JP2023043735A - ステアリングコラム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アッパコラムがロアコラムに対して前方に変位できる量を切り換えることが可能な構造を備え、かつ、設計の自由度を向上させることができる、ステアリングコラム装置を提供する。【解決手段】ロアコラム15に対して上下方向の変位を可能に支持されたシャッター部材5と、シャッター部材5の後側に配置され、かつ、アッパコラム16に固定されたストッパー部材6と、切り換えレバー4または切り換えレバー4とともに揺動する部材に備えられ、シャッター部材5に係合している揺動係合部7a、7bと、シャッター部材5に対し、上下方向に関してアッパコラム16に近づく方向の弾力を付与する戻りばね8とを備える。【選択図】図4
Description
本発明は、ステアリングコラム装置に関する。
図12は、自動車用のステアリング装置の1例を示している。ステアリング装置100において、運転者により操作されるステアリングホイール101は、ステアリングシャフト102の後側端部に取り付けられている。ステアリングシャフト102は、車体に支持されたステアリングコラム103の内側に回転自在に支持されている。ステアリングホイール101の回転運動は、ステアリングシャフト102、自在継手104a、中間シャフト105、および別の自在継手104bを介して、ステアリングギヤユニット106を構成するピニオン軸107に伝達される。ピニオン軸107の回転運動は、ステアリングギヤユニット106を構成する図示しないラック軸の直線運動に変換される。これにより、1対のタイロッド108が押し引きされ、左右1対の操舵輪に、ステアリングホイール101の操作量に応じた舵角が付与される。
なお、ステアリング装置に関して、前後方向、幅方向、および上下方向は、ステアリング装置が組み付けられる車体の前後方向、幅方向、および上下方向である。
ステアリング装置において、ステアリングコラムおよびその周辺に位置する部材を含んで構成されるステアリングコラム装置は、通常、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの前後位置を調節するためのテレスコ調節機能、および、二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃荷重を緩和するための衝撃吸収機能を備える。
具体的には、テレスコ調節機能を確保するために、ステアリングシャフトは、軸方向の相対変位およびトルク伝達を可能に組み合わされた、後側に配置されるアッパシャフトおよび前側に配置されるロアシャフトを備え、アッパシャフトとロアシャフトとを軸方向に相対変位させることにより、全長を伸縮可能に構成されている。ステアリングコラムは、軸方向の相対変位を可能に組み合わされた、後側に配置されるアッパコラムおよび前側に配置されるロアコラムを備え、アッパコラムとロアコラムとを軸方向に相対変位させることにより、全長を伸縮可能に構成されている。ロアコラムの内側にロアシャフトが、回転のみを可能に支持されている。アッパコラムの内側にアッパシャフトが、回転のみを可能に支持されている。ステアリングホイールは、アッパシャフトの後側端部に取り付けられている。ステアリングホイールの前後位置を調節する際には、ステアリングホイール、アッパシャフト、およびアッパコラムを、ロアシャフトおよびロアコラムに対して軸方向、すなわち前後方向に変位させる。
また、衝撃吸収機能を確保するために、ステアリングコラム装置は、たとえば、ロアコラムとアッパコラムとの間に、衝撃吸収構造を備える。衝突事故の際に、自動車が他の自動車などに衝突する一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生し、ステアリングホイールからアッパシャフトを介して、アッパコラムに前方に向いた強い衝撃荷重が加わると、アッパコラムがインナコラムに対して前方に変位しながら、衝撃吸収構造によって前記衝撃荷重が吸収される。これにより、ステアリングホイールに衝突した運転者の身体に加わる衝撃が緩和される。
上述したようなテレスコ調節機能および衝撃吸収機能を備えたステアリングコラム装置では、アッパコラムがロアコラムに対して前方に変位できる量を、ステアリングホイールの前後位置の調節時に比べて、二次衝突の発生時に、より多くする必要がある。
アッパコラムがロアコラムに対して前方に変位できる量を切り換えるための構造が、たとえば国際公開第2018/160788号(特許文献1)に記載されている。
国際公開第2018/160788号に記載された構造は、切り換えロッドと、切り換えレバーと、シャッター部材と、ストッパー部材とを備える。切り換えロッドは、アッパコラムに対して上方に離隔し、かつ、幅方向に伸長するように配置された状態で、ロアコラムに支持されている。切り換えレバーは、切り換えロッドの軸方向端部に、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動を可能に支持され、かつ、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動位置を変化させることに基づいて、ステアリングホイールの前後位置の調節を不能とするロック状態と該調節を可能とするロック解除状態とを切り換え可能である。シャッター部材は、切り換えロッドに外嵌固定され、該切り換えロッドの中心軸を中心として切り換えレバーと同期して揺動する。ストッパー部材は、シャッター部材の後側に配置され、かつ、アッパコラムに固定されている。
