報を車載器で受信し、その受信した出力制御情報を車載器から擬似走行音発生装置に送信することになる。よって、携行している携帯端末が擬似走行音発生装置と通信可能な範囲外に存在するが、擬似走行音の出力による注意喚起を行った方が好ましい人に対しても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことが可能になる。
また、請求項9の構成によれば、車載器を搭載している車両周辺の危険対象を車載器において検出した場合に、危険対象の検出結果をもとに生成した出力制御情報を車載器から擬似走行音発生装置に送信することが可能になるので、車載器を搭載している車両近辺における自車両(つまり、擬似走行音発生装置を搭載した電動車両)周辺の前述の死角に危険対象が存在する場合であっても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことができる。
また、請求項10の擬似走行音発生システムによっても、車載器を搭載している車両周辺の危険対象を車載器において検出した場合に、危険対象の検出結果をもとに生成した出力制御情報を車載器から擬似走行音発生装置に送信することが可能になるので、車載器を搭載している車両近辺における自車両(つまり、擬似走行音発生装置を搭載した電動車両)周辺の前述の死角に危険対象が存在する場合であっても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことができる。
また、請求項11の擬似走行音発生装置によれば、電動車両の外部に存在する情報発信装置から送信されてくる擬似走行音の出力の制御に関する出力制御情報に従って擬似走行音を出力することになる。よって、歩行者や軽車両運転者(以下、危険対象)を検出する自車両のセンサや危険対象を撮像するカメラの死角、自車位置の測位精度や地図情報の精度といったものに影響されずに、自車両周辺に危険対象が存在する場合や存在する可能性が高い場合に擬似走行音の出力を行うことが可能になる。その結果、以上の構成によれば、実際の状況に即した擬似走行音の出力をより確実に行うことが可能になる。
擬似走行音発生システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 携帯端末2の概略的な構成を示すブロック図である。 優先度の一例を説明するための図である。 1組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を模式的に示す図である。 路側機3の概略的な構成を示すブロック図である。 2組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を模式的に示す図である。 疑似走行音停止要求情報を模式的に示す図である。 擬似走行音発生装置1の概略的な構成を示すブロック図である。 擬似走行音発生装置1の通信部11での情報受信時の制御装置15でのスケジュール作成に関する処理のフローを示すフローチャートである。 擬似走行音発生装置1で擬似走行音の出力が終了した後の制御装置15でのスケジュール作成に関する処理のフローを示すフローチャートである。 擬似走行音発生装置1を搭載している電動車両の走行経路の一例を説明するための図である。 (a)および(b)は、スケジュールの一例を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された擬似走行音発生システム100の概略的な構成を示すブロック図である。図1に示すように、擬似走行音発生システム100は、擬似走行音発生装置1、携帯端末2、および路側機3を含んでいる。
擬似走行音発生装置1は、電動機(モータ)を走行駆動源(駆動力源)として用いる電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)といった電動車両に搭載される。本実施形態では、図1に示すように、例えば電動車両Aおよび電動車両Bのそれぞれに擬似走行音発生装置1を搭載するものとして説明を続ける。
携帯端末2は、歩行者や軽車両運転者等の人に携行される端末である。なお、携帯端末2としては、携帯電話機やPDA(Personal DigitalAssistants)等を利用する構成としてもよい。また、路側機3は、路側等の所定の場所に固定されて設置されるものである。本実施形態では、路側機3は、例えば通学路やスーパーの駐車場など、人通りの多い可能性の高い場所に設置されるものとする。なお、携帯端末2および路側機3が請求項の情報発信装置に相当する。
また、擬似走行音発生システム100では、擬似走行音発生装置1は、この擬似走行音発生装置1を搭載している電動車両の外部、詳しくはこの電動車両以外の他車両に搭載された擬似走行音発生装置1、携帯端末2、路側機3と通信を行うことが可能となっている。擬似走行音発生システム100では、特に、擬似走行音発生装置1と携帯端末2との間での通信、擬似走行音発生装置1と路側機3との間での通信、携帯端末2と路側機3との間での通信については、通信距離が比較的短い無線通信を用いるものとする。なお、これらの無線通信における通信可能な距離は、例えば数メートル〜数十メートル程度であるものとすればよい。また、これらの無線通信としては、例えば狭域通信であるDSRC(Dedicated Short RangeCommunication)を用いる構成とすればよい。
ここで、図2を用いて、携帯端末2の概略的な構成について説明を行う。図2は、携帯端末2の概略的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末2は、通信部21、位置検出器22、記憶装置23、および制御装置24を備えている。
通信部21は、擬似走行音発生装置1や路側機3との間で通信を行うものである。また、通信部21は、制御装置24から擬似走行音出力要求情報が送られてきた場合には、制御装置24の指示に従って、この擬似走行音出力要求情報を擬似走行音発生装置1に送信する。なお、擬似走行音出力要求情報とは、擬似走行音発生装置1での電動車両の擬似走行音の出力の制御に関する情報である。よって、擬似走行音出力要求情報が請求項の出力制御情報に相当する。
位置検出器22は、携帯端末2の現在位置を逐次検出する測位装置であって、検出した現在位置の情報を記憶装置23に送る。よって、位置検出器22が請求項の位置検出部に相当する。なお、位置検出器22は、地磁気センサ、ジャイロスコープ、人工衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機等のセンサによって、携帯端末2の現在位置を検出する構成とすればよい。
