JP5056432B2 - 回転シャフト装置および燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、動圧型の気体軸受を有する回転シャフト装置、および、回転シャフト装置をもつ燃料電池システムに関する。
従来、特許文献1には、静圧軸受でシャフトを回転可能に支持する気体軸受装置が開示されている。このものによれば、シャフトを回転可能に支持する複数個の静圧型の軸受とタンクの蓄圧室とを導入配管を介してそれぞれ接続し、各導入配管に電磁弁を設け、各電磁弁を開弁させることにより、蓄圧室の気体を各導入配管を介して複数の静圧型の軸受にそれぞれ供給する。特許文献2には、シャフトを動圧軸受で非接触状態で回転可能に支持しているカークーラコンプレッサが開示されている。
実開昭62−18424号公報 実開昭60−171992号公報
ところで、特許文献1に係る技術によれば、電磁弁を開弁させることにより、蓄圧室の気体を導入配管を介して複数の静圧型の軸受にそれぞれ供給する。電磁弁を閉弁させれば、蓄圧室の気体は導入配管を介して複数の静圧型の軸受に供給されなくなり、静圧型の軸受は軸受機能を発揮させない。このためシャフトの回転中において、静圧型の軸受の軸受機能を連続的に発揮させるためには、電磁弁を常に開弁させ、蓄圧室の気体を導入配管を介して軸受に連続的に供給させなければならず、かなりの電力が必要とされる。更に気体を静圧型の軸受に導入配管により直接供給するため、気流音による騒音が問題となり易い。
特許文献2に係る技術によれば、シャフトを動圧軸受で非接触状態で回転可能に支持している。しかしシャフトの回転が停止しているとき、シャフトは動圧軸受の軸受面に接触する。あるいは、シャフトが回転していたとしてもシャフトの回転速度が低いときには、シャフトの外壁面が動圧軸受の軸受面に接触する頻度が高く、接触によりシャフトおよび動圧軸受の軸受面に損傷が発生するおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、シャフトおよび/または動圧軸受に損傷が発生することを抑制するのに有利となる回転シャフト装置および燃料電池システムを提供することを課題とする。
(1)様相1に係る回転シャフト装置は、作動室と作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、ケースの作動室において回転可能に設けられたシャフトと、ケースにまたはケースと分離して設けられシャフトを回転させるための駆動部と、ケースの作動室に設けられシャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させるための動圧型の気体軸受と、ケースの気体導入口に繋がり且つ気体導入口からケースの作動室に気体を導入させ、導入に伴い作動室の気体の密度を高めて気体軸受の動圧浮力を高める気体導入部とを具備していることを特徴とする(請求項1)。
粘性によるエネルギ損失がない理想流体を対象とするベルヌーイの定理によれば、基本的には、1/2・ρ・v+ρ・g・h+P=一定が成立する。ここで、ρは流体密度、vは流体速度、gは重力加速度、hは位置高さを示す。1/2・ρ・vは動圧のエネルギに相当する。ρ・g・hは静圧のエネルギに相当する。従って、理想流体であれば、流体速度が高速になれば、基本的には、動圧のエネルギは増加する。
作動室の気体は理想流体に近いものと考えることができ、動圧型の気体軸受により回転可能に支持されているシャフトの回転速度が高くなると、動圧型の気体軸受における気体の速度vが増加し、動圧のエネルギが増加し、動圧型の気体軸受において動圧浮力が高くなる。また作動室内における気体の密度ρが高くなると、動圧型の気体軸受においてシャフトを浮上させる動圧浮力が高まる。なお、静圧は基本的には流体速度に影響されない。
このように動圧型の気体軸受では、シャフトが回転せず停止しているときには、動圧は発生しないため、シャフトの外壁面と気体軸受の軸受面とが接触し、動圧型の気体軸受の寿命が短縮されるおそれがある。更に、シャフトが回転していたとしても、シャフトの回転速度が低いときには、動圧型の軸受においては動圧浮力が小さいため、シャフトの外壁面と気体軸受の軸受面とが接触するおそれが高く、同様に、動圧型の気体軸受の寿命が接触により短縮されるおそれがある。
そこで、上記したようにシャフトの外壁面と気体軸受の軸受面とが接触するおそれが高いときには、上記した気体導入部は、気体導入口からケースの作動室に気体を導入させる。従って、作動室の気体の密度が高くなる。このため、シャフトが回転していれば、動圧型の気体軸受においてシャフトを浮上させる動圧浮力が増加する。これにより回転するシャフトを気体軸受の軸受面に対して非接触状態で浮上させ易くなる。よってシャフトに対する気体軸受の性能が向上する。
このようにケースの作動室に気体を導入させることにより、動圧型の気体軸受の動圧浮力を増加させる方式が採用されている。このため、動圧型の気体軸受が複数個、作動室内に設けられているとしても、作動室の気体の圧力を増加させて作動室の気体の密度を高めれば、気体軸受のそれぞれに気体を個別に供給させる供給通路を設けずとも良く、配管構造が簡素化される。
上記した気体導入部は、ケースの気体導入口に繋がり、且つ、ケースの気体導入口からケースの作動室に気体を導入させて作動室の圧力を増圧させるものであれば、何でも良い。気体としては、コスト等を考慮すると、空気が例示されるが、窒素ガス等の不活性ガスでも良い。
上記した気体導入部は、気体を収容するための蓄圧室と、蓄圧室の容積を小さくすることにより蓄圧室の圧力を増圧させるための可動体とを備えており、蓄圧室の気体を作動室に導入するとき、あるいは、蓄圧室の気体を作動室に導入させるのに支障をきたすように蓄圧室の圧力が低下するとき、蓄圧室の容積が小さくなる方向に可動体を移動させることができる(請求項)。この場合、蓄圧室の容積を小さくする方向に可動体が移動すれば、蓄圧室の圧力を増圧させることができ、蓄圧室から作動室への気体導入を容易に実行することが可能となる。可動体はアクチュエータにより移動される。アクチュエータは特に限定されず、電動型でも流体圧駆動型でも良い。
上記したケースは、作動室と、作動室に連通する気体導入口とを有するものである。気体導入口は、作動室に連通する限り、ケースのどこに形成されていても良い。シャフトは、ケースの作動室において回転可能に設けられている。
上記した駆動部は、シャフトを回転させるものであれば、何でも良い。駆動部は、ケースに設けられているか、または、ケースと分離して設けられている。駆動部は、シャフトを回転させる回転磁界を発生させるための回転磁界発生部、または、シャフトを回転させる機械的回転力を発生させるための機械的回転力発生部であることが好ましい(請求項9)。回転磁界発生部は、回転磁界を発生させるものであれば何でもよく、例えば、ステータと、ステータに取り付けられた巻線部とで形成できる。機械的回転力発生部としては、例えばエンジン、電動モータ、流体モータ(例えば空気圧モータ,油圧モータ)が例示される。
上記した動圧型の気体軸受は、気体の動圧により浮上作用を発揮できるものであれば、何でも良く、例えば、シャフトの外壁面に凹および/または凸を形成することにより形成できる。また、動圧型の気体軸受は、シャフトを支持する軸受面に凹および/または凸を形成することにより形成できる。凹および/または凸は、機械的に形成しても良いし、エッチング等の化学研磨、機械研磨などで形成しても良い。凹および/または凸としては、例えば、スパイラル溝、ステップ溝を形成することにより構成できる。
上記した動圧型の気体軸受は、シャフトのラジアル方向の軸受作用を行うラジアル軸受、および/または、シャフトのスラスト方向の軸受を行うスラスト軸受であることが好ましい。なお、本発明に係る回転シャフト装置の用途としては、回転するシャフトを動圧型の気体軸受で回転可能に支持するものであれば何でも良く、モータや発電等の回転電機、コンプレッサ装置、ブロア装置、ファン装置、機械的回転装置が例示される。
ケースと蓄圧タンクとは一体的に形成されていることが好ましい(請求項11)。この場合、小型化を図るのに有利となる。また、ケースと蓄圧タンクとは同軸的に形成することができる。この場合、小型化に一層有利となる。ケースの径方向において、ケースと蓄圧室との間に冷媒室を同軸的または非同軸的に並設させることができる。この場合、冷媒室でケースおよび蓄圧室の双方の冷却を図りつつ、小型化に有利となる。