シャッター部材は、切り換えレバーをロック解除状態の揺動位置からロック状態の揺動位置まで揺動させることに伴って、ストッパー部材と軸方向に重畳しない位置まで揺動し、かつ、切り換えレバーをロック状態の揺動位置からロック解除状態の揺動位置まで揺動させることに伴って、ストッパー部材と軸方向に重畳する位置まで揺動する。したがって、ロック解除状態では、すなわち、ステアリングホイールの前後位置の調節時には、アッパコラムは、ロアコラムに対して、ストッパー部材の前端部がシャッター部材の後端部に接触する位置までしか前方に変位することができない。これに対して、ロック状態では、すなわち、二次衝突の発生時には、アッパコラムがロアコラムに対して前方に変位する際に、ストッパー部材は、切り換えロッドに外嵌されたシャッター部材の径方向内側に進入することができる。したがって、二次衝突の発生時には、ステアリングホイールの前後位置の調節時に比べて、アッパコラムは、ロアコラムに対して、より前方に変位することができる。
国際公開第2018/160788号に記載された構造では、切り換えロッドの周囲に、シャッター部材を外嵌し、かつ、該シャッター部材を回転させるための空間が必要になる。したがって、アッパコラムと切り換えロッドとの間隔が狭い構造への適用が難しく、換言すれば、設計の自由度が低い。また、ロック解除状態において、前方に向けて変位してきたストッパー部材がシャッター部材に接触する際に、ストッパー部材からシャッター部材に加わる荷重は、切り換えロッドを介してロアコラムに伝達される。したがって、切り換えロッドの強度を十分に確保しておく必要があり、この面からも、設計の自由度が低い。
本発明は、アッパコラムがロアコラムに対して前方に変位できる量を切り換えることが可能な構造を備え、かつ、設計の自由度を向上させることができる、ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様のステアリングコラム装置は、ステアリングコラムと、切り換えロッドと、切り換えレバーと、シャッター部材と、ストッパー部材と、揺動係合部と、戻りばねとを備える。
前記ステアリングコラムは、ロアコラム、および、該ロアコラムに対して軸方向の変位を可能に組み合わされたアッパコラムを有する。
前記切り換えロッドは、前記アッパコラムに対して上下方向に離隔し、かつ、幅方向に伸長するように配置された状態で、前記ロアコラムに支持されている。
前記切り換えレバーは、前記切り換えロッドに、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動を可能に支持され、かつ、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動位置を変化させることに基づいて、ステアリングホイールの前後位置の調節を不能とするロック状態と該調節を可能とするロック解除状態とを切り換え可能である。なお、前記切り換えレバーは、たとえば前記切り換えロッドの軸方向端部に、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動を可能に支持されることができる。
前記シャッター部材は、前記ロアコラムに対して上下方向の変位を可能に支持されている。なお、前記シャッター部材は、たとえば前記切り換えロッドの後側に配置されることができる。
前記ストッパー部材は、前記シャッター部材の後側に配置され、かつ、前記アッパコラムに固定されている。
前記揺動係合部は、前記切り換えレバーまたは該切り換えレバーとともに揺動する部材に備えられ、前記シャッター部材に係合している。
前記戻りばねは、前記シャッター部材に対し、上下方向に関して前記アッパコラムに近づく方向の弾力を付与する。
前記シャッター部材は、前記切り換えレバーを前記ロック解除状態の揺動位置から前記ロック状態の揺動位置まで揺動させることに伴って、前記揺動係合部により、上下方向に関して前記アッパコラムから遠ざかる側に向け、前記ストッパー部材と軸方向に重畳しない位置まで変位させられ、かつ、前記切り換えレバーを前記ロック状態の揺動位置から前記ロック解除状態の揺動位置まで揺動させることに伴って、前記戻りばねの弾力により、上下方向に関して前記アッパコラムに近づく側に向け、前記ストッパー部材と軸方向に重畳する位置まで変位させられる。
本発明の一態様では、前記揺動係合部が、前記シャッター部材の幅方向両側部のそれぞれに係合する位置に配置されている。
本発明の一態様では、前記シャッター部材の前側面が、前記ロアコラムの後側面に支持されている。
本発明の一態様のステアリングコラム装置によれば、アッパコラムがロアコラムに対して前方に変位できる量を切り換えることが可能な構造に関して、設計の自由度を向上させることができる。
[実施の形態の1例]
本発明の実施の形態の1例について、図1~図11を用いて説明する。
