JPH04296217A - 回転装置 - Google Patents
回転装置Info
- Publication number
- JPH04296217A JPH04296217A JP6225691A JP6225691A JPH04296217A JP H04296217 A JPH04296217 A JP H04296217A JP 6225691 A JP6225691 A JP 6225691A JP 6225691 A JP6225691 A JP 6225691A JP H04296217 A JPH04296217 A JP H04296217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating shaft
- bearing
- rotational speed
- fluid
- gas bearings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 66
- 230000002706 hydrostatic effect Effects 0.000 claims description 24
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 11
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000003068 static effect Effects 0.000 abstract description 67
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 19
- 238000007667 floating Methods 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 238000005339 levitation Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 238000009987 spinning Methods 0.000 description 1
- 239000004753 textile Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条や帯状体を巻掛け
して搬送する回転ローラ、筒状体に糸条を巻取りあるい
は解舒するスピンドル等の回転装置に関する。
して搬送する回転ローラ、筒状体に糸条を巻取りあるい
は解舒するスピンドル等の回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、紡績工場、織物工場において多
用される上述のような回転ローラ、あるいはスピンドル
等は、それぞれ専用の回転装置により回転駆動され、そ
の機能を発揮するようになっている。従来のこの種の回
転装置としては、上述の回転ローラ、スピンドル等の回
転体が、モータ等の駆動部に連結された回転軸に装着さ
れ、該回転軸を介して回転体が駆動されるものが一般的
であり、さらに該回転軸を軸支する軸受としては、その
回転をスムーズなものとするために、流体軸受、例えば
空気を利用した静圧気体軸受あるいは動圧気体軸受が広
く使用されている。
用される上述のような回転ローラ、あるいはスピンドル
等は、それぞれ専用の回転装置により回転駆動され、そ
の機能を発揮するようになっている。従来のこの種の回
転装置としては、上述の回転ローラ、スピンドル等の回
転体が、モータ等の駆動部に連結された回転軸に装着さ
れ、該回転軸を介して回転体が駆動されるものが一般的
であり、さらに該回転軸を軸支する軸受としては、その
回転をスムーズなものとするために、流体軸受、例えば
空気を利用した静圧気体軸受あるいは動圧気体軸受が広
く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の回転装置にあっては、回転軸が静圧気体軸受
および動圧気体軸受のうちいずれか一方により支持され
るような構成であったため、下記に示すような問題点が
あった。すなわち、前者の静圧気体軸受の場合には、軸
受ハウジングと回転軸の嵌合部の間に運転中は圧縮空気
を常に供給しなければならないため、回転装置のランニ
ングコストが高くなるという問題点があった。一方、後
者の動圧気体軸受においては、回転軸の回転により空気
の動圧に基づく回転軸の浮上力を発生するものであり、
このため起動、停止時等の回転軸の回転速度が小さいと
きには、回転軸と軸受ハウジングが直接に接触すること
が避けられず、回転軸が焼付きを起こしたり、起動トル
クが大きくなるという問題点があった。
うな従来の回転装置にあっては、回転軸が静圧気体軸受
および動圧気体軸受のうちいずれか一方により支持され
るような構成であったため、下記に示すような問題点が
あった。すなわち、前者の静圧気体軸受の場合には、軸
受ハウジングと回転軸の嵌合部の間に運転中は圧縮空気
を常に供給しなければならないため、回転装置のランニ
ングコストが高くなるという問題点があった。一方、後
者の動圧気体軸受においては、回転軸の回転により空気
の動圧に基づく回転軸の浮上力を発生するものであり、
このため起動、停止時等の回転軸の回転速度が小さいと
きには、回転軸と軸受ハウジングが直接に接触すること
が避けられず、回転軸が焼付きを起こしたり、起動トル
クが大きくなるという問題点があった。
【0004】本発明は、上述のような従来技術の課題を
背景としてなされたものであり、回転軸を静圧流体軸受
および動圧流体軸受により軸支し、回転軸の回転速度に
対応して両者を使分けすることにより、起動、停止時等
の回転軸と軸受ハウジングの接触および圧縮流体の常時
供給を解消して、回転軸の焼付きのない起動トルクが小
さく、しかもランニングコストの安価な回転装置を提供
することを目的としている。
背景としてなされたものであり、回転軸を静圧流体軸受
および動圧流体軸受により軸支し、回転軸の回転速度に
対応して両者を使分けすることにより、起動、停止時等
の回転軸と軸受ハウジングの接触および圧縮流体の常時
供給を解消して、回転軸の焼付きのない起動トルクが小
さく、しかもランニングコストの安価な回転装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】流体軸受により回転体が
回転軸を介して支持されてなる回転装置において、圧縮
流体が供給されて前記回転軸を浮上、支持する静圧流体
軸受と、回転軸の回転により流体の動圧を発生させて該
回転軸を浮上、支持する動圧流体軸受と、回転軸の回転
速度を検出する回転速度検出手段と、該回転速度検出手
段の検出値を所定値と比較する比較手段と、運転、停止
を指令する運転指令手段と、静圧流体軸受に圧縮流体を
供給、遮断するとともに該軸受に供給される圧縮流体の
圧力を制御する制御手段と、比較手段の比較値および運
転指令手段の運転、停止指令に基づいて制御手段を作動
させる判定手段と、を設け、回転軸の回転速度が所定値
を超えないときには、静圧流体軸受に圧縮流体を供給し
て回転軸を浮上、支持し、回転軸の回転速度が所定値を
超えたときには、圧縮流体の圧力を低下させるか、ある
いは圧縮流体を遮断して流体の動圧により回転軸を浮上
、支持するようにしたことを特徴とする回転装置。
回転軸を介して支持されてなる回転装置において、圧縮
流体が供給されて前記回転軸を浮上、支持する静圧流体
軸受と、回転軸の回転により流体の動圧を発生させて該
回転軸を浮上、支持する動圧流体軸受と、回転軸の回転
速度を検出する回転速度検出手段と、該回転速度検出手
段の検出値を所定値と比較する比較手段と、運転、停止
を指令する運転指令手段と、静圧流体軸受に圧縮流体を
供給、遮断するとともに該軸受に供給される圧縮流体の
圧力を制御する制御手段と、比較手段の比較値および運
転指令手段の運転、停止指令に基づいて制御手段を作動
させる判定手段と、を設け、回転軸の回転速度が所定値
を超えないときには、静圧流体軸受に圧縮流体を供給し
て回転軸を浮上、支持し、回転軸の回転速度が所定値を
超えたときには、圧縮流体の圧力を低下させるか、ある
いは圧縮流体を遮断して流体の動圧により回転軸を浮上
、支持するようにしたことを特徴とする回転装置。
【0006】また、本発明は、その好ましい態様として
、前記回転体が、糸条あるいは帯状体を巻掛けするロー
ラからなることを特徴としている。さらに、本発明は、
その好ましい態様として、前記回転体が、糸条を巻取り
あるいは解舒する筒状体からなり、かつ回転軸に着脱自
在に設けられたことを特徴としている。
、前記回転体が、糸条あるいは帯状体を巻掛けするロー
ラからなることを特徴としている。さらに、本発明は、
その好ましい態様として、前記回転体が、糸条を巻取り
あるいは解舒する筒状体からなり、かつ回転軸に着脱自
在に設けられたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明では、回転軸が静圧流体軸受および動圧
流体軸受により軸支され、回転軸の回転速度が所定値以
下で、動圧流体軸受の発生する動圧が低いときには、静
圧流体軸受に圧縮流体が供給されて該軸受により回転軸
が浮上、支持される。また、回転速度が所定値を超えて
上記動圧が回転軸を支持可能なときには、圧縮流体の圧
力を低下させるか、圧縮流体が遮断されて動圧流体軸受
により回転軸が浮上、支持される。このため、起動、停
止時等の回転軸と軸受ハウジングの接触および圧縮流体
の常時供給が解消される。したがって、回転軸の焼付き
および起動トルクの増大が防止され、さらに装置のラン
ニングコストが安価となる。
流体軸受により軸支され、回転軸の回転速度が所定値以
