JP2008309005A - ターボ圧縮機および燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加湿用途に使用することができるターボ圧縮機および燃料電池システムを提供する。
【解決手段】ターボ圧縮機1は、インペラ羽根3を有するインペラ2と、インペラ2を回転可能に保持すると共にインペラ2の回転に伴い発生する気流が流れる流路を有するボディ4と、ボディ4に設けられインペラ2を回転させる回転力発生部5とを有する。ボディ4は、気流が流れる流路に開口し液相状または気相状の水分を流路に供給する水分供給孔8を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明はインペラ羽根をもつインペラを有するターボ圧縮機および燃料電池システムに関する。
インペラ羽根をもつインペラを有するターボ圧縮機が知られている。このターボ圧縮機は、ボディと、回転可能にボディに支持されインペラ羽根をもつインペラと、インペラを駆動させる回転力発生部とを備えている(特許文献1,2)。回転力発生部によりインペラが回転駆動すると、インペラ羽根により空気等の気体が圧縮されて高圧となり、下流側に搬送される。更に、コンプレッサでカソードに向けて搬送される空気流を加熱する空気加湿装置をコンプレッサの下流側に設けた燃料電池システムが提供されている(特許文献3)。このコンプレッサはターボ圧縮機ではない。この空気加湿装置は、加湿水分用のポンプと、加湿水分を噴出するインジェクタとを備える。更に、超音波発生器およびヒータをもつ加湿器を備える燃料電池システムが提供されている(特許文献4)。
特開平9−280383号公報 特開平7−217440号公報 特開2005−294116号公報 特開平7−263010号公報
近年、透湿膜などを利用した加湿器が盛んに研究されている。この形式の加湿器は大きな容積が必要である。また圧力損失も大きく、そのぶん大きな圧縮機が必要であった。
本発明は上記した課題を解決するために開発されたものであり、容積や圧力損失が低減できるターボ圧縮機を提供することを課題とする。
(1)第1発明に係るターボ圧縮機は、インペラ羽根を有するインペラと、インペラを回転可能に保持すると共にインペラの回転に伴い発生する気流が流れる流路を有するボディと、ボディに設けられインペラを回転させる回転力発生部とを具備するターボ圧縮機において、ボディは、流路に開口し液相状または気相状の水分を流路に供給する水分出口をもつ水分供給要素を備えていることを特徴とする。
インペラの回転に伴い発生する高圧の気流は、ボディの流路を流れる。インペラの回転に伴い発生する高圧の気流は圧縮熱をもつ。水分供給要素は、液相状または気相状の水分をボディの流路を流れる気流に供給する。気流に供給された水分は、気流の圧縮熱により気化が進行し、気流の湿度が高められる。即ち、気流は加湿される。
水分供給要素としては、給水可能な孔でも良いし、給水可能な多数の細孔を有する多孔質体でも良いし、要するに、液相状または気相状の水分をボディの流路に供給できるものであれば良い。なお、水分供給要素の水分出口としては、インペラの吸気側に形成されていても良い。水分供給要素の水分出口としては、インペラのインペラ羽根の背面側に形成されていても良い。水分供給要素の水分出口としては、インペラの外周側に形成されていても良い。
(2)第2発明に係るターボ圧縮機によれば、上記した第1発明において、水分供給要素の水分出口の中心は、インペラの外周部よりもインペラの径方向の外側に配置されていることを特徴とする。この場合には、水分供給要素の水分出口の中心は、インペラの外周部よりもインペラの径方向の外側に配置されている。従って、水分供給要素の水分出口から液相または気相の水分が吐出されるとき、液相または気相の水分は、インペラに当たりにくくなる。このため、高速で回転しているインペラの回転バランスを過剰に損なうことが抑制される。よって、インペラの回転が良好に維持される。ここで、水分供給要素の水分出口は、液相または気相の水分がインペラに全く当たらない位置に配置されていることが好ましいが、少しの水分であれば、インペラに当たっても良いように、水分供給要素の水分出口の位置を配置しても良い。ディフューザ通路がボディに設けられている場合には、水分供給要素の水分出口は、ディフューザ通路の入口または入口付近に対面していることが好ましい。ディフューザ通路の入口は低圧化され易いため、水分の吸い込み性が向上するためである。なお、ディフューザ通路の入口付近とは、入口の流路径の10倍以内または5倍以内の領域を意味することができる。
(3)第3発明に係るターボ圧縮機によれば、上記した発明において、水分供給要素に水分を供給する水分出口をもつ水分供給源が設けられており、水分供給源は、インペラの回転に伴い発生する気流の圧力により水分供給要素に水分を供給することを特徴とする。この場合、インペラで発生する気流の圧力を利用して水収容室内の水を水分供給要素に搬送させる。このため、ポンプ等の搬送源が廃止または簡素化される。
