JP2014043147A - 操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならず、細かい操舵を可能にする操舵装置を得ることを目的とする。
【解決手段】グリップ12、14の操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12を車両前後方向の前方側へ傾斜させるようにしている。これにより、手と前腕とで成す角を広げ、手首を伸ばすことができる。また、手と肘と肩とで成す角を広げ、肘を伸ばすことができ、当該肘を胴体から離すことができる。この結果、運転者の姿勢が窮屈にならずに済む。つまり、グリップ12、14の操舵角が約90度となっても中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができ、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならず、細かい操舵を可能にすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】グリップ12、14の操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12を車両前後方向の前方側へ傾斜させるようにしている。これにより、手と前腕とで成す角を広げ、手首を伸ばすことができる。また、手と肘と肩とで成す角を広げ、肘を伸ばすことができ、当該肘を胴体から離すことができる。この結果、運転者の姿勢が窮屈にならずに済む。つまり、グリップ12、14の操舵角が約90度となっても中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができ、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならず、細かい操舵を可能にすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両等の操舵装置に関する。
例えば、特許文献1には、ステアリングシャフトに2つのグリップが設けられ、運転者が当該グリップを把持したまま手を持ち替えることなく、操舵可能な操舵装置が開示されている。このグリップは中立位置において、車両上下方向の上部が互いに近接する方向へ傾斜するハの字型となるように配置されている。このため、グリップを把持した状態で、運転者の肘は車両幅方向外側へ逃げるため、当該肘が胴体に当たらず、姿勢が窮屈にならないという効果が得られる旨が記載されている。
しかしながら、グリップを把持した状態で、肘が車両幅方向外側へ逃げるため、脇が開いた状態になってしまう。この場合、肘の位置が安定せず、細かい操舵が困難となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならず、細かい操舵を可能にする操舵装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の操舵装置は、車両平面視で車両前後方向に沿って配設されたステアリングシャフトに一体的に設けられると共に、前記ステアリングシャフトの径方向外側に配置され、車両操舵時に把持される一対のグリップと、前記グリップの操舵角が0度であるグリップの中立位置から前記操舵角が90度に至るまでの間に、ステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップを車両前後方向の前方側へ傾斜させる把持姿勢調整手段と、を有している。
請求項1に記載の操舵装置では、車両平面視で車両前後方向に沿って配設されたステアリングシャフトの径方向外側には、車両操舵時に把持される一対のグリップが配置され、当該グリップはステアリングシャフトに一体的に設けられている。
一般的に、グリップの操舵角が0度(中立位置)から約90度に至るまでの間は、当該グリップを把持した手を持ち替える必要がない。しかし、グリップの中立位置では車両幅方向に沿って配置される手は、グリップの操舵角が90度に近づくにつれて、特にステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップ側では、手首が前腕側へ屈曲すると共に、運転者の胴体に肘が当たり、姿勢が窮屈になってしまう。
このため、本発明では、グリップの操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、把持姿勢調整手段によってステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップを車両前後方向の前方側へ傾斜させるようにしている。これにより、手と前腕とで成す角を広げ、手首を伸ばすことができる。また、手と肘と肩とで成す角を広げ、肘を伸ばすことができ、当該肘を胴体から離すことができる。この結果、運転者の姿勢が窮屈にならずに済む。つまり、グリップの操舵角が90度となっても、中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができる。
請求項2に記載の操舵装置は、請求項1に記載の操舵装置において、前記グリップに車両前後方向の前方側へ向かって押圧操作する押圧操作部が設けられている。
前述のように、一般的にはグリップの操舵角が90度に近づくにつれて、運転者の姿勢が窮屈になってしまう。このため、例えば、グリップに速度調整用等の押圧操作部が設けられた場合、グリップの操舵角が約90度の状態では、当該押圧操作部を押圧操作することが困難な場合が生じる。
