JP2019116121A - ステアリング装置 - Google Patents

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島田 裕
Yutaka Shimada
裕 島田
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Abstract

【課題】二次衝突時におけるステアリングコラムの傾きを抑制することが可能なステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置1は、ステアリングホイール100と共に回転するコラムシャフト2と、アウタチューブ31及びインナチューブ32を有するステアリングコラム3と、アウタチューブ31に対して固定されるコラムブラケット5と、車体に固定される一対の取付部材4とを備える。取付部材4は、互いに向かい合う第1板部41及び第2板部42を有し、コラムブラケット5は、第1板部41と第2板部42との間に挟まれて車体に支持される被支持部51を車幅方向の両端部に有する。コラムブラケット5は、ステアリングホイール100に加わる二次衝突時の衝撃によって取付部材4から離脱して車両前方に移動可能であり、被支持部51には、取付部材4との相対移動方向を車両前後方向に規制する規制突起511が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、二次衝突時の衝撃を吸収可能な衝撃吸収式のステアリング装置に関する。
従来、車両のステアリング装置は、車両が障害物等に衝突した直後に運転者がステアリングホイールに衝突する二次衝突時の衝撃を緩和するため、ステアリングホイールと共に回転するコラムシャフトが外筒体と内筒体とを有するステアリングコラムに収容され、二次衝突時には外筒体と内筒体との相対移動によってステアリングコラムが収縮するように構成されている。外筒体には、ステアリングコラムを車体に対して支持するためのコラムブラケットが固定されている。コラムブラケットは、ボルトによって車体に固定された取付部材を介して車体に支持されており、二次衝突時にはコラムブラケットが取付部材から離脱する。そして、外筒体が内筒体に対してコラムブラケットと共に車両前方に相対移動する。
特許文献1に記載のステアリング装置は、取付部材としてのカプセルが、コラムブラケットの取付座を挟持する一対の固定片と、これら一対の固定片を連結する連結部とを一体に有している。カプセルは、一対の固定片を挿通するボルトによって車体に固定され、このボルトの締結力によって一対の固定片が取付座を挟持する。取付座は、車幅方向におけるコラムブラケットの両端部に設けられ、それぞれの取付座にカプセルが取り付けられている。すなわち、コラムブラケットは、車幅方向の両端部がカプセルを介して車体に両持ち支持されている。
特開2014−201101号公報
二次衝突時において運転者が衝突するステアリングホイールの衝突部位は、事故の状況に応じて様々であり、衝突部位によってはステアリングホイールが車体に対して左方向又は右方向に傾きながらステアリングコラムが収縮する場合がある。このような場合に、コラムブラケットの両取付座に取り付けられた2つのカプセルのうち1つのカプセルからコラムブラケットが先に離脱してしまうと、コラムブラケットが片持ち支持となってしまい、さらにステアリングホイールがステアリングコラムと共に傾きやすくなる。そして、この傾きによって二次衝突時の衝撃吸収効果が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、二次衝突時におけるステアリングコラムの傾きを抑制することが可能なステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、車両のステアリングホイールと共に回転するシャフトと、外筒体と内筒体とを有し、前記シャフトを挿通させるステアリングコラムと、前記外筒体に対して固定されるコラムブラケットと、前記コラムブラケットに取り付けられ、かつ車体に固定される一対の取付部材と、を備え、前記取付部材は、互いに向かい合う第1板部及び第2板部と、前記第1板部と前記第2板部とを連結する連結板部とを有し、前記コラムブラケットは、前記第1板部と前記第2板部との間に挟まれて車体に支持される被支持部を車幅方向の両端部に有し、かつ前記ステアリングホイールに加わる衝撃による前記取付部材との相対移動によって前記取付部材から離脱して車両前方に移動可能であり、前記被支持部には、前記取付部材との相対移動方向を車両前後方向に規制する規制突起が設けられている、ステアリング装置を提供する。