下で、動圧流体軸受の発生する動圧が低いときには、静
圧流体軸受に圧縮流体が供給されて該軸受により回転軸
が浮上、支持される。また、回転速度が所定値を超えて
上記動圧が回転軸を支持可能なときには、圧縮流体の圧
力を低下させるか、圧縮流体が遮断されて動圧流体軸受
により回転軸が浮上、支持される。このため、起動、停
止時等の回転軸と軸受ハウジングの接触および圧縮流体
の常時供給が解消される。したがって、回転軸の焼付き
および起動トルクの増大が防止され、さらに装置のラン
ニングコストが安価となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図4は本発明の一実施例を示す図である。なお、図
1は一実施例の全体構成図、図2および図3は図1にお
けるA部、B部の拡大詳細断面図、また図4は図2にお
けるX矢視一部断面図である。
1〜図4は本発明の一実施例を示す図である。なお、図
1は一実施例の全体構成図、図2および図3は図1にお
けるA部、B部の拡大詳細断面図、また図4は図2にお
けるX矢視一部断面図である。
【0009】まず、構成を説明する。図1において、符
号1は本実施例における回転装置2の回転軸であり、回
転軸1の図中右端部は電動機3に連結され、左端部には
回転体としてのローラ4が止着されており、ローラ4は
回転軸1を介して電動機3により回転駆動される。なお
、本実施例における回転体としてのローラ4は糸条ある
いは帯状体を巻掛けして搬送する機能を有するものであ
る。一方、回転軸1は、ローラ4の左端のボス部4aに
テーパ嵌合する第1テーパ部5、円筒状のサポータ6を
貫通する大径部7、大径部7に連結して形成された段付
部8および電動機3の回転子3aにテーパ嵌合する第2
テーパ部9を主要な構成要素として一体に形成され、ロ
ーラ4のボス部4aから電動機3の回転子3aに亘って
設けられており、さらに回転軸1の段付部8にはフラン
ジ状の円盤部材10が回転軸1と同軸に固定されている
。そして、電動機3に連結されてローラ4とともに回転
する回転軸1は、大径部7のラジアル方向に設けられた
、後述する静圧流体軸受としての一対の第1静圧気体軸
受22、23および動圧流体軸受としての一対の第1動
圧気体軸受26、27によりラジアル方向に回転自在に
支持され、さらに円盤部材10の軸方向に設けられた、
同様に後述する静圧流体軸受としての一対の第2静圧気
体軸受38、39および動圧流体軸受としての一対の第
2動圧気体軸受41、42により軸方向に回転自在に支
持されている。 なお、上述の第1静圧気体軸受22、23、第1動圧気
体軸受26、27、第2静圧気体軸受38、39および
第2動圧気体軸受41、42は回転装置2における流体
軸受としての気体軸受11を構成する。すなわち、回転
装置2は流体軸受としての気体軸受11により回転体と
してのローラ4が回転軸1を介して支持されるように構
成されている。
号1は本実施例における回転装置2の回転軸であり、回
転軸1の図中右端部は電動機3に連結され、左端部には
回転体としてのローラ4が止着されており、ローラ4は
回転軸1を介して電動機3により回転駆動される。なお
、本実施例における回転体としてのローラ4は糸条ある
いは帯状体を巻掛けして搬送する機能を有するものであ
る。一方、回転軸1は、ローラ4の左端のボス部4aに
テーパ嵌合する第1テーパ部5、円筒状のサポータ6を
貫通する大径部7、大径部7に連結して形成された段付
部8および電動機3の回転子3aにテーパ嵌合する第2
テーパ部9を主要な構成要素として一体に形成され、ロ
ーラ4のボス部4aから電動機3の回転子3aに亘って
設けられており、さらに回転軸1の段付部8にはフラン
ジ状の円盤部材10が回転軸1と同軸に固定されている
。そして、電動機3に連結されてローラ4とともに回転
する回転軸1は、大径部7のラジアル方向に設けられた
、後述する静圧流体軸受としての一対の第1静圧気体軸
受22、23および動圧流体軸受としての一対の第1動
圧気体軸受26、27によりラジアル方向に回転自在に
支持され、さらに円盤部材10の軸方向に設けられた、
同様に後述する静圧流体軸受としての一対の第2静圧気
体軸受38、39および動圧流体軸受としての一対の第
2動圧気体軸受41、42により軸方向に回転自在に支
持されている。 なお、上述の第1静圧気体軸受22、23、第1動圧気
体軸受26、27、第2静圧気体軸受38、39および
第2動圧気体軸受41、42は回転装置2における流体
軸受としての気体軸受11を構成する。すなわち、回転
装置2は流体軸受としての気体軸受11により回転体と
してのローラ4が回転軸1を介して支持されるように構
成されている。
【0010】図2において、前述のローラ4は円筒状の
シェル部4bおよびシェル部4bの内周、図中左端部に
一体に形成された、同様に前述のボス部4aからなり、
ボス部4aには回転軸1の第1テーパ部5がテーパ嵌合
し、さらに第1テーパ部5の先端部にはワッシャ12を
介してナット13が螺着され、ナット13の軸方向の締
付力および第1テーパ部5のテーパ面のくさび作用によ
りローラ4が回転軸1に止着されている。また、ローラ
4のシェル部4bには、円筒状の前述のサポータ6が同
軸に収納され、サポータ6の図中右端部で、ローラ4の
シェル部4bの外方にはフランジ部6aが一体に形成さ
れており、サポータ6のフランジ部6aは図3に示す電
動機3のフレーム14の端部にボルト15によって固定
され、サポータ6が片持ちの状態で電動機3のフレーム
14に支承されている。さらに、サポータ6と、サポー
タ6を同軸で貫通する回転軸1の大径部7の間には径方
向に間隙が設けられており、該間隙のうち大径部7の軸
方向ほぼ中央に隣接する左右の間隙部の符号をa、bと
し、また大径部7の左右両端部の間隙部の符号をc、d
とする。なお、上記間隙部a〜bの径方向寸法は、例え
ば20〜30μm程度である。
シェル部4bおよびシェル部4bの内周、図中左端部に
一体に形成された、同様に前述のボス部4aからなり、
ボス部4aには回転軸1の第1テーパ部5がテーパ嵌合
し、さらに第1テーパ部5の先端部にはワッシャ12を
介してナット13が螺着され、ナット13の軸方向の締
付力および第1テーパ部5のテーパ面のくさび作用によ
りローラ4が回転軸1に止着されている。また、ローラ
4のシェル部4bには、円筒状の前述のサポータ6が同
軸に収納され、サポータ6の図中右端部で、ローラ4の
シェル部4bの外方にはフランジ部6aが一体に形成さ
れており、サポータ6のフランジ部6aは図3に示す電
動機3のフレーム14の端部にボルト15によって固定
され、サポータ6が片持ちの状態で電動機3のフレーム
14に支承されている。さらに、サポータ6と、サポー
タ6を同軸で貫通する回転軸1の大径部7の間には径方
向に間隙が設けられており、該間隙のうち大径部7の軸
方向ほぼ中央に隣接する左右の間隙部の符号をa、bと
し、また大径部7の左右両端部の間隙部の符号をc、d
とする。なお、上記間隙部a〜bの径方向寸法は、例え
ば20〜30μm程度である。
【0011】一方、図2において、符号16はサポータ
6のフランジ部6aに放射方向に穿設された圧縮空気供
給口であり、圧縮機空気供給口16の放射内方端はフラ
ンジ部6aの内方に放射方向に形成された環状連通路1
7に開口して連通している。さらに、符号18はサポー
タ6に、軸方向に延設された周方向複数の連通孔であり
、連通孔18の右端は上述の環状連通路17に開口、連
通し、サポータ6の放射方向には、一端が連通孔18の
左端部および中間部に連通する周方向複数のノズル孔1
9および20が穿設され、ノズル孔19、20の他端は
それぞれ間隙部a、およびbに開口している。したがっ
て、図1に示す圧縮空気源21から圧縮空気が、図2に
おいて圧縮空気供給口16に供給されると、環状連通路
17、連通孔18およびノズル孔19、20を通して該
圧縮空気がそれぞれ間隙部a、bに供給されて噴出し、
回転軸1をラジアル方向に浮上、支持することができる
。すなわち、サポータ6、環状連通路17、連通孔18
とノズル孔19および20は圧縮流体としての圧縮空気
が供給され、間隙部a、bに噴出された圧縮空気の静圧
を利用して回転軸1をラジアル方向に浮上、支持する前
述の流体軸受としての気体軸受11のうち静圧流体軸受
としての一対の第1静圧気体軸受22、23を構成する
。また、間隙部cおよびdに位置する回転軸1の大径部
7の外周にはそれぞれ回転軸1の軸線に対して傾斜を有
する複列、複数の溝24および25が形成され、回転軸
1の回転により間隙部c、dの空気に動圧を発生させて
回転軸1をラジアル方向に浮上、支持することが可能で
ある。すなわち、サポータ6と回転軸1の大径部7の溝
24および25は回転軸1の回転により間隙部c、dの
流体としての空気に動圧を発生させて回転軸1をラジア
ル方向に浮上、支持する前述の流体軸受としての気体軸
受11のうち動圧流体軸受としての一対の第1動圧気体
軸受26、27を構成する。なお、ノズル孔19、20
から間隙部a、bに噴出して大径部7に静圧を加えた圧
縮空気はサポータ6の内周に形成された環状溝28a〜
cを経由してそれぞれに連通する排出孔29a〜cを通
して外部に排気される。
6のフランジ部6aに放射方向に穿設された圧縮空気供
給口であり、圧縮機空気供給口16の放射内方端はフラ
ンジ部6aの内方に放射方向に形成された環状連通路1
7に開口して連通している。さらに、符号18はサポー
タ6に、軸方向に延設された周方向複数の連通孔であり
、連通孔18の右端は上述の環状連通路17に開口、連
通し、サポータ6の放射方向には、一端が連通孔18の
左端部および中間部に連通する周方向複数のノズル孔1
9および20が穿設され、ノズル孔19、20の他端は
