JP5284698B2 - 保冷体収納部付組立て紙箱 - Google Patents

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Description

この発明は、洋菓子店等において、菓子やその他の食品等の持ち運びに使用される組立て自在な紙箱に関するものであって、特に、当該紙箱内部の温度の上昇を防ぐ保冷体を収納するスペースを設けた保冷体収納部付組立て紙箱に関するものである。
従来、洋菓子店において、ケーキなどの生菓子を販売する際、持ち運びに便利な紙製の組立て紙箱(以下、単に「紙箱」と言う。)を使用している。この様な紙箱としては、取り手付のキャリータイプと取り手無しのボックスタイプの2つに大別される。
この様な紙箱においては、気温が上がる夏場はもちろん、昨今では、冬であっても、多くの場所で暖房が充分に行われているため、生ものであるケーキ等の菓子やその他の食品が傷まないように、当該紙箱内に保冷体を収納するスペースを設け、当該スペースに保冷体を入れて、当該紙箱内の温度が上昇するのを防ぐようにしている。
前記キャリータイプで前記収納スペースを設けたものとしては、特許文献1に示すように、紙箱内に載置されたケーキ等と接触し難く、かつ、効果的に温度上昇を防ぐものとして、箱本体の前側面又は後側面の何れかの左右の両端縁に折り目を介して内側に開閉自在な内側板を夫々設け、これらの内側板を前記折り目によって内側に折り込んで、保冷体を収納するスペースを設けたと言うものがある。
また、前記ボックスタイプのものとしては、特許文献2に示すように、箱本体の後側板の上端縁に折り目を介して天板とは別に、内側天板を設け、この内側天板を前記折り目により折り込んでこの内側天板上に保冷体を収納するスペースを設け、この上から前記天板を被せるというものがある。
特開2007−186219号公報 実用新案登録第3140488号公報
しかしながら、前記特許文献1の紙箱では、保冷体を収納するスペースを設けるために、前側面又は後側面の何れかに、わざわざ、開閉自在な内側板を夫々設けており、別途、専用の構成及び部材を必要としている。また、前記特許文献2の紙箱では、保冷体を収納するスペースを設けるために、箱本体の後側板の上端縁に折り目を介して天板とは別に、専用の内側天板を設けており、手間となっており、何れも別途新たな部材を必用としている。
よって、出来るなら、可能な限り、手間を省き、また、当該紙箱を形成する材料も有効に活用することが望まれ、加えて優れた保冷体効果も期待される。
この発明は、従来からあるいわゆるキャリータイプとボックスタイプの各紙箱の構成を利用して、出来るだけ手間を省き、加えて、当該紙箱を形成する材料を有効に活用し、さらに、保冷効果の高い保冷体収納部付組立て紙箱を提供するものである。
請求項1の発明は、底板の四辺に設けられた各板体を折り目により折り込んで各側板を形成する組み立て紙箱において、一つの側板の上端縁に折り目を介して当該側板の長さより長い側板上板を設け、当該側板上板上であって前記折り目の両端より内側箇所の当該折り目から上部に略山形の切り込みを設け、当該略山形の切り込みによって形成される略山形片を残したまま、前記側板上板を前記折り目により当該紙箱の底板に向けて折り込み、当該折り込まれた側板上板と相対向する側板によって、内側面が開口した保冷体収納部を設け、前記側板と側板上板との間の折り目の上方にもう1本折り目を設け、前記側板上板を当該2本の折り目によりコ字型にして当該紙箱の底板に向けて折り込み、その際、当該側板上板を内側に凸湾曲させてその先端を底板上に当接させ、前記紙箱の底板を四方の各側板の下端縁に折り目を介して設けた各底板片を重ねて形成し、前記側板上板を設けていない相対向する各側板の一方の側板の底板片の横幅を当該紙箱の底板の横幅よりやや短く設け、各底板片を重ねて紙箱の底板を形成する際、前記側板上板を設けていない相対向する各側板の一方の側板の底板片を各底板片の最上位に位置させ、当該底板片の左右の両端縁に前記折り込んだ各側板上板の先端縁を係止した記載の保冷体収納部付組立て紙箱とした。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記折り込まれた側板上板の外端に突片を設け、当該突片を対向する底板に穿った透孔内に挿入係止した保冷体収納部付組立て紙箱とした。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、側板と側板上板との間の折り目をミシン目として、当該折り目により前記側板上板を切り取り自在に設けた保冷体収納部付組立て紙箱とした。
