JP5280921B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5280921B2
JP5280921B2 JP2009087119A JP2009087119A JP5280921B2 JP 5280921 B2 JP5280921 B2 JP 5280921B2 JP 2009087119 A JP2009087119 A JP 2009087119A JP 2009087119 A JP2009087119 A JP 2009087119A JP 5280921 B2 JP5280921 B2 JP 5280921B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
time
detection position
arrival time
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009087119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010239024A (ja
Inventor
一真 石川
透 高浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009087119A priority Critical patent/JP5280921B2/ja
Publication of JP2010239024A publication Critical patent/JP2010239024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5280921B2 publication Critical patent/JP5280921B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、例えば電子部品実装機やスクリーン印刷機などに用いられ、回路基板を所定のレーン(基板搬送路)に沿って搬送する基板搬送装置に関する。
回路基板に電子部品を実装する生産ラインには、例えば、基板供給装置やスクリーン印刷機や電子部品実装機などが、一列に配置されている。これらの機器が連なることにより、生産ラインには、レーンが形成されている。レーンには、複数の回路基板が、所定間隔ごとに、一列に並んで配置されている。
しかしながら、例えば、先発の回路基板がレーンの途中で引っかかり、後発の回路基板が先発の回路基板に追いついてしまう場合がある。また、例えば、隣り合う二枚の回路基板の搬送間隔が広い場合、当該搬送間隔にオペレータが新たな回路基板を割り込ませてしまう場合がある。また、例えば、前工程のコンベアベルトに不具合が発生し、回路基板の搬送間隔が極めて狭くなる場合がある。これらの場合、二枚の回路基板が連結した状態で、レーンを流れることになる。二枚の回路基板の連結が電子部品実装機で発生すると、電子部品実装後の先発の回路基板と、電子部品実装前の後発の回路基板と、が連結したまま、当該電子部品実装機の下流側に送り出されることになる。
この点に鑑み、特許文献1には、レーンにおける複数の回路基板の連結を検出可能な電子部品実装機が開示されている。同文献開示の電子部品実装機は、複数のセンサを備えている。複数のセンサは、電子部品実装機の基板搬出待機位置に配置されている。複数のセンサは、回路基板の搬送方向に沿って、所定間隔だけ離間して、配置されている。
回路基板が単独の場合と、複数の回路基板が連結している場合と、では搬送方向全長が異なる。同文献開示の電子部品実装機は、この搬送方向全長の相違を検出している。すなわち、複数のセンサのうち、最も下流側のセンサの位置に回路基板の下流端を揃え、上流側のセンサが当該回路基板の上流側部分を検出しているか否かにより、回路基板の搬送方向全長の長短を計測している。そして、回路基板の搬送方向全長が長い場合に、複数の回路基板が連結していると判断している。
特開2004−71892号公報
しかしながら、特許文献1の電子部品実装機によると、複数の回路基板の連結を検出するために、少なくとも二つのセンサが必要になる。このため、電子部品実装機の機器的構造、電気的構造が複雑になる。
また、特許文献1の電子部品実装機によると、回路基板の搬送方向全長を計測するために、回路基板の搬送を一旦停止する必要がある。このため、例えば基板搬出待機位置など、回路基板の搬送が必然的に停止する位置でしか、回路基板の搬送方向全長を計測することができない。つまり、回路基板の搬送が必然的に停止する位置でしか、複数の回路基板の連結を検出することができない。このように、特許文献1の電子部品実装機によると、複数の回路基板の連結を検出する位置の、配置の自由度が低い。
本発明の基板搬送装置は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、検出手段の配置数が少ない場合であっても、複数の回路基板が連結している可能性の有無を判断可能な基板搬送装置を提供することを目的とする。また、本発明は、複数の回路基板の連結を検出する位置の、配置の自由度が高い基板搬送装置を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の基板搬送装置は、複数の回路基板が並んで搬送されるレーンの一部を構成するレーン分割区間を備えてなる基板搬送装置であって、前記レーン分割区間は、前記回路基板が通過する第一検出位置を備え、さらに、該第一検出位置における該回路基板を検出可能な第一検出手段と、該第一検出手段の検出信号から該第一検出位置における該回路基板の通過時間を計測可能な第一タイマと、少なくとも該通過時間から、複数の該回路基板が連結している可能性の有無を判断する制御部と、を備えてなることを特徴とする。
ここで、「複数の回路基板が連結している」とは、複数の回路基板が接触して連なっている場合は勿論、複数の回路基板の搬送間隔が極めて狭い場合(つまり非接触の場合)も含む。第一検出位置における通過時間は、単独の回路基板を搬送する場合よりも、連結した複数の回路基板を搬送する場合の方が、長くなる。この点に着目して、本発明の基板搬送装置は、複数の回路基板の連結の可能性の有無を判断している。本発明の基板搬送装置によると、複数の回路基板の連結を検出するために要する、検出手段の配置数が少なくなる。
また、本発明の基板搬送装置によると、回路基板の搬送を停止することなく、複数の回路基板の連結の可能性の有無を判断することができる。このため、第一検出位置の配置の自由度が高い。すなわち、レーン分割区間のあらゆる部分に、第一検出位置を配置することができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、前記レーン分割区間は、前記回路基板に所定の処理を施す処理位置を備え、前記第一検出位置は、該処理位置の上流側および下流側のうち、少なくとも一方に配置されている構成とする方がよい。