それぞれ間隙部a、およびbに開口している。したがっ
て、図1に示す圧縮空気源21から圧縮空気が、図2に
おいて圧縮空気供給口16に供給されると、環状連通路
17、連通孔18およびノズル孔19、20を通して該
圧縮空気がそれぞれ間隙部a、bに供給されて噴出し、
回転軸1をラジアル方向に浮上、支持することができる
。すなわち、サポータ6、環状連通路17、連通孔18
とノズル孔19および20は圧縮流体としての圧縮空気
が供給され、間隙部a、bに噴出された圧縮空気の静圧
を利用して回転軸1をラジアル方向に浮上、支持する前
述の流体軸受としての気体軸受11のうち静圧流体軸受
としての一対の第1静圧気体軸受22、23を構成する
。また、間隙部cおよびdに位置する回転軸1の大径部
7の外周にはそれぞれ回転軸1の軸線に対して傾斜を有
する複列、複数の溝24および25が形成され、回転軸
1の回転により間隙部c、dの空気に動圧を発生させて
回転軸1をラジアル方向に浮上、支持することが可能で
ある。すなわち、サポータ6と回転軸1の大径部7の溝
24および25は回転軸1の回転により間隙部c、dの
流体としての空気に動圧を発生させて回転軸1をラジア
ル方向に浮上、支持する前述の流体軸受としての気体軸
受11のうち動圧流体軸受としての一対の第1動圧気体
軸受26、27を構成する。なお、ノズル孔19、20
から間隙部a、bに噴出して大径部7に静圧を加えた圧
縮空気はサポータ6の内周に形成された環状溝28a〜
cを経由してそれぞれに連通する排出孔29a〜cを通
して外部に排気される。
【0012】図2において、回転軸1の段付部8には前
述の円盤部材10が固定されているが、円盤部材10は
段付部8の中間部に嵌合し、ナット30および段付部8
の大径部7側に形成された大径の段部8aに挟持されて
段付部8に同軸に固着されるようになっている。さらに
、符号31はリング状の側板であり、側板31は厚肉の
外輪部31aと電動機3のフレーム14側で外輪部31
aの内周から放射内方向に突出して一体に形成された薄
肉の内輪部31bからなっている。一方、サポータ6の
フランジ部6aには、外周から電動機3のフレーム14
に向かって突出し、フレーム14に係止される外輪部6
bと円盤部材10の左側面に微小な間隙を保って対向す
る内輪部6cを有し、外輪部6bと内輪部6cの間には
リング状の凹部6dが形成されている。そして、側板3
1の外輪部31aの軸方向の突出端がフランジ部6aの
凹部6dに嵌挿され、さらにボルト32によって側板3
1がフランジ部6aに固着されている。このため、円盤
部材10の外周は側板31の外輪部31aに覆われた状
態となり、また円盤部材10の右側面と側板31の内輪
部31bの間には微小な間隙が形成される。なお、符号
33および34はそれぞれフランジ部6aの内輪部6c
および側板31の内輪部31bに円盤部材10の側面に
対向して形成された環状溝であり、フランジ部6aの環
状溝33は内輪部6cと円盤部材10の左側面に形成さ
れる微小な間隙を放射方向に2分し、2分された放射内
方の微小な間隙部の符号をe、放射外方の微小な間隙部
の符号をgとする。同様に、側板31の内輪部31bの
環状溝34は内輪部31bと円盤部材10の右側面に形
成される微小な間隙を放射方向に2分し、2分された放
射内方の微小な間隙部の符号をfとし放射外方の微小な
間隙部の符号をhとする。なお、これら間隙部e〜hの
寸法は、前述の間隙部a〜dと同程度の寸法である。
述の円盤部材10が固定されているが、円盤部材10は
段付部8の中間部に嵌合し、ナット30および段付部8
の大径部7側に形成された大径の段部8aに挟持されて
段付部8に同軸に固着されるようになっている。さらに
、符号31はリング状の側板であり、側板31は厚肉の
外輪部31aと電動機3のフレーム14側で外輪部31
aの内周から放射内方向に突出して一体に形成された薄
肉の内輪部31bからなっている。一方、サポータ6の
フランジ部6aには、外周から電動機3のフレーム14
に向かって突出し、フレーム14に係止される外輪部6
bと円盤部材10の左側面に微小な間隙を保って対向す
る内輪部6cを有し、外輪部6bと内輪部6cの間には
リング状の凹部6dが形成されている。そして、側板3
1の外輪部31aの軸方向の突出端がフランジ部6aの
凹部6dに嵌挿され、さらにボルト32によって側板3
1がフランジ部6aに固着されている。このため、円盤
部材10の外周は側板31の外輪部31aに覆われた状
態となり、また円盤部材10の右側面と側板31の内輪
部31bの間には微小な間隙が形成される。なお、符号
33および34はそれぞれフランジ部6aの内輪部6c
および側板31の内輪部31bに円盤部材10の側面に
対向して形成された環状溝であり、フランジ部6aの環
状溝33は内輪部6cと円盤部材10の左側面に形成さ
れる微小な間隙を放射方向に2分し、2分された放射内
方の微小な間隙部の符号をe、放射外方の微小な間隙部
の符号をgとする。同様に、側板31の内輪部31bの
環状溝34は内輪部31bと円盤部材10の右側面に形
成される微小な間隙を放射方向に2分し、2分された放
射内方の微小な間隙部の符号をfとし放射外方の微小な
間隙部の符号をhとする。なお、これら間隙部e〜hの
寸法は、前述の間隙部a〜dと同程度の寸法である。
【0013】一方、符号35はフランジ部6aの内輪部
6cに穿設され、左端が環状連通路17に連通し、右端
が間隙部gに開口するフランシ部6aの周方向に配設さ
れた複数のノズル孔である。また、同様に符号36は側
板31の内輪部31bに穿設され、左端が間隙部hに開
口する側板31の周方向に配設された複数のノズル孔で
あり、ノズル孔36の右端は、フランジ部6aおよび側
板31に亘って穿設されたL字形の連通孔37を通して
環状連通路17に連通している。したがって、圧縮空気
供給口16に供給された図1に示す圧縮空気源21の圧
縮空気は、環状連通路17、ノズル孔35および環状連
通路17、連通孔37、ノズル孔36を通してそれぞれ
間隙部g、hに供給されて噴出し、円盤部材10を軸方
向に浮上、支持することができ、このため円盤部材10
を介して回転軸1が軸方向に支持される。 すなわち、フランジ部6a、圧縮空気供給口16、環状
連通路17、ノズル孔35および側板31、圧縮空気供
給口16、環状連通路17、連通孔37、ノズル孔36
はそれぞれ圧縮流体としての圧縮空気が供給され、間隙
部g、hに噴出された圧縮空気の静圧を利用して回転軸
1を軸方向に浮上、支持する前述の流体軸受としての気
体軸受11のうち静圧流体軸受としての一対の第2静圧
気体軸受38、39を構成する。また、円盤部材10の
左右両側面にはそれぞれ間隙部e、fに対向して、図4
に示すように、周方向に複数の溝40が形成され、回転
軸1の回転に伴い、円盤部材10が回転すると、間隙部
e、fの空気に動圧を発生させて円盤部材10を介して
回転軸1を軸方向に浮上、支持することが可能である。 すなわち、フランジ部6aの内輪部6c、側板31の内
輪部31bと円盤部材10の溝40は回転軸1の回転に
より間隙部e、fに流体としての空気の動圧を発生させ
て回転軸1を軸方向に浮上する前述の流体軸受としての
気体軸受11のうち動圧流体軸受としての一対の第2動
圧気体軸受41、42を構成する。そして、本実施例に
おける気体軸受11は、圧縮空気が供給されて回転軸1
をラジアル方向および軸方向に浮上、支持する第1静圧
気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39
と、回転軸1の回転により空気の動圧を発生させて回転
軸1をラジアル方向および軸方向に浮上、支持する第1
動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41、
42からなっている。なお、ノズル孔35から間隙部g
に噴出して円盤部材10に静圧を加えた圧縮空気は側板
31の外輪部31aからフランジ部6aの外輪部6bに
亘って穿設された排出孔43を通して直接に、また環状
溝33およびサポータ6の内輪部6cに穿設された排出
孔44を通して一旦サポータ6と回転軸1の段付部8の
間に導入された後、サポータ6の排出孔45から外部へ
排気される。同様に、ノズル孔36から間隙部hに噴出
して円盤部材10に静圧を加えた圧縮空気は排出孔43
を通して直接に、また環状溝34に連通する排出孔46
を通して電動機3のフレーム14内に導入された後、図
3に示すフレーム14の排出孔47から外部へ排気され
る。一方、符号48はフランジ部6aの凹部6dと側板
31の外輪部31aの間に介装されたOリングであり、
連通孔37の気密を保持するために設けられている。
6cに穿設され、左端が環状連通路17に連通し、右端
が間隙部gに開口するフランシ部6aの周方向に配設さ
れた複数のノズル孔である。また、同様に符号36は側
板31の内輪部31bに穿設され、左端が間隙部hに開
口する側板31の周方向に配設された複数のノズル孔で
あり、ノズル孔36の右端は、フランジ部6aおよび側
板31に亘って穿設されたL字形の連通孔37を通して
環状連通路17に連通している。したがって、圧縮空気
供給口16に供給された図1に示す圧縮空気源21の圧
縮空気は、環状連通路17、ノズル孔35および環状連
通路17、連通孔37、ノズル孔36を通してそれぞれ
間隙部g、hに供給されて噴出し、円盤部材10を軸方
向に浮上、支持することができ、このため円盤部材10
を介して回転軸1が軸方向に支持される。 すなわち、フランジ部6a、圧縮空気供給口16、環状
連通路17、ノズル孔35および側板31、圧縮空気供
給口16、環状連通路17、連通孔37、ノズル孔36