上記した水分供給源は、水分を収容するための水収容室と、水収容室と水分供給要素とを連通させる連通路と、ボディの吐出口から吐出される気流の圧力を収容室内の水分にかけ、水収容室内の水分を連通路を介して水分供給要素に供給する圧力伝達通路とを備えていることが好ましい。この場合、圧力伝達通路は、ボディの吐出口から吐出される高圧の気流の圧力を、水収容室内の水分に作用させる。これにより水収容室内の水分を連通路を介して水分供給要素に供給する。この場合、インペラで発生する気流の圧力を利用して水収容室内の水を連通路を介して水分供給要素に搬送させるため、ポンプ等の搬送源が廃止または簡素化される。
(4)第4発明に係る燃料電池システムは、カソードおよびアノードをもつ燃料電池と、燃料電池のカソードにカソードガスを供給するカソードガス供給手段と、燃料電池のアノードにアノードガスを供給するアノードガス供給手段とを具備する燃料電池システムにおいて、カソードガス供給手段は、上記した発明に係るターボ圧縮機を備えていることを特徴とする。
インペラの回転に伴い発生した高圧の気流は、ボディの流路を流れる。インペラの回転に伴い発生する高圧の気流は圧縮熱をもつ。ボディに形成されている水分供給要素は、液相状または気相状の水分をボディの流路を流れる気流に供給する。気流に供給された水分は、気流の圧縮熱により気化が進行し、気流の湿度が高められる。即ち、カソードガスとなる気流は加湿される。上記した水分供給要素としては、給水可能な孔でも良いし、多数の細孔を有する多孔質体でも良いし、要するに、液相状または気相状の水分をボディの流路に供給できるものであれば良い。
(5)各本発明によれば、水分供給要素の水分出口としては、インペラのうちインペラ羽根の吸引側に形成されている形態を採用できる。インペラのうちインペラ羽根の吸引側は、インペラの背面側に比較して気流の速度が速い。このため、ベンチェリ効果による吸込力を利用して、水分供給要素の水分出口から水分を流路に引き込み易い効果を期待できる。
また水分出口は、インペラのうちインペラ羽根の背面側に形成されている形態を採用できる。インペラのうちインペラ羽根の背面側ではインペラ羽根側よりも静圧が低い。このため、インペラ羽根の背面側における低い静圧を利用して、水分供給要素の水分出口から水分を流路に引き込み易い効果を期待できる。
また水分供給要素の水分出口は、インペラの外周部に対向する側に形成されている形態を採用できる。この場合、インペラの外周部は低圧化されるため、水分供給要素の水分出口から水分を流路に引き込み易い効果を期待できる。
更に、水分供給要素の水分出口から水分を吐出させる水分供給源が設けられている形態を採用できる。水分供給源は、インペラの回転に伴い発生する気流の圧力を利用して、水分供給要素の水分出口から水分を吐出させる形態を採用できる。この場合、水を水分供給要素の水分入口に搬送させるポンプを廃止また簡素化できる。
ボディは、インペラの回転に伴い気流を吐出させる吐出口を備えており、水分供給源は、水分を収容するための水収容室と、水収容室と水分供給要素とを連通させる連通路とを備えており、吐出口から吐出される気流の圧力を収容室内の水に印加し、水収容室内の水を連通路を介して水分供給要素の水分出口から吐出させる圧力伝達通路とを備えている形態を採用できる。
本発明によれば、加湿用途に使用することができるターボ圧縮機、および、ターボ圧縮機を装備する燃料電池システムを提供することができる。本発明によれば、容積や圧力損失が低減できるターボ圧縮機を提供することができる。
更に、水分供給要素の水分出口の中心は、インペラの外周部よりもインペラの径方向の外側に配置されている場合には、インペラの回転バランスを損なうおそれを低減させるのに有利なターボ圧縮機、および、ターボ圧縮機を装備する燃料電池システムを提供することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図1を参照して説明する。ターボ圧縮機1は、例えば燃料電池システム、産業機器、車両、流体機器等に適用できる。図1に示すように、ターボ圧縮機1は、回転に伴い高圧の気流を生成するインペラ羽根3をもつインペラ2と、インペラ2を回転可能に保持するボディ4と、ボディ4に設けられインペラ2を回転させる回転力発生部5とをもつ。
図1に示すように、ボディ4は金属または硬質樹脂等の材料で形成されており、気体が流れる流路をもつ。ボディ4は、主ボディ40と、主ボディ40に取り付けられたスクロール部41と、主ボディ40に取り付けられ主ボディ40を閉鎖するカバー42とを有する。ボディ4の主ボディ40は、モータ室44と、キャリア60により保持された軸受61と、軸受61よりもインペラ2側に配置された筒形状をなすブッシュ62とをもつ。インペラ2には横軸型の駆動軸7が取付具2eにより取り付けられている。
図1に示すように、駆動軸7は、これの軸芯Pxが水分平方向に沿っている横軸型の駆動軸本体70と、駆動軸本体70と共に回転するように駆動軸本体70の外周面に係合して設けられた円筒形状をなすスペーサとして機能できる横軸型の回転可能な筒部72とを備えている。筒部72は、遠心方向に延設されたリング状の鍔部73を備えている。鍔部73は、遠心力により潤滑剤を遠心方向に飛散させるフリンジャとも呼ばれる。鍔部73は、邪魔板部材として機能するバッフルプレート74に対面している。バッフルプレート74は、軸受61が潤滑剤で潤滑されているとき、潤滑剤がインペラ2側に移動することを抑える部材である。