しかし、請求項1に記載の操舵装置によって、グリップの操舵角が90度の場合でも中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができるため、請求項2に記載の操舵装置では、グリップに車両前後方向の前方側へ向かって押圧操作する押圧操作部が設けられている。これにより、操舵角に関係なく、車両を操舵しながら車両の速度調整などの押圧操作を安定して行うことができる。
請求項3に記載の操舵装置は、請求項1又は2に記載の操舵装置において、前記把持姿勢調整手段は、車体に支持されると共に前記ステアリングシャフトに対して同軸的に配置されたシリンダと、前記シリンダの外周面に形成された第1ガイド溝と、前記グリップが固定されると共に車両前後方向に沿って揺動可能に設けられ、前記第1ガイド溝に案内されて当該グリップを傾斜させる第1トレース部材と、を含んで構成されている。
請求項3に記載の操舵装置では、把持姿勢調整手段は、車体に支持されると共にステアリングシャフトに対して同軸的に配置されたシリンダを有しており、シリンダの外周面には第1ガイド溝が形成されている。一方、グリップには第1トレース部材が連結されている。この第1トレース部材は車両前後方向に沿って揺動可能に設けられており、第1ガイド溝に案内されて当該グリップを傾斜させるようになっている。このように、シリンダとグリップとの間に第1トレース部材を介在させることによって、シリンダとグリップとを直接接触させる場合と比較して、ステアリングシャフト周りの設計をコンパクトにすることができる。
請求項4に記載の操舵装置は、請求項3に記載の操舵装置において、前記第1ガイド溝は、前記シリンダの軸方向に対して交差する方向に沿って形成され、前記グリップの中立位置から当該グリップが前記ステアリングシャフトの車両下方側に至るまでの間、前記第1トレース部材を案内する傾斜溝を含んで構成されている。
請求項4に記載の操舵装置では、第1ガイド溝は、シリンダの軸方向に対して交差する方向に沿って形成された傾斜溝を含んで構成されている。そして、グリップの中立位置から当該グリップがステアリングシャフトの車両下方側に至るまでの間、傾斜溝によって第1トレース部材が案内される。これにより、グリップは車両前後方向の前方側へ傾斜する。そして、操舵角が大きくなるにつれてグリップの傾斜角度は大きくなる。
請求項5に記載の操舵装置は、請求項4に記載の操舵装置において、前記第1ガイド溝は、前記シリンダの外周面の周方向に沿って形成され、前記グリップの中立位置から当該グリップが前記ステアリングシャフトの車両上方側に至るまでの間、前記第1トレース部材を案内する不動溝を含んで構成されている。
請求項5に記載の操舵装置では、第1ガイド溝は、シリンダの外周面の周方向に沿って形成された不動溝を含んで構成されている。そして、グリップの中立位置から当該グリップがステアリングシャフトの車両上方側に至るまでの間、第1トレース部材を案内する。グリップの中立位置から当該グリップがステアリングシャフトの車両上方側に至るまでの間は、運転者の肘は胴体から離れており、姿勢は窮屈にならないため、グリップを傾斜させなくても良い。
請求項6に記載の操舵装置は、請求項1又は2に記載の操舵装置において、前記把持姿勢調整手段は、前記ステアリングシャフトに設けられ、前記中立位置において車両幅方向外側へ張り出し、先端部に前記グリップが装着され、所定値以上の押圧力がグリップに作用すると当該グリップを傾斜可能にする軸部と、前記軸部と前記グリップの間に設けられ、前記グリップが傾斜した状態で弾性エネルギが蓄積されると共に、前記押圧力が解除されると復元して前記グリップを元の位置に戻す弾性部材と、を含んで構成されている。
請求項6に記載の操舵装置では、把持姿勢調整手段は、ステアリングシャフトに設けられた軸部を有しており、当該軸部はグリップの中立位置において車両幅方向外側へ張り出している。軸部の先端部にはグリップが装着されており、当該グリップは所定値以上の押圧力が作用すると傾斜するようになっている。また、軸部とグリップの間には弾性部材が設けられており、当該弾性部材は、グリップが傾斜した状態で弾性エネルギが蓄積されると共に、グリップへの押圧力が解除されると復元して当該グリップを元の位置に戻すように設定されている。
請求項7に記載の操舵装置は、請求項1又は2に記載の操舵装置において、前記把持姿勢調整手段は、前記ステアリングシャフトに設けられ、前記中立位置において車両幅方向外側へ張り出し、装着部を介して先端部に前記グリップが装着された軸部と、前記装着部と前記軸部との間に設けられ、前記グリップに所定値以上の押圧力が作用すると当該装着部を介してグリップを傾斜可能にする抵抗付与部と、を含んで構成されている。
請求項7に記載の操舵装置では、把持姿勢調整手段は、ステアリングシャフトに設けられた軸部を有しており、当該軸部はグリップの中立位置において車両幅方向外側へ張り出している。軸部の先端部には装着部が設けられており、当該装着部を介してグリップが軸部に設けられている。また、装着部と軸部との間には、摺動抵抗などの抵抗を装着部に付与する抵抗付与部が設けられている。この抵抗付与部は、グリップに所定値以上の押圧力が作用すると装着部を介してグリップを傾斜可能にするように設定されている。
請求項8に記載の操舵装置は、請求項1〜4、6、7の何れか1項に記載の操舵装置において、前記把持姿勢調整手段は、グリップの操舵角が0度であるグリップの中立位置から前記操舵角が90度に至るまでの間に、車両上方側に位置するグリップを車両前後方向の後方側へ傾斜させる。
