JP2020033875A - 圧縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮装置における冷却効率を高める。【解決手段】圧縮装置10は、第1流路110に設けられ、第1流路を流れる空気を圧縮する第1インペラ11と、第1インペラが接続された回転軸31と、回転軸に取り付けられたロータ33と、ロータの外周面に対向して配置されたステータ34と、を備えるモータ30と、第1インペラを収容せずモータを収容し、回転軸が貫通するモータハウジング50であって、モータハウジング外の空気をモータハウジング内に導入するための導入孔53と、モータハウジング内の空気をモータハウジング外へ排出するための排出孔54と、を備えるモータハウジングと、排出孔から排出された空気が流れる第2流路120と、第1流路における第1インペラよりも上流側に設けられ、第2流路と接続されたエゼクタ70と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、圧縮装置に関する。
特許文献1には、コンプレッサインペラと、タービンインペラと、コンプレッサインペラとタービンインペラが取り付けられた回転軸を回転させるモータと、モータを収容するモータケーシングと、を備えるコンプレッサが記載されている。モータケーシングには、コンプレッサインペラにより圧縮された空気を、回転軸を支持する空気動圧軸受部に導入するための導入流路と、空気動圧軸受部を流通した空気をタービンインペラに供給するための排出流路と、が形成されている。特許文献1記載のコンプレッサでは、導入流路から空気動圧軸受部を通り排出流路から排出される空気によって、空気動圧軸受部及びモータケーシングを冷却させている。
特開2013−008445号公報
しかし、空気が圧縮される際に空気の温度が上昇するため、特許文献1記載のコンプレッサでは、十分な冷却効果が得られない場合があった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、圧縮装置が提供される。この圧縮装置は、第1流路に設けられ、前記第1流路を流れる空気を圧縮する第1インペラと、前記第1インペラが接続された回転軸と、前記回転軸に取り付けられたロータと、前記ロータの外周面に対向して配置されたステータと、を備えるモータと、前記第1インペラを収容せず前記モータを収容し、前記回転軸が貫通するモータハウジングであって、前記モータハウジング外の空気を前記モータハウジング内に導入するための導入孔と、前記モータハウジング内の空気を前記モータハウジング外へ排出するための排出孔と、を備えるモータハウジングと、前記排出孔から排出された空気が流れる第2流路と、前記第1流路における前記第1インペラよりも上流側に設けられ、前記第2流路と接続されたエゼクタと、を有する。
この形態の圧縮装置によれば、エゼクタにより、導入孔からモータハウジング内を通り、排出孔から第2流路へ流れる気流が形成される。そのため、導入孔から導入される外気によりモータハウジング内のモータを含む部品を冷却することができる。したがって、圧縮された空気によってモータハウジング内の部品を冷却する場合と比較して、冷却効率を高めることができる。
本開示は、上述した圧縮装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、圧縮装置の冷却方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態における圧縮装置の概略断面図。 第2実施形態における圧縮装置の概略断面図。 第3実施形態における圧縮装置の概略断面図。
A.第1実施形態
図1は、第1実施形態における圧縮装置10の概略断面図である。圧縮装置10は、いわゆる遠心式電動コンプレッサである。本実施形態において、圧縮装置10は、水素と空気中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池スタック150に、圧縮された空気を供給する。
圧縮装置10は、第1インペラ11と、モータ30と、モータ30を収容するモータハウジング50と、エゼクタ70と、第2流路120と、を備える。圧縮装置10は、更に、第2インペラ21と、スラストベアリング40と、ラジアルベアリング43、44及びベアリングケース45、46と、を備える。図1には、圧縮装置10に加え、圧縮装置10と接続される第1流路110及び第3流路130と、燃料電池スタック150とが示されている。図1には、相互に略直交するXYZ軸が図示されている。Y軸方向は鉛直方向である。Z軸方向は、モータ30の備える回転軸31の軸方向である。なお、図1は、圧縮装置10の技術的特徴をわかりやすく示すための図であり、各部の寸法を正確に示すものではない。