本発明に係るステアリング装置によれば、二次衝突時におけるステアリングコラムの傾きを抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る車両用ステアリング装置を示す構成図である。 ステアリングコラム装置を示す斜視図である。 図1のA−A線断面におけるコラムシャフト及びステアリングコラムをコラムブラケット及び支持機構と共に示す構成図である。 取付部材の取り付け前のコラムブラケットを下方から見た構成図である。 取付部材を取り付けたコラムブラケットを下方から見た構成図である。 取付部材の三面図である。 車体の支持部に固定された取付部材を車幅方向から見た構成図である。 車体の支持部に固定された取付部材を上方から見た構成図である。 車体の支持部に固定された取付部材を下方から見た構成図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ステアリング装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用ステアリング装置を示す構成図である。図2は、ステアリングコラム装置を示す斜視図である。図3は、図1のA−A線断面におけるコラムシャフト及びステアリングコラムをコラムブラケット及び支持機構と共に示す構成図である。これらの各図面では、図面下方が車両への搭載状態における鉛直方向の下方にあたる。なお、図1ではステアリング装置の一部を模式的に示している。
ステアリング装置1は、ステアリングホイール100と共に回転するコラムシャフト2を含むステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11の回転に伴って車幅方向に移動する転舵軸としてのラックシャフト12と、コラムシャフト2を挿通させるステアリングコラム3と、車体に固定される一対の取付部材4と、一対の取付部材4が取り付けられたコラムブラケット5と、コラムブラケット5とステアリングコラム3との間に設けられ、ステアリングコラム3をチルト調整及びテレスコピック調整可能に支持する支持機構6と、運転者によるステアリングホイール100の操舵操作を補助する操舵補助装置7と、ロアブラケット8とを有している。コラムシャフト2、ステアリングコラム3、一対の取付部材4、コラムブラケット5、支持機構6、及び操舵補助装置7は、ステアリングコラム装置10を構成する。
ステアリングシャフト11は、図1に模式的に示すように、コラムシャフト2と、コラムシャフト2に自在継手111を介して連結されたインタミディエイトシャフト(中間シャフト)112と、インタミディエイトシャフト112に自在継手113を介して連結されたピニオンシャフト114とを有している。ピニオンシャフト114の一端部には、ピニオン歯114aが形成され、このピニオン歯114aがラックシャフト12のラック歯12aに噛み合っている。ラックシャフト12の両端部には、一対のタイロッド13,13が揺動可能に連結されており、ステアリングシャフト11の回転に伴ってラックシャフト12が軸方向に移動することで、左右の前輪14,14が転舵される。
コラムシャフト2は、アッパシャフト21及びロアシャフト22からなり、回転軸線Oを中心として回転する。アッパシャフト21は、一端部がステアリングコラム3から車体後方側に突出し、この突出した端部にステアリングホイール100が固定されている。ロアシャフト22は、ステアリングホイール100側の一端部に設けられたスプライン軸部220がアッパシャフト21のスプライン孔部210にスプライン嵌合している。これにより、アッパシャフト21とロアシャフト22とは、相対回転不能かつ軸方向に相対移動可能である。また、ロアシャフト22の他端部には自在継手111が取り付けられている。
ステアリングコラム3は、外筒体としてのアウタチューブ31、及びアウタチューブ31に一部が収容された内筒体としてのインナチューブ32を有している。ステアリングコラム3には、コラムシャフト2が挿通されており、アウタチューブ31とアッパシャフト21との間に軸受33が配置され、インナチューブ32とロアシャフト22との間に軸受34が配置されている。
支持機構6は、アウタチューブ31に固定された枠体61と、一対の側板部621,622により枠体61を車幅方向に挟んで支持する支持体62と、支持体62の側板部621,622に挿通されたチルトボルト63と、チルトボルト63を挿通させる筒状部材64と、運転者が操作する操作レバー65と、操作レバー65の操作によって作動するカム機構66とを有している。
