JP5290437B2 - フィルター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置に関し、特に、湿潤流体の通路を開閉するパージ弁の上流側に配置され、流体中の異物を除去するためのフィルターとして好適なフィルター装置に関する。
従来、地球温暖化などの地球規模の環境問題が認識されるにつれて、地球温暖化の原因となる炭酸ガスを排出するガソリンなどの化石燃料を用いた自動車などに代わり、最近では、燃料電池を用いた電気自動車などが注目されている。
このような燃料電池システムは、概略、図27に示したような燃料電池システムが採用されている。
すなわち、図27の燃料電池システム100では、固体高分子型燃料電池本体である燃料電池スタック102を備えている。
この燃料電池スタック102には、燃料ガス供給源である水素タンク104から、燃料ガスである水素ガスが供給されるアノード(水素極)106を備えている。また、燃料電池スタック102には、酸化剤ガスである空気が、コンプレッサー108を介して供給されるカソード(空気極)110が備えられている。
燃料ガスである水素ガスは、高圧水素ガスとして、水素タンク104に貯留されており、水素タンク104から供給される高圧水素ガスは、水素圧力調整弁112によって、燃料電池の運転圧力まで減圧され、水素供給流路114を介して、アノード106へ供給される。
アノード106で消費されなかった余剰の水素ガスは、水素循環ポンプ116を介して、水素循環流路118によって、水素供給流路114に還流されて、水素タンク104から供給される水素ガスと混合され、アノード106へ供給されるようになっている。
一方、酸化剤ガスとしての空気は、図示しないエアフィルタを介して、コンプレッサー108を介して圧縮され、圧縮した空気が、空気供給流路120を介して、カソード110へ供給されるようになっている。
そして、カソード110で、空気中の酸素が反応に使用され、残りの空気は、空気圧を調整する空気圧力調整弁122を介して排出されるようになっている。
また、燃料電池スタック102には、燃料電池スタック102の温度を所定の温度に保つために、冷却水などの冷却流体を循環する冷却系が設けられている。すなわち、ラジエーター124で冷却された冷却流体が、冷却水ポンプ126を介して、冷却水循環経路128、130を介して、燃料電池スタック102を冷却するように循環される。
また、水素循環流路118には、余剰の水素ガス中に含まれる窒素ガス等を外部に排出するための排出経路132が分岐されており、この排出経路132を開閉するための、例えば、電磁弁を用いたパージ弁134が配置されている。
ところで、水素循環流路118を流れる流体中には、異物などの不純物が含まれる場合があるため、排出経路132のパージ弁134には、フィルターを設けることが行われている。
このような排出経路132のパージ弁134にフィルターを設けた燃料電池システムとしては、例えば、特許文献1(特開2008−270151号公報)がある。
特開2008−270151号公報
しかしながら、このような従来のフィルターを設けた燃料電池システムにおいては、流体中に水蒸気などの湿分が含まれる場合に、流路内で湿分が凝縮し水が溜まることがある。特に、排出経路132のパージ弁134のフィルターでは、そのメッシュ部分に水が付着しやすく、システム停止後に低温下に放置した場合に、フィルターの水が凍結して、排出経路132を閉塞してしまうことになる。
本発明は、このような現状に鑑み、フィルターに水が付着、残留することがなく、システム停止後に低温下に放置した場合にも、燃料電池システムの起動時において、フィルターの凍結による閉塞を、確実に防止することができ、燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のフィルター装置は、
燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置であって、
前記湿潤流体流路を流れる流体を導入する流体導入経路と、
前記流体導入経路から導入された流体を透過させて、流体中の異物を除去するためのフィルターと、
前記フィルターを通過した流体を排出する流体排出経路と、
前記フィルターを振動させる振動付与手段と、
を備えたことを特徴とする。
なお、本明細書で、「フィルターを振動させる振動付与手段」における「振動」とは、回転による遠心力(回転振動)、回転偏心振動(回転による遠心力と偏心による遠心力の合わさった振動)、上下振動を包含する意味である。
このように構成することによって、フィルターを振動させて、フィルターに付着する水分を振動により飛ばして、除去することができる。
従って、その後、低温下に放置しても、氷の元となる水分が存在しないので、氷による目詰まりを起こすことがない。また、フィルターの振動により、フィルターに付着したゴミなどの不純物も同時に、振動で飛ばして、除去することができる。
これにより、フィルターに水が付着、残留することがなく、システム停止後に低温下に放置した場合にも、フィルターの凍結による閉塞を、確実に防止することができ、燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置を提供することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記振動付与手段が、前記フィルターを回転振動させるように連結した回転駆動機構であることを特徴とする。
このように構成することによって、回転駆動機構によって、フィルターを回転させて、遠心力(回転振動)によって、フィルターに付着する水分を遠心力で飛ばして、除去することができる。
従って、その後、低温下に放置しても、氷の元となる水分が存在しないので、氷による目詰まりを起こすことがない。また、フィルターの回転により、フィルターに付着したゴミなどの不純物も同時に、遠心力で飛ばして、除去することができる。
これにより、フィルターに水が付着、残留することがなく、システム停止後に低温下に放置した場合にも、フィルターの凍結による閉塞を、確実に防止することができ、燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置を提供することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記回転駆動機構が、流体導入経路に配設され、流体導入経路に導入された流体によって回転する羽根部材であることを特徴とする。
このように構成することによって、流体導入経路に導入された流体によって羽根部材が回転され、これにより、この羽根部材に連結されたフィルターが回転するので、他の配管や電源が必要ないので、安価でコンパクトなフィルター装置を提供することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記回転駆動機構が、回転モーターであることを特徴とする。
このように構成することによって、回転モーターを使用することにより、フィルターを回転させたい所定の時、例えば、システム停止処理時の一定時間のみに回転させるなどの制御が可能で、フィルターを回転する回転駆動機構の寿命を長期化することができる。
また、本発明のフィルター装置は、
前記回転駆動機構側に連結した駆動用回転マグネットと、
前記フィルターに連結された回転用マグネットとを備え、
前記駆動用回転マグネットと回転用マグネットのマグネットカップリングにより、前記フィルターを回転させるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、万が一、氷などでフィルターが回転不能になった場合でも、モーターがロック状態にならないので、モーターの過電流による損傷を防止することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記駆動用回転マグネットと回転用マグネットの間に、気密分離するための隔壁部材を介装したことを特徴とする。
