JP3989323B2 - チルト式ステアリングコラム装置 - Google Patents

チルト式ステアリングコラム装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングホイールが運転者の手前で上下方向に移動して最適ドライビングポジションを設定できる自動車のチルト式ステアリングコラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のステアリングホイールは、リンク機構を用いてジャケットチューブを傾動させることによって運転者の手前で上下方向に移動し、最適ドライビングポジションが設定できるようになっている。
【0003】
例えば、特開平49−116742号公報には、本願の図8に示すように、ベルクランク36を用いてジャケットチューブ37を傾動させ、ステアリングホイール38を上下動させるチルト式ステアリングコラム装置35が開示されている。
【0004】
車体に固定されたブラケット40にリンク部材39の上端が回転可能に結合され、該リンク部材39の下端に回転中心Wを介してT字形のベルクランク36の一方の腕36aの一端が回転可能に取り付けられている。つまり、ベルクランク36の回転中心Wは、ブラケット40に対して揺動可能になっている。
【0005】
ベルクランク36の一方の腕36aの他端は、ジャケットチューブ37に回転可能に支持されており、ベルクランク36の他方の腕36bの下端は、液圧シリンダー41を介して、ジャケットチューブ37に連係している。液圧シリンダー41は、シリンダーケース41aとシリンダーロッド41bとから大略構成され、シリンダーケース41aは、ベルクランク36の他方の腕36bの下端に回転可能に支持されていると共に、シリンダーロッド41bの先端部は、ジャケットチューブ37に回転可能に支持されている。尚、42は、ジャケットチューブ37を回転可能に車体に支持するブラケットである。
【0006】
そして、この液圧シリンダー41がロック状態では、シリンダーケース41aに対してシリンダーロッド41bが保持固定された状態となり、液圧シリンダー41の長さは一定に保たれる。液圧シリンダー41がロック解除状態では、この液圧シリンダー41の軸方向に沿った外力によって、シリンダーケース41aに対してシリンダーロッド41bが相対移動可能となり、シリンダーロッド41bのストローク範囲内で液圧シリンダー41の長さを変えることができる。
【0007】
つまり、このチルト式ステアリングコラム装置35は、液圧シリンダー41をロック解除状態にして運転者に合った位置までステアリングホイール38を上下方向に動かした後に、液圧シリンダー41をロック状態にすることで、ステアリングホイール38の高さ調整を行なうことができる
【0008】
また、特表平7−506308号公報に開示されたチルト式ステアリングコラム装置45においては、本願の図9に示すように、車体に固定されたブラケット47に回転中心Yを介してベルクランク44の中間部が回転可能に支持され、このベルクランク44の一端にジャケット48が取り付けられている。つまり、ベルクランク44は、所定位置に固定された回転中心Y回りに回転可能となっている。
【0009】
ベルクランク44の一方の腕44aの先端にはジャケットチューブ48が回転自在に支持されており、ベルクランク44の他方の腕44bの下端は、電動機49を介してジャケットチューブ48に連結されている。
【0010】
電動機49は、本体部49aとロッド部49bとから大略構成され、本体部49aは、ジャケットチューブ48に回転可能に連結されていると共に、ロッド49bは、ベルクランク44の他方の腕44b下端に回転可能に連結されている。
【0011】
そして、電動機49を作動させると、本体部49aから突出するロッド部49bの突出量が変化し、この変化量に応じてベルクランク44回転中心Y回りに回転し、かつジャケットチューブ48が傾動する。電動機49を作動させないと、本体部49aからのロッド部49bの突出量が一定に保持されるため、ベルクランク44が回転せず、ジャケットチューブ48は固定される。
【0012】
