JP5091713B2 - 操舵装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両等の操舵装置に関するものである。
従来、車両等の操舵装置における操作子としては、構造が簡単などの理由から回転ハンドル型が一般的であった。しかしながら、回転ハンドル型は操作性の面で十分に満足できるとは言えなかった。
そこで、操作性の向上を目的として種々の操舵装置が開発されている。例えば、特許文献1には、ステアリングシャフトの後端に固定した親ベベルギヤに、左右一対の子ベベルギヤを噛合させ、この2つの子ベベルギヤを同期して親ベベルギヤの回転中心軸回りに公転可能に構成し、前記各子ベベルギヤを前記公転に伴って自転可能に構成し、各子ベベルギヤのそれぞれの回転軸に操作子を設けた操舵装置が開示されている。
このように構成された操舵装置では、運転者は肘の位置を動かさずに、その肘の位置を中心にして操作子を球面状に移動して操作することができるので、操作性が良い。
特開2005−297772号公報
しかしながら、前記操舵装置のように、肘の位置を固定した操舵運動では力が出し難く、さらに操作範囲が狭く、ステアリングシャフトの回転角度が小さいため、ステアリングシャフトを直接機械的に車輪の転舵機構に連結して車輪を転舵させるのは難しい。したがって、ステアリングシャフトの回転角度をセンサで検出し、センサ出力に基づいて転舵機構を作動させる、いわゆるステアバイワイヤ式の操舵システムにせざるを得なかった。
そこで、この発明は、操作子の前後移動と回転移動を組み合わせることにより操作性を向上することができる操舵装置を提供するものである。
この発明に係る操舵装置は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、ステアリングシャフト(例えば、後述する実施例におけるステアリングシャフト5)と、運転者が操作を行う操作子(例えば、後述する実施例におけるステアリングホイール3)と、前記操作子を前記ステアリングシャフト回りに回転可能に支持するとともに前記ステアリングシャフトとは交差する第2軸(例えば、後述する実施例における揺動軸12)回りに回転可能に支持する支持体(例えば、後述する実施例におけるステアリングコラム2、ギヤハウジング4)と、前記操作子に連結され前記ステアリングシャフトと噛合する第1歯車(例えば、後述する実施例における第1ベベルギヤ13)と、前記操作子と前記支持体との間に設けられ前記操作子の動きを規制するガイド機構(例えば、後述する実施例におけるガイド機構20)と、を備える操舵装置(例えば、後述する実施例における操舵装置1)であって、前記ガイド機構は、前記支持体に設けられたカム(例えば、後述する実施例におけるカム溝17)と、前記操作子に連係され前記カムに沿って移動するスライダー(例えば、後述する実施例におけるスライダー21)を備え、前記スライダーは、前記カムに接触して転動する転動子(例えば、後述する実施例におけるボール23、プーリー61、ボール63)と、前記転動子を回転可能に支持する支持部材(例えば、後述する実施例におけるプーリー36、シャフト45)と、前記支持部材を介して前記転動子を前記カムに接近する方向へ付勢する付勢部材(例えば、後述する実施例におけるスプリング35)とを備えることを特徴とする操舵装置である。
このように構成することにより、操作子を第2軸回りに回転して操作子を前後移動させても、操作子をステアリングシャフト回りに回転させても、ステアリングシャフトを回転することができる。
また、支持部材によって回転可能に支持された転動子が、付勢部材の付勢力によってカムに押し付けられるので、転動子がカムに対して滑ることがなく、確実に転動することができ、スライダーをカムに沿ってスムーズに移動させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記カムに係合し、前記転動子の回転方向を前記カムの軌道に沿う方向に一致するように前記支持部材の姿勢を制御する姿勢制御部材(例えば、後述する実施例におけるパイロットプレート50)を備えることを特徴とする。
このように構成することにより、転動子の回転方向をカムの軌道に沿う方向に一致させることができる。
請求項1に係る発明によれば、操作子を第2軸回りに回転して前後移動させても、操作子をステアリングシャフト回りに回転させてもステアリングシャフトを回転することができるので、操作性が向上し、運転者の負担を低減し疲労を軽減することができる。
