JP5271167B2 - 脱穀機 - Google Patents

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Description

本発明は、穀稈を脱穀部で脱穀処理し、脱穀処理物を選別部で選別処理して、グレンシーブを漏下した穀粒を一番物として回収する脱穀機に関する。
従来、特許文献1に示されているように、脱穀機として扱室2で穀稈を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理物を揺動選別装置5で揺動選別する選別部とを備え、前記揺動選別装置5に、一番物としての穀粒を縦横に多数形成した漏下孔(打ち抜き孔19)から漏下させるグレンシーブ11を備えたものが知られている。又、特許文献2にも同様なグレンシーブが示されている。
特許文献1や特許文献2に示されている揺動選別装置のグレンシーブは、板に形成した多数の漏下孔から一番物としての穀粒を漏下させる。株元を挟持させながら脱穀する自脱型の脱穀機においては、穀稈が扱室内に搬送された脱穀初期に多量の穀粒が脱粒するので、脱穀されて受網を漏下し、揺動選別装置のグレンシーブの漏下孔を漏下して一番物が回収されるが、グレンシーブの上手側部分で多量の穀粒が一番物として回収され、グレンシーブの後半になると選別処理物が減って、風選別が行われやすくなってワラ屑の混入のない良好な一番物が回収されやすい。
グレンシーブの上手側部分では、多量の穀粒及びワラ屑(選別処理物)が存在するので、上手側部分で穀粒がグレンシーブの漏下孔を漏下するときに、ワラ屑が分離し難く穀粒と一緒に漏下されやすい。
特開平6−276842号公報 特開2008−263913号公報
本発明は、グレンシーブの上手側部分での穀粒及びワラ屑の量にかかわらず、一番物としての穀粒をワラ屑の混入が少なく好適に漏下回収することのできる脱穀機を得ることを目的とする。
〔第1発明の構成〕
第1発明は、扱室で穀稈を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理物を揺動選別装置で揺動選別する選別部とを備え、前記揺動選別装置に、一番物としての穀粒を縦横に多数形成した漏下孔から漏下させるグレンシーブを備えてある脱穀機において、前記グレンシーブの少なくとも上手側部分に、前記グレンシーブに接触乃至極近接する状態で、間隔を隔てて可撓性を有する多数の細長材を並設してあり、前記細長材の少なくとも両端を前記揺動選別装置の部分に接続してある
〔第1発明の作用〕
第1発明によれば、グレンシーブの搬送方向始端部付近では搬送されてくる選別処理物の量が多いが、グレンシーブ前半に相当するグレンシーブの上手側部分にはグレンシーブ面に接触乃至極近接する状態で、間隔を隔てて可撓性を有する多数の細長材を並設してあるので、グレンシーブの上手側部分では多数の細長材の存在によって、一番物の漏下回収が抑制される。これにより、グレンシーブの上手側部分において、ワラ屑も漏下し難くなり、一番物にワラ屑が混入し難くなる。
その結果、グレンシーブの搬送中間部を過ぎても比較的多くの選別処理物が残り、グレンシーブの下手側部分でも多くの選別処理物が選別処理されることになる。しかし、グレンシーブの下手側部分では多くの選別処理物が残っているとしても上手側部分の選別処理量よりも処理されるべき量が減っているから、グレンシーブの下手側部分において選別処理が行われやすくなり、選別処理物中のワラ屑は風選別等との協働作用で穀粒と分離されやすくなり、グレンシーブの下手側部分においてワラ屑の混入の少ない良好な一番物の回収が行われやすい。
すなわち、グレンシーブの上手側部分では、並設された細長材で選別処理物の漏下を抑制して多くの選別処理物が搬送下手側に移送され、選別処理物の一番物回収処理がグレンシーブの搬送方向全長に対して平均化されて、グレンシーブによる漏下量が最適化されるとともに、ワラ屑が選別作用を受けずに漏下して一番物に多量に混入するという不都合が良好に回避することができる。