また、このチルト式ステアリングコラム装置45はその構造上、ジャケットチューブ48をチルト回転中心Z回りに傾動させる際にチルト回転中心Zが車体前後方向に揺動する。つまり、このチルト式ステアリングコラム装置45は、電動機49によりロッド部49bの長さを変化させてベルクランク44を回転させることによって、ジャケットチューブ48を車体前後方向に揺動させながらジャケットチューブ48を傾動させ、ステアリングホイール47の高さ調整を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のチルト式ステアリングコラム装置35においてエアバックを付けるためには、強度と剛性を確保する必要があり、ベルクランク36及びリンク部材39を大きくかつ重くしなければならず、製造コストも増加してしまうという問題がある。
【0014】
そして、後者のチルト式ステアリングコラム装置45においては、ブラケット47に対してベルクランク44のみでジャケットチューブ48を支持することになるため、ベルクランク44に必要な強度と剛性を確保するために、ベルクランク44を大きくかつ重くしなければならず、製造コストも増加してしまう。
【0015】
さらに、後者のチルト式ステアリングコラム装置45においては、ジャケットチューブ48を傾動させる際に、チルト回転中心Zが車体前後方向に揺動するため、ステアリングホイール50が運転者に対して過度に進退してしまう虞がある。ステアリングホイール50の運転者に対する進退量を少なくするためには、ベルクランク44の一方の腕44aの長さを短くし、回転中心Yと一方の腕44a先端のジャケットチューブ48との結合部との距離を短くすればよいが、そうすると、ステアリングホイール47のチルト量も少なくなってしまう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に記載の発明は、ステアリングホイールを有するステアリングシャフトを回転自在に支持するためのジャケットチューブを設け、該ジャケットチューブをチルト回転中心軸を中心として回動自在に設け、該チルト回転中心よりも前記ステアリングホイール側に固定ブラケットを配置して車体に固定し、該固定ブラケットに前記チルト回転中心軸を中心とする円弧に沿って長穴を形成すると共に該長穴に前記ジャケットチューブに設けられた傾動入力軸を挿通させ、
前記固定ブラケットの前記長穴より前記チルト回転中心軸側に穴を形成すると共に該穴に偏心ブッシュを介装し、該偏心ブッシュの偏心位置に回転中心軸を介して揺動可能かつ回転可能にベルクランクを支持し、該ベルクランクの一方の腕に前記傾動入力軸を回転自在に支持し、前記傾動入力軸を前記長穴に沿って移動させるため前記ベルクランクの他方の腕を移動させるベルクランク駆動手段を設けたことを特徴としている。ベルクランク駆動手段でベルクランクの他方の腕を動かすと、ベルクランクは、固定ブラケットに対して偏心ブッシュの回転により回転中心軸を揺動させながら回転する。そして、回転中心軸の揺動中心と傾動入力軸との距離を変化させながらベルクランクの一方の腕により支持する傾動入力軸が長穴の長軸方向に沿って移動し、ジャケットチューブが傾動する。
【0017】
これによって、ベルクランクの回転中心軸の回転軌跡が、ジャケットチューブの傾動入力軸が設けられた位置の回転軌跡に追従して変化し、ジャケットチューブを傾動させる際にこじれが発生しない。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置2を示しており、図1はジャケットチューブ4がチルト中立位置にある状態を示し、図2はジャケットチューブ4がチルト上段位置にある状態を示し、図3はジャケットチューブ4がチルト下段位置にある状態を示している。
【0020】
このチルト式ステアリングコラム装置2は、車体に固定された車体前方側ブラケット6及び固定ブラケットである車体後方側ブラケット8により、車体前後方向の2点でジャケットチューブ4が車体に支持されており、ジャケットチューブ4は、車体前方側ブラケット6のチルト回転中心軸10を回転中心として、傾動する。尚、12はステアリングホイール取り付け部である。
【0021】
チルト回転中心軸10は、前記車体前方側ブラケット6とジャケットチューブ4の一端に固定された第1補助ブラケット14との間に設けられておりチルト回転中心軸10はジャケットチューブ4の軸心と直交している
【0022】