第1流路110は、大気開放口と燃料電池スタック150とを接続する。第1流路110は、燃料電池スタック150へ供給される空気が流れる流路である。第3流路130は、燃料電池スタック150と大気開放口とを接続する。第3流路130は、燃料電池スタック150から排出される排気が流れる流路である。
第1インペラ11は、第1流路110に設けられた回転体である。第1インペラ11は、モータ30の有する回転軸31の一方の端部e1に接続され、モータ30によって回転される。本実施形態では、第1インペラ11は、第1流路110に形成された第1インペラ収容部15内に配置されている。第1インペラ11は、回転することにより第1インペラ収容部15内で空気を圧縮して、燃料電池スタック150へ送り出す。第1インペラ11は、コンプレッサホイールとも呼ばれる。
第2インペラ21は、第3流路130に設けられた回転体である。第2インペラ21は、回転軸31の他方の端部e2に接続されている。本実施形態では、第2インペラ21は、第3流路130に形成された第2インペラ収容部25内に配置されている。第2インペラ21は、第3流路130を流れる排気によって回転されることで、回転軸31を回転させる。第2インペラ21は、タービンホイールとも呼ばれる。
モータ30は、第1インペラ11を回転させる電動機である。モータ30は、第1インペラ11と第2インペラ21の間に位置し、モータハウジング50内に収容されている。モータ30は、回転軸31と、回転軸31に取り付けられたロータ33と、コイルを備えロータ33の外周面に対向して配置されたステータ34とを有する。ロータ33の表面には磁石が設けられており、ロータ33は、回転軸31と一体に回転する。ステータ34は、電力を供給されてロータ33を回転させる。本実施形態では、回転軸31は、回転軸31の径方向に突出するフランジ32を備えている。
モータ30は、図示しない制御装置により通電される。制御装置は、燃料電池スタック150への発電要求に応じてモータ30の回転数を制御することで、圧縮装置10に燃料電池スタック150の発電量に応じた圧力を発生させる。回転数は、モータハウジング50内の第2インペラ21側に配置された、レゾルバ60によって検出される。
スラストベアリング40は、回転軸31を回転可能に支持し、軸方向に働く力を受け止める空気軸受である。スラストベアリング40は、フォイル軸受とも呼ばれる。スラストベアリング40は、回転軸31が挿通された回転子41と、モータハウジング50に固定された固定子42とを備える。図1に示すように、スラストベアリング40は、回転軸31のフランジ32と第1インペラ11の間に配置されている。回転子41は、第1インペラ11の背面と回転軸31のフランジ32とに接触しており、回転軸31と一体に回転する。
ラジアルベアリング43、44は、回転軸31を回転可能に支持し、軸方向に垂直な方向に働く力を受け止める空気軸受である。ラジアルベアリング43、44は、フォイル軸受とも呼ばれる。ラジアルベアリング43、44には回転軸31が挿通されており、それぞれロータ33に接触する。具体的には、ラジアルベアリング43は、モータハウジング50内における第1インペラ11側に位置し、回転軸31のフランジ32とロータ33とに接触する。ラジアルベアリング44は、モータハウジング50内における第2インペラ21側に位置し、ロータ33とレゾルバ60とに接触する。ラジアルベアリング43は、モータハウジング50内における第1インペラ11側に配置されたベアリングケース45に収容されている。ラジアルベアリング44は、モータハウジング50内における第2インペラ21側に配置されたベアリングケース46に収容されている。
モータハウジング50は、内部に、モータ30と、ラジアルベアリング43、44と、ベアリングケース45、46とを収容し、回転軸31が貫通する筐体である。モータハウジング50の図1における−Z方向側においては、回転軸31の一方の端部e1が第1インペラ収容部15に突出している。モータハウジング50の図1における+Z方向側においては、回転軸31の他方の端部e2が第2インペラ収容部25に突出している。モータハウジング50には、モータハウジング50内に向かって突出する環状の凸部52が形成されている。環状の凸部52の内側には、ベアリングケース45、46が嵌め込まれて固定されている。モータハウジング50は、ベアリングハウジングとも呼ばれる。