例えば、操舵性を考慮して、グリップの中立位置において車両上下方向に対して当該グリップが傾斜した状態で配置される場合がある。このような場合、グリップの操舵角が約90度の場合、車両上方側に位置するグリップ側では運転者の手が胴体から離間し、肘が伸びた状態となってしまう。
このため、請求項8に記載の操舵装置では、グリップの操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、把持姿勢調整手段によってステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップを車両前後方向の後方側へ傾斜させるようにしている。これにより、グリップの操舵角が90度となっても中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができる。
請求項9に記載の操舵装置は、請求項1又は2に記載の操舵装置において、前記一対のグリップが互いに繋がって環状グリップとされ、前記把持姿勢調整手段は、前記ステアリングシャフトの径方向外側に配置されたシリンダと、前記シリンダの外周面に形成された第2ガイド溝と、前記環状グリップにおいて車両前後方向に沿って揺動可能に設けられ、前記第2ガイド溝に案内されて当該環状グリップを起立させる第2トレース部材と、を含んで構成されている。
前述のように、グリップ(環状グリップも同様)は操舵性を考慮して、グリップの中立位置において車両上下方向に対して当該グリップが傾斜した状態で配置される場合がある。このため、請求項9に記載の操舵装置では、一対のグリップが互いに繋がって環状グリップとされている。
把持姿勢調整手段は、ステアリングシャフトの径方向外側に配置されたシリンダを備えており、シリンダの外周面には第2ガイド溝が形成されている。一方、環状グリップには、第2トレース部材が車両前後方向に沿って揺動可能に設けられている。そして、この第2トレース部材は、第2ガイド溝に案内されて当該環状グリップを起立させるように設けられている。
このため、環状グリップの下部が車両前後方向の前方側へ移動すると、環状グリップの上部は車両前後方向の後方側へ移動することになる。これにより、環状グリップの操舵角が90度となっても中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の操舵装置では、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならず、細かい操舵を可能にすることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の操舵装置では、操舵角に関係なく、同じ姿勢を維持することができるため、車両を操舵しながら車両の速度調整などの押圧操作を安定して行うことができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の操舵装置では、第1ガイド溝の形状を変えることによって、操舵角に合わせたグリップの傾斜角度を容易に変えることができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の操舵装置では、グリップの中立位置から当該グリップがステアリングシャフトの車両下方側に至るまでの間に、肘を伸ばし身体から離すことができる、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の操舵装置では、運転者の姿勢が窮屈にならない範囲において、当該グリップは車両前後方向の前方側へ傾斜しないようにすることができる、という優れた効果を有する。
請求項6に記載の操舵装置では、グリップから手を離すと、当該グリップは自動的に元の位置に戻る、という優れた効果を有する。
請求項7に記載の操舵装置では、簡単な構成で操舵角に応じてグリップを車両前後方向の前方側へ傾斜させることができる、という優れた効果を有する。
請求項8に記載の操舵装置では、操舵角に拘わらず運転者の姿勢を維持することができる、という優れた効果を有する。
請求項9に記載の操舵装置では、環状グリップであっても、操舵角に拘わらず運転者の姿勢を維持することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態に係る車両荷台構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印UPは車両上下方向上側を示し、矢印Wは車両幅方向を示している。
<第1の実施形態>
(操舵装置の構成)
(操舵装置の構成)
図1及び図2には、本実施形態に係る操舵装置10の要部が模式化された状態の斜視図が示されている。図1は後述する一対のグリップ12、14が中立位置(操舵角;0度)に配置された状態が示されており、図2はグリップ12、14を時計回りに約90度操舵させた状態(操舵角;約90度)が示されている。
図1に示されるように、運転席の前方には、円筒状のステアリングシャフト18が車両平面視で車両前後方向に沿って配設されている。ステアリングシャフト18の車両前後方向後端部(以下、単に「後端部」という)には、ステアリングシャフト18に対して同軸的にシリンダ20が設けられている。