請求項1の発明によれば、紙箱の一つの側板の上端縁に折り目を介して側板上板を設け、当該側板上板に略山形の切り欠きを設け、当該切り欠きによって形成される各略山形片を残したまま、前記側板上板を紙箱の内側に折り込んで、折り込まれた側板上板と相対向する側板によって保冷体収納部を形成したので、従来捨てていた部分を有効に利用出来、新たな部材を必要とせず、容易に保冷体収納部を設けることが出来、経済的である。また、紙箱内の一側面に保冷体収納部を設けており、加えて、当該保冷体収納部は側面が開口しているので、開口部が大きく取れ、より効果的に紙箱内を保冷することが出来る。また、この様に開口しているため、保冷体を入れる際も容易に挿入できる。
また、前記各側板上板上において、前記各側板と各側板上板との間の折り目の上方にもう1本折り目を設け、前記各側板上板をこれらの2本の折り目によりコ字型にして内側及び底部に向けて折り込み、さらに、内側に凸湾曲させて保冷体収納部を設けたので、当該保冷体収納部に幅を持たせることが出来、より大きな保冷体を安定して収納することが出来る。また、保冷体も入れ易い。
さらに、各底板を重ねて紙箱の底板を形成する際、前記側板上板を設けていない相対向する各側板の一方の側板の底板を各底板の最上位に位置させ、当該底板の左右の両端縁に前記各側板上板の先端縁を係止することとしたので、より確実かつ簡単に保冷体収納部を形成することが出来、また、一旦保冷体収納部を形成した後は、折り込んだ各側板上板が無闇に開くことが無く、保冷体収納部として信頼出来るものである。
請求項2の発明によれば、前記効果に加え、前記折り込まれた各側板上板の外端に突片を設け、当該突片を対向する底板に穿った透孔内に挿入係止することとしたので、より確実かつ簡単に保冷体収納部を形成することが出来、また、一旦保冷体収納部を形成した後は、折り込んだ各側板上板が無闇に開くことが無く、保冷体収納部として信頼出来るものである。
請求項3の発明によれば、前記効果に加えて、前記側板上板を折り込む折り目をミシン目として、当該折り目により前記側板上板を切り取り自在に設けたので、紙箱内に保冷体収納部を設ける必要が無い場合など、又は、保冷体収納部が一つで良い場合など、不要な側板上板をミシン目によって切り取れば、紙箱内を有効に使用することが出来る。
底板の四辺に設けられた各板体を折り目により折り込んで各側板を形成する組み立て紙箱において、一つの側板の上端縁に折り目を介して側板上板を設け、当該側板上板上であって前記折り目の両端より内側箇所の当該折り目から上部に略山形の切り込みを設け、当該略山形の切り込みによって形成される略山形片を残したまま、前記側板上板を前記折り目により当該紙箱の底板に向けて折り込み、当該折り込まれた側板上板と相対向する側板によって、内側面が開口した保冷体収納部を設けた。
これらにより、従来捨てていた部分を有効に利用出来、新たな部材を必要とせず、容易に保冷体収納部を設けることが出来、経済的である。
以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱の両開閉天板を開いた状態の斜視図である。図2は、この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱の展開図である。図3は、この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱内の左右の側板に、保冷体収納部を設けた状態の断面図である。図4は、この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱の組立て完成斜視図である。
この紙箱Aは横長の直方体形状であり、上部に取り手を有するキャリータイプのものである。図2に示すように、横長の長方形状の後側板1を設け、この後側板1の後端縁に折り目aを介して、この紙箱Aの上面開口部のおよそ半分の大きさの開閉天板2を設け、この開閉天板2の後端縁に折り目bを介して折り込み板3を設けている。この折り込み板3の後端縁の左右の両端近くに凹状の係止切り欠き4を夫々設け、前記折り目bの中央から折り込み板3上に山形の切り込み5を設けている。この切り込み5を設けた箇所には前記折り目bを設けていない。また、前記開閉天板2及び折り込み板3の左端縁において、前記折り目b付近に一定長の突出部6を設けている。
前記後側板1の前端縁には折り目cを介して、この紙箱Aの底面とほぼ同大であって、前端縁に向かってやや先細となった底板片7を設けている。これにより、底板片7の左右の幅は後側板1の幅より小さくなっている。この底板片7の前端縁の中央には一定幅の突片7aを設け、この突片7aの右側は一定幅で切り取られた形状となっている。