このように構成することによって、分子の大きさが小さくリークしやすい水素に対して、複雑なシール構造にすることなく、完全なシール構造を形成することができる。モーター駆動部に対し、金属部材に水素が接触することで生じる水素脆性による劣化を防止することができる。
また、本発明のフィルター装置は、
前記回転駆動機構が、回転駆動用流体を導入することによって、回転する羽根部材であることを特徴とする。
このように構成することによって、ラジエーターなどの冷却流体分岐経路に導入された冷却流体によって、羽根部材が回転され、これにより、この羽根部材に連結されたフィルターが回転するので、冷却流体循環経路の冷却流体を回転に用いることができ、パージ弁のパージ量に制限されることなくフィルターを回転でき、確実に水分を遠心力で飛ばして除去することができる。
また、本発明のフィルター装置は、
前記回転駆動機構が、
回転駆動用流体を導入することによって、往復動するラック部材と、
前記フィルターに連結され、ラック部材と係合してラック部材の移動によって回転するピニオン部材と、を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、回転駆動用流体を導入することによって、ラック部材が往復動するとともに、ラック部材の移動によってピニオン部材が回転され、これにより、このピニオン部材に連結されたフィルターが回転するので、回転駆動用流体を回転に用いることができ、パージ弁のパージ量に制限されることなくフィルターを回転でき、確実に水分を遠心力で飛ばして除去することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記回転駆動用流体が、冷却流体循環経路から分岐された冷却流体分岐経路を介して導入される回転駆動用流体であることを特徴とする。
このように構成することによって、冷却流体分岐経路に導入された冷却流体によって、羽根部材や、ピニオン部材が回転され、これにより、フィルターが回転するので、冷却流体循環経路の冷却流体を回転に用いることができ、パージ弁のパージ量に制限されることなくフィルターを回転でき、確実に水分を遠心力で飛ばして除去することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記回転駆動機構の回転軸とフィルターの回転軸とが、相互に偏心した状態で連結され、フィルターを回転偏心振動させるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、回転駆動機構の回転によって、回転駆動機構の回転軸と偏心した状態で連結されたフィルターが、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動により、フィルターを振動させて、フィルターに付着する水分を振動により飛ばして、より効率的に除去することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記振動付与手段が、前記フィルターを上下振動させるように連結した上下振動付与機構であることを特徴とする。
このように構成することによって、上下振動付与機構によって、フィルターを上下振動させるので、フィルターの上下振動により、フィルターに付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記上下振動付与機構が、圧電素子によりフィルターを上下振動させるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、圧電素子に電流を負荷することによって、圧電素子の振動が上下振動となって伝達され、フィルターを上下振動させることができ、このフィルターの上下振動により、フィルターに付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、圧電素子を配置するだけで良いので、他の配管が不要で、圧電素子への消費電力が僅かですみ、安価でコンパクトなフィルター装置を提供することができる。
また、本発明のフィルター装置は、
前記上下振動付与機構が、
前記フィルターに連結されたフィルター側マグネットと、
前記フィルター側マグネットと対峙するように配置された駆動側マグネットとから構成され、
前記フィルター側マグネットと駆動側マグネットとの反発力によって、フィルターを上下振動させるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、フィルター側マグネットと駆動側マグネットとの反発力によって、フィルターを上下振動させることができ、このフィルターの上下振動により、フィルターに付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、フィルター側マグネットと駆動側マグネットを配置するだけで良いので、他の配管や電源が必要ないので、安価でコンパクトなフィルター装置を提供することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記駆動側マグネットが、回転モーターに連結された回転体の回転方向の一部に形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、駆動側マグネットが、回転モーターに連結された回転体の回転方向の一部に形成されているので、回転体の回転数(回転モーターの回転数)に応じて、所定の回数、時間間隔でフィルターを上下振動させることができ、フィルターに付着する水分の除去の状態を簡単容易に制御することができる。
また、本発明のフィルター装置は、
前記駆動側マグネットが、
前記回転モーターに連結された回転体の回転方向の一部に形成され、前記フィルター側マグネットと反発するマグネットと、
前記回転モーターに連結された回転体の回転方向の一部に形成され、前記フィルター側マグネットと相互に吸着しあうマグネットとから構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、複数の駆動側マグネットを、フィルター側マグネットに対峙する側の磁極が、回転モーターに連結された回転体の回転方向に相互に異なるように連続して、または、一定間隔離間して配置され他マグネットから構成されることになる。
これにより、回転モーター側の駆動側マグネットと、フィルター側マグネットが対峙して相互に吸着しあう同じ磁極となる位置では、上記の反発力が解消され、フィルターはその自重ではなく、即座に吸着力で下方に移動することになり、より、フィルターを効率よく上下振動させることができ、このフィルターの上下振動により、フィルターに付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記流体排出経路のフィルター側に、パージ弁を一体で設けたことを特徴とする。
このように、流体排出経路のフィルター側に、パージ弁を一体で設けることにより、パージ弁に接続する配管とパージ弁のハウジングをなくすことができ、コンパクト化を図ることができる。
また、本発明のフィルター装置は、前記フィルターが、円盤形状または筒状形状であることを特徴とする。
このように、フィルターが、円盤形状または筒状形状であっても、フィルターの凍結による閉塞を、確実に防止することができる。
また、設計上確保したいフィルターの面積と、取付けるスペースにより形状を決めることが可能となり、設計の自由度が向上する。
本発明によれば、回転駆動機構によって、フィルターを回転させて、遠心力によって、フィルターに付着する水分を遠心力で飛ばして、除去することができる。
従って、その後、低温下に放置しても、氷の元となる水分が存在しないので、氷による目詰まりを起こすことがない。また、フィルターの回転により、フィルターに付着したゴミなどの不純物も同時に、遠心力で飛ばして、除去することができる。