駆動軸7の回転により筒部72が回転すると、鍔部73は遠心方向に向かう遠心力を発生させる。鍔部73が発生させる遠心力により、潤滑剤を駆動軸7の遠心方向に沿って遠心方向に飛散させることができる。軸受61は、駆動軸7の軸長方向において間隔を隔てて複数個配置されている。従って駆動軸7の同軸性が良好に維持される。筒部72の外周面とブッシュ62との間には、第1シール75および第2シール76が介在している。第1シール75および第2シール76は、インペラ2側に潤滑剤の進入を抑制する。第1シール75はインペラ2に近い側に配置されている。第2シール76はインペラ2に遠い側に配置されている。
図1に示すように、回転力発生部5は、ボディ4の主ボディ40のモータ室44に配置されている。回転力発生部5は、駆動軸7の軸長方向の後端に設けられたロータ部50と、主ボディ40に固定されたリング状のステータ51と、ステータ51に巻回されたステータコイル部52とを備えている。ロータ部50は複数個の永久磁石をもつ。ステータコイル部52は、通電により駆動軸の軸芯Pxの回りで回転する回転磁界を発生させ、インペラ2を駆動軸7の軸芯Px回りで回転させる。
ボディ4のスクロール部41は、インペラ2を収容するロータ収容室45と、渦巻き状をなすスクロール室43と、スクロール室43の下流に設けられた吐出口46と、ロータ収容室45とスクロール室43とを連通させるディフューザ通路47とをもつ。ディフューザ通路47は、インペラ2の径外方向に向けて延設されている。ディフューザ通路47は、ロータ収容室45に連通する入口47iと、スクロール室43に連通する出口47pとをもつ。ディフューザ通路47において、入口47iから出口47pに向かうにつれて気流の静圧が次第に増加する。従って、ディフューザ通路47の入口47iでは、ディフューザ通路47の出口47pよりも静圧は低い。スクロール部41の吐出口46は、インペラ2の回転に伴い発生する気流を下流に向けて吐出する。
本実施形態によれば、図1に示すように、ターボ圧縮機1の流路は、ロータ収容室45と、ロータ収容室45に連通するディフューザ通路47と、ディフューザ通路47の下流に設けられたスクロール室43と、スクロール室43の下流の吐出口46とで形成されている。ここで、運転時において、吐出口46の静圧をPoとし、インペラ2を収容するロータ収容室45の静圧をPsとし、インペラ2の外周部側(ディフューザ通路47の入口47i側)の静圧をPiとすると、運転時には、Po>Pi>Psとされている。
図1に示すように、ボディ4のスクロール部41には、水分供給要素として機能する通路状の水分供給孔8が形成されている。水分供給孔8は、インペラ2の軸長方向に沿って延設されており、つまり、軸芯Pxに対して平行な方向に沿って延設されている。水分供給孔8は、ディフューザ通路47の入口47iまたは入口47i付近に対面する水分入口80と、ディフューザ通路47に対面する水分出口81と、水分入口80および水分出口81を連通する通路82とを有する。水分供給孔8の水分出口81は、インペラ2の吸気側に設けられている。図1に示すように、水分出口81の中心CAは、インペラ2の外周部2pよりもインペラ2の径方向(矢印D方向)の外側に配置されている。このため、水分供給孔8の水分出口81から液相または気相の水分が吐出されるとき、水分はインペラ2に当たりにくくなる。なお、仮に水分がインペラ2に触れる衝突するときには、衝突による水分の破砕効果を期待できる。
使用時には、回転力発生部5のステータコイル部52に通電される。すると、軸芯Px回りを回転する回転磁界がステータコイル部52に発生する。これにより駆動軸7がこれの軸芯Px回りで回転する。これより駆動軸7に取り付けられているインペラ2が回転し、ロータ収容室45から吸い込んだ気体を圧縮させつつ搬送する。そしてインペラ2により生成される気流は、ディフューザ通路47の入口47iからディフューザ通路47の出口47pに至り、更に、スクロール室43に流れ、吐出口46から高圧の気流として吐出される。インペラ2の回転速度は、例えば、1000〜12万rpm程度、1万〜10万rpm程度とすることができる。但しこれに限定されるものではない。インペラ2は、流体(例えば空気等の気体)を圧縮させつつ下流側に搬送させる。
本実施形態によれば、インペラ2が回転しているとき、水分供給源200の水分が、水分供給孔8の水分出口81から、気流が流れる流路、殊に、流路のうちインペラ2の外周部側の流路部分、具体的には、ディフューザ通路47の入口47i側に供給される。これにより気流が加湿される。ここで、インペラ2の回転に伴い発生する高圧の気流は圧縮熱をもつ。即ち、インペラ2の回転に伴い高温高圧の気流が発生する。気流の圧縮熱により水分の気化が進行し、気流の湿度が高められ、気流に含まれる水分量が増加し、気流が加湿される。