記憶装置23は、擬似走行音出力要求情報を構成する各情報を格納(記憶)しておくものである。よって、記憶装置23が出力制御情報格納部に相当する。例えば、記憶装置23には、機器を個別に識別するための識別情報としての携帯端末2の識別IDが記憶されている。なお、携帯端末2の識別IDとして携帯端末2の端末IDを利用する構成としてもよい。また、記憶装置23には、携帯端末2からの擬似走行音出力要求情報に従った擬似走行音発生装置1での擬似走行音の出力の優先度の情報である優先度情報が記憶されている。
ここで、図3を用いて優先度についての説明を行う。なお、図3は、優先度の一例を説明するための図である。図3に示すように、優先度は、携帯端末2を携行する人の区分ごとに設定されているとともに、路側機3についても設定されている。詳しくは、視覚障害者の持つ携帯端末2については、最も大きな値「05」が設定されている。また、子供の持つ携帯端末2については、次に大きな値「04」が設定されている。さらに、自転車に搭載された携帯端末2(つまり、軽車両運転者に携行される携帯端末2)については、中間の値「03」が設定されている。また、一般歩行者の持つ携帯端末2については、中間の値より小さな値「04」が設定されている。そして、路側機3については、最も小さな値「01」が設定されている。
優先度情報は、複数の機器のそれぞれの擬似走行音出力要求情報で要求する擬似走行音の出力のタイミングが重なった場合に、優先度の数値が大きい要求を優先させるために用いられる。よって、例えば、図3に示す一例のように、一般歩行者の持つ携帯端末2や路側機3についてよりも、子供や視覚障害者の持つ携帯端末2についての優先度の数値を大きくした優先度情報を設定することにより、子供や視覚障害者など、擬似走行音がより必要となる対象に向けた擬似走行音の出力を優先することが可能になる。
また、記憶装置23には、疑似走行音の音量を指定する音量情報および疑似走行音の音源等の音質を指定する音質情報が記憶されている。さらに、記憶装置23には、疑似走行音をどの程度の時間出力し続けるかを指定する出力時間の情報である出力時間情報が記憶されている。なお、出力時間としては、例えば、数秒〜数分程度の期間が設定される構成としてもよい。
さらに、記憶装置23には、位置検出器22によって検出された現在位置の情報である位置情報が記憶されている。なお、位置情報は、位置検出器22で現在位置が新たに検出されるごとに更新される構成とすればよい。
制御装置24は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)が備えられている。制御装置24は、位置検出器22、記憶装置23から入力された各種情報に基づき各種処理を実行する。
例えば、制御装置24は、記憶装置23に記憶されている識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、出力時間情報、および位置情報といった各情報を1組にまとめ(図4参照)、この1組の情報のエンコード等を行い、通信部21に送る。なお、図4は、1組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を模式的に示す図である。また、図4の情報IDは情報の種別を示すIDであって、「情報ID:01」は1組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を示している。
そして、制御装置24は、この擬似走行音出力要求情報「01」を通信部21から擬似走行音発生装置1や路側機3に送信させる。よって、通信部21が請求項の出力制御情報送信部に相当する。なお、通信部21からの擬似走行音出力要求情報は、例えば周期的(例えば3秒ごとなど)に送信されるものとする。
なお、擬似走行音出力要求情報として識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、出力時間情報、および位置情報を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、擬似走行音出力要求情報として識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、出力時間情報、および位置情報のうちの一部のみを用いる構成としてもよい。他にも、携帯端末2に位置検出器22を備えていない場合には、位置情報を用いない構成とすればよい。
また、疑似走行音の制御に有益と思われる情報があれば、その情報を擬似走行音出力要求情報として用いる構成としてもよい。例えば、擬似走行音の音程情報を擬似走行音出力要求情報として用いる構成としてもよい。これによれば、携帯端末2が要求する擬似走行音の音程に合わせて擬似走行音発生装置1で擬似走行音を出力することが可能になる。よって、例えば老人など、特定の周波数の音が聴き取りにくい対象に向けて擬似走行音の出力を行う場合に、聴き取りやすい周波数にして出力したり、騒音が大きい場所に向けて擬似走行音の出力を行う場合に、騒音が大きい場所でも聴き取りやすい周波数にして出力したりして注意喚起がより有効に行われるようにすることが可能になる。
さらに、携帯端末2に図示しない操作入力部を備え、この操作入力部への入力によって優先度情報、音量情報、音質情報、出力時間情報等をユーザが設定できるようにしてもよい。これによれば、ユーザの要求に合わせた音量、音質、出力時間等で擬似走行音の出力を擬似走行音発生装置1から受けることが可能になり、利便性が向上する。また、優先度情報をユーザ側で設定可能とすることにより、同一の携帯端末2を前述の区分が異なる人の間で共有して利用することが可能となるので、利便性および汎用性が向上する。
続いて、図5を用いて、路側機3の概略的な構成について説明を行う。図5は、路側機3の概略的な構成を示すブロック図である。図5に示すように、路側機3は、通信部31、危険対象検出装置32、記憶装置33、および制御装置34を備えている。
通信部31は、擬似走行音発生装置1や携帯端末2との間で通信を行うものである。例えば、通信部31は、携帯端末2から擬似走行音出力要求情報が送信されてきた場合には、これを受信して制御装置34に送る。よって、通信部31が請求項の路側機側受信部に相当する。また、通信部31は、制御装置34から擬似走行音出力要求情報が送られてきた場合には、制御装置34の指示に従って、この擬似走行音出力要求情報を擬似走行音発生装置1に送信する。
危険対象検出装置32は、路側機3の周辺に存在する歩行者や軽車両運転者といった危険対象を逐次検出する装置である。そして、危険対象検出装置32は、危険対象の検出結果を制御装置34に送る。よって、危険対象検出装置32が請求項の路側機側危険対象検出部に相当する。
