JP3499437B2 - 自脱型コンバインの脱穀装置 - Google Patents

自脱型コンバインの脱穀装置

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JP3499437B2
JP3499437B2 JP13849298A JP13849298A JP3499437B2 JP 3499437 B2 JP3499437 B2 JP 3499437B2 JP 13849298 A JP13849298 A JP 13849298A JP 13849298 A JP13849298 A JP 13849298A JP 3499437 B2 JP3499437 B2 JP 3499437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自脱型コンバイン
の脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自脱型コンバインの脱穀装置にあ
っては、受網としてクリンプ網又は合成樹脂で一体成形
されたものを採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように受網としてクリンプ網を採用するものにおい
ては、網材の縦線と横線とが交差する箇所に藁等が引っ
掛かり易いものであって、その藁等の引っ掛かりによっ
て網目を通しての穀粒の下方への漏下が抑制されるの
で、受網における漏下処理能力が低下するという不具合
を有しており、また、合成樹脂で一体成形された受網に
あっては、磨耗し易いとともに高価なものであるという
課題を有しているのであって、コンバインの全体として
の処理能力を高めるため、近年、大量に刈取処理すると
ともに、大量に脱穀処理する上で上述のクリンプ網や合
成樹脂製の受網は処理能力に限界があった。そこで、全
稈投入型のコンバインにおいて採用されている、コンケ
ーブを自脱型コンバインにも採用することが提案されて
いる。すなわち、扱胴の下側に、該扱胴の周方向に沿う
円弧状の帯板部材から成る複数の縦桟を扱胴の軸芯方向
に並設し、該縦桟に、扱胴の周方向に沿って並設される
複数の横棒部材を貫通する状態で架設支持して格子状に
構成される受網を配設するのである。しかしながら、こ
の種の受網にあっては、縦桟同士の間隔、並びに横棒部
材同士の間隔は一定にしているものであって、そのた
め、脱穀穀物の脱粒の難度や、切れ藁の生じ易さ等によ
って、その目合いの適正な受網を用いたいにもかかわら
ず、扱残しの発生や多量の切れ藁の発生の虞れのある一
定の大きさの目合い構造の受網を利用しなければならな
かった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、脱穀対象穀稈の種類等に応じて、扱残しや切
れ藁の大量の発生等の生じにくい受網を備えることがで
きるようにする自脱型コンバインの脱穀装置の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 本発明の請求項1にかかる自脱型コンバイン
の脱穀装置は、扱胴の下側に、該扱胴の周方向に沿う円
弧状の帯板部材から成る複数の縦桟を前記扱胴の軸芯方
向に並設し、該縦桟に、前記扱胴の周方向に沿って並設
される複数の横棒部材を貫通する状態で架設支持して格
子状に構成される受網を配設するとともに、前記複数の
縦桟を個々に前記横棒部材に対して移動固定自在に構成
し、前記受網の目合いの大きさを変更調節自在に構成し
てあることを特徴構成とする。
【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成
によれば、受網の目合いの大きさを変 更調節自在に構成
してあるから、穀稈の種類に応じて適宜な調節を行える
ものとなっている。
【0007】 (効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によ
れば、扱残し等の不具合の発生や切れ藁の発生を抑制で
きることによって、選別能力を高く維持できる良好な選
別処理を、コーンケーブ型の受網を採用した自脱型コン
バインにおいて行えるに至った。そして、目合いの大き
さの異なる受網を多数種予め用意して、穀稈の種類等に
応じて交換するようなことを行わなくても、単一の受網
を用いて各種形態の受網を構成できるものとなっている
から、コスト低下を図ることができるとともに、交換等
の手間の掛かる作業を省略でき、作業性を向上できる利
点もある
【0008】 (構成) 本発明の請求項2にかかる自脱型コンバイン
の脱穀装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記受
網の後部側の目合いの大きさを前部側の目合いより小に
設定してあることを特徴構成とする。
【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成
によれば、受網の後部側の目合いの大きさを前部側の目
合いより小に設定、すなわち受網の前部側の目合いの大
きさを後部側より大に設定していることによって、穀粒
が脱粒し易い種類の場合、受網の前部側での穀粒の漏下
が良好に行われ、それだけ扱残しや穀稈に穀粒が刺さっ
て脱穀処理藁とともに排出される虞れが生じにくくなっ
ているとともに、受網の後部側の目合いの大きさをその
前部側より小に設定してあることにより、ほとんど脱粒
処理された稈に対する扱処理で発生し易い切れ藁等の夾
雑物が受網から漏下することを抑制しながらも、脱粒や
刺さり穀粒の藁からの離脱を促進して、穀粒については
漏下し得るようにすることで漏下効率を高めるようにし