前記後側板1の左端縁には折り目dを介して左側板8を設け、この左側板8の後端縁には折り目eを介して、長方形状の左側上板9を設けている。この左側上板9は、左側板8より縦の長さが幾分長くなっている。前記折り目eの左右端から中央に一定幅入った箇所からこの左側上板9上に半円形状の切り込み10を設け、さらに、この切り込み10によって形成される半円形状片10a上に前記折り目eの中央を下端部として上部にかけて一定長の切り込み11を設け、この切り込み11の下部右側は扇形切り欠き11aを形成している。
また、この左側上板9の後端縁の中央には一定幅の突片9aを設け、この左側上板9上であって、前記切り込み10の外側の位置に透孔9bを2つ並設している。また、この左側上板9の右端縁の、前記開閉天板2の突出部6に相応する個所は、当該突出部の分だけ、切り欠いた状態となっている。
さらに、この左側板8の前端縁に折り目gを介して逆さ台形状の底板片12を設け、この底板片12の左端縁は折り目hを介して三角形状の貼着片13を形成している。また、前記折り目gの中央には一定幅の切り込み12aを設けている。
この左側板8の左端縁には、折り目iを介して前側板14を設け、この前側板14の後端縁には折り目jを介して前記開閉天板2と同構造の開閉天板15を設け、この前側板14の左端縁には折り目kを介して貼着片16を設けている。また、この前側板14の前端縁には折り目mを介して、この紙箱Aの底面のほぼ半分の大きさの横長の長方形状の底板片17を設けており、前記折り目mの中央には一定幅の切り込み17aを設けている。
前記後側板1の右端縁には折り目nを介して前記左側板8と同じ右側板18を設け、この右側板18の後端縁には折り目oを介して前記左側上板9とほぼ同構造の右側上板19を設け、この右側板18の前端縁には折り目pを介して前記底板片12とほぼ同様の底板片20を設けている。
次に、この紙箱Aを展開図の状態から組み立て形成する。まず、この紙箱Aの後側板1、左側板8、前側板14、右側板18を各折り目d、i、k、nによって内側に折り曲げ、貼着片16の外側に接着剤を塗り付けて右側板18の右端縁の内側に貼り付け、この紙箱Aを角筒状に設ける。そして、底板片7を折り目cを介して、角筒状の紙箱Aの底面の開口部を塞ぐように略直角に折り曲げ、底板片7の突片7aを対向する前側板14の折り目mの切り込み17aに差し入れて係止し、その下から、底板片17を同様に折り曲げ、さらに、底板片12、20を同様に折り曲げ、これらの底板片12、20の貼着片13、21の内側を底板片7、17の外側に夫々貼り付ける。これにより、紙箱Aの底板を形成する。
続いて、まず、前記半円形状の切り込み10によって形成される半円形状片10aを立設した状態で残し、図3に示すように、その外側の左側上板9を折り目eにより底部に向けて折り込んで内側に凸湾曲した状態で、左側上板9の先端の突片9aを左側板8の切り込み12aに差し入れて係止する。この時、左側上板9の先端外側は、前記底板片7の端縁によっても係止された状態にある。これにより、左側上板9と左側板8によって内側にやや膨らんだ形状の左側の保冷体収納部22を形成する。この時、保冷体収納部22の上部内側面には、前記半円形状の切り込み10によって半円形状の開口部が設けられている。同様にして右側上板19も折り込んで右側の保冷体収納部23を形成する。
そして、前記開閉天板2、15を折り目a、jにより紙箱Aの上面の開口部を塞ぐように夫々折り込み、前記山形の切り込み5、25によって形成される山形片5a、25aを水平な状態のままにし、前記折り込み板3、24を折り目b、qにより折り上げて略垂直に立設させて互いに重ね、同時に折り込み板3、24の水平な状態にある前記山形片5a、25aを互いに重ねて前記山形の切り込み5、25によって折り込み板3、24に開口部が形成され、当該紙箱Aの取り手となる。前記半円形状片10a、26aを内側に倒して当該半円形状片10a、26aの縦方向の切り込み11、27に前記折り込み板3、24の左右の端部を差し入れ、そして、開閉天板2、15及び折り込み板3、24の突出部6、28を半円形状片10a、26aの扇形切り欠き11a、27a内に嵌め入れ、さらに、この折り込み板3、24の左右の係止切り欠き4、29に各半円形状片10a、26aの縦方向の切り込み11、27を夫々係止する。この様にして、紙箱Aを形成する。
この状態では、紙箱A内の左右の側面に保冷体収納部22、23を設けており、加えて、半円形状片10a、26aは、紙箱A外にあって保冷体収納部22、23の上部内側面は開口した状態にあり、さらに、この保冷体収納部22、23の内側面には、透孔9bを設けているので、保冷体収納部22、23の中に保冷体Cを入れた場合、紙箱A内を充分に保冷状態に保つことが出来る。