本発明の実施の形態の1例について、図1~図11を用いて説明する。
図1~図11は、本例のステアリングコラム装置1を備えたステアリング装置10を示している。
より具体的には、図1~図5は、ステアリングホイールの前後位置および高さ位置の調節が不能となるロック状態でのステアリング装置10を示している。図6~図9は、ステアリングホイールの前後位置および高さ位置の調節が可能となるロック解除状態でのステアリング装置10を示している。図10および図11は、ロック状態において、二次衝突が発生した後の状態でのステアリング装置10を示している。
なお、ステアリング装置10に関して、前後方向、幅方向、および上下方向は、ステアリング装置が組み付けられる車体の前後方向、幅方向、および上下方向である。ステアリング装置10に関して、前側は、図1、図2、図5、図8、および図10の左側であり、後側は、図1、図2、図5、図8、および図10の右側である。ステアリング装置10に関して、幅方向は、図1および図5の上下方向、図2、図8、および図10の表裏方向、図3および図6の左右方向である。
本例のステアリングコラム装置1は、ステアリングコラム2と、切り換えロッド3と、切り換えレバー4と、シャッター部材5と、ストッパー部材6と、揺動係合部7a、7bと、戻りばね8とを備える。本例のステアリングコラム装置1は、ステアリングホイールの前後位置および高さ位置の調節を不能とするロック状態と該調節を可能とするロック解除状態とを切り換えるための切り換え機構9を備える。切り換えロッド3および切り換えレバー4は、切り換え機構9の一部を構成する。
本例のステアリング装置10は、ステアリングコラム装置1に加えて、ステアリングシャフト12と、支持ブラケット13と、電動アシスト装置14とを備える。
ステアリングシャフト12は、ステアリングコラム2の内側に回転自在に支持されている。運転者により操作されるステアリングホイールは、ステアリングシャフト12の後側端部に取り付けられる。支持ブラケット13は、車体に取り付けられた状態で、ステアリングコラム2の軸方向中間部を車体に対して支持する。電動アシスト装置14は、ステアリングホイールから操舵輪につながる操舵力伝達経路に、図示しない電動モータを動力源として発生した補助動力を付与することにより、運転者がステアリングホイールを操作するのに要する力を低減する。
ステアリングコラム2は、図1~図3に示すように、前側に配置されるロアコラム15と後側に配置されるアッパコラム16とを、軸方向の相対変位を可能に組み合わせてなる。本例では、ロアコラム15を、径方向外側に配置されるアウタコラムとし、アッパコラム16を、径方向内側に配置されるインナコラムとしている。ただし、本発明を実施する場合には、ロアコラムをインナコラムとし、アッパコラムをアウタコラムとすることもできる。
本例では、ロアコラム15は、鋼、アルミニウム合金などの金属により略円筒状に構成されている。ロアコラム15は、周方向一部分である上端部に、軸方向の全長にわたるスリット17を有する。ロアコラム15の内径は、スリット17の幅を弾性的に拡縮することに基づいて、拡縮可能である。ロアコラム15は、後側端部において、スリット17を幅方向両側から挟む2箇所に、径方向外側(上側)に向けて突出するフランジ部18を有する。フランジ部18のそれぞれは、幅方向に関して互いに整合する箇所に、幅方向に貫通する通孔19を有する。フランジ部18のそれぞれは、ロアコラム15の軸方向に伸長し、かつ、後側の端面に開口するねじ孔47を有する。フランジ部18のそれぞれは、前側部に、幅方向に貫通し、かつ、上方に開口した保持凹部53を有する。ロアコラム15は、内周面の周方向一部分である下端部に、径方向外側(下側)に向けて凹入し、かつ、軸方向の全長にわたる凹所20を有する。凹所20には、図示しない衝撃吸収部材を設置することができる。衝撃吸収部材は、ロアコラム15とアッパコラム16との間に掛け渡され、二次衝突時に加わる衝撃荷重によって塑性変形することにより、該衝撃荷重を吸収する。ただし、本発明を実施する場合には、凹所20を省略することもできる。
ロアコラム15は、通常時だけでなく、二次衝突時にも、車体に対して前方へ変位しないように支持されている。このために、ロアコラム15の前側端部は、車体に支持された電動アシスト装置14を構成するギヤハウジング21の後側端部に結合固定されている。本例では、ステアリングホイールの高さ位置を調節可能とするために、ギヤハウジング21は、車体に対し、幅方向に伸長するチルト軸22を中心とする揺動変位を可能に支持される。
本例では、アッパコラム16は、鋼、アルミニウム合金などの金属により円筒状に構成されている。アッパコラム16の前側部は、ロアコラム15の後側部に、軸方向の相対変位を可能に内嵌されている。
ステアリングシャフト12は、図2に示すように、前側に配置されるロアシャフト23と、後側に配置されるアッパシャフト24とを備える。ロアシャフト23とアッパシャフト24とは、トルク伝達を可能に、かつ、軸方向の相対変位を可能にスプライン嵌合している。なお、図示の例では、ロアシャフト23を、径方向内側に配置されるインナシャフトとし、アッパシャフト24を、径方向外側に配置されるアウタシャフトとしている。ただし、ロアシャフトをアウタシャフトとし、アッパシャフトをインナシャフトとすることもできる。