また、転動子がカムに対して摺動するのではなく転動するので、摺動する場合に比較して摩擦が少なく操舵フィーリングが良好となる。また、摺動する場合に比較して摩耗が少ないので、摩耗によるガタつきが発生しにくく、良好な操舵フィーリングを長く維持することができる。
請求項2に係る発明によれば、転動子の回転方向をカムの軌道に沿う方向に一致させることができるので、転動子とカムとの間でこじりが発生するのを防止することができ、操舵フィーリングが良好となる。
以下、この発明に係る操舵装置の実施例を図1から図11の図面を参照して説明する。なお、この実施例は車両用操舵装置の態様である。
図1、図2はそれぞれ、車両用操舵装置1を一部破断して示す側面図および横断面図であり、操舵装置1は、車体に固定され後端を運転席前に配置されたステアリングコラム2と、ステアリングコラム2の後端に取り付けられたステアリングホイール3と、ステアリングコラム2に回転可能に取り付けられたステアリングシャフト5と、ステアリングコラム2とステアリングホイール3との間に設けられたガイド機構20と、を備えている。
ここで、前後方向とは、ステアリングシャフト5の軸方向に沿う方向をいうものとし、必ずしも車体の前後方向と一致しない。また、後方とはステアリングシャフト5において運転席に接近する方向をいい、前方とは運転席から離反する方向をいうものとする。
ステアリングシャフト5はステアリングコラム2のシャフト挿通孔7を挿通し、軸受8を介してステアリングコラム2に回転可能に支持されている。ステアリングシャフト5の後端はステアリングコラム2の後端から後方へ突出しており、この後端には第2ベベルギヤ9が一体的に形成されている。ステアリングシャフト5の前端は転舵機構(図示略)に連結されており、ステアリングシャフト5を回転することにより転舵輪(図示略)を転舵することができる。
ステアリングコラム5の後端には、ギヤハウジング4が軸受10を介して回転可能に取り付けられており、ギヤハウジング4の回転中心はステアリングシャフト5の軸心に一致している。
ギヤハウジング4には、前述した第2ベベルギヤ9と、軸心をステアリングシャフト5と直交する方向に延ばしてギヤハウジング4を貫通しギヤハウジング4に軸受11を介して回転可能に支持された揺動軸(第2軸)12と、揺動軸12に固定され第2ベベルギヤ9と噛合する第1ベベルギヤ(第1歯車)13が収容されている。なお、ステアリングシャフト5の軸心の延長線と揺動軸12の軸心とは互いに直交するように配置されている。また、この実施例では、第2ベベルギヤ9はステアリングシャフト5の周囲を一周するように環状に形成されているが、第1ベベルギヤ13は後述するステアリングホイール3の前後移動範囲に応じた所定の広がり角度を有する扇形に形成されている。
ギヤハウジング4を貫通した揺動軸12の両端には、円環状のステアリングホイール3が固定されている。つまり、揺動軸12はステアリングホイール3のリムを兼ねており、第1ベベルギヤ13はステアリングホイール3に連結されている。
ここで、ギヤハウジング4がステアリングシャフト5の軸心回りに回転可能であり、ギヤハウジング4に対して揺動軸12がその軸心回りに回転可能であるので、ステアリングコラム2とギヤハウジング4は、ステアリングホイール3をステアリングシャフト5回りに回転可能に支持するとともにステアリングシャフト5と交差する揺動軸(第2軸)12回りに回転可能に支持する支持体ということができる。
ガイド機構20は、ギヤハウジング4内において揺動軸12に固定されたアーム15と、ステアリングコラム2のカム部16に軸方向移動可能且つ回転可能に外嵌された円筒状のスライダー21と、ギヤハウジング4に設けられた窓18を挿通し一端をアーム15に回転可能に連結され他端をスライダー21に回転可能に連結されたカムフォロワアーム22と、ステアリングコラム2のカム部16に形成されたカム溝(カム)17と、スライダー21に不離一体に取り付けられカム溝17に転動可能に係合する球状のボール(転動子)23などから構成されている。
図3に示すように、カム溝17は、カム部16の軸心に沿って直線状に形成された直線部17aと、直線部17aを間に挟んだ両側にカム部16の外周面に沿って螺旋状に形成された螺旋部17b,17cと、直線部17aと螺旋部17b,17cとを接続する曲線部17d,17eとから構成されている。
次に、図4,図5を参照して、スライダー21におけるボール23の支持構造を説明する。なお、以下の支持構造の説明において、上下方向は図4,図5の紙面上における上下方向とする。