はそれぞれ圧縮流体としての圧縮空気が供給され、間隙
部g、hに噴出された圧縮空気の静圧を利用して回転軸
1を軸方向に浮上、支持する前述の流体軸受としての気
体軸受11のうち静圧流体軸受としての一対の第2静圧
気体軸受38、39を構成する。また、円盤部材10の
左右両側面にはそれぞれ間隙部e、fに対向して、図4
に示すように、周方向に複数の溝40が形成され、回転
軸1の回転に伴い、円盤部材10が回転すると、間隙部
e、fの空気に動圧を発生させて円盤部材10を介して
回転軸1を軸方向に浮上、支持することが可能である。 すなわち、フランジ部6aの内輪部6c、側板31の内
輪部31bと円盤部材10の溝40は回転軸1の回転に
より間隙部e、fに流体としての空気の動圧を発生させ
て回転軸1を軸方向に浮上する前述の流体軸受としての
気体軸受11のうち動圧流体軸受としての一対の第2動
圧気体軸受41、42を構成する。そして、本実施例に
おける気体軸受11は、圧縮空気が供給されて回転軸1
をラジアル方向および軸方向に浮上、支持する第1静圧
気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39
と、回転軸1の回転により空気の動圧を発生させて回転
軸1をラジアル方向および軸方向に浮上、支持する第1
動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41、
42からなっている。なお、ノズル孔35から間隙部g
に噴出して円盤部材10に静圧を加えた圧縮空気は側板
31の外輪部31aからフランジ部6aの外輪部6bに
亘って穿設された排出孔43を通して直接に、また環状
溝33およびサポータ6の内輪部6cに穿設された排出
孔44を通して一旦サポータ6と回転軸1の段付部8の
間に導入された後、サポータ6の排出孔45から外部へ
排気される。同様に、ノズル孔36から間隙部hに噴出
して円盤部材10に静圧を加えた圧縮空気は排出孔43
を通して直接に、また環状溝34に連通する排出孔46
を通して電動機3のフレーム14内に導入された後、図
3に示すフレーム14の排出孔47から外部へ排気され
る。一方、符号48はフランジ部6aの凹部6dと側板
31の外輪部31aの間に介装されたOリングであり、
連通孔37の気密を保持するために設けられている。
【0014】図3は前述のように図1のB部の拡大詳細
図、すなわち回転装置2の電動機3の詳細断面図であり
、図3に示すように、電動機3は回転軸1の第2テーパ
部9にテーパ嵌合する前述の環状の回転子3a、回転子
3aの外周に所定の間隔を保って配設されたリング状の
固定子3b、これら回転子3a、固定子3bを収納し、
さらに固定子3bが固着される前述のフレーム14およ
びフレーム14の開放端を防塵等のために封止し、ボル
ト51によってフレーム14に固着されたカバー52を
備えている。また、図3において、符号53は回転子3
aの内周に圧入され、回転子3aに一体的に固着された
ブッシュであり、ブッシュ53の内周は第2テーパ部9
のテーパ面9aと嵌合するテーパ面53aが形成され、
回転軸1の第2テーパ部9のカバー52側の先端部に螺
着されたナット54の締付力およびテーパ面9a、53
aのくさび作用により回転子3aがブッシュ53を介し
て回転軸1の第2テーパ部9に止着されている。さらに
、符号55は固定子3bに巻付けられたコイルであり、
固定子3bは回転子3aとともに、電動機3を構成し固
定子3bのコイル55に交流電圧を印加することにより
回転子3aが回転し、回転子3aの回転により、図2に
おいて回転軸1を介してローラ4が回転駆動される。
図、すなわち回転装置2の電動機3の詳細断面図であり
、図3に示すように、電動機3は回転軸1の第2テーパ
部9にテーパ嵌合する前述の環状の回転子3a、回転子
3aの外周に所定の間隔を保って配設されたリング状の
固定子3b、これら回転子3a、固定子3bを収納し、
さらに固定子3bが固着される前述のフレーム14およ
びフレーム14の開放端を防塵等のために封止し、ボル
ト51によってフレーム14に固着されたカバー52を
備えている。また、図3において、符号53は回転子3
aの内周に圧入され、回転子3aに一体的に固着された
ブッシュであり、ブッシュ53の内周は第2テーパ部9
のテーパ面9aと嵌合するテーパ面53aが形成され、
回転軸1の第2テーパ部9のカバー52側の先端部に螺
着されたナット54の締付力およびテーパ面9a、53
aのくさび作用により回転子3aがブッシュ53を介し
て回転軸1の第2テーパ部9に止着されている。さらに
、符号55は固定子3bに巻付けられたコイルであり、
固定子3bは回転子3aとともに、電動機3を構成し固
定子3bのコイル55に交流電圧を印加することにより
回転子3aが回転し、回転子3aの回転により、図2に
おいて回転軸1を介してローラ4が回転駆動される。
【0015】図1において、符号61は回転軸1の回転
速度を検出する回転速度検出手段であり、回転速度検出
手段61は電動機3に設けられた歯車62および電磁ピ
ックアップ63を備えている。すなわち、図3に示すよ
うに、歯車62は回転軸1の第2テーパ部9の回転子3
aからの突出端に同軸に止着され、回転軸1とともに回
転する。また、電磁ピックアップ63は電動機3のカバ
ー52に歯車62の歯形部に対向してピンボルト63a
、ナット63bにより固定され、歯車62の歯形部を検
出して電気的に接続された図1の回転速度検出手段61
に出力する。そして、回転速度検出手段61は電磁ピッ
クアップ63の信号に基づき回転軸1の回転速度を検出
値Nとして検出するようになっている。
速度を検出する回転速度検出手段であり、回転速度検出
手段61は電動機3に設けられた歯車62および電磁ピ
ックアップ63を備えている。すなわち、図3に示すよ
うに、歯車62は回転軸1の第2テーパ部9の回転子3
aからの突出端に同軸に止着され、回転軸1とともに回
転する。また、電磁ピックアップ63は電動機3のカバ
ー52に歯車62の歯形部に対向してピンボルト63a
、ナット63bにより固定され、歯車62の歯形部を検
出して電気的に接続された図1の回転速度検出手段61
に出力する。そして、回転速度検出手段61は電磁ピッ
クアップ63の信号に基づき回転軸1の回転速度を検出
値Nとして検出するようになっている。
【0016】図1において、符号64は比較手段であり
、比較手段64には回転速度検出手段61から検出値N
が出力され、同時に基準設定手段65から基準回転速度
の所定値N0が信号として出力され、比較手段64は検
出値Nを所定値N0 と比較して比較値N−N0 を判
定手段66に信号として出力する。さらに、符号67お
よび68はそれぞれ運転指令手段および制御手段であり
、これら各手段のうち運転指令手段67は電動機3の運
転、停止を指令する信号を判定手段66に出力する。そ
して、判定手段66は上述の比較手段64の比較値信号
と運転指令手段67の信号を受けてこれらの信号出力が
所定の条件となると、制御手段68に信号を出力して制
御手段68を作動させる。一方、制御手段68は圧縮空
気源21と圧縮空気供給口16の間に介装された圧力制
御弁69を備え、判定手段66の信号に基づき圧力制御
弁69を作動して第1静圧気体軸受22、23および第
2静圧気体軸受38、39に圧縮空気源21の圧縮空気
を供給、遮断するとともに第1静圧気体軸受22、23
および第2静圧気体軸受38、39に供給される圧縮空
気の圧力を制御する機能を有している。そして、判定手
段66は、運転指令手段67の運転指令信号が入力し、
かつ比較手段64の比較値信号がN−N0≦0、すなわ
ち回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を超えないこと
を示している場合には制御手段68に信号を出力して圧
力制御弁69を全開とし、圧縮空気を第1静圧気体軸受
22、23および第2静圧気体軸受38、39に供給す
る。また、比較手段64の比較信号がN−N0 >0、
すなわち回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を超えた
ことを示している場合には、制御手段68に信号を出力
し、圧力制御弁69を制御して第1静圧気体軸受22、
23および第2静圧気体軸受38、39へ供給される圧
縮空気の圧力を低下させるか、あるいは圧力制御弁69
を全閉として第1静圧気体軸受22、23および第2静
圧気体軸受38、39への圧縮空気を遮断する機能を有
する。同様に、判定手段66は、運転指令手段67の停
止指令信号が入力し、かつN−N0>0の場合には圧縮
空気を遮断するか、あるいは圧縮空気の圧力を徐々に増
大し、N−N0 ≦0の場合には圧縮空気を全開で供給
する機能を有している。すなわち、判定手段66は比較
手段64の比較値および運転指令手段67の運転、停止
信号指令に基づいて制御手段68を作動させる機能を有
している。
、比較手段64には回転速度検出手段61から検出値N
が出力され、同時に基準設定手段65から基準回転速度
の所定値N0が信号として出力され、比較手段64は検
出値Nを所定値N0 と比較して比較値N−N0 を判
定手段66に信号として出力する。さらに、符号67お
よび68はそれぞれ運転指令手段および制御手段であり
、これら各手段のうち運転指令手段67は電動機3の運
転、停止を指令する信号を判定手段66に出力する。そ
して、判定手段66は上述の比較手段64の比較値信号
と運転指令手段67の信号を受けてこれらの信号出力が
所定の条件となると、制御手段68に信号を出力して制
御手段68を作動させる。一方、制御手段68は圧縮空
気源21と圧縮空気供給口16の間に介装された圧力制
御弁69を備え、判定手段66の信号に基づき圧力制御