シリンダ20は図示しないブラケットを介して車体側に固定されており、シリンダ20の径方向内側には、ステアリングシャフト18との間に図示しないベアリング部材が当該ステアリングシャフト18に対して同軸的に設けられている。このベアリング部材は、ステアリングシャフト18に対して回転自在とされている。また、シリンダ20の車両前後方向の後端部20A(以下、単に「後端部20A」という)には、矩形状のプレート22が取り付けられており、ステアリングシャフト18と一体的に回転自在とされている。
図1に示すグリップ12の中立位置では、プレート22における車両前後方向前側の下部に、車両幅方向を長手方向として形成された軸受部24が設けられている。軸受部24の長手方向の両端部からは、車両幅方向に沿って軸部26、28がそれぞれ張り出しており、当該軸部26、28は軸受部24によって回転自在に支持されている。つまり、軸部26と軸部28は個々に回転自在とされている。
軸部26、28の根元側には、長板状のトレース部材30、32がそれぞれ設けられている。トレース部材30の長手方向の一端部は当該軸部26に固定されており、当該トレース部材30は軸部26の径方向外側へ張り出している。また、トレース部材32の長手方向の一端部は軸部28に固定されており、当該トレース部材32は軸部28の径方向外側へ張り出している。さらに、トレース部材30、32(トレース部材32は図2参照)の長手方向の他端部は、シリンダ20の外周面と対向するように配置されている。
また、軸部26、28の先端部には、円筒状の連結部12A、14Aがそれぞれ固定されている。この連結部12A、14Aには、運転者が把持する円柱状のグリップ12、14がそれぞれ連結固定されており、これらのグリップ12、14は、軸部26、28の径方向外側へ張り出している。
また、グリップ12、14の中立位置では、グリップ12、14は車両上下方向(鉛直方向に対して若干のばらつきは考慮される)に沿ってそれぞれ起立した状態となっており、グリップ12とグリップ14とは車両幅方向に沿って配置されている。そして、ここでは、グリップ12、14はシリンダ20の周方向に沿って約90度回転する。つまり、グリップ12、14の操舵角は約90度である。
さらに、グリップ12、14の先端部の内側には、押圧操作部としての板状の入力部34がそれぞれ設けられている。入力部34には、図示しないボタン部が複数設けられており、当該ボタン部を押圧操作することによって車両の速度調整等が可能とされている。なお、入力部34自体がボタン部として押圧されるようになっていても良い。
ここで、シリンダ20の外周面には、第1ガイド溝としての一対のガイド溝36、38が設けられている。ガイド溝36、38は、シリンダ20の外周面の周方向に沿って形成された不動溝36A、38Aと、当該不動溝36A、38Aと繋がり、シリンダ20の軸方向に対して交差する方向に沿って形成され、かつ不動溝36A、38Aから離間するにつれてシリンダ20の後端部20A側へ傾斜する傾斜溝36B、38B(傾斜溝38Bは図5(A)参照)と、をそれぞれ含んで構成されている。
ここで、図3(A)は、図1の平面図であり、図3(B)は、図2の平面図である。また、図4(A)は、図1の右側面図を上にして示す斜視図である。そして、図5(A)は、図4(A)を基準にして、時計回りにグリップ12、14を45度操舵させた状態を示す斜視図であり、図6(A)は、図5(A)を基準にして、時計回りにグリップ12、14を45度操舵させた状態を示す斜視図である。また、図4(B)、図5(B)、図6(B)は、それぞれ図4(A)、図5(A)、図6(A)の右側面図である。なお、図4〜図6では、説明の便宜上、グリップ12、14の図示を省略している。
図3(A)に示されるように、不動溝36A(又は不動溝38A)は、グリップ12(又はグリップ14)が、中立位置からステアリングシャフト18の車両上方側に至るまでの間に形成されている。また、傾斜溝36B(又は傾斜溝38B)は、図3(B)に示されるように、グリップ12(又はグリップ14)が、中立位置からステアリングシャフト18の車両下方側に至るまでの間に形成されている。なお、ここでは傾斜溝36Bが図示されているが、傾斜溝38Bも傾斜溝36Bと同様である。
一方、図3(A)に示されるように、トレース部材30、32の他端部には、シリンダ20の外周面と対向する面において、当該シリンダ20の外周面へ向かって突出するトレースピン40、42がそれぞれ設けられている。トレースピン40はガイド溝36に係合可能とされており、トレースピン42はガイド溝38に係合可能とされている。そして、ガイド溝36、38の形状に応じて、それぞれトレースピン40、42を介してトレース部材30、32が車両前後方向に沿って揺動することになる。このトレース部材30、32及び軸部26、28を介して、グリップ12、14が軸部26、28の軸線周りを回転し、車両前後方向に沿って揺動(傾斜又は起立)可能とされる。
(操舵装置の作用・効果)
図1及び図2に示されるように、グリップ12、14の操舵角が0度(中立位置)から90度に至るまでの間は、当該グリップ12、14を把持した手を持ち替える必要がない。しかし、この場合、グリップ12、14の中立位置において車両幅方向に沿って配置される手は、グリップ12、14の操舵角が約90度に近づくにつれて、ステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップ側では、手首が前腕側へ屈曲する。そして、運転者の胴体に肘が当たり、姿勢が窮屈になってしまう。