第一検出位置が処理位置の下流側に配置されている場合は、処理位置の下流側における、複数の回路基板の連結の可能性の有無を判断することができる。このため、処理後の回路基板に連なって、処理前の回路基板が、次工程に搬送されるのを抑制することができる。
第一検出位置が処理位置の上流側に配置されている場合は、処理位置の上流側における、複数の回路基板の連結の可能性の有無を判断することができる。すなわち、処理位置において所定の処理を施す前に、複数の回路基板の連結を認識することができる。このため、全ての回路基板に確実に処理を施すことができる。特に、レーンにおける複数の回路基板の搬送間隔が狭くなっている場合に、第一検出位置を処理位置の上流側に配置すると、回路基板に対する処理漏れを抑制することができる。このため、回路基板の生産効率を向上させることができる。
(3)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記制御部は、前記通過時間と所定の搬送許容時間とを比較し、該通過時間が該搬送許容時間以下の場合に、前記第一検出位置よりも上流側からの前記回路基板の搬出が完了したと判断する構成とする方がよい。
本構成によると、実際の回路基板の通過時間と所定の搬送許容時間とを比較することで、複数の回路基板の連結の可能性の有無を判断している。具体的には、通過時間が搬送許容時間以下の場合に、制御部が、複数の回路基板が連結している可能性がない、つまり単独の回路基板の、第一検出位置よりも上流側からの搬出が完了したと判断している。本構成によると、回路基板連結の可能性がない場合を、確実に抽出することができる。
(4)好ましくは、上記(3)の構成において、前記回路基板が前記第一検出位置を通過し終える時点において、該回路基板の速度が該回路基板の最高速度に到達している場合は、該速度が該最高速度に到達していない場合よりも、前記搬送許容時間を短く設定する構成とする方がよい。
回路基板の速度は、複数の回路基板において、必ずしも一定ではない。すなわち、充分に加速されていない回路基板の場合、第一検出位置を通過し終える時点において、当該回路基板の速度は未だ最高速度に到達していない。これに対して、充分に加速されている回路基板の場合、第一検出位置を通過し終える時点において、当該回路基板の速度は最高速度に到達している。
この点に鑑み、本構成では、第一検出位置を通過し終える時点における回路基板の速度に応じて、搬送許容時間を切り替えている。すなわち、第一検出位置を通過し終える時点の回路基板の速度が、回路基板の最高速度に到達している場合は、第一検出位置における回路基板の通過時間が短くなる。この場合は、搬送許容時間を短く設定している。これに対して、第一検出位置を通過し終える時点の回路基板の速度が、回路基板の最高速度に到達していない場合は、第一検出位置における回路基板の通過時間が長くなる。この場合は、搬送許容時間を長く設定している。本構成によると、回路基板の加速状況に応じて搬送許容時間を切り替えない場合と比較して、より確実に複数の回路基板の連結を検出することができる。
(4−1)好ましくは、上記(4)の構成において、前記搬送許容時間をt1、前記回路基板が前記第一検出位置に到着した時点の速度をV0、該回路基板の最高速度をV、該回路基板の加速度をa、該回路基板の搬送方向全長をX、補正係数をnとして、前記制御部は、該搬送許容時間t1を下記の式から算出する構成とする方がよい。
(V−V0)/(2a)がXn以上の場合、
Figure 0005280921
(V−V0)/(2a)がXn未満の場合、
Figure 0005280921
ここで、回路基板の最高速度V、回路基板の加速度aは、本構成の基板搬送装置のスペックから算出される定数である。例えば、レーン分割区間がコンベアベルトの場合、コンベア駆動用のモータ、ギア、プーリなどのスペックから、回路基板の最高速度V、回路基板の加速度aは算出される。
搬送許容時間t1は、(V−V0)/(2a)=Xnを境に、二段階に切り替えられる。式1は、回路基板が第一検出位置を通過し終える時点において、回路基板の速度が回路基板の最高速度Vに到達していない場合に用いられる。式1を用いると、搬送許容時間t1が長くなる。これに対して、式2は、回路基板が第一検出位置を通過し終える時点において、回路基板の速度が回路基板の最高速度Vに到達している場合に用いられる。式2を用いると、搬送許容時間t1が短くなる。本構成によると、回路基板の加速状況に応じて、より確実に、複数の回路基板の連結の可能性の有無を判断することができる。
(4−2)好ましくは、上記(4−1)の構成において、前記補正係数nは、1以上2以下とする方がよい。ここで、補正係数nを1以上2以下としたのは、1未満の場合、搬送されている回路基板が連結していない場合であっても、複数の回路基板が連結している可能性があると判断されてしまうからである。また、補正係数nを2以下としたのは、2超過の場合、搬送されている回路基板が複数連結している場合であっても、複数の回路基板が連結している可能性がないと判断されてしまうからである。
(5)好ましくは、上記(3)または(4)の構成において、前記レーン分割区間は、前記第一検出位置よりも下流側に配置され、前記回路基板が通過する第二検出位置を備え、さらに、該第二検出位置における該回路基板を検出可能な第二検出手段と、前記第一検出手段の検出信号および該第二検出手段の検出信号から、該回路基板が該第一検出位置を通過し終えてから該第二検出位置に到着するまでの時間である到着時間を計測可能な第二タイマと、を備え、前記制御部は、前記通過時間が前記搬送許容時間超過の場合に、該到着時間と所定の到着予定時間とを比較し、該到着時間と該到着予定時間とが略等しい場合に、該第二検出位置よりも上流側からの該回路基板の搬出が完了したと判断し、該到着時間が該到着予定時間よりも略短い場合に、複数の該回路基板が連結していると判断し、該到着時間が該到着予定時間よりも略長い場合に、エラーが発生していると判断する構成とする方がよい。
ここで、「到着時間と到着予定時間とが略等しい場合」とは、到着時間と到着予定時間とが同値である場合は勿論、到着時間と到着予定時間との間に所定の補正量が設定されている場合も含む。
例えば、到着予定時間を100%として、到着時間に長短10%の補正量が設定されている場合は、到着時間が到着予定時間に対して90%以上110%以下であれば、到着時間と到着予定時間とが略等しいと判断される。
「到着時間が到着予定時間よりも略短い場合」とは、到着時間と到着予定時間との間に所定の補正量が設定されていない場合は、到着時間が到着予定時間よりも短いことをいう。到着時間と到着予定時間との間に所定の補正量が設定されている場合は、当該補正量を考慮してもなお、到着時間が到着予定時間よりも短いことをいう。
例えば、到着予定時間を100%として、到着時間に長短10%の補正量が設定されている場合は、到着時間が到着予定時間に対して90%未満であれば、到着時間が到着予定時間よりも略短いと判断される。
「到着時間が到着予定時間よりも略長い場合」とは、到着時間と到着予定時間との間に所定の補正量が設定されていない場合は、到着時間が到着予定時間よりも長いことをいう。到着時間と到着予定時間との間に所定の補正量が設定されている場合は、当該補正量を考慮してもなお、到着時間が到着予定時間よりも長いことをいう。