グレンシーブに設けられた可撓性の細長材が、揺動選別装置の揺動作用によって上下及び左右(横)方向に自由に動くことができるので、細長材が上下及び左右(横)に揺れ動くことで、細長材がグレンシーブの漏下孔を狭めたり拡げたりし、或いは処理量の負荷(重み)に応じて細長材が下向きに変位して、グレンシーブの漏下孔を拡げる、或いは全開にしたりして漏下孔の大きさを変化させるように機能する。これにより、グレンシーブにおいて選別処理物が多いときに、大量にワラ屑が混入した穀粒を漏下孔から漏下させることがなく、一番物の漏下を抑制して全体として良好な選別処理を行えるようになった。
又、第1発明によれば、並設された可撓性の細長材には、遊端部がないので、遊端部が絡み合うことが皆無であることから、細長材の全長に亘って漏下が略均等化され、精度よく一番物を回収することができる。
〔第1発明の効果〕
したがって、第1発明によれば、品質の良い一番物を効率よく回収することができるに至った。
〔第2発明の構成〕
第2発明は、扱室で穀稈を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理物を揺動選別装置で揺動選別する選別部とを備え、前記揺動選別装置に、一番物としての穀粒を縦横に多数形成した漏下孔から漏下させるグレンシーブを備えてある脱穀機において、前記グレンシーブの少なくとも上手側部分に、前記グレンシーブに接触する状態で、間隔を隔てて可撓性を有する多数の細長材を並設してある。
〔第2発明の作用効果〕
第2発明によれば、グレンシーブの搬送方向始端部付近では搬送されてくる選別処理物の量が多いが、グレンシーブ前半に相当するグレンシーブの上手側部分にはグレンシーブ面に接触乃至極近接する状態で、間隔を隔てて可撓性を有する多数の細長材を並設してあるので、グレンシーブの上手側部分では多数の細長材の存在によって、一番物の漏下回収が抑制される。これにより、グレンシーブの上手側部分において、ワラ屑も漏下し難くなり、一番物にワラ屑が混入し難くなる。
その結果、グレンシーブの搬送中間部を過ぎても比較的多くの選別処理物が残り、グレンシーブの下手側部分でも多くの選別処理物が選別処理されることになる。しかし、グレンシーブの下手側部分では多くの選別処理物が残っているとしても上手側部分の選別処理量よりも処理されるべき量が減っているから、グレンシーブの下手側部分において選別処理が行われやすくなり、選別処理物中のワラ屑は風選別等との協働作用で穀粒と分離されやすくなり、グレンシーブの下手側部分においてワラ屑の混入の少ない良好な一番物の回収が行われやすい。
すなわち、グレンシーブの上手側部分では、並設された細長材で選別処理物の漏下を抑制して多くの選別処理物が搬送下手側に移送され、選別処理物の一番物回収処理がグレンシーブの搬送方向全長に対して平均化されて、グレンシーブによる漏下量が最適化されるとともに、ワラ屑が選別作用を受けずに漏下して一番物に多量に混入するという不都合が良好に回避することができる。
グレンシーブに設けられた可撓性の細長材が、揺動選別装置の揺動作用によって上下及び左右(横)方向に自由に動くことができるので、細長材が上下及び左右(横)に揺れ動くことで、細長材がグレンシーブの漏下孔を狭めたり拡げたりし、或いは処理量の負荷(重み)に応じて細長材が下向きに変位して、グレンシーブの漏下孔を拡げる、或いは全開にしたりして漏下孔の大きさを変化させるように機能する。これにより、グレンシーブにおいて選別処理物が多いときに、大量にワラ屑が混入した穀粒を漏下孔から漏下させることがなく、一番物の漏下を抑制して全体として良好な選別処理を行えるようになった。
したがって、第2発明によれば、品質の良い一番物を効率よく回収することができるに至った。
〔第3発明の構成〕
第3発明は、第2発明の構成において、前記細長材の一端側を前記揺動選別装置における前記グレンシーブの上手側に位置する箇所に取付け、前記細長材の他端側の遊端部前記グレンシーブの下手側に位置させてある。
〔第3発明の作用効果〕
第3発明によれば、並設された細長材の長手方向が選別処理物の移送方向に向いているので、グレンシーブにおいて選別処理物の移動が円滑で、選別処理物を停滞することなく良好に選別処理することができる。