これにより、フィルターに水が付着、残留することがなく、システム停止後に低温下に放置した場合にも、燃料電池システムの起動時において、フィルターの凍結による閉塞を、確実に防止することができ、しかも、従来のように、複雑な制御、解凍用ヒーターなどの熱源も不要で、安価でコンパクトな、燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置を提供することができる。
図1は、本発明のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図2は、本発明のフィルター装置の実施例の概略縦断面図である。 図3は、図2のフィルター装置のA−A線での概略断面図である。 図4(A)は、図2のフィルター装置のフィルター部の概略縦断面図、図4(B)は、図4(A)の上面図である。 図5は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図6は、図5のフィルター装置のB−B線での概略断面図である。 図7(A)は、図5のフィルター装置のフィルター部の概略縦断面図、図7(B)は、図7(A)の上面図である。 図8は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図9は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図10は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図11は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図12は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図13は、図12のフィルター装置のC−C線での概略断面図である。 図14は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図15は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図16は、図15のフィルター装置のD−D線での概略断面図である。 図17は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図18は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図19は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図20は、回転モーター70の駆動軸70aとフィルター66の軸部66cとの偏心によるフィルター66の回転偏心振動状態を説明する概略上面図である。 図21(A)は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図21(B)は、図21(A)のフィルター装置のC−C線での概略断面図である。 図22(A)は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図22(B)は、図22(A)のフィルター装置のD−D線での概略断面図である。 図23は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図24は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。 図25は、図24のフィルター装置のF−F線での概略断面図である。 図26は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図である。 図27は、従来の燃料電池システムの概略図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、本発明のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図、図2は、本発明のフィルター装置の実施例の概略縦断面図、図3は、図2のフィルター装置のA−A線での概略断面図である。
図1において、符号10は、全体で本発明のフィルター装置が適用される燃料電池システムを示している。
図1に示したように、燃料電池システム10では、固体高分子型燃料電池本体である燃料電池スタック12を備えている。
この燃料電池スタック12には、燃料ガス供給源である水素タンク14から、燃料ガスである水素ガスが供給されるアノード(水素極)16を備えている。また、燃料電池スタック12には、酸化剤ガスである空気が、コンプレッサー18を介して供給されるカソード(空気極)20が備えられている。
燃料ガスである水素ガスは、高圧水素ガスとして、水素タンク14に貯留されており、水素タンク14から供給される高圧水素ガスは、水素圧力調整弁22によって、燃料電池の運転圧力まで減圧され、水素供給流路24を介して、アノード16へ供給される。
アノード16で消費されなかった余剰の水素ガスは、水素循環ポンプ26を介して、水素循環流路28によって、水素供給流路24に還流されて、水素タンク14から供給される水素ガスと混合され、アノード16へ供給されるようになっている。
一方、酸化剤ガスとしての空気は、図示しないエアフィルタを介して、コンプレッサー18を介して圧縮され、圧縮した空気が、空気供給流路30を介して、カソード20へ供給されるようになっている。
そして、カソード20で、空気中の酸素が反応に使用され、残りの空気は、空気圧を調整する空気圧力調整弁32を介して排出されるようになっている。
また、燃料電池スタック12には、燃料電池スタック12の温度を所定の温度に保つために、冷却水などの冷却流体を循環する冷却系が設けられている。すなわち、ラジエーター34で冷却された冷却流体が、冷却水ポンプ36を介して、冷却流体循環経路38、40を介して、燃料電池スタック12を冷却するように循環される。
また、水素循環流路28には、余剰の水素ガスを外部に排出するための排出経路42が分岐されており、この排出経路42を開閉するための、例えば、電磁弁を用いたパージ弁44が配置されている。
そして、水素循環流路28を流れる流体中には、異物などの不純物が含まれる場合があるため、排出経路42のパージ弁44の上流側には、本発明のフィルター装置50が設けられている。
なお、図中、符号46は、水捨弁、48は、コントロールユニットを示している。
本発明のフィルター装置50は、図2〜図3に示したように、上部ハウジング52と、中間ハウジング54と、下部ハウジング56とを備えており、これらの上部ハウジング52と中間ハウジング54との間、中間ハウジング54と下部ハウジング56との間は、シール部材58によりシールされている。
中間ハウジング54には、図2、図3に示したように、水素循環流路28の分岐経路28aに接続され、流体を導入する流体導入経路60が形成されている。
この流体導入経路60は、中間ハウジング54の下方側部から、上方に傾斜して反対側の側部近傍に至るように形成された第1の流体導入経路60aと、中間ハウジング54の反対側の側部近傍において屈曲されて、上方に傾斜した第2の流体導入経路60bとから構成されている。
また、第1の流体導入経路60aと、第2の流体導入経路60bとの連結部の外側は、封止部材60cによって封止されている。
第1の流体導入経路60aの一部は、図2、図3に示したように、中間ハウジング54の下方中央部に形成した回転機構収容部62の一部を通過するように形成されている。この回転機構収容部62内には、振動付与手段である回転機構を構成する羽根部材64が、軸受け65、ボール63により、回転可能に収容されている。
この羽根部材64には、複数の羽根64aが形成されており、水素循環流路28の分岐経路28aから、第1の流体導入経路60aに導入された流体によって、図3の矢印で示した方向に、羽根部材64が回転されるように構成されている。