上記したように水分供給孔8から流路に供給された水分は、気流の圧縮熱により加熱されて気化が進行する。よって、気流の湿度が効果的に高められ、気流が加湿される。気流に含まれる水分が液相状であるときであっても、液相状の水分がディフューザ通路47の壁面、スクロール室43の壁面に接触するため、水分の破砕化、水分の蒸気化が効果的に進行し、気流に含まれる水分量を効率よく高めるのに有利である。このように加湿された気流はスクロール室43を流れ、吐出口46から吐出される。気流がスクロール室43を旋回するため、仮に、気流に含まれている水分がサイズの大きな液相状であるときであっても、旋回衝突による破砕効果を期待できる。
本実施形態によれば、図1に示すように、水分供給孔8の水分出口81の中心CAは、インペラ2の外周部2pよりもインペラ2の径方向(矢印D方向)の外側に配置されている。水分供給孔8の水分出口81から液相または気相の水分が吐出されるとき、水分はインペラ2に直接当たりにくくなる。このため、インペラ2が高速(例えば1万〜10万rpm)で回転しているときであっても、インペラ2の回転バランスを過剰に損なうことが抑制される。故に、インペラ2の回転が良好に維持され、インペラ2による気流生成能力が維持される。
本実施形態によれば、図1に示すように、水分供給孔8の水分出口81の中心CAは、ディフューザ通路47の入口47i付近に配置されている。ディフューザ通路47の入口47i付近は、流路において圧力が低い。このため、水分供給孔8の水分出口81から効果的に水分を、流路であるディフューザ通路47にこれの入口47iから効率よく吸い込むことができる。殊に、図1に示すように、水分供給孔8の水分出口81は、インペラ2のうちインペラ羽根3側に対向する側に形成されている。ここで、インペラ2のうちインペラ羽根3側に対向する側は、インペラ2の背面2r側に比較して、気流の速度が速く動圧が高いので、ベンチェリ効果による吸込力を利用して、水分供給孔8の水分出口81から水分を引き込み易く、流速が速いことによる水分の微粒化が促進され、蒸発し易くなり、加湿効果を高めるのに有利となる。
(実施形態2)
図2および図3は、燃料電池システムに適用されている実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図3に示すように、燃料電池システムは、イオン伝導性をもつ高分子系または無機系の膜90を挟持するカソード91およびアノード92をもつ燃料電池9と、燃料電池9のカソード91にカソードガスをカソードガス供給通路93を介して供給するカソードガス供給手段としてのターボ圧縮機1と、燃料電池9のアノード92にアノードガス(例えば水素ガス、水素含有ガス)をアノードガス供給通路95を介して供給するアノードガス供給手段96とを備えている。カソードガス供給通路93はターボ圧縮機1の吐出口46と燃料電池9のカソード91の入口91iとを連通している。
燃料電池システムは、図2に示すように、発電反応後のカソードオフガスを燃料電池9のカソード91の出口91pから排出するカソードオフガス通路97と、発電反応後のアノードオフガスを燃料電池9のアノード92の出口92pから排出するアノードオフガス通路98とを備えている。
図2に示すように、カソードオフガス通路97には、凝縮水を生成する凝縮器99が設けられている。凝縮器99は、燃料電池9のカソード91から排出された発電反応後のカソードオフガスを冷却させることにより凝縮させて凝縮水を生成するものである。
図2に示すように、カソードオフガス通路97には凝縮器99および第1バルブ101を介して水分供給源200が設けられている。水分供給源200はターボ圧縮機1に水分を供給するものである。水分供給源200は、水分を収容するための水収容室201をもつ水容器として機能する水タンク202と、水収容室201とターボ圧縮機1の水分供給孔8の水分入口80とを連通させる連通路203と、ターボ圧縮機1で生成された圧力を作用させる圧力伝達通路204とを備えている。圧力伝達通路204には、第2連通手段としての第2バルブ102(第2開閉手段)が設けられている。連通路203には第3連通手段としての第3バルブ103(第3開閉手段)が設けられている。なお、図2に示すように、重力方向の下方に向けて、燃料電池9,凝縮器99、第1バルブ101、タンク202、第3バルブ103、ターボ圧縮機1のスクロール部41の水分供給孔8が、この順に配置されている。この場合、水分の移動として重力を利用することができる。
第1バルブ101、第2バルブ102、第3バルブ103はノーマルクローズのバルブであり、通常時には閉じており、通電時に開放されるタイプとされている。図2に示すように、圧力伝達通路204は、カソードガス供給通路93の分岐部93cと、タンク202の水収容室201に収容されている水の水面201wの上方の空間201aとを連通させる。第2バルブ102が開放しているとき、圧力伝達通路204は、ボディ4のスクロール室43の吐出口46から吐出される高圧の気流の圧力をカソードガス供給通路93を介して水収容室201内の水に印加させる。これにより水収容室201内の水を連通路203を介して水分供給孔8に供給する。運転時において、吐出口46の静圧をPoとし、インペラ2を収容するロータ収容室45の静圧をPsとし、インペラ2の外周部側(ディフューザ通路47の入口47i側)の静圧をPiとすると、運転時には、前述したようにPo>Pi>Psとされている。圧力伝達通路204等における圧損を無視すれば、基本的には、差圧ΔP(ΔP=Po−Pi)が水収容室201内の水を水分供給孔8に供給する駆動力となる。
