JP5271564B2 - 操舵装置 - Google Patents
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Description
従来の車両の一般的なハンドルは、ステアリングシャフトの軸心周りに回転するように構成されており、つまり、ハンドルの回転軸は1つで、ハンドルは1つの平面内で回転する。したがって、ハンドル操作中も常にハンドル面は運転者に対面しており、エアバッグの展開する方向も常に運転者の身体の正面に向いている。
請求項1に係る発明は、車体に固定されたステアリングコラム(例えば、後述する実施例におけるステアリングコラム2)と、前記ステアリングコラムに回転可能に取り付けられたステアリングシャフト(例えば、後述する実施例におけるステアリングシャフト5)と、前記ステアリングコラムに、軸受(例えば、後述する実施例における軸受10)を介して前記ステアリングシャフトの軸心回りに回転可能に支持されたギヤハウジング(例えば、後述する実施例におけるギヤハウジング4)と、運転者が操作を行う操作子であるステアリングホイール(例えば、後述する実施例におけるステアリングホイール3)に固定され、前記ステアリングシャフトに対して直交するように配置されると共に前記ステアリングシャフトに対して噛合し、且つ前記ギヤハウジングに対してその軸心回りに回転可能とされた揺動軸(例えば、後述する実施例における揺動軸12)と、を備え、前記ギヤハウジングは、前記ステアリングホイールを、異なる2つの軸である、前記ステアリングシャフトの軸心及び前記揺動軸の軸心に対して回転可能に支持する支持体とされ、前記ギヤハウジングにエアバッグ(例えば、後述する実施例におけるエアバッグ6)が取り付けられていることを特徴とする操舵装置(例えば、後述する実施例における操舵装置1)である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の操舵装置において、前記ギヤハウジングには、前記揺動軸に固定された第1ベベルギヤ(例えば、後述する実施例における第1ベベルギヤ13)と、前記ステアリングシャフトに固定され、前記第1ベベルギヤと噛合する第2ベベルギヤ(例えば、後述する実施例における第2ベベルギヤ9)と、が収容され、前記揺動軸は、軸受(例えば、後述する実施例における軸受11)を介して前記ギヤハウジングに対してその軸心回りに回転可能とされていることを特徴とする操舵装置である。
図4に示すように、カム溝17は、カム部16の軸心に沿って直線状に形成された直線部17aと、直線部17aを間に挟んだ両側にカム部16の外周面に沿って螺旋状に形成された螺旋部17b,17cと、直線部17aと螺旋部17b,17cとを接続する曲線部17d,17eとから構成されている。
操舵装置1では、中立状態において、揺動軸12の軸心がZ軸に一致し(図1参照)、アーム15およびリム50がYZ平面上に位置し(図1、図2参照)、ピン23がカム溝17の直線部17aの長手方向中央(図4においてQ点)に位置するように設定されている。
すると、ステアリングホイール3に連結された揺動軸12とギヤハウジング4と第1ベベルギヤ13がステアリングホイール3と一体となってX軸回りに回転するとともに、揺動軸12と第1ベベルギヤ13がステアリングホイール3と一体となって揺動軸12回りに回転する。これにより、ピン23をカム溝17の曲線部17dまたは17eに沿って移動させることができる。
そして、この操作により、第1ベベルギヤ13に噛合する第2ベベルギヤ9をX軸回りに回転することができ、転舵輪を転舵することができる。
ここで、この曲線部17d,17eの曲率を適宜に設定することにより、直線部17aから螺旋部17b,17cへの移行を滑らかにすることができる。
図5に示す変形例は、ハウジング4の後面19に台座33を固定し、この台座33のエアバッグ取付面34を、中立状態において上方に進むにしたがって運転席側に突出する傾斜面に形成し、エアバッグ取付面34にエアバッグ6をブラケット31、ボルト32を介して固定したものである。
このようにすると、ステアリングホイール3のリム50の回転面と、エアバッグ取付面34を異なる角度にすることができるので、ステアリングホイール3の操作がし易いリム50の面角度を維持しながら、エアバッグ6の展開方向を衝突吸収性能が最適に発揮できる方向に設定することができる。
なお、ブラケット31とボルト32を省略して、エアバッグ6とブラケット35を一体化することも可能である。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例は車両用操舵装置の操作子の態様で説明したが、この発明は他の移動体の操舵装置の操作子にも適用可能である。
3 ステアリングホイール(操作子)
4 ギヤハウジング(支持体)
5 ステアリングシャフト(軸)
6 エアバッグ
12 揺動軸(軸)
Claims (2)
- 車体に固定されたステアリングコラムと、
前記ステアリングコラムに回転可能に取り付けられたステアリングシャフトと、
前記ステアリングコラムに、軸受を介して前記ステアリングシャフトの軸心回りに回転可能に支持されたギヤハウジングと、
運転者が操作を行う操作子であるステアリングホイールに固定され、前記ステアリングシャフトに対して直交するように配置されると共に前記ステアリングシャフトに対して噛合し、且つ前記ギヤハウジングに対してその軸心回りに回転可能とされた揺動軸と、を備え、
前記ギヤハウジングは、前記ステアリングホイールを、異なる2つの軸である、前記ステアリングシャフトの軸心及び前記揺動軸の軸心に対して回転可能に支持する支持体とされ、
前記ギヤハウジングにエアバッグが取り付けられていることを特徴とする操舵装置。 - 請求項1に記載の操舵装置において、
前記ギヤハウジングには、
前記揺動軸に固定された第1ベベルギヤと、
前記ステアリングシャフトに固定され、前記第1ベベルギヤと噛合する第2ベベルギヤと、が収容され、
前記揺動軸は、軸受を介して前記ギヤハウジングに対してその軸心回りに回転可能とされていることを特徴とする操舵装置。
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