ている。
【0010】 (効果) 従って、本発明の請求項2にかかる構成によ
れば、扱残しや藁に穀粒が刺さるようなことを生じ難く
して、穀粒回収効率を高めるとともに、切れ藁等が発生
し易いものであっても、特に切れ藁の発生し易い扱胴に
おける後部側においてその切れ藁が精選別箇所に漏下す
ることが抑制されるようにして、選別機能の低下を抑制
している。
【0011】 (構成) 本発明の請求項3にかかる自脱型コンバイン
の脱穀装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記受
網の後部側の目合いの大きさを前部側の目合いより大に
設定してあることを特徴構成とする。
【0012】(作用) 本発明の請求項3にかかる構成
によれば、受網の後部側の目合いの大きさを前部側の目
合いより大に設定することによって、難脱な穀稈の脱穀
処理を行う場合に、受網の前部側の小さい目合いを利用
して脱粒を促進しながらも、受網の後部側では受網との
接触による扱処理を抑制して切れ藁の発生を抑制するこ
とになる。
【0013】 (効果) 従って、本発明の請求項3にかかる構成によ
れば、特に難脱な種類の穀稈に対する脱穀処理を行うに
当たって、脱粒を前半部で良好に行いながらも後半部に
おいては切れ藁等の発生を抑制できるので、選別性能の
低下も抑制できるものとなっている。
【0014】 (構成) 本発明の請求項4にかかる自脱型コンバイン
の脱穀装置は、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載
のものにおいて、前記横棒部材のうち外径が他の横棒部
材より大径の大径横棒部材に対して前記各縦桟を相対移
動固定可能に取付支持させてあることを特徴構成とす
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1乃至図3に示すように、フィードチェーン1
によって刈取り穀稈の株元側を挟持して搬送させること
によって、その刈取り穀稈の穂先側を扱室2に供給する
とともに脱穀装置の前後向きの軸芯3a周りで回動する
扱胴3と受網20との間を移送させて脱穀処理し、脱穀
排ワラをフィードチェーン1によって扱室2の後部の排
稈口4から搬出するとともに排ワラ搬送チェーン5によ
って脱穀装置の後部の排出口から脱穀装置の外に排出す
るように脱穀部を構成してある。前記排稈口4から排出
される切れワラなどの脱穀塵埃を揺動選別装置6が一体
揺動自在に支持する移送体7によって機体後方側に移送
させながら脱穀装置の横幅方向に沿う向きの軸芯まわり
で回動する処理胴8によってほぐし処理し、脱穀塵埃か
ら穀粒を取り出すように再処理部を構成してある。前記
扱室2の下方に前端側が位置する前記揺動選別装置6、
この揺動選別装置6の前端部の下方に位置する回転ファ
ン11aを有する第1送風装置11、この第1送風装置
11の機体後方側に位置する第2送風装置12、揺動選
別装置6の後端部の下方に位置する回転ファン13aを
有する第3送風装置13などを備え、扱室2から受網2
0を漏下して落下供給される脱穀処理物、及び、再処理
部から落下する処理物を揺動選別装置6によって受け止
めて扱胴軸芯に沿う方向で機体後方側に搬送しながら選
別処理するとともに各送風装置11,12,13からの
選別風を作用させて風選別処理し、選別塵埃を選別風と
共に排塵口14から脱穀装置の外に排出したり、排塵フ
ァン15によって吸引して脱穀装置外に排出するように
選別部を構成してある。揺動選別装置6からの1番処理
物を脱穀装置横外側に搬出する1番スクリューコンベア
16、揺動選別装置6からの2番処理物を脱穀装置横外
側に搬出する2番スクリューコンベア17を前記選別部
の底部に設けるとともに、2番スクリューコンベア17
からの処理物をスクリューコンベアで成る還元装置18
によって脱穀装置横外側で扱室後付近に揚送して脱穀装
置内に放出することによって受網20と脱穀装置横側壁
との間を通して揺動選別装置6の前端側に還元するよう
に構成し、もって、コンバイン用の脱穀装置を構成して
ある。
【0024】前記揺動選別装置6の選別枠6aを、この
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀装置体の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持
させ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並ん
で位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロ
ーラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置
するグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺
動自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
【0025】第1送風装置11は、前記グレンパン6b
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
【0026】第2送風装置12は、回転羽根12aを有
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
【0027】第3送風装置13は、1番スクリューコン
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀装置の下方から吸気し、排気