弁69を作動して第1静圧気体軸受22、23および第
2静圧気体軸受38、39に圧縮空気源21の圧縮空気
を供給、遮断するとともに第1静圧気体軸受22、23
および第2静圧気体軸受38、39に供給される圧縮空
気の圧力を制御する機能を有している。そして、判定手
段66は、運転指令手段67の運転指令信号が入力し、
かつ比較手段64の比較値信号がN−N0≦0、すなわ
ち回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を超えないこと
を示している場合には制御手段68に信号を出力して圧
力制御弁69を全開とし、圧縮空気を第1静圧気体軸受
22、23および第2静圧気体軸受38、39に供給す
る。また、比較手段64の比較信号がN−N0 >0、
すなわち回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を超えた
ことを示している場合には、制御手段68に信号を出力
し、圧力制御弁69を制御して第1静圧気体軸受22、
23および第2静圧気体軸受38、39へ供給される圧
縮空気の圧力を低下させるか、あるいは圧力制御弁69
を全閉として第1静圧気体軸受22、23および第2静
圧気体軸受38、39への圧縮空気を遮断する機能を有
する。同様に、判定手段66は、運転指令手段67の停
止指令信号が入力し、かつN−N0>0の場合には圧縮
空気を遮断するか、あるいは圧縮空気の圧力を徐々に増
大し、N−N0 ≦0の場合には圧縮空気を全開で供給
する機能を有している。すなわち、判定手段66は比較
手段64の比較値および運転指令手段67の運転、停止
信号指令に基づいて制御手段68を作動させる機能を有
している。
【0017】なお、上述の制御手段68は圧力制御弁6
9を全開、全閉するとともに開度を調節して2次圧を設
定する圧力設定器により構成され、例えば該設定器の出
力電圧に対応して圧力制御弁69の2次圧を変更するも
のにより構成することができる。また、図1において、
符号71および72はそれぞれ周波数設定器およびイン
バータであり、運転指令手段67の運転指令信号に基づ
き電動機3を所定の回転速度で回転し、運転指令手段6
7の停止指令信号に基づき電動機3を停止する機能を有
する。さらに、上述の回転速度検出手段61、比較手段
64、基準設定手段65、判定手段66、運転指令手段
67および制御手段68は、例えばマイクロコンピュー
タにより構成され、それぞれの機能が確実に実行される
ようになっている。次に、作用を説明する。なお、説明
の便宜上、(1)回転装置2の起動から定常運転までお
よび(2)回転装置2の定常運転から停止までの2つの
ステップに分けて作用を説明する。
9を全開、全閉するとともに開度を調節して2次圧を設
定する圧力設定器により構成され、例えば該設定器の出
力電圧に対応して圧力制御弁69の2次圧を変更するも
のにより構成することができる。また、図1において、
符号71および72はそれぞれ周波数設定器およびイン
バータであり、運転指令手段67の運転指令信号に基づ
き電動機3を所定の回転速度で回転し、運転指令手段6
7の停止指令信号に基づき電動機3を停止する機能を有
する。さらに、上述の回転速度検出手段61、比較手段
64、基準設定手段65、判定手段66、運転指令手段
67および制御手段68は、例えばマイクロコンピュー
タにより構成され、それぞれの機能が確実に実行される
ようになっている。次に、作用を説明する。なお、説明
の便宜上、(1)回転装置2の起動から定常運転までお
よび(2)回転装置2の定常運転から停止までの2つの
ステップに分けて作用を説明する。
【0018】(1)回転装置2の起動から定常運転まで
図1において、運転指令手段67から運転指令信号が出
力されインバータ72を介して電動機3が回転軸1とと
もに起動され、電動機3の起動に伴って回転装置2が起
動される。この際、回転速度検出手段61は、回転軸1
の回転速度を歯車62、電磁ピックアップ63を介して
検出値Nとして比較手段64に出力し、さらに比較手段
64は該検出値Nを基準設定手段65の所定値N0 と
比較して比較値N−N0 を判定手段66に出力するが
、回転装置2の起動当初においては、回転軸1の回転速
度は零、すなわちNが零であるため、比較手段64の比
較値がN−N0<0で、回転軸1の回転速度Nは所定値
N0 を超えていない。このため、判定手段66は、比
較手段64の信号および運転指令手段67の運転指令信
号に基づき制御手段68を介して圧力制御弁69を全開
とし、その結果圧縮空気源21の圧縮空気が圧縮空気供
給口16に供給される。そして、該圧縮空気は、図2に
おいて、環状連通路17、連通孔18、ノズル孔19お
よびノズル孔20を通して間隙部a、bに噴出し、同時
に環状連通路17、ノズル孔35および環状連通路17
、連通孔37、ノズル孔36を通して間隙部g、hに噴
出し、回転軸1は第1静圧気体軸受22、23によりラ
ジアル方向に、また第2静圧気体軸受38、39により
軸方向に浮上、支持される。
図1において、運転指令手段67から運転指令信号が出
力されインバータ72を介して電動機3が回転軸1とと
もに起動され、電動機3の起動に伴って回転装置2が起
動される。この際、回転速度検出手段61は、回転軸1
の回転速度を歯車62、電磁ピックアップ63を介して
検出値Nとして比較手段64に出力し、さらに比較手段
64は該検出値Nを基準設定手段65の所定値N0 と
比較して比較値N−N0 を判定手段66に出力するが
、回転装置2の起動当初においては、回転軸1の回転速
度は零、すなわちNが零であるため、比較手段64の比
較値がN−N0<0で、回転軸1の回転速度Nは所定値
N0 を超えていない。このため、判定手段66は、比
較手段64の信号および運転指令手段67の運転指令信
号に基づき制御手段68を介して圧力制御弁69を全開
とし、その結果圧縮空気源21の圧縮空気が圧縮空気供
給口16に供給される。そして、該圧縮空気は、図2に
おいて、環状連通路17、連通孔18、ノズル孔19お
よびノズル孔20を通して間隙部a、bに噴出し、同時
に環状連通路17、ノズル孔35および環状連通路17
、連通孔37、ノズル孔36を通して間隙部g、hに噴
出し、回転軸1は第1静圧気体軸受22、23によりラ
ジアル方向に、また第2静圧気体軸受38、39により
軸方向に浮上、支持される。
【0019】このように、第1静圧気体軸受22、23
および第2静圧気体軸受38、39により浮上、支持さ
れた状態で回転装置2が起動され、次第に回転軸1の回
転速度Nが大きくなり、同時に、図2において、溝24
、25により空気の動圧が間隙部c、dに発生して回転
軸1をラジアル方向に浮上、支持するとともに、図4に
示す円盤部材10の溝40により空気の動圧が、図2に
おいて、間隙部e、fに発生して回転軸1を軸方向に浮
上、支持するようになる。そして、回転速度の増加につ
れて、空気の動圧が次第に大きくなり、図1において、
判定手段66に出力される比較手段64の比較信号がN
−N0 >0となって、回転軸1の回転速度Nが所定値
N0 を超えると、判定手段66は比較手段64の信号
および運転指令手段67の運転指令信号に基づき制御手
段68に信号を出力し、制御手段68は圧力制御弁69
の2次圧を調節して、第1静圧気体軸受22、23およ
び第2静圧気体軸受38、39へ供給される圧縮空気の
圧力を次第に低下させる。この際、上述の所定値N0
は、後述する圧縮空気の遮断の場合よりも低い値に設定
されており、また圧力制御弁69を通して第1静圧気体
軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39へ供
給される圧縮空気の圧力は、回転軸1の回転速度Nに応
じて第1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸
受41、42の動圧に基づく浮上力にほぼ反比例するよ
うに設定され、動圧により回転軸1を支持するために不
足する浮上力を第1静圧気体軸受22、23と第2静圧
気体軸受38、39が補うように作用する。すなわち、
回転軸1の回転速度が大きくなれば、第1静圧気体軸受
22、23および第2静圧気体軸受38、39に供給さ
れる圧縮空気の圧力が低下する。そして、第1動圧気体
軸受26、27および第2動圧気体軸受41、42が単
独で回転軸1をラジアル方向および軸方向に浮上、支持
可能な状態となると、第1静圧気体軸受22、23およ
び第2静圧気体軸受38、39に供給される圧縮空気は
遮断される。すなわち、回転軸1の回転速度Nが所定値
N0 を超えると、第1静圧気体軸受22、23、第2
静圧気体軸受38、39と第1動体気体軸受26、27
、第2動体気体軸受41、42が互に相補って回転軸1
を浮上、支持するが、回転軸1の浮上力は次第に第1動
圧気体軸受26、27、第2動圧気体軸受41、42に
置換えられて、最終的に回転軸1は第1動圧気体軸受2
6、27、第2動圧気体軸受41、42単独で浮上、支
持され、この間回転軸1は常に円滑に回転し、回転装置
2が定常運転となる。
および第2静圧気体軸受38、39により浮上、支持さ
れた状態で回転装置2が起動され、次第に回転軸1の回
転速度Nが大きくなり、同時に、図2において、溝24
、25により空気の動圧が間隙部c、dに発生して回転
軸1をラジアル方向に浮上、支持するとともに、図4に
示す円盤部材10の溝40により空気の動圧が、図2に
おいて、間隙部e、fに発生して回転軸1を軸方向に浮
上、支持するようになる。そして、回転速度の増加につ
れて、空気の動圧が次第に大きくなり、図1において、
判定手段66に出力される比較手段64の比較信号がN
−N0 >0となって、回転軸1の回転速度Nが所定値