ジャケットチューブ4には、このチルト回転中心軸10よりもステアリングホィール側の位置に、傾動入力軸16が設けられている。この傾動入力軸16は、ジャケットチューブ4に固定された第2補助ブラケット18を介して設けられており傾動入力軸16はジャケットチューブ4の軸心と直交している
【0023】
図1〜図4に示すように、この傾動入力軸16は、車体後方側ブラケット8に形成された係合部としての長穴20に該長穴20の長軸方向に沿って摺動可能に係合している。長穴20に対する傾動入力軸16の摺動性を良好とすると共に、傾動入力軸16と長穴20とが直接接触することによって生じる金属音の発生を防止するため長穴20には樹脂製のガイド部材21(図4(a)参照)が嵌め込まれている。
【0024】
この長穴20の中心線Pは円弧に沿って形成され、該中心線Pの曲率は、チルト回転中心10を中心とする前記傾動入力軸16の回転軌跡の曲率と一致する。
【0025】
図4に示すように、略U字形に形成されたベルクランク22が設けられ、ベルクランク22は上部の腕22a(図3参照)と下部の腕22bとを有する。そして、上部の腕22aの後方(一方の腕)が、ジャケットチューブ4に第2補助ブラケット18を介して設けられた前記傾動入力軸16に、回転可能に支持されている。
【0026】
図4に示すように、車体後方側ブラケット8の車体前方側の左右には穴が形成され、該穴に後述する偏心ブッシュ26が入っている。一方、図4に示すように、ベルクランク22の上部の腕22aの前方には、略U字形の左右の部分に穴が形成され、該穴にカラー29が配設されている。そして、偏心ブッシュ26とカラー29とが回転中心軸24を構成するボルト(図示せず)によって回転自在に軸支されている。
【0027】
すなわち、図1のように、ベルクランク22の上部の腕22aの前方には、略U字形の左右部分が車体後方側ブラケット8に、偏心ブッシュ26と回転中心軸24であるボルトとを介して、上記ベルクランク22が揺動可能かつ回転可能に支持されている。そして、上部の腕22aと下部の腕22bとからなるベルクランク22の下部の腕(他方の腕)22bにナット31が支持されている。該ナット31にはベルクランク駆動手段である電動アクチュエータ28のロッド部28bがねじ込まれており、該ロッド部28bの回転によりナット31がロッド部28bに沿って移動する
【0028】
ここで、偏心ブッシュ26について詳述すると、ベルクランク22の回転中心軸24の中心Rは、図5に示すように、偏心ブッシュ26の回転中心Sから所定の偏心距離αだけ離れた位置に配置されている。そのため、ベルクランク22は車体後方側ブラケット8に対して、揺動可能かつ回転可能に支持されることになる。つまり、偏心ブッシュ26の存在により車体後方側ブラケット8に対して回転中心軸24が揺動可能であり、該回転中心軸24の存在により偏心ブッシュ26に対してベルクランク22が回転可能である。
【0029】
前記電動アクチュエータ28は、第3補助ブラケット30を介してジャケットチューブ4に取り付けられており、該第3補助ブラケット30に回転可能に取り付けられた本体部28aと、この本体部28aから突出したロッド部28bとから構成される。そして、本体部28aに内蔵されたモータを回転させることによって、ロッド部28bを回転させることができ、該ロッド部28bが回転すると、該ロッド部28bにねじ込まれたナット31がロッド部28bに沿って移動する。
【0030】
このチルト式ステアリングコラム装置2においては、ナット31の移動量を変えることで、ベルクランク22の下部の腕22bが車体前後方向へ動き、ベルクランク22が回転する。すなわち、ナット31を車体後方へ移動させると、ベルクランク22が反時計方向に回転し、図2に示すように、ベルクランク22の上部の腕22aに支持された傾動入力軸16が長穴20内を上方に向かって移動し、ジャケットチューブ4が反時計方向に回転して、ステアリングホイール(図示せず)の位置が上昇する。一方、ナット31を車体前方へ移動させると、ベルクランク22が時計方向に回転し、図3に示すように、ベルクランク22の上部の腕22aに支持された傾動入力軸16が長穴20内を下方に向かって移動し、ジャケットチューブ4が時計方向に回転して、ステアリングホイール(図示せず)の位置が下降する。
【0031】
