JP5296278B2 - 処理された新規な製紙用填料または顔料または鉱物、特に天然CaCO3を含有する顔料、その製造方法及びそれらを含有する組成物とその用途 - Google Patents

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Description

本発明は、無機填料、特に製紙用無機填料の技術分野、並びに、紙シートの製造方法及びその特性を改良するための適正な処理による上記無機槙科の改良に関する。
このような填料は当業者に公知であり、例えば、天然炭酸カルシウム、合成炭酸カルシウムまたは“沈殿”炭酸カルシウム(“PCC”)、ドロマイトのような種々の填料、カルシウムとマグネシウムとの複塩などのような種々の金属の炭酸塩を主成分とする混合填料、タルクなどのような種々の填料、タルク/炭酸カルシウム混合物または炭酸カルシウム/カオリン混合物のようなこれらの填料の相互混合物、あるいは、天然炭酸カルシウムと水酸化アルミニウム、雲母、合成繊維または天然繊維との混合物がある。
紙または厚紙のシートまたは類似物の製造方法に関する詳細な記述は無用であろう。繊維(針葉樹または広葉樹のような天然起原または合成または両者を混合したセルロース繊維)と上記に定義のような填料と適当な割合の水とから本質的に構成される紙料(“パルプ”)の製造は当業者に公知である。
一般には濃厚なパルプ即ち“濃縮紙料”を形成し、次いで水で希釈して希釈パルプ即ち“希釈紙料”とする。このパルプに、フロック形成性即ちシートの“形成性”、填料の留り性(リテンション)、ワイヤー(抄紙機の網)の濾水性を改善するために、種々のポリマーのような種々の添加剤を添加する。出発填料の一部分を含有する水性媒体が負圧下でワイヤーの下に流れ落ち、“白水”となる。次に、コーティング(塗工)として公知の重要な処理を含む種々の処理をシートに加える。このコーティング処理中に、コーティング液(塗工液、カラー)及びコーテッド紙の損失が発生することは公知である。このコーテッド紙は体質填料として再利用され、“コーティング損紙(ブローク)”と呼ばれている。
より特定的には本発明は、天然炭酸カルシウムのような天然炭酸塩を含有する水性懸濁液の形態または天然炭酸カルシウムを別の鉱物と共に含む任意の顔料を含有する水性懸濁液の形態の顔料、填料もしくは鉱物を、1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体と活性気体媒体との組合せによって処理する方法に関する。天然炭酸カルシウムは中強度から高強度のHイオン供与体に対して不活性の製紙工業で公知の鉱物と混合できると考えることは極めて当然である。
本発明の重要な用途は製紙関連用途であり、特に不透明度、白色度、所与の厚みあたりの重量減少に関しては従来と同等以上の特性をもつシートが得られる。一定の厚みあたりの紙シートの重量減少及びこれに伴うシートの特性の保存及び改善を、本出願の以後の記載で“バルク”特性と呼ぶ。
本発明の特定の重要な用途、従って勿論非限定的な用途は、インクジェットプリント法のようなディジタルプリント法であり、本発明で処理した顔料が内添された非コーテッド紙、本発明で処理した顔料で表面処理またはコーティングされた紙をディジタルプリント法に使用したときに印刷特性が改善される。
インクジェットプリント法という限定はされないが特定の分野に好適な本発明の調合物は、粒度が高いという特性即ち粒子が粗いという特性と比表面積が大きいという特性とを併せもつ填料を含有している。
本発明の別の特定用途は塗装の分野である。
従って、本発明の主目的は、紙の特性を同等に維持または改良しながら所与の寸法あたりの紙の重量を減少させることである。
本発明の別の重要な目的は、紙シート、または、厚紙及び類似物を含む広義の紙料シートを、本発明組成物によって処理及びコーティングすることである。より特定的には紙シートの顔料着色表面を処理することである。
所与の厚みあたりの紙重量を減少させることは、輸送、特に郵送料の節約、及び、環境、特に天然資源及びエネルギー資源の節約、という観点から極めて重要である。
従って、国際特許WO92/06038は、シート中に“バルク化剤”が内添された紙またはバルク化剤を使用したコーティング液で塗工された紙の不透明度及び白色度を改良する目的で1つの解決方法を提案しているが、この方法ではエネルギー節約ができない。
不透明度及び改善された白色度などの特性は、紙シートの形成過程で生じる極めて複雑なプロセスによって得られる。周知のように、パルプの種々の構成要素が特に繊維またはフィブリルのレベルでフロック形成または凝集または交絡することによってワイヤー上でシートが形成される。ワイヤーの下に水が流れ落ちる濾水によってこの“凝集”が促進される。これらの物理化学的現象の幾つかは、特に“ヘッドボックス”のレベルで既に出現している。即ち、該レベルで少なくともある程度の変態または相互作用が生じており、これらはワイヤー上及びワイヤー後の紙シートの上記のような特性に有利な効果を与える。
何らかの理論を固執する意図はないが、出願人らは、填料が処理されたかまたは非処理であるかに従って、填科がフィブリル及び繊維に対して異なる相互作用を生じると考えている。この観点から本発明の基本的特徴は、“バルク”特性、即ち、繊維網との良好な相互作用を生じさせる特別な処理にある。国際特許WO92/06038にも指摘されているように、“バルク”は、シートによる光散乱を改善する。
しかしながら、“バルク”を得るための1つの解決方法では紙の間隙率が増加し(国際特許WO96/32449、2頁、15行以後)、濾水が遅滞する。その結果として、機械の高速化が益々進歩しているにもかかわらず製紙工程の作業速度が遅くなり、問題がいっそう複雑になる。
本発明はまた、紙の製造中の顔料の最終研磨性を顕著に改善し、使用される金属製またはポリマー製の篩の摩耗を抑制する。同時に、紙のコーティング中の顔料の研磨性を顕著に改善し、使用されるブレードの摩耗を抑制する。国際特許WO96/32449は、顔料TiOが優れた“バルク”化剤であるが過度に研磨性であること(更に、高価であること)を指摘することによってこの特性の重要性を強調している(1頁、35行以後)。
最後に、本発明はまた、封筒製造のような特定用途に好適な軽量化した紙の強度を維持し得る方法を提供する。
上述のように、また、国際特許WO96/32448及びWO96/32449で詳細に検証されているように、主として2種類の炭酸カルシウム、即ち天然炭酸カルシウム及び合成炭酸カルシウムが公知である。
合成炭酸カルシウム、または“PCC”は生石灰または消石灰をCOと反応させる公知の方法によって得られる。得られた合成炭酸カルシウムは反応条件次第で、針状晶または別の結晶形態のような種々の形態を有し得る。PCCの合成に関する多くの特許が存在する。
単なる参照文献として引用する米国特許USP5,364,610は、偏三角面体の形態のPCCが得られる炭酸カルシウムの製造方法を記載している。従来技術として該特許はまたCOの炭酸塩化による炭酸カルシウムの製造方法を記載している。PCCは紙に改良された特性、特に白色度を与えると記載されている。我々はまた、米国特許USP5,075,093を引用する。
PCCがまた、繊維網を弱体化する相互作用を含む“バルク”を与えることも公知である。前出の国際特許WO93/06038は更に、石灰を炭酸塩化することによって“バルク”特性をもつPCCを得る方法を記載している。
逆に天然炭酸塩は上記の特性を与えることができない。天然炭酸塩が上記の特性を与えることができれば、合成炭酸塩の使用が不要になり、関連業界に有利なことは明らかであろう。
従って、天然炭酸塩から“バルク”特性または表面特性に有利な相互作用を得ることが切実に要望されている。更に、PCCが繊維網の強度には不利な相互作用を生じることが判明しているので、本発明の新規な顔料がPCCと同等の特性を与えるだけでなく、天然炭酸カルシウムの有利な特性も保存することは極めて意外であった。
意外にも、理想的な相乗的特性をもつ顔料が開発された。
種々の処理は関連業界で既に提案されていた。
国際特許WO96/32448は、“バルク”を得るために、炭酸塩濃度の低い(固体分1−30%)炭酸カルシウムの分散液(業界用語で“スラリー”と呼ぶ)を分子量10,000−500,000という低分子量のカチオン性凝集剤であるポリDIMADAC(ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー)で処理する方法を記載している。該特許では、PCCだけでなく、“G(N)CC”(“微粉砕天然炭酸カルシウム”)と呼ばれる公知の微粉砕天然炭酸カルシウムまたはその混合物が使用されている。このプロセスは主としてフロック形成プロセスであり、小さいほうの粒子が大きいほうの粒子に凝集し、繊維との相互作用特性が主として粗い粒度の粒子だけによって得られる。紙の物理的特性は、紙の軽量化に伴って低下する。
国際特許WO96/32449は実質的に同じ情報を提供している。目的は、填料の総合電荷の逆の電荷を有している凝集剤を用いて微粒子及び超微粒子を選択的に凝集させることである。
国際特許WO92/06038に引用された米国特許USP4,367,207は、アニオン性オルガノポリホスホネート電解質の存在下でCOによってCaCOを処理する方法を記載している。しかしながら該米国特許の目的は単に微細分割された炭酸塩のスラリーを得ることである。
欧州特許EP0406662は、アラゴナイト型CaCOと石灰とのプレミックスを形成し、このスラリーにリン酸またはリン酸塩または種々のリン酸塩のような“リン酸誘導体”を添加し(4頁、17行以後参照)、最後にCOを導入して従来の炭酸塩化を惹起する合成炭酸塩の製造方法を記載している。該特許の目的は特に、これまでは工業的製造が可能でなかった大粒度及び特別な結晶形態(針状晶)を有するPCCを得ることである。該特許は、所望の結晶形態に対応する核生成種の反応に先立ってCOを継続的段階で導入するかまたは添加するように改良された炭酸塩化によるPCCの製造方法に関する別の特許を従来技術として引用している。
前出の欧州特許EP0406662は(4頁、46行以後)、所望の結晶形態の新しい核生成種となる未確認の“リン酸カルシウム”型化合物を経由して(52行、55行)、アラゴナイト形態を特定的に形成するためにリン酸を使用している。
得られた炭酸塩の使用は5頁、2行以後に記載されている。炭酸塩は、特に絶縁性及び同様の特性を有するので、不燃性芯用紙を製造するときに大量の鉱物質を紙に内添することを可能にする。これは製紙工業で有用である。該特許は、紙の不透明度、光沢度または“バルク”のような特性に関しては全く記載していない。従ってこれらの特性が該特許の目的でないことは明らかである。更に、唯一の用例は炭酸塩/樹脂コンパウンドだけである。
また、炭酸塩に特別な特性を与える方法も公知である。
例えば従来の製紙工程の1つである酸性製紙工程で炭酸塩を填料として使用するときには炭酸塩に耐酸性を与えることが必要である。例えば、米国特許USP5,043,017は、ヘキサメタリン酸カルシウムのようなカルシウムキレート化剤と弱酸のアルカリ金属塩(リン酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、など)から成る共役塩基との作用による炭酸カルシウム、特にPCCの安定化を記載している(1欄、27行)。この文献は、分散剤としてヘキサメタリン酸ナトリウムを使用する従来技術を参照している。該従来技術によれば、PCCの製造工程の“一次”炭酸塩化後または逆に製造の第一段階で弱酸の塩を使用する。該文献はまた、“完全に乾燥した無水酸性ガス”で処理する乾燥炭酸カルシウムの改善方法を記載した米国特許USP4,219,590を引用している。該特許では、脂肪酸、酸性樹脂または同様の物質によって行われる公知の表面処理が改良されている(1欄、17行)。該特許では、リン酸、塩酸、硝酸、カプリン酸、アクリル酸または塩化アルミニウム、フッ化アルミニウムまたはフマル酸、などの沸騰蒸気によって炭酸塩を処理する。処理の目的は、炭酸塩粒子を微細粒子に分割することである(2欄、65行以後)。該特許はHF、SOまたは無水リン酸の使用を勧奨しているが、記載された実施例ではHFまたは四塩化チタンしか使用していない(四塩化チタンは紙の不透明度を改善する。3欄,12行以後)。
また、Ca−Mg炭酸塩を製造するためにCOを使用する米国特許USP5,230,734も公知である。
国際特許WO97/08247はまた、弱酸法によって得られる紙用の炭酸塩配合物を記載している。炭酸塩を弱塩基と弱酸との混合物によって処理する。特に2つの物質の一方はリン酸であり、一方は有機酸から誘導されなければならない。
国際特許WO97/14847もまた、炭酸塩の表面を“失活させる”ために2種類の弱酸の混合物で処理した紙用の耐酸性炭酸塩を記載している。
国際特許WO98/20079もまた、炭酸塩、特にPCCを耐酸性にする方法を記載している。該特許の方法では、ケイ酸カルシウム及び弱酸またはミョウバンを添加する。該文献は、酸性媒体に対する耐性を得るためにCO処理を使用する米国特許USP5,164,006を従来技術として引用している。しかしながらこの方法では、環境規制に適合しない塩化亜鉛のような物質の添加が必要である。更に、本発明の顔料は耐酸性でないが予想外に積極的な反応性を有しており、繊維との間で活発な相互作用を生じる。
従って関連業界では数十年以前から天然炭酸塩の改良及び/または特別な特性を有している合成炭酸塩PCCの製造が研究されていた。これらの研究の幾つかは“バルク”に関する研究であったが、COの使用を記載した研究はなかった。この気体は専ら、“バルク”とは無関係に耐酸性を与える処理、または、炭酸塩化によるPCCの製造に使用されている。また、リン酸とCOの併用も提案されたが、その目的はPCC製造の改善に限定されていた。
このように、PCCによって与えられる特性の改善を視野に入れて、当業界では結局、特性が益々改良された合成炭酸塩の製造が目標とされてきた。本発明の価値は天然炭酸塩に基く処理を研究したことにある。
従って本発明は、懸濁液のレオロジーを安定させる分散用ポリマーを含有し得る1種または複数の顔料、填料または鉱物の新規な水性懸濁液の開発に関する。これらの顔料は一定表面積の紙の重量を減少させ得る。