例えば、危険対象検出装置32としては、路側機の周辺を撮像する図示しないカメラで撮像した画像をもとに、周知の画像認識によって危険対象を検出する装置を用いる構成とすればよい。他にも、危険対象検出装置32として、超音波センサや赤外線センサ等の障害物センサによって危険対象を検出する装置を用いる構成としてもよい。
記憶装置33は、擬似走行音出力要求情報を格納(記憶)しておくものである。また、記憶装置33には、例えば、識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、および出力時間情報が記憶されている構成とすればよい。なお、識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、および出力時間情報は、前述したのと同様のものである。また、記憶装置33に記憶されている出力時間情報は、例えば、同じ識別IDを持つ後述の疑似走行音停止要求情報を擬似走行音発生装置1で受信するまで出力し続けるよう設定される構成としてもよい。なお、路側機3の記憶装置33に記憶されている優先度情報の優先度の数値は、図3の例に従う場合には「01」となる。
制御装置34は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)が備えられている。制御装置34は、通信部31、危険対象検出装置32、記憶装置33から入力された各種情報に基づき各種処理を実行する。
例えば、制御装置34は、記憶装置33に記憶されている識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、および出力時間といった各情報を1組にまとめ、この1組の情報のエンコード等を行い、通信部31に送る。なお、この場合の擬似走行音出力要求情報の種別は、「情報ID:01」となる。そして、制御装置34は、この擬似走行音出力要求情報「01」を通信部31から擬似走行音発生装置1に送信させる。この場合、通信部31からの擬似走行音出力要求情報は、例えば周期的(例えば3秒ごとなど)に送信されるものとすればよい。
また、制御装置34は、通信部31で受信した携帯端末2から擬似走行音出力要求情報が送られてきた場合には、この擬似走行音出力要求情報のデコード等を行う。そして、記憶装置33に記憶されている擬似走行音出力要求情報の組と携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報の組とをまとめ(図6参照)、エンコード等を行い、通信部31に送る。なお、図6は、2組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を模式的に示す図である。また、図6の「情報ID:02」は複数組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を示している。そして、制御装置34は、この擬似走行音出力要求情報「02」を通信部31から擬似走行音発生装置1に送信させる。
なお、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報の組を含む擬似走行音出力要求情報「02」は、路側機3と当該携帯端末2との間に通信が確立している間に限り送信される構成とすればよい。これによれば、路側機3の近辺に携帯端末2を携行する危険対象が存在する場合に限って、擬似走行音発生装置1で擬似走行音を出力させることが可能になる。
また、本実施形態では、2組のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を、路側機3から擬似走行音発生装置1に送信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、2組以上のまとまりからなる擬似走行音出力要求情報を、路側機3から擬似走行音発生装置1に送信する構成としてもよい。
さらに、制御装置34は、危険対象検出装置32から危険対象の検出結果が送られてきた場合には、この検出結果をもとに擬似走行音出力要求情報を生成する。よって、制御装置34が請求項の路側機側出力制御情報生成部に相当する。一例としては、音量情報、音質情報、および出力時間については、記憶装置33に記憶されている音量情報、音質情報、および出力時間を用い、識別IDおよび優先度情報については、予め危険対象用に用意しておいた識別IDおよび優先度情報を用いる構成とすればよい。なお、音量情報、音質情報、および出力時間についても、予め危険対象用に用意しておいた音量情報、音質情報、および出力時間を用いる構成としてもよい。また、危険対象検出装置32で危険対象の位置も検出できる場合には、検出した危険対象の位置を位置情報として用いる構成とすればよい。
また、制御装置34は、記憶装置33に記憶されている擬似走行音出力要求情報の組と生成した擬似走行音出力要求情報の組とをまとめ、エンコード等を行い、通信部31に送る。なお、この場合の擬似走行音出力要求情報の種別は、「情報ID:02」となる。そして、制御装置34は、この擬似走行音出力要求情報「02」を通信部31から擬似走行音発生装置1に送信させる。この場合には、通信部31からの擬似走行音出力要求情報は、例えば周期的(例えば3秒ごとなど)に送信されるものとすればよい。
なお、携帯端末2からの擬似走行音出力要求情報を通信部31で受信していた場合には、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報の組もさらにまとめて、通信部31から擬似走行音発生装置1に送信する構成としてもよい。
さらに、制御装置34は、疑似走行音停止要求情報を生成して、この疑似走行音停止要求情報を通信部31から擬似走行音発生装置1に送信させてもよい。詳しくは、制御装置34は、記憶装置33に記憶されている識別IDを疑似走行音停止要求情報とし(図7参照)、この疑似走行音停止要求情報のエンコード等を行い、通信部31に送る。この疑似走行音停止要求情報とは、路側器3が擬似走行音発生装置1での疑似走行音出力の停止を要求する場合に送信するものである。なお、図7は、疑似走行音停止要求情報を模式的に示す図である。また、図7の情報IDは情報の種別を示すIDであって、「情報ID:03」は疑似走行音停止要求情報を示している。そして、制御装置34は、この疑似走行音停止要求情報「03」を通信部31から擬似走行音発生装置1に送信させる。
この構成は、駐車場の入口と出口とに路側機3が設置され、電動車両が駐車場に入ってから出て行くまでの間、擬似走行音発生装置1から擬似走行音を出力させ続けるようにする場合に有効である。また、この場合には、入口に設置された路側機3から、同じ識別IDを持つ疑似走行音停止要求情報を擬似走行音発生装置1で受信するまで出力し続けるよう設定する出力時間情報を含む擬似走行音出力要求情報が送信され、出口に設置された路側機3から疑似走行音停止要求情報が送信される構成とすればよい。これによれば、電動車両が駐車場の入口に設置された路側機3から擬似走行音出力要求情報を受信してから、駐車場の出口に設置された路側機3から疑似走行音停止要求情報を受信するまでの間、擬似走行音発生装置1から擬似走行音を出力させ続けることが可能になる。