スライダー21は、ステアリングコラム2のカム部16を貫通させる貫通孔24とこの貫通孔24に対して直交し連通するボール収容孔25とを備えたスライダー本体26と、ボール収容孔25を塞ぐようにスライダー本体26に取り付けられたキャップ27とを備えている。スライダー本体26の外周部には一対の突起28が設けられ、この突起28にカムフォロワアーム22の一端が回動可能に嵌合している。
キャップ27は、有底筒状のキャップ本体29と、キャップ本体29の基部から外方に広がるフランジ部30とを備え、フランジ部30がボルト31によってスライダー本体26に固定されている。
キャップ本体29の内部は円筒状の空間32となっており、この空間32に、プーリーホルダ33、スプリングホルダ34、スプリング(付勢部材)35、プーリー36等が収容されている。
スプリングホルダ34は略円板状をなし、その底部とキャップ本体29の底部29aとの間に滑りブッシュ37を介在させて、底部29aの上に設置されている。この滑りブッシュ37によりスプリングホルダ34はキャップ本体29に対して回転可能に支持されている。また、スプリングホルダ34の上面には円形の凹部38が形成されており、この凹部38よりも外周側には互いに周方向に180度離間した位置に係合突起39が上方に突出形成されている。
プーリーホルダ33は略円筒状をなし、その外周面とキャップ本体29の外周部29bとの間に滑りブッシュ40を隙間なく介在させて、スプリングホルダ34の上方に収納されている。この滑りブッシュ40によりプーリーホルダ33は、ステアリングコラム2の軸心に対して直交する軸を回転中心として、キャップ本体29に対して回転可能に支持されている。プーリーホルダ33の下面には円形の凹部41が形成されており、この凹部41よりも外周側には互いに周方向に180度離間した位置に係合溝42が設けられている。この係合溝42にスプリングホルダ34の係合突起39が係合し、プーリーホルダ33とスプリングホルダ34は相対回転不能に連結されている。また、スプリングホルダ34の凹部38とプーリーホルダ33の凹部41の間にはスプリング35が収納されており、このスプリング35はプーリーホルダ33をステアリングコラム2のカム部16に接近する方向へ付勢する。
このように、プーリーホルダ33とスプリングホルダ34は相対回転不能に連結されており、プーリーホルダ33とスプリングホルダ34は一体となってキャップ本体29に対して回転可能であるので、プーリーホルダ33とスプリングホルダ34の間に挟装されたスプリング35もプーリーホルダ33およびスプリングホルダ34と一体となってキャップ本体29に対して回転する。したがって、プーリーホルダ33とスプリングホルダ34がキャップ本体29に対して回転しているときにも、スプリング35にねじれが発生することはない。
プーリーホルダ33の上部には、プーリーホルダ33の上面に開口するプーリー収納穴43が設けられるとともに、プーリーホルダ33の外周面およびプーリー収納穴43に開口するシャフト孔44が設けられている。シャフト孔44の軸心はプーリーホルダ33の回転中心と直交している。
プーリー収納穴43には、シャフト45に固定されたプーリー36が収容されており、シャフト45の両端がプーリーホルダ33のシャフト孔44に挿入され、ベアリング46を介して回転可能に支持されている。つまり、プーリー36は、プーリーホルダ33の回転中心に対して直交する軸を回転中心として、プーリーホルダ33に回転可能に支持されている。
なお、プーリーホルダ33の外周面であってシャフト孔44が開口する部位には凹部47が形成されており、シャフト45およびベアリング46は凹部47とほぼ面一となっている。これにより、回転部分であるシャフト45およびベアリング46が滑りブッシュ40と接触するのを防止し、プーリー36の回転抵抗を低減している。
また、プーリーホルダ33の上面には互いに周方向に180度離間した位置に嵌合穴48が形成されている。
プーリー36の外周面には、断面形状が半円形より若干小さい切り欠き円形でその曲率半径がボール23の曲率半径と略同径の溝49が、全周に形成されており、この溝49にボール23が係合している。
プーリーホルダ33の上端は、スライダー本体26のボール収納孔25に突き出ており、プーリーホルダ33の上部には略円板状のパイロットプレート50が配置されている。パイロットプレート50の下面には互いに周方向に180度離間した位置に嵌合突起51が下方に突出して設けられており、この嵌合突起51がプーリーホルダ33の上面に設けられた嵌合穴48に嵌合することによって、パイロットプレート50はプーリーホルダ33に固定されている。