これらの新規な水性懸濁液は以下の特徴を有している:
(a)該懸濁液は、天然炭酸塩と、該炭酸塩とCOガスとの1種または複数の反応生成物と、該炭酸塩と1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体との1種または複数の反応生成物を含有する;
(b)該懸濁液は20℃で測定して7.5を上回るpHを有している。
該懸濁液の特徴はまた、顔料、填料または鉱物が、ISO9277標準規格法で測定して5m/g−200m/g、好ましくは20m/g−80m/g、極めて好ましくは30m/g−60m/gの範囲のBET比表面積を有することである。
より特定的には、本発明の水性懸濁液の特徴は、顔料、填料または鉱物が以下の特性値を有していることである:
−Sedigraph 5100TM装置において沈降法で測定した平均粒径が50−0.1ミクロンの範囲である;
−ISO9277標準規格法で測定したBET比表面積が15m/g−200m/gの範囲である。
よりいっそう特定的には、本発明の水性懸濁液の特徴は、顔料、填料または鉱物が以下の特性値を有していることである:
−Sedigraph 5100TM装置において沈降法で測定した平均粒径が25−0.5ミクロンの範囲である;
−ISO9277標準規格法で測定したBET比表面積が20m/g−80m/g、特に30m/g−60m/gの範囲である。
本発明は更に、本発明の水性懸濁液を乾燥することによって得られる天然炭酸カルシウムまたは任意の天然炭酸カルシウム含有顔料のような乾燥状態の顔料、填料または鉱物に関する。
本発明はまた、天然炭酸カルシウム、任意の天然炭酸カルシウム含有顔料、これらの顔料と炭酸塩イオン非含有別の填料または顔料との混合物、上記の物質を含有するコンパウンドのような水性懸濁液の形態の顔料、填料または鉱物の処理、及び、製紙用途で特に優れたバルク特性を得るためのその使用、得られた填料内添紙またはコーテッド紙に関する。
より詳細には本発明は、懸濁液のレオロジー安定剤として分散用ポリマーを含有し、例えば天然炭酸カルシウムまたはドロマイトのような天然炭酸塩を含有し、1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体とCOガスとの組合せによって処理された顔料、填料または鉱物の水性懸濁液に関する。
炭酸塩は例えば、白亜、特にシャンパーニュ産出の白亜、方解石または大理石のような種々の天然炭酸塩、並びに、これらの炭酸塩とタルク、カオリン及び/またはドロマイト及び/または水酸化アルミニウム及び/または酸化チタン、酸化マグネシウム並びに関連業界で公知の類似の酸化物及び水酸化物との混合物から得られる。
本明細書では、1種類の填料または1分類の填料の正確な名称が要求される場合を除いては、これらの種々の填料、填料混合物または混合填料を便宜的に“填料”という普遍的用語で呼ぶ。
使用される酸は、処理条件下でHイオンを生じる中強度から高強度の任意の酸、または、このような酸の任意の混合物である。同じく好ましい実施態様によれば、強酸は、22℃で0以下のpKa値を有する酸、より特定的には硫酸、塩酸またはその混合物から選択される。
同じく好ましい実施態様によれば、中強度の酸は、22℃で0−2.5の範囲のpKa値を有する酸、より特定的にはHSO、HSO 、HPO、シュウ酸またはそれらの混合物から選択される。特定例としては、HPOのpKa1は2.161である(Rompp Chemie,Edition Thieme)。
同じく好ましい実施態様によれば、1種または複数の中強度の酸を、1種または複数の強酸に混合してもよい。
本発明によれば、CaCOのモル数に対する中強度から高強度のHイオン供与体のモル量は合計で0.1−2、好ましくは0.25−1の範囲である。
本発明によれば、天然炭酸塩を含有する水性懸濁液の形態の顔料、填料または鉱物の処理方法の特徴は、顔料を1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体とCOガスとの組合せによって処理することである。
好ましくは、一定表面積あたりの紙の重量を減少させ得る天然炭酸塩を含有する水性懸濁液の形態の顔料、填料または鉱物の本発明による処理方法の特徴は、方法が以下の3段階を含むことである:
(a)1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体による処理を行う段階;
(b)段階(a)に組込まれた部分であるかまたは段階(a)と同時または段階(a)後に行われるCOガスによる処理段階;及び、
(c)塩基不添加の場合には段階(a)及び(b)の終了後の1−10時間、好ましくは1−5時間の範囲の時間内に、塩基添加の場合には段階(a)及び(b)の終了直後に、20℃で測定したpH値を7.5を上回る値に上昇させる段階。段階(c)は方法の最終段階である。
好ましくはまた、COガスが外部CO源から供給されるか、リサイクルCOによって供給されるか、処理段階(a)に使用された中強度から高強度のHイオン供与体と同じかまたは異なる中強度から高強度のHイオン供与体を連続添加するか、あるいは、CO過圧、好ましくは0.05−5バールの範囲の過圧によって供給される。これに関しては、約1−2の比重を有している填料を充填した処理槽が例えば高さ20mに到達し、従って槽の底部または閉鎖槽ではCO過圧が数バール、特に5バールに到達し得ることに注目されたい。
好ましい実施態様によれば、段階(a)及び(b)を複数回繰り返す。
同じく好ましい実施態様によれば、20℃で測定したpHが、処理段階(a)及び(b)では3−7.5の範囲であり、処理温度が5℃−90℃、好ましくは45℃−60℃の範囲である。
別の好ましい実施態様によれば、塩基不添加の場合には処理終了後の1−10時間、好ましくは1−5時間の範囲内にpHが室温で7.5を上回る値に上昇する。任意の塩基を添加する場合には、pHは処理直後に上昇する。数日後には耐酸性が全く観察されないことにも注目されたい。
一定表面積あたりの紙の重量を減少させ得る天然炭酸塩を含有する水性懸濁液の形態の顔料、填料または鉱物を処理する本発明方法は、懸濁液中のCOガスの濃度が、容量比に換算した(懸濁液容量:COガス容量)比が1:0.05−1:20、段階(a)では1:1−1:20の範囲であり、段階(b)では1:0.05−1:1の範囲となる濃度であることを特徴とする。
極めて好ましくは、懸濁液中のCOガスの濃度が、容量比に換算した(懸濁液容量:COガス容量)比が1:0.05−1:5の範囲、段階(a)では1:0.5−1:10の範囲、段階(b)では1:0.05−1:1の範囲となる濃度である。
COガスは液体または無水物の形態で導入され得る。
同じく好ましくは、段階(b)の処理時間が0−10時間、好ましくは2−6時間の範囲である。
本発明の処理方法は、低濃度、中濃度または高濃度の乾燥物質を含む水相(スラリー相)中で行われるが、これらの種々の濃度のスラリーの混合物を使用してもよい。好ましくは乾燥物質含量が1重量%−80重量%の範囲である。
出願人はCOガスが特にpH調整剤及び吸/脱着調整剤として作用すると考えているが、この理論に固執する意図はない。
本発明の実施態様によれば、本発明の水性懸濁液の製造方法の特徴は、本発明の処理方法の3段階後に、処理された生成物を分散剤を使用して水性懸濁液にすること及び任意に再濃縮することである。
本発明によって得られた填料の水性懸濁液は、紙及び厚紙のシートまたは類似物の製造工程で、製紙工程次第で濃縮紙料調製レベルまたは希釈紙料調製レベルまたは双方のレベルに内添され得る。実際には填料は、製紙工業で常用の勧告に従って1回または複数回の操作で導入される。
本発明に従って処理された填料はまた、シートの形成後にも多大な利点を有している。特に、リサイクル白水または同じくリサイクルされる“コーティング損紙”に本発明の填料を混入し得る。
あるいはまた、リサイクルされる白水または“コーティング損紙”を本発明方法で処理してもよい。この場合、リサイクル媒体を上述のような本発明方法の処理段階で処理する。
本発明は、広葉樹または針葉樹のような木材から得られたセルロース繊維から紙を製造するために使用され得る。
本発明はまた、木材繊維でなく合成繊維から紙を製造するために使用され得る。
従って本発明はまた、本発明の方法を組込むように修正された紙及び厚紙のシートまたは類似物の製造方法に関する。
本発明はまた、上述の方法によって得られた新規な製品に関する。
本発明を以下の実施例で説明するが、本発明の範囲は実施例の記載に限定されない。
1つの試験シリーズでは、固体分低含量、即ち最大でも固体分含量約30%のスラリーを試験した。別の試験シリーズでは、固体分高含量、即ち固体分含量約80%までのスラリーを試験した。
高含量レベルは当該産業には極めて有利であるが、特に粘度に関する問題が生じる。また、分散剤の任意添加もしばしば必要であり、このような分散剤は処理工程に不利益を与える(分散剤は、炭酸塩またはその他の種類の填料の表面吸着現象を競合反応によって妨害する)。
実施例1:
本実施例は本発明の例証であり、低固形分スラリーの処理に関する。
このために、低固形分水性懸濁液に関する実施例1の全試験では、適当な反応器でCaCO又は炭酸カルシウムを含有する鉱物混合物を固形分5〜30重量%の懸濁液(「スラリー」)形態、濾過ケーキ形態又は乾燥粉末形態で調製し、必要に応じて脱イオン水又は水道水で所望固形分まで希釈した。
中度固形分水性懸濁液に関する試験では、CaCOを固形分約45重量%の懸濁液(「スラリー」)形態で調製した。
全試験で1リットルもしくは10リットルガラス反応器、100リットルプラスチック容器又は40mタンクを使用し、ローター/ステーター型撹拌機と、1リットル及び10リットル反応器には直径50mm、100リットルプラスチック容器には200mm、40mタンクには1500mmの回転ディスク付き高速撹拌機を取付た。
下記実施例に明記する所定試験では、6リットル又は600リットルLodige型流動層ミキサーを使用した。
均質混合後に、懸濁液又はスラリーを試験に対応する温度に調節した。
その後、濃度1〜85重量%溶液形態の好ましくはHSO、HSO 、HPO、蓚酸又はその混合物から選択される中〜強度Hイオン供与体を特定時間加えた。選択条件は下記に記載する。
容器の底から又は容器の上方から下方に向かって挿入した撹拌棒を使用してCOを下記指定時間添加又は導入した。
対照は75g/mで同一量の非処理填料を加え、同一セルロースバッチを用いて並行して同様に作製した紙とした。
試験1:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の75重量%が直径1μ未満となるような粒度の濾過ケーキ形態のノルウェー産大理石型天然炭酸カルシウム5kg(乾燥顔料として計算)を100リットル容器で固形分10重量%のスラリーが得られるまで蒸留水で希釈した。次に、こうして形成されたスラリーを2分間500rpmで撹拌下に20℃でH0.20モル/モルCaCOに相当する10重量%硫酸溶液により処理した。15分後に、懸濁液容量:COガス容量比が約1:0.15となるように50mbarの過圧下に5時間炭酸カルシウム懸濁液にCOをバブリングした。
24時間保存後に、被験炭酸カルシウム懸濁液を填料として含む紙シートを形成した。
このために、木材硫酸ペーストと、カバ材80%及びマツ材20%から構成される繊維を含むSR値23のパルプ即ちセルロースペーストから紙シートを作製した。このパルプ即ちペースト45g(乾量)を被験填料組成物約15g(乾量)の存在下に水10リットルで希釈し、実験的に填料率20±0.5%とした。15分間撹拌し、紙乾量に対して0.06乾量%のポリアクリルアミド型保持剤を加えた後、填料率20±0.5%で坪量75g/mの紙シートが形成された。シートを形成するために使用した装置はHaage社のRapid−Kothenモデル20.12MCシステムとした。
こうして形成されたシートを400秒間92℃、940mbar減圧下に乾燥した。填料率は灰分分析により制御した。
こうして形成されたシートの厚みを測定した。
紙又は厚紙シートの厚みは平行な2表面間の垂直距離を意味する。
サンプルは48時間調湿した(ドイツDIN EN規格20187)。
前記規格は紙が吸湿性物質であり、その条件として、大気に適合するようにその含水率を適応させる能力をもつと明記している。水分は大気の湿度が増加すると吸収され、逆に大気の湿度が低下すると排出される。
相対湿度が一定レベルに保たれるとしても、温度が所定範囲に維持されないならば、紙の含水率は必ずしも一定に維持されない。含水率が増減すると、紙の物性も変化する。
従って、平衡に到達するまで少なくとも48時間サンプルを調湿する必要がある。また、サンプルは同一気候条件下で試験する。
下記データ:
相対湿度50%(±3)
温度23℃(±1)
に対応するように紙の試験気候を設定した。
厚みは試験圧10N/cmのマイクロメーターを使用してドイツDIN EN規格20534に従って測定した。試験結果は10回測定して平均を計算することにより決定した。結果はマイクロメートルで表す。
対照は75g/mで同一量の非処理填料を加え、同一セルロースバッチを用いて並行して同様に作製した紙とした。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.6であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで112μm。