燃料電池システムの発電運転時には、回転力発生部5のステータコイル部52に通電されると、軸芯Px回りを回転する回転磁界が発生する。これにより駆動軸7がこれの軸芯Px回りで回転する。これよりインペラ2が軸芯Px回りで回転する。インペラ2により生成される気流は、ディフューザ通路47の入口47iからディフューザ通路47の出口47pに至り、更に、スクロール室43に流れ、吐出口46から高圧の気流(空気気流)はカソードガスとして吐出される。更に、高圧の気流は、カソードガス供給通路93を流れ、燃料電池9のカソード91にこれの入口91iからカソードガスとして供給される。
アノードガス供給手段96により供給されるアノードガス(例えば水素ガス、水素含有ガス)は、アノードガス供給通路95を流れ、燃料電池9のアノード92の入口92iに供給される。これにより燃料電池9で発電運転が行われる。発電反応により水がカソード91において生成される。故に、燃料電池9のカソード91から排出されるカソードオフガスは高い湿度をもつ。燃料電池9から排出された高い湿度をもつカソードオフガスが凝縮器99で冷却される。すると、カソードオフガスに含まれている水分が凝縮し、凝縮水として凝縮器99に収容される。ここで、凝縮器99よりも重力方向下方の第1バルブ101が開放すれば、凝縮器99内の凝縮水は重力により落下し、タンク202の水収容室201に収容される。水収容室201の水が不足すれば、水道等の補水源210から水を水収容室201に補充すれば良い。
本実施形態によれば、水収容室201の水をターボ圧縮機1の水分供給孔8に供給するとき、図略の制御装置は第2バルブ102および第3バルブ103を開放させる指令を出力する。第2バルブ102が開放されると、カソードガス供給通路93のカソードガスの高い圧力は、圧力伝達通路204を介して水収容室201の空間201aに供給され、水収容室201の水の水面201wを加圧する。ここで、第3バルブ103が開放されると、水収容室201の水は連通路203を介してターボ圧縮機1の水分供給孔8からボディ4の流路に供給される。ここで、具体的には、水収容室201の水の水面201wを加圧する圧力(カソードガス供給通路93および圧力伝達通路204等の圧損を無視すれば、ターボ圧縮機1の吐出圧に対応する)と、ディフューザ通路47の入口47iの圧力との差圧に基づいて、水収容室201の水はターボ圧縮機1の水分供給孔8からボディ4の流路に供給される。これにより気流が加湿される。
インペラ2の回転に伴い発生する高圧の気流は、圧縮熱をもつ。インペラ2の回転条件にもよるが、気流の温度は例えば40〜180℃となる。従って気流によりスクロール部41も加熱されている。
水分供給孔8から流路に供給された水分は、気流の圧縮熱により加熱されて気化が進行する。このようにしてカソードガスを形成する気流は加湿される。気流に含まれる水分が液相状であるときであっても、液相状の水分がディフューザ通路47の壁面、スクロール室43の壁面に接触するため加熱され、水分の蒸気化が効率よく進行する。この場合、気流の加湿度を高めるのに有利である。
このように高い湿度となった気流で構成されているカソードガスがスクロール室43を経て吐出口46から吐出される。カソードガスは、カソードガス供給通路93から燃料電池9のカソード91にこれの入口91iから供給される。これにより燃料電池9に内蔵されている膜90の乾燥が抑制される。このため膜90のイオン伝導性が良好に確保され、燃料電池9の発電効率が向上する。
図3に示すように、水分供給孔8の水分出口81の中心CAは、インペラ2の外周部2pよりもインペラ2の径方向(矢印D方向)の外側に配置されている。従って、水分供給孔8の水分出口81から液相または気相の水分が吐出されるとき、水分はインペラ2に当たりにくくなる。このため、高速で回転しているインペラ2の回転バランスを過剰に損なうことが抑制される。故に、インペラ2が高速回転しているときであっても、インペラ2の回転が良好に維持され、振動等が低減される。水分供給孔8の水分出口81は、液相または気相の水分がインペラ2に全く当たらない位置に配置されていることが好ましいが、少しの水分であれば、インペラ2に当たっても良いように、水分供給孔8の水分出口81の位置を配置しても良い。
本実施形態によれば、図3に示すように、水分供給孔8の水分出口81の中心CAは、ディフューザ通路47の入口47i付近に配置されている。前述したように、ディフューザ通路47の入口47i付近は流路のうち圧力が低い。このため、水分供給孔8の水分出口81から効果的に水分を、ディフューザ通路47に入口47iからディフューザ通路47に吸い込むことができる。殊に、図3に示すように、水分出口81は、インペラ2のうちインペラ羽根3の吸引側2mに形成されている。ここで、インペラ2のうちインペラ羽根3の吸引側2mは、インペラ2の背面2r側に比較して、気流の速度が速く動圧が高いので、ベンチェリ効果による吸引作用を利用して水分出口81から水分をディフューザ通路47に引き込み易い効果を期待できる。ディフューザ通路47に進入した水分は、ディフューザ通路47を区画する壁面に触れて暖められるため、水分の蒸気化が進行する。