例えば、到着予定時間を100%として、到着時間に長短10%の補正量が設定されている場合は、到着時間が到着予定時間に対して110%超過であれば、到着時間が到着予定時間よりも略長いと判断される。
なお、補正量は、到着時間に対する相対値であっても、絶対値であってもよい。相対値の場合、補正量は、到着予定時間を100%として、長短5%以上10%以下であってもよい。絶対値の場合、補正量は、長短0.05秒以上0.1秒以下であってもよい。
通過時間が搬送許容時間超過の場合であって、かつ到着時間と到着予定時間とが略等しい場合、到着時間の遅延分(=到着時間の終点と到着予定時間の終点との時刻差)は、通過時間の遅延分(=通過時間の終点と搬送許容時間の終点との時刻差)だけに起因していると考えられる。この場合、制御部は、第二検出位置よりも上流側からの回路基板の搬出が完了したと判断する。つまり、単独の回路基板の搬出が完了したと判断する。
通過時間が搬送許容時間超過の場合であって、かつ到着時間が到着予定時間よりも略短い場合、回路基板の搬送方向全長が長いことが考えられる。すなわち、複数の回路基板が連結していると考えられる。この場合、制御部は、複数の回路基板が連結していると判断する。
通過時間が搬送許容時間超過の場合であって、かつ到着時間が到着予定時間よりも略長い場合、第一検出位置と第二検出位置との間で、回路基板の搬送が正常に行われていないと考えられる。この場合、制御部は、何らかのエラーが発生したと判断する。
本構成によると、回路基板の搬出完了と複数の回路基板の連結とエラーとを、確実に判別することができる。
また、特許文献1の電子部品実装機の場合、少なくとも二つのセンサが必須である。これに対して、本構成も、二つの検出位置(第一検出位置および第二検出位置)が必須である。
しかしながら、特許文献1の電子部品実装機の場合、生産する回路基板の搬送方向全長に応じて、逐一、二つのセンサの間隔を変更する必要がある。この点、本構成の場合、生産する回路基板の搬送方向全長に応じて、二つの検出位置の間隔を変更する必要がない。このため、本構成は、搬送方向全長の異なる複数種類の回路基板を生産する生産ラインに用いるのに好適である。
本発明によると、検出手段の配置数が少ない場合であっても、複数の回路基板が連結している可能性の有無を判断可能な基板搬送装置を提供することができる。また、本発明によると、複数の回路基板の連結を検出する位置の、配置の自由度が高い基板搬送装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の基板搬送装置を備える電子部品実装機の上面図である。 (a)は、回路基板搬送時の同電子部品実装機の処理位置付近を右方向から見た断面図である。(b)は、電子部品実装時の同電子部品実装機の処理位置付近を右方向から見た断面図である。 本実施形態の基板搬送装置の模式図である。 同基板搬送装置の、回路基板に電子部品を実装する前の状態の模式図である。 同基板搬送装置の、回路基板に電子部品を実装した後の状態の模式図である。 同基板搬送装置の、回路基板が第一検出位置に到着した状態の模式図である。 同基板搬送装置の、回路基板が第一検出位置を通過し終えた状態の模式図である。 同基板搬送装置の、回路基板が第二検出位置に到着した状態の模式図である。 同基板搬送装置の、二枚の連結した回路基板が第一検出位置に到着した状態の模式図である。 同基板搬送装置の、二枚の連結した回路基板が第一検出位置を通過し終えた状態の模式図である。 同基板搬送装置の、二枚の連結した回路基板が第二検出位置に到着した状態の模式図である。 本実施形態の基板搬送装置における回路基板の連結判断方法のフローチャートである。 回路基板の軸方向全長が短く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が短い場合の回路基板の速度変化の模式図である。 回路基板の軸方向全長が短く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が長い場合の回路基板の速度変化の模式図である。 回路基板の軸方向全長が長く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が短い場合の回路基板の速度変化の模式図である。 回路基板の軸方向全長が長く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が長い場合の回路基板の速度変化の模式図である。 第一検出位置に到達する前に回路基板がコンベアベルト上で小さく跳ねた場合の回路基板の速度変化の模式図である。 第一検出位置に到達する前に回路基板がコンベアベルト上で大きく跳ねた場合の回路基板の速度変化の模式図である。 回路基板の通過時間が搬送時間以内の場合の模式図である。 回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合の模式図である。 回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合であって、かつ到着時間が到着予定時間未満の場合の模式図である。 回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合であって、かつ到着時間と到着予定時間とが等しい場合の模式図である。 回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合であって、かつ到着時間が到着予定時間超過の場合の模式図である。 三組のコンベアベルトを備える基板搬送装置の模式図である。
以下、本発明の基板搬送装置を、電子部品実装機に用いた実施の形態について説明する。
<電子部品実装機の機械的構成>
まず、本実施形態の基板搬送装置を備える電子部品実装機の機械的構成について説明する。図1に、本実施形態の基板搬送装置を備える電子部品実装機の上面図を示す。図2(a)に、回路基板搬送時の同電子部品実装機の処理位置付近を右方向から見た断面図を示す。図2(b)に、電子部品実装時の同電子部品実装機の処理位置付近を右方向から見た断面図を示す。以下に示す図においては、説明の便宜のため、電子部品実装前の回路基板90に平行ハッチングを、電子部品実装後の回路基板90にクロスハッチングを、それぞれ施す。図1、図2(a)、図2(b)に示すように、電子部品実装機1は、基板搬送装置2と、スライダ3と、部品供給装置4と、基台5と、を備えている。電子部品実装機1の左右両側には、複数の電子部品実装機(図略)が、直列に並んでいる。
[基台および部品供給装置]
基台5は、直方体箱状を呈している。基台5は、工場のフロアに配置されている。部品供給装置4は、基台5の前方に配置されている。部品供給装置4は、複数のカセット式フィーダ40を備えている。カセット式フィーダ40には、多数の電子部品が装着されている。電子部品は、カセット式フィーダ40から、後述する吸着ノズル30により、取り出される。
[スライダ]