(2)様相2に係る回転シャフト装置によれば、上記した様相において、気体導入部は、気体の圧力を蓄圧する蓄圧室をもつ蓄圧タンクと、蓄圧室と作動室とを連通させ且つ蓄圧室に蓄圧された気体を作動室に供給するための供給通路とを備えていることを特徴とする(請求項2)。本様相によれば、蓄圧室と作動室とが供給通路により連通する。このため、蓄圧室に蓄圧されていた気体を、供給通路を介して、気体導入口からケースの作動室に導入させて作動室の気体の圧力を増圧させることができる。このように作動室の気体の圧力が増圧されると、作動室の気体の密度が高くなるため、前述したよう、動圧型の気体軸受においては、シャフトを浮上させる動圧浮力が高まる。これによりシャフトを軸受面に対して非接触状態で浮上させ易くなり、シャフトに対する軸受性能が向上する。
(3)様相3に係る回転シャフト装置によれば、上記した様相において、ケースは、シャフトの回転に伴い高圧化された気体を吐出させる吐出通路を備えており、吐出通路は蓄圧室に連通していることを特徴とする(請求項3)。蓄圧室の蓄圧を適宜行うことが好ましい。そこで本様相によれば、シャフトの回転に伴い、吐出通路は、作動室内の高圧化された気体を吐出させる。吐出通路は蓄圧室に連通しているため、吐出通路の高圧化された気体の少なくとも一部を蓄圧室に供給し、蓄圧室において蓄圧することができる。この場合、蓄圧室の圧力が低くなっている場合であっても、蓄圧室の圧力および気体質量を高めることができ、気体導入部の気体導入量を増加させることができる。
(4)様相4に係る回転シャフト装置によれば、上記した様相において、シャフトが停止しているとき、回転しているシャフトを停止させるとき、回転しているシャフトの回転速度が第1設定値以下に減速されるときのうちの少なくとも一つにおいて、気体導入部は、ケースの気体導入口から作動室内に気体を導入することを特徴とする(請求項)。
上記したようにシャフトが停止しているとき、回転しているシャフトを停止させるとき、回転しているシャフトの回転速度が低速で第1設定値以下に減速されるときにおいては、動圧型の気体軸受の動圧浮力が小さいため、シャフトの外壁面が気体軸受の軸受面に物理的に接触する頻度が増加する。この場合、シャフトおよび/または気体軸受の損傷が誘発されるおそれがある。そこで本様相によれば、上記した場合には、気体導入部は、ケースの気体導入口から作動室内に気体を導入する。これにより作動室の気体の圧力および密度を高め、気体軸受の動圧浮力を増加させ、接触を抑制または回避させる。なお、第1設定値は回転シャフト装置の用途、種類などに応じて適宜選択される。
(5)様相5に係る回転シャフト装置によれば、上記した様相において、シャフトの回転速度が第2設定値以上のとき、気体導入部は、作動室の気体を作動室の外方へ導出させ、導出前よりも作動室の圧力を低下させることを特徴とする(請求項)。シャフトが高速回転してシャフトの回転速度が第2設定値以上になるとき、シャフトの回転に伴い風損が増加する。風損は、基本的には、風速の二乗および作動室の気体の圧力に比例して増加すると言われている。
そこで本様相によれば、シャフトの回転速度が第2設定値以上のとき、気体導入部は、作動室の気体を導出させ、導出前よりも作動室の気体の圧力および密度を低下させる。これにより風損が低減される。この場合、ケースの作動室の気体を外方に導出させる気体導出口がケースに設けられていることが好ましい。気体導出口は、作動室に連通する限り、ケースのうちどこに形成されていても良い。気体導出口は気体導入口と共用されていても良い。なお、第2設定値は、回転シャフト装置の用途、種類、気体の種類などに応じて適宜選択できる。
(6)様相6に係る回転シャフト装置によれば、上記した様相において、シャフトは、シャフトと、シャフトに設けられたシャフトよりも外径が大きなロータ本体と、シャフトに設けられた回転羽根とを備えており、回転羽根とケースの作動室とを仕切る仕切部材が設けられていることを特徴とする(請求項)。本様相によれば、回転羽根とケースの作動室とが仕切部材により仕切られている。このため、作動室内の圧力の抜けが抑制され、作動室の気体の圧力および密度が維持される。
この場合、仕切部材は、回転羽根と作動室とを分離させるシール部を備えていることが好ましい(請求項)。シール部は高い気密シール性を有する。このため作動室の気体の圧力および密度が確保される。従って、シャフトの回転に伴い動圧型の気体軸受の動圧浮力を高めることができる。更に、シール部は、回転羽根と作動室とを分離させているため、回転羽根の回転により発生する気体流が作動室の気体軸受の動圧浮力に影響を与えることが抑制される。
(7)様相7に係る燃料電池システムは、カソード流体が供給されるカソードとアノード流体が供給されるアノードとを有する燃料電池と、カソード流体をカソードに供給するカソード流体通路と、アノード流体をアノードに供給するアノード流体通路とを具備する燃料電池システムにおいて、カソード流体通路およびアノード流体通路のうちの少なくとも一方は、カソード流体またはアノード流体を燃料電池に搬送する流体搬送要素をもち、流体搬送要素は、作動室と作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、ケースの作動室において回転可能に設けられたシャフトと、シャフトを回転させるための駆動部と、ケースの作動室に設けられシャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させる動圧型気体軸受と、ケースの気体導入口に繋がり且つ気体導入口からケースの作動室に気体を導入させて、導入に伴い作動室の気体の密度を高めて動圧型気体軸受の動圧浮力を高める気体導入部とを具備し
前記気体導入部は、前記気体を収容するための蓄圧室と、前記蓄圧室の容積を小さくすることにより前記蓄圧室の圧力を増圧させるための可動体とを備えており、前記蓄圧室の前記気体を前記作動室に導入するとき、あるいは、前記蓄圧室の前記気体を前記作動室に導入させるのに支障をきたすように前記蓄圧室の圧力が所定圧力よりも低下するとき、前記蓄圧室の容積が小さくなる方向に前記可動体を移動させることを特徴とする。
本様相によれば、様相1の場合と同様の作用効果が得られる。即ち、上記した気体導入部は、気体導入口からケースの作動室に気体を導入させて作動室の圧力を増圧し、作動室の気体の密度を高くする。よって、動圧型の気体軸受において、ベルヌーイの定理によれば、シャフトを浮上させる動圧浮力を高めることができる。これによりシャフトを非接触で浮上させ易くなり、シャフトに対する気体軸受の性能が向上する。このようにケースの作動室の全体の圧力を増加させることにより、動圧型の気体軸受における浮力を増加させる方式が採用されている。このため、動圧型の気体軸受が複数個、作動室内に設けられているとしても、気体軸受のそれぞれに気体を個別に供給させる供給通路を設けずとも良く、構造が簡素化される。このような本様相によれば、カソード流体またはアノード流体を燃料電池に搬送する流体搬送要素における動圧型の気体軸受の長寿命化を図り得る。
本発明によれば、上記した気体導入部は、ケースの気体導入口に繋がり、且つ、気体導入口からケースの作動室に気体を導入させて作動室の圧力を増圧する。作動室の圧力が増圧されると、動室の気体の密度が高くなり、動圧型の気体軸受においては、回転しているシャフトを浮上させる動圧浮力が高まる。これにより回転しているシャフトを浮上させ易くなり、シャフトに対する気体軸受の性能が向上する。従ってシャフトの外壁面と動圧型の気体軸受の内壁面とが接触することが抑制される。従って、シャフトの外壁面と動圧型の気体軸受の軸受面とに対する損傷防止性が向上する。
このようにケースの作動室の気体の密度を高めることにより、動圧型の気体軸受の浮力を増加させる方式が採用されている。このため、動圧型の気体軸受が複数個、作動室内に設けられている場合であっても、作動室に収容されている気体の密度を高めれば良い。従って、静圧のみを利用する静圧型の軸受とは異なり、気体軸受のそれぞれに気体を個別に供給させる供給通路を設けずとも良く、配管構造を簡素化することが可能となる。
なお、静圧型の軸受のみが採用されているときには、複数の静圧型の軸受と蓄圧室とを繋ぐ導入配管を、静圧型の軸受の数相当ぶん必要とされる。このため静圧型の軸受が複数個に設けられているときには、導入配管の数もそれだけ増加し、配管構造が複雑となる不具合が発生する。
以下の実施形態のうち実施形態6が直接的に本発明を説明するものである。他の実施形態は「実施形態」と記載してはいるが、実施形態6(図5)に記載の可動体70pを備えていないことにより直接的には本発明に含まれない。但し、可動体70pを適用することで本発明の実施の理解に役立つ形態であり、参考形態として読み替える。
(実施形態1)