図1及び図2に示されるように、グリップ12、14の操舵角が0度(中立位置)から90度に至るまでの間は、当該グリップ12、14を把持した手を持ち替える必要がない。しかし、この場合、グリップ12、14の中立位置において車両幅方向に沿って配置される手は、グリップ12、14の操舵角が約90度に近づくにつれて、ステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップ側では、手首が前腕側へ屈曲する。そして、運転者の胴体に肘が当たり、姿勢が窮屈になってしまう。
このため、本実施形態では、例えば、図1及び図2に示されるように、グリップ12、14を時計回りに90度操舵させる。このとき、グリップ14側では、トレース部材32に設けられたトレースピン42(図3(B)参照)が、ガイド溝38における不動溝38Aに係合されているため、当該不動溝38Aの形状に沿って、トレースピン42を介してトレース部材32はシリンダ20周りを回転する。つまり、グリップ14は起立した状態のまま、シリンダ20周りを回転するため、グリップ14の傾斜角度は変わらない。
一方、グリップ12側では、トレース部材30に設けられたトレースピン40(図3(B)参照)は、ガイド溝36における傾斜溝36Bに係合されている。このため、当該傾斜溝36Bの形状によって、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)及び図6(A)、(B)に順番に示すように、トレースピン40を介してトレース部材30が車両前後方向の前方側へ傾斜する。これにより、軸部26が回転し、当該軸部26を介して、グリップ12が車両前後方向の前方側へ傾斜する。ここで、傾斜溝36Bによって、グリップ12は車両前後方向に沿って傾斜するが、操舵角が大きくなるにつれてグリップ12の傾斜角度は大きくなる。なお、グリップ14も同様である。
以上の構成により、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12を車両前後方向の前方側へ傾斜させるようにしている。これにより、手と前腕とで成す角を広げ、手首を伸ばすことができる。また、手と肘と肩とで成す角を広げ、肘を伸ばすことができ、当該肘を胴体から離すことができる。
この結果、運転者の姿勢が窮屈にならずに済む。したがって、グリップ12、14の操舵角が約90度となっても中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができる。つまり、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならず、細かい操舵を可能にすることができる。
ところで、グリップ12における先端部の内側には、車両の速度調整等を行う入力部34が設けられている。姿勢が窮屈な場合、グリップ12、14を操舵しながら入力部34を押圧操作することは困難である。しかし、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角が約90度の場合でも中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができる。このため、運転者の肘が安定し、操舵角に関係なく、車両を操舵しながら入力部34を安定して押圧操作することができる。
ここで、例えば、ステアリングホイールにおいて、操舵角が180度を越える場合、操舵時に当該ステアリングホイールを把持する手を持ち替える必要が生じる。しかし、本実施形態のように、グリップ12、14の操舵角が約90度である場合、手を持ち替える必要がない。このため、操舵動作を連続させることができる。その一方で、グリップ12、14の操舵角が約90度の場合、操舵入力に対する車両の挙動が敏感になるが、その分直感的な操舵(グリップ12、14の操舵角≒車両の操舵角)が可能となる。
また、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角に関係なく、中立位置と同じ姿勢を維持することができるため、入力部34における押圧ストロークを十分に確保することができる。つまり、入力部34における車両の速度調整等へのゲインを下げることができる。
さらに、グリップ12、14にそれぞれトレース部材30、32を設け、当該トレース部材30、32に設けられたトレースピン40、42(図3(A)、(B)参照)をシリンダ20にそれぞれ接触させ、当該トレースピン40、42及びトレース部材30、32を介して、グリップ12、14をそれぞれ傾斜可能としている。このようにトレース部材30、32を設けることで、グリップ12、14を直接シリンダ20に接触させる場合と比較して、ステアリングシャフト18周りの設計をコンパクトにすることができる。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角が約90度であり、グリップ12、14の操舵角が0度(中立位置)から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12が車両前後方向の前方側へ傾斜するようにしているが、グリップ12、14の操舵角は90度よりも大きくても良い。
なお、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角が約90度であり、グリップ12、14の操舵角が0度(中立位置)から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12が車両前後方向の前方側へ傾斜するようにしているが、グリップ12、14の操舵角は90度よりも大きくても良い。