パイロットプレート50の中央にはボール23よりも若干径の大きい孔52が開口しており、この孔52にボール23の中央部が挿入されている。これにより、ボール23は、常にプーリーホルダ33の軸心上(換言すると回転中心上)に位置するように規制されている。
そして、パイロットプレート50から突出したボール23の略上半分がステアリングコラム2のカム溝17に係合し、ボール23がカム溝17に当接した状態において、パイロットプレート50の上面とステアリングコラム2のカム部16の外周面との間に若干の隙間が形成されるように、各部の寸法が設定されている。
また、孔52より外側のパイロットプレート50の上面には、パイロットピン53が突出形成されている。パイロットピン53は、パイロットピン53とパイロットプレート50の中央とを結ぶ線が、プーリー36の溝49の中央真上において、シャフト45の軸心と直交するように配置されている。このパイロットピン53はステアリングコラム2のカム溝17に挿入されており、この挿入状態において、カム溝17の軌道に沿う方向(以下、カム溝17の軌道方向と略す)とシャフト45の軸心(回転軸)は直交する。
このガイド機構20においては、ボール23はカム溝17に係合しカム溝17に沿ってのみ移動可能である。そして、ボール23は、スプリング35の弾性によってプーリー36の溝49の表面およびステアリングコラム2のカム溝17の表面に所定の圧力で押し付けられているので、ボール23がプーリー36およびステアリングコラム2から離れることがなく、移動の際にボール23ががたつくことはない。また、ボール23は移動する際にプーリー36の溝49およびステアリングコラム2のカム溝17を滑らずに転動する。したがって、ボール23とプーリー36との間の摩擦、および、ボール23とステアリングコラム2との間の摩擦は極めて小さい。
また、パイロットプレート50のパイロットピン53がステアリングコラム2のカム溝17に係合しているので、パイロットピン53がカム溝17に沿って移動するときに、パイロットプレート50とプーリーホルダ33とスプリングホルダ34とプーリー36が一体となってキャップ本体29に対して回転し、プーリー36の回転軸(シャフト45)をカム溝17の軌道方向に対して直交する姿勢にする。これにより、ボール23の回転方向はカム溝17の軌道方向と常に一致し、ボール23が転動する際にこじりが発生することがない。
なお、この実施例において、プーリー36とシャフト45は、ボール23を回転可能に支持する支持部材を構成し、パイロットプレート50は前記支持部材の姿勢を制御する姿勢制御部材を構成する。
そして、ボール23がカム溝17の直線部17aを移動しているときには、スライダー21はカム部16に対して回転せず、カム部16の軸心に沿って直線移動するだけであるが、ボール23が曲線部17d,17eを移動しているときには、スライダー21はカム部16の軸心に沿って移動しながらカム部16の回りを回転し、ボール23が螺旋部17b,17cを移動しているときには、スライダー21はカム部16の回りで螺旋状に移動する。そして、スライダー21がカム部16の軸心回りに回転したときには、カムフォロワアーム22とアーム15と揺動軸12を介してスライダー21に連結されているギヤハウジング4も、スライダー21と一体となって回転する。
次に、このように構成された操舵装置1の作用を説明する。ここで、説明の都合上、ステアリングシャフト5の軸心方向をX軸、揺動軸12上においてX軸と直交し且つ車幅方向に伸びる軸をY軸、X軸とY軸に直交する軸をZ軸とする。
操舵装置1では、中立状態において、揺動軸12の軸心がZ軸に一致し(図1参照)、ステアリングホイール3およびアーム15がYZ平面上に位置し(図1,図2参照)、ボール23がカム溝17の直線部17aの長手方向中央(図3においてQ点)に位置するように設定されている。
この中立状態からステアリングホイール3をX軸回りに回転させようとしても、ボール23とカム溝17の直線部17aとの係合によりX軸回りに回転させることはできない。しかしながら、ボール23を直線部17aに沿ってステアリングコラム2の軸心方向へ移動させることは可能である。