口13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上
方を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるよう
に供給してストローラック6dによる選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
【0028】図2及び図4に示すように、前記受網20
は、この受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分
割線Yで扱胴3の周方向に分割することによって得られ
る2つの分割格子受網20a,20bを次の如く組み合
わせて作成してある。すなわち、図4及び図5に明示す
るように、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀
穀稈の株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体
21が備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側
に位置する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合
させることにより、前記両分割格子受網20a,20b
を扱胴軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないよう
に係合し合う状態に組み合わせて受網20を作成してあ
る。
【0029】図7,図9などに示すように、前記株元側
の分割格子受網20aは、扱胴3の周方向に沿うように
扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成した帯板金
で成る縦桟23としての第1縦桟部材23aの複数本
と、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸芯3aに沿う方
向視で円弧形状に形成した帯板金で成るとともに前記第
1縦桟部材23aよりも広い横幅を有する縦桟23とし
ての第2縦桟部材23bの複数本と、扱胴軸芯3aに沿
う方向の直線状の丸棒鋼材で成る横棒部材としての第1
横桟部材(大径横棒部材の一例)24の2本と、扱胴軸
芯3aに沿うとともに第1横桟部材24よりも富んだ弾
性を有するように第1横桟部材24よりも外径が小さい
直線状の鋼線材で成る横棒部材としての第2横桟部材2
5の複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る
2本の前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組み
合わせて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部
材23aと第2縦桟部材23bとが扱胴軸芯3aに沿う
方向に所定の縦桟部材間隔を隔てて並列し、第2縦桟部
材23bどうしの間と、複数本の第2縦桟部材23bの
うちの最も分割格子受網前端側に位置する第2縦桟部材
23bよりも前側と、複数本の第2縦桟部材23bのう
ちの最も分割格子受網後端側に位置する第2縦桟部材2
3bよりも後側とのそれぞれに複数本の第1縦桟部材2
3aが存在し、複数本の第1横桟部材24と第2横桟部
材25とが扱胴周方向に沿う方向に所定の横桟部材間隔
を隔てて並列し、第1横桟部材24どうしの間と、一方
の第1横桟部材24よりも株元側と、他方の第1横桟部
材24よりも穂先側とのそれぞれに複数本の第2横桟部
材25が存在する格子状態にしてある。さらに、第1横
桟部材24も第2横桟部材25も第1縦桟部材23a及
び第2縦桟部材23bの桟孔を挿通し、最も分割格子受
網前端側に位置する第1縦桟部材23aと、最も分割格
子受網後端側に位置する第1縦桟部材23aとが全ての
横桟部材24,25の端部どうしを連結し、前記枠体2
1,22が全ての縦桟部材23a,23bの端部どうし
を連結する格子状態にしてある。そして、図3及び図9
に示すように、分割格子受網20aの扱胴軸芯3a方向
での後半部分における第1縦桟部材23a同士の間隔
を、前半部分における第1縦桟部材23a同士の間隔よ
りも大に設定している。
【0030】図8及び図10などに示すように、前記穂
先側の分割格子受網20bは、扱胴3の周方向に沿うよ
うに扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成した帯
板金で成るとともに株元側分割格子受網20aの前記第
1縦桟部材23aと同一の横幅を備えるように形成した
縦桟23としての第1縦桟部材23aの複数本と、株元
側分割格子受網20aの前記第1横桟部材24と同一の
素材で成る横棒部材としての第1横桟部材24の2本
と、株元側分割格子受網20aの前記第2横桟部材25
と同一の素材で成る横棒部材としての第2横桟部材25
の複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る2
本の前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組み合
わせて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部材
23aが扱胴軸芯3aに沿う方向に株元側分割格子受網
20bの縦桟部材間隔と同一の縦桟部材間隔を隔てて並
列、つまりこの穂先側の分割格子受網20bの前半部分
における第1縦桟部材23a同士の間隔を後半部分にお
ける第1縦桟部材23a同士の間隔よりも小に設定し、