以下、本発明の実施例1について図1〜図3を参照して説明する。図1において、回転シャフト装置は、気体を圧縮させるターボ圧縮機1(ターボブロア)に適用されている。ターボ圧縮機1は、潤滑オイルを使用しないオイルフリー(オイルレス)構造を採用しており、作動室20と作動室20に連通する気体導入口21とを有するケース2と、ケース2の作動室20において回転可能に設けられシャフト4と、シャフト4を回転させるための駆動部としての回転磁界発生部5と、ケース2の作動室20に設けられシャフト4を回転可能に支持する動圧浮力を発生させる動圧型の気体軸受6と、ケース2の気体導入口21に繋がり且つ気体導入口21からケース2の作動室20に気体を導入させて作動室20の気体の圧力を増圧し、増圧に伴い作動室20の気体の密度を高めて気体軸受6の動圧浮力を高めるための気体導入部7(気体密度増加装置)とを備えている。
なお、後述する気体利用機器8が燃料電池である場合には、気体としては空気が例示される。気体利用機器8が冷凍サイクル装置である場合には、気体としては冷媒ガスが例示される。
図1に示すように、ケース2は、筒形状をなす第1ケース24と、第1ケース24に被着された第2ケース25と、第3ケース26、第2ケース25に被着された蓋27とを備えている。第1ケース24は第1ボス部28を有する。第2ケース25は第2ボス部29を有する。第3ケース26は、吸引用の開口30と、渦巻状をなすスクロール室31と、スクロール室31と開口30とを連通させる円輪状のディフューザ通路32と、ディフューザ通路32に連通すると共に高温高圧の気体を吐出させる吐出通路33とをもつ。ケース2の材質は特に限定されず、金属、硬質樹脂が例示される。吐出通路33は流体通路34の上流に連通している。流体通路34には、流体通路34を流れる気体を冷却する冷却器35と、気体利用機器8とが直列に並設されている。冷却器35の下流に気体利用機器8が配置されている。気体がディフューザ通路32を通過するとき、気体の運動エネルギが圧力エネルギに変換され、吐出通路33から高温高圧の気体として吐出される。この場合、気体は冷却器35で冷却される。気体利用機器8は、吐出通路33から吐出された気体を利用する機器であれば何でも良いが、例えば燃料電池のスタックとすることができる。燃料電池は、固体高分子形の燃料電池に限らず、固体酸化物型の燃料電池等でもよい。
図1に示すように、ケース2は、気体軸受6を収容する軸受収容室として機能できる作動室20と、作動室20に連通する気体導入口21とを有する。気体導入口21は、第1ケース24の下部側に第1ケース24の壁を貫通するように形成されているが、下部に限定されるものではなく、上部でも、横部でも良い。
図1に示すように、上記した動圧型の気体軸受6は、シャフト4のラジアル方向(径方向)の軸受作用を行う第1ラジアル軸受61(以下、軸受61ともいう)と、シャフト4のラジアル方向の軸受作用を行う第2ラジアル軸受62(以下、軸受62ともいう)と、シャフト4のスラスト方向(軸長方向)の軸受作用を行うスラスト軸受65(以下、軸受65ともいう)とで形成されている。
図1に示すように、ケース2において、軸受連通路61r,62rが形成されている。軸受連通路61rは、第1ラジアル軸受61の軸受面と作動室20とを連通する。軸受連通路62rは、第2ラジアル軸受62の軸受面と作動室20とを連通すると共に、スラスト軸受65の軸受面と作動室20とを連通する。
第1ラジアル軸受61は、シャフト4の外壁面および/または軸受面に溝を形成することにより形成されている。シャフト4の外壁面および軸受面は、微小隙間を介して互いに対面する。第2ラジアル軸受62は、同様に、シャフト4の外壁面および/または軸受面に溝を形成することにより形成されている。シャフト4の外壁面および軸受面は、微小隙間を介して互いに対面する。
図1および図2に示す形態によれば、例えば、シャフト4の外壁面にヘリカル状の溝6c(例えばヘリングボーン(魚の骨))を適数個(複数個)形成することにより、第1ラジアル軸受61および第2ラジアル軸受62が構成されている。図1に示すように、スラスト軸受65は、取付具65kによりシャフト4の端部(羽根42と反対側の端部)に取り付けられており、シャフト4の鍔部65cに微小隙間を介して対面するスラスト軸受盤65aを有する。
図3に示すように、スラスト軸受65は、シャフト4の一部に形成された径大な鍔部65cの軸端面、スラスト軸受盤65aの軸端面および第2ラジアル軸受62の軸端面のうちの少なくとも一つに動圧発生用の溝65e(図3参照)を形成することにより形成されている。なお、第1ラジアル軸受61、第2ラジアル軸受62、スラスト軸受65は、硬質材料で形成されたり、硬質の表面処理を施して形成されたり、あるいは、二硫化モリブデン、炭素系等の固体潤滑材を有する形態で形成されていることが好ましい。
本実施形態によれば、回転羽根42が回転するとき、回転羽根42のうち開口30に対面する側と反対側とでは、圧力差が発生する。この場合、スラスト方向の力がシャフト4に発生するため、スラスト軸受65が必要とされる。
図1に示すように、上記したシャフト4を回転させる駆動部として、シャフト4を回転させる回転磁界を発生させるための回転磁界発生部5が設けられている。回転磁界発生部5は、透磁率が高い軟磁性材料で形成された筒形状をなすステータ50と、ステータ50のティース部に巻線を巻き付けることにより形成された励磁用の巻線部52とで形成されている。ここで、ステータ50は積層板51を厚み方向に積層して形成されているが、これに限らず、軟磁性をもつ粉末の集合体をそのままあるいはバインダと共に固結化して形成しても良い。
図1に示すように、シャフト4は横方向に沿って延設されている。ターボ圧縮機1のシャフト4の最大回転速度は、例えば、高速タイプでは1万〜10万rpmの範囲内、または低速タイプでは1千〜1万rpmの範囲内とされている。最大回転速度が高速(1万〜10万rpm)の場合には小型化が可能である。シャフト4の常用回転速度は、例えば、3万〜5万rpm程度、または3千〜5千rpm程度とされている。これらに限定されるものではない。
シャフト4は、作動室20に回転可能となるようにシャフト4の軸長方向の中間部に配置されたロータ40と、シャフト4の先端部に取付具41で取り付けられた回転羽根42(遠心翼,インペラ)とをもつ。回転羽根42は吸引用の開口30に対面しており、開口30から吸引した気体を圧縮可能とする。ロータ40はステータ50で包囲されている。
上記した気体導入部7は、ケース2の気体導入口21に繋がり、且つ、気体導入口21からケース2の作動室20に気体を導入させて作動室20の圧力を増圧する機能を有する。シャフト4の回転速度が同じであれば、作動室20の気体の圧力が増圧されると、作動室20の気体の密度が高くなり、動圧型の気体軸受6においてはシャフト4を浮上させる動圧浮力が高まる。これにより作動室20において回転するシャフト4を浮上させ易くなり、シャフト4に対する気体軸受6の性能が向上する。このようにケース2の作動室20の全体の圧力を増加させることにより、複数個の動圧型の気体軸受6の浮力を増加させる方式が採用されている。このため、動圧型の気体軸受6が複数個、作動室20内に設けられているとしても、気体軸受6のそれぞれに気体を個別に供給させる供給通路を設けずとも良く、配管構造が簡素化される。なお、作動室20は密閉性が高い構造が好ましい。即ち、動圧型の気体軸受61,62,65と気体導入口21とを個別に連通させる配管は、不要とされている。同様に、動圧型の気体軸受61,62,65と蓄圧室70とを個別に連通させる配管は、不要とされている。
図1に示すように、上記した気体導入部7は、高圧状態の気体を収容するための蓄圧室70をもつ蓄圧タンク71と、蓄圧室70と作動室20とを連通させ且つ蓄圧室70に蓄圧された気体を作動室20に供給するための供給通路72と、供給通路72を開閉させるための調圧弁73とを備えている。調圧弁73は、通常時には閉弁されており、通電時のみ開弁されるノーマルクローズ方式とされている。従って蓄圧室70は通常には密閉されている。なお蓄圧室70から作動室20に気体を導入させるときには、調圧弁73は開放される。
図1に示すように、ケース2の吐出通路33は、流体通路34および蓄圧通路74を介して蓄圧タンク71の蓄圧室70に連通している。蓄圧通路74は、冷却器35の下流で且つ気体利用機器8の上流に設けられた分岐部34cを介して、流体通路34から分岐されている。蓄圧通路74には蓄圧逆止弁75および蓄圧弁76が直列に設けられている。蓄圧通路74において蓄圧逆止弁75は蓄圧弁76よりも上流に位置している。蓄圧逆止弁75は、蓄圧室70と流体通路34とを連通させる弁口75aと、弁口75aを開閉可能な弁体75bと、弁75b体を閉弁方向に付勢するバネで形成された付勢部75cとをもつ。蓄圧逆止弁75は、蓄圧室70の圧力が抜けることを防止する弁であり、通常時には弁口75aは閉弁されており、弁口75aの入口側の圧力Paが出口側の圧力Pbよりも高くなるとき(厳密には付勢部75cの付勢力も考慮する)、弁口75aが自動的に開弁されるノーマルクローズ方式とされている。蓄圧弁76は電磁弁であり、蓄圧室70と吐出通路33との間に設けられており、通常時には閉弁されているノーマルクローズ方式とされている。蓄圧室70に蓄圧するときには、蓄圧弁76は開放される。