一方、この第2の流体導入経路60bの上方端部は、中間ハウジング54の上方部分中央に形成されたフィルター室61と連通するように構成されている。このフィルター室61内には、図2、図4に示したように、流体導入経路60から導入された流体を透過させて、流体中の、例えば、ゴミなどの異物を除去するためのフィルター66が、軸受け67を介して、回転可能に収容されている。
フィルター66は、図4(A)、(B)に示したように、略円筒形状のフィルター部66aと、このフィルター部66aの側周部に装着された、メッシュなどのフィルター部材66bと、フィルター部66aの下方に形成された軸部66cとを備えている。
なお、フィルター部66aと上部ハウジング52との間には、シール部材11が介装されている。
このフィルター66の軸部66cは、羽根部材64の上部中央に形成された軸穴64bに嵌合されている。これにより、上記のように、水素循環流路28の分岐経路28aから、第1の流体導入経路60aに導入された流体によって、羽根部材64が回転されることによって、フィルター66が回転されるように構成されている。
また、フィルター66の上部には、上部ハウジング52に、フィルター66を通過した流体を排出する流体排出経路68が形成されており、この流体排出経路68が、排出経路42のパージ弁44に接続されている。また、この流体排出経路68は、上方に延びる第1の流体排出経路68aと、下方に傾斜するように、上部ハウジング52の側部に至る第2の流体排出経路68bとから構成されている。
このように構成される本発明のフィルター装置50では、水素循環流路28の分岐経路28aから、第1の流体導入経路60aに導入された流体によって、羽根部材64が回転されることによって、フィルター66が回転される。
これにより、フィルター66の回転による遠心力(回転振動)によって、フィルター66(フィルター部材66b)に付着する水分を遠心力で飛ばして、除去することができる。
従って、その後、低温下に放置しても、氷の元となる水分が存在しないので、氷による目詰まりを起こすことがない。また、フィルター66の回転により、フィルター66に付着したゴミなどの不純物も同時に、遠心力で飛ばして、除去することができる。
これにより、フィルター66に水が付着、残留することがなく、システム停止後に低温下に放置した場合にも、燃料電池システム10の起動時において、フィルター66の凍結による閉塞を、確実に防止することができ、しかも、従来のように、複雑な制御、解凍用ヒーターなどの熱源も不要で、安価でコンパクトな、燃料電池システムの湿潤流体流路に配置されるフィルター装置50を提供することができる。
また、流体導入経路60に導入された流体によって羽根部材64が回転され、これにより、この羽根部材64に連結されたフィルター66が回転するので、他の配管や電源が必要ないので、安価でコンパクトなフィルター装置を提供することができる。
なお、流体導入経路60、第2の流体排出経路68bのように、傾斜を設けることで、水分を配管の下方側へ流すことができる。この際、フィルター66、上部ハウジング52、中部ハウジング54、下部ハウジング56、流体導入経路60、ならびに、流体排出経路68に、例えば、フッ素処理などの撥水処理を施すことにより、水分が流れやすくなるので望ましい。
なお、この場合、フィルター66のフィルター部66a、フィルター部材66bの材質としては、特に限定されるものではなく、フィルター機能を有するものであれば、従来公知の種々の材料から構成することができる。
[実施例2]
図5は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図6は、図5のフィルター装置のB−B線での概略断面図、図7(A)は、図5のフィルター装置のフィルター部の概略縦断面図、図7(B)は、図7(A)の上面図である。
この実施例のフィルター装置50は、図1〜図4に示した実施例1のフィルター装置50と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図5、図7に示したように、フィルター66が、略円盤形状である。そして、フィルター66には、図7(A)、(B)に示したように、フィルター部66aの下面に装着された、メッシュなどのフィルター部材66bが形成されている。
このように、フィルター66を、略円盤形状とすることにより、設計上確保したいフィルターの面積と、取付けるスペースにより形状を決めることが可能となり、設計の自由度が向上する。
[実施例3]
図8は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図、図9は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。
この実施例のフィルター装置50は、図1〜図4に示した実施例1のフィルター装置50と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図9に示したように、回転機構収容部62に、図1〜図4に示した実施例のフィルター装置50の羽根部材64の代わりに、振動付与手段である回転駆動機構として、回転モーター70が配置されている。
そして、回転モーターの駆動軸側には、駆動用回転マグネット72が連結されており、フィルター66の軸部66cに、回転用マグネット74が連結されている。振動付与手段として、この駆動用回転マグネット72と、回転用マグネット74のマグネットカップリングにより、回転モーター70の駆動によって、フィルター66を回転させるように構成されている。
さらに、駆動用回転マグネット72と回転用マグネット74の間に、回転機構収容部62との間を気密分離するための隔壁部材76が介装されている。なお、図中、符号78は、シール部材を示している。
このように構成することによって、分子の大きさが小さくリークしやすい水素に対して、複雑なシール構造にすることなく、完全なシール構造を形成することができる。モーター駆動部に対し、金属部材に水素が接触することで生じる水素脆性による劣化を防止することができる。
万が一、氷などでフィルターが回転不能になった場合でも、モーターがロック状態にならないので、モーターの過電流による損傷を防止することができる。
また、この実施例のフィルター装置50では、流体導入経路60は、第1の流体導入経路60a、封止部材60cが設けられておらず、第2の流体導入経路60bのみから構成されている。そして、図8に示したように、この第2の流体導入経路60bが、水素循環流路28の分岐経路28aに接続され、流体を導入するように構成されている。
さらに、駆動用回転マグネット72と回転用マグネット74のマグネットカップリングの間に、漏洩流体排出経路80が設けられており、漏洩流体排出経路80を、流体導入経路60(第2の流体導入経路60b)に接続して、漏洩流体を流体導入経路60に還流させるように構成されている。
このように構成することによって、フィルター66側の回転摺動部から漏洩した流体を流体導入経路60に再び還流することができる。
このように構成されるフィルター装置50では、回転モーター70を使用することにより、フィルター66を回転させたい所定の時、例えば、システム停止処理時の一定時間のみに回転させるなどの制御が可能で、フィルター66を回転する回転駆動機構の寿命を長期化することができる。
また、回転モーター70の駆動軸側に連結した駆動用回転マグネット72と、フィルター66に連結された回転用マグネット74とのいずれか一方が、マグネットであり、他方が、マグネットまたは磁性材料から構成することができる。
このように構成することによって、高価なマグネットの使用を選択的に使用できるので、安価なフィルター装置を提供することができる。
この場合、強力な磁力を持つマグネットとして、ネオジムマグネットが知られているが、ネオジムマグネットは、水分により錆び易いため、水蒸気を含む水素系の流路内に設置することは不向きであるので、フェライトマグネット、または、磁性材料を使用するのが望ましい。
[実施例4]