N0 を超えると、判定手段66は比較手段64の信号
および運転指令手段67の運転指令信号に基づき制御手
段68に信号を出力し、制御手段68は圧力制御弁69
の2次圧を調節して、第1静圧気体軸受22、23およ
び第2静圧気体軸受38、39へ供給される圧縮空気の
圧力を次第に低下させる。この際、上述の所定値N0
は、後述する圧縮空気の遮断の場合よりも低い値に設定
されており、また圧力制御弁69を通して第1静圧気体
軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39へ供
給される圧縮空気の圧力は、回転軸1の回転速度Nに応
じて第1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸
受41、42の動圧に基づく浮上力にほぼ反比例するよ
うに設定され、動圧により回転軸1を支持するために不
足する浮上力を第1静圧気体軸受22、23と第2静圧
気体軸受38、39が補うように作用する。すなわち、
回転軸1の回転速度が大きくなれば、第1静圧気体軸受
22、23および第2静圧気体軸受38、39に供給さ
れる圧縮空気の圧力が低下する。そして、第1動圧気体
軸受26、27および第2動圧気体軸受41、42が単
独で回転軸1をラジアル方向および軸方向に浮上、支持
可能な状態となると、第1静圧気体軸受22、23およ
び第2静圧気体軸受38、39に供給される圧縮空気は
遮断される。すなわち、回転軸1の回転速度Nが所定値
N0 を超えると、第1静圧気体軸受22、23、第2
静圧気体軸受38、39と第1動体気体軸受26、27
、第2動体気体軸受41、42が互に相補って回転軸1
を浮上、支持するが、回転軸1の浮上力は次第に第1動
圧気体軸受26、27、第2動圧気体軸受41、42に
置換えられて、最終的に回転軸1は第1動圧気体軸受2
6、27、第2動圧気体軸受41、42単独で浮上、支
持され、この間回転軸1は常に円滑に回転し、回転装置
2が定常運転となる。
【0020】一方、圧縮空気を遮断する場合には、所定
値No は上述の場合よりも高く設定されており、起動
後第1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受
38、39により浮上、支持された回転軸1の回転速度
Nが次第に大きくなり、所定値NO を超えると、図2
において、溝24、25が間隙部c、dに発生する空気
の動圧および図4に示す円盤部材10の溝40が、図2
において、間隙部e、fに発生する空気の動圧が、それ
ぞれ充分に回転軸1をラジアル方向および軸方向に浮上
、支持可能な状態となる。このとき、図1において、判
定手段66に出力される比較手段64の比較信号がN−
N0 >0で、回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を
超えるため、判定手段66は比較手段64の信号および
運転指令手段67の運転指令信号に基づき圧力制御弁6
9を全閉とし、第1静気体軸受22、23および第2静
気体軸受38、39への圧力空気が遮断され、回転軸1
は第1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受
41、42によりそれぞれラジアル方向および軸方向に
浮上、支持されて円滑に回転し、回転装置2が定常運転
となる。
値No は上述の場合よりも高く設定されており、起動
後第1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受
38、39により浮上、支持された回転軸1の回転速度
Nが次第に大きくなり、所定値NO を超えると、図2
において、溝24、25が間隙部c、dに発生する空気
の動圧および図4に示す円盤部材10の溝40が、図2
において、間隙部e、fに発生する空気の動圧が、それ
ぞれ充分に回転軸1をラジアル方向および軸方向に浮上
、支持可能な状態となる。このとき、図1において、判
定手段66に出力される比較手段64の比較信号がN−
N0 >0で、回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を
超えるため、判定手段66は比較手段64の信号および
運転指令手段67の運転指令信号に基づき圧力制御弁6
9を全閉とし、第1静気体軸受22、23および第2静
気体軸受38、39への圧力空気が遮断され、回転軸1
は第1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受
41、42によりそれぞれラジアル方向および軸方向に
浮上、支持されて円滑に回転し、回転装置2が定常運転
となる。
【0021】(2)回転装置2の定常運転から停止まで
図1において、回転装置2が定常運転状態で、運転指令
手段67から停止指令信号が出力されると、インバータ
72が停止され、回転軸1の回転が減速される。そして
、回転速度検出手段61により検出される回転軸1の回
転速度Nが所定値N0を超える状態では、前述のように
第1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受3
8、39への圧縮空気は遮断されており、回転軸1は第
1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41
、42により支持されるが、回転軸1の回転速度Nが次
第に低下すると、ステップ(1)に示す同様な手順に基
づき第1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸
受38、39に圧縮空気が供給され、かつその圧力が次
第に増加する。このため、回転速度Nの低下に基づく第
1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41
、42の回転軸1の浮上力の不足が補われ、回転速度N
が所定値No となると、圧力制御弁69が全開となっ
て第1静圧気体軸受22、23、第2静圧気体軸受38
、39単独で回転軸1が浮上、支持される。さらに、回
転装置2が停止して回転軸1の回転速度Nが零となり、
かつ運転指令手段67の停止指令信号が出力されると、
圧力制御弁69が全閉となって第1静圧気体軸受22、
23および第2静圧気体軸受38、39への圧縮空気の
供給が遮断され、回転装置2が完全に停止状態となる。
図1において、回転装置2が定常運転状態で、運転指令
手段67から停止指令信号が出力されると、インバータ
72が停止され、回転軸1の回転が減速される。そして
、回転速度検出手段61により検出される回転軸1の回
転速度Nが所定値N0を超える状態では、前述のように
第1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受3
8、39への圧縮空気は遮断されており、回転軸1は第
1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41
、42により支持されるが、回転軸1の回転速度Nが次
第に低下すると、ステップ(1)に示す同様な手順に基
づき第1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸
受38、39に圧縮空気が供給され、かつその圧力が次
第に増加する。このため、回転速度Nの低下に基づく第
1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41
、42の回転軸1の浮上力の不足が補われ、回転速度N
が所定値No となると、圧力制御弁69が全開となっ
て第1静圧気体軸受22、23、第2静圧気体軸受38
、39単独で回転軸1が浮上、支持される。さらに、回
転装置2が停止して回転軸1の回転速度Nが零となり、
かつ運転指令手段67の停止指令信号が出力されると、
圧力制御弁69が全閉となって第1静圧気体軸受22、
23および第2静圧気体軸受38、39への圧縮空気の
供給が遮断され、回転装置2が完全に停止状態となる。
【0022】一方、圧力制御弁69が全開されて圧縮空
気が供給される場合には、回転軸1の回転速度Nが低下
して所定値N0 以下となり、第1動圧気体軸受26、
27および第2動圧気体軸受41、42による回転軸1
の浮上、支持力が不充分になると、ステップ(1)の圧
縮空気を遮断される場合と同様な手順に基づき第1静圧
気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39
に圧縮空気が供給さて第1静圧気体軸受22、23およ
び第2静圧気体軸受38、39が回転軸1を浮上、支持
する。さらに、回転装置2が停止して回転軸1の回転速
度Nが零となり、かつ運転指令手段67の停止指令信号
が出力されていると、圧力制御弁69が全閉となって第
1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38
、39への圧縮空気の供給が遮断され、回転装置2が完
全に停止状態となる。
気が供給される場合には、回転軸1の回転速度Nが低下
して所定値N0 以下となり、第1動圧気体軸受26、
27および第2動圧気体軸受41、42による回転軸1
の浮上、支持力が不充分になると、ステップ(1)の圧
縮空気を遮断される場合と同様な手順に基づき第1静圧
気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39
に圧縮空気が供給さて第1静圧気体軸受22、23およ
び第2静圧気体軸受38、39が回転軸1を浮上、支持
する。さらに、回転装置2が停止して回転軸1の回転速
度Nが零となり、かつ運転指令手段67の停止指令信号