ロアシャフト23の前側端部は、電動アシスト装置14を構成する出力シャフト25に対し、トーションバー26を介して連結されている。出力シャフト25は、2つの転がり軸受27、28により、ギヤハウジング21に対して回転のみを可能に支持されている。すなわち、ロアシャフト23は、トーションバー26、出力シャフト25、および2つの転がり軸受27、28を介して、ロアコラム15およびギヤハウジング21に対して、回転のみを可能に支持されている。出力シャフト25の前側端部は、図示しない中間シャフトの後側端部に対し、図示しない自在継手により連結される。電動アシスト装置14において、前記補助動力は、出力シャフト25に付与される。
アッパシャフト24は、アッパコラム16に対し、アッパコラム16の後側端部に内嵌保持された転がり軸受29により、回転のみを可能に支持されている。アッパシャフト24の後側端部は、アッパコラム16の内側から軸方向に突出している。ステアリングホイールは、アッパシャフト24の後側端部に取り付けられる。
支持ブラケット13は、鋼などの金属製で、取付板部30と、2つの支持板部31a、31bとを備える。取付板部30は、支持ブラケット13の上側部を構成しており、幅方向に配置されている。取付板部30は、車体に支持されている。2つの支持板部31a、31bは、ロアコラム15の後側部を幅方向両側から挟む位置に、互いに略平行に配置されている。支持板部31a、31bのそれぞれは、上端部が取付板部30の幅方向中間部に結合固定されている。支持板部31a、31bのそれぞれは、幅方向に関して互いに整合し、かつ、フランジ部18の通孔19と整合する箇所に、上下方向に伸長するチルト長孔32を有する。チルト長孔32のそれぞれは、チルト軸22を中心とする円弧形状を有する。
切り換え機構9は、図1および図5に示すように、切り換えロッド3と、ナット33と、カム装置34と、切り換えレバー4と、スラスト軸受35とを備える。
切り換えロッド3は、アッパコラム16に対して上方に離隔し、かつ、幅方向に伸長するように配置された状態で、ロアコラム15に支持されている。
このために、本例では、切り換えロッド3は、チルト長孔32および通孔19のそれぞれを幅方向に挿通している。切り換えロッド3は、基端部(図1および図5の下端部)に頭部36を有し、先端部(図1および図5の上端部)に雄ねじ部37を有する。なお、本例では、切り換えロッド3を、アッパコラム16に対して上方に離隔して配置しているが、本発明を実施する場合には、切り換えロッドを、アッパコラムに対して下方に離隔して配置することもできる。この場合には、たとえば、ロアコラムが備えるスリットおよび2つのフランジ部も、該ロアコラムの下端部に配置される。
ナット33は、雄ねじ部37に螺合している。
カム装置34は、頭部36と一方(図1および図5の下方)の支持板部31aとの間に配置されている。カム装置34は、幅方向外側に位置する駆動カム38と、幅方向内側に位置する被駆動カム39とを有する。被駆動カム39は、一方の支持板部31aのチルト長孔32に対し、相対回転不能に係合している。被駆動カム39は、切り換えロッド3に対し、回転および軸方向変位を可能に外嵌している。駆動カム38は、切り換えロッド3に対し、回転および軸方向変位を不能に外嵌している。
切り換えレバー4は、切り換えロッド3の軸方向端部に、切り換えロッド3の中心軸を中心とする揺動を可能に支持されている。
このために、本例では、切り換えレバー4の基端部は、駆動カム38に固定されている。すなわち、切り換えレバー4は、切り換えロッド3の軸方向端部に、駆動カム38を介して、切り換えロッド3の中心軸を中心とする揺動を可能に支持されている。
切り換えレバー4は、切り換えロッド3の中心軸を中心とする揺動位置を変化させることに基づいて、ステアリングホイールの前後位置および高さ位置の調節を不能とするロック状態と該調節を可能とするロック解除状態とを切り換えるための部材である。
本例では、切り換えロッド3の中心軸を中心として、切り換えレバー4、駆動カム38、および切り換えロッド3を同期して揺動させることにより、駆動カム38と被駆動カム39とを相対回転させると、駆動カム38と被駆動カム39との互いに対向する側面(カム面)同士の押し付け合いに基づいて、カム装置34の軸方向寸法が拡縮する。本例では、切り換えレバー4を、図4に示すロック状態の揺動位置から、図7に示すロック解除状態の揺動位置まで、押し下げるように揺動させた場合に、カム装置34の軸方向寸法が減少する。反対に、切り換えレバー4を、図7に示すロック解除状態の揺動位置から、図4に示すロック状態の揺動位置まで、引き上げるように揺動させた場合に、カム装置34の軸方向寸法が増大する。
スラスト軸受35は、ナット33と他方(図1および図5の上方)の支持板部31bとの間に配置されている。
シャッター部材5は、切り換えロッド3の後側に配置され、かつ、ロアコラム15に対して上下方向の変位を可能に支持されている。
本例では、具体的には、シャッター部材5は、図3~図5に示すように、ロアコラム15を構成する2つのフランジ部18の後側に隣接して配置されている。シャッター部材5は、ロアコラム15に対し、ボルト40およびワッシャ41を用いて、2つのフランジ部18の後側面に沿う上下方向の変位を可能に支持されている。すなわち、本例では、シャッター部材5の前側面は、ロアコラム15の後側面である2つのフランジ部18の後側面に支持されている。