−試験サンプル:75g/mで120μmであり、厚みを112μmにすると70g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを112μmの共通値にすると、紙重量を5g/m即ち6.6重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験2:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の75重量%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型濾過ケーキ3kg(乾燥顔料として計算)を固形分10重量%のスラリー形態とし、10リットルガラス反応器で撹拌下に温度20℃でH0.15モル/モルCaCOに相当する10重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が約1:0.1となるように約100mbarの過圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。生成直後と1時間後、2時間後、3時間後、4時間後及び5時間後にpH値を測定した。低固形分スラリーからシートを形成した。顔料乾量に対して0.53重量%の比粘度0.75のポリアクリル酸ナトリウム型分散剤を加えると、固形分を47重量%まで上げることができた。
実施例に記載するアニオン分散剤の比粘度はギリシャ文字ηで表し、次のように測定した。NaCl60gを含む蒸留水1リットルに乾燥ポリマー50gを溶かし、水酸化ナトリウム溶液(pH9)で100%まで中和して測定用ポリマー溶液を調製した。次に、25℃恒温熱浴でボーメ定数0.000105の毛管粘度計を使用し、正確に配量した容量のアリカリポリマー溶液が毛管を流下するために必要な時間を測定し、同一容量のNaCl60g/リットル溶液が毛管を流下する時間と比較した。
比粘度ηは下式で表すことができる。
η=(ポリマー溶液の流下時間−NaCl溶液の流下時間)/(NaCl溶液の流下時間)。
ポリマー溶液に必要な時間からNaClのみを含む溶液に必要な時間を差し引いた値が90〜100秒となるように毛管の直径を選択すると最良の結果が得られた。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から3時間後にスラリーのpHは7.5であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで123μmであり、厚みを113μmにすると68.9g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を6.1g/m即ち8.8重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
先に形成したシートの不透明度と白色度も測定した。
不透明度はDIN規格53146に従い、Data Color Elrepho 2000型分光光度計によりシートで紙の不透明指数として測定した。
紙の白色度はISO規格Brightness R457に従い、紫外光を用いてData Color Elrepho 2000型分光光度計によりTappiフィルターで測定した。半透明の影響を避けるためにシートを10枚重ねて測定した。
上記手順により得られた結果は以下の通りであった。
−本発明の試験サンプルの白色度:89.6、
−本発明の試験サンプルの不透明度:89.4、
−対照(非処理)サンプルの白色度:88.4、
−対照(非処理)サンプルの不透明度:86.4。
試験3:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の75重量%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型濾過ケーキ75g(乾燥顔料として計算)を固形分10重量%のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度20℃でH0.25モル/モルCaCOに相当する10重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が約1:0.05となるように大気圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.7であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで119μmであり、厚みを113μmにすると71.1g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を3.9g/m即ち5.2重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験4:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の63重量%が直径1μ未満となるような粒度のフィンランド産大理石型炭酸カルシウム1kg(乾燥顔料として計算)に比粘度0.54のポリアクリル酸ナトリウム0.55重量%を加えて固形分75%に湿式粉砕し、固形分45重量%のスラリー濃度まで希釈し、温度20℃でH0.15モル/モルCaCOに相当する10重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.1となるように約100mbarの過圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
生成物を篩別し、24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した。更に試験1と同一方法で厚みを測定した後、Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の63重量%が直径1μ未満となるような粒度の非処理炭酸カルシウム製品を使用して得られる結果と比較した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から2時間後にスラリーのpHは7.6であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで116μmであり、厚みを113μmにすると72.9g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を2.1g/m即ち2.8%重量節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験5:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の75重量%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型炭酸カルシウム75g(乾燥顔料として計算)を固形分10重量%のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度35℃でH0.15モル/モルCaCOに相当する10重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.05となるように大気圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.8であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで118μmであり、厚みを113μmにすると71.8g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を3.2g/m即ち4.2重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験6:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の75重量%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型炭酸カルシウム75g(乾燥顔料として計算)を固形分10重量%のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度45℃でH0.30モル/モルCaCOに相当する10重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.05となるように大気圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から4時間後にスラリーのpHは7.9であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで118μmであり、厚みを113μmにすると71.8g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を3.2g/m即ち4.2重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験7:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65重量%が直径1μ未満となるような粒度の21.6重量%フィンランド産大理石型炭酸カルシウム36g(乾燥顔料として計算)を固形分4.8重量%(即ち高希釈度)のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度35℃でH0.32モル/モルCaCOに相当する5重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.05となるように大気圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から6時間後にスラリーのpHは7.5であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで121μmであり、厚みを113μmにすると70.0g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を5g/m即ち6.6重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験8:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65重量%が直径1μ未満となるような粒度の75.0重量%フィンランド産大理石型炭酸カルシウム3750g(乾燥顔料として計算)を固形分20重量%のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度60℃でH0.5モル/モルCaCOに相当する5重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.1となるように大気圧下に2時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から6時間後にスラリーのpHは7.8であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで132μmであり、厚みを113μmにすると64.2g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を10.8g/m即ち14.4重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験9:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65重量%が直径1μ未満となるような粒度の21.6重量%フィンランド産大理石型炭酸カルシウム36g(乾燥顔料として計算)を固形分4.8重量%のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度45℃でH0.32モル/モルCaCOに相当する5重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.05となるように大気圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から8時間後にスラリーのpHは8.1であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで126μmであり、厚みを113μmにすると67.1g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を7.9g/m即ち10.5重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
摩耗量を測定した処、対照の4.5mgに対して1.7mgであった。
試験10:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65重量%が直径1μ未満となるような粒度の21.6重量%フィンランド産大理石型炭酸カルシウム36g(乾燥顔料として計算)を固形分4.8重量%のスラリー形態とし、ガラス反応器で温度90℃でH0.32モル/モルCaCOに相当する5重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.05となるように大気圧下に5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から2時間後にスラリーのpHは7.5であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで125μmであり、厚みを113μmにすると67.7g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を7.3g/m即ち9.7重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
Einlehner 2000型装置を使用して摩耗量を測定した処、対照の4.5mgに対して2.0mgであった。
上記試験から明らかなように、本発明の利点は同一厚みのシートで重量を減量でき、摩耗量が減ると共に良好な白色度で良好な平滑性が得られ、更に填料保持も良好であるという点にある。
試験11:
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65重量%が直径1μ未満となるような粒度の28.6重量%カララ産大理石型炭酸カルシウム3600kg(乾燥顔料として計算)を固形分24.8重量%のスラリー形態とし、高さ12mの40m反応器で温度55℃でH0.30モル/モルCaCOに相当する10重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が約1:5となるように1.2barの過圧下に内部COの再循環と反応器底へのCO注入により5時間スラリーにCOをバブリングした。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.7であり、酸に対して安定でないことが判明した。
BET比表面積は35.5m/gであった。
このBET比表面積測定はISO規格9277のBET法に従って測定し、即ちサンプルを一定重量まで乾燥し、窒素雰囲気下に1時間250℃恒温し、液体窒素冷却及び窒素流下に測定した。これらの条件は請求の範囲に特にISO規格9277と称する規格の条件である。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(非処理填料):75g/mで113μm。
−試験サンプル:75g/mで126μmであり、厚みを113μmにすると67.3g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを113μmの共通値にすると、紙重量を7.7g/m即ち10.3重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験12:
本試験は本発明の例証であり、非処理填料を低濃度で加えた塗工スラリーと、本発明により処理した填料を低濃度で加えた塗工スラリーを使用してプラスチック支持体に種々の坪量で塗工する例に関する。
Micromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度分布が得られるまでポリアクリリート型分散剤0.5重量%を加えて粉砕した炭酸カルシウムの固形分17.2%スラリーを試験11の一般手順に従って処理した。
塗工試験プロトコールはスイス、Muhlebach社から市販されている半マットプラスチック材料シートにErichsen Bechcoater(登録商標)型塗工機で塗工するものとした。
使用した2種の塗工液は被験顔料スラリー100部とBASF社から商品名ACRONAL S360D(登録商標)で市販されているスチレン/アクリレートベースラテックス12部を含む組成物とした。
第1の被験顔料スラリーはMicromeritics社のSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度分布が得られるまでポリアクリレート型分散剤0.5重量%を加えて粉砕した炭酸カルシウム固形分17.2%の非処理炭酸カルシウムスラリーとした。
第2の被験顔料スラリーは同一炭酸カルシウムを上記手順で処理した固形分17.2%の炭酸カルシウムスラリーとした。
プラスチック支持体と、プラスチック支持体に上記非処理炭酸カルシウムスラリーを塗工した場合と、支持体に上記処理炭酸カルシウムスラリーを塗工した場合に対応する3種の試験の厚み測定結果を下表とグラフにまとめる。
Figure 0005296278
上記表を検討すると、以下の点が明らかである。
−塗工しない場合の紙の厚みは79.59である。
−従来の塗工では、紙の厚みは4.78g/mで81.19までしか増加しない。
−本発明の組成物を塗工すると、紙の厚みは著しく増加し、4.28g/mで95.19に達する。
当然のことながら、塗工厚は塗工紙の厚みから非塗工紙の厚みを差し引くことにより得られる。
従って、紙の厚みが79.5のとき、本発明の製剤の塗工厚は坪量4.28g/mで塗工紙と非処理紙(95.19と79.59)の差から15.6μであるが、従来組成物の塗工厚は坪量4.78g/mで塗工紙と非処理紙(81.19と79.59)の差から1.6に過ぎない。
従って、本発明の組成物を使用すると、厚みの増加(所謂「嵩」性)はほぼ同一重量で約10倍となる。
同一型の計算を種々の重量に適用すると、重量(g/m)の関数として厚み(μm)のグラフを次のように描くことができる。
Figure 0005296278
上記グラフを解析すると、対照即ち非処理試験では塗工厚の傾きは0.5μm.g−1.m−2であるが、本発明の試験では塗工厚の傾きは3.5μm.g−1.m−2である。
従って、本発明の製剤を使用することにより、シートの著しく良好な塗工と、著しく良好な加工性(「カレンダー仕上性」)と、高い細孔容積が得られる。
試験13:
本試験は本発明の例証であり、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型炭酸カルシウム濾過ケーキ150g(乾量)を使用し、比粘度0.75のポリアクリル酸ナトリウム0.5乾量%を加え、水で20%まで希釈した。次に、ガラス反応器で製剤1リットルを調製し、70℃に加熱した。H0.507モル/モルCaCOに相当する量の10%水溶液形態の塩酸を1時間滴下した。次に、得られた生成物を内部COの再循環と反応器底へのCO注入により更に30分間反応させた後、2個の回転シリンダーでpHを7.6にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した後、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.6であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで120μmであり、厚みを114μmにすると71.2g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を3.8g/m即ち5重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験14:
本試験は本発明の例証であり、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型炭酸カルシウム濾過ケーキ150g(乾量)を使用し、比粘度0.75のポリアクリル酸ナトリウム0.5乾量%を加え、水で20%まで希釈した。次に、ガラス反応器で製剤1リットルを調製し、70℃に加熱した。H0.335モル/モルCaCOに相当する量の10%水溶液形態の蓚酸と結晶水2モル(2HO)を1時間滴下した。
次に、生成物を内部COの再循環と反応器底へのCO注入により更に30分間反応させ、2個の回転シリンダーでpHを7.7にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した後、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは8.0であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで121μmであり、厚みを114μmにすると70.4g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を4.6g/m即ち6.1重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
実施例2:
本実施例は高固形分スラリーの処理に関する。
このために、実施例2の全試験では、適当な反応器で鉱物を固形分80重量%までの懸濁液(「スラリー」)形態、濾過ケーキ形態又は乾燥粉末形態で調製し、必要に応じて脱イオン水又は水道水で所望固形分まで希釈した。
試験15:
従来技術の例証である本試験では、
−Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の75%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石750g(乾量)と、
−Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の45%が直径2μ未満となるような粒度のフィンランド産タルク250g(乾量)と、
−アクリル酸90重量%と25モルエチレンオキシドを含むメタクリル酸トリスチリルフェノール10重量%からなるアクリル結合剤5g(乾量)と、
−固形分65%の水性組成物を形成するために必要な量の水を撹拌下にミキサーに導入することにより水性組成物を調製した。
30分間撹拌し、結合剤により大理石粒子とタルク粒子の共構造が形成された後に、水酸化ナトリウムで部分中和した比粘度0.5のポリアクリレート5.2gと水と水酸化ナトリウムを加え、固形分59.4%の水性懸濁液を得た。
試験1と同一手順で75g/mシートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。厚み測定値は坪量75g/mで116μmであった。
試験16:
従来技術の例証である本試験では、試験1と同一手順を使用し、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の63%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石の固形分77.5%水性懸濁液から坪量75g/mの紙シートを作製した。
厚みを測定した処、坪量75g/mで115μmであった。
試験2と同一手順でDIN規格53146に従って不透明度を測定した処、86.4であった。
試験2と同一手順でISO規格Brightness R457に従ってTappiフィルターで白色度を測定した処、88.4であった。
試験17:
従来技術の例証である本試験では、試験1と同一手順を使用し、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の75%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石型濾過ケーキの固形分67.2%水性懸濁液に比粘度0.75のポリアクリル酸ナトリウム0.5乾量%を加え、坪量75g/mの紙シートを作製した。
厚みを測定した処、坪量75g/mで114μmであった。
試験18:
本発明の例証である本試験では、流動層ミキサー(Lodige装置)でタルク25乾量%とノルウェー産大理石由来CaCO75乾量%の混合物である試験15の組成物4000gを固形分59.4%の懸濁液形態で調製し、H0.15モル/モルCaCOに相当する量の20%水溶液形態のリン酸を45分間滴下した。
処理後、Lodigeは1時間回転し続けた。この連続回転流動層装置は反応により生じた炭酸ガスと空気を交換するので、装置雰囲気内に炭酸ガスが存在していたと考えられる。
次に、得られた生成物を2個の回転シリンダーでpHを7.6にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.8であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(試験15):75g/mで116μm。
−試験サンプル:75g/mで118μmであり、厚みを116μmにすると73.9g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを116μmの共通値にすると、紙重量を1.1g/m即ち1.5重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験19:
本発明の例証である本試験では、流動層ミキサー(Lodige装置)でノルウェー産大理石由来炭酸カルシウムである試験16の組成物3290gを固形分75.8%のスラリー形態で調製し、H0.5モル/モルCaCOに相当する量の20%水溶液形態のリン酸を2時間滴下した。
処理後、Lodigeは1時間回転し続けた。この連続回転流動層装置は反応により生じた炭酸ガスと空気を交換するので、装置雰囲気内に炭酸ガスが存在していたと考えられる。
次に、得られた生成物を2個の回転シリンダーでpHを7.6にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から7時間後にスラリーのpHは7.6であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(試験16):75g/mで115μm。
−試験サンプル:75g/mで130μmであり、厚みを115μmにすると66.5g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを115μmの共通値にすると、紙重量を8.5g/m即ち11.3重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験20:
本発明の例証である本試験では、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の75%が直径1μ未満となるような粒度であり、非分散状態で所定の性質をもち、濾過ケーキ形態のノルウェー産大理石型炭酸カルシウム1600gと、上記試験18により得られた固形分52.8%(上記参照)の別の炭酸塩400gの混合物を流動層装置(Lodige装置)で30分間剪断後、比粘度0.75のポリアクリル酸ナトリウムである分散剤0.5乾量%を加えて分散させた後、濃度を60%に調節した。次に、生成物を2個の回転シリンダーでpHを8.5にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した後、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは8.5であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(試験17):75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで118μmであり、厚みを114μmにすると72.2g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を2.8g/m即ち3.7重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験21:
本発明の例証である本試験では、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度であり、非分散状態で濾過ケーキ形態のノルウェー産大理石型炭酸カルシウム1200gと、上記試験18により処理した固形分52.8%の別の炭酸塩300gを水の存在下に剪断し、濃度60%とした。流動層ミキサー(Lodige装置)で30分間剪断後、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の35%が直径1μ未満となるような粒度であり、アクリルコポリマー型結合剤1.2%で予め処理しておいたフィンランド産タルク500gと水を加え、濃度60%とした。流速100ml/分でCO注入下に更に30分間剪断した後、比粘度0.75のポリアクリル酸ナトリウム0.5乾量%を加えて分散させた。次に、生成物を2個の回転シリンダーでpHを8.4にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した後、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは8.5であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで116μmであり、厚みを114μmにすると73.5g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を1.5g/m即ち2重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験22:
本発明の例証である本試験では、前記試験に従って得られたスラリーに流速100ml/分でCOを5時間導入後、得られた生成物を2個の回転シリンダーでpHを8.1にして水平位置で保存した。
24時間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは8.1であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで117μmであり、厚みを114μmにすると73.1g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を1.9g/m即ち2.5重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験23:
本発明の例証である本試験では、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度のノルウェー産大理石由来炭酸カルシウム6000gを流動層ミキサー(Lodige装置)で固形分77.8%の分散液又はスラリー形態で調製し、水で濃度75.7%まで希釈した。20%水溶液形態のリン酸によりH0.15モル/モルCaCOを45分間滴下した。
次に、生成物にCOを流速100ml/分で5時間バブリングした後、得られた生成物を2個の回転シリンダーで水平位置で1週間又は4週間保存した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から3時間後にスラリーのpHは7.6であり、1週間後には7.6、4週間後には7.8であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定は以下のように行った。
1週間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した後、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで115μm。
−試験サンプル:75g/mで119μmであり、厚みを115μmにすると72.2g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを115μmの共通値にすると、紙重量を2.8g/m即ち3.7重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
4週間保存後に試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成した後、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで115μm。
−試験サンプル:75g/mで119μmであり、厚みを115μmにすると72.2g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを115μmの共通値にすると、紙重量を2.8g/m即ち3.7重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験24:
本試験は本発明の例証であり、Silverson型ローター/ステーターミキサーにより炭酸ガスを再循環させた。
高さ2mの1mパイロット装置でSilverson撹拌機を備える反応器にSedigraph 5100で測定した場合に粒子の65%が直径1μ未満となるような粒度のカララ産大理石由来炭酸カルシウムの固形分27%スラリー284リットルを62℃でまず導入し、固形分23.1%懸濁液を得るために必要な量の水で希釈した後、H0.26モル/モルCaCOに相当する量の50%HPO溶液と混合した。酸添加開始時の温度は52℃とし、1時間45分添加した。酸添加はビーカーから手で行った。使用した酸と共に加えた量の水で固形分15.8%のスラリーが得られた。
次に、約50リットル容器でSiIverson撹拌下にスラリーを4時間60kgCO再循環により処理した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後にスラリーのpHは7.7であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照:75g/mで117μm。
−試験サンプル:75g/mで126μmであり、厚みを117μmにすると69.6g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを117μmの共通値にすると、紙重量を5.4g/m即ち7.2重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験25:
本試験は本発明の例証であり、「塗工破片」処理に関する。
このために、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の35%が直径1μ未満となるような粒度であり、片面25g/mの塗工量で塗工したフィンランド産大理石型天然炭酸カルシウム120g(乾量)と、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の80%が直径1μ未満となるような粒度であり、分散剤及び粉砕剤としてのポリアクリル酸ナトリウム0.8乾量%と塗工結合剤としてのスチレン−ブタジエンラテックスを使用して粉砕したフィンランド産大理石型天然炭酸カルシウム400g(乾量)に相当する填料率約15重量%の100g/m品質「塗工破片」800gを、10重量%の「塗工破片」濃度が得られるように撹拌下に30分間水中分散した。
分散が終了したら、10リットルガラス反応器で撹拌下に温度55℃で固形分10重量%スラリーをH0.4モル/モルCaCOに相当する量の50重量%リン酸溶液により処理した。次に、懸濁液容量:COガス容量比が1:0.1となるように大気圧下に5時間スラリーと繊維にCOをバブリングした。
最終紙で20重量%の填料率が得られるように、処理済み「塗工破片」を新しい繊維と混合することにより上記試験と同一手順に従って紙シートを作製した。
結果は以下の通りであった。
a)顔料:
試験天然炭酸カルシウムの処理終了から5時間後に「塗工破片」スラリーのpHは7.6であり、酸に対して安定でないことが判明した。
b)紙:
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(酸とCOガスで処理しないサンプルとして作製):75g/mで115μm。
−試験サンプル:75g/mで123μmであり、厚みを115μmにすると70.1g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを115μmの共通値にすると、紙重量を4.9g/m即ち6.5%重量節約でき、環境面で非常に経済的である。
試験26:
本発明の例証である本試験では、流動層ミキサー(Lodige装置)でノルウェー産大理石由来炭酸カルシウムである試験16の組成物447kgを固形分75.8%のスラリー形態で調製し、H0.3モル/モルCaCOに相当する量の20%水溶液形態のリン酸を2時間滴下した。
リン酸処理が終了したら、生成物を3時間保存し、この間にCOガスの内部再循環によりCO処理を行った。
次に、生成物を2個の回転シリンダーで水平位置で保存した処、5時間後にpHは7.8であった。
24時間保存後に、顔料添加率25%とした以外は試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
試験11と同一方法でBET比表面積を測定した処、11.5m/gであった。
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(顔料添加率25%の試験13):75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで119μmであり、厚みを114μmにすると71.8g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を3.2g/m即ち4.3重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
DIN規格53112−1を含むDIN EN ISO規格1924−2に従って裂断長を測定した処、結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(顔料添加率25%の試験13):2.22km。
−顔料添加率25%の試験サンプル:2.54kmであり、75g/mでは非処理サンプルに比較して裟断長が14.4%増加することが判明した。
更に、15mm寸法でDIN EN ISO規格1924−2に従って引張強さを測定した処、対照の24.5Nに対して試験サンプルは28Nであった。
試験2と同一手順でDIN規格53146に従って不透明度を測定した処、86.6であった。
試験2と同一手順でISO規格Brightness R457に従ってTappiフィルターで白色度を測定した処、89.0であった。
試験27:
本発明の例証である本試験では、Sedigraph 5100で測定した場合に粒子の僅か40%が直径1μ未満となるような粒度の試験16の組成物447kgを流動層ミキサー(Lodige装置)で固形分75.8%のノルウェー産大理石由来炭酸カルシウムスラリー形態で調製し、20%水溶液形態のリン酸によりH0.3モル/モルCaCOを2時間滴下した。
次に、生成物を2個の回転シリンダーでpHを7.6にして水平位置で保存した。
24時間保存後に、顔料添加率25%とした以外は試験1と同一手順で75g/m紙シートを形成し、更に試験1と同一方法で厚みを測定した。
試験11と同一方法でBET比表面積を測定した処、9.8m/gであった。
厚み測定結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(顔料添加率25%の試験11):75g/mで114μm。
−試験サンプル:75g/mで121μmであり、厚みを114μmにすると70.7g/mとなる。
本試験から明らかなように、紙の厚みを114μmの共通値にすると、紙重量を4.3g/m即ち5.7重量%節約でき、環境面で非常に経済的である。
DIN規格53112−1を含むDIN EN ISO規格1924−2に従って裂断長を測定した処、結果は以下の通りであった。
−初期サンプル、対照(顔料添加率25%の試験11):2.30km。
−顔料添加率25%の試験サンプル:2.48kmであり、75g/mでは非処理サンプルに比較して裂断長が8.7%増加することが判明した。
更に、15mm寸法でDIN EN ISO規格1924−2に従って引張強さを測定した処、対照の24.5Nに対して試験サンプルは27.3Nであった。
試験2と同一手順でDIN規格53146に従って不透明度を測定した処、87.7であった。
試験2と同一手順でISO規格Brightness R457に従ってTappiフィルターで白色度を測定した処、89.0であった。
この同一試験サンプルを次に実験室塗工機(DixonのHelicoater)により厚み53μm、坪量32.9g/m±0.39%の木材をベースとする紙に塗工した。
短い「ドエル」ヘッドをブレード角45°で使用した。塗工速度は800m/秒とした。
使用した塗工液は被験顔料100pph、ラテックス(スチレン−ブタジエン型DL966)12pph、及びカルボキシメチルセルロース(Finnfix FF5)0.5pphを含有する固形分56.6%の組成物とした。
得られた結果は以下の通りであった。
−非塗工紙の厚み:53μm、
−試験13の対照の7g/m塗工紙の厚み:56μm、
−本発明による本試験の7g/m塗工紙の厚み:59μm、
−試験13の対照の7g/m塗工厚:3μm、
−本試験の7g/m塗工厚:6μm。
これらの結果から、塗工厚を対照の2倍に増加できることが確認できる。
実施例3:
この実施例は、紙の填料として使用される、処理した又は処理していない、炭酸カルシウムのインクジェットプリンターでの使用に関する。
粒子の75重量%が、濾過ケークの形態で、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を有する粒径分布の、天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースの計算で0.5kgを、10リットルの容器中で蒸留水により、15重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、65℃で、500回転/分で20分間撹拌して10重量%の10%リン酸溶液で処理する。15分後、炭酸カルシウム懸濁液中にCOを1時間通過させる。
