JPH11266674A - 脱穀機 - Google Patents

脱穀機

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Publication number
JPH11266674A
JPH11266674A JP7709498A JP7709498A JPH11266674A JP H11266674 A JPH11266674 A JP H11266674A JP 7709498 A JP7709498 A JP 7709498A JP 7709498 A JP7709498 A JP 7709498A JP H11266674 A JPH11266674 A JP H11266674A
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Application number
JP7709498A
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Inventor
Shinji Kotani
真司 小谷
Masami Nakaya
正美 仲谷
Hajime Matsushita
肇 松下
Yoshiyuki Kono
嘉之 河野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取り穀稈を脱穀搬送装置によって扱室に供
給して脱穀処理する脱穀機を、能率よくかつ脱穀不足、
塵埃、穀粒損失が出にくいように脱穀処理できる状態に
得る。 【解決手段】 刈取り穀稈の穂先側を脱穀フィードチェ
ーンによって扱胴3と格子受網20との間に供給して脱
穀処理する。格子受網20の縦桟部材23,26のうち
の受網後側に位置する後側縦桟部材26が横桟部材25
から扱胴側に突出する長さを、受網前側に位置する前側
縦桟部材23が横桟部材25から扱胴側に突出する長さ
よりも長くしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取り穀稈の穂先
側が脱穀搬送装置によって扱室の受網と扱胴との間を移
送されて脱穀処理するように構成した脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記脱穀機として、従来、扱室の受網が
クリンプ網で成るものがあった。また、たとえば特開昭
63‐248318号公報に示されるように、受網が合
成樹脂網で成るものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受網の目合いが小さい
よりも大きい方が、脱穀粒が受網から漏下しやすくな
り、脱穀負荷が低減するなどによって脱穀処理が能率よ
くできる。ところが、従来のクリンプ網の場合も、合成
樹脂網の場合も、脱穀負荷に耐えられる必要な強度を備
えさせると目合いが比較的小さいものになることから、
脱穀処理能率をあまりアップできなった。また、穀稈が
雨や露でぬれているなど、穀稈の水分が高い場合、受網
に目詰まりが発生しやすくなっていた。本発明の目的
は、コンパクトでありながら、かつ、塵埃発生を抑制し
ながら能率よく脱穀処理できるとともに高水分時でも受
網詰まりが発生しにくい脱穀機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装
置によって扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処
理するように構成した脱穀機において、前記受網を、扱
胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴軸芯方向に沿う
横桟部材の複数とが組み合って成る格子受網で構成し、
前記複数の縦桟部材のうちの受網後端側に位置する後側
縦桟部材が受網前端側に位置する前側縦桟部材よりも長
く横桟部材から扱胴側に突出している。
【0006】〔作用〕受網を格子受網とし、脱穀処理物
が迅速に漏下しやすいように比較的大きな目合いを受網
に備えさせながら、その目合いの大きさの割りには優れ
た受網強度を発揮させるものである。
【0007】受網の前端側では、穀稈を縦桟部材による
移動抵抗を受けにくい状態で脱穀処理し、受網の後端側
では穀稈を縦桟部材による移動抵抗や扱胴側への寄せを
受けやすい状態で脱穀処理するものである。すなわち、
穀稈が移動抵抗を受けにくくてスムーズに移動すると、
切れワラなどが発生しにくくなる。穀稈が移動抵抗を受
けるとか扱胴側に寄せられたりすると、穀稈は扱き作用
を受けやすくなって脱粒しやすくなるとともささり籾が
取り出されやすくなる。また、受網の前端側での扱き作
用が過剰になれば、穀粒が多く存在することから損傷穀
粒が発生しやすくなる。受網の後端側での扱き作用が不
足すれば、ささり籾の回収が不十分になりやすく、殊に
脱粒しにくくて受網の後端側でも未脱粒が多くなりやす
い穀稈の場合には、穀粒が脱穀排ワラとともに排出され