モータハウジング50を形成する壁部51には、導入孔53と排出孔54とが形成されている。導入孔53は図1における+Y方向に設けられており、排出孔54は図1における−Y方向に設けられている。排出孔54は、後述する第2流路120と接続されている。導入孔53は、モータハウジング50外の空気(外気)をモータハウジング50内に導入するための孔である。排出孔54は、モータハウジング50内の空気をモータハウジング50外へ排出するための孔である。
第2流路120は、排出孔54とエゼクタ70の吸引孔71とを接続する流路である。第2流路120には、モータハウジング50内から排出孔54を介して排出された空気が流れる。
エゼクタ70は、第1流路110における第1インペラ11よりも上流側に設けられている。エゼクタ70は、ノズル部分のベンチュリ効果により、ノズル部分に接続された吸引孔71を介して、排出孔54から排出されて第2流路120を流れる空気を吸い込む。エゼクタ70は、第1インペラ11よりも上流側の空気を駆動流体とし、第2流路120を流れる空気を吸引孔71から吸引して、第1インペラ11に向けて吐出する。エゼクタ70は、第1インペラ11よりも上流側における第1流路110を流れる空気と、第2流路120を流れる空気と、の混合気体が第1インペラ11側へ流れる流路でもある。
この形態によれば、モータハウジング50は、導入孔53と、第2流路120と接続された排出孔54と、を備える。また、圧縮装置10には、第1流路110における第1インペラ11よりも上流側に、第2流路120と接続されたエゼクタ70が設けられている。そのため、エゼクタ70により、図1に実線矢印で示すように、導入孔53からモータハウジング50内を通り、排出孔54から第2流路120へ流れる気流が形成される。したがって、導入孔53から導入される外気によりモータハウジング50内のモータ30を含む部品を冷却することができる。そのため、圧縮された空気によってモータハウジング50内の部品を冷却する場合と比較して、冷却効率を高めることができる。
この形態によれば、オイルを用いることなくモータハウジング50内の部品を冷却することができる。圧縮装置10から第1インペラ11側へオイルが流出した場合には、第1インペラ11によって圧縮され燃料電池スタック150に送られる圧縮空気にオイルが混入するおそれがある。しかし、この形態によれば、圧縮空気にオイルが混入するおそれを排除することができる。
B.第2実施形態
図2は、第2実施形態における圧縮装置10aの概略断面図である。図2及び以降の説明では、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。本実施形態における圧縮装置10aが第1実施形態における圧縮装置10と異なる主な点は、モータ30aの備えるステータ34a内にステータ流路39が形成されている点である。
ステータ流路39は、モータハウジング50a内に導入された外気をステータ34a内に流通させて、ステータ34a及びロータ33を冷却するための流路である。本実施形態では、ステータ流路39は、図2に示す+Y方向及び−Y方向においてモータハウジング50aに近接する開口を有している。モータハウジング50aにおいて、図2における+Y方向であってステータ流路39の+Y方向における開口付近には、外気をモータハウジング50a内に導入するための導入孔53aが形成されている。モータハウジング50aにおいて、図2における−Y方向であってステータ流路39の−Y方向における開口付近には、モータハウジング50a内の空気を第2流路120に排出するための排出孔54aが形成されている。
圧縮装置10aでは、ステータ34a内にステータ流路39が形成されているため、エゼクタ70により、図2に実線矢印で示すように、導入孔53aからステータ34a内を通り排出孔54aから第2流路120へ流れる気流が形成される。なお、圧縮装置10aにおいて、図1に実線矢印で示した気流も発生するが、図示は省略する。
この形態によれば、導入孔53aから導入される外気により、ステータ34aの内部を冷却することができる。そのため、第1実施形態の効果を奏するのに加え、ステータ34aの冷却効率をより高めることができる。