図10は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図、図11は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図、図12は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図13は、図12のフィルター装置のC−C線での概略断面図である。
この実施例のフィルター装置50は、図1〜図4に示した実施例1のフィルター装置50、図8〜図9に示した実施例3のフィルター装置50と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図8〜図9に示した実施例のフィルター装置50と同様に、流体導入経路60は、第1の流体導入経路60a、封止部材60cが設けられておらず、第2の流体導入経路60bのみから構成されている。そして、図10、図11に示したように、この第2の流体導入経路60bが、水素循環流路28の分岐経路28aに接続され、流体を導入するように構成されている。
また、この実施例のフィルター装置50では、下部ハウジング56内に、振動付与手段である回転機構を構成する羽根部材64が、軸受け65、ボール63により、回転可能に収容されている。
そして、この羽根部材64には、複数の羽根64aが形成されており、回転駆動用流体として、冷却流体循環経路38から分岐された冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、図13の矢印で示した方向に、羽根部材64が回転されるように構成されている。そして、図10、図11、図13に示したように、この冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体は、再び、冷却流体循環経路38に還流されるように構成されている。
また、この実施例のフィルター装置50では、図8〜図9に示した実施例3のフィルター装置50と同様に、羽根部材64側には、駆動用回転マグネット72が連結されており、フィルター66の軸部66cに、回転用マグネット74が連結されている。この駆動用回転マグネット72と、回転用マグネット74のマグネットカップリングにより、冷却流体によって、フィルター66を回転させるように構成されている。
さらに、駆動用回転マグネット72と回転用マグネット74の間に、回転機構収容部62との間を気密分離するための隔壁部材76が介装されている。
このように構成することによって、ラジエーター34などの冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、羽根部材64が回転され、これにより、この羽根部材64に連結されたフィルター66が回転するので、冷却流体循環経路38の冷却流体を回転に用いることができ、パージ弁44のパージ量に制限されることなくフィルター66を回転でき、確実に水分を遠心力で飛ばして除去することができる。
また、この実施例のフィルター装置50では、図11、図13に示したように、冷却流体分岐経路38aに設けられた、冷却水の導入を制御する流体制御装置82の制御によって、羽根部材64の回転を制御するように構成されている。
このように構成することによって、冷却水の導入を制御する流体制御装置82の制御(冷却媒体の導入、導入の停止制御)によって、フィルター66を回転させたい所定の時、例えば、システム停止処理時の一定時間のみに回転させるなどの制御が可能で、フィルター66を回転する回転駆動機構の寿命を長期化することができる。
[実施例5]
図14は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図、図15は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図16は、図15のフィルター装置のD−D線での概略断面図である。
この実施例のフィルター装置50は、図10〜図13に示した実施例4のフィルター装置50と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、下部ハウジング56内に、回転駆動用流体として、冷却流体循環経路38から分岐された冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、往復動するラック部材84を備えている。そして、ラック部材84の端部は、バネ部材86によって、図16において左側、すなわち、冷却流体分岐経路38aの入り口側に付勢されている。
また、この冷却流体分岐経路38aは、図10〜図13に示した実施例のフィルター装置50と同様に、冷却流体循環経路38に還流されるように構成されている。
さらに、フィルター66に連結され、ラック部材84と係合してラック部材84の移動によって回転するピニオン部材88が備えられている。
また、図14、図16に示したように、冷却流体分岐経路38aに設けられた、冷却水の導入を制御する流体制御装置90の制御によって、ラック部材84の移動によるピニオン部材88の回転を制御するように構成されている。
なお、ラック部材84の往復動の移動によって、ピニオン部材88を両方向に回転させることも、往動または復動の際にのみ、ラック部材84とピニオン部材88が係合して、一方向にピニオン部材88を回転させることもできる。
このように構成することによって、冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、バネ部材86に抗して、図16において右側、すなわち、冷却流体分岐経路38aの入り口側と反対側に、ラック部材84が移動するとともに、冷却流体の導入を停止し、排出することによって、バネ部材86の付勢力によって、図16において左側、すなわち、冷却流体分岐経路38aの入り口側に、ラック部材84が移動して、これらのラック部材84の移動によって、ピニオン部材88が回転される。
このようにこの実施例では、ラック部材84、ピニオン部材88、ラック部材84と係合してラック部材84の移動によって回転するピニオン部材88によって、振動付与手段が構成されている。
これにより、このピニオン部材88に連結されたフィルター66が回転するので、冷却流体循環経路の38の冷却流体を回転に用いることができ、パージ弁44のパージ量に制限されることなくフィルター66を回転でき、確実に水分を遠心力で飛ばして除去することができる。
また、図14、図16に示したように、冷却流体分岐経路38aに設けられた、冷却水の導入を制御する流体制御装置90の制御(冷却媒体の導入、導入の停止制御)によって、ラック部材84の移動によるピニオン部材88の回転を制御するので、フィルター66を回転させたい所定の時、例えば、システム停止処理時の一定時間のみに回転させるなどの制御が可能で、フィルター66を回転する回転駆動機構の寿命を長期化することができる。
[実施例6]
図17は、本発明の別の実施例のフィルター装置が適用される燃料電池システムの概略図、図18は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。
この実施例のフィルター装置50は、図8〜図9に示した実施例のフィルター装置50と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図17、図18に示したように、流体排出経路68のフィルター66側に、パージ弁94を一体で設けている。
このように、流体排出経路68のフィルター66側に、パージ弁94を一体で設けることにより、パージ弁94に接続する配管とパージ弁94のハウジングをなくすことができ、コンパクト化を図ることができる。
[実施例7]
図19は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図20は、回転モーター70の駆動軸70aとフィルター66の軸部66cとの偏心によるフィルター66の回転偏心振動状態を説明する概略上面図である。