次に、図8を用いて、擬似走行音発生装置1の概略的な構成について説明を行う。図8は、擬似走行音発生装置1の概略的な構成を示すブロック図である。図8に示すように、擬似走行音発生装置1は、通信部11、危険対象検出装置12、記憶装置13、位置検出器14、制御装置15、信号生成器16、信号増幅部17、およびスピーカ18を備えている。なお、擬似走行音発生装置1は、請求項の擬似走行音発生装置だけでなく、車載器にも相当する。
通信部11は、携帯端末2や路側機3や他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1との間で通信を行うものである。よって、通信部11が請求項の発生装置側通信部に相当する。なお、通信部11は請求項の車載器側通信部にも相当する。また、通信部11は、携帯端末2や路側機3や他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1から送信されてくる擬似走行音出力要求情報を受信し、制御装置15に送る。よって、通信部11は請求項の車載器側受信部にも相当する。さらに、通信部11は、制御装置15から擬似走行音出力要求情報が送られてきた場合には、制御装置15の指示に従って、この擬似走行音出力要求情報を他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1に送信する。
危険対象検出装置12は、自車両の周辺に存在する歩行者や軽車両運転者といった危険対象を検出する装置である。そして、危険対象検出装置12は、危険対象の検出結果を制御装置15に送る。よって、危険対象検出装置12が請求項の車載器側危険対象検出部に相当する。
例えば、危険対象検出装置12としては、自車両の周辺を撮像する図示しないカメラで撮像した画像をもとに、周知の画像認識によって危険対象を検出する装置を用いる構成とすればよい。他にも、超音波センサや赤外線センサ等の障害物センサによって危険対象を検出する装置を用いる構成としてもよい。
記憶装置13は、擬似走行音の音源の情報や危険対象検出装置12での危険対象の検出結果をもとに擬似走行音出力要求情報を生成する場合に用いる情報が記憶されている。
位置検出器14は、擬似走行音発生装置1を搭載する電動車両の現在位置を逐次検出する測位装置であって、検出した現在位置の情報を制御装置15に送る。なお、位置検出器14は、地磁気センサ、ジャイロスコープ、車輪速センサ、人工衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機等のセンサによって、擬似走行音発生装置1を搭載する電動車両の現在位置を検出する構成とすればよい。
信号生成器16は、制御装置15による制御に基づき、後述するスケジュールに従った擬似走行音を生成する。また、信号増幅部17は、信号生成器16で生成した擬似走行音を、スケジュールで求められている音量にまで増幅する。そして、スピーカ18は、必要な音量まで信号増幅部17で増幅された擬似走行音を、電動車両外に向けて出力する。よって、スピーカ18が請求項の擬似走行音出力部に相当する。
なお、スピーカ18は、複数設けられている構成としてもよい。また、擬似走行音を出力する方向を指定できる構成とする場合には、スピーカ18としては、指向性の強いものを用い、制御装置15からの制御に従ってモータ等を駆動することによってスピーカ18の向きを変えるようにすればよい。
また、擬似走行音発生装置1では、周知の技術を利用して、電動車両の始動、走行、停止中、および走行中の加速/減速の車両動作状態に対応した擬似走行音を出力する構成とすればよい。
制御装置15は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)が備えられている。制御装置15は、通信部11、危険対象検出装置12、記憶装置13、位置検出器14から入力された各種情報に基づき各種処理を実行する。
例えば、制御装置15は、通信部11で受信した携帯端末2からの擬似走行音出力要求情報が送られてきた場合には、この擬似走行音出力要求情報のデコード等を行う。そして、制御装置15は、この擬似走行音出力要求情報で指定された出力時間の間、指定された音量・音質で、位置情報が示す位置に合わせた疑似走行音を出力させるスケジュールを作成する。また、制御装置15は、擬似走行音出力要求情報を受信部11で受信するたびに、新たに受信した擬似走行音出力要求情報をもとに、擬似走行音の出力予定の追加や削除を行ってスケジュールを随時更新していく。よって、制御装置15が請求項の出力制御部に相当する。
例えば、携帯端末2から送信された擬似走行音出力要求情報で指定された出力時間が「5秒間」であった場合には、擬似走行音発生装置1から5秒間は同じ擬似走行音を出力するようスケジュールを作成する。なお、この擬似走行音出力要求情報が周期的に携帯端末2から送信され続けるとした場合には、このスケジュールに従って、擬似走行音発生装置1と携帯端末2との通信が成立してからこの通信が解消して5秒後までの間、同じ疑似走行音を出力し続ける。つまり、電動車両が携帯端末2を携行する人の周囲を走行する間は疑似走行音を出力し続けることになる。
また、擬似走行音出力要求情報に音量情報が含まれていた場合には、この音量情報が示す音量の擬似走行音を出力するようスケジュールを作成する。さらに、擬似走行音出力要求情報に音質情報が含まれていた場合には、例えばこの音質情報が示す音源を用いて擬似走行音を出力するようスケジュールを作成する。
さらに、擬似走行音出力要求情報に位置情報が含まれていた場合には、位置検出器14で検出した自車両の現在位置の情報とこの位置情報とをもとに、制御装置15で自車両と携帯端末2を携行する人や危険対象検出装置12・32で検出した危険対象との距離(以下、対象距離と呼ぶ)を算出したり、自車両から見た携帯端末2を携行する人や危険対象検出装置12・32で検出した危険対象の方向(以下、対象方向と呼ぶ)を算出したりする。そして、例えば、対象距離が一定の距離より遠くなるほど音量情報で指定された音量よりも大きい音量の擬似走行音を出力するようスケジュールを作成したり、対象方向に向けて擬似走行音を出力するようスケジュールを作成したりする。
また、複数組の擬似走行音出力要求情報の間で出力時間に重なりが生じる場合には、優先度の数値が大きい組の擬似走行音出力要求情報についての擬似走行音の出力予定を優先してスケジュールを作成する。