COの通過を停止し、被験炭酸カルシウムスラリーと称される懸濁液を填料として含む紙葉(シート)を形成する。
このために、樺80%と松20%で構成される木材繊維の硫酸化ペーストを含むSR値23のパルプ又はセルロースペーストから紙葉を作製する。実験的に0.5%の誤差で20%の填料含量を得るために、試験する填料組成物約15gの存在下で乾燥重量45gのこのパルプ又はペーストを水10リットル中に希釈する。15分間撹拌して、紙の乾燥重量に対して0.06%乾燥重量のポリアクリルアミド系保持剤を加えたあと、75g/mの坪量を有する20±0.5%に充填された紙葉が形成される。紙葉を形成するために使用する装置は、Haage社のRapid−Koethen 20.12MC型システムである。
このようにして形成された紙葉を92℃、940ミリバールの真空下で400秒間乾燥する。
填料含量を灰分分析によって検査する。
このようにして形成された紙葉の厚さを測定する。紙又はボール紙の厚さは、平行する2つの表面間の垂直距離である。
サンプルを48時間にわたって湿度調節する(ドイツ規格DIN EN 20187)。
この規格に明記されているように、紙は吸湿性物質であり、それ自体が、環境空気の水分含量に適合するように自身の水分含量を調節できる特性を持つ。環境空気の湿度が上昇したときには水分を吸収し、反対に環境空気の湿度が低下したときには水分を放出する。
相対湿度が一定レベルのままであっても、温度が特定の範囲内で一定に維持されなければ紙の水分含量は必ずしも同じままではない。水分含量が上昇又は低下すると、紙の物理的性質は変化する。
この理由から、サンプルを少なくとも48時間、平衡に達するまで湿度調節しなければならない。またサンプルは同じ気候環境条件下で検査される。
紙に関する試験の気候環境は次のデータに一致するように設定される:
相対湿度 50%(±3)
温度 23℃(±1)
厚さは、試験圧(「test print」)が10N/cmに達するマイクロメーターを使用してドイツ規格DIN EN 20534に従って測定する。試験結果は、10回の測定の平均値を計算して決定する。結果はマイクロメートルで表わす。対照は、填料の量は同じであるが処理を行なわず、75g/mで同じセルロース「バッチ」(同じロット)を用いて、平行して同じように製造された紙である。
結果:
a)顔料:
この実施例におけるように、天然炭酸カルシウムによる処理の12時間後、スラリー(ペースト)のpHは7.2であり、これは酸に対する安定性が全くないことを意味する。
b)紙:
厚さの測定結果は次の通りである:
−出発サンプルである対照に関して:75g/mで112ミクロン。
−試験サンプルに関して:75g/mで120ミクロンであり、これを112ミクロンの厚さに換算すると70g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを112ミクロンの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、5g/m又は紙の重量の6.6%の差が得られることがわかる。
印刷の特徴:
先行技術の製品(該当図B)と本発明に従ったこの被験製品(該当図A)を比較して、EPSONTM Stylus COLOR 500TM商標のインクジェットプリンターでインクジェット印刷を実施すると、本発明に従った印刷がはるかに鮮明であることが認められる。
上記に引用した図は付属物として示されている。
実施例4:
この実施例は、紙のアート加工として使用される、処理した又は処理していない、炭酸カルシウムのインクジェットプリンターでの使用に関する。
粒子の75重量%が、濾過ケークの形態で、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMによって測定したとき1ミクロン未満の直径を有する粒径分布の天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースで計算して0.5kgを、10リットルの容器中で蒸留水により、15重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、65℃で、500回転/分で20分間撹拌して10重量%の10%リン酸溶液で処理する。15分後、炭酸カルシウム懸濁液中にCOを1時間通過させる。
アート加工のプロトコール
上記の試験27と同じプロトコールを使用する、すなわち、実験用コーター(塗工機)(DixonTMのHelicoaterTM)を使用して、厚さ53μm、32.9g/m±0.39%の坪量の、木を主成分とする紙に被験サンプルをコーティングする。
短い「ドゥエル(dwell)」ヘッドを45°のブレード角度で使用する。コーティング速度は800m/秒である。
使用するコーティング溶液は、被験顔料100pph、ラテックス12pph(スチレン/ブタジエン系のDL 966)及びカルボキシメチルセルロース(Finnfix FF5 TM)0.5pphを含む組成物からなり、56.6%の乾燥物質含量を有する。
サンプルを48時間にわたって湿度調節する(ドイツ規格DIN EN 20187)。この規格は、紙が吸湿性物質であり、またそれ自体として、環境空気の水分含量に適合するようにその水分含量を調節できる特性を持つことを明言している。環境空気の湿度が上昇したときには水分が吸収され、反対に環境空気に湿度低下が生じたときには水分が放出される。
相対湿度が一定レベルのままであっても、温度が特定の範囲内で一定に維持されなければ紙の水分含量は必ずしも同じままではない。水分含量が上昇又は低下すると、紙の物理的性質は変化する。この理由から、サンプルを少なくとも48時間、平衡に達するまで湿度調節しなければならない。またサンプルは同じ気候環境条件下で検査する。
紙に関する試験の気候環境は次のデータに一致するように設定される:
相対湿度 50%(±3)
温度 23℃(±1)
厚さは、試験圧(「test print」)が10N/cmに達するマイクロメーターを使用してドイツ規格DIN EN 20534に従って測定する。試験結果は、10回の測定の平均値を計算して決定する。結果はマイクロメートルで表わす。対照は、填料の量は同じであるが処理を行わず、75g/cmで同じセルロース「バッチ」(同じロット)を用いて、平行して同じように製造された紙である。
結果:
a)顔料:
この実施例におけるように、天然炭酸カルシウムによる処理の12時間後、スラリー(ペースト)のpHは7.2であり、これは酸に対する安定性が全くないことを意味する。
b)紙:
厚さの測定結果は次の通りである:
−出発サンプルである対照に関して:75g/mで112ミクロン。
−試験サンプルに関して:75g/mで120ミクロンであり、これを112ミクロンの厚さに換算すると70g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを112ミクロンの共通値にすると、環境見地からに重要な節約を意味する5g/m又は紙の重量の6.6%の差が得られることがわかる。
印刷密度の測定を下記に述べる操作方法に従って実施し、その結果を下記の表Iに要約している。
光学密度は画像の反射密度の測定である。主として製造業者であるHewlett−Packard Corporation(HP)TMによって開発された操作手順に従って、紙に特定のモチーフを印刷し、反射デンシトメーター(Macbeth RD 918TM)を使用して、純粋な(pure)黒色、複合(composite)黒色、ならびにシアン、マゼンタ及びイエローの色の光学密度を測定する。
特に異なる記載がないかぎり、このプロトコールはこの測定を含むすべての実施例に関して有効である。
被験顔料100に対して、PVA(ポリビニルアルコール)15、StockhausenのPK−130添加剤5から成る製品に関して、セルロース紙素材又は特殊紙で上記の表Iの試験を実施し、填料は、高い比表面積を持つ粗填料と表わされる、70m/gの比表面積を持つ。
アート加工は、表Iに定義されているような紙にErichsen Bench CoaterTM装置を用いて実施する。
表Iの最初の2つの試験は顔料コーティング(製紙機械における表面への澱粉糊接着)していない紙に相当する。
次の2つは合成珪酸塩で処理した紙に相当する。良好な光学密度を得るためには必ず特殊紙を使用しなければならないことが認められる。
最後の2つの試験は本発明に従った組成物でコーティングした紙に相当する。本発明が、同等の印刷濃度で、より高価な特殊紙ではなく普通のインクジェット印刷用紙の使用を可能にすることがわかる。
実際に、本発明はコーティングしていない紙よりはるかに優れており(1.40対1.20及び1.39対1.30)、本発明に従って普通紙で得られる1.40という数値は、先行技術に従って、但し特殊紙を使用して得られる1.40の数値と全く同等であることが確認される。
Figure 0005296278
実施例5:
この実施例は、紙の填料として使用される、粗粒子であるが高い比表面積を有する、処理した又は処理していない炭酸カルシウムの使用に関する。
このために、粒子の65重量%がMicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布の、15.5m/g(ISO 9277規格のBET式に従って測定した)のBET比表面積を有する、天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースで計算して0.5kgを、ポリアクリル酸ナトリウム分散剤により75%乾燥物質濃度を有する分散又はスラリーの形態で希釈し、その後10リットルの容器中で20重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで水でさらに希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、65℃で、容器の底部の大気圧下に30リットル/分の流量で軽く撹拌しながら2時間にわたって、10重量%の20%又は30%又は40%リン酸溶液で処理する。2時間後、炭酸カルシウム懸濁液中にCOを1時間通過させる。
填料は次のような特徴を持つ:
実施例5A、20%リン酸:
a)顔料:
−電子顕微鏡下での肉眼検査法によって分析した粒子の平均直径:7マイクロメートル
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):38.5m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで133μmであり、これを113μmの厚さに換算すると63.7g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、11.3g/m又は紙の重量の15.0%の差が得られることがわかる。
実施例5B、30%リン酸:
a)顔料:
−電子顕微鏡下での肉眼検査法によって分析した粒子の平均直径:9マイクロメートル
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):44.2m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで139μmであり、これを113μmの厚さに換算すると61.0g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、14.0g/m又は紙の重量の18.7%の差が得られることがわかる。
実施例5C、40%リン酸:
a)顔料:
−電子顕微鏡下での肉眼検査法によって分析した粒子の平均直径:13マイクロメートル
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):58.4m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで152μmであり、これを113μmの厚さに換算すると55.7g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、19.3g/m又は紙の重量の257%の差が得られることがわかる。
実施例6:
この実施例は、本発明に従った製品を連続的に製造する方法、及び紙の填料として使用される、粗粒子であるが高度のBET比表面積を有する、処理した又は処理していない炭酸カルシウムの使用に関する。
このために、粒子の65重量%がMicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布の、15.5m/g(ISO 9277規格のBET式に従って測定した)のBET比表面積を有する天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースで計算して100kgを、ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤による75%乾燥物質濃度の分散又はスラリーの形態で、3000リットルの容器において10重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで水で希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、各々1/4量のリン酸を入れた25リットルの4つのセルにおいて、各セルの底部の大気圧下に50リットル/分の流量で軽く撹拌しながら、65℃で連続的に、約15重量%の10%又は20%又は30%リン酸溶液で処理する。各々のセルでの製品の保持時間は15分間である。
填料は次のような特徴を持つ:
実施例6A、10.0%リン酸:
a)顔料:
スラリーの濃度:7.8%
−MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したした粒子の平均直径:1.7マイクロメートル