枠体61は、一対の側壁部611,612が上壁部610と一体に設けられている。側壁部611,612は、上壁部610とは反対側の先端部がアウタチューブ31に例えば溶接によって固定されている。側壁部611,612には、コラムシャフト2の軸方向と平行な方向に長い長孔611a,612aが形成されており、この長孔611a,612aにチルトボルト63が挿通されている。
支持体62は、一対の側板部621,622が上板部620と一体に設けられており、上板部620がコラムブラケット5に例えば溶接によって固定されている。側板部621,622には、上下方向に長い長孔621a,622aが形成されており、この長孔621a,622aにチルトボルト63が挿通されている。チルトボルト63の先端部に設けられた雄ねじ部630には、ナット631が螺合している。ナット631と支持体62の側板部621との間には、軸受67及びワッシャ68が配置されている。
コラムブラケット5は、車幅方向に長い長板状であり、その長手方向の中央部に支持体62の上板部620が固定される中板部50が設けられている。また、コラムブラケット5は、取付部材4を介して車体の第1取付部91に支持される被支持部51,51を車幅方向の両端部に有している。
カム機構66は、支持体62の側板部622に対して回り止めされた第1カム部材661と、操作レバー65及びチルトボルト63と共に回動する第2カム部材662とを有している。操作レバー65の先端部には把持部651が設けられており、把持部651が上方に持ち上げられるように操作レバー65が回動すると、カム機構66のスラスト力によって支持体62の側板部621,622が枠体61の側壁部611,612を挟み、枠体61が支持体62に固定される。また、把持部651が下方に押し下げられるように操作レバー65が回動すると、カム機構66のスラスト力が解除されて枠体61が支持体62に対して移動可能となる。
アウタチューブ31には、その軸方向に延在して操舵補助装置7側の端部が開放されたスリット31bが設けられている。そして、カム機構66のスラスト力によって支持体62の側板部621,622が枠体61の側壁部611,612を挟むと、枠体61の側壁部611,612の間隔が狭くなってスリット31bの幅が狭くなるようにアウタチューブ31が弾性変形する。これにより、アウタチューブ31の内周面31aがインナチューブ32の外周面32aに押し付けられ、アウタチューブ31とインナチューブ32との軸方向の相対移動が規制される。
以上の構成により、把持部651が下方に押し下げられるように操作レバー65が回動すると、枠体61が支持体62に対して上下方向に移動可能となることによりチルト調整が可能となり、またアウタチューブ31がインナチューブ32に対して軸方向に移動可能となることによりテレスコピック調整が可能となる。また、把持部651が上方に持ち上げられるように操作レバー65が回動すると、枠体61が支持体62に固定され、かつアウタチューブ31とインナチューブ32との軸方向の相対移動が規制される。枠体61が支持体62に固定されることにより、コラムブラケット5がアウタチューブ31に対し、支持機構6を介して固定される。
操舵補助装置7は、電動モータ71と、電動モータ71を制御するコントローラ72と、電動モータ71によって回転駆動されるウォームギヤ73と、ウォームギヤ73に噛み合わされたウォームホイール74とを有している。ウォームギヤ73及びウォームホイール74は、ハウジング70に収容されており、このハウジング70にインナチューブ32の一端部が固定されている。
ロアシャフト22は、その一部がトーションバー(捩れ軸)221によって構成されており、ステアリングホイール100に付与される操舵トルクによってトーションバー221が捩れると、その捩じれ量が図略のトルクセンサによって検出される。コントローラ72は、このトルクセンサの検出値に応じた電流を電動モータ71に供給し、電動モータ71を制御する。ウォームホイール74は、トーションバー221よりも下方(自在継手111側)でロアシャフト22に固定されている。
ハウジング70は、ロアブラケット8によって車体の第2取付部92に支持されている。ロアブラケット8は、左右の壁部81,81が車幅方向に延びる梁部80によって連結されており、壁部81,81にそれぞれフランジ部811が設けられている。フランジ部811には、第2取付部92に設けられたボルト921を挿通させるボルト挿通孔811aが形成されており、ボルト921に螺合するナット922によってフランジ部811が第2取付部92に固定される。