また、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12が、徐々に車両前後方向の前方側へ傾斜するように設定された例を説明したが、グリップ12、14の操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、0度から所定の操舵角(例えば、約45〜60度)までの間は、グリップ12は傾斜しないように設定されていても良い。
さらに、本実施形態では、グリップ12、14の操舵角が0度(中立位置)から約90度に至るまでの間に、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12が車両前後方向の前方側へ傾斜するようにしている。しかし、グリップ12、14において、操舵性を考慮して中立位置において車両上下方向に対して傾斜した状態で配置されている場合がある。
このような場合、グリップ12、14の操舵角が90度において、ステアリングシャフト18の車両上方側に位置するグリップ14では、運転者の手は胴体から離間する方向へ移動し、肘が伸びた状態となってしまう可能性がある。このため、ステアリングシャフト18の車両下方側に位置するグリップ12を車両前後方向の前方側へ傾斜させると共に、ステアリングシャフト18の車両上方側に位置するグリップ14を車両前後方向の後方側へ傾斜させるようにしても良い。
但し、この場合、シリンダ20において、不動溝36A、38Aに代えて、図示はしないが、傾斜溝36B、38Bから離間するにつれてシリンダ20の前端部20B側へ傾斜する傾斜溝が形成されることになる。なお、この傾斜溝と傾斜溝36B、38Bとの間に、シリンダ20の周方向に沿って形成された不動溝が形成されていても良いのは勿論のことである。
<第2の実施形態>
上記の実施形態では、図1及び図2に示されるように、シリンダ20にガイド溝36、38が形成され、当該ガイド溝36、38とそれぞれ係合するトレース部材30、32を介して、グリップ12、14をそれぞれ車両前後方向に沿って傾斜させるようにしている。しかし、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならなければ良いためこれに限るものではない。
上記の実施形態では、図1及び図2に示されるように、シリンダ20にガイド溝36、38が形成され、当該ガイド溝36、38とそれぞれ係合するトレース部材30、32を介して、グリップ12、14をそれぞれ車両前後方向に沿って傾斜させるようにしている。しかし、操舵角に関係なく、運転者の姿勢が窮屈にならなければ良いためこれに限るものではない。
例えば、図7に示されるように、グリップ12、14の根元側には、装着ピン46がそれぞれ設けられている。この装着ピン46には、コイルばね50、52の一端部がそれぞれ装着されており、コイルばね50、52の他端部は、軸部54に設けられた装着ピン48にそれぞれ装着されている。
なお、本実施形態では、軸部54は図示しないベースに固定されており、グリップ12、14が固定される装着部56と軸部54との間には、ベアリング58が設けられている。このベアリング58を介してグリップ12、14が軸部54に対してそれぞれ回転自在となっている。
また、図7(B)、(C)に示されるように、コイルばね50とコイルばね52とは、付勢力の作用する方向(矢印で示す)が異なっており、コイルばね50及びコイルばね52を用いることで、軸部54に対するグリップ12、14の中立位置がそれぞれ確保される。なお、グリップ12、14の中立位置において、当該グリップ12、14が軸部54周りを回転しないようにストッパなどが設けられても良い。
そして、グリップ12、14に対して所定値以上の押圧力が作用すると、当該グリップ12、14が軸部54周りを回転(車両前後方向に沿って傾斜)するようになっている。この状態で、コイルばね50、52には弾性エネルギが蓄積される。このため、グリップ12、14への押圧力が解除されると、コイルばね50、52は復元して当該グリップ12、14を元の位置に戻すようになっている。つまり、グリップ12、14から手を離すと、当該グリップ12、14は自動的に元の位置に戻ることになる。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態では、コイルばね50とコイルばね52による弾性力を利用しているが、これに限るものではない。例えば、グリップ12、14の装着部56(図7(A)参照)において、当該装着部56と軸部54との間に、ベアリング58に代えて、抵抗付与部として摺動抵抗が得られるようにしても良い。
なお、本実施形態では、コイルばね50とコイルばね52による弾性力を利用しているが、これに限るものではない。例えば、グリップ12、14の装着部56(図7(A)参照)において、当該装着部56と軸部54との間に、ベアリング58に代えて、抵抗付与部として摺動抵抗が得られるようにしても良い。
このように、装着部56と軸部54との間で摺動抵抗が得られるようにすることで、グリップ12、14に所定値以上の押圧力が作用すると当該装着部56を介して、グリップ12、14を軸部54周りに回転させることができる(グリップ12、14を傾斜させることができる)。
但し、この場合、傾斜したグリップ12、14は手動で元の位置に戻すことになるが、コイルばね50、52等が不要となり、簡単な構成で操舵角に応じてグリップ12、14を軸部54周りに回転させることができる。