本例では、シャッター部材5は、鋼板などの金属板にプレス加工を施すことにより造られている。ただし、シャッター部材は、鋼などの金属の鋳造や鍛造などにより造ることもできる。本例では、シャッター部材5は、本体部42と、2つの腕部43a、43bと、被押圧部44とを有する。
本体部42は、ロアコラム15を構成する2つのフランジ部18の後側に隣接して配置される部分であり、幅方向に伸長する略矩形板状に構成されている。本体部42の幅方向中間部の下端縁部45は、アッパコラム16の外周面の上端部に合致する形状、すなわち上側が凸となる円弧形状を有する。本体部42は、幅方向両側部において、フランジ部18のねじ孔47と整合する箇所に、上下方向に伸長するガイド長孔46を有する。
腕部43a、43bは、揺動係合部7a、7bを係合させる部分である。腕部43a、43bは、本体部42の幅方向両側の端部の上端部から幅方向外側に向けて伸長しており、ロアコラム15を構成する2つのフランジ部18に対して幅方向外側に突出するように配置されている。
被押圧部44は、戻りばね8により下方に向けて押圧される部分である。被押圧部44の基半部55は、本体部42のうち、ロアコラム15のスリット17に対して前後方向に重畳する部分である幅方向中央部の上端縁部から上方に突出している。被押圧部44の先半部56は、基半部55に対して直角に折れ曲がるように前方に向けて伸長している。
本例では、シャッター部材5のガイド長孔46のそれぞれに挿通したボルト40の軸部48を、フランジ部18のねじ孔47に螺合し、かつ、シャッター部材5の本体部42とボルト40の頭部49との間に、頭部49よりも外径が大きい円輪板状のワッシャ41を配置している。また、この状態で、2つのフランジ部18の後側面と2つのワッシャ41の前側面との間で、シャッター部材5の本体部42を、微小隙間を介して前後方向両側から挟持している。これにより、シャッター部材5を、ロアコラム15に対し、2つのフランジ部18の後側面に沿う上下方向の変位を可能に支持している。
具体的には、シャッター部材5は、ボルト40の軸部48がガイド長孔46の内側で動ける範囲で、上下方向に変位可能である。より具体的には、シャッター部材5は、図6~図9に示すように、下端縁部45がアッパコラム16の外周面の上端部に接触するまで、下方に変位可能である。また、シャッター部材5は、図2~図4、図10、図11に示すように、ボルト40の軸部48がガイド長孔46の下端縁と当接し、かつ、下端縁部45がストッパー部材6よりも上方に位置するまで、上方に変位可能である。
ストッパー部材6は、二次衝突が発生する前の通常時の状態で、シャッター部材5の後側に配置され、かつ、アッパコラム16に固定されている。
本例では、ストッパー部材6は、合成樹脂製で、アッパコラム16の軸方向に伸長する略直方体形状を有する。ストッパー部材6は、アッパコラム16の軸方向中央部よりも若干後側に寄った部分の外周面の上端部に固定されている。アッパコラム16に対するストッパー部材6の固定方法は任意であるが、本例では、ねじ止めの固定方法が用いられている。具体的には、ストッパー部材6は、自身の前後方向の2箇所を径方向に貫通する通孔を備え、該通孔のそれぞれを径方向外側から挿通したねじ50をアッパコラム16に備えられたねじ孔に螺合することにより、アッパコラム16に対して固定されている。ストッパー部材6は、ロアコラム15のスリット17よりも小さい幅寸法を有しており、二次衝突の発生時に、スリット17の内側に進入可能である。ストッパー部材6は、切り換えロッド3よりも径方向内側に位置しており、二次衝突の発生時に、切り換えロッド3の径方向内側に進入可能である。
揺動係合部7a、7bは、切り換えレバー4または該切り換えレバー4とともに揺動(回動)する部材に備えられ、シャッター部材5に係合している。揺動係合部7a、7bは、切り換えロッド3の中心軸を中心として切り換えレバー4と同期して揺動する。
本例の構造は、2つの揺動係合部7a、7bを備える。2つの揺動係合部7a、7bのうちの一方の揺動係合部7aは、切り換えレバー4の基端部に一体に備えられており、該基端部の後側部において後側に向けて伸長している。一方の揺動係合部7aは、シャッター部材5を構成する2つの腕部43a、43bのうちの一方(図3および図4の左側)の腕部43aの下端縁部に係合している。
2つの揺動係合部7a、7bのうちの他方の揺動係合部7bは、切り換えレバー4とともに揺動する部材である略円輪板状の揺動プレート11に一体に備えられている。すなわち、本例の構造は、他方の揺動係合部7bを一体に備えた揺動プレート11を有する。揺動プレート11は、支持ブラケット13の他方の支持板部31bとスラスト軸受35との間に配置されている。この状態で、揺動プレート11は、切り換えロッド3に対し、スプライン嵌合などにより、軸方向変位を可能に、かつ、回転を不能に外嵌している。したがって、揺動プレート11は、切り換えロッド3の中心軸を中心として、切り換えレバー4とともに揺動する。他方の揺動係合部7bは、揺動プレート11の後側部において後側に向けて伸長している。他方の揺動係合部7bは、シャッター部材5を構成する2つの腕部43a、43bのうちの他方(図3および図4の右側)の腕部43bの下端縁部に係合している。