この実施例のフィルター装置50では、図8〜図9に示した実施例3のフィルター装置50と同様に、振動付与手段である回転駆動機構として、回転モーター70が配置された実施例と、基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図19に示したように、図8〜図9に示した実施例3と同様に、回転モーターの駆動軸側には、駆動用回転マグネット72が連結されており、フィルター66の軸部66cに、回転用マグネット74が連結されている。振動付与手段として、この駆動用回転マグネット72と、回転用マグネット74のマグネットカップリングにより、回転モーター70の駆動によって、フィルター66を回転させるように構成されている。
さらに、駆動用回転マグネット72と回転用マグネット74の間に、回転機構収容部62との間を気密分離するための隔壁部材76が介装されている。
そして、この実施例のフィルター装置50では、図19のE部で示したように、回転モーター70の駆動軸70aとフィルター66の軸部66cとが、相互に偏心した状態で連結されている。
この場合、回転モーター70を作動させて、回転モーター70の駆動軸70aを回転させることによって、駆動用回転マグネット72が回転し、この駆動用回転マグネット72とマグネットカップリングを構成している回転用マグネット74が磁気の作用によって回転することになる。
この際、図20に示したように、回転モーター70の駆動軸70aとフィルター66の軸部66cとが、相互に偏心した状態で連結されているので、フィルター66が、図20の実線で示したように、通常の回転の場合(点線)と比較して、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動となる。
従って、このように構成することによって、回転駆動機構の回転によって、回転駆動機構の回転軸と偏心した状態で連結されたフィルター66が、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動により、フィルター66を振動させて、フィルター66に付着する水分を振動により飛ばして、より効率的に除去することができる。
[実施例8]
図21(A)は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図21(B)は、図21(A)のフィルター装置のC−C線での概略断面図である。
この実施例のフィルター装置50では、図10〜図13に示した実施例4のフィルター装置50と同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図21(A)に示したように、図10〜図13に示した実施例4と同様に、下部ハウジング56内に、振動付与手段である回転機構を構成する羽根部材64が、軸受け65、ボール63により、回転可能に収容されている。
そして、この羽根部材64には、複数の羽根64aが形成されており、回転駆動用流体として、冷却流体循環経路38から分岐された冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、図21(B)の矢印で示した方向に、羽根部材64が回転されるように構成されている。そして、この冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体は、再び、冷却流体循環経路38に還流されるように構成されている。
また、この実施例のフィルター装置50では、図8〜図9に示した実施例3のフィルター装置50と同様に、羽根部材64側には、駆動用回転マグネット72が連結されており、フィルター66の軸部66cに、回転用マグネット74が連結されている。この駆動用回転マグネット72と、回転用マグネット74のマグネットカップリングにより、冷却流体によって、フィルター66を回転させるように構成されている。
さらに、駆動用回転マグネット72と回転用マグネット74の間に、回転機構収容部62との間を気密分離するための隔壁部材76が介装されている。
そして、この実施例のフィルター装置50では、図21(A)のE部で示したように、羽根部材64の駆動軸64c、すなわち、駆動用回転マグネット72の駆動軸72aと、フィルター66の軸部66cとが、相互に偏心した状態で連結されている。
この場合、冷却流体によって、羽根部材64を回転させて、羽根部材64の駆動軸64cを回転させることによって、駆動用回転マグネット72が回転し、この駆動用回転マグネット72とマグネットカップリングを構成している回転用マグネット74が磁気の作用によって回転することになる。
この際、図21(A)に示したように、羽根部材64の駆動軸64cとフィルター66の軸部66cとが、相互に偏心した状態で連結されているので、フィルター66が、図20の実線で示したように、通常の回転の場合(点線)と比較して、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動となる。
従って、このように構成することによって、回転駆動機構の回転によって、回転駆動機構の回転軸と偏心した状態で連結されたフィルター66が、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動により、フィルター66を振動させて、フィルター66に付着する水分を振動により飛ばして、より効率的に除去することができる。
[実施例9]
図22(A)は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図22(B)は、図22(A)のフィルター装置のD−D線での概略断面図である。
この実施例のフィルター装置50では、図14〜図16に示した実施例5のフィルター装置50と同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図22(A)に示したように、図14〜図16に示した実施例5と同様に、下部ハウジング56内に、回転駆動用流体として、冷却流体循環経路38から分岐された冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、往復動するラック部材84を備えている。そして、ラック部材84の端部は、バネ部材86によって、図22(B)において左側、すなわち、冷却流体分岐経路38aの入り口側に付勢されている。
また、この冷却流体分岐経路38aは、図14〜図16に示した実施例5のフィルター装置50と同様に、冷却流体循環経路38に還流されるように構成されている。
さらに、フィルター66に連結され、ラック部材84と係合してラック部材84の移動によって回転するピニオン部材88が備えられている。
また、図14〜図16に示した実施例5と同様に、冷却流体分岐経路38aに設けられた、冷却水の導入を制御する流体制御装置90の制御によって、ラック部材84の移動によるピニオン部材88の回転を制御するように構成されている。
このように構成することによって、冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、バネ部材86に抗して、図22(B)において右側、すなわち、冷却流体分岐経路38aの入り口側と反対側に、ラック部材84が移動するとともに、冷却流体の導入を停止し、排出することによって、バネ部材86の付勢力によって、図22(B)において左側、すなわち、冷却流体分岐経路38aの入り口側に、ラック部材84が移動して、これらのラック部材84の移動によって、ピニオン部材88が回転される。
このようにこの実施例では、ラック部材84、ピニオン部材88、ラック部材84と係合してラック部材84の移動によって回転するピニオン部材88によって、振動付与手段が構成されている。
そして、この実施例のフィルター装置50では、図22(A)のE部で示したように、ピニオン部材88の駆動軸88a、すなわち、駆動用回転マグネット72の駆動軸72aと、フィルター66の軸部66cとが、相互に偏心した状態で連結されている。