やすくなる。これにより、全ての縦桟部材が横桟部材か
ら扱胴側に長く突出し、受網の全長にわたって穀稈に移
動抵抗を与えたり、扱胴側への寄せを与えたりしながら
脱穀処理するに比し、切れワラなどの塵埃を発生しにく
くしながら、穀粒損傷を発生しにくくしながら脱穀処理
するものである。また、全ての縦桟部材が横桟部材から
扱胴側に突出しないとか、突出しても短くて、受網の全
長にわたって穀稈をスムーズに移動させながら脱穀処理
するに比し、扱き不足を発生しにくくしながら、穀粒損
失を発生しにくくしながら脱穀処理するものである。こ
れにより、扱室に比較的多くの穀稈を供給しても、穀稈
水分が比較的高くても、穀稈供給量の割りには面積の小
さい受網で脱穀処理物を詰まりが発生しにくい状態で迅
速に漏下させながら、かつ、塵埃の発生、穀粒の損傷及
び損失を抑制しながら脱穀処理できる。
【0008】〔効果〕刈取り穀稈の穂先側を脱穀搬送装
置によって扱室に供給して損傷穀粒を少なく抑制しなが
ら脱穀処理できるものを、穀稈を水分が高くても扱室に
迅速に供給したり多量に供給したりして能率よく脱穀処
理できるとともに、脱穀塵埃が発生しにくい状態に、か
つ、扱き不足や穀粒損失が発生しにくい状態に得られ
る。殊に脱粒しにくい穀稈の場合には、穀粒が脱穀排ワ
ラと共に排出される穀粒損失の発生を効果的に抑制でき
て有利である。しかも、脱穀部を小型化し、運転しやす
いとか取扱いやすいコンバインを構成できるなど有利で
ある。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、受網前端側に位置する前記前側縦桟部材が横桟部材
から扱胴側に突出している。
【0011】〔作用〕前側縦桟部材にも穀稈に移動抵抗
を与える作用を発揮させ、受網の前端側での脱粒性能を
アップして脱穀処理できるものである。
【0012】〔効果〕受網前端側での脱粒性能をアップ
し、比較的脱粒しにくい穀稈の場合でも扱き不足を一層
抑制しながら脱穀処理できる。
【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0014】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記複数の縦桟部材を、板厚方向が扱胴軸芯方向で
横幅方向が扱胴半径方向に沿う帯板で構成してある。
【0015】〔作用〕穀稈に移動抵抗を与える作用を縦
桟部材に発揮させやすくするとともに、受網強度を縦桟
部材に発揮させやすくし、所望の格子受網を容易に得ら
れるようにするものである。
【0016】〔効果〕穀稈に対する移動抵抗付与などの
作用を所望どおり発揮する格子受網を容易に得て、能率
よく脱穀処理できるなどの脱穀機を安価に得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示すように、脱穀フィード
チェーンで成る脱穀搬送装置1によって刈取り穀稈の株
元側を挟持して搬送させることによって、その刈取り穀
稈の穂先側を扱室2に供給するとともに脱穀機前後向き
の軸芯3aまわりで回動する扱胴3と受網20との間を
移送させて脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀搬送装置1に
よって扱室2の後部の排稈口4から搬出するとともに排
ワラ搬送チェーン5によって脱穀機後部の排出口から脱
穀機外に排出するように脱穀部を構成してある。前記排
稈口4から排出される切れワラなどの脱穀塵埃を揺動選
別装置6が一体揺動自在に支持する移送体7によって機
体後方側に移送させながら脱穀機横向きの軸芯まわりで
回動する処理胴8によってほぐし処理し、脱穀塵埃から
穀粒を取り出すように再処理部を構成してある。前記扱
室2の下方に前端側が位置する前記揺動選別装置6、こ
の揺動選別装置6の前端部の下方に位置する回転ファン
11aを有する第1送風装置11、この第1送風装置1
1の機体後方側に位置する第2送風装置12、揺動選別
装置6の後端部の下方に位置する回転ファン13aを有
する第3送風装置13などを備え、扱室2から受網20
を漏下して落下供給される脱穀処理物、及び、再処理部
から落下する処理物を揺動選別装置6によって受け止め
て扱胴軸芯に沿う方向で機体後方側に搬送しながら選別
処理するとともに各送風装置11,12,13からの選
別風を作用させて風選別処理し、選別塵埃を選別風と共
に排塵口14から脱穀機外に排出したり、排塵ファン1
5によって吸引して脱穀機外に排出するように選別部を
構成してある。揺動選別装置6からの1番処理物を脱穀
機横外側に搬出する1番スクリューコンベア16、揺動
選別装置6からの2番処理物を脱穀機横外側に搬出する
2番スクリューコンベア17を前記選別部の底部に設け
るとともに、2番スクリューコンベア17からの処理物
をスクリューコンベアで成る還元装置18によって脱穀
機横外側で扱室後付近に揚送して脱穀機内に放出するこ
とによって受網20と脱穀機横側壁との間を通して揺動
選別装置6の前端側に還元するように構成し、もって、