〔第4発明の構成〕
第4発明は、第1発明〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記細長材を前記揺動選別装置の底板に取り付けてある。
〔第5発明の構成〕
第5発明は、第4発明の構成において、前記細長材を前記揺動選別装置の底板に対して下方側から取り付けてある。
〔第6発明の構成〕
第6発明は、第5発明の構成において、前記揺動選別装置の底板の下側に前記細長材を位置させ、その細長材の下側に前記グレンシーブを位置させて、それらを前記揺動選別装置の底板に共締め固定してある。
〔第7発明の構成〕
第7発明は、第1発明〜第6発明のいずれか一つの構成において、前記揺動選別装置の左右両側の側板の下端部に、左右方向の内方側に向けて折り曲がる折り曲げ片を形成し、左右両側の前記折り曲げ片に亘って前記グレンシーブを張設してあり、前記多数の細長材を左右両側の前記折り曲げ片の間に位置する状態で備えてある。
〔第発明の構成〕
発明は、第発明の構成において、前記細長材の少なくも両端を前記揺動選別装置の部分に接続してある。
〔第発明の作用効果〕
発明によれば、並設された可撓性の細長材には、遊端部がないので、遊端部が絡み合うことが皆無であることから、細長材の全長に亘って漏下が略均等化され、精度よく一番物を回収することができる。
〔第発明の構成〕
発明は、第1発明〜第発明のいずれか一つの発明の構成において、前記細長材を、前記グレンシーブに形成した漏下孔列と漏下孔列との間に位置するように配設してある。
〔第発明の作用効果〕
発明によれば、細長材がグレンシーブに形成した漏下孔を塞ぐことなく、グレンシーブと細長材とでグレンシーブに形成した漏下孔の大きさが変更(調整)されることになるので、選別処理物を停滞することなく良好に選別処理することができる。
〔第10発明の構成〕
10発明は、第発明の構成において、前記細長材は、薄肉で、その幅が前記グレンシーブに形成した漏下孔列と漏下孔列との間の仕切り幅よりも広く且つ前記漏下孔の内寸よりも狭い平板状に形成してある。
〔第10発明の作用効果〕
10発明によれば、グレンシーブに形成した漏下孔が塞がれることなく、好適な漏下孔を確保しながら一番物を漏下させることができ、選別処理物の良好な選別処理を行うことができる。
コンバインにおける脱穀機の縦断左側面図である。 揺動選別装置の部分縦断側面図である。 揺動選別装置のグレンシーブの要部を示す部分平面図である。 揺動選別装置のグレンシーブの要部を示す部分縦断正面図である。 揺動選別装置のグレンシーブの取付け構造を示す分解斜視図である。 グレンシーブの要部を示す縦断側面図である。 別実施の形態のグレンシーブの要部を示す縦断側面図である。 脱穀機の受網の要部を示す展開図である。 別実施の形態の揺動選別装置のグレンシーブの要部を示す部分平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1はコンバインにおける脱穀機の縦断左側面図である。図1に示すように、本実施形態で例示するコンバインの脱穀機1は、脱穀フィードチェーン2に挾持されて扱室3内に搬送されてくる刈取搬送穀稈に対して扱ぎ処理を加える扱胴4、及び扱胴4で処理された処理物を下方に漏下する受網5等を備えた脱穀部6と、脱穀部6の下方に選別部7を備えて構成されている。すなわち、刈取搬送穀稈は脱穀フィードチェーン2で挟持搬送されながら扱胴4と受網5との間で脱穀される。選別部7は、受網5から漏下される穀粒を含む処理物を受けて後方に送りながら比重選別を行うグレンパン8と、このグレンパン8から送られる処理物と扱室3の後半部より受網5を通して漏下する処理物を受けて穀粒を落下させるチャフシーブ9と、チャフシーブ9の下方に穀粒を主として選別して下方に漏下させるグレンシーブ10とを備えた揺動選別装置11と、揺動選別装置11のチャフシーブ9やグレンシーブ10へ落下する処理物に対して選別風を作用させる唐箕12とを設けて、揺動選別作用に加えて風選別作用を加えるべく構成されている。