次に、この紙箱Aを折り畳むには、折り込み板3、24の左右から各半円形状片10a、26aの係止を外し、この折り込み板3、24の重合を解除して各開閉天板2、15を上方へ持ち上げ、この紙箱Aの上面を開口し、また、左側上板9及び右側上板19を外側へ開く、さらに、底板片7の突片7aの切れ込み17aへの係止を解除し、紙箱A全体を折り目i、n(又はd、k)を境にし、前記底板片7、17を折り目c及びmにより上方へ上げる。これにより、各底板片12、20の貼着片13、21によって底板片7、17は貼着されているため、折り目h、rを介して持ち上がり、全体を扁平に折り畳む。
この時、底板片7の前端縁の中央の突片7aの右側を一定幅で切り取っているので、この部分に指を掛ければ比較的容易に、突片7aの切れ込み17aへの係止を解除でき、底板片7を持ち上げることが出来る。
一般的には、この扁平に折り畳まれた状態で店頭に保管準備され、ケーキ等の販売に応じて前記の手順で瞬時に組み立てられ、紙箱A内の左右の保冷体収納部22、23に保冷体Cを入れて、これらの保冷体収納部22、23の間のスペースにケーキ等を載置して顧客に手渡される。
次に、この発明の実施例2を説明する。図5は、この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の開閉天板を開けた状態の斜視図である。図6は、この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の左側板及び左側上板の正面図である。図7は、この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の開閉天板を開け、左右の半円形状の切り込み片を夫々内側に折り曲げた状態の斜視図である。図8は、この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の組立て完成斜視図である。
この実施例2では、箱本体は前記実施例1とほぼ同構造であり、それ故、前記実施例1と異なる構成についてのみ説明する。この実施例2の紙箱Bと前記実施例1の紙箱Aにおいて、大きく異なるのは、上部に取り手を有するキャリータイプの紙箱Aか、取り手を有しないボックスタイプの紙箱Bかと言うことであり、この実施例2は、取り手の無いボックスタイプである。
従って、この実施例2では、前記後側板31の上端に折り目を介して天板32を設け、この天板32の前端に設けた係止片32aを、前側板33の係止溝33aに挿入するものである。
また、この紙箱Bには、取り手が無いので、図6に示すように、前記実施例1において、取り手を係止していた各半円形状片34には、縦長の切り込み11、27や扇型の切り欠き11a、27aを設けていない。
さらに、この実施例2では、左側上板35の折り目eの上方であって、半円形状片34の外側の位置に、さらに、もう一本折り目fを設けている。この折り目fと前記折り目eによって、左側上板35を底部に向けてコ字形に折り込んで、幅を持った保冷体収納部30を形成することが出来る。右側板側にも同様の構成を設けている。
そして、この紙箱Bの組立てに際しては、前記実施例1と同様の手順にて組立て、左側上板35及び右側上板35を底部に向けて夫々コ字形に折り込んで、保冷体収納部30を夫々形成し、当該個所に保冷体Cを入れた後、図7に示すように、各半円形状片34を内側に折り曲げ、図8に示すように、当該各半円形状片34の上から天板32を閉じて、この紙箱Bの上面の開口部を塞ぐ。この様にして、この実施例2の紙箱Bを形成して使用する。他の構成は、前記実施例1と同様である。
この状態では、各半円形状片34は、紙箱B内にあるが、天板32と平行でほぼ当接した状態にあり、紙箱B内に載置されるケーキ等と接触したりすることは無い。また、紙箱B内の左右の側面に保冷体収納部30を設けており、加えて、各保冷体収納部30の上面と内側面は、開口した状態にあるので、この紙箱B内を充分な保冷状態に保つことが出来る。
また、前記折り目e、fをミシン目で設けることにより、保冷体収納部30が左右のどちらか一つだけで良い場合、不要な方の側板上板を折り目e、fのどちらかの折り目によって切り取れば、紙箱B内を広く使うことが出来る。
前記実施例1、2では、いわゆるキャリータイプの紙箱Aとボックスタイプの紙箱Bの構成を具体的に記載しているが、この発明の実施例1、2が実施出来るキャリータイプの紙箱、ボックスタイプの紙箱であるならば、他の構成のものでももちろん良い。また、紙箱A、B内の左右の側面で保冷体収納部22、23,30を設けているが、保冷体収納部が一つで良い場合は、もちろん一つ設けるだけでよい。