なお、本発明を実施する場合には、揺動係合部により、シャッター部材を上下方向に関してアッパコラムから遠ざかる側に向けて適切に変位させることができれば、揺動係合部の個数や幅方向の位置は任意である。たとえば、本例の構造において、2つの揺動係合部7a、7bのうちのいずれか一方の揺動係合部のみによって、シャッター部材5を上方に向けて適切に変位させることができれば、他方の揺動係合部は省略することもできる。また、一方の揺動係合部7aが駆動カム38に備えられた構造を採用することもできる。本例では、切り換えレバー4と切り換えロッド3とが同期して回転する構造に、本発明を適用している。ただし、本発明は、切り換えロッドが回転せず、切り換えレバーおよび駆動カムのみが回転する構造にも適用可能である。このような構造では、揺動係合部は、幅方向に関して切り換えレバー側にのみ設置することができる。
戻りばね8は、シャッター部材5に対し、上下方向に関してアッパコラム16に近づく方向の弾力、すなわち下方に向いた弾力を付与している。
本例では、戻りばね8は、ロアコラム15を構成する2つのフランジ部18に支持されており、シャッター部材5、より具体的にはその被押圧部44の先半部56の上面に、下方に向いた弾力を付与している。具体的には、戻りばね8は、金属製の線材を曲げ成形してなる線ばねにより構成されている。ただし、本発明を実施する場合、戻りばねは、板ばねなどの他の種類のばねにより構成することもできる。本例では、戻りばね8は、図4、図5、および図7に示すように、幅方向に離隔して配置され、かつ、互いに同軸に配置された2つの円形コイル部51と、2つの円形コイル部51を連結するクランク形の押圧腕部52とを備える。本例では、2つのフランジ部18のそれぞれの前側部に備えられた保持凹部53の内側に、円形コイル部51を1つずつ、自身の中心軸を中心とする回転を阻止した状態で保持している。この状態で、押圧腕部52のU字形の後端部(先端部)54を、シャッター部材5の被押圧部44の先半部56の上面に弾性的に押し付けている。これにより、シャッター部材5に下方に向いた弾力を付与している。なお、本発明を実施する場合には、シャッター部材5の被押圧部44を省略し、シャッター部材5の本体部42の幅方向中間部の上端面を捩りコイルばね8の後端部54により押圧することもできる。
本例の構造において、ステアリングホイールの前後位置および高さ位置を調節する際には、切り換えレバー4を、図4に示すロック状態の揺動位置から、図7に示すロック解除状態の揺動位置まで、押し下げるように揺動させる。
これにより、カム装置34の軸方向寸法を減少させることで、被駆動カム39とスラスト軸受35との間隔を拡げる。この結果、2つの支持板部31a、31bの幅方向内側面と2つのフランジ部18の幅方向外側面との間に作用する摩擦力が低下または喪失し、かつ、ロアコラム15の内径が自由状態まで拡がることで、ロアコラム15の内周面とアッパコラム16の外周面との間に作用する摩擦力が低下または喪失する。
さらに、上述のように切り換えレバー4を押し下げるように揺動させることに伴って、シャッター部材5を構成する2つの腕部43a、43bの下端縁部に係合している揺動係合部7a、7bが下方に揺動するため、シャッター部材5は、上下方向に関してアッパコラム16に近づく側、すなわち下方に向けて変位可能となる。本例では、この際に、シャッター部材5は、戻りばね8の弾力により下方に変位させられる。より具体的には、シャッター部材5は、図6~図9に示すように、下端縁部45がアッパコラム16の外周面の上端部に接触する位置まで、換言すれば、ストッパー部材6と軸方向に重畳する位置まで、下方に変位させられる。
この状態では、ステアリングコラム2をチルト軸22を中心として揺動させることにより、切り換えロッド3がチルト長孔32の内側で動ける範囲で、ステアリングホイールの高さ位置が調節可能となる。また、アッパコラム16をロアコラム15に対して軸方向に変位させることに基づいて、ステアリングホイールの前後位置が調節可能となる。ただし、本例では、この際に、アッパコラム16は、ロアコラム15に対して、図8および図9に示すように、ストッパー部材6がシャッター部材5の後側面に接触する位置までしか前方に変位することができない。また、アッパコラム16は、ロアコラム15に対して、不図示の別のストッパー機構により、所定の位置までしか後方に変位することができない。
ステアリングホイールの前後位置および高さ位置の調節後は、切り換えレバー4を、図7に示すロック解除状態の揺動位置から、図4に示すロック状態の揺動位置まで、引き上げるように揺動させる。
これにより、カム装置34の軸方向寸法を増大させることで、被駆動カム39とスラスト軸受35との間隔を縮める。この結果、2つの支持板部31a、31bの幅方向内側面と2つのフランジ部18の幅方向外側面との間に作用する摩擦力が増大し、かつ、ロアコラム15の内径が弾性的に縮まることで、ロアコラム15の内周面とアッパコラム16の外周面との間に作用する摩擦力が増大する。