が出力されていると、圧力制御弁69が全閉となって第
1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38
、39への圧縮空気の供給が遮断され、回転装置2が完
全に停止状態となる。
【0023】なお、上述のようなプロセスの外に、運転
指令手段67の停止指令信号の出力と同時に圧力制御弁
69を開いて圧縮空気を供給し、回転軸1の回転速度が
零となり、かつ停止指令信号が出力されていると、圧力
制御弁69を閉じて圧縮空気の供給を遮断するようにし
ても差支えない。また、回転装置2の定常運転中、瞬時
停電等により回転軸1の回転速度Nが低下して所定値N
0 以下になると、圧力制御弁69が開かれて第1静圧
気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39
に圧縮空気が供給されることは言うまでもない。
指令手段67の停止指令信号の出力と同時に圧力制御弁
69を開いて圧縮空気を供給し、回転軸1の回転速度が
零となり、かつ停止指令信号が出力されていると、圧力
制御弁69を閉じて圧縮空気の供給を遮断するようにし
ても差支えない。また、回転装置2の定常運転中、瞬時
停電等により回転軸1の回転速度Nが低下して所定値N
0 以下になると、圧力制御弁69が開かれて第1静圧
気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39
に圧縮空気が供給されることは言うまでもない。
【0024】このように本実施例においては、回転軸1
を第1静圧気体軸受22、23、第2静圧気体軸受38
、39および第1動圧気体軸受26、27、第2動圧気
体軸受41、42により軸支し、回転軸1の回転速度N
が所定値N0 以下で、第1動圧気体軸受26、27お
よび第2動圧気体軸受41、42の発生する動圧が低い
ときには、第1静圧気体軸受22、23および第2静圧
気体軸受38、39に圧縮空気を供給してこれらによっ
て回転軸1を浮上、支持している。 また、回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を超えて第
1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41
、42の発生する動圧が回転軸1を支持可能であるとき
には、圧縮空気の圧力を低下させるか、圧縮空気を遮断
してこれらによって回転軸1を浮上、支持するようにし
ている。このため、回転装置2の起動、停止等の回転軸
1と軸受ハウジングの接触、すなわち、回転軸1とサポ
ータ6の接触、円盤部材10とサポータ6のフランジ部
6aおよび側板31の内輪部31bの接触を解消するこ
とができる。さらに、回転軸1の回転速度に対応して第
1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38
、39への圧縮空気を供給、遮断するか、圧縮空気の圧
力を制御しているので、静圧気体軸受のみで回転軸を軸
支する場合のような圧縮空気の常時供給を解消すること
ができる。したがって、回転軸1の焼付きおよび起動ト
ルクの増大を解消し、さらに装置のランニングコストを
低減することができる。
を第1静圧気体軸受22、23、第2静圧気体軸受38
、39および第1動圧気体軸受26、27、第2動圧気
体軸受41、42により軸支し、回転軸1の回転速度N
が所定値N0 以下で、第1動圧気体軸受26、27お
よび第2動圧気体軸受41、42の発生する動圧が低い
ときには、第1静圧気体軸受22、23および第2静圧
気体軸受38、39に圧縮空気を供給してこれらによっ
て回転軸1を浮上、支持している。 また、回転軸1の回転速度Nが所定値N0 を超えて第
1動圧気体軸受26、27および第2動圧気体軸受41
、42の発生する動圧が回転軸1を支持可能であるとき
には、圧縮空気の圧力を低下させるか、圧縮空気を遮断
してこれらによって回転軸1を浮上、支持するようにし
ている。このため、回転装置2の起動、停止等の回転軸
1と軸受ハウジングの接触、すなわち、回転軸1とサポ
ータ6の接触、円盤部材10とサポータ6のフランジ部
6aおよび側板31の内輪部31bの接触を解消するこ
とができる。さらに、回転軸1の回転速度に対応して第
1静圧気体軸受22、23および第2静圧気体軸受38
、39への圧縮空気を供給、遮断するか、圧縮空気の圧
力を制御しているので、静圧気体軸受のみで回転軸を軸
支する場合のような圧縮空気の常時供給を解消すること
ができる。したがって、回転軸1の焼付きおよび起動ト
ルクの増大を解消し、さらに装置のランニングコストを
低減することができる。
【0025】なお、本実施例においては、第1静圧気体
軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39に供
給される圧縮空気の圧力の低下が圧力制御弁69により
実施さているが、これに限らず、流量制御弁により圧縮
空気の供給流量を絞って圧力を減少するようにしても差
支えない。 また、本実施例においては、回転装置2の回転体をロー
ラ4、すなわち糸条あるいは帯状体を巻掛けて搬送する
送りローラとして説明したが、他の態様として糸条を巻
取りあるいは解舒する筒状体、すなわちボビン、撚糸機
等のスピンドル等、あるいはローラの内部にコイルが配
設された誘導加熱ローラ、延伸仮撚機の仮撚ユニットの
軸であって、かつ回転軸に着脱自在に設けられたもので
あっても差支えない。また、本実施例においては、回転
軸1にローラ4および電動機3の回転子3aをテーパ嵌
合させているが、これに限らずストレートの回転軸1に
ローラ4および回転子3aを圧入して止着したり、回転
軸1の端部をローラ4にボルトにより止着するようにし
ても差支えない。さらに、本実施例では、回転軸1の回
転速度を歯車62および電磁ピックアップ63により検
出するようにしているが、インバータ72の周波数を検
出して回転軸1の回転数を検出するようにしても差支え
ない。
軸受22、23および第2静圧気体軸受38、39に供
給される圧縮空気の圧力の低下が圧力制御弁69により
実施さているが、これに限らず、流量制御弁により圧縮
空気の供給流量を絞って圧力を減少するようにしても差
支えない。 また、本実施例においては、回転装置2の回転体をロー
ラ4、すなわち糸条あるいは帯状体を巻掛けて搬送する
送りローラとして説明したが、他の態様として糸条を巻
取りあるいは解舒する筒状体、すなわちボビン、撚糸機
等のスピンドル等、あるいはローラの内部にコイルが配
設された誘導加熱ローラ、延伸仮撚機の仮撚ユニットの
軸であって、かつ回転軸に着脱自在に設けられたもので
あっても差支えない。また、本実施例においては、回転
軸1にローラ4および電動機3の回転子3aをテーパ嵌
合させているが、これに限らずストレートの回転軸1に
ローラ4および回転子3aを圧入して止着したり、回転
軸1の端部をローラ4にボルトにより止着するようにし
ても差支えない。さらに、本実施例では、回転軸1の回
転速度を歯車62および電磁ピックアップ63により検
出するようにしているが、インバータ72の周波数を検
出して回転軸1の回転数を検出するようにしても差支え
ない。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、回転軸を静圧流体軸受
および動圧流体軸受により軸支し、回転軸の回転速度が
所定値以下で、動圧流体軸受の発生する動圧が低いとき
には、静圧流体軸受に圧縮流体を供給して該軸受により
回転軸を浮上、支持する。また、回転速度が所定値を超
えて上記動圧が回転軸を支持可能なときには、圧縮流体
の圧力を低下させるか、圧縮流体を遮断して動圧流体軸
受により回転軸を浮上、支持する。このため、起動、停
止時等の回転軸と軸受ハウジングの接触および圧縮流体
の常時供給を解消することができる。したがって、本発
明の目的とする回転軸の焼付きのない、起動トルクの小
さな、しかもランニングコストの安価な回転装置を提供
することができる。
および動圧流体軸受により軸支し、回転軸の回転速度が
所定値以下で、動圧流体軸受の発生する動圧が低いとき
には、静圧流体軸受に圧縮流体を供給して該軸受により
回転軸を浮上、支持する。また、回転速度が所定値を超
えて上記動圧が回転軸を支持可能なときには、圧縮流体
の圧力を低下させるか、圧縮流体を遮断して動圧流体軸
受により回転軸を浮上、支持する。このため、起動、停
止時等の回転軸と軸受ハウジングの接触および圧縮流体
の常時供給を解消することができる。したがって、本発
明の目的とする回転軸の焼付きのない、起動トルクの小
さな、しかもランニングコストの安価な回転装置を提供
することができる。
【0027】なお、本発明の一実施例においては、静圧
流体軸受および動圧流体軸受をそれぞれ空気による静圧
気体軸受および動圧気体軸受として説明したが、これに
限らず、本発明は、オイルが油圧ポンプにより供給され
る油静圧軸受およびオイルの動圧を利用した動圧軸受に
ついても適用可能であることは勿論である。また、静圧
流体軸受と動圧流体軸受の切換え時に、動圧流体軸受の
動圧に基づく浮上力の不足分を静圧流体軸受が補うよう
にすることもできるので、回転装置の起動、停止をさら
にスムーズに実施することが可能である。
流体軸受および動圧流体軸受をそれぞれ空気による静圧
気体軸受および動圧気体軸受として説明したが、これに
限らず、本発明は、オイルが油圧ポンプにより供給され
る油静圧軸受およびオイルの動圧を利用した動圧軸受に
ついても適用可能であることは勿論である。また、静圧
流体軸受と動圧流体軸受の切換え時に、動圧流体軸受の
動圧に基づく浮上力の不足分を静圧流体軸受が補うよう