この際、図22に示したように、ピニオン部材88の駆動軸88aとフィルター66の軸部66cとが、相互に偏心した状態で連結されているので、フィルター66が、図20の実線で示したように、通常の回転の場合(点線)と比較して、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動となる。
従って、このように構成することによって、回転駆動機構の回転によって、回転駆動機構の回転軸と偏心した状態で連結されたフィルター66が、回転偏心により振動するので、回転による遠心力と偏心による遠心力が合わさった振動により、フィルター66を振動させて、フィルター66に付着する水分を振動により飛ばして、より効率的に除去することができる。
[実施例10]
図23は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図である。
この実施例のフィルター装置50では、図1〜図3に示した実施例1のフィルター装置50と同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図23に示したように、図1〜図3に示した実施例1に示したフィルター装置50の羽根部材64の代わりに、下部ハウジング56に、圧電素子収容部13が形成されている。
そして、この圧電素子収容部13内に、圧電素子15が装着されており、この圧電素子15の振動部17の上部中央に形成された軸穴17aに、フィルター66の軸部66cが嵌合されている。
このように、振動付与手段として、圧電素子15が設けられており、圧電素子15に電流を負荷することによって、圧電素子15の振動部17の振動が上下振動となって伝達され、図23の矢印で示したように、フィルター66を上下振動させることができ、このフィルター66の上下振動により、フィルター66に付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、圧電素子15を配置するだけで良いので、他の配管が不要で、圧電素子15への消費電力が僅かですみ、安価でコンパクトなフィルター装置を提供することができる。
[実施例11]
図24は、本発明のフィルター装置の別の実施例の概略縦断面図、図25は、図24のフィルター装置のF−F線での概略断面図である。
この実施例のフィルター装置50では、図8〜図9に示した実施例3のフィルター装置50と同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図24に示したように、図8〜図9に示した実施例3のフィルター装置50と同様に、振動付与手段である回転駆動機構として、回転モーター70が配置された実施例と、基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のフィルター装置50では、図24に示したように、フィルター66の軸部66cに、小径の振動用マグネット75が連結されている。
そして、回転モーター70の駆動軸70aとフィルター66の軸部66cとがずれた位置になるように、図24において、左側よりに回転モーター70が配置されている。
また、回転モーター70の駆動軸70aに連結された円盤形状の駆動用回転マグネット72には、図25(A)に示したように、複数の駆動側マグネット19(この実施例では合計4個)が配置されている。
この場合、フィルター66の軸部66c連結した振動用マグネット75と、回転モーター70の駆動軸70aに連結された駆動用回転マグネット72に配置された駆動側マグネット19とは、マグネットの磁極が相互に反対の磁極が対峙するように配置されている。

また、この実施例の場合には、複数の駆動側マグネット19が、相互に駆動用回転マグネット72の周方向(回転方向)に、相互に一定間隔離間して(この実施例では中心角度90°離間して)配置されている。
また、図24、図25(A)に示したように、回転モーター70の駆動軸70aが回転して駆動用回転マグネット72が回転した際に、これらの駆動側マグネット19が、フィルター66の軸部66c連結した振動用マグネット75に対応する下方の位置で、相互に対峙するように配置されている。
このように構成することによって、回転モーター70を作動させて、回転モーター70の駆動軸70aに連結された円盤形状の駆動用回転マグネット72を回転させる。
これにより、駆動用回転マグネット72の回転とともに、駆動用回転マグネット72に配置された駆動側マグネット19が、駆動用回転マグネット72の周方向に回転する。
これにより、回転モーター70側の駆動側マグネット19と、フィルター66側の振動用マグネット75が対峙する位置では、これらのマグネットの磁極反対であるので、反発する力が生じて、フィルター66が上方向に移動する。
また、回転モーター70側の駆動側マグネット19と、フィルター66側の振動用マグネット75が対峙しない位置では、上記の反発力が解消され、フィルター66はその自重で下方に移動することになる。
以上のように、フィルター66側の振動用マグネット75と、回転モーター70側の駆動側マグネット19との反発力によって、フィルター66を上下振動させることができ、このフィルター66の上下振動により、フィルター66に付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、フィルター66側の振動用マグネット75と、回転モーター70側の駆動側マグネット19とを配置するだけで良いので、他の配管や電源が必要ないので、安価でコンパクトなフィルター装置を提供することができる。
また、回転モーター70側の駆動側マグネット19が、回転モーター70に連結された回転体である駆動用回転マグネット72の回転方向(周方向)の一部に形成されているので、回転体である駆動用回転マグネット72の回転数(回転モーター70の回転数)に応じて、所定の回数、時間間隔でフィルター66を上下振動させることができ、フィルター66に付着する水分の除去の状態を簡単容易に制御することができる。
なお、この実施例の場合には、複数の駆動側マグネット19を、相互に駆動用回転マグネット72の周方向(回転方向)に、相互に一定間隔離間して(この実施例では中心角度90°離間して)配置したが、駆動側マグネット19の数は、1個以上であればよく特に限定されるものではない。また、その離間間隔(離間角度)も、フィルター66の所望とする上下振動数に応じて適宜変更することが可能である。
また、この実施例では、複数の駆動側マグネット19を、相互に駆動用回転マグネット72の周方向(回転方向)に、相互に一定間隔離間して配置したが、図25(B)に示したように、これらの複数の駆動側マグネット19を、フィルター66側の振動用マグネット75に対峙する側の磁極が、駆動用回転マグネット72の周方向(回転方向)に相互に異なるように連続して、または、図示しないが、一定間隔離間して配置することも可能である。
この場合には、回転モーター70側の駆動側マグネット19と、フィルター66側の振動用マグネット75が対峙して相互に吸着しあう同じ磁極となる位置では、上記の反発力が解消され、フィルター66はその自重ではなく、即座に吸着力で下方に移動することになり、より、フィルター66を効率よく上下振動させることができ、このフィルター66の上下振動により、フィルター66に付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
また、この場合に、複数の駆動側マグネット19の周方向の大きさを変更することによって、上下の振動時間を変更することができ、このフィルター66の間欠的な上下振動により、フィルター66に付着する水分を振動により上下方向に飛ばして、効率的に除去することができる。
なお、この実施例のフィルター装置50では、回転モーター70の駆動軸70aに連結された円盤形状の駆動用回転マグネット72の回転方向に、複数の駆動側マグネット19を配置して、駆動用回転マグネット72の回転により、フィルター66の軸部66c連結した振動用マグネット75に対して反発力を発生させて、フィルター66を上下振動させるように構成した。