スライダ3は、基台5の上面に配置されている。スライダ3は、基台5の上面に対して、左右方向に移動可能である。スライダ3は、吸着ノズル30を備えている。吸着ノズル30は、電子部品を吸着、解放可能である。吸着ノズル30は、スライダ3に対して、前後方向に移動可能である。スライダ3の左右方向の移動と、吸着ノズル30の前後方向の移動と、を適宜組み合わせることにより、吸着ノズル30は、前後左右方向に自在に移動することができる。
[基板搬送装置]
基板搬送装置2は、前後一対の支持部材20F、20Rと、前後一対のコンベアベルト21F、21Rと、前後一対の搬入位置用リフタ装置25F、25Rと、前後一対の処理位置用リフタ装置26F、26Rと、前後一対の搬出位置用リフタ装置27F、27Rと、前後一対の押圧部材23F、23Rと、バックアッププレート昇降装置24とレーン分割区間Lと、第一センサと、第二センサと、第一タイマと、第二タイマと、制御ユニットと、表示装置と、を備えている。第一センサは、本発明の第一検出手段に含まれる。第二センサは、本発明の第二検出手段に含まれる。第一センサ、第二センサ、第一タイマ、第二タイマ、制御ユニット、表示装置については、後で詳しく説明する。
前後一対の支持部材20F、20Rは、各々、基台5の左右方向全長に亘って延在している。支持部材20F、20Rは、基台5の上面に配置されている。前方の支持部材20Fは、基台5の上面に固定されている。後方の支持部材20Rは、前後方向に移動可能である。
前後一対のコンベアベルト21F、21Rは、各々、基台5の左右方向全長に亘って延在している。前方のコンベアベルト21Fは、前方の支持部材20Fに配置されている。後方のコンベアベルト21Rは、後方の支持部材20Rに配置されている。コンベアベルト21F、21Rは、前後方向に対向している。コンベアベルト21F、21Rは、各々、図示しないモータにより駆動される。
コンベアベルト21F、21Rにより、回路基板90は、左側(上流側)から右側(下流側)に向かって搬送される。すなわち、コンベアベルト21F、21Rには、左側の電子部品実装機のコンベアベルトから、回路基板90が受け渡される。また、コンベアベルト21F、21Rは、右側の電子部品実装機のコンベアベルトに、回路基板90を払い出す。このように、複数のコンベアベルトが、左右方向に一列に連なることにより、回路基板90を生産するレーンが形成されている。コンベアベルト21F、21Rが延在している区間が、電子部品実装機1の基板搬送装置2の、レーン分割区間Lである。
レーン分割区間Lには、左側から右側に向かって、搬入位置Aと、処理位置Bと、搬出位置Cと、が割り当てられている。処理位置Bにおいて、回路基板90に電子部品(図略)が実装される。また、レーン分割区間Lの処理位置Bと搬出位置Cとの間には、第一検出位置Dが配置されている。また、レーン分割区間Lの搬出位置Cの右側には、第二検出位置Eが配置されている。
前後一対の処理位置用リフタ装置26F、26Rは、各々、処理位置Bの左右方向全長を含むように、配置されている。前方の処理位置用リフタ装置26Fは、コンベアベルト21Fの後方に配置されている。処理位置用リフタ装置26Fは、支持部材20Fと略平行に配置されている。
後方の処理位置用リフタ装置26Rは、コンベアベルト21Rの前方に配置されている。処理位置用リフタ装置26Rは、処理位置用リフタ装置26Fと、前後方向に対称に配置されている。処理位置用リフタ装置26Rの構成は、処理位置用リフタ装置26Fの構成と同様である。
前後一対の処理位置用リフタ装置26F、26Rが上下動することにより、前後一対のコンベアベルト21F、21Rと、前後一対の処理位置用リフタ装置26F、26Rと、の間で、回路基板90の受け渡しをすることができる。
前後一対の搬入位置用リフタ装置25F、25Rは、前後一対の処理位置用リフタ装置26F、26Rの左側に配置されている。搬入位置用リフタ装置25F、25Rの構成は、処理位置用リフタ装置26F、26Rの構成と同様である。
前後一対の搬出位置用リフタ装置27F、27Rは、前後一対の処理位置用リフタ装置26F、26Rの右側に配置されている。搬出位置用リフタ装置27F、27Rの構成は、処理位置用リフタ装置26F、26Rの構成と同様である。
前後一対の押圧部材23F、23Rは、各々、処理位置Bの左右方向全長を含むように、配置されている。前方の押圧部材23Fは、支持部材20Fの上方に配置されている。後方の押圧部材23Rは、支持部材20Rの上方に配置されている。
バックアッププレート昇降装置24は、処理位置Bの左右方向全長を含むように配置されている。バックアッププレート昇降装置24は、処理位置用リフタ装置26F、26Rの下方に配置されている。バックアッププレート昇降装置24は、モータ240と、ベルト241と、三つのボールねじ242と、を備えている。ボールねじ242は、ナット(図略)とシャフトとを備えている。モータ240の駆動力は、ベルト241を介して、ナットに伝達される。シャフトに対してナットが螺動することにより、シャフトは上下方向に移動可能である。
ボールねじ242のシャフトの上端には、バックアッププレート91が固定されている。バックアッププレート91の上面には、複数のバックアップピン92が、脱着可能に植設されている。
<基板搬送装置の電気的構成>
次に、本実施形態の基板搬送装置の電気的構成について説明する。図3に、本実施形態の基板搬送装置の模式図を示す。図3に示すように、第一検出位置Dの直近には、第一センサ60が配置されている。第一センサ60は、第一検出位置Dを通過する回路基板90を、検出可能である。また、第一センサ60は、第一検出位置Dに到着した時点の回路基板90の速度を、検出可能である。第一検出位置Dにおける回路基板90の通過時間T1(回路基板90の右縁(複数の回路基板90が連結している場合は、最も右側の回路基板の右縁)が第一検出位置Dに到着してから、回路基板90の左縁(複数の回路基板90が連結している場合は、最も左側の回路基板の左縁)が第一検出位置Dを通過し終わるまでの時間)は、第一タイマ(図略)により計測される。
また、第二検出位置Eの直近には、第二センサ61が配置されている。第二センサ61は、第二検出位置Eを通過する回路基板90を、検出可能である。回路基板90の到着時間T2(回路基板90の左縁が第一検出位置Dを通過し終わってから、回路基板90の右縁が第二検出位置Eに到着するまでの時間)は、第二タイマ(図略)により計測される。
制御ユニット66は、制御部660と入出力ポート661と、を備えている。入出力ポート661は、第一センサ60、第二センサ61に、電気的に接続されている。制御部660は、CPU(Central Processing Unit)660aと、ROM(Read Only Memory)660bと、RAM(Random Access Memory)660cと、を備えている。制御部660は、入出力ポート661に電気的に接続されている。表示装置67は、入出力ポート661に電気的に接続されている。
<基板搬送装置の動き>
次に、本実施形態の基板搬送装置の動きについて説明する。
[回路基板が単独の場合]