さらに、上述のように切り換えレバー4を引き上げるように揺動させることに伴って、シャッター部材5を構成する2つの腕部43a、43bの下端縁部に係合している揺動係合部7a、7bが上方に揺動する。これにより、シャッター部材5は、上下方向に関して前記アッパコラム16から遠ざかる側、すなわち上方に向けて変位させられる。より具体的には、シャッター部材5は、図2~図4に示すように、下端縁部45がストッパー部材6よりも上方に位置するまで、換言すれば、ストッパー部材6と軸方向に重畳しない位置まで、上方に変位させられる。
この状態では、2つの支持板部31a、31bの幅方向内側面と2つのフランジ部18の幅方向外側面との間に作用する摩擦力に基づいて、ステアリングコラム2をチルト軸22を中心として揺動させること、すなわち、ステアリングホイールの高さ位置の調節が不能となる。また、ロアコラム15の内周面とアッパコラム16の外周面との間に作用する摩擦力に基づいて、アッパコラム16をロアコラム15に対して軸方向に変位させること、すなわち、ステアリングホイールの前後位置の調節が不能になる。これにより、ステアリングホイールが、調節後の前後位置および高さ位置に保持される。
ステアリングホイールが調節後の前後位置および高さ位置に保持された状態で、自動車が衝突事故を起こし、運転者の身体がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生すると、ステアリングホイールからアッパシャフト24を介して、アッパコラム16に前方に向いた衝撃荷重が加わる。そして、この衝撃荷重により、図2および図4から図10および図11の順に示すように、アッパコラム16がロアコラム15に対して前方へ変位する。
この際に、アッパコラム16の外周面とロアコラム15の内周面とが軸方向に摺動することに基づいて、二次衝突時の衝撃荷重が吸収される。さらには、前記衝撃吸収部材が塑性変形することで、二次衝突時の衝撃荷重が吸収される。
特に、本例では、上述のようにアッパコラム16がロアコラム15に対して前方へ変位する際に、ストッパー部材6は、シャッター部材5の径方向内側を軸方向に通過し、さらに、図10および図11に示すように、切り換えロッド3の径方向内側に進入することができる。したがって、二次衝突の発生時には、ステアリングホイールの前後位置の調節時に比べて、アッパコラム16は、ロアコラム15に対して、より前方に変位することができる。
本例のステアリングコラム装置1によれば、設計の自由度を向上させることができる。
すなわち、本例では、国際公開第2018/160788号に記載された構造と異なり、切り換えロッド3にシャッター部材が外嵌固定されていない。このため、切り換えロッド3の周囲に、シャッター部材を外嵌し、かつ、該シャッター部材を回転させるための空間を確保する必要がない。したがって、アッパコラム16と切り換えロッド3との間隔が狭い構造への適用が容易であり、この面から、設計の自由度を向上させることができる。
本例では、国際公開第2018/160788号に記載された構造と異なり、シャッター部材5は、切り換えロッド3に外嵌固定されておらず、ロアコラム15に支持されている。このため、ロック解除状態において、前方に向けて変位してきたストッパー部材6がシャッター部材5の後側面に接触する際に、ストッパー部材6からシャッター部材5に加わる荷重を、ロアコラム15により直接受けることができる。特に、本例では、シャッター部材5の前側面である本体部42の前側面が、ロアコラム15の後側面である2つのフランジ部18の後側面に支持されているため、前記荷重をロアコラム15によって効率良く受けることができる。つまり、本例では、前記荷重を切り換えロッド3によって受ける必要がないため、切り換えロッド3の強度を余り高くする必要がなく、この面からも、設計の自由度を向上させることができる。
本発明を実施する場合には、たとえば、シャッター部材の板厚を増加させたり、シャッター部材に補強リブの形状を追加したりすることによって、シャッター部材の強度を容易に向上させることができる。
1 ステアリングコラム装置
2 ステアリングコラム
3 切り換えロッド
4 切り換えレバー
5 シャッター部材
6 ストッパー部材
7a、7b 揺動係合部
8 戻りばね
9 切り換え機構
10 ステアリング装置
11 揺動プレート
12 ステアリングシャフト
13 支持ブラケット
14 電動アシスト装置
15 ロアコラム
16 アッパコラム
17 スリット
18 フランジ部
19 通孔
20 凹所
21 ギヤハウジング
22 チルト軸
23 ロアシャフト
24 アッパシャフト
25 出力シャフト
26 トーションバー
27 転がり軸受
28 転がり軸受
29 転がり軸受
30 取付板部
31a、31b 支持板部
32 チルト長孔
33 ナット
34 カム装置
35 スラスト軸受
36 頭部
37 雄ねじ部
38 駆動カム
39 被駆動カム
40 ボルト
41 ワッシャ
42 本体部
43a、43b 腕部
44 被押圧部
45 下端縁部
46 ガイド長孔
47 ねじ孔
48 軸部
49 頭部
50 ねじ
51 円形コイル部
52 押圧腕部
53 保持凹部
54 後端部
55 基半部
56 先半部
100 ステアリング装置
101 ステアリングホイール