図1に示すように、作動室20の気体を排出させる導出通路77が設けられている。導出通路77は気体導入口21から延設されている。導出通路77には導出弁78および導出逆止弁79が設けられている。導出弁78は電磁弁であり、通常時には閉弁されており、通電時のみ開弁されるノーマルクローズ方式とされている。作動室20の気体を導出させるときには、導出弁78は開放される。
作動室20内の圧力が導出通路77の下流側よりも高いときには、導出弁78が開弁されると、作動室20の気体は、気体導入口21、導出通路77、導出弁78を介して放出される。導出逆止弁79は、作動室20に連通する弁口79aと、弁口79aを開閉可能な弁体79bと、弁体79bを閉弁方向に付勢するバネで形成された付勢部79cとをもつ。導出逆止弁79は、作動室20の気体を流体通路34に排出させる機能と、流体通路34の気体が作動室20側に逆流することを抑制する機能とをもつ。導出逆止弁79は、通常時には弁口79aは閉弁されており、弁口79aの入口側の圧力Peが出口側の圧力Pfよりも高くなるとき(厳密には付勢部79cの付勢力も考慮する)、弁口79aが開弁されるノーマルクローズ方式とされている。なお、調圧弁73,蓄圧弁76,導出弁78の開弁および閉弁は、制御部79Mにより制御される。
さてターボ圧縮機1の使用について説明を加える。ステータ50の巻線部52に励磁電流が流れると、シャフト4の軸芯の回りP1を回転する回転磁界が発生する。これによりシャフト4がロータ40と共に軸芯P1の回りで回転する。すると、シャフト4に連結されている回転羽根42が回転し、吸引用の開口30から気体Aが吸引される。更に気体Aはディフューザ通路32、スクロール室31を経て吐出通路33から高温高圧の気体Bとして吐出される。気体Bは、冷却器35で冷却された後、流体通路34を介して気体利用機器8に供給され、気体利用機器8で利用される。気体利用機器8が燃料電池のスタックである場合には、気体Bはカソードガスとしてスタックに供給される。スタックにはアノードガスも供給されているため、発電に使用される。
ターボ圧縮機1を起動させる前には、ターボ圧縮機1は停止しており、シャフト4は回転していない。このため、シャフト4の外壁面は、第1ラジアル軸受61の軸受面、第2ラジアル軸受62の軸受面、スラスト軸受65のいずれかの軸受面に接触しているおそれがある。このため停止しているシャフト4を起動させて回転させる初期には、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65は、損傷するおそれが高い。なお、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65は、硬質材料で形成されたり、硬質の表面処理を施して形成されたり、あるいは、二硫化モリブデン、炭素系等の固体潤滑材を有する形態で形成されていることが好ましい。
そこで本実施形態によれば次のように制御される。通常の状態では、弁78,73,76は閉弁されて閉鎖されている。そして、ターボ圧縮機1を起動させる際(起動させる直前を含む)には、弁78,76を閉鎖させつつ、制御部79Mは、調圧弁73を開弁させて開放させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている高圧(例えば作動室20よりも高圧)の気体を、供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力を高め、作動室20の気体の密度を高める。ここで、作動室20は密閉性が高いため、気体の密度は高く維持される。この結果、ターボ圧縮機1を起動させるとき、上記したベルヌーイの定理によれば、軸受61,軸受62,軸受65における動圧浮力を早期に増加させることができる。従って、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65の長寿命化に有利となる。
これに対して、上記した回転磁界によりシャフト4の回転が増加して高速化すれば、軸受61,軸受62,軸受65において発生する動圧が高くなる。このため、軸受61,軸受62,軸受65における動圧浮力が増加する。このため、シャフト4に対する軸受性能が向上し。シャフト4は非接触状態で回転する。この結果、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における損傷のおそれが低減または回避され、これらの長寿命化を図り得る。
上記したようにシャフト4が高速回転化すれば、前述したように、軸受61,軸受62,軸受65において発生する動圧が高くなり、軸受61,軸受62,軸受65における動圧浮力が増加し、シャフト4に対する軸受性能が向上する。
本実施形態によれば、シャフト4の回転速度が高速となれば、作動室20の気体の密度を高めずとも、軸受61,軸受62,軸受65における動圧浮力を増加させることができる。このため、調圧弁73を閉鎖させることにより、蓄圧室70からの気体の導入操作を停止させる。
即ち、本実施形態によれば、ターボ圧縮機1の種類にもよるが、起動開始から0.3〜2秒程度で、シャフト4の回転数は1万rpm〜10万rpmと高速回転域に到達し、シャフト4を非接触で支持できるように、軸受61,軸受62,軸受65における動圧浮力を高くできる。このため、起動開始のタイミングから調圧弁73を開弁させている間の時間(蓄圧室70の気体を作動室20に導入させている時間)は、かなり短いものである。ターボ圧縮機1の種類、シャフト4の最高回転速度などにもよるが、せいぜい5秒以内、または2秒以内、シャフト4の回転速度の如何によっては、100ミリ秒以内、50ミリ秒以内、更には10ミリ秒以内とすることもできる。このため蓄圧室70の圧力を長期にわたり維持するのに有利となる。
更に本実施形態によれば、図1に示すように、回転羽根42とケース2の作動室20とが仕切部材37により仕切られており、作動室20の密閉性が高められている。このため、作動室20からの気体流出が抑制され、作動室20の気体の圧力および密度を高めに維持するのに有利となる。この場合、軸受61における動圧浮力、軸受62における動圧浮力、軸受65における動圧浮力を増加させるのに有利となる。更に図1に示すように、仕切部材37は、回転羽根42と作動室20とを分離させるシール材料で形成されたリング状のシール部38を備えている。シール部38はシャフト4の外壁面を同軸的に包囲している。このように回転羽根42とケース2の作動室20とがシール部38で分離されている。シール部38は、作動室20の密閉性を高める高い気密シール性を有しており、作動室20の密閉性を更に高める。このため作動室20からの気体流出が抑制され、作動室20の気体の圧力および密度を高めて維持するのに有利となる。従って、前記した動圧型の軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力を一層高めることができる。
上記したように本実施形態によれば、回転羽根42と作動室20とを分離させるシール部38が設けられている。このため、回転羽根42の回転に伴い気流の影響を軸受61、軸受62、軸受65が受けることが抑制されており、これらの軸受61,62,65における動圧の変動が抑制されている。
ところで、蓄圧室70の圧力が低くなっている場合がある。この場合、ターボ圧縮機1の回転羽根42が回転駆動している状態において、制御部79Mが蓄圧弁76を開弁すれば(一般的には、弁73,78が閉弁)、吐出通路33から吐出される高圧(蓄圧室70よりも高圧)の気体が蓄圧通路74、蓄圧逆止弁75、および蓄圧弁76を介して蓄圧タンク71の蓄圧室70に供給される。この結果、蓄圧室70において蓄圧作用が実行される。ここで、蓄圧逆止弁75の入口側の圧力Paとし、蓄圧逆止弁75の出口側の圧力Pbとするとき、Pa>Pbのとき、蓄圧弁76が開弁すれば、蓄圧通路74において蓄圧方向(矢印M1方向)に気体が移動し、蓄圧室70における蓄圧作用が実行される。
このように蓄圧するときにおいて、シャフト4および回転羽根42の回転数を上昇させることにより、吐出通路33から吐出される吐出圧を上昇させれば、圧力Paが増加し、蓄圧室70に蓄圧される圧力を高くすることができる。この場合、蓄圧室70による気体導入能力を確保しつつ、小型化を図るのに有利となる。