さらに、携帯端末2から送信される擬似走行音出力要求情報を、擬似走行音発生装置1が直接に受信する場合と、路側機3や他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1を介して間接的に受信する場合とが存在するため、同じ携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報の組同士で出力時間に重なりが生じる場合がある。この場合には、識別IDに基づいて、同じ携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報であるか否かを制御装置15で判別し、一方(例えば時間的に後に受信した方)の組をスケジュールから除外する構成とすればよい。
また、制御装置15は、通信部11で受信した路側機3からの疑似走行音停止要求情報が送られてきた場合には、この疑似走行音停止要求情報のデコード等を行う。そして、制御装置15は、この疑似走行音停止要求情報に含まれる識別IDをもとに、作成済みのスケジュールを検索し、識別IDが同じであり、且つ、出力時間が「同じ識別IDを持つ疑似走行音停止終了要求情報を受信するまでの間」となっている擬似走行音の出力予定をスケジュールから削除する。
ここで、図9を用いて、擬似走行音発生装置1の通信部11での情報受信時の制御装置15でのスケジュール作成に関する処理についての説明を行う。図9は、擬似走行音発生装置1の通信部11での情報受信時の制御装置15でのスケジュール作成に関する処理のフローを示すフローチャートである。なお、本フローは、通信部11で擬似走行音出力要求情報もしくは疑似走行音停止要求情報を受信したときに随時開始される。
まず、ステップS1では、通信部11から送られてくる擬似走行音出力要求情報や疑似走行音停止要求情報をデコードし、ステップS2に移る。ステップS2では、スケジューリング処理を行って、ステップS3に移る。スケジューリング処理では、通信部11から送られてきた情報が擬似走行音出力要求情報であった場合には、新たに受信した擬似走行音出力要求情報をもとに、擬似走行音の出力予定の追加を行ってスケジュールを作成する。また、通信部11から送られてきた情報が疑似走行音停止要求情報であった場合には、前述の条件に合致する擬似走行音の出力予定がスケジュールに存在したときに限り、この擬似走行音の出力予定の削除を行う。なお、擬似走行音の出力予定がすべてなくなった場合には、スケジュールもなくなるものとする。
ステップS3では、スケジュールが存在していた場合(ステップS3でYes)には、ステップS4に移る。また、スケジュールが存在していなかった場合(ステップS3でNo)には、ステップS5に移る。
ステップS4では、スケジュールの先頭に対応する擬似走行音の出力予定に従った擬似走行音を信号生成器16に生成させることによって、擬似走行音の出力を開始し、フローを終了する。なお、信号生成器16で生成した擬似走行音は、前述したように信号増幅部17およびスピーカ18を介して出力されることになる。
ステップS5では、スピーカ18から擬似走行音を出力中であった場合(ステップS5でYes)には、ステップS6に移る。また、スピーカ18から擬似走行音を出力中でなかった場合(ステップS5でNo)には、フローを終了する。ステップS6では、擬似走行音を信号生成器16に生成させることを停止し、スピーカ18からの擬似走行音の出力を停止させ、フローを終了する。
また、図10を用いて、擬似走行音発生装置1での擬似走行音の出力が終了した後の制御装置15でのスケジュール作成に関する処理についての説明を行う。図10は、擬似走行音発生装置1で擬似走行音の出力が終了した後の制御装置15でのスケジュール作成に関する処理のフローを示すフローチャートである。なお、本フローは、スピーカ18からの擬似走行音の出力が終了したときに随時開始される。
ステップS11では、擬似走行音の出力が終了した擬似走行音の出力予定をスケジュールから削除し、ステップS12に移る。ステップS12では、スケジュールが存在していた場合(ステップS12でYes)には、ステップS13に移る。また、スケジュールが存在していなかった場合(ステップS12でNo)には、フローを終了する。
ステップS13では、スケジュールの先頭に対応する擬似走行音の出力予定に従った擬似走行音を信号生成器16に生成させることによって、擬似走行音の出力を開始し、フローを終了する。なお、信号生成器16で生成した擬似走行音は、前述したように信号増幅部17およびスピーカ18を介して出力されることになる。
さらに、図11、図12(a)、および図12(b)を用いて、擬似走行音発生装置1でのスケジュールの作成および擬似走行音の出力の具体例についての説明を行う。図11は、擬似走行音発生装置1を搭載している電動車両の走行経路の一例を説明するための図である。なお、図11中の四角の枠が駐車場を示しており、破線が電動車両の走行経路を示している。また、点線で示した楕円Cが駐車場入口に設置された路側機3の通信範囲、点線で示した楕円Dが歩行者Fに携行される携帯端末2の通信範囲、点線で示した楕円Eが駐車場出口に設置された路側機3に通信範囲を示している。なお、駐車場入口に設置された路側機3と駐車場出口に設置された路側機3とは同じ識別IDを用いるものとする。また、図12(a)および図12(b)は、スケジュールの一例を模式的に示した図である。
ここでは、図11に示すように、擬似走行音発生装置1を搭載している電動車両(例えば電動車両Aとする)が駐車場に入り、途中で携帯端末2を携行する歩行者Fとすれ違った後に駐車場を出て行く場合について説明を行う。なお、歩行者Fが携行する携帯端末2は、出力時間「5秒間」の疑似走行音の出力を要求する擬似走行音出力要求情報を、3秒間に一回送信しているものとする。また、路側機3の擬似走行音出力要求情報に含まれる優先度情報は図3の例の「01」とし、携帯端末2の擬似走行音出力要求情報に含まれる優先度情報は図3の例の「03」であるものとする。
まず、電動車両Aは駐車場入口の路側機3の通信範囲(楕円C)に入ったところで、この路側機3が送信している擬似走行音出力要求情報(出力要求「1」とする)を受信する。なお、出力要求「1」には、優先度情報「01」、識別ID「01」、音量情報「03」、音質情報「02」、および出力時間情報「擬似走行音停止要求を受信するまで」が含まれるものとする。
その結果、電動車両Aの擬似走行音発生装置1は、図12(a)に示すような優先度情報「01」、識別ID「01」、音量情報「03」、音質情報「02」、出力時間情報「擬似走行音停止要求を受信するまで」とする擬似走行音の出力予定(出力予定「1」とする)からなるスケジュールを作成する。そして、出力予定「1」の音量情報、音質情報、出力時間情報で指示された音量「03」、音質「02」、出力時間「擬似走行音停止要求を受信するまで」で疑似走行音を出力する。