102 ステアリングシャフト
103 ステアリングコラム
104a、104b 自在継手
105 中間シャフト
106 ステアリングギヤユニット
107 ピニオン軸
108 タイロッド
2 ステアリングコラム
3 切り換えロッド
4 切り換えレバー
5 シャッター部材
6 ストッパー部材
7a、7b 揺動係合部
8 戻りばね
9 切り換え機構
10 ステアリング装置
11 揺動プレート
12 ステアリングシャフト
13 支持ブラケット
14 電動アシスト装置
15 ロアコラム
16 アッパコラム
17 スリット
18 フランジ部
19 通孔
20 凹所
21 ギヤハウジング
22 チルト軸
23 ロアシャフト
24 アッパシャフト
25 出力シャフト
26 トーションバー
27 転がり軸受
28 転がり軸受
29 転がり軸受
30 取付板部
31a、31b 支持板部
32 チルト長孔
33 ナット
34 カム装置
35 スラスト軸受
36 頭部
37 雄ねじ部
38 駆動カム
39 被駆動カム
40 ボルト
41 ワッシャ
42 本体部
43a、43b 腕部
44 被押圧部
45 下端縁部
46 ガイド長孔
47 ねじ孔
48 軸部
49 頭部
50 ねじ
51 円形コイル部
52 押圧腕部
53 保持凹部
54 後端部
55 基半部
56 先半部
100 ステアリング装置
101 ステアリングホイール
102 ステアリングシャフト
103 ステアリングコラム
104a、104b 自在継手
105 中間シャフト
106 ステアリングギヤユニット
107 ピニオン軸
108 タイロッド
Claims (3)
- ロアコラム、および、該ロアコラムに対して軸方向の変位を可能に組み合わされたアッパコラムを有する、ステアリングコラムと、
前記アッパコラムに対して上下方向に離隔し、かつ、幅方向に伸長するように配置された状態で、前記ロアコラムに支持された切り換えロッドと、
前記切り換えロッドに、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動を可能に支持され、かつ、該切り換えロッドの中心軸を中心とする揺動位置を変化させることに基づいて、ステアリングホイールの前後位置の調節を不能とするロック状態と該調節を可能とするロック解除状態とを切り換え可能な切り換えレバーと、
前記ロアコラムに対して上下方向の変位を可能に支持されたシャッター部材と、
前記シャッター部材の後側に配置され、かつ、前記アッパコラムに固定されたストッパー部材と、
前記切り換えレバーまたは該切り換えレバーとともに揺動する部材に備えられ、前記シャッター部材に係合している揺動係合部と、
前記シャッター部材に対し、上下方向に関して前記アッパコラムに近づく方向の弾力を付与する戻りばねと、を備え、
前記シャッター部材は、前記切り換えレバーを前記ロック解除状態の揺動位置から前記ロック状態の揺動位置まで揺動させることに伴って、前記揺動係合部により、上下方向に関して前記アッパコラムから遠ざかる側に向け、前記ストッパー部材と軸方向に重畳しない位置まで変位させられ、かつ、前記切り換えレバーを前記ロック状態の揺動位置から前記ロック解除状態の揺動位置まで揺動させることに伴って、前記戻りばねの弾力により、上下方向に関して前記アッパコラムに近づく側に向け、前記ストッパー部材と軸方向に重畳する位置まで変位させられる、
ステアリングコラム装置。 - 前記揺動係合部が、前記シャッター部材の幅方向両側部のそれぞれに係合する位置に配置されている、請求項1に記載のステアリングコラム装置。
- 前記シャッター部材の前側面が、前記ロアコラムの後側面に支持されている、請求項1または2に記載のステアリングコラム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021151517A JP2023043735A (ja) | 2021-09-16 | 2021-09-16 | ステアリングコラム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021151517A JP2023043735A (ja) | 2021-09-16 | 2021-09-16 | ステアリングコラム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023043735A true JP2023043735A (ja) | 2023-03-29 |
Family
ID=85725371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021151517A Pending JP2023043735A (ja) | 2021-09-16 | 2021-09-16 | ステアリングコラム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023043735A (ja) |
-
2021
- 2021-09-16 JP JP2021151517A patent/JP2023043735A/ja active Pending
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