また、Pa<Pbの関係であれば、蓄圧逆止弁75は自動的に閉弁するため、蓄圧通路74において蓄圧方向(矢印M1方向)に気体が移動せず、基本的には、蓄圧室70において蓄圧作用が実行されない。上記したように蓄圧室70に蓄圧させるときには、冷却器35で冷却された気体を蓄圧通路74を介して蓄圧室70に蓄圧させる。このため作動室20に供給される気体は冷却済みである。このため、気体が作動室20に供給されたとしても、軸受61、軸受62、軸受65、ステータ50、巻線部52、ロータ40の永久磁石等の過熱が抑制され、これらに対する保護性を高めることができる。
なお、万一、ターボ圧縮機1の運転中にサージングによる脈動が吐出通路33側に発生するときであっても、蓄圧弁76を開弁させれば、サージングによる脈動の影響が蓄圧タンク71の蓄圧室70で抑制され、脈動を緩和させることができる。従ってサージングによる脈動の影響が軸受61、軸受62、軸受65等に及ぼすことを抑えつつ、蓄圧室70をサージング抑制用のタンク室として利用することができる。なおサージングは、シャフト4の回転数、吐出通路33の圧力によって検知することができる。
なお、蓄圧タンク71の蓄圧室70の容積をVaとする。作動室20のうちステータ50、巻線部52、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65等の要素が占める容積を除いた空洞容積をVmとする。本実施形態によれば、Va>Vmの関係、Va<Vmの関係、Va/Vm=0.85〜1.15の関係(Va=Vm,Va≒Vm)のうちのいずれに設定しても良い。
Va>Vmの関係にあれば、蓄圧タンク71の容積Vaが相対的に大きいため、蓄圧タンク71に蓄圧されている気体を作動室20に供給する総流量を増加することができ、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65の損傷回避に貢献できる。また、Va<Vmの関係にあれば、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65の損傷回避を図りつつ、蓄圧タンク71の小型化を図り得る。またVa/Vm=0.85〜1.15の関係にあれば、Va=Vm,Va≒Vmの関係が得られるため、蓄圧タンク71の小型化を図りつつ、蓄圧タンク71に蓄圧されている気体を作動室20に供給する総流量を確保することができる。
(実施形態2)
本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、作用効果を有するため、図1〜図3を準用する。回転しているシャフト4の回転速度が低速であるとき、ベルヌーイの定理によれば、気体の密度が小さくなり、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力が少ない。このため、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触する頻度が高くなり、接触に起因して寿命が短くなるおそれがある。
そこで本実施形態によれば、シャフト4が回転しているにも拘わらず、シャフト4の回転速度が低速であり、第1設定値以下のときには、制御部79Mは調圧弁73を開弁させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている気体を供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に積極的に導入させる。これによりシャフト4が低速で回転しているとき、作動室20の気体の圧力および密度を高める。この結果、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力が早期に増加する。従って、シャフト4の回転速度が低速であるときであっても、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触損傷のおそれが低減または回避される。
なお、ターボ圧縮機1の用途、種類、気体の種類などに応じて、上記した第1設定値は適宜設定される。シャフト4の最大回転速度をα[rpm]とするとき、第1設定値はα×β[rpm]とすることができる。ターボ圧縮機1の用途、種類などに応じて、αは1万〜10万[rpm]、または1千〜1万[rpm]が例示される。βの値は適宜選択されるが、0.001〜0.5の範囲、0.01〜0.3の範囲、0.05〜0.2の範囲から適宜選択できる。但し、βの値はこれに限定されるものではない。
(実施形態3)
本実施形態は実施形態1,実施形態2と基本的には同様の構成、作用効果を有するため、図1〜図3を準用する。高速で回転しているシャフト4を減速させて停止させるとき、シャフト4の回転速度の減速に伴い、軸受61における動圧浮力、軸受62における動圧浮力、軸受65における動圧浮力が次第に減少する。このため、シャフト4は、軸受61、軸受62、軸受65において接触が発生する頻度が高くなり、接触による損傷が発生するおそれがある。
そこで本実施形態によれば、高速で回転しているシャフト4を減速させて停止させるとき、調圧弁73を開弁させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている高圧(作動室20よりも高圧)の気体を、供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力を高め、作動室20の気体の密度を高める。
この結果、回転しているターボ圧縮機1を停止させてシャフト4の回転を停止させるとき、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力を増加させることができる。従って、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触、接触に起因する損傷のおそれが低減または回避される。
本実施形態においても、前述同様に、停止しているシャフト4を起動させるとき、調圧弁73を開弁させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている高圧(作動室20よりも高圧)の気体を、供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力を高め、作動室20の気体の密度を高める。
(実施形態4)
本実施形態は実施形態1〜3と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態においても、シャフト4が回転しているとき、シャフト4の回転速度が高速となれば、軸受61における動圧浮力、軸受62における動圧浮力、軸受65における動圧浮力が増加するため、調圧弁73を閉鎖し、蓄圧室70から作動室20に気体を導入させる操作を停止する。これにより蓄圧室70の気体の流量を節約する。
本実施形態においても、シャフト4が停止しているときの他に、シャフト4の回転速度が低速で第1設定値以下のときには、調圧弁73を開弁させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている気体を供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力を高め、作動室20の気体の密度を高める。この結果、ターボ圧縮機1を起動させるとき、軸受61における動圧浮力、軸受62における動圧浮力、軸受65における動圧浮力を積極的に増加させることができる。従って、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触、接触に基づく損傷のおそれが低減または回避される。
更に、シャフト4が高速回転してシャフト4の回転速度が第2設定値以上になるとき、シャフト4の回転に伴い風損が増加し、その分だけ余分な動力が必要となる。ここで、風損は、基本的に風速の二乗および圧力に比例して増加すると言われている。この点について本実施形態によれば、シャフト4が高速回転してその回転速度が第2設定値以上となるとき、導出弁78を開弁させる。これにより作動室20の気体を気体導入口21から導出通路77を介して導出させる。これにより作動室20の気体の圧力を低下させ、作動室20の気体の密度を低下させる風損低減操作を実施する。この結果、シャフト4の高速回転化に伴う風損が低減される。
なお、ターボ圧縮機1の用途、種類、気体種類などに応じて、上記した第2設定値は適宜設定される。シャフト4の最大回転速度をα[rpm]とするとき、第2設定値はα×γ[rpm]とすることができる。ターボ圧縮機1の用途、種類などに応じて、βの値は適宜選択されるが、0.3〜0.8の範囲、0.4〜0.7の範囲、0.5〜0.6の範囲から適宜選択できる。但しこれに限定されるものではない。上記した風損低減操作は全ての実施形態に適用できる。
(実施形態5)