次に、電動車両Aが歩行者Fに近づき、歩行者Fの携行している携帯端末2の通信範囲(楕円D)に入ったところで、この携帯端末2が送信している擬似走行音出力要求情報(出力要求「2」とする)を受信する。なお、出力要求「2」には、優先度情報「03」、識別ID「02」、音量情報「10」、音質情報「05」、および出力時間情報「5秒間」が含まれるものとする。
出力要求「1」の優先度情報は「01」であるのに対し、出力要求「2」の優先度情報は「03」であり、出力要求「2」の方が出力要求「1」よりも優先度の数値が大きいので、電動車両Aの擬似走行音発生装置1は、出力要求「2」に基づく、図12(b)に示すような優先度情報「03」、識別ID「02」、音量情報「10」、音質情報「05」、および出力時間情報「5秒間」とする擬似走行音の出力予定(出力予定「2」とする)を出力予定「1」に優先してスケジュールを作成する。つまり、出力予定「2」を出力予定「1」よりも先に出力するよう追加してスケジュールを作成する。そして、出力予定「2」の音量情報、音質情報、出力時間情報で指示された音量「10」、音質「05」、出力時間「5秒間」で疑似走行音を出力する。
その後、電動車両Aが歩行者Fの携行している携帯端末2の通信範囲(楕円D)から外れ、出力要求「2」を受信しなくなると、スケジュールは図12(a)に示す状態に戻り、元の音量、音質、出力時間(つまり、出力予定「1」の音量情報、音質情報、出力時間情報で指示された音量「03」、音質「02」、出力時間「擬似走行音停止要求を受信するまで」)で疑似走行音を出力する。
最終的に、電動車両Aが駐車場出口の路側機3の通信範囲(楕円E)に入ったところで、この路側機3が送信している疑似走行音停止要求情報(停止要求「3」とする)を受信する。なお、停止要求「3」には、識別ID「01」が含まれるものとする。ここで、停止要求「3」の識別ID「01」は出力要求「1」の識別ID「01」と同じであるので、図12(a)に示す状態のスケジュールから出力予定「1」を削除する。そして、スケジュールから出力予定「1」が削除されるとスケジュールがなくなるので、電動車両Aの擬似走行音発生装置1は疑似走行音の出力を停止する。
また、制御装置15は、通信部11で受信した携帯端末2からの擬似走行音出力要求情報が送られてきた場合には、この擬似走行音出力要求情報のデコード等を行う。そして、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報の組にエンコード等を行い、通信部11に送る。なお、この場合の擬似走行音出力要求情報の種別は、「情報ID:01」となる。そして、制御装置15は、この擬似走行音出力要求情報「01」を通信部11から他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1に送信させる。
なお、携帯端末2由来のこの擬似走行音出力要求情報「01」は、当該携帯端末2から擬似走行音出力要求情報を受信した後の一定期間(例えば数秒間)に限り送信される構成とすればよい。
さらに、制御装置15は、危険対象検出装置12から危険対象の検出結果が送られてきた場合には、この検出結果をもとに擬似走行音出力要求情報を生成する。よって、制御装置15が請求項の車載器側出力制御情報生成部に相当する。一例としては、識別ID、優先度情報、音量情報、音質情報、および出力時間については、予め危険対象用に用意しておいた各情報を用いる構成とすればよい。なお、危険対象検出装置12で危険対象の位置も検出できる場合には、検出した危険対象の位置を位置情報として用いる構成とすればよい。
また、携帯端末2からの擬似走行音出力要求情報の擬似走行音出力要求情報を通信部11で受信していた場合には、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報の組もさらにまとめて、通信部11から他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1に送信する構成としてもよい。
なお、通信部11からの擬似走行音出力要求情報は、例えば他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1との通信が確立している間中、周期的(例えば数百ミリ秒ごとなど)に送信されるものとする。
以上の構成によれば、自車両の周囲に危険対象が存在することを自車両の危険対象検出装置12で検出した場合のみでなく、擬似走行音出力要求情報を携帯端末2、路側機3、他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1から受信した場合にも、疑似走行音を出力することが可能となる。よって、危険対象検出装置12による検出の死角に影響されずに、自車両周辺に危険対象が存在する場合や存在する可能性が高い場合に擬似走行音の出力を行うことが可能になる。
例えば、携帯端末2を携行する人が自車両周辺の上記死角に存在する場合であっても、携帯端末2から送信される擬似走行音出力要求情報に従って擬似走行音を出力することができる。また、人通りの多い場所に路側機3を設置することによって、路側機3近辺における自車両周辺の上記死角に危険対象が存在する場合であっても、路側機3から送信される擬似走行音出力要求情報に従って擬似走行音を出力することができる。従って、以上の構成によれば、実際の状況に即した擬似走行音の出力をより確実に行うことが可能になる。
また、以上の構成によれば、擬似走行音の音量情報をもとに、擬似走行音を出力させる音量を決定するので、携帯端末2や路側機3から要求される擬似走行音の音量に合わせて擬似走行音を出力することが可能になる。よって、例えば老人など、より大きな擬似走行音が必要となる対象に向けて擬似走行音の出力を行う場合や騒音が大きい場所に向けて擬似走行音の出力を行う場合に、擬似走行音の音量を大きくして注意喚起がより有効に行われるようにすることが可能になる。
さらに、以上の構成によれば、位置情報をもとに、擬似走行音を出力させる方向や音量を決定するので、携帯端末2を携行する人や危険対象検出装置12・32で検出した危険対象が存在する方向に向けて擬似走行音を出力したり、携帯端末2を携行する人や危険対象検出装置12・32で検出した危険対象までの距離に応じた音量で擬似走行音を出力したりすることが可能になる。よって、注意喚起がより有効に行われるようにすることが可能になる。
また、以上の構成によれば、路側機3周辺の危険対象を路側機3の危険対象検出装置32において検出した場合に、危険対象の検出結果をもとに生成した擬似走行音出力要求情報を路側機3から擬似走行音発生装置1に送信することが可能になるので、路側機3近辺における自車両周辺の上記死角に危険対象が存在する場合であっても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことができる。