なお、本実施形態によれば、寒冷地等においては、ターボ圧縮機1の停止中に水収容室201の水分が凍結するおそれがある。そこで、燃料電池システムを停止するにあたり、燃料電池への燃料の供給を停止すると共に、第1バルブ101を閉鎖し、第2バルブ102と第3バルブ103とを開放した状態でターボ圧縮機1のインペラ2を回転させる。これにより水収容室201の水を、ターボ圧縮機1の回転駆動により吸引して、更に、その水をカソードガス供給通路93を介して、燃料電池9のカソード91に送り、更に、燃料電池9のカソード91の出口91pを介してカソードオフガス通路97に送り、カソードオフガス通路97から外方に追い出す。これにより水収容室201の水は、ターボ圧縮機1の回転により吸引されてカソードオフガス通路97から外方に追い出され、空になる。その後、ターボ圧縮機1を回転させつつ第1バルブ101を開放する。これにより仮に第1バルブ101に水が残留していたとしても、その水は、ターボ圧縮機1に吸引されて、前述同様にカソードオフガス通路97から外方に追い出される。このように第1バルブ101、第2バルブ102および第3バルブ103、水収容室201、凝縮器99および各機器と導通する配管内の水を効果的に排水することができる。このため凍結が抑えられる。
(実施形態3)
図4は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。以下、異なる部分を中心に説明する。図4に示すように、水分供給孔8Bはインペラ2の軸芯方向に沿っており、つまり軸芯Pxに沿った向きとされている。水分供給孔8Bは水分入口80Bと水分出口81Bと通路82Bとをもつ。水分供給孔8Bの水分出口81Bは、インペラ2のうちインペラ羽根3の背面2r側に対向する位置に形成されている。インペラ2においては、インペラ羽根3の背面2r側では、インペラ羽根3側よりも静圧が低い。このため、低い静圧を利用して水分供給孔8Bの水分出口81Bからディフューザ通路47の入口47iに水分を引き込み易い効果を期待できる。
図4に示すように、水分供給孔8Bの水分出口81Bは、ディフューザ通路47の入口47iに対向して接近しつつ、インペラ2の外周部2pに対面している。
図4に示すように、水分供給孔8Bの水分出口81Bの中心CAは、インペラ2の外周部2pよりも、インペラ2の径方向(矢印D方向)の外側に配置されている。このため、水分供給孔8Bの水分出口81Bから液相または気相の水分が吐出されるとき、水分はインペラ2に当たりにくくなる。このため、高速で回転しているインペラ2の回転バランスを過剰に損なうことが抑制される。故に、インペラ2が高速回転しているときであっても、インペラ2の回転が良好に維持される。水分供給孔8Bの水分出口81Bは、供給される水分がインペラ2に全く当たらない位置に配置されていることが好ましいが、少しの水分であれば、インペラ2に当たっても良いように、水分供給孔8Bの水分出口81Bの位置が配置されていても良い。
(実施形態4)
図5は実施形態4を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図5に示すように、水分供給孔8Cは水分入口80Cと水分出口81Cと通路82Cとをもつ。水分供給孔8Cの水分出口81Cは、インペラ2の外周部2p側に対向するように、主ボディ40においてインペラ2の背面2r側に形成されている。水分供給孔8Cはインペラ2の径方向に沿って延設されており、水分供給源200の連通路203に連通する。
本実施形態においても、図5に示すように、水分供給孔8Cの水分出口81Cの中心CAは、インペラ2の外周部2pよりもインペラ2の径方向(矢印D方向)の外側に配置されている。水分供給孔8Cの水分出口81Cから液相または気相の水分が吐出されると、水分は水分出口81Cからディフューザ通路47の入口47iに至り、更にディフューザ通路47の出口47pに至り、スクロール室43に流れ、吐出口46から高圧の気流はカソードガス(空気等の酸素含有ガス)として吐出される。このようにインペラ2で生成される気流で構成されるカソードガスが加湿される。本実施形態においても、図5に示すように、水分供給孔8Cの水分出口81Cの中心CAは、ディフューザ通路47のうち低圧側の入口47i付近に配置されている。この結果、水分供給孔8Cの水分出口81Cから効果的に水分を吸い込むことができる。
(実施形態5)
図6は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図6に示すように、ボディ4には水分供給要素Dが設けられている。水分供給要素8Dは、吸水分可能な多数の細孔を備える多孔質体で形成されている。多孔質体は例えば焼結体、スポンジ、吸水分樹脂等で形成できる。水分供給要素8Dには連通路203から水分が供給される。水分供給要素8Dに含まれている水分は、ディフューザ通路47にこれの入口47iから吸引される。水分供給要素8Dは、インペラ2の外周部2p側に対向するようにボディ4のスクロール部41に形成されている。