ハウジング70は、ロアブラケット8の壁部81,81に形成されたボルト挿通孔81aを挿通する一対の支持ボルト82によってロアブラケット8に揺動可能に支持されている。図2では、このうち一方の支持ボルト82を図示している。支持ボルト82の頭部と壁部81との間には、固定潤滑性を有する樹脂からなるワッシャ83が配置されている。
一対の取付部材4は、車体の第1取付部91に後述するボルトによって強固に固定される。コラムブラケット5の両端部に設けられた被支持部51には、それぞれ取付部材4が着脱可能に取り付けられている。運転者がステアリングホイール100に衝突する二次衝突時には、アッパシャフト21がロアシャフト22に対して相対移動してコラムシャフト2が短くなる。また、アウタチューブ31がインナチューブ32に対して相対移動してステアリングコラム3が短くなると共に、コラムブラケット5が一対の取付部材4から離脱する。
つまり、二次衝突時には、ステアリングホイール100に加わる衝撃により、コラムブラケット5が一対の取付部材4に対して相対移動し、これら一対の取付部材4から離脱して車両前方に移動する。そして、ステアリングコラム3が短くなる過程で、インナチューブ32の外周面32aをアウタチューブ31の内周面31aが摺動することにより発生する摩擦抵抗力によって二次衝突の衝撃が吸収される。
ところで、二次衝突の際、運転者は必ずしも車両前後方向に沿ってステアリングホイール100の中心部に衝突するとは限らない。このため、ステアリングホイール100が車体に対して左方向又は右方向に傾きながらステアリングコラム3が軸方向に収縮する場合がある。このような場合に、一対の取付部材4のうち一方の取付部材4からコラムブラケット5が先に離脱してしまうと、コラムブラケット5が片持ち支持となり、さらにステアリングコラム3が傾きやすくなる。そして、この傾きによって二次衝突時の衝撃吸収効果が低下してしまうおそれがある。
本実施の形態では、コラムブラケット5の被支持部51に取付部材4との相対移動方向を車両前後方向に規制する規制突起を設けることにより、ステアリングコラム3の傾きを抑制することを可能としている。以下、取付部材4及びコラムブラケット5の構成について詳細に説明する。
図4Aは、取付部材4を取り付ける前のコラムブラケット5の被支持部51を下方から見た構成図である。図4Bは、取付部材4を取り付けたコラムブラケット5の被支持部51を下方から見た構成図である。図5は、単体で示す取付部材4の三面図である。図6Aは、車体の取付部91に固定された取付部材4をコラムブラケット5と共に車幅方向から見た構成図である。図6B及び図6Cは、コラムブラケット5に取り付けられた取付部材4を上方及び下方から見た構成図である。
取付部材4は、例えば亜鉛鋼板等の鋼板をプレスして成型され、互いに向かい合う第1板部41及び第2板部42と、第1板部41と第2板部42とを連結する連結板部43とを一体に有している。第1板部41は、コラムブラケット5の被支持部51の上面51a側に配置され、第2板部42は、コラムブラケット5の被支持部51の下面51b側に配置される。第1板部41及び第2板部42は、角部が面取りされた四角形状であり、それぞれの1つの辺同士が連結板部43によって連結されている。
第1板部41は、平板状の本体部410と、本体部410よりも第2板部42側に突出した長板状の一対の当接部411と、当接部411の長手方向の両端部と本体部410とを接続する接続部412とを有している。一対の当接部411は、取付部材4が取付部91に固定された状態における第1板部41の車幅方向の両端部に互いに平行に設けられ、本体部410に対してその板厚方向に突出している。それぞれの当接部411は、被支持部51の上面51aに接する平板状であり、本体部410と平行に延在している。
また、第1板部41の中央部には、本体部410から第2板部42側に突出する円筒部413が設けられている。円筒部413の突出高さH(第1板部41の本体部410における第2板部42との対向面410aから円筒部413の先端面413aまでの距離)は、本体部410の対向面410aと、第2板部42における第1板部41との対向面42aとの間の距離Dよりも僅かに低く、円筒部413の先端面413aは第2板部42の対向面42aに隙間を介して向かい合う。
第2板部42は、第1板部41の本体部410と平行に向かい合う平板状であり、その中央部にはボルト挿通孔420が形成されている。また、第2板部42には、連結板部43側と反対側の端部に半円状の切り欠き421が形成されている。またさらに、第2板部42には、対向面42aから第1板部41の本体部410に向かって突出する一対の柱状突起422が設けられている。第2板部42における対向面42aと反対側の面には、柱状突起422に対応する位置に凹部422aが形成されている。