さらに、以上の構成によれば、携帯端末2から送信される擬似走行音出力要求情報を路側機3で収集し、その収集した擬似走行音出力要求情報を路側機3から擬似走行音発生装置1に送信することになる。よって、携行している携帯端末2が障害物等の影響により擬似走行音発生装置1と通信可能な範囲外に存在するが、自車両の近辺には存在するといった、擬似走行音の出力による注意喚起を行った方が好ましい人に対しても、擬似走行音を出力して注意喚起を行うことが可能になる。
また、以上の構成によれば、携帯端末2から送信される擬似走行音出力要求情報を例えば電動車両Bの擬似走行音発生装置1で収集し、その収集した擬似走行音出力要求情報を電動車両Bの擬似走行音発生装置1から電動車両Aの擬似走行音発生装置1に送信することができる。よって、携行している携帯端末2が障害物等の影響により電動車両Aの擬似走行音発生装置1と通信可能な範囲外に存在するが、電動車両Aの近辺には存在するといった、擬似走行音の出力による注意喚起を行った方が好ましい人に対しても、電動車両Aから擬似走行音を出力して注意喚起を行うことが可能になる。
さらに、以上の構成によれば、電動車両B周辺の危険対象を電動車両Bの危険対象検出装置12において検出した場合に、危険対象の検出結果をもとに生成した擬似走行音出力要求情報を電動車両Aの擬似走行音発生装置1に送信することが可能になるので、電動車両B近辺における電動車両A周辺の上記死角に危険対象が存在する場合であっても、電動車両Aから擬似走行音を出力して注意喚起を行うことができる。
なお、前述の実施形態では、擬似走行音発生装置1が、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報を、他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1に送信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、擬似走行音発生装置1が、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報を、他車両に搭載されている擬似走行音発生装置1に送信する機能を持たない構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、擬似走行音発生装置1が危険対象検出装置12を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、擬似走行音発生装置1が危険対象検出装置12を備えない構成としてもよい。
さらに、前述の実施形態では、擬似走行音発生装置1が位置検出器14を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、擬似走行音発生装置1が危険対象検出装置12を備えない構成としてもよい。
なお、前述の実施形態では、路側機3に危険対象検出装置32を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、路側機3に危険対象検出装置32を備えない構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、路側機3が、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報を携帯端末2から受信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、路側機3が、携帯端末2由来の擬似走行音出力要求情報を携帯端末2から受信する機能を持たない構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 擬似走行音発生装置(車載器)、2 携帯端末(情報発信装置)、3 路側機(情報発信装置)、11 通信部(車載器側受信部)、12 危険対象検出装置(車載器側危険対象検出部)、13 記憶装置、14 位置検出器、15 制御装置(出力制御部、車載器側出力制御情報生成部)、16 信号生成器、17 信号増幅部、18 スピーカ(擬似走行音出力部)、21 通信部(出力制御情報送信部)、22 位置検出器(位置検出部)、23 記憶装置(出力制御情報格納部)、24 制御装置、31 通信部(路側機側受信部)、32 危険対象検出装置(路側機側危険対象検出部)、33 記憶装置、34 制御装置(路側機側出力制御情報生成部)、100 擬似走行音発生システム

Claims (11)

  1. 駆動力源として電動機を用いる電動車両に搭載され、前記電動車両の外部と通信を行うことが可能な発生装置側通信部と前記電動車両の擬似走行音を出力する擬似走行音出力部とを備えている擬似走行音発生装置と、
    前記電動車両の外部に存在し、前記擬似走行音発生装置と通信を行うことが可能な、人に携行される携帯端末および路側に設けられる路側機のうちの少なくともいずれかの情報発信装置と、を含み、
    前記情報発信装置は、
    前記擬似走行音の出力の制御に関する出力制御情報を格納する出力制御情報格納部と、
    前記擬似走行音発生装置と通信が可能な場合に、前記出力制御情報格納部に格納されている出力制御情報を前記擬似走行音発生装置に送信する出力制御情報送信部と、を備え、
    前記擬似走行音発生装置は、
    前記情報発信装置から送信されてくる出力制御情報を前記発生装置側通信部で受信した場合に、当該出力制御情報に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させる出力制御部を備えていることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  2. 請求項1において、
    複数の前記情報発信装置を含み、
    前記出力制御情報は、前記擬似走行音の出力時間の情報を少なくとも含んでおり、
    前記出力制御部は、複数の前記情報発信装置からそれぞれ送信されてくる前記出力時間の情報をもとに、前記擬似走行音を出力させるスケジュールを作成し、そのスケジュールに従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  3. 請求項2において、
    前記出力制御情報は、前記擬似走行音の出力時間の情報に加え、前記擬似走行音の優先度の情報を少なくとも含んでおり、