(実施形態6)
図7は実施形態6を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図7に示すように、カソードオフガス通路97側においては凝縮器が廃止されている。更に、水収容室201をもつタンク202に代えて、所定の空間容積を有する水収容室201xをもつ配管209とされている。配管209の水収容室201xに水分が溜められる。第2バルブ102および第3バルブ103が開放されると、配管209の水収容室201xの水は、上記した差圧に基づいて、連通路203を介して水分供給孔8に供給される。
(実施形態7)
図8は実施形態7を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図8に示すように、水分供給源200は、水分を収容するための水収容室201をもつ水容器として機能するタンク202と、水収容室201とターボ圧縮機1の水分供給孔8の水分入口80とを連通させる連通路203と、ターボ圧縮機1で生成された圧力を作用させる圧力伝達通路204とを備えている。圧力伝達通路204には、第2連通手段としての第2絞り402が設けられている。連通路203には第3連通手段としての第3絞り403が設けられている。
圧力伝達通路204は、ボディ4のスクロール室43の吐出口46から吐出される高圧の気流の圧力を、カソードガス供給通路93および第2絞り402を介して水収容室201内の水に印加させる。これにより水収容室201内の水は、連通路203および第3絞り403を介して水分供給孔8に供給される。第3絞り403の絞り作用により、水収容室201から水分供給孔8に供給される水の流量は制限される。従って、短時間に多量の水分が水収容室201から水分供給孔8に供給されることが抑えられる。第2絞り402および第3絞り403としては、固定絞りでも可変絞りでも良い。可変絞りであれば、燃料電池システムの発電条件等に応じて、水収容室201から水分供給孔8に供給される単位時間あたりの水分の流量を調整できる。
(実施形態8)
図9は実施形態8を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図8に示すように、水分供給源200は、水分を収容するための水収容室201をもつ水容器として機能するタンク202と、水収容室201とターボ圧縮機1の水分供給孔8の水分入口80とを連通させる連通路203とを備えている。タンク202の底面はターボ圧縮機1のスクロール部419よりも距離HA上方に配置されている。これによりターボ圧縮機1に対するタンク202の水収容室201の水頭圧は、増加されている。第3バルブ103が開放すると、タンク202の水収容室201に収容されている水の水頭圧に基づいて、水収容室201の水を水分供給孔8に重力により供給することができる。水収容室201の水を水分供給孔8に供給するにあたり、重力の他に、タービン2による吸引作用も寄与している。
(実施形態9)
図10は実施形態9を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図10に示すように、ボディ4のスクロール部41には、水分供給要素として機能する通路状の水分供給孔8Bが形成されている。水分供給孔8Bは、入口側の水分入口80B、出口側の水分出口81Bと、水分入口80Bおよび水分出口81Bを連通する通路82Bとを有する。図10に示すように、水分供給孔8Bの水分出口81Bは、インペラ2のうちインペラ羽根3の背面2r側に対向する位置に形成されている。ボディ4の主ボディ40には多孔質体8Mが設けられている。多孔質体8Mは、水分供給孔8Bの水分入口80Bに連通して給水する多数の細孔を備えている。インペラ2のうちインペラ羽根3の背面2r側では、インペラ2のインペラ羽根3側よりも静圧が低い。このため、低い静圧を利用して水分出口81Bから水分をディフューザ通路47の入口47iに引き込み易い効果を期待できる。
(実施形態10)
図11は実施形態10を示す。本実施形態は実施形態2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果をもつ。図11に示すように、ボディ4のスクロール部41には、水分供給要素として機能する通路状の水分供給孔8Eが形成されている。水分供給孔8Eは、水分入口80E、水分出口81Eと、水分入口80Eおよび水分出口81Eを連通する通路82Eとを有する。図11に示すように、水分入口80Eから水分出口81Eに向かうにつれて、インペラ2および駆動軸7の軸芯Pxから離間するように、軸芯Pxに対して水分供給孔8Eは傾斜されている。この場合、水分出口81Eから吐出される水分がインペラ2に当たりにくくなり、インペラ2の回転バランスを維持させ易い。
(その他)