まず、搬送される回路基板90が単独の場合、つまり回路基板90が複数連なっていない場合について説明する。
まず、回路基板90を、左側の電子部品実装機から搬入位置Aに搬入する。次いで、回路基板90を、搬入位置Aから処理位置Bに搬送する。
図4に、本実施形態の基板搬送装置の、回路基板に電子部品を実装する前の状態の模式図を示す。図5に、同基板搬送装置の、回路基板に電子部品を実装した後の状態の模式図を示す。
処理位置Bにおいては、図4に示すように回路基板90を所定の実装高さまで上昇させ、回路基板90に電子部品を実装する。詳しく説明すると、図2(a)、図2(b)に示すように、まず、モータ240を駆動し、ボールねじ242すなわちバックアッププレート91を上昇させる。次いで、バックアッププレート91により、処理位置用リフタ装置26F、26Rを持ち上げる。そして、処理位置用リフタ装置26F、26Rにより、回路基板90の下面の前後両縁付近を持ち上げる。並びに、バックアップピン92により、回路基板90の下面の所定部分を持ち上げる。その後、回路基板90の上面の前後両縁付近を、押圧部材23F、23Rに、当接させる。すなわち、上方の押圧部材23F、23Rと、下方の処理位置用リフタ装置26F、26Rと、により回路基板90を上下方向から挟持、固定する。それから、図1に示す吸着ノズル30により、カセット式フィーダ40から取り出した電子部品を、回路基板90の所定の位置に実装する。その後、図5に示すように、実装高さから回路基板90を下降させ、回路基板90をコンベアベルト21F、21Rに復帰させる。回路基板90をコンベアベルト21F、21Rに搭載した後、モータによりコンベアベルト21F、21Rを駆動させる。
図6に、本実施形態の基板搬送装置の、回路基板が第一検出位置に到着した状態の模式図を示す。図7に、同基板搬送装置の、回路基板が第一検出位置を通過し終えた状態の模式図を示す。図8に、同基板搬送装置の、回路基板が第二検出位置に到着した状態の模式図を示す。
コンベアベルト21F、21Rは、処理位置B、搬出位置Cを経由させた後、回路基板90を右側の電子部品実装機に払い出す。回路基板90を処理位置Bから搬出位置Cに搬送する際、回路基板90は、図6、図7に示すように、第一検出位置Dを通過する。この際、回路基板90の通過時間T1を、第一タイマにより計測する。
回路基板90を搬出位置Cからレーン分割区間Lの右側に搬出する際、回路基板90は、図8に示すように、第二検出位置Eを通過する。この際、回路基板90の到着時間T2を、第二タイマにより計測する。
[回路基板が複数連なっている場合]
次に、搬送される回路基板90が二枚連なっている場合について説明する。図9に、本実施形態の基板搬送装置の、二枚の連結した回路基板が第一検出位置に到着した状態の模式図を示す。図10に、同基板搬送装置の、二枚の連結した回路基板が第一検出位置を通過し終えた状態の模式図を示す。図11に、同基板搬送装置の、二枚の連結した回路基板が第二検出位置に到着した状態の模式図を示す。
図9〜図11に示すように、回路基板90は二枚連結している。二枚の連結した回路基板90の左右方向全長は、図6〜図8に示す単独の回路基板90の左右方向全長の、略二倍である。このため、図9、図10に示すように、第一検出位置Dの通過時間T1は、二枚の連結した回路基板90の方が、単独の回路基板90よりも、長くなる。また、図10、図11に示すように、第二検出位置Eの到着時間T2は、二枚の連結した回路基板90の方が、単独の回路基板90よりも、短くなる。
<基板搬送装置における回路基板の連結判断方法>
次に、本実施形態の基板搬送装置における回路基板の連結判断方法について説明する。図12に、本実施形態の基板搬送装置における回路基板の連結判断方法のフローチャートを示す。なお、説明においては、前出の図3〜図11を適宜参照する。
図4に示すように、回路基板90に電子部品を実装した後、処理位置Bからの回路基板90の搬出を開始する(S1)。搬出に際しては、図5に示すように、まず、回路基板90をコンベアベルト21F、21R上に復帰させる(S2)。次いで、コンベアベルト21F、21Rを駆動するために、モータを始動する(S3)。モータが始動すると、図6に示すように、回路基板90は、右方向に移動し、第一検出位置Dに到着する(S4)。続いて、第一センサ60により、第一検出位置Dに到着した時点の回路基板90の速度V0を、検出する。
図13に、回路基板の軸方向全長が短く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が短い場合の回路基板の速度変化の模式図を示す。図14に、回路基板の軸方向全長が短く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が長い場合の回路基板の速度変化の模式図を示す。図13、図14に示すように、コンベアベルト21F、21Rの速度は、モータ始動直後から一定の加速度(後述する回路基板90の加速度aに相当)で徐々に大きくなり、最高速度(後述する回路基板90の最高速度Vに相当)に到達する。
図13に示すように、処理位置Bから第一検出位置Dまでの距離が短い場合、回路基板90は充分に加速されていない状態のまま、第一検出位置Dを通過する。このため、回路基板90の第一検出位置Dの通過時間T1aは、長くなる。これに対して、図14に示すように、処理位置Bから第一検出位置Dまでの距離が長い場合、回路基板90は充分に加速された状態で、第一検出位置Dを通過する。このため、回路基板90の第一検出位置Dの通過時間T1bは、短くなる。すなわち、T1b<T1aとなる。
図15に、回路基板の軸方向全長が長く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が短い場合の回路基板の速度変化の模式図を示す。図16に、回路基板の軸方向全長が長く、かつ処理位置から第一検出位置までの距離が長い場合の回路基板の速度変化の模式図を示す。
図15に示すように、処理位置Bから第一検出位置Dまでの距離が短い場合、第一検出位置Dを通過し終えた時点において、回路基板90は充分に加速されている。しかしながら、第一検出位置Dに到着した時点においては、回路基板90は未だ充分に加速されていない。このため、回路基板90の第一検出位置Dの通過時間T1cは、長くなる。これに対して、図16に示すように、処理位置Bから第一検出位置Dまでの距離が長い場合、第一検出位置Dを通過し終えた時点において、回路基板90は充分に加速されている。かつ、第一検出位置Dに到着した時点において、回路基板90は充分に加速されている。このため、回路基板90の第一検出位置Dの通過時間T1dは、短くなる。すなわち、T1d<T1cとなる。
図17に、第一検出位置に到達する前に回路基板がコンベアベルト上で小さく跳ねた場合の回路基板の速度変化の模式図を示す。図18に、第一検出位置に到達する前に回路基板がコンベアベルト上で大きく跳ねた場合の回路基板の速度変化の模式図を示す。