<第3の実施形態>
以上の実施形態では、図1及び図2に示されるように、ステアリングシャフト18の径方向外側に、車両を操舵する一対のグリップ12、14が設けられている。しかし、これ以外にも、図8(A)に示されるように、一対のグリップが互いに繋がった環状グリップとしてのステアリングホイール60が設けられた場合でも本発明の適用が可能である。
以上の実施形態では、図1及び図2に示されるように、ステアリングシャフト18の径方向外側に、車両を操舵する一対のグリップ12、14が設けられている。しかし、これ以外にも、図8(A)に示されるように、一対のグリップが互いに繋がった環状グリップとしてのステアリングホイール60が設けられた場合でも本発明の適用が可能である。
例えば、シリンダ62の外周面には、第2ガイド溝としてのガイド溝64、66が形成されている。このガイド溝64、66は、図8(B)に示されるように、側面視で車両上下方向に対して交差する方向に沿って形成され、かつシリンダ62の上部から下部へ向かうにつれて車両前後方向前方側へ傾斜している。
図8(A)に示されるように、ステアリングホイール60の中立位置において、当該ステアリングホイール60の中心を通るようにしてジョイント部68が車両前後方向に沿って架け渡されている。このジョイント部68には、車両前後方向の後方側から見てシリンダ62の径方向外側に配置されるようにして、ヒンジジョイント部70、72がそれぞれ設けられている。
このヒンジジョイント部70、72には、それぞれアーム74、76が揺動可能に取り付けられている。アーム74、76の先端部には、それぞれトレースピン78、80が設けられており、当該トレースピン78、80がガイド溝64、66にそれぞれ係合可能とされている。
ジョイント部68における車両前後方向前側には、図示しない球状の凹部が形成されており、当該凹部にはジョイントボール82が当接可能とされている。このジョイントボール82及び凹部を介して、ステアリングホイール60が揺動可能となっている。
そして、図8(B)に示されるように、ステアリングホイール60の操舵角が0度の状態では、当該ステアリングホイール60は、その上部が車両前後方向前方側へ向かい、下部が車両前後方向の後方側へ向かうようにして、車両上下方向に対して傾斜した状態で配置されている。
この場合、前述したように、ステアリングホイール60の操舵角が90度において、ステアリングホイール60の下部側では、手首が前腕側へ屈曲すると共に、運転者の胴体に肘が当たり、姿勢が窮屈になってしまう。一方、ステアリングホイール60の上部側では、運転者の手が胴体から離間する方向へ移動し、肘が伸びた状態となってしまう。
このため、本実施形態では、図8(B)、(C)に示されるように、ステアリングホイール60の操舵角が0度から約90度に至るまでの間に、シリンダ62に形成されたガイド溝64、66に沿ってトレースピン78、80が移動し、アーム74、76が車両前後方向に沿って揺動する。具体的には、アーム76は車両前後方向の後方側へ移動し、アーム74は車両前後方向の前方側へ移動する。これにより、ヒンジジョイント部70、72及びジョイント部68を介してステアリングホイール60が起立することになる。
この結果、ステアリングホイール60の下部が車両前後方向の前方側へ移動し、ステアリングホイール60の上部が車両前後方向の後方側へ移動することになる。つまり、ステアリングホイール60の操舵角が90度となっても中立位置と変わらない状態で操舵性を維持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。例えば、自動車に限らず、電車や飛行機の操縦席やゲーム機器に用いられる操舵装置においても適用可能である。
10 操舵装置
12 グリップ
14 グリップ
18 ステアリングシャフト
20 シリンダ(把持姿勢調整手段)
26 軸部
28 軸部
30 トレース部材(第1トレース部材、把持姿勢調整手段)
32 トレース部材(第1トレース部材、把持姿勢調整手段)
34 入力部(押圧操作部)
36 ガイド溝(第1ガイド溝、把持姿勢調整手段)
36A 不動溝(第1ガイド溝)
36B 傾斜溝(第1ガイド溝)
38 ガイド溝(第1ガイド溝、把持姿勢調整手段)
38A 不動溝(第1ガイド溝)
38B 傾斜溝(第1ガイド溝)
50 コイルばね(弾性部材、把持姿勢調整手段)
52 コイルばね(弾性部材、把持姿勢調整手段)
54 軸部(把持姿勢調整手段)
56 装着部(抵抗付与部、把持姿勢調整手段)
60 ステアリングホイール(環状グリップ)
62 シリンダ(把持姿勢調整手段)
64 ガイド溝(第2ガイド溝、把持姿勢調整手段)
66 ガイド溝(第2ガイド溝、把持姿勢調整手段)
74 アーム(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
76 アーム(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
78 トレースピン(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
80 トレースピン(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
12 グリップ
14 グリップ
18 ステアリングシャフト
20 シリンダ(把持姿勢調整手段)
26 軸部
28 軸部
30 トレース部材(第1トレース部材、把持姿勢調整手段)