コンバイン用の脱穀機を構成してある。
【0018】前記揺動選別装置6の選別枠6aを、この
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀機体の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持さ
せ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並んで
位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロー
ラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置す
るグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺動
自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
【0019】第1送風装置11は、前記グレンパン6b
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
【0020】第2送風装置12は、回転羽根12aを有
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
【0021】第3送風装置13は、1番スクリューコン
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀機の下方から吸気し、排気口
13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上方
を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるように
供給してストローラック13による選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
【0022】図2に示すように、前記受網20は、この
受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分割線Yで
扱胴3の周方向に分割することによって得られる2つの
分割格子受網20a,20bを次の如く組み合わせて作
成してある。すなわち、図4及び図5に明示するよう
に、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀穀稈の
株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体21が
備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側に位置
する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合させる
ことにより、前記両分割格子受網20a,20bを扱胴
軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないように係合
し合う状態に組み合わせて受網20を作成してある。
【0023】図4,図7,図9などに示すように、前記
株元側の分割格子受網20aは、扱胴3の周方向に沿う
ように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成し、
かつ、板厚方向が扱胴軸芯方向で横幅が扱胴半径方向に
沿うように形成した帯板金で成る第1縦桟部材23aの
複数本と、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸芯3aに
沿う方向視で円弧形状に形成し、かつ、板厚方向が扱胴
軸芯方向で横幅が扱胴半径方向に沿うように形成した帯
板金で成る第2縦桟部材26aの複数本と、扱胴軸芯3
aに沿う方向の直線状の丸棒鋼材で成る第1横桟部材2
4の2本と、扱胴軸芯3aに沿うとともに第1横桟部材
24よりも富んだ弾性を有するように第1横桟部材24
よりもが外径が小さい直線状の鋼線材で成る第2横桟部
材25の複数本と、扱胴周方向に沿うように扱胴軸芯3
aに沿う方向視で円弧形状に形成した一対の枠体27
a,28aと、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る
2本の前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組み
合わせて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部
材23aと第2縦桟部材26aとが扱胴軸芯3aに沿う
方向に所定の縦桟部材間隔を隔てて並列し、複数本の第
1横桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴周方向に沿
う方向に所定の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横桟