そこで、中立状態から転舵輪を転舵させるときには、ステアリングホイール3の左右一方を前方へ、他方を後方へ移動することにより、ステアリングホイール3をZ軸回り(すなわち、揺動軸12回り)に回転させる。すると、ステアリングホイール3に連結された揺動軸12と第1ベベルギヤ13がステアリングホイール3と一体となってZ軸回りに回転し、Z軸回りに自転する第1ベベルギヤ13に噛合する第2ベベルギヤ9がX軸回りに回転し、ステアリングシャフト5がX軸回りに回転する。これにより転舵輪を転舵することができる。また、このときにアーム15が揺動軸12と一体となって回転するので、これに伴ってカムフォロワアーム22およびスライダー21が前後方向へ移動せしめられ、ボール23がカム溝17の直線部17aに沿ってステアリングコラム2の軸心方向へ移動する。なお、このときには、ギヤハウジング4は回転しない。ここで、直線部17aの長さ設定により、ステアリングホイール3の前後方向操作範囲を設定することができる。
そして、ボール23がカム溝17の曲線部17dまたは17eに達した後は、ステアリングホイール3を揺動軸12回りに回転しながらギヤハウジング4をステアリングコラム2の軸心回りに回転する。すなわち、ステアリングホイール3を揺動軸12回りに回転させながらステアリングシャフト5回りに回転させる複合的な回転を行う。
すると、ステアリングホイール3に連結された揺動軸12とギヤハウジング4と第1ベベルギヤ13がステアリングホイール3と一体となってX軸回りに回転するとともに、揺動軸12と第1ベベルギヤ13がステアリングホイール3と一体となって揺動軸12回りに回転する。これにより、ボール23をカム溝17の曲線部17dまたは17eに沿って移動させることができる。
そして、この操作により、第1ベベルギヤ13に噛合する第2ベベルギヤ9をX軸回りに回転することができ、転舵輪を転舵することができる。
ここで、この曲線部17d,17eの曲率を適宜に設定することにより、直線部17aから螺旋部17b,17cへの移行を滑らかにすることができる。
そして、ボール23が螺旋部17bまたは17cに達した後は、ボール23をカム溝17の螺旋部17bまたは17cに沿って移動させるために、ギヤハウジング4をステアリングコラム2の軸心回りに回転する。すなわち、ステアリングホイール3をステアリングシャフト5回りに回転する。すると、ステアリングホイール3に連結された揺動軸12とギヤハウジング4と第1ベベルギヤ13がステアリングホイール3と一体となってX軸回りに回転し、第1ベベルギヤ13に噛合する第2ベベルギヤ9がX軸回りに回転して、ステアリングシャフト5がX軸回りに回転する。これにより、転舵輪を転舵することができる。なお、ボール23が螺旋部17b,17cを移動するときには、ボール23のカム部16の軸心方向移動が規制され、該方向へは殆ど移動しない。ここで、螺旋部17b,17cの長さ設定により、ステアリングホイール3のX軸回りの回転操作範囲を設定することができる。図6、図7は、ボール23が螺旋部17cを移動中で、カムフォロワアーム22がXY平面上に位置した状態を示す側面図と横断面図である。
すなわち、この操舵装置1では、中立状態に近い舵角領域ではステアリングホイール3の左右を前後方向へ移動することにより、ステアリングホイール3をZ軸回りに回転して転舵輪を転舵させることができ、転舵角が所定角度に達した後はステアリングホイール3をX軸回りに回転することにより転舵輪を転舵させることができる。
その結果、操舵初期においては、運転者は腕の前後方向動作によって操舵することができるので、運転者は操作力を出し易く、操作速度も速くなり、運転者の負担を低減することができ、疲労を軽減することができる。
また、この実施例のガイド機構20においては、ボール23がスプリング35によってカム溝17に接近する方向に付勢されており、プーリー36の溝49およびステアリングコラム2のカム溝17から離れることがないのでボール23ががた付かない。しかも、ボール23は滑らずにプーリー36の溝49およびステアリングコラム2のカム溝17を転動するので、摺動する場合に比べて、ボール23とプーリー36およびステアリングコラム2との間の摩擦が極めて小さい。さらに、パイロットプレート50の案内機能によって、ボール23の回転方向が常にカム溝17の軌道方向に一致するので、こじりが発生しない。その結果、ボール23がカム溝17に沿ってスムーズに移動することができるので、違和感のない良好な操舵フィーリングを得ることができる。