32 トレース部材(第1トレース部材、把持姿勢調整手段)
34 入力部(押圧操作部)
36 ガイド溝(第1ガイド溝、把持姿勢調整手段)
36A 不動溝(第1ガイド溝)
36B 傾斜溝(第1ガイド溝)
38 ガイド溝(第1ガイド溝、把持姿勢調整手段)
38A 不動溝(第1ガイド溝)
38B 傾斜溝(第1ガイド溝)
50 コイルばね(弾性部材、把持姿勢調整手段)
52 コイルばね(弾性部材、把持姿勢調整手段)
54 軸部(把持姿勢調整手段)
56 装着部(抵抗付与部、把持姿勢調整手段)
60 ステアリングホイール(環状グリップ)
62 シリンダ(把持姿勢調整手段)
64 ガイド溝(第2ガイド溝、把持姿勢調整手段)
66 ガイド溝(第2ガイド溝、把持姿勢調整手段)
74 アーム(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
76 アーム(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
78 トレースピン(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
80 トレースピン(第2トレース部材、把持姿勢調整手段)
Claims (9)
- 車両平面視で車両前後方向に沿って配設されたステアリングシャフトに一体的に設けられると共に、前記ステアリングシャフトの径方向外側に配置され、車両操舵時に把持される一対のグリップと、
前記グリップの操舵角が0度であるグリップの中立位置から前記操舵角が90度に至るまでの間に、前記ステアリングシャフトの車両下方側に位置するグリップを車両前後方向の前方側へ傾斜させる把持姿勢調整手段と、
を有する操舵装置。 - 前記グリップに車両前後方向の前方側へ向かって押圧操作する押圧操作部が設けられている請求項1に記載の操舵装置。
- 前記把持姿勢調整手段は、
車体に支持されると共に前記ステアリングシャフトに対して同軸的に配置されたシリンダと、
前記シリンダの外周面に形成された第1ガイド溝と、
前記グリップに固定されると共に車両前後方向に沿って揺動可能に設けられ、前記第1ガイド溝に案内されて当該グリップを傾斜させる第1トレース部材と、
を含んで構成されている請求項1又は2に記載の操舵装置。 - 前記第1ガイド溝は、前記シリンダの軸方向に対して交差する方向に沿って形成され、前記グリップの中立位置から当該グリップが前記ステアリングシャフトの車両下方側に至るまでの間、前記第1トレース部材を案内する傾斜溝を含んで構成されている請求項3に記載の操舵装置。
- 前記第1ガイド溝は、前記シリンダの外周面の周方向に沿って形成され、前記グリップの中立位置から当該グリップが前記ステアリングシャフトの車両上方側に至るまでの間、前記第1トレース部材を案内する不動溝を含んで構成されている請求項4に記載の操舵装置。
- 前記把持姿勢調整手段は、
前記ステアリングシャフトに設けられ、前記中立位置において車両幅方向外側へ張り出し、先端部に前記グリップが装着され、所定値以上の押圧力がグリップに作用すると当該グリップを傾斜可能にする軸部と、
前記軸部と前記グリップの間に設けられ、前記グリップが傾斜した状態で弾性エネルギが蓄積されると共に、前記押圧力が解除されると復元して前記グリップを元の位置に戻す弾性部材と、
を含んで構成されている請求項1又は2に記載の操舵装置。 - 前記把持姿勢調整手段は、
前記ステアリングシャフトに設けられ、前記中立位置において車両幅方向外側へ張り出し、装着部を介して先端部に前記グリップが装着された軸部と、
前記装着部と前記軸部との間に設けられ、前記グリップに所定値以上の押圧力が作用すると当該装着部を介してグリップを傾斜可能にする抵抗付与部と、
を含んで構成されている請求項1又は2に記載の操舵装置。 - 前記把持姿勢調整手段は、グリップの操舵角が0度であるグリップの中立位置から前記操舵角が90度に至るまでの間に、車両上方側に位置するグリップを車両前後方向の後方側へ傾斜させる請求項1〜4、6、7の何れか1項に記載の操舵装置。
- 前記一対のグリップが互いに繋がって環状グリップとされ、
前記把持姿勢調整手段は、
前記ステアリングシャフトの径方向外側に配置されたシリンダと、
前記シリンダの外周面に形成された第2ガイド溝と、
前記環状グリップにおいて車両前後方向に沿って揺動可能に設けられ、前記第2ガイド溝に案内されて当該環状グリップを起立させる第2トレース部材と、
を含んで構成されている請求項1又は2に記載の操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012185813A JP2014043147A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 操舵装置 |
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JP2012185813A JP2014043147A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 操舵装置 |
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- 2012-08-24 JP JP2012185813A patent/JP2014043147A/ja active Pending
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