図17、図18に示すように、回路基板90がコンベアベルト21F、21R上で跳ねている間、コンベアベルト21F、21Rの速度は上昇している。このため、回路基板90の第一検出位置Dの通過時間T1e、T1fは、図13に示す回路基板90がコンベアベルト21F、21R上で跳ねない場合の通過時間T1aと比較して、短くなる。また、回路基板90が跳ねている時間が長いほど、その間におけるコンベアベルト21F、21Rの速度の上昇幅は大きくなる。このため、図17、図18に示すように、回路基板90が小さく跳ねた場合の通過時間T1eよりも、回路基板90が大きく跳ねた場合の通過時間T1fの方が、短くなる。すなわち、T1f<T1e<T1aとなる。
このように、回路基板90の加速状況は、回路基板90の搬送方向全長や、搬送状態などにより変化する。また、回路基板90の加速状況の変化に応じて、第一検出位置Dの通過時間T1a〜T1fは異なってくる。
この点に鑑み、制御ユニット66は、回路基板90の加速状況に応じて、搬送許容時間t1を切り替えている。具体的には、図3に示すように、第一検出位置Dに到着した時点の回路基板90の速度V0は、制御ユニット66の制御部660のRAM660cに、一時的に格納される。一方、ROM660bには、予め、回路基板90の最高速度V、回路基板90の加速度(モータ回転数に由来する加速度であり、実際の加速度ではない)a、回路基板90の搬送方向全長X、補正係数n、前出の式1、式2が格納されている。CPU660aは、RAM660cから読み出した速度V0と、ROM660bから読み出した最高速度V、加速度aと、を用いて、(V−V0)/(2a)を演算する。並びに、CPU660aは、ROM660bから読み出した搬送方向全長X、補正係数nを用いて、Xnを演算する。そして、CPU660aは、(V−V0)/(2a)がXn以上の場合、式1を選択し、式1により搬送許容時間t1を設定する。一方、(V−V0)/(2a)がXn未満の場合、式2を選択し、式2により搬送許容時間t1を設定する(S5)。
図7に示すように、回路基板90が第一検出位置Dを完全に通過し終えると(S6)、まず、第一タイマにより、第一検出位置Dにおける回路基板90の通過時間T1を計測する(S7)。次いで、制御ユニット66の制御部により、実際の通過時間T1と、所定の搬送許容時間t1と、を比較する(S8)。
図19に、回路基板の通過時間が搬送時間以内の場合の模式図を示す。図19に示すように、比較の結果、通過時間T1(S4〜S6間)が搬送許容時間t1以内の場合、制御部は、第一検出位置Dよりも上流側からの、回路基板90の搬出が完了したと判断する(S9)。
図20に、回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合の模式図を示す。図20に示すように、比較の結果、通過時間T1が搬送許容時間t1超過の場合は、回路基板90が複数連結していることが考えられる。また、第一検出位置Dを通過中に、コンベアベルト21F、21R上で、回路基板90が、引っかかったり、跳ねたり、スリップしていることも考えられる。この場合は、図8、図11に示すように、回路基板90が第二検出位置Eに到着するのを待つ(S10)。そして、第二タイマにより、回路基板90の到着時間T2を計測する(S11)。続いて、制御ユニット66の制御部により、実際の到着時間T2と、所定の到着予定時間t2と、を比較する(S12)。具体的には、図3に示すように、到着時間T2は、制御ユニット66の制御部660のRAM660cに、一時的に格納される。一方、ROM660bには、予め、到着予定時間t2が格納されている。なお、到着予定時間t2は、単独の回路基板90が、正常に、第一検出位置Dを通過し終えてから、第二検出位置Eに到着するまでの時間である。
図21に、回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合であって、かつ到着時間が到着予定時間未満の場合の模式図を示す。図21に示すように、比較の結果、到着時間T2(S6〜S10間)が到着予定時間t2未満の場合は、図10、図11に示すように、搬送されている回路基板90の搬送方向全長が、単独の回路基板90と比較して、長いことが考えられる。この場合、制御部は、回路基板90が複数連結していると判断する(S13)。そして、図3に示すように、制御ユニット66からの指示により、表示装置67に、回路基板連結エラーが発生した旨を表示する。
図22に、回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合であって、かつ到着時間と到着予定時間とが等しい場合の模式図を示す。図22に示すように、比較の結果、到着時間T2と到着予定時間t2とが等しい場合は(S14)、到着時間T2の遅延分ΔT2(=到着時間T2の終点と到着予定時間t2の終点との時刻差)は、通過時間T1の遅延分ΔT1(=通過時間T1の終点と搬送許容時間t1の終点との時刻差)だけに起因していると考えられる。すなわち、第一検出位置Dを通過中に、コンベアベルト21F、21R上で、回路基板90が、引っかかったり、跳ねたり、スリップしたりして、遅延時間H1が発生し、当該遅延時間H1を反映して、通過時間T1の遅延分ΔT1、到着時間T2の遅延分ΔT2が発生したと考えられる。この場合、制御部は、第二検出位置Eよりも上流側からの、回路基板90の搬出が完了したと判断する(S15)。
図23に、回路基板の通過時間が搬送時間超過の場合であって、かつ到着時間が到着予定時間超過の場合の模式図を示す。図23に示すように、比較の結果、到着時間T2が到着予定時間t2超過の場合は、第一検出位置D〜第二検出位置E間において、回路基板90に、何らかの遅延時間H2が発生したと考えられる。例えば、第一検出位置D〜第二検出位置E間において、コンベアベルト21F、21R上で、回路基板90が、引っかかったり、跳ねたり、スリップしていることが考えられる。この場合は、到着時間T2の遅延分ΔT2は、通過時間T1の遅延分ΔT1よりも、大きくなる。この場合、制御部は、何らかのエラーが発生したと判断する(S16)。そして、図3に示すように、制御ユニット66からの指示により、表示装置67に、エラーが発生した旨を表示する。このようにして、本実施形態の基板搬送装置2は、回路基板90の連結の有無を判断している。
<作用効果>
次に、本実施形態の基板搬送装置2の作用効果について説明する。本実施形態の基板搬送装置2によると、複数の回路基板の連結を検出するために要する、センサの配置数が少なくなる。
また、本実施形態の基板搬送装置2によると、回路基板90の搬送を停止することなく、複数の回路基板90の連結の可能性の有無を判断することができる。このため、第一検出位置Dの配置の自由度が高い。すなわち、レーン分割区間Lのあらゆる部分に、第一検出位置Dを配置することができる。
また、本実施形態の基板搬送装置2によると、生産する回路基板90の搬送方向全長に応じて、第一検出位置Dと第二検出位置Eとの間隔を変更する必要がない。このため、搬送方向全長の異なる複数種類の回路基板90を生産する生産ラインに用いるのに好適である。