また、ボール23とプーリー36およびステアリングコラム2との間の摩擦が極めて小さいことから、ボール23やプーリー36の溝49やステアリングホイール3のカム溝17の摩耗も少なく、摩耗によるガタつきも発生しにくく、良好な操舵フィーリングを長く維持することができる。
次に、ガイド機構20の変形例を図8から図11の図面を参照して説明する。
図8に示す変形例は、カム溝17の直線部17aをカム部16の軸心方向に対して所定角度傾斜して設けたものである。
カム溝17の断面形状に限定はなく、例えば図9に示すように台形状にしてもよいし、あるいは図示を省略するが三角形状にしてもよい。
図10に示す変形例は、カム部16にカム溝17を設ける代わりに断面台形状のカム突起60を設け、シャフト45にプーリー36を設ける代わりに、カム突起60の両側面に接触して転動する1対の円錐形のプーリー61,61をシャフト45に設けたものである。なお、この場合には、プーリー61によって転動子が構成され、シャフト45によって転動子を回転可能に支持する支持部材が構成される。
図11に示す変形例は、カム部16にカム溝17を設ける代わりに断面台形状のカム突起60を設け、前述した実施例におけるプーリー36に断面略半円形の溝49を設ける代わりに、プーリー36に幅広の溝62を全周に設け、溝62の中央にカム突起60を挿入し、溝62の両端部とカム突起60の両側面との間に、これらに接触して転動する1対のボール63,63を配置したものである。なお、この場合には、ボール63によって転動子が構成される。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例は車両用操舵装置の態様で説明したが、この発明は他の移動体の操舵装置にも適用可能である。
この発明に係る操舵装置の実施例において一部破断して示す側面図である。 実施例の操舵装置の横断面図である。 実施例の操舵装置におけるカム部の側面図である。 実施例の操舵装置におけるスライダーを側方から見た拡大断面図である。 図4のA−A断面図である。 実施例の操舵装置においてステアリングホイールをステアリングシャフト回りに回転操作したときを示す側面図である。 実施例の操舵装置においてステアリングホイールをステアリングシャフト回りに回転操作したときを示す平面図である。 操舵装置におけるガイド機構の第1の変形例を示す図である。 操舵装置におけるガイド機構の第2の変形例を示す図である。 操舵装置におけるガイド機構の第3の変形例を示す図である。 操舵装置におけるガイド機構の第4の変形例を示す図である。
符号の説明
1 操舵装置
2 ステアリングコラム(支持体)
3 ステアリングホイール(操作子)
4 ギヤハウジング(支持体)
5 ステアリングシャフト
12 揺動軸(第2軸)
13 第1ベベルギヤ(第1歯車)
17 カム溝(カム)
20 ガイド機構
21 スライダー
23 ボール(転動子)
35 スプリング(付勢部材)
36 プーリー(支持部材)
45 シャフト(支持部材)
50 パイロットプレート(姿勢制御部材)
60 カム突起(カム)
61 プーリー(転動子)
63 ボール(転動子)

Claims (2)

  1. ステアリングシャフトと、
    運転者が操作を行う操作子と、
    前記操作子を前記ステアリングシャフト回りに回転可能に支持するとともに前記ステアリングシャフトとは交差する第2軸回りに回転可能に支持する支持体と、
    前記操作子に連結され前記ステアリングシャフトと噛合する第1歯車と、
    前記操作子と前記支持体との間に設けられ前記操作子の動きを規制するガイド機構と、
    を備える操舵装置であって、
    前記ガイド機構は、前記支持体に設けられたカムと、前記操作子に連係され前記カムに沿って移動するスライダーを備え、
    前記スライダーは、前記カムに接触して転動する転動子と、前記転動子を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材を介して前記転動子を前記カムに接近する方向へ付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする操舵装置。
  2. 前記カムに係合し、前記転動子の回転方向を前記カムの軌道に沿う方向に一致するように前記支持部材の姿勢を制御する姿勢制御部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
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