複数本の第1横桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴
周方向に沿う方向に株元側分割格子受網20bの横桟部
材間隔と同一の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横桟
部材24どうしの間と、一方の第1横桟部材24よりも
株元側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側とのそ
れぞれに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状態
にしてある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部材
25も第1縦桟部材23aの桟孔を挿通し、最も分割格
子受網前端側に位置する第1縦桟部材23aと、最も分
割格子受網後端側に位置する第1縦桟部材23aとが全
ての横桟部材24,25の端部どうしを連結し、前記枠
体21,22が全ての縦桟部材23aの端部どうしを連
結する格子状態にしてある。
【0031】株元側の分割格子受網20aと穂先側の分
割格子受網20bとが前記位置決めピン21aによって
連結し合うと、穂先側の分割格子受網20bの全ての縦
桟部材23aと、株元側の分割格子受網20aの全ての
縦桟部材23a,23bとの1本ずつが対になり合って
扱胴周方向に沿う一列の縦桟部材列に並ぶように、両分
割格子網20a,20bの縦桟部材配列を設定してあ
る。
【0032】つまり、株元側分割格子受網20aの1本
の縦桟部材23a,23bと、この縦桟部材23a,2
3bに対して扱胴周方向に一直線状に並ぶ穂先側分割格
子受網20bの1本の縦桟部材23aとにより、受網2
0全体としての1本の縦桟部材23を形成し、株元側分
割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横桟部材
25と、穂先側分割格子受網20bの第1横桟部材24
及び第2横桟部材25とのそれぞれにより、受網20全
体としての1本の横桟部材24,25を形成してある。
これにより、受網20は、複数本の縦桟部材23と、複
数本の横桟部材24,25とが扱胴3の周方向及び軸芯
方向に並ぶ穀粒漏下用の目合を形成するように、かつ、
前半部分の目合いの大きさが後半部分の目合いより小と
なるように格子状態に組み合った格子受網になってお
り、軸芯3aまわりで回動する扱胴3との共働によって
刈取り穀稈を脱穀し、脱穀処理物を前記目合いから漏下
させて揺動選別装置6に供給する。
【0033】前記受網20は、図2乃至図6に示す取付
け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前受網ガ
イド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受網ガイ
ド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド31及び
後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,33a
よりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3aに沿う
方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド31の
受網支持部31aに連結する前支持部材35aと、後受
網ガイド33の受網支持部33aに連結する後支持部材
35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイド31と
後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36とにわたっ
て受網20を載置するようにしてある。つまり、受網2
0の複数本の縦桟部材23のうちの最も受網前端側に位
置する縦桟部材23を、前記前受網ガイド31の受網支
持部31aに載せて受け止め支持させる。受網20の複
数本の縦桟部材23のうちの最も受網後端側に位置する
縦桟部材23を、前記後受網ガイド33の受網支持部3
3aに載せて受け止め支持させる。前記位置決めピン2
1aによって係合し合う株元側分割格子受網20aの前
記枠体21と、穂先側分割格子受網20bの前記枠体2
2とを、前記支持杆34に載せて受け止め支持させる。
株元側分割格子受網20aの第2縦桟部材23bの株元
側端部の下端側に備えさせてある載置突起23cを、下
舌板36の内面側に載せて受け止め支持させる。
【0034】次に、請求項2にかかる発明の実施の形態
について以下に説明する。尚、受網の構造のみについて
説明するとともに、上述の実施の形態と同様の構造につ
いては説明を省略するとともに、同一符号を付ける。図
11に示すように、受網20の前半部分の縦桟部材23
同士の間隔を、後半部分の縦桟部材23同士の間隔より
も大に設定しているとともに、横棒部材としての第1横
桟部材24及び第2横桟部材25同士の間隔を一定間隔
に設定している。これにより、受網20の前半部分での
目合いの大きさは、後半部分での目合いの大きさより大
に設定されることになる。
【0035】 次に、請求項にかかる発明の実施の形態
について以下に説明する。尚、受網の構造のみについて
説明するとともに、上述の実施の形態と同様の構造につ
いては説明を省略するとともに、同一符号を付ける。図
14及び図15に示すように、受網20のそれぞれの第
1横桟部材24及び第2横桟部材25同士の間隔を等間