また、本実施形態の基板搬送装置2によると、第一検出位置Dが処理位置Bの下流側に配置されている。このため、電子部品実装後の回路基板90に連なって、電子部品実装前の回路基板90が、下流側の電子部品実装機に搬送されるのを抑制することができる。
また、本実施形態の基板搬送装置2によると、実際の回路基板90の通過時間T1と所定の搬送許容時間t1とを比較することで、複数の回路基板90の連結の可能性の有無を判断している。具体的には、図12のS8、S9に示すように、通過時間T1が搬送許容時間t1以下の場合に、制御部660が、複数の回路基板90が連結している可能性がない、つまり単独の回路基板90の、第一検出位置Dよりも上流側からの搬出が完了したと判断している。このため、回路基板90連結の可能性がない場合を、確実に抽出することができる。
また、本実施形態の基板搬送装置2によると、第一検出位置Dを通過し終える時点における回路基板90の加速状況に応じて、搬送許容時間t1を切り替えている。具体的には、(V−V0)/(2a)がXn以上の場合には、式1を用いて搬送許容時間t1を設定している。また、(V−V0)/(2a)がXn未満の場合には、式2を用いて搬送許容時間t1を設定している。このため、回路基板90の加速状況に応じて搬送許容時間t1を切り替えない場合と比較して、より確実に複数の回路基板90の連結を検出することができる。
また、本実施形態の基板搬送装置2によると、図12のS12〜S16に示すように、通過時間T1が搬送許容時間t1超過の場合であって、かつ到着時間T2と到着予定時間t2とが等しい場合、制御部660は、単独の回路基板90の、第二検出位置Eよりも上流側からの搬出、つまりレーン分割区間Lからの搬出が完了したと判断している。また、通過時間T1が搬送許容時間t1超過の場合であって、かつ到着時間T2が到着予定時間t2よりも短い場合、制御部660は、複数の回路基板90が連結していると判断している。また、通過時間T1が搬送許容時間t1超過の場合であって、かつ到着時間T2が到着予定時間t2よりも長い場合、制御部660は、何らかのエラーが発生したと判断している。このように、本実施形態の基板搬送装置2によると、回路基板90の搬出完了と複数の回路基板90の連結とエラーとを、確実に判別することができる。
<その他>
以上、本発明の基板搬送装置の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図24に、三組のコンベアベルトを備える基板搬送装置の模式図を示す。なお、図3と対応する部位については、同じ符号で示す。上記実施形態においては一組のコンベアベルト21F、21Rを備える基板搬送装置2として本発明を具現化したが、図24に示すように三組のコンベアベルトを備える基板搬送装置2として本発明を具現化してもよい。この場合、三組のコンベアベルトと搬入位置A、処理位置B、搬出位置Cとを、一対一に対応させてもよい。
また、上記実施形態においては、第一検出位置Dの直近に第一センサ60を、第二検出位置Eの直近に第二センサ61を、それぞれ配置した。しかしながら、第一検出位置Dから離間して第一センサ60を配置してもよい。また、第二検出位置Eから離間して第二センサ61を配置してもよい。すなわち、第一センサ60は、第一検出位置Dの回路基板90を検出可能であればよい。同様に、第二センサ61は、第二検出位置Eの回路基板90を検出可能であればよい。
また、第一センサ60、第二センサ61として、基板搬送装置2に既設のセンサを流用してもよい。具体的には、搬入位置Aに回路基板90が搬入されたことを検出するための搬入センサ、搬入位置Aの下流端付近に回路基板90が待機していることを検出するための上流側待機センサ、処理位置Bに回路基板90が位置決めされていることを検出するための位置確認センサ、搬出位置Cの下流端付近に回路基板90が待機していることを検出するための下流側待機センサなどを、第一センサ60、第二センサ61として用いてもよい。また、例示した各センサの機能と第一センサ60、第二センサ61の機能とを併有するセンサを配置してもよい。また、第一センサ60を搬入位置Aに配置すると、処理位置Bよりも上流側において、複数の回路基板90の連結を検出することができる。このため、複数の回路基板90の搬送間隔が狭い場合であっても、回路基板90に対する処理漏れを抑制することができる。したがって、生産効率を向上させることができる。
また、第一センサ60、第二センサ61の回路基板検出機構も特に限定しない。例えば、光線を用いて回路基板90を検出してもよい。すなわち、第一センサ60、第二センサ61から第一検出位置D、第二検出位置Eに光線を照射し、当該光線が回路基板90の通過により遮断されることを利用して、回路基板90を検出してもよい。
また、上記実施形態においては、二枚の回路基板90の連結を例示したが、三枚以上の回路基板90が連結する場合であっても、基板搬送装置2は、回路基板90の連結を検出することができる。
また、上記実施形態においては、電子部品実装機1の上流側および下流側に、各々、別の電子部品実装機を配置した。しかしながら、電子部品実装機1の上流側にスクリーン印刷機などを配置してもよい。また、電子部品実装機1の下流側にリフロー装置や回路基板検査装置などを配置してもよい。また、上記実施形態においては、基板搬送装置2を電子部品実装機1に組み込んだが、基板搬送装置2をスクリーン印刷機や基板供給装置に組み込んでもよい。
1:電子部品実装機、2:基板搬送装置、3:スライダ、4:部品供給装置、5:基台。
20F:支持部材、20R:支持部材、21F:コンベアベルト、21R:コンベアベルト、23F:押圧部材、23R:押圧部材、24:バックアッププレート昇降装置、25F:搬入位置用リフタ装置、25R:搬入位置用リフタ装置、26F:処理位置用リフタ装置、26R:処理位置用リフタ装置、27F:搬出位置用リフタ装置、27R:搬出位置用リフタ装置、30:吸着ノズル、40:カセット式フィーダ、60:第一センサ(第一検出手段)、61:第二センサ(第二検出手段)、66:制御ユニット、67:表示装置、90:回路基板、91:バックアッププレート、92:バックアップピン。
240:モータ、241:ベルト、242:ボールねじ、660:制御部、661:入出力ポート。
A:搬入位置、B:処理位置、C:搬出位置、D:第一検出位置、E:第二検出位置、H1:遅延時間、H2:遅延時間、L:レーン分割区間、T1:通過時間、T1a〜T1f:通過時間、T2:到着時間、V:最高速度、V0:速度、X:搬送方向全長、ΔT1:遅延分、ΔT2:遅延分、a:加速度、n:補正係数、t1:搬送許容時間、t2:到着予定時間。

Claims (5)

  1. 複数の回路基板が並んで搬送されるレーンの一部を構成するレーン分割区間を備えてなる基板搬送装置であって、
    前記レーン分割区間は、前記回路基板が通過する第一検出位置と、該第一検出位置よりも下流側に配置され、該回路基板が通過する第二検出位置と、を備え、
    さらに、該第一検出位置における該回路基板を検出可能な第一検出手段と、
    該第二検出位置における該回路基板を検出可能な第二検出手段と、