    前記出力制御部は、複数の前記情報発信装置からそれぞれ送信されてくる前記出力時間の情報および前記優先度の情報をもとに、前記出力時間が重なる場合には、前記優先度が高い擬似走行音の出力時間を優先した前記スケジュールを作成することを特徴とする擬似走行音発生システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記情報発信装置は前記携帯端末を含み、その携帯端末は、現在位置を検出する位置検出部を備えており、
    前記出力制御情報は、前記携帯端末の現在位置の情報を少なくとも含んでおり、
    前記出力制御部は、前記携帯端末から送信されてくる前記現在位置の情報をもとに、前記擬似走行音を出力させる方向および音量のうちの少なくともいずれかを決定し、その決定に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記出力制御情報は、前記擬似走行音の音量の情報を少なくとも含んでおり、
    前記出力制御部は、前記携帯端末から送信されてくる前記音量の情報をもとに、前記擬似走行音を出力させる音量を決定し、その決定に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記情報発信装置は前記路側機を含み、その路側機は、
    前記路側機の周辺の歩行者および軽車両運転者のうちの少なくともいずれかの危険対象を検出する路側機側危険対象検出部と、
    前記路側機側危険対象検出部での危険対象の検出結果をもとに前記出力制御情報を生成する路側機側出力制御情報生成部と、を備えており、
    前記出力制御情報送信部は、前記路側機の出力制御情報格納部に格納されている出力制御情報に加え、前記路側機側出力制御情報生成部で生成した出力制御情報を前記擬似走行音発生装置に送信することを特徴とする擬似走行音発生システム。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項において、
    複数の前記情報発信装置を含むものであるとともに、
    複数の前記情報発信装置は、前記携帯端末および前記路側機を含むものであって、
    前記携帯端末と前記路側機との間で通信可能であり、
    前記携帯端末の出力制御情報送信部は、前記路側機と通信が可能な場合に、前記出力制御情報格納部に格納されている出力制御情報を前記路側機に送信し、
    前記路側機は、
    前記携帯端末の出力制御情報送信部から送信される出力制御情報を受信する路側機側受信部を備え、
    前記路側機の出力制御情報送信部は、前記路側機の出力制御情報格納部に格納されている出力制御情報に加え、前記路側機側受信部で受信した出力制御情報を前記擬似走行音発生装置に送信することを特徴とする擬似走行音発生システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記電動車両以外の車両に搭載され、前記擬似走行音発生装置と通信を行うことが可能な車載器側通信部を備えている車載器を含み、
    前記情報発信装置は前記携帯端末を含み、その携帯端末は、前記車載器との間で通信可能であり、
    前記携帯端末の出力制御情報送信部は、前記車載器と通信が可能な場合に、前記出力制御情報格納部に格納されている出力制御情報を前記車載器に送信し、
    前記車載器は、
    前記携帯端末の出力制御情報送信部から送信される出力制御情報を受信する車載器側受信部を備え、
    前記擬似走行音発生装置と通信が可能な場合に、前記車載器側受信部で受信した出力制御情報を前記車載器側通信部によって前記擬似走行音発生装置に送信し、
    前記擬似走行音発生装置の出力制御部は、
    前記車載器から送信されてくる出力制御情報を前記発生装置側通信部で受信した場合に、当該出力制御情報に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記電動車両以外の車両に搭載され、前記擬似走行音発生装置と通信を行うことが可能な車載器側通信部を備えている車載器を含み、
    前記車載器は、
    前記車載器を搭載した車両の周辺の歩行者および軽車両運転者のうちの少なくともいずれかの危険対象を検出する車載器側危険対象検出部と、
    前記車載器側危険対象検出部での危険対象の検出結果をもとに前記擬似走行音の出力の制御に関する出力制御情報を生成する車載器側出力制御情報生成部と、を備え、
    前記擬似走行音発生装置と通信が可能な場合に、前記車載器側出力制御情報生成部で生成した出力制御情報を前記車載器側通信部によって前記擬似走行音発生装置に送信し、
    前記擬似走行音発生装置の出力制御部は、
    前記車載器から送信されてくる出力制御情報を前記発生装置側通信部で受信した場合に、当該出力制御情報に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  10. 駆動力源として電動機を用いる電動車両に搭載され、前記電動車両の外部と通信を行うことが可能な発生装置側通信部と前記電動車両の擬似走行音を出力する擬似走行音出力部とを備えている擬似走行音発生装置と、
    前記電動車両以外の車両に搭載され、前記擬似走行音発生装置と通信を行うことが可能な車載器側通信部を備えている車載器と、を含み、
    前記車載器は、
    前記車載器を搭載した車両の周辺の歩行者および軽車両運転者のうちの少なくともいずれかの危険対象を検出する車載器側危険対象検出部と、
    前記車載器側危険対象検出部での危険対象の検出結果をもとに前記擬似走行音の出力の制御に関する出力制御情報を生成する車載器側出力制御情報生成部と、を備え、
    前記擬似走行音発生装置と通信が可能な場合に、前記車載器側出力制御情報生成部で生成した出力制御情報を前記車載器側通信部によって前記擬似走行音発生装置に送信し、
    前記擬似走行音発生装置は、
    前記車載器から送信されてくる出力制御情報を前記発生装置側通信部で受信した場合に、当該出力制御情報に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させる出力制御部を備えていることを特徴とする擬似走行音発生システム。
  11. 駆動力源として電動機を用いる電動車両に搭載され、前記電動車両の擬似走行音を出力する擬似走行音出力部を備えている擬似走行音発生装置であって、
    前記電動車両の外部と通信を行うことが可能な発生装置側通信部と、
    人に携行される携帯端末および路側に設けられる路側機のうちの少なくともいずれかの情報発信装置から送信される前記擬似走行音の出力の制御に関する出力制御情報を前記発生装置側通信部で受信した場合に、当該出力制御情報に従って前記擬似走行音出力部から前記擬似走行音を出力させる出力制御部と、を備えていることを特徴とする擬似走行音発生装置。
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