図4は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態1〜4と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態によれば、気体利用機器8は、フロン系等の冷媒を使用する機器(例えば冷凍機器、空調機器)とされている。蓄圧室70に蓄圧される気体は、フロン系等の冷媒系とされている。従って流体通路34を流れる流体もフロン系等の冷媒系とされている。従って図4に示すように、導出通路77の下流の先端77kは流体通路34に連通している。よって、導出通路77および流体通路34は、冷媒を外気に放出させないクローズ系とされており、環境面で有利とされている。
本実施形態においても、ターボ圧縮機1を起動させる際(起動させる直前を含む)には、蓄圧室70の圧力は作動室20よりも高く設定されている。このようにターボ圧縮機1を起動させるとき(起動させる直前を含む)、あるいは、シャフト4が回転しているものの、シャフト4の回転速度が低速であるとき、あるいは、高速で回転しているシャフト4を停止させるとき等のいずれか少なくとも一つの段階において、制御部79は調圧弁73を開弁させて開放させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている高圧の気体を、供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力を高め、作動室20の気体の密度を高める。この結果、ターボ圧縮機1を起動させるとき、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力を増加させることができる。従って、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触低減または回避され、ひいては接触に起因する損傷のおそれが低減または回避される。なお、全ての実施形態において、シャフト4を停止させるときには、気体導入操作を実施することが好ましい。
(実施形態6)
図5は実施形態6を示す。本実施形態は実施形態1〜5と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態によれば、気体導入部7は、気体を収容するための蓄圧室70と、蓄圧室70の容積を小さくすることにより蓄圧室70の圧力を増圧させるためのピストン状の可動体70pとを備えている。蓄圧室70の容積を可変とする方向に、可動体70pはアクチュエータ70m(例えばモータ、流体圧シリンダ)により前進後退される。
本実施形態によれば、停止しているターボ圧縮機1を起動させるとき(起動させる直前を含む)、あるいは、シャフト4が回転しているものの低速であるとき、あるいは、高速回転しているシャフト4を停止させるときのうちの少なくとも一つの段階においては、シャフト4,軸受61、軸受62、軸受65に接触が発生するおそれがあり、長寿命化には限界がある。
そこで調圧弁73を開弁させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている気体を、供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力および気体の密度を高める。この結果、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力を、気体導入前(調圧弁73の開弁前)よりも増加させることができる。従って、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触が低減または回避される。故に、接触に基づく損傷のおそれが低減または回避される。
蓄圧室70の圧力が低下したら、必要に応じて、可動体70pを移動させ、蓄圧室70の容積を小さくする。これにより蓄圧室70の圧力を増圧させる増圧工程を実施することができる。従って、調圧弁73を開弁させれば、蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている高圧の気体を供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる導入操作を速やかに実施することができる。
調圧弁73を開弁させる導入操作において、蓄圧室70の容積を小さくする方向に可動体70pを移動させる増圧工程を行い、蓄圧室70の気体を供給通路72を介して作動室20に導入させても良い。
本実施形態においても、シャフト4の回転速度が高速となれば、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力が増加するため、調圧弁73を閉鎖させる。更に、蓄圧室70の容積が増加する方向に可動体73pをアクチュエータ70mにより移動させて蓄圧室70を減圧させると共に、蓄圧弁76を開弁させれば、流体通路34を流れる高圧(蓄圧室70よりも高圧)の気体が蓄圧通路74、蓄圧逆止弁75、蓄圧弁76を介して蓄圧室70に供給される。これにより蓄圧室70の圧力が高圧化される。
(実施形態7)
図6は実施形態7を示す。本実施形態は実施形態1〜6と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態によれば、図6に示すように、ケース2は複数の気体導入口21(21f,21s)を有する。気体導入口21fは軸受62よりも軸受61に近い。気体導入口21sは軸受61よりも軸受62,65に近い。このため軸受62における動圧浮力の応答速度と、軸受62,65における動圧浮力の応答速度とをできるだけ近づけることができ、シャフト4の回転が円滑となる。本実施形態においても、調圧弁73が開弁するときには、導出弁78は閉弁している。
(実施形態8)
図7は実施形態8を示す。本実施形態は実施形態1〜7と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態によれば、回転シャフト装置は発電機1Eとされている。即ち、ケース2の第3ケース26は、エンジンの排気ガスが送給される送給通路26mと、中間通路27mと、吐出通路33mとを備えている。図略のエンジンから排出される排気ガスが送給通路26mに供給されると、排気ガスは回転羽根42を回転させつつ吐出通路33mから排出される。このように排出ガスを駆動源として回転羽根42がシャフト4およびロータ40と共に回転する。ロータ40は永久磁石を有するため、巻線部52に電流が発生し、電気エネルギが生成される。
本実施形態によれば、発電機を起動させるとき(起動させる直前を含む)、発電機のシャフト4が回転しているものの、回転速度が低いとき、回転駆動している発電機1Eを停止させるときのうちの少なくとも一つの段階において、蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている気体を、供給通路72を介して、気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力および気体の密度を高める。この結果、エンジンの排気ガスで発電機1Eを起動させるとき、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力を積極的に増加させることができる。従って、上記した段階において、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における接触が低減または回避され、ひいては、接触に起因する損傷のおそれが低減または回避される。なお、発電機のシャフト4の回転速度が高速化すれば、風損を低減させるべく、導出弁78を開弁させて作動室20の気体を排出させ、作動室20の気体の圧力を低下させると共に、作動室20の気体の密度を低下させる。
(実施形態9)
図8は実施形態9を示す。本実施形態は実施形態1〜8と基本的には同様の構成、作用効果を有する。但し本実施形態によれば、回転シャフト装置は発電機1Fとされている。シャフト4の先端部4xは、クラッチ92を介してエンジン90の駆動軸91に接続されている。エンジン60は、シャフト4を機械的に回転させる機械的回転力を発生させるための機械的回転力発生部として機能する。クラッチ92がシャフト4とエンジン90の駆動軸91とを繋いでいる状態のとき、エンジン90が駆動すると、永久磁石をもつロータ40と共にシャフト4は軸芯P1回りで回転する。ロータ40は永久磁石を有するため、巻線部52に電流を発生させ、電気エネルギを生成させる。