しかしながら、駆動側マグネット19により、振動用マグネット75に対して反発力を発生させて、フィルター66を上下振動させる構成であれば、回転モーター70でなくても、例えば、図10〜図13に示した実施例4のフィルター装置50、図14〜図16に示した実施例5、実施例8のフィルター装置50のように、冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、羽根部材64、ピニオン部材88を回転させるようにして、図示しないが、これらの羽根部材64、ピニオン部材88に連結した駆動用回転マグネット72を回転させるようにすることも可能である。
さらに、駆動側マグネット19により、振動用マグネット75に対して反発力を発生させて、フィルター66を上下振動させる構成であれば、円盤形状の駆動用回転マグネット72ではなく、図示しないが、矩形平板形状のマグネット72として、その一部に駆動側マグネット19を配置することができる。
この場合には、図示しないが、図14〜図16に示した実施例5、実施例8のフィルター装置50の往復動するラック部材84の代わりに、矩形平板形状のマグネット72を配置して、冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって往復動させて、駆動側マグネット19により、フィルター66の軸部66c連結した振動用マグネット75に対して反発力を発生させて、フィルター66を上下振動させるように構成することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、図10〜図13に示した実施例4のフィルター装置50、図14〜図16に示した実施例5、実施例8のフィルター装置50では、冷却流体分岐経路38aに導入された冷却流体によって、羽根部材64、ピニオン部材88を回転させるようにしたが、回転駆動用流体として、別途空気を導入することよって、羽根部材64、ピニオン部材88を回転させることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上、本発明のフィルター装置50を、パージ弁44、94の上流側に配置した実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、図26に示したように、水捨弁46の上流側および、調圧弁32の上流側に配置しても、同様な効果を得られる。
本発明は、燃料電池システムの潤湿流体流路に配置されるフィルター装置であり、特に、湿潤流体の通路を開閉するパージ弁の上流側に配置され、流体中の異物を除去するためのフィルターとして好適なフィルター装置である。
10 燃料電池システム
11 シール部材
12 燃料電池スタック
13 圧電素子収容部
14 水素タンク
15 圧電素子
16 アノード
17 振動部
17a 軸穴
18 コンプレッサー
19 駆動側マグネット
20 カソード
22 水素圧力調整弁
24 水素供給流路
26 水素循環ポンプ
28 水素循環流路
28a 分岐経路
30 空気供給流路
32 空気圧力調整弁
34 ラジエーター
36 冷却水ポンプ
38 冷却流体循環経路
38a 冷却流体分岐経路
42 排出経路
44 パージ弁
46 水捨弁
48 コントロールユニット
50 フィルター装置
52 上部ハウジング
54 中間ハウジング
56 下部ハウジング
58 シール部材
60 流体導入経路
60a 第1の流体導入経路
60b 第2の流体導入経路
60c 封止部材
61 フィルター室
62 回転機構収容部
63 ボール
64 羽根部材
64a 羽根
64b 軸穴
64c 駆動軸
65 軸受
66 フィルター
66a フィルター部
66b フィルター部材
66c 軸部
67 軸受
68 流体排出経路
68a 第1の流体排出経路
68b 第2の流体排出経路
70 回転モーター
70a 駆動軸
72 駆動用回転マグネット
72a 駆動軸
74 回転用マグネット
75 振動用マグネット
76 隔壁部材
78 シール部材
80 漏洩流体排出経路
82 流体制御装置
84 ラック部材
86 バネ部材
88 ピニオン部材
88a 駆動軸
90 流体制御装置
94 パージ弁
96 弁口
100 燃料電池システム
102 燃料電池スタック
104 水素タンク
106 アノード
108 コンプレッサー
110 カソード
112 水素圧力調整弁
114 水素供給流路
116 水素循環ポンプ
118 水素循環流路
120 空気供給流路
122 空気圧力調整弁
124 ラジエーター
126 冷却水ポンプ
128 冷却水循環経路
132 排出経路
134 パージ弁

Claims (11)

  1. 燃料電池システムの燃料電池スタックから排出される水分を含んだ反応ガスを排出する湿潤流体流路の排出経路に配置されるフィルター装置であって、
    前記排出経路を流れる流体を導入する流体導入経路と、
    前記流体導入経路から導入された流体を透過させて、流体中の異物を除去するためのフィルターと、
    前記フィルターを通過した流体を排出する流体排出経路と、
    前記フィルターを振動させる振動付与手段と、
    を備え、
    前記振動付与手段が、前記フィルターを回転させるように連結した回転駆動機構であるか、または、前記フィルターを回転偏心させる回転偏心機構であり、
    前記回転駆動機構によるフィルターの回転、または、前記回転偏心機構による回転偏心によって、前記フィルターに付着する水分を前記流体導入経路側に飛ばして、除去するように構成されていることを特徴とするフィルター装置。
  2. 前記回転駆動機構が、流体導入経路に配設され、流体導入経路に導入された流体によって回転する羽根部材であることを特徴とする請求項1に記載のフィルター装置。
  3. 前記回転駆動機構が、回転モーターであることを特徴とする請求項1に記載のフィルター装置。
  4. 前記回転駆動機構側に連結した駆動用回転マグネットと、
    前記フィルターに連結された回転用マグネットとを備え、
    前記駆動用回転マグネットと回転用マグネットのマグネットカップリングにより、前記フィルターを回転させるように構成したことを特徴とする請求項3に記載のフィルター装置。
  5. 前記駆動用回転マグネットと回転用マグネットの間に、気密分離するための隔壁部材を介装したことを特徴とする請求項4に記載のフィルター装置。
  6. 前記回転駆動機構が、回転駆動用流体を導入することによって、回転する羽根部材であることを特徴とする請求項1に記載のフィルター装置。
  7. 前記回転駆動機構が、
    回転駆動用流体を導入することによって、往復動するラック部材と、
    前記フィルターに連結され、ラック部材と係合してラック部材の移動によって回転するピニオン部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のフィルター装置。
  8. 前記回転駆動用流体が、冷却流体循環経路から分岐された冷却流体分岐経路を介して導入される回転駆動用流体であることを特徴とする請求項6から7のいずれかに記載のフィルター装置。
  9. 前記回転偏心機構が、前記回転駆動機構の回転軸とフィルターの回転軸とが、相互に偏心した状態で連結されることにより、フィルターを回転偏心振動させるように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のフィルター装置。
  10. 前記流体排出経路のフィルター側に、パージ弁を一体で設けたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のフィルター装置。
  11. 前記フィルターが、円盤形状または筒状形状であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のフィルター装置。
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