C.第3実施形態
図3には、第3実施形態における圧縮装置10bの概略断面図が示されている。本実施形態における圧縮装置10bが第1実施形態における圧縮装置10と異なる点は、モータハウジング50bの壁部51のうち、モータ30bの備えるステータ34bに対向する部分に、冷媒流路59が形成されている点である。冷媒流路59には、図示しない循環ポンプにより、冷媒が循環される。冷媒は例えば水である。冷媒流路59は、モータハウジング50bの内部に圧入されたステータ34bを冷却する。本実施形態における圧縮装置10bのその他の構成は、第1実施形態における圧縮装置10と同様であるため説明を省略する。
この形態によれば、第1実施形態の効果を奏するのに加え、冷媒流路59を流れる冷媒によってステータ34bを冷却することができる。
D.他の実施形態
D1.他の実施形態1
圧縮装置10、10a、10bは、燃料電池スタック150に限らず、エンジン等、他の装置へ圧縮された空気を供給してもよい。
D2.他の実施形態2
圧縮装置10、10a、10bは第2インペラ21を備えていなくともよい。また、回転軸31はフランジ32を備えていなくともよく、回転子41は、フランジ32に代えて、例えば、回転軸31に挿通されたスペーサに接触していてもよい。
D3.他の実施形態3
上記種々の実施形態におけるスラストベアリング40、ラジアルベアリング43、44は、フォイル軸受である。これに代えて、スラストベアリング40、ラジアルベアリング43、44は、磁気軸受や、グリス封入型のボールベアリングであってもよい。
D4.他の実施形態4
上記第2実施形態において、ステータ34aは、導入孔53a及び排出孔54aとステータ流路39とが接続されるように構成されていてもよい。
D5.他の実施形態5
上記第2実施形態と第3実施形態とは組み合わせられてもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、他の実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組合せを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10a、10b…圧縮装置、11…第1インペラ、15…第1インペラ収容部、21…第2インペラ、25…第2インペラ収容部、30、30a、30b…モータ、31…回転軸、32…フランジ、33…ロータ、34、34a、34b…ステータ、39…ステータ流路、40…スラストベアリング、41…回転子、42…固定子、43、44…ラジアルベアリング、45、46…ベアリングケース、50、50a、50b…モータハウジング、51…壁部、52…凸部、53、53a…導入孔、54、54a…排出孔、59…冷媒流路、60…レゾルバ、70…エゼクタ、71…吸引孔、110…第1流路、120…第2流路、130…第3流路、150…燃料電池スタック、e1、e2…端部

Claims (1)

  1. 圧縮装置であって、
    第1流路に設けられ、前記第1流路を流れる空気を圧縮する第1インペラと、
    前記第1インペラが接続された回転軸と、前記回転軸に取り付けられたロータと、前記ロータの外周面に対向して配置されたステータと、を備えるモータと、
    前記第1インペラを収容せず前記モータを収容し、前記回転軸が貫通するモータハウジングであって、前記モータハウジング外の空気を前記モータハウジング内に導入するための導入孔と、前記モータハウジング内の空気を前記モータハウジング外へ排出するための排出孔と、を備えるモータハウジングと、
    前記排出孔から排出された空気が流れる第2流路と、
    前記第1流路における前記第1インペラよりも上流側に設けられ、前記第2流路と接続されたエゼクタと、
    を有する、圧縮装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102151143B1 (ko) * 2020-04-14 2020-09-02 주식회사 터보존 냉각성능이 향상된 터보 블로어
WO2021221294A1 (ko) * 2020-04-27 2021-11-04 한온시스템 주식회사 차량용 공기 압축기

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