    該第一検出手段の検出信号および該第二検出手段の検出信号から、該回路基板が該第一検出位置を通過し終えてから該第二検出位置に到着するまでの時間である到着時間を計測可能な第二タイマと、
    該到着時間と所定の到着予定時間とを比較し、該到着時間が該到着予定時間よりも略短い場合に、複数の該回路基板が連結していると判断する制御部と、
    を備えてなることを特徴とする基板搬送装置。
  2. さらに、前記第一検出手段の検出信号から前記第一検出位置における前記回路基板の通過時間を計測可能な第一タイマを備え、
    前記制御部は、該通過時間と所定の搬送許容時間とを比較し、該通過時間が該搬送許容時間以下の場合に、該第一検出位置よりも上流側からの該回路基板の搬出が完了したと判断する請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記制御部は、前記通過時間が前記搬送許容時間超過の場合に、前記到着時間と前記到着予定時間とを比較する請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記制御部は、前記到着時間と前記到着予定時間とが略等しい場合に、前記第二検出位置よりも上流側からの前記回路基板の搬出が完了したと判断する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板搬送装置。
  5. 前記制御部は、前記到着時間が前記到着予定時間よりも略長い場合に、エラーが発生していると判断する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板搬送装置。
JP2009087119A 2009-03-31 2009-03-31 基板搬送装置 Active JP5280921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009087119A JP5280921B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 基板搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009087119A JP5280921B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 基板搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010239024A JP2010239024A (ja) 2010-10-21
JP5280921B2 true JP5280921B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=43093076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009087119A Active JP5280921B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 基板搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5280921B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7185872B2 (ja) 2018-10-16 2022-12-08 ナブテスコ株式会社 変位センサ
JP7260871B2 (ja) 2018-10-16 2023-04-19 ナブテスコ株式会社 変位センサ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5375879B2 (ja) * 2011-06-01 2013-12-25 パナソニック株式会社 電子部品実装装置および電子部品実装装置における基板搬送方法
JP6371198B2 (ja) * 2014-11-11 2018-08-08 株式会社Fuji 設定装置、実装関連処理装置及び設定方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4109034B2 (ja) * 2002-08-07 2008-06-25 松下電器産業株式会社 部品実装機の基板搬送装置
JP2008227303A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Juki Corp 表面実装機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7185872B2 (ja) 2018-10-16 2022-12-08 ナブテスコ株式会社 変位センサ
JP7260871B2 (ja) 2018-10-16 2023-04-19 ナブテスコ株式会社 変位センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010239024A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5139569B1 (ja) 基板搬送装置、基板搬送方法および表面実装機
JP6261562B2 (ja) 部品実装機
US20110232082A1 (en) Apparatus for mounting semiconductor device
JP5280921B2 (ja) 基板搬送装置
JP6204573B2 (ja) プリント基板用搬送装置
JP6535094B2 (ja) はんだ印刷機
JP6596429B2 (ja) 基板搬送装置および搬送ベルト検査方法
JP6043871B2 (ja) 基板の搬送装置、表面実装機、及び基板の搬送方法
JP7220308B2 (ja) 対基板作業機
JP4109034B2 (ja) 部品実装機の基板搬送装置
JP2008098386A (ja) プリント基板上への所定作業方法及び所定作業装置
JP6111648B2 (ja) 搬送処理システム
JP2008227303A (ja) 表面実装機
KR100285906B1 (ko) 인쇄회로기판이송용모듈컨베이어형버퍼
JP5059362B2 (ja) 部品実装装置
JP6826884B2 (ja) 基板搬送装置
JP4795263B2 (ja) 部品実装機
JP6602584B2 (ja) 部品実装機
JP4833103B2 (ja) 部品実装機
JP4554109B2 (ja) 電子部品実装機
JP4439693B2 (ja) プリント基板搬送方法及び装置
WO2024013934A1 (ja) 基板搬送装置及び基板検知方法
JP7265951B2 (ja) 表示装置、表面実装機、及び、表示方法
CN112485194B (zh) 一种芯片影像放大检测装置
WO2023144865A1 (ja) 制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5280921

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250