上記した実施形態によれば、回転力発生部5は、駆動軸7に設けられたロータ部50とステータコイル部52とを備えているが、これに限らず、燃料を燃焼させて回転駆動する内燃機関(例えば車両搭載の内燃機関でも良い)や外燃機関等の駆動源に接続されている伝達軸を回転力発生部として用いても良い。燃焼排ガス等によるタービンを回転力発生部として用いても良い。水分供給孔8の出口側の水分出口81fは、ディフューザ通路47の入口47iではなく、条件によっては、ディフューザ通路47の出口47p側に形成されていても良く、更に別の流路部分に形成されていても良い。カソードガスを燃料電池に供給するためにターボ圧縮機1を用いているが、これに限らず、アノードガスを燃料電池に供給するためにターボ圧縮機を用いても良い。
上記した実施形態2等は燃料電池システムに適用しているが、他の流体機器などのシステムに適用しても良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。ある実施形態に特有の構造は他の実施形態にも適用できる。
本発明は燃料電池システム等の流体系システムに使用されるターボ圧縮機に適用できる。
実施形態1に係り、ターボ圧縮機の断面図である。 実施形態2に係り、ターボ圧縮機の装備する燃料電池システムのシステム図である。 実施形態2に係り、ターボ圧縮機の要部の断面図である。 実施形態3に係り、ターボ圧縮機の要部の断面図である。 実施形態4に係り、ターボ圧縮機の要部の断面図である。 実施形態5に係り、ターボ圧縮機の要部の断面図である。 実施形態6に係り、ターボ圧縮機の装備する燃料電池システムのシステム図である。 実施形態7に係り、ターボ圧縮機の装備する燃料電池システムのシステム図である。 実施形態8に係り、ターボ圧縮機の装備する燃料電池システムのシステム図である。 実施形態9に係り、ターボ圧縮機の要部の断面図である。 実施形態10に係り、ターボ圧縮機の要部の断面図である。
符号の説明
1はターボ圧縮機、2はインペラ、3はインペラ羽根、4はボディ、41はスクロール部、43はスクロール室、44はモータ室、46は吐出口、47はディフューザ通路、47iはディフューザ通路の入口、5は回転力発生部、50はロータ部、51はステータ部、52はステータコイル部、7は駆動軸、8は水分供給孔(水分供給要素)、80は水分入口、81は水分出口、82は通路、93はカソードガス供給通路、96はアノードガス供給手段を示す。

Claims (8)

  1. インペラ羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に保持すると共に前記インペラの回転に伴い発生する気流が流れる流路を有するボディと、前記ボディに設けられ前記インペラを回転させる回転力発生部とを具備するターボ圧縮機において、
    前記ボディは、前記流路に開口し液相状または気相状の水分を前記流路に供給する水分出口をもつ水分供給要素を備えていることを特徴とするターボ圧縮機。
  2. 請求項1において、前記水分供給要素の前記水分出口の中心は、前記インペラの外周部よりも前記インペラの径方向の外側に配置されていることを特徴とするターボ圧縮機。
  3. 請求項1または2において、前記水分供給要素の前記水分出口は、前記インペラの吸気側に形成されていることを特徴とするターボ圧縮機。
  4. 請求項1または2において、前記水分供給要素の前記水分出口は、前記インペラのうち前記インペラ羽根の背面側に形成されていることを特徴とするターボ圧縮機。
  5. 請求項1または2において、前記水分供給要素の前記水分出口は、前記インペラの外周部に対向する側に形成されていることを特徴とするターボ圧縮機。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、前記水分供給要素に水分を供給する水分供給源が設けられており、前記水分供給源は、前記インペラの回転に伴い発生する気流の圧力により前記水分供給要素に水分を供給することを特徴とするターボ圧縮機。
  7. 請求項6において、前記ボディは、前記インペラの回転に伴い気流を吐出させる吐出口を備えており、
    前記水分供給源は、水を収容するための水収容室と、前記水収容室と前記水分供給要素とを連通させる連通路と、前記ボディの前記吐出口から吐出される気流の圧力を前記収容室内の水に印加し、前記水収容室内の水を前記連通路を介して前記水分供給要素に供給する圧力伝達通路とを備えていることを特徴とするターボ圧縮機。
  8. カソードおよびアノードをもつ燃料電池と、前記燃料電池の前記カソードにカソードガスを供給するカソードガス供給手段と、前記燃料電池の前記アノードにアノードガスを供給するアノードガス供給手段とを具備する燃料電池システムにおいて、
    前記カソードガス供給手段は、請求項1〜7のうちの一項に係るターボ圧縮機を備えていることを特徴とする燃料電池システム。
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JP2014032797A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2017180431A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社豊田自動織機 遠心圧縮機

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