図8に示すように、前記受網5は板金の打ち抜きにより形成してある。受網5に形成してある各網目13のうち、長手方向(扱胴4の軸心方向)(図8の紙面左右方向)の網目13は、それぞれ列状に形成されており、扱胴4の周方向(扱胴4の回転方向)(図8の紙面上下方向)に沿う網目13は千鳥に形成してある。このように網目13を扱胴4の周方向に向かって千鳥に形成すると、網目13を碁盤の目のように縦横に列状に形成するよりも、各網目13を形成している周方向における仕切り部14(前後方向に連続している仕切り部14)の各網目13の中央部15が、当該網目13と周方向に隣接している網目13を周方向に伸びて前後方向で仕切っている仕切り部16と接合される。これにより、中央部15の仕切り面積が大きくなっている上に、各網目13の仕切り部14の中央部15が仕切り部16によって補強されていることによって、受網5の交換寿命が長くなる。
上記構成に加えて、選別部7には、グレンシーブ10より漏下する穀粒を回収する一番回収部17と、一番回収部17の機体後方側で選別風によって送られる穂切粒と枝梗付粒とが混在した二番物を回収する二番回収部18と、機体後端にワラ屑等を機外に排出する排塵ファン19とが配置構成されている。
一番回収部17には、左右横方向に沿って配設された一番横送りスクリュー20を備えている。一番回収部17の右側には、一番横送りスクリュー20で横送りされた一番物を受取り、図示しないグレンタンクの上部に向けて揚送する一番揚送装置21が接続されている。
二番回収部18には、左右横方向に沿って配設された二番横送りスクリュー22を備えている。二番回収部18の右側には、二番横送りスクリュー22で横送りされた二番物を受取り、選別部7の前部寄りの揺動選別装置11に還元させる二番還元揚送装置23が接続されている。
図2〜図6に示すように、前記グレンシーブ10は、縦横に配設された線材24を用いて穀粒が余裕をもって通過できる漏下孔25を備えた網体で形成されており、揺動選別装置11の左右の側板26の下端部を内側に折り曲げた折り曲げ片27,27に亘って張設してある。図2、図3、図5及び図6に示すように、グレンシーブ10の上手側部分である後部グレンパン28の後端部29の下面に、ハンプ35とグレンシーブ10を挟んだ状態で、その下から挟持板30を押し当ててボルト31で止めてある。グレンシーブ10の後部は、左右の折り曲げ片27,27の下面にグレンシーブ10を当て付けた状態でその下から挟持板32を当ててボルト33で止めてある。
前記ハンプ35は、平面視櫛状に多数の細長材34を間隔を隔てて並設した形状で、薄肉のポリエステル樹脂で平板状に形成され、これにカバー樹脂としてポリウレタン樹脂を重ね合わせた弾性を有する可撓性の樹脂で形成されている。ハンプ35はグレンシーブ10の上手側部分(前半部分)の上面に、グレンシーブ10と接触する状態で配設されている。細長材34の横幅(図3の紙面上下方向の幅)が、線材24の外径(グレンシーブ10の漏下孔25の列と隣接する漏下孔25の列との間の仕切り幅に相当)よりも広いものとなり、グレンシーブ10の漏下孔25の内寸(横幅)よりも狭いものとなっている。細長材34の櫛状基部36は、グレンシーブ10の上手側に位置し、後部グレンパン28の後端部29(底板に相当)とグレンシーブ10の前端部との間で強圧された状態でボルト31で固定されており、細長材34の遊端部はグレンシーブ10の下手側に位置するように配設されている。
図3に示すように、ハンプ35を構成する可撓性の細長材34によって、グレンシーブ10の漏下孔25が部分的に遮られているが、脱穀作業中は、揺動選別装置11による選別揺動によって、グレンシーブ10上の細長材34は、1サイクルの揺動毎に浮き上がるとともに、左右に揺れ動くので、漏下孔25の全開放状態が頻繁に出現する。又、ハンプ35の各細長材34によりグレンシーブ10の漏下孔25が部分的に遮られているので、穀粒のグレンシーブ10の漏下孔25の通過が抑制されるが、細長材34は帯板状の薄い可撓性の樹脂で形成されているので、多量の穀粒がハンプ35の上に載っている場合は細長材34が撓んで穀粒が漏下孔25を通過する。したがって、グレンシーブ10の漏下孔25が全開放状態から制限されることよって、穀粒のグレンシーブ10の漏下孔25の通過が、ハンプ35を設けない場合よりも抑制されながらも詰まりが生じることはなく、漏下孔25の通過が制限された穀粒はグレンシーブ10の後部で回収することができる。