にすることもできるので、回転装置の起動、停止をさら
にスムーズに実施することが可能である。
【図1】本発明に係る回転装置の一実施例を示すその全
体構成図。
体構成図。
【図2】図1におけるA部の拡大詳細断面図。
【図3】図1におけるB部の拡大詳細断面図。
【図4】図2におけるX矢視一部断面図。
1 回転軸
2 回転装置
4 ローラ(回転体)
11 気体軸受(流体軸受)
22、23 第1静圧気体軸受(静圧流体軸受)
26、27 第1動圧気体軸受(動圧流体軸受)
38、39 第2静圧気体軸受(静圧流体軸受)
41、42 第2動圧気体軸受(動圧流体軸受)
61 回転速度検出手段 64 比較手段 66 判定手段 67 運転指令手段 68 制御手段
26、27 第1動圧気体軸受(動圧流体軸受)
38、39 第2静圧気体軸受(静圧流体軸受)
41、42 第2動圧気体軸受(動圧流体軸受)
61 回転速度検出手段 64 比較手段 66 判定手段 67 運転指令手段 68 制御手段
Claims (3)
- 【請求項1】 流体軸受により回転体が回転軸を介し
て支持されてなる回転装置において、圧縮流体が供給さ
れて前記回転軸を浮上、支持する静圧流体軸受と、回転
軸の回転により流体の動圧を発生させて該回転軸を浮上
、支持する動圧流体軸受と、回転軸の回転速度を検出す
る回転速度検出手段と、該回転速度検出手段の検出値を
所定値と比較する比較手段と、運転、停止を指令する運
転指令手段と、静圧流体軸受に圧縮流体を供給、遮断す
るとともに該軸受に供給される圧縮流体の圧力を制御す
る制御手段と、比較手段の比較値および運転指令手段の
運転、停止指令に基づいて制御手段を作動させる判定手
段と、を設け、回転軸の回転速度が所定値を超えないと
きには、静圧流体軸受に圧縮流体を供給して回転軸を浮
上、支持し、回転軸の回転速度が所定値を超えたときに
は、圧縮流体の圧力を低下させるか、あるいは圧縮流体
を遮断して流体の動圧により回転軸を浮上、支持するよ
うにしたことを特徴とする回転装置。 - 【請求項2】 前記回転体が、糸条あるいは帯状体を
巻掛けするローラからなることを特徴とする請求項1記
載の回転装置。 - 【請求項3】 前記回転体が、糸条を巻取りあるいは
解舒する筒状体からなり、かつ回転軸に着脱自在に設け
られたことを特徴とする請求項1記載の回転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6225691A JPH04296217A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 回転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6225691A JPH04296217A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 回転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04296217A true JPH04296217A (ja) | 1992-10-20 |
Family
ID=13194888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6225691A Pending JPH04296217A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 回転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04296217A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10339319A (ja) * | 1997-06-05 | 1998-12-22 | Koyo Seiko Co Ltd | 軸受装置 |
JP2005320968A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Atlas Copco Energas Gmbh | ターボ機械 |
JP2009168241A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Aisin Seiki Co Ltd | 回転シャフト装置および燃料電池システム |
CN108291575A (zh) * | 2015-10-08 | 2018-07-17 | 伯明翰高性能涡轮机械公司 | 气体轴承或关于气体轴承的改进 |
KR20180096528A (ko) * | 2017-02-20 | 2018-08-29 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 초고속 스핀들 장치 |
JP2019525058A (ja) * | 2016-07-25 | 2019-09-05 | ダイキン アプライド アメリカズ インコーポレィティッド | 遠心圧縮機及び遠心圧縮機用の磁気軸受バックアップシステム |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP6225691A patent/JPH04296217A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10339319A (ja) * | 1997-06-05 | 1998-12-22 | Koyo Seiko Co Ltd | 軸受装置 |
JP2005320968A (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Atlas Copco Energas Gmbh | ターボ機械 |
JP2009168241A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Aisin Seiki Co Ltd | 回転シャフト装置および燃料電池システム |
CN108291575A (zh) * | 2015-10-08 | 2018-07-17 | 伯明翰高性能涡轮机械公司 | 气体轴承或关于气体轴承的改进 |
JP2019525058A (ja) * | 2016-07-25 | 2019-09-05 | ダイキン アプライド アメリカズ インコーポレィティッド | 遠心圧縮機及び遠心圧縮機用の磁気軸受バックアップシステム |
KR20180096528A (ko) * | 2017-02-20 | 2018-08-29 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 초고속 스핀들 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7500311B2 (en) | Method of lubricating roller bearing | |
US4091687A (en) | High-speed rotation system | |
JPH01316512A (ja) | 磁気軸受用補助軸受 | |
US5248239A (en) | Thrust control system for fluid handling rotary apparatus | |
US4076340A (en) | Drive and bearing support for a disc-shaped rotor | |
JPH06200937A (ja) | 磁気軸受装置 | |
US5720160A (en) | Vaccum centrifuge with magnetic bearings and sealing method | |
JP6068394B2 (ja) | エア流量を制御可能なエアパージシステム | |
JPH06159362A (ja) | 磁気軸受装置 | |
JPH04296217A (ja) | 回転装置 | |
US3746233A (en) | Air-supported thread overrun roller | |
US5380171A (en) | Turbo vacuum pump | |
US3718379A (en) | Air bearings | |
US5501583A (en) | Turbo vacuum pump | |
CN112943792B (zh) | 一种可控阻尼的圆锥动静压滑动轴承、转动系统及控制方法 | |
JPH0331917B2 (ja) | ||
KR102074568B1 (ko) | 초고속 스핀들 장치 | |
JPH109490A (ja) | 潤滑装置 | |
US4030784A (en) | Gas bearing roll shell assembly with selective drive means | |
US5398493A (en) | Spindle device capable of eliminating a rotational drive mechanism for a tubular spindle by using a spinning stream of compressed air | |
US20240238806A1 (en) | Solid bowl screw centrifuge | |
JPH0313335B2 (ja) | ||
KR100417782B1 (ko) | 회전 축을 지지하는 포일 베어링의 베어링 토크 제어 시스템 | |
JP2590866Y2 (ja) | 静圧気体軸受スピンドル | |
JPH01210617A (ja) | 静圧気体軸受の剛性制御方法及びその装置 |