コラムブラケット5の被支持部51は、平板状の板部510の一部が、第1板部41の一対の当接部411と第2板部42との間に挟まれる挟持部510aとして形成されている。図4Aでは、挟持部510aを仮想線(二点鎖線)で示している。本実施の形態では、被支持部51の全体が挟持部510aを含む平板状の板部510からなるが、補強のためのリブや屈曲部が被支持部51に設けられていてもよい。
被支持部51には、二次衝突時におけるコラムブラケット5の取付部材4との相対移動方向を車両前後方向に規制する規制突起511が設けられている。本実施の形態では、取付部材4の第2板部42を車幅方向に挟む二位置に規制突起511が設けられている。規制突起511は、板部510の一部をその板厚方向に突出させて形成されている。被支持部51の上面51aには、規制突起511に対応する凹部51cが形成されている。本実施の形態では、板部510の切り起こしによって規制突起511が形成されているが、これに限らず、例えば板状の部材を板部510に溶接等により固定して規制突起511としてもよい。
規制突起511は、車両前後方向に延在し、第2板部42の車幅方向の両端面42b,42cに当接して被支持部51と取付部材4との相対移動方向を規制する。それぞれの被支持部51における一対の規制突起511の車幅方向の間隔S(図6C参照)は、第2板部42の同方向における幅Wよりも僅かに大きく、第2板部42の車幅方向の両端面42b,42cと、この両端面42b,42cに対向する規制突起511の側面511aとの間には、僅かな隙間が形成される。
また、被支持部51には、プレスによって形成された短円柱状のボス部512が設けられると共に、車両後方側に開口する切り欠き513が形成されている。ボス部512は、下面51bから下方に向かって突出しており、ボス部512に対応する位置の上面51aには凹部51dが形成されている。切り欠き513は、車両後方側の端部ほど、その内面における車幅方向の両側面513a,513b間の距離が拡がっている。
図6Aに示すように、取付部材4は、車体の取付部91にボルト911によって固定されている。より具体的には、車体の取付部91に設けられたボルト911が第1板部41の円筒部413及び第2板部42のボルト挿通孔420に挿通され、その先端部に設けられた雄ねじ911aにナット912が螺合することにより、取付部材4が車体の取付部91に固定されている。取付部材4は、ボルト911の軸力によって円筒部413の先端面413aが第2板部42の対向面42aに当接するように変形し、第1板部41の当接部411が被支持部51の挟持部510aに押し付けられる。
ボルト911は、被支持部51の切り欠き513に上面51aから下面51bに向かって挿通されている。規制突起511は、車両前後方向において、ボルト911の軸心Cよりもステアリングホイール100側に至る範囲に設けられている。より具体的には、図6Cに示すように、ボルト911の軸心Cを含んで車幅方向に延びる仮想線Lよりも車両後方側に至る範囲に規制突起511が設けられている。規制突起511の一部は仮想線Lよりも車両前方側に設けられている。
取付部材4は、切り欠き421の内面421aにボス部512が当接するまで、コラムブラケット5の被支持部51に押し込まれる。ボス部512を中心とする取付部材4の回動は、一対の柱状突起422と切り欠き513の側面513a,513bとの当接により規制される。二次衝突時には、第1板部41の当接部411及び第2板部42と被支持部51との間で摩擦抵抗力を発生させながらコラムブラケット5が一対の取付部材4に対して車両前方に相対移動する。この摩擦抵抗力によっても二次衝突の衝撃が吸収される。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した本実施の形態によれば、二次衝突の際、コラムブラケット5が車両前後方向に対して傾くように取付部材4に対して動く傾動動作が、規制突起511の側面511aが第2板部42の車幅方向の端面42bに当接することにより規制される。これにより、二次衝突時にステアリングコラム3が車両前後方向に対して傾くことが抑制され、二次衝突時の衝撃吸収効果が適切に発揮される。
また、規制突起511は、第2板部42の車幅方向の端面42bに当接することにコラムブラケット5の傾動動作を規制するので、例えば規制突起511が第1板部41の当接部411に当接する場合に比較して、車両前後方向に沿って長い距離にわたってコラムブラケット5の傾動動作を規制することができる。