特に、細長材34におけるグレンシーブ10の上手側の部分を固定して、細長材34を選別処理物の移送方向下手側に向かって配設し、細長材34の移送方向下手側を固定しない遊端部としてあるので、細長材34の配列姿勢が大きく乱れることがないものでありながら、細長材34が選別処理物の移送方向と交差する方向に容易に移動することができる。しかも、細長材34の遊端部は櫛状基部35付近よりも大きく揺動するから、細長材34の遊端部側ほど漏下孔25が全開放状態となる確率が高く、細長材34の上手側で一番物の漏下の抑制が大で、細長材34の遊端部ほど一番物の漏下の抑制が小となり、良好な選別を行うことができる。
〔別実施の形態〕
(1)上記実施の形態では、櫛状に並設した細長材34をグレンシーブ10の上手側部分(前半部分)にのみ設けたが、穀粒の移送方向(機体前後方向)におけるグレンシーブ10の全長に亘って細長材34を設けてもよい。すなわち、細長材34は、グレンシーブ10の少なくとも上手側部分に設ければよく、グレンシーブ10の穀粒搬送方向の全長に亘って設けてもよいものである。
上記の実施の形態及びこの(1)の構成において、細長材34の下手側の端部をグレンシーブ10に固定し、細長材34の上手側を遊端部としてもよい。
(2)細長材34を形成しているハンプ35は、図7に示すように、上手側及び下手側の両端が固定されるものであってもよい。図7に示すハンプ35は、シート状部材に多数の長孔を形成した形状になっており、両端に櫛状基部に相当する基部37を備えている。前側の基部37は、上記実施の形態の取付け手段と同じで、後部グレンパン28の後端部29とグレンシーブ10の前端部との間で挟持されている。後側の基部37は、下側の挟持板30と同じ長さでグレンシーブ10の横幅と略同じ長さに形成して、ハンプ35の全幅に亘って上から押えることができるように構成してある。
この場合、ハンプ35がグレンシーブ10の上面に接触する状態で緩く張設するようにしてもよいし、両端を少し浮かして長手方向中間部をグレンシーブ10に接触するようにしてもよい。更に、少なくとも静止状態において全長に亘ってグレンシーブ10に対して非接触で極近接する状態に浮かして支持してもよい。以上の構成において、ハンプ35をグレンシーブ10の下面に接するように又は少し隙間を開けて設けてもよい。
(3)ハンプ35は、上記実施の形態のようにグレンシーブ10の上手側部分だけに設けたが、グレンシーブ10の上手側部分から下手側部分の中程、又はグレンシーブ10の全長に亘って設けてもよい。要するにグレンシーブ10の少なくとも上手側部分に、間隔を隔てて多数の細長材34を並設すればよい。
(4)上記実施の形態では、ハンプ35の一端側を、グレンシーブ10の前端部に取付けてあるが、ハンプ35の取付け方としては、グレンシーブ10に直接取り付けないで、細長材34の櫛状基部36をグレンシーブ10よりも前方の後部グレンパン28の部分に取り付けたり、櫛状基部36を揺動選別装置11の左右の側板26に取り付けてもよい。すなわち、細長材34を、グレンシーブ10とは異なる揺動選別装置11の部分の支持部に支持すればよい。
(5)前項(2)に記載のように、細長材34の両端をグレンシーブ10の前後端若しくは左右端又は揺動選別装置11のその他の部分に接続した場合、細長材34の長手方向中間部を図示しない保持部で保持し、細長材34を、細長材34の前後両端とその中間部の3箇所で保持してもよく、要するに、細長材34の少なくも両端を揺動選別装置11の部分に接続してある。