尚、電動アクチュエータ28の本体部28aとロッド部28bとは、一体の剛体とみなせるので、このチルト式ステアリングコラム装置2においては、ナット31の位置を変えるときのみ、ジャケットチューブ4が傾動する。
【0032】
図6及び図7は、上述した実施例におけるチルト式ステアリングコラム装置2を模式的に表した説明図である。図中のA点は傾動入力軸16とベルクランク22の一方の腕22aとの回転対偶点、B点はチルト回転中心軸10と車体前方側ブラケット6との回転対偶点、C点は偏心ブッシュ26とベルクランク22の回転中心軸24との回転対偶点、D点は偏心ブッシュ26の回転中心Sと車体後方側ブラケット8の回転対偶点、E点はベルクランク22の他方の腕22bと電動アクチュエータ28のロッド部28bとの回転対偶点、F点は電動アクチュエータ28の本体部29aとジャケットチューブ4との回転対偶点、をそれぞれ示している。また、上述した偏心距離αは、図6及び図7におけるDC間の長さに相当する。電動アクチュエータ28によって、EF間の距離を変化させることで、運転者に対するステアリングホイールの位置が調整される。
【0033】
偏心ブッシュ26を用いることなく車体後方側ブラケット8に対して単に回転中心軸24を回転可能に支持させると、ベルクランク22は、その回転に伴い傾動入力軸16を、回転中心軸24と傾動入力軸16との軸間距離を曲率半径とする軌跡Q(図1〜図3を参照)に沿って回転させようとする。
【0034】
しかしながら、偏心ブッシュ26を用いることによって、ベルクランク22の回転に伴い回転中心軸24が車体後方側ブラケット8に対して揺動するため、ベルクランク22の傾動入力軸16が支持された位置の回転軌跡を、チルト回転軸10を中心とするジャケットチューブ4上の傾動入力軸16の回転軌跡と一致させることが可能となる。換言すれば、偏心ブッシュ26を用いることによって、上述した長穴20の中心線Pと、上述した軌跡Qと、の誤差量U(図2及び図3を参照)を吸収することができる。
【0035】
すなわち、上述した構成のチルト式ステアリングコラム装置2においては、偏心ブッシュ26を介して、ベルクランク22の回転中心軸24を車体後方側ブラケット8に支持させることによって、ベルクランク22が回転した際にこじれが発生することがなく、ジャケットチューブ4の傾動を円滑に行うことができる。
【0036】
また、チルト回転中心軸10は、常に一定位置に保持された状態となり、車体前後方向に揺動することはないので、ジャケットチューブ4が車体前後方向に移動することがなく、ステアリングホイールの運転者に対する進退量を最小限にすることができる。
【0037】
そして、偏心ブッシュ26を用いることによって、リンク機構の部品点数を少なくすることができ、チルト式ステアリングコラム装置2全体の小型化を図ることができ、チルト式ステアリングコラム装置2の設計自由度が高くなると共に、総じて高剛性、高強度にチルト式ステアリングコラム装置2を製作することができる。また、設計自由度が高くなるため、より様々な体格の運転者に対してステアリングホイールの最適位置を設定することが可能となる。
【0038】
尚、上述したチルト式ステアリングコラム装置2の基本動作に必要な機構は全て回転対偶で構成されているため、従来から有る回転軸受けを使用することができ、ガタが非常に少なく剛性を確保しやすい。
【0039】
そして、傾動入力軸16を車体後方側ブラケット8に設けられた長穴20に係合させることによって、ジャケットチューブ4の軸方向荷重を車体後方側ブラケット8で支持することができる。すなわち、車体前方側ブラケット6と車体後方側ブラケット8とによって、ジャケットチューブ4の軸方向荷重を分担して支持することができるので、総じて、チルト式ステアリングコラム装置2の剛性を向上させることができる。尚、車体上下方向荷重についても、長穴20に傾動入力軸16を係合させることによって、車体前方側ブラケット6と車体後方側ブラケット8とで分担して支持することができる。また、通常、車体後方側ブラケット8は、車体衝突時の衝突エネルギーを吸収する構造となっているため、長穴20を設けることによりこの衝突エネルギーが車体後方側ブラケット8に円滑に伝達されることとなり、乗員保護性能を向上させることができる。
【0040】
さらに、このチルト式ステアリングコラム装置2は、車体に取り付ける際に、車体後方側ブラケット8が回転することがないので、組み付け作業を容易にすることができる。