前記実施例1では、底板片7に突片7a、左側上板9に突片9a、右側上板19に突片19aを夫々設け、切り込み17a、12a、20aに夫々差し入れて係止しているが、これらの構成は無くても良い。また、折り込み板3、24と開閉天板2、15に突出部6、28を設け、扇形切り欠き11a、27aに嵌め入れているが、これらの構成は無くても良い。
また、折り込み板3、24に係止切り欠き4、29を設けているが、これらは無くても良く、保冷体収納部22、23の内側面に、透孔9bを設けているが、これらの透孔9bは無くても良い。また、左側上板9及び右側板19の切り込みの形状は、半円形状に限るものではなく、略山形ならば、他の形状でももちろんよい。
また、保冷体収納部22、23、30の中には、保冷体Cのほか、ロウソクやナプキンなど他の備品を入れてももちろん良い。
この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱の両開閉天板を開いた状態の斜視図である。 この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱の展開図である。 この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱内の左右の側板に、保冷体収納部を設けた状態の断面図である。 この発明の実施例1の保冷体収納部付紙箱の組立て完成斜視図である。 この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の開閉天板を開けた状態の斜視図である。 この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の左側板及び左側上板の正面図である。 この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の開閉天板を開け、左右の半円形状の切り込み片を内側に夫々折り曲げた状態の斜視図である。 この発明の実施例2の保冷体収納部付紙箱の組立て完成斜視図である。
符号の説明
A 紙箱 B 紙箱 C 保冷体
1 後側板 2 開閉天板 3 折り込み板
4 切り欠き 5 切り込み 6 突出部
7 底板 8 左側板 9 左側上板
10 切り込み 11 切り込み 12 底板
13 貼着片 14 前側板 15 開閉天板
16 貼着片 17 底板 18 右側板
19 右側上板 20 底板 21 貼着片
22 保冷体収納部 23 保冷体収納部 24 折り込み板
25 切り込み 26 切り込み 27 切り込み
28 突出部 29 切り欠き 30 保冷体収納部
31 後側板 32 天板 33 前側板
34 半円形状片 35 左側上板、右側上板

Claims (3)

  1. 底板の四辺に設けられた各板体を折り目により折り込んで各側板を形成する組み立て紙箱において、
    一つの側板の上端縁に折り目を介して当該側板の長さより長い側板上板を設け、当該側板上板上であって前記折り目の両端より内側箇所の当該折り目から上部に略山形の切り込みを設け、当該略山形の切り込みによって形成される略山形片を残したまま、前記側板上板を前記折り目により当該紙箱の底板に向けて折り込み、
    当該折り込まれた側板上板と相対向する側板によって、内側面が開口した保冷体収納部を設け、
    前記側板と側板上板との間の折り目の上方にもう1本折り目を設け、前記側板上板を当該2本の折り目によりコ字型にして当該紙箱の底板に向けて折り込み、その際、当該側板上板を内側に凸湾曲させてその先端を底板上に当接させ、
    前記紙箱の底板を四方の各側板の下端縁に折り目を介して設けた各底板片を重ねて形成し、前記側板上板を設けていない相対向する各側板の一方の側板の底板片の横幅を当該紙箱の底板の横幅よりやや短く設け、各底板片を重ねて紙箱の底板を形成する際、前記側板上板を設けていない相対向する各側板の一方の側板の底板片を各底板片の最上位に位置させ、当該底板片の左右の両端縁に前記折り込んだ各側板上板の先端縁を係止したことを特徴とする、記載の保冷体収納部付組立て紙箱。
  2. 前記折り込まれた側板上板の外端に突片を設け、当該突片を対向する底板に穿った透孔内に挿入係止したことを特徴とする、前記請求項1に記載の保冷体収納部付組立て紙箱。
  3. 前記側板上板を折り込む、側板と側板上板との間の折り目をミシン目として、当該折り目により前記側板上板を切り取り自在に設けたことを特徴とする、前記請求項1又は2に記載の保冷体収納部付組立て紙箱。
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