本実施形態によれば、発電機1Fを起動させる際(起動させる直前を含む)、発電機が回転駆動しているものの、シャフト4の回転速度が低いとき、回転駆動している発電機を停止させるときのうちの少なくとも一つの段階において、調圧弁(図略)を開弁させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70に蓄圧されている高圧(作動室20よりも高圧)の気体を、供給通路72を介して、気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体の圧力を高める。この結果、軸受61における動圧浮力、軸受62における動圧浮力、軸受65における動圧浮力を積極的に増加させる。従って、シャフト4、軸受61、軸受62、軸受65における損傷のおそれが低減または回避される。
(実施形態10)
図9は実施形態10を示す。本実施形態は実施形態1〜9と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態によれば、第1ケース24の外周側には、冷媒が流れる冷媒室270がリング形状に同軸的に配置されている。蓄圧タンク71は冷媒室270の外周側にリング筒状に配置されており、第1ケース24の軸芯(シャフト4の軸芯P1)に対してほぼ同軸的に形成されている。従って、第1ケース24、冷媒室270、蓄圧タンク71の蓄圧室70は、リング筒状に配置されており、シャフト4の軸芯P1に対してほぼ同軸的に形成されている。即ち、図9に示すように、冷媒室270は、径方向において蓄圧室70と作動室20とで挟まれている。
冷媒(冷却水などの冷却液、冷却用空気)が冷媒室270に流れると、第1ケース24の作動室20内のステータ50および巻線部52を積極的に冷却でき、ステータ50および巻線部52のモータ効率を高めることができる。更に、冷媒室270は蓄圧室70の気体を積極的に冷却でき、蓄圧室70に蓄積する気体質量を増加させることができる。このように蓄圧室70の気体が冷却されるため、蓄圧室70の気体を作動室20に供給するとき、作動室20におけるロータ40等の永久磁石、ステータ50および巻線部52の過熱が抑制される。更に本実施形態によれば、ケース2と蓄圧室70と冷媒室270とが同軸的に一体に形成されているため、小型化に有利となる。なお、ケース2と蓄圧室70とが非同軸型で一体に形成されている場合でもよい。ケース2と冷媒室270が非同軸型で一体に形成されている場合でもよい。更に冷媒室270が設けられていない場合でも良い。
(実施形態11)
図10は実施形態11を示す。本実施形態は実施形態1〜10と基本的には同様の構成、作用効果を有する。本実施形態によれば、図10に示すように、気体導入部7は、気体を収容するための気体収容室として機能する蓄圧室70と、蓄圧室70の容積を可変とすることにより蓄圧室70の圧力を調圧するためのピストン状の可動体70pと、可動体70pで仕切られた大気連通室70wとを備えている。蓄圧室70の容積を可変とする方向に、可動体70pはアクチュエータ70m(例えばモータ、流体圧シリンダ)により前進後退される。可動体70pには大気連通孔70uと、大気連通孔70uを開閉する弁70sとが設けられている。
本実施形態によれば、図10から理解できるように、軸受61、軸受62、軸受65における動圧浮力を高めるとき(動圧型の気体軸受における接触を低減または回避させるとき)には、蓄圧室70の容積を小さくする方向に、アクチュエータ70mは可動体70pを矢印F1方向に前進させる。これにより蓄圧タンク71の蓄圧室70の気体を、供給通路72を介して気体導入口21から作動室20に導入させる。これにより作動室20の気体(一般的には空気)の圧力および密度を高める。この場合、蓄圧室70の圧力は大気連通室70wの圧力よりも増圧されるため、弁70sは矢印S1方向に閉鎖し、大気連通孔70uは閉鎖される。この場合蓄圧室70の圧力が維持される。
これに対して、シャフト4の回転数が増加して中速回転または高速回転となったら、蓄圧室70の容積を増加させる方向に、アクチュエータ70mは可動体70pを矢印F2方向に後退させる。これにより蓄圧室70を減圧し、作動室20の気体を供給通路72を介して蓄圧タンク71の蓄圧室70に戻すと共に、作動室20の気体の圧力および密度を低下させ、風損を低減させる。この場合、蓄圧室70は減圧されるため、蓄圧室70の圧力よりも大気連通室70wの圧力が高くなり、弁70sは矢印S2方向に開放し、大気連通孔70uは開放され、大気室70wから大気(気体)が蓄圧室70に流入する。なお、供給通路72には調圧弁を設けても良いし、設けずとも良い。
(実施形態12)
図11は実施形態12を示す。本実施形態は実施形態1〜9と基本的には同様の構成、作用効果を有する。燃料電池システムは、カソード流体が供給されるカソード101とアノード流体が供給されるアノード102とを有する燃料電池のスタック100と、カソード流体をカソード101に供給するカソード流体通路201と、アノード流体をアノードに供給するアノード流体通路204と、カソード101からカソードオフ流体を排出するカソードオフ流体通路202と、アノード102からアノードオフ流体を排出するアノードオフ流体通路205とをもつ。カソード流体通路201は第1開閉弁301をもつ。カソードオフ流体通路202は第2開閉弁302をもつ。アノード流体通路204は第3開閉弁303をもつ。アノードオフ流体通路205は第4開閉弁304をもつ。
ガス状のカソード流体(空気等)がカソード101に供給されると共に、アノード流体がアノード102に供給されると、スタック100が発電運転する。カソード流体通路201は、ガス状のカソード流体を燃料電池のスタック100のカソード101に搬送する流体搬送要素を構成するターボ圧縮機1で形成されている。前述したように、ターボ圧縮機1の軸受は長寿命化が図られているため、燃料電池システムの長寿命化に貢献できる。ターボ圧縮機1はオイルレスタイプであるため、潤滑オイルが羽根42側に吸引されることが抑制される。故に、潤滑オイルが吐出通路33を介してスタック100側に供給されることが抑制される。スタック100の長寿命化にも貢献できる。
図11に示すように、スタック100は、スタック100を冷却させる冷却通路105をもつ。冷却通路105は、冷媒往路107と冷媒復路108と連通する。冷媒往路107は流量調整弁305をもつ。冷媒復路108は流量調整弁305をもつ。流量調整弁305および流量調整弁306が開弁すると共に、ポンプ307が駆動すると、冷却水等の冷却液に代表される冷媒が冷媒往路107、スタック100の冷却通路105、冷媒復路108の順に流れ、更に、ターボ圧縮機1の冷媒室270に流れ、ターボ圧縮機1を冷却させることができる。なお、ターボ圧縮機1の冷媒室270を流した冷媒をスタック100の冷却通路105に流すことにしても良い。
(他の実施形態)
・上記した動圧型の気体軸受6は、軸受61、軸受62、軸受65の全部が動圧型の気体軸受とされているが、これに限らず、軸受61、軸受62、軸受65のうちの少なくとも一つまたは2つが動圧型の軸受であり、残りが静圧型の軸受、あるいは、通常の接触型のベアリング軸受、すべり軸受とすることもできる。例えば、軸受61、軸受62が動圧型であるものの、軸受65は静圧型の軸受、あるいは、通常の接触型のベアリング軸受、すべり軸受とすることもできる。軸受61、軸受62、軸受65は共通の作動室20に収容されているが、軸受61、軸受62、軸受65は、個別の作動室に収容されていても良い。
仕切部材37にはシール部38が設けられているものの、作動室20の気体の密閉性がある程度確保できる限り、シール部38を廃止し、仕切部材37のみとしても良い。回転羽根42は遠心翼に限定されず、他の翼構造でも良い。作動室20の気体、蓄圧室70の気体は空気に限らず、空調用冷媒ガス、窒素ガス、アルゴンガスでも良い。冷却器35は必要に応じて設けるものであり、廃止されていても良い。シャフト4は横方向に沿っているが、縦方向に沿っていても、斜め方向に沿っていても良い。羽根42は遠心翼に限定されず、何でも良い。図12に示すように、シャフト4の一部に形成された径大な鍔部65cおよび/またはスラスト軸受盤65aに動圧発生用のステップ溝を形成しても良い。
各実施形態特有の構造または機能を他の実施形態に適用しても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。ある実施形態に特有の構造および機能は他の実施形態についても適用できる。上記した記載から次の技術的思想も把握される。
[付記項1]作動室と前記作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、ケースの作動室において回転可能に設けられ永久磁石をもつロータをもつシャフトと、ケースの作動室に設けられたステータと、ステータに巻回され回転磁界を発生させる巻線部と、ケースの作動室に設けられシャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させる動圧型の気体軸受と、ケースの気体導入口に繋がり且つ気体導入口からケースの作動室に気体を導入させて作動室の圧力を増圧し、増圧に伴い気体軸受の動圧浮力を高める気体導入部とを具備していることを特徴とする圧縮機等の送風装置。気体軸受の長寿命化を図り得る。