隔に設定するとともに、受網20における縦桟部材23
の前後方向での取付位置を適宜に変更できるように構成
している。すなわち、図14及び図15に示すように、
受網20における各縦桟部分23は、第1横桟部材24
及び第2横桟部材25が前後方向に沿って貫通する状態
を維持して、太い軸を成す第1横桟部材24に対してボ
ス体が前後方向に摺動可能に外嵌しているとともに、そ
のボス体箇所をボルト37で第1横桟部材24に締結固
定するように構成している。この構成により、受網20
の前半側の縦桟部材23同士の間隔を広くし、受網20
の後半側の縦桟部材23同士の間隔を狭くしたり、その
逆の間隔設定を適宜に行うことができる。
【0036】 次に、補正前の請求項4 にかかる発明で今
回の補正で権利化を断念したものの実施の形態について
以下に説明する。尚、受網の構造のみについて説明する
とともに、上述の実施の形態と同様の構造については説
明を省略するとともに、同一符号を付ける。図12に示
すように、受網20の縦桟部材23同士の間隔を等間隔
に設定するとともに、穂先側分割格子受網20bの第1
横桟部材24及び第2横桟部材25同士の間隔を、株元
側分割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横桟
部材25同士の間隔よりも小に設定している。
【0037】 次に、補正前の請求項5にかかる発明で
回の補正で権利化を断念したものの実施の形態にについ
て以下に説明する。尚、受網の構造のみについて説明す
るとともに、上述の実施の形態と同様の構造については
説明を省略するとともに、同一符号を付ける。図13に
示すように、受網20の縦桟部材23同士の間隔を等間
隔に設定するとともに、穂先側分割格子受網20bの第
1横桟部材24及び第2横桟部材25同士の間隔を、株
元側分割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横
桟部材25同士の間隔よりも大に設定している。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱型コンバインの脱穀装置を示す縦断側面図
【図2】脱穀装置を示す縦断正面図
【図3】請求項1及び3に係る発明の受網及びその近傍
を示す縦断側面図
【図4】請求項1及び3に係る発明の受網を示す縦断正
面図
【図5】請求項1及び3に係る発明の受網の分離構造を
示す縦断正面図
【図6】請求項1及び3に係る発明の株元側分割受網の
一部を示す縦断側面図
【図7】請求項1及び3に係る発明の株元側分割受網を
示す縦断正面図
【図8】請求項1及び3に係る発明の穂先側分割受網を
示す縦断正面図
【図9】請求項1及び3に係る発明の株元側分割受網を
示す平面図
【図10】請求項1及び3に係る発明の穂先側分割受網
を示す平面図
【図11】請求項2に係る発明の受網及びその近傍を示
す縦断側面図
【図12】穂先側の目合いの大きさを株元側の目合いよ
り大に設定してある受網を示す縦断正面図
【図13】株元側の目合いの大きさを穂先側の目合いよ
り大に設定してある請求項5に係る発明の受網を示す縦
断正面図
【図14】請求項に係る発明の受網の一部を示す平面
【図15】請求項に係る発明の受網を小目合い(イ)
と大目合い(ロ)とにそれぞれ変更調節した状態を示す
縦断側面図
【符号の説明】
3 扱胴 20 受網 23 縦桟 24,25 横棒部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 嘉之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平7−250554(JP,A) 特開 平5−236822(JP,A) 特開 平7−115836(JP,A) 特開 平7−274681(JP,A) 特開 昭61−195618(JP,A) 実開 昭55−25420(JP,U) 実開 昭62−4938(JP,U) 実開 平2−96836(JP,U) 実開 昭63−140831(JP,U) 実開 昭63−174636(JP,U) 実公 昭49−6451(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/24 - 12/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱胴の下側に、該扱胴の周方向に沿う円
    弧状の帯板部材から成る複数の縦桟を前記扱胴の軸芯方
    向に並設し、該縦桟に、前記扱胴の周方向に沿って並設
    される複数の横棒部材を貫通する状態で架設支持して格
    子状に構成される受網を配設するとともに、前記複数の
    縦桟を個々に前記横棒部材に対して移動固定自在に構成
    し、前記受網の目合いの大きさを変更調節自在に構成し
    てある自脱型コンバインの脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記受網の後部側の目合いの大きさを前
    部側の目合いより小に設定してある請求項1記載の自脱
    型コンバインの脱穀装置。
  3. 【請求項3】 前記受網の後部側の目合いの大きさを前
    部側の目合いより大に設定してある請求項1記載の自脱
    型コンバインの脱穀装置。
  4. 【請求項4】 前記横棒部材のうち外径が他の横棒部材
    より大径の大径横棒部材に対して前記各縦桟を相対移動
    固定可能に取付支持させてある請求項1乃至のいずれ
    か一項に記載の自脱型コンバインの脱穀装置。
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