また、本実施の形態では、それぞれの被支持部51において、規制突起511が取付部材4の第2板部42を車幅方向に挟む二位置に設けられているので、コラムブラケット5の傾動が左右何れの方向であっても、コラムブラケット5の傾動動作を適切に抑制することができる。なお、規制突起511は、それぞれの被支持部51の少なくとも1箇所に設けられていればよい。それぞれの被支持部51に規制突起511を一つずつ設ける場合、両規制突起511を取付部材4の中板部50側に設けるか、もしくは両規制突起511を取付部材4の中板部50側とは反対側に設けることが望ましい。このように両規制突起511を設けることにより、コラムブラケット5の傾動が左右何れの方向であっても、その傾動動作を適切に抑制することが可能となる。
また、本実施の形態では、規制突起511がボルト911の軸心Cよりもステアリングホイール100側に至る範囲に設けられているので、車両前後方向に沿って長い距離にわたってコラムブラケット5の傾動動作を規制することができる。またさらに、本実施の形態では、規制突起511が板部510の一部を板厚方向に突出させて形成されているので、部品点数が増加せず、コストの上昇が抑制される。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記の実施の形態では、ステアリングコラム装置10が操舵補助装置7を有する場合について説明したが、ステアリングコラム装置10が操舵補助装置7を有していなくてもよい。この場合、例えばピニオンシャフト114又はラックシャフト12に操舵補助力を付与する操舵補助装置を別途設けることができる。
1…ステアリング装置 100…ステアリングホイール
11…ステアリングシャフト 2…コラムシャフト
3…ステアリングコラム 31…アウタチューブ(外筒体)
32…インナチューブ(内筒体) 4…取付部材
41…第1板部 410…本体部
411…当接部 42…第2板部
5…コラムブラケット 51…被支持部
510…板部 510a…挟持部
511…規制突起 91…取付部
911…ボルト 911a…軸心

Claims (5)

  1. 車両のステアリングホイールと共に回転するシャフトと、
    外筒体と内筒体とを有し、前記シャフトを挿通させるステアリングコラムと、
    前記外筒体に対して固定されるコラムブラケットと、
    前記コラムブラケットに取り付けられ、かつ車体に固定される一対の取付部材と、を備え、
    前記取付部材は、互いに向かい合う第1板部及び第2板部と、前記第1板部と前記第2板部とを連結する連結板部とを有し、
    前記コラムブラケットは、前記第1板部と前記第2板部との間に挟まれて車体に支持される被支持部を車幅方向の両端部に有し、かつ前記ステアリングホイールに加わる衝撃による前記取付部材との相対移動によって前記取付部材から離脱して車両前方に移動可能であり、
    前記被支持部には、前記取付部材との相対移動方向を車両前後方向に規制する規制突起が設けられている、
    ステアリング装置。
  2. 前記第1板部は、平板状の本体部と、前記本体部に対してその板厚方向に突出し、前記被支持部に接する当接部とを有し、
    前記第2板部は、前記第1板部の前記本体部と平行に向か合う平板状であり、
    前記規制突起は、前記第2板部の端面に当接して前記被支持部と前記取付部材との相対移動方向を規制する、
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記被支持部には、前記第2板部を車幅方向に挟む二位置に前記規制突起が設けられている、
    請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記規制突起は、前記第1板部と前記第2板部との間に挟まれる挟持部を含む平板状の板部の一部をその板厚方向に突出させて形成されている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のステアリング装置。
  5. 前記取付部材は、前記車体にボルトによって固定され、
    前記被支持部には、前記ボルトを挿通させる切り欠きが形成されており、
    前記規制突起は、車両前後方向において前記ボルトの軸心よりも前記ステアリングホイール側に至る範囲に設けられている、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のステアリング装置。
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