[付記項2]作動室と作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、ケースの作動室において回転可能に設けられシャフトと、シャフトを回転させるための駆動部と、前記ケースの前記作動室に設けられシャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させる動圧型の気体軸受と、ケースの気体導入口に繋がり且つ気体導入口からケースの作動室に前記気体を導入させて作動室の圧力を増圧し、増圧に伴い気体軸受の動圧浮力を高める気体導入部とを具備していることを特徴とする発電機。気体軸受の長寿命化を図り得る。
[付記項3]作動室と前記作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、前記ケースの前記作動室において回転可能に設けられたシャフトと、前記ケースにまたは前記ケースと分離して設けられ前記シャフトを回転させるための駆動部と、前記ケースの前記作動室に設けられ前記シャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させるための動圧型の気体軸受と、前記ケースの前記気体導入口に繋がり且つ前記気体導入口から前記ケースの前記作動室に前記気体を導入させ、導入に伴い前記作動室の気体の密度を高めて前記気体軸受の前記動圧浮力を高める密度増加装置とを具備していることを特徴とする回転シャフト装置。
本発明はターボ圧縮機等の圧縮機、発電機等のシャフト装置に利用することができる。
実施形態1に係り、回転シャフト装置を備えるシステム図である。 実施形態1に係り、ラジアル軸受の要部を示す断面図である。 実施形態1に係り、スラスト軸受の要部を示す端面図である。 実施形態5に係り、回転シャフト装置を備えるシステム図である。 実施形態6に係り、回転シャフト装置を備えるシステム図である。 実施形態7に係り、回転シャフト装置を備えるシステム図である。 実施形態8に係り、回転シャフト装置を示す断面図である。 実施形態9に係り、回転シャフト装置を示す断面図である。 実施形態10に係り、回転シャフト装置を備えるシステム図である。 実施形態11に係り、回転シャフト装置を備えるシステム図である。 実施形態12に係り、回転シャフト装置を備える燃料電池システム図である。 他の形態に係り、動圧発生用のステップ溝を形成した状態を示す構成図である。
符号の説明
1はターボ圧縮機(回転シャフト装置)、1Eは発電機(回転シャフト装置)、2はケース、20は作動室、21は気体導入口、30は開口、31はスクロール室、33は吐出通路、4はシャフト、40はロータ、34は流体通路、35は冷却器、37は仕切部材、38はシール部、42は回転羽根、5は回転磁界発生部(駆動部)、50はステータ、52は巻線部、6は気体軸受、61は第1ラジアル軸受、62は第2ラジアル軸受、65はスラスト軸受、7は気体導入部、70は蓄圧室、71は蓄圧タンク、72は供給通路、73は調圧弁、74は蓄圧通路、70pは可動体、70mはアクチュエータ、76は蓄圧弁、77は導出通路、78は導出弁、8は気体利用機器、90はエンジン(機械的回転力発生部)、91は駆動軸を示す。

Claims (11)

  1. 作動室と前記作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、
    前記ケースの前記作動室において回転可能に設けられたシャフトと、
    前記ケースにまたは前記ケースと分離して設けられ前記シャフトを回転させるための駆動部と、
    前記ケースの前記作動室に設けられ前記シャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させるための動圧型の気体軸受と、
    前記ケースの前記気体導入口に繋がり且つ前記気体導入口から前記ケースの前記作動室に前記気体を導入させ、導入に伴い前記作動室の前記気体の密度を高めて前記気体軸受の前記動圧浮力を高める気体導入部とを具備し
    前記気体導入部は、前記気体を収容するための蓄圧室と、前記蓄圧室の容積を小さくすることにより前記蓄圧室の圧力を増圧させるための可動体とを備えており、前記蓄圧室の前記気体を前記作動室に導入するとき、あるいは、前記蓄圧室の前記気体を前記作動室に導入させるのに支障をきたすように前記蓄圧室の圧力が所定圧力よりも低下するとき、前記蓄圧室の容積が小さくなる方向に前記可動体を移動させることを特徴とする回転シャフト装置。
  2. 請求項1において、前記気体導入部は、前記気体の圧力を蓄圧する蓄圧室と、前記蓄圧室と前記作動室とを連通させ且つ前記蓄圧室に蓄圧された前記気体を前記作動室に供給するための供給通路とを備えていることを特徴とする回転シャフト装置。
  3. 請求項1または2において、前記ケースは、前記シャフトの回転に伴い高圧化された前記気体を吐出させる吐出通路を備えており、前記吐出通路は前記蓄圧室に連通していることを特徴とする回転シャフト装置。
  4. 請求項1〜のうちの一項において、前記シャフトが停止しているとき、回転している前記シャフトを停止させるとき、回転している前記シャフトの回転速度が第1設定値以下に減速されるときのうちの少なくとも一つにおいて、前記気体導入部は、前記ケースの前記気体導入口から前記作動室内に前記気体を導入することを特徴とする回転シャフト装置。
  5. 請求項1〜のうちの一項において、前記ロータの回転速度が第2設定値以上のとき、前記気体導入部は、前記作動室の前記気体を前記作動室の外方へ導出させ、導出前よりも前記作動室の前記気体の圧力を低下させることを特徴とする回転シャフト装置。
  6. 請求項1〜のうちの一項において、前記シャフトは、前記シャフトに設けられ前記シャフトよりも外径が大きなロータ本体と、前記シャフトに設けられた回転羽根とを備えており、前記回転羽根と前記ケースの前記作動室とを仕切る仕切部材が設けられていることを特徴とする回転シャフト装置。
  7. 請求項において、前記仕切部材は、前記回転羽根と前記作動室とを分離させるシール部を備えていることを特徴とする回転シャフト装置。
  8. 請求項1〜のうちの一項において、前記駆動部は、前記シャフトを回転させる回転磁界を発生させるための回転磁界発生部、または、前記シャフトを回転させる機械的回転力を発生させるための機械的回転力発生部であることを特徴とする回転シャフト装置。
  9. 請求項1〜のうちの一項において、前記動圧型の気体軸受は、前記シャフトのラジアル方向の軸受作用を行うラジアル軸受、および/または、前記シャフトのスラスト方向の軸受作用を行うスラスト軸受であることを特徴とする回転シャフト装置。
  10. 請求項1〜のうちの一項において、前記ケースと前記蓄圧室とは一体的に形成されていることを特徴とする回転シャフト装置。
  11. カソード流体が供給されるカソードとアノード流体が供給されるアノードとを有する燃料電池と、前記カソード流体を前記カソードに供給するカソード流体通路と、前記アノード流体を前記アノードに供給するアノード流体通路とを具備する燃料電池システムにおいて、
    前記カソード流体通路および前記アノード流体通路のうちの少なくとも一方は、前記カソード流体または前記アノード流体を前記燃料電池に搬送する流体搬送要素をもち、
    前記流体搬送要素は、
    前記作動室と前記作動室に連通する気体導入口とを有するケースと、
    前記ケースの前記作動室において回転可能に設けられたシャフトと、
    前記ケースにまたは前記ケースと分離して設けられ前記シャフトを回転させるための駆動部と、
    前記ケースの前記作動室に設けられ前記シャフトを回転可能に支持する動圧浮力を発生させるための動圧型の気体軸受と、
    前記ケースの前記気体導入口に繋がり且つ前記気体導入口から前記ケースの前記作動室に前記気体を導入させて、導入に伴い前記作動室の気体の密度を高めて前記動圧型の気体軸受の動圧浮力を高める気体導入部とを具備し
    前記気体導入部は、前記気体を収容するための蓄圧室と、前記蓄圧室の容積を小さくすることにより前記蓄圧室の圧力を増圧させるための可動体とを備えており、前記蓄圧室の前記気体を前記作動室に導入するとき、あるいは、前記蓄圧室の前記気体を前記作動室に導入させるのに支障をきたすように前記蓄圧室の圧力が所定圧力よりも低下するとき、前記蓄圧室の容積が小さくなる方向に前記可動体を移動させることを特徴とする燃料電池システム。
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