−BET比表面積(ISO 9277規格めBET式に従って測定した):36.0m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで123μmであり、これを113μmの厚さに換算すると68.9g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、6.1g/m又は紙の重量の8.1%の差が得られることがわかる。
実施例6B、19.1%リン酸:
a)顔料:
スラリーの濃度:7.8%
−電子顕微鏡下での肉眼検査法によって分析した粒子の平均直径:12マイクロメートル
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):49.9m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで135μmであり、これを113μmの厚さに換算すると62.8g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、12.2g/m又は紙の重量の16.6%の差が得られることがわかる。
実施例6C、30%リン酸:
a)顔料:
スラリーの濃度:17.9%
−電子顕微鏡下での肉眼検査法によって分析した粒子の平均直径:12マイクロメートル−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):45.7m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで158μmであり、これを113μmの厚さに換算すると53.6g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、21.4g/m又は紙の重量の28.5%の差が得られることがわかる。
実施例6D:
この実施例は、本発明に従った製品の連続的製造方法、及び紙の填料として使用される、粗粒子であるが高いBET比表面積を有する、処理した又は処理していない炭酸カルシウムの使用に関する。
このために、粒子の65重量%がMicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布の、15.5m/g(ISO 9277規格のBET式に従って測定した)のBET比表面積を有する、天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースで計算して100kgを、ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤による75%乾燥物質濃度の分散又はスラリーの形態で、3000リットルの容器において10重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで水で希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、各々1/4量のリン酸を入れた25リットルの4つのセルにおいて、各セルの底部の大気圧下に50リットル/分の流量で軽く撹拌しながら、65℃で連続的に、約15重量%の10%又は20%又は30%リン酸溶液で処理する。各々のセルでの製品の保持時間は15分間である。
填料は次のような特徴を持つ:
a)顔料:
スラリーの濃度:8.9%
−MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したした粒子の平均直径:1.9マイクロメートル
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):39.1m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで113μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで123μmであり、これを113μmの厚さに換算すると68.8g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを113μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、6.2g/m又は紙の重量の8.1%の差が得られることがわかる。
実施例7:
この実施例は、紙の填料として使用される、処理した又は処理していない、炭酸カルシウム混合物の使用に関する。
a)処理した顔料の調製
粒子の65重量%が、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMによって測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布の、8.4m/g(ISO 9277規格のBET式に従って測定した)のBET比表面積を有する、天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースで計算して0.6kgを、20%の乾燥物質濃度の分散又はスラリーの形態で希釈し、その後1リットルの容器中で10.2重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで水で希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、撹拌しながら60℃で1時間、10重量%の70%リン酸溶液で処理する。1時間後、炭酸カルシウム懸濁液中にCOを30分間通過させる。
b)処理した及び処理していない顔料混合物の調製:撹拌しながら15分間混合する。
填料は次のような特徴を持つ:
実施例7A、処理した顔料100%
a)顔料:
−粒子の21重量%が、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布、
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):44.5m/g
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで115μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで162μmであり、これを115μmの厚さに換算すると52.2g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを115μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、22.7g/m又は紙の重量の30.3%の差が得られることがわかる。
実施例7B、実施例7Aの処理した顔料21.5%と処理していない顔料78.5%:
a)顔料:
−粒子の63重量%が、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布、
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):15.5m/g
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで115μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで124μmであり、これを115μmの厚さに換算すると69.5g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを115μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、5.5g/m又は紙の重量の7.3%の差が得られることがわかる。
実施例7C、実施例7Aの処理した顔料35.5%と処理していない顔料64.5%:
a)顔料混合物:
−粒子の60.0重量%が、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):20.0m/g
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで115μm
−試験サンプルに関して:75g/mで130μmであり、これを115μmの厚さに換算すると66.3g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを115μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、8.7g/m又は紙の重量の11.6%の差が得られることがわかる。
実施例7D、実施例7Aの処理した顔料50.0%と処理していない顔料50.0%:
a)顔料混合物:
−粒子の42.0重量%が、MicromeriticsTM社のSedigrah 5100TMを用いて測定したとき1マイクロメートル未満の直径を持つような粒径分布
−BET比表面積(ISO 9277規格のBET式に従って測定した):28.0m/g。
b)紙:
厚さの測定は次の通りである:
−出発サンプルである対照(処理していない填料)に関して:75g/mで115μm。
−試験サンプルに関して:75g/mで137μmであり、これを115μmの厚さに換算すると62.9g/mに等しい。
この試験において、紙の厚さを115μmの共通値にすると、環境的見地から重要な節約を意味する、12.1g/m又は紙の重量の16.0%の差が得られることがわかる。
実施例8:
この実施例は、処理した又は処理していない炭酸カルシウムの塗料における使用に関する。
このために、粒子の70重量%が、濾過ケークの形態で、Micromeritics社のSedigraph 5100によって測定したとき1μm未満の直径を有する粒径分布の天然ノルウェー大理石炭酸カルシウム、乾燥顔料ベースで計算して5トンを、45mの容器中で蒸留水により、25重量%の乾燥物質濃度のスラリーが得られるまで希釈する。次にそのようにして形成されたスラリーを、60℃で、200回転/分で2時間撹拌して、CaCoのモル当りH0.20モルに相当する10重量%のリン酸溶液によって処理する。
2時間後、懸濁液と気体COの容積の容積比が約1:0.15に等しくなるように、50mbarの過圧下で炭酸カルシウム懸濁液中にCOを5時間通過させる。
24時間後、噴霧乾燥器でスラリーを乾燥し、被験乾燥炭酸カルシウムを填料成分として含有する乳剤塗料を形成する。
塗料を調製するための手順:
1mのディスパーザー(disperseur)において、3000回転/分で撹拌しながら添加剤と顔料を水に10分間分散させ、その後速度を1000回転/分に落として、ラテックスを加える。さらに10分間分散させる。
Figure 0005296278
塗料についての結果は、18%TiOを含む水性乳剤塗料を対照として:
白さ(DIN 53140) (対照)
18%TiO 15.3%TiO 12.6%TiO
(液体の厚さ300μm)
白色でのRy 90.8% 91.1% 91.2%
黒色でのRy 89.2% 89.6% 89.7%
乳白皮(ISO 3814)98.3% 98.4% 98.4%
黒色でのRy/白色でのRy・100
対照の白さと乳白度は、−15%及び−30%のTiO顔料を含む本発明の2つの試験と同じである。
乾燥フィルムの厚さ 104μm 113μm 112μm
乾燥フィルムの重量 177g/m 166g/m 163g/m
この試験において、対照として104μmの厚さを作製するために本発明に従った炭酸カルシウムのフィルムの重量は、177g/mに対してそれぞれ153g/mと151g/mであることが認められ、塗料の厚さを104μmの共通値にするとそれぞれ24g/mと26g/m又は塗料の重量の13.5%と14.7%の差が得られ、これは環境的見地から重要な節約を意味する。
本発明のサンプル(A)と従来技術のサンプル(B)のインクジェットプリンターによる印刷試験結果を示す。

Claims (62)

  1. 水性懸濁液であって、
    (1)1以上の顔料、充填剤、填料または鉱物、及び
    (2)該懸濁液のレオロジーを安定させる分散用ポリマーを任意に含有しており、ここで
    (a)該成分(1)は、天然炭酸塩、前記炭酸塩とCOガスとの1種もしくは複数の反応生成物、及び前記炭酸塩と1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体との1種もしくは複数の反応生成物を含有しており、ここで該高強度のHイオン供与体は、22℃で0以下のpKa値を有する複数の酸からなる群から選択され、該中強度のHイオン供与体は、22℃で0−2.5の範囲のpKa値を有する複数の酸からなる群から選択される、
    (b)前記懸濁液が20℃で測定して7.5を上回るpHを有している、
    (c)該成分(1)は、ISO9277標準規格法で測定して5m/g−200m/gの範囲のBET比表面積を有している、
    水性懸濁液。
  2. 天然炭酸塩が、天然炭酸カルシウムである請求項1に記載の水性懸濁液。
  3. 高強度のHイオン供与体が、塩酸、硫酸およびそれらの混合物からなる群から選択され、中強度のHイオン供与体がHSO、HSO 、HPO、シュウ酸およびそれらの混合物からなる群から選択される請求項1又は請求項2に記載の水性懸濁液。
  4. CaCOのモル数に対する1種もしくは複数の中強度から高強度のHイオン供与体のモル量が合計で0.1−2の範囲である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水性懸濁液。
  5. 顔料、填料または鉱物が以下の特性値、即ち、
    −Sedigraph 5100TM装置において沈降法で測定して50−0.1マイクロメートルの範囲の平均粒径、
    −ISO9277標準規格法で測定して15m/g−200m/gの範囲のBET比表面積、
    を有している請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水性懸濁液。
  6. 顔料、填料または鉱物が以下の特性値、即ち、
    −Sedigraph 5100TM装置において沈降法で測定して7−0.7マイクロメートルの範囲の平均粒径、
    −ISO9277標準規格法で測定して30m/g−60m/gの範囲のBET比表面積、