)上記実施の形態では、ハンプ35の各細長材34は、グレンシーブ10の横方向の漏下孔25のピッチよりも少し長いピッチで形成したが、図9に示すように、各細長材34が漏下孔25を形成する各線材24の真上に位置するように、線材24と同一ピッチに形成してもよい。図9に示す状態において、細長材34がグレンシーブ10の漏下孔25の列と隣接する漏下孔25の列との間に位置することになる。そして、細長材34の横幅(図9の紙面上下方向の幅)が、線材24の外径(グレンシーブ10の漏下孔25の列と隣接する漏下孔25の列との間の仕切り幅に相当)よりも広いものとなり、グレンシーブ10の漏下孔25の内寸(横幅)よりも狭いものとなっている。
)グレンシーブ10は、縦横の線材24で漏下孔25を形成するものに代えて、板金の打ち抜き孔を形成したもの、又は多数の穀粒が通過できる孔を形成した樹脂製のものでもよい。
)前記細長材34は、薄肉平板状に構成されているが、細長材34を、可撓性を有する断面円形又は断面四角形状の細長い部材に構成してもよい。また、細長材34の材質としては、樹脂に限らず可撓性を有する金属材、例えば、鋼板、銅板、棒鋼、ピアノ線等であってもよい。
本発明は、定置型の脱穀機や刈取装置を備えていない移動式のハーベスタにも適用できる。
3 扱室
6 脱穀部
7 選別部
10 グレンシーブ
11 揺動選別装置
25 漏下孔
27 折り曲げ片
29 底板(後部グレンパンの後端部)
34 細長材

Claims (10)

  1. 扱室で穀稈を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理物を揺動選別装置で揺動選別する選別部とを備え、前記揺動選別装置に、一番物としての穀粒を縦横に多数形成した漏下孔から漏下させるグレンシーブを備えてある脱穀機において、
    前記グレンシーブの少なくとも上手側部分に、前記グレンシーブに接触乃至極近接する状態で、間隔を隔てて可撓性を有する多数の細長材を並設してあり、
    前記細長材の少なくとも両端を前記揺動選別装置の部分に接続してある脱穀機。
  2. 扱室で穀稈を脱穀処理する脱穀部と、脱穀処理物を揺動選別装置で揺動選別する選別部とを備え、前記揺動選別装置に、一番物としての穀粒を縦横に多数形成した漏下孔から漏下させるグレンシーブを備えてある脱穀機において、
    前記グレンシーブの少なくとも上手側部分に、前記グレンシーブに接触する状態で、間隔を隔てて可撓性を有する多数の細長材を並設してある脱穀機。
  3. 前記細長材の一端側を前記揺動選別装置における前記グレンシーブの上手側に位置する箇所に取付け、前記細長材の他端側の遊端部前記グレンシーブの下手側に位置させてある請求項2記載の脱穀機。
  4. 前記細長材を前記揺動選別装置の底板に取り付けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀機。
  5. 前記細長材を前記揺動選別装置の底板に対して下方側から取り付けてある請求項4記載の脱穀機。
  6. 前記揺動選別装置の底板の下側に前記細長材を位置させ、その細長材の下側に前記グレンシーブを位置させて、それらを前記揺動選別装置の底板に共締め固定してある請求項5記載の脱穀機。
  7. 前記揺動選別装置の左右両側の側板の下端部に、左右方向の内方側に向けて折り曲がる折り曲げ片を形成し、
    左右両側の前記折り曲げ片に亘って前記グレンシーブを張設してあり、
    前記多数の細長材を左右両側の前記折り曲げ片の間に位置する状態で備えてある請求項1〜6のいずれか1項に記載の脱穀機。
  8. 前記細長材の少なくも両端を前記揺動選別装置の部分に接続してある請求項に記載の脱穀機。
  9. 前記細長材を、前記グレンシーブに形成した漏下孔列と漏下孔列との間に位置するように配設してある請求項1〜8のいずれか一項に記載の脱穀機。
  10. 前記細長材は、薄肉で、その幅が前記グレンシーブに形成した漏下孔列と漏下孔列との間の仕切り幅よりも広く且つ前記漏下孔の内寸よりも狭い平板状に形成してある請求項記載の脱穀機。
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