【0041】
尚、上述した実施例においては、偏心ブッシュ26と回転中心軸24とを用いて、ベルクランク22を車体後方側ブラケット8に対して揺動可能かつ回転可能に支持しているが、例えば、車体後方側ブラケット8に円柱形状の支持軸を設け、ベルクランク22の回転中心軸24の端面に、回転中心軸24の中心Rに対して偏心した円形断面の収容凹部を形成し、この収容凹部に軸受け等を介して上記支持軸を支持することによって、偏心ブッシュ26を用いることなく、ベルクランク22の回転中心軸24を、車体後方側ブラケット8に対して揺動可能かつ回転可能に支持するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、固定ブラケットに穴を形成すると共に該穴に偏心ブッシュを介装し、該偏心ブッシュの偏心位置に回転中心軸を介して回転自在にベルクランクを支持し、該ベルクランクを固定ブラケットに揺動可能かつ回転可能に支持することによって、装置全体の部品点数を削減しつつ、ジャケットチューブを傾動させた際に、こじれが発生することを防止することができ、ジャケットチューブの傾動を円滑に行うことができる。
【0043】
また、チルト式ステアリングコラム装置を少ない部品点数で構成することが可能となり、装置全体を小型軽量化し、更に設計自由度を高くすることができる。
【0044】
そして、固定ブラケットの係合部を長穴形状にすることで、ジャケットチューブ軸方向に作用する荷重を固定ブラケットで受けることができるので、部品点数の増加や装置全体の重量化を伴わずに、チルト式ステアリングコラム装置の剛性及び強度を相対的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置のチルト中立位置における説明図。
【図2】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置のチルト上段位置における説明図。
【図3】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置のチルト下段位置における説明図。
【図4】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置のベルクランクと車体後方側ブラケットとの関係を示す説明図。
【図5】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置に用いられる偏心ブッシュの説明図。
【図6】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置の説明図。
【図7】 本発明に係るチルト式ステアリングコラム装置の説明図。
【図8】 従来のチルト式ステアリングコラム装置を示す説明図。
【図9】 従来のチルト式ステアリングコラム装置を示す説明図。
【符号の説明】
2…チルト式ステアリングコラム装置
4…ジャケットチューブ
6…車体前方側ブラケット
8…車体後方側ブラケット
10…チルト回転中心軸
16…傾動入力軸
20…長穴(係合部)
22…ベルクランク
24…回転中心軸
26…偏心ブッシュ
28…電動アクチュエータ

Claims (1)

  1. ステアリングホイールを有するステアリングシャフトを回転自在に支持するためのジャケットチューブを設け、該ジャケットチューブをチルト回転中心軸を中心として回動自在に設け、該チルト回転中心よりも前記ステアリングホイール側に固定ブラケットを配置して車体に固定し、該固定ブラケットに前記チルト回転中心軸を中心とする円弧に沿って長穴を形成すると共に該長穴に前記ジャケットチューブに設けられた傾動入力軸を挿通させ、
    前記固定ブラケットの前記長穴より前記チルト回転中心軸側に穴を形成すると共に該穴に偏心ブッシュを介装し、該偏心ブッシュの偏心位置に回転中心軸を介して揺動可能かつ回転可能にベルクランクを支持し、該ベルクランクの一方の腕に前記傾動入力軸を回転自在に支持し、前記傾動入力軸を前記長穴に沿って移動させるため前記ベルクランクの他方の腕を移動させるベルクランク駆動手段を設けたことを特徴とするチルト式ステアリングコラム装置。
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