    を有している請求項5に記載の水性懸濁液。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液の乾燥によって得られる乾燥状態の顔料、填料または鉱物。
  8. 天然炭酸塩を含有する水性懸濁液の形態の顔料、填料または鉱物を処理する方法であって、該顔料、填料または鉱物を1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体とCOガスとの組合せによって処理し、ここで、該高強度のHイオン供与体は、22℃で0以下のpKa値を有する複数の酸からなる群から選択され、該中強度のHイオン供与体は、22℃で0−2.5の範囲のpKa値を有する複数の酸からなる群から選択され、ここで該顔料、填料または鉱物はISO9277標準規格法で測定して5m/g−200m/gの範囲のBET比表面積を有しており、
    前記懸濁液が20℃で測定して7.5を上回るpHを有している方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、
    COガスが外部CO源から供給されるか、リサイクルCOによって供給されるか、処理に使用される中強度から高強度のHイオン供与体と同じかまたは異なる中強度から高強度のHイオン供与体の連続添加によって供給されるか、またはCO過圧によって供給される方法。
  10. 請求項8に記載の方法であって、方法が以下の3段階、即ち、
    (a)1種または複数の中強度から高強度のHイオン供与体による処理段階と、
    (b)段階(a)に組込まれているかまたは段階(a)と同時もしくは段階(a)後に行われるCOガスによる処理段階と、
    (c)塩基不添加の場合には段階(a)及び(b)の終了後の1−10時間の範囲の時間内に、塩基添加の場合には段階(a)及び(b)の終了直後に、20℃で測定したpHを7.5を上回る値に上昇させる段階、とから成り、段階(c)が方法の最終段階である方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、段階(a)と(b)とを複数回繰返す方法。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の方法であって、処理段階(a)及び(b)において20℃で測定したpHが3−7.5の範囲であり、処理温度が5℃−90℃の範囲である方法。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法であって、懸濁液中のCOガスの濃度は、容量比に換算した(懸濁液容量:COガス容量)比が1:0.05−1:20の範囲、段階(a)では1:1−1:20の範囲、段階(b)では1:0.05−1:1の範囲となる濃度である、方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、懸濁液中のCOガスの濃度は、容量比に換算した(懸濁液容量:COガス容量)比が1:0:05−1:10の範囲、段階(a)では1:0.5−1:10の範囲、段階(b)では1:0.05−1:1の範囲となる濃度である、方法。
  15. 請求項10乃至14のいずれか1項に記載の方法であって、処理段階(b)の持続時間が−10時間の範囲である方法。
  16. 請求項8乃至15のいずれか1項に記載の方法であって、天然炭酸塩を含有する顔料、填料または鉱物が、天然炭酸塩、ドロマイト含有炭酸塩、前記炭酸塩とタルクとの混合物、前記炭酸塩とカオリンとの混合物、並びに前記炭酸塩と酸化チタンTiO、酸化マグネシウムMgO、及び/又はその他の製紙工業で公知の中強度から高強度のHイオン供与体に対して不活性鉱物との混合物からなる群から選択される方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、天然炭酸カルシウムが大理石、方解石、白亜またはこれらの混合物である方法。
  18. 請求項8乃至17のいずれか1項に記載の方法であって、1種または複数の高強度Hイオン供与体が塩酸または硫酸であり、及び、1種または複数の中強度Hイオン供与体がHSO、HSO 、HPO及びシュウ酸から選択される方法。
  19. 請求項10に記載の方法であって、第3段階(c)の処理後に分散剤を添加し、任意に再濃縮段階を使用する方法。
  20. 天然炭酸塩を含有する複数の顔料、填料または鉱物の水性懸濁液であって、請求項8乃至19のいずれか1項に記載された方法によって得られる水性懸濁液。
  21. 請求項20に記載の水性懸濁液であって、天然炭酸塩を含有する顔料、填料または鉱物が、天然炭酸塩、ドロマイト含有炭酸塩、前記炭酸塩とタルクとの混合物、前記炭酸塩とカオリンとの混合物、並びに前記炭酸塩と酸化チタンTiO、酸化マグネシウムMgO及び/又はその他の製紙工業で公知の中強度から高強度のHイオン供与体に対して不活性な鉱物との混合物からな群から選択される水性懸濁液。
  22. 請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液の乾燥によって得られる乾燥状態の顔料、填料または鉱物。
  23. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の少なくとも1つの水性懸濁液を含有する製紙用調合物。
  24. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液を紙のシートに施用することを含む紙を塗工する方法。
  25. 紙の体質填料を用いて紙のシートを製造する方法であって、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液を用いて紙のシートを造ることを含む方法。
  26. 紙のシートを製造する方法であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液を紙のシートに、任意の順でコーティング及び含浸させ、ここで、該水性懸濁液は、紙の体質填料として作用し、そして、紙の表面のコーティング及び顔料着色用の調合物として作用する方法。
  27. 紙のシートを塗工する方法であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液を紙のシートに、任意の順で、コーティング及び含浸させ、ここで、該水性懸濁液は、紙の体質填料として作用し、そして、紙の表面のコーティング及び顔料着色用の調合物として作用する方法。
  28. 製造された紙の一定表面積あたりの重量を3%−15%減少させることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  29. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液を含む塗装。
  30. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性懸濁液を含む塗工。
  31. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を、紙又は板紙のシートの製造における濃厚紙料の製造段階、または希釈紙料の製造段階あるいはこれらの2つの段階で1回または複数回添加することを含む、紙または厚紙のシートの製造方法。
  32. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を、紙又は板紙のシートの製造段階におけるリサイクル白水、または同じくリサイクルされる“コーティング損紙”に添加することを含む紙または厚紙のシートの製造方法。
  33. 請求項20又は請求項21に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を、紙又は板紙のシートの製造段階におけるリサイクル白水、または同じくリサイクルされる“コーティング損紙”に添加することを含む、紙または厚紙のシートの製造方法。
  34. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を紙または厚紙のシートの製造段階において添加することを含む紙または厚紙のシートの製造方法であって、
    該シートが木材のセルロース繊維から得られる方法。
  35. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を紙または厚紙のシートの製造段階において添加することを含む紙または厚紙のシートの製造方法であって、
    該シートが木材繊維由来ではない繊維から得られる方法。
  36. 請求項31乃至35のいずれか1項に記載の方法によって得られる紙または厚紙。
  37. 請求項36に記載の紙または厚紙上にインクをディジタルプリントすることを含む、紙または厚紙の印刷方法。
  38. 天然ルシウムが大理石、方解石、白亜及びドロマイト含有炭酸塩からなる群から選択される、請求項1記載の水性懸濁液。
  39. CaCOのモル数に対する1種もしくは複数の中強度から高強度のHイオン供与体のモル量が合計で0.25−1の範囲である請求項4に記載の水性懸濁液。
  40. 顔料、填料または鉱物が、ISO9277標準規格法で測定して20m/g−80m/gの範囲のBET比表面積を有している、請求項1に記載の水性懸濁液。
  41. 顔料、填料または鉱物が、ISO9277標準規格法で測定して30m/g−60m/gの範囲のBET比表面積を有している、請求項1に記載の水性懸濁液。
  42. 顔料、填料または鉱物が以下の特性値、即ち、
    −Sedigraph 5100TM装置において沈降法で測定して25−0.5マイクロメートルの範囲の平均粒径、
    −ISO9277標準規格法で測定して20m/g−80m/gの範囲のBET比表面積、
    を有している請求項5に記載の水性懸濁液。
  43. COガスの圧力が0.05−5バールの範囲である請求項9に記載の方法。
  44. 請求項10に記載の方法であって、
    (c)塩基不添加の場合には段階(a)及び(b)の終了後の1−5時間の範囲の時間内に、塩基添加の場合には段階(a)及び(b)の終了直後に、20℃で測定したpHを7.5を上回る値に上昇させ、段階(c)が方法の最終段階である方法。
  45. 処理温度が45℃から60℃の範囲である請求項12に記載の方法。
  46. (b)段階の処理の保持時間が2〜6時間である、請求項15に記載の方法。
  47. 請求項20又は請求項21に記載の少なくとも1つの水性懸濁液を少なくとも含む、紙の製造のための調合物。
  48. 請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液を紙のシート上に施用することを含む紙を塗工する方法。
  49. 紙の体質填料を用いた紙の製造方法であって、請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液を用いて紙のシートを製造することを含む、方法。
  50. 紙のシートを製造する方法であって、
    請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液を紙のシートに、任意の順でコーティ及び含浸させ、ここで、該水性懸濁液は、紙の体質填料として作用し、そして、紙の表面のコーティング及び顔料着色用の調合物として作用する方法。
  51. 紙のシートを塗工する方法であって、
    請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液を紙のシートに、任意の順でコーティング及び含浸させ、ここで、該水性懸濁液は、紙の体質填料として作用し、そして、紙の表面のコーティング及び顔料着色用の調合物として作用する方法。
  52. 請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液を含む塗装。
  53. 請求項20又は請求項21に記載の水性懸濁液を含む塗工。
  54. 請求項20又は請求項21に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を、紙または厚紙のシートの製造における濃厚紙料の製造段階、希釈紙料の製造段階またはこれらの2つの段階で1回または複数回添加する紙または厚紙のシートの製造方法。
  55. 請求項20又は請求項21に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を紙または厚紙のシートの製造段階におけるリサイクル白水、または同じくリサイクルされる“コーティング損紙”に添加する紙または厚紙のシートの製造方法。
  56. 該セルロース繊維が広葉樹または針葉樹である請求項34に記載の方法。
  57. 請求項20又は請求項21に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を紙または厚紙のシートの製造段階におけるリサイクル白水、または同じくリサイクルされる“コーティング損紙”に添加することを含む紙または厚紙のシートの製造方法。
  58. 請求項20又は請求項21に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を紙または厚紙のシートの製造段階において添加することを含む紙または厚紙のシートの製造方法であって、
    該シートが木材のセルロース繊維から得られる方法。
  59. 請求項20又は請求項21に記載の懸濁液または請求項23に記載の調合物を紙または厚紙のシートの製造段階において添加することを含む紙または厚紙のシートの製造方法であって、
    該シートが木材由来ではない繊維から得られる方法。
  60. 請求項54に記載の方法により得られた紙または厚紙。
  61. 請求項60に記載の紙または厚紙上へインクをディジタルプリントすることを含む紙または厚紙の印刷方法。
  62. 請求項20または21に記載の少なくとも1つの水性懸濁液を含む、紙製造用の調合物。
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