部材24どうしの間と、一方の第1横桟部材24よりも
株元側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側とのそ
れぞれに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状態
にしてある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部材
25も第1縦桟部材23a及び第2縦桟部材26aの桟
孔を挿通し、前記枠体27a,28aのうちの前枠体2
7aが全ての横桟部材24,25の前端部どうしを連結
し、前記枠体27a,28aのうちの後枠体28aが全
ての横桟部材24,25の後端部どうしを連結し、前記
枠体21,22が前記枠体27a,28aと全ての縦桟
部材23a,26aの端部どうしを連結する格子状態に
してある。
【0024】図4,図8,図10などに示すように、前
記穂先側の分割格子受網20bは、扱胴3の周方向に沿
うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成
し、かつ、板厚方向が扱胴軸芯方向で横幅方向が扱胴半
径方向に沿うように形成した帯板金で成るとともに株元
側分割格子受網20aの前記第1縦桟部材23aと同一
の横幅を備えるように形成した第1縦桟部材23aの複
数本と、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸芯3aに沿
う方向視で円弧形状に形成し、かつ、板厚方向が扱胴軸
芯方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿うように形成した
帯板金で成るとともに株元側分割格子受網20aの前記
第2縦桟部材26aと同一の横幅を備えるように形成し
た第2縦桟部材26aの複数本と、株元側分割格子受網
20aの前記第1横桟部材24と同一の素材で成る第1
横桟部材24の2本と、株元側分割格子受網20aの前
記第2横桟部材25と同一の素材で成る第2横桟部材2
5の複数本と、扱胴周方向に沿うように扱胴軸芯3aに
沿う方向視で円弧形状に形成した一対の枠体27a,2
8aと、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る2本の
前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組み合わせ
て作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部材23
aと第2縦桟部材26aが扱胴軸芯3aに沿う方向に株
元側分割格子受網20bの縦桟部材間隔と同一の縦桟部
材間隔を隔てて並列し、複数本の第1横桟部材24と第
2横桟部材25とが扱胴周方向に沿う方向に株元側分割
格子受網20bの横桟部材間隔と同一の横桟部材間隔を
隔てて並列し、第1横桟部材24どうしの間と、一方の
第1横桟部材24よりも株元側と、他方の第1横桟部材
24よりも穂先側とのそれぞれに複数本の第2横桟部材
25が存在する格子状態にしてある。さらに、第1横桟
部材24も第2横桟部材25も第1縦桟部材23a及び
第2縦桟部材26aの桟孔を挿通し、前記枠体27a,
28aのうちの前枠体27aが全ての横桟部材24,2
5の前端部どうしを連結し、前記枠体27a,28aの
うちの後枠体28aが全ての横桟部材24,25の後端
部どうしを連結し、前記枠体21,22が前記枠体27
a,28aと全ての縦桟部材23a,26aの端部どう
しを連結する格子状態にしてある。
【0025】株元側の分割格子受網20aと穂先側の分
割格子受網20bとのいずれにおいても、図11に示す
如く複数本の縦桟部材23a,26aのうちの約半数の
縦桟部材26aで分割格子受網20a,20bの後端側
に位置する方の複数本の後側縦桟部材26aそれぞれが
横桟部材24,25から扱胴側に突出する長さL2が、
前記後側縦桟部材26aよりも前側に位置する全ての前
側縦桟部材23aそれぞれが横桟部材24,25から扱
胴側に突出する長さL1よりも長くなるように、各桟部
材23a,26a,24,25を組み付けてある。株元
側の分割格子受網20aにおける前側縦桟部材23aの
前記突出長さL1と、穂先側の分割格子受網20bにお
ける前側縦桟部材23aの前記突出長さL1とを同一に
し、株元側の分割格子受網20aにおける後側縦桟部材
26aの前記突出長さL2と、穂先側の分割格子受網2
0bにおける後側縦桟部材26aの前記突出長さL2と
を同一にしてある。また、株元側の分割格子受網20a
と穂先側の分割格子受網20bとが前記位置決めピン2
1aによって連結し合うと、穂先側の分割格子受網20
bの全ての縦桟部材23a,26aと、株元側の分割格
子受網20aの全ての縦桟部材23a,26aとの1本
ずつが対になり合って扱胴周方向に沿う一列の縦桟部材
列に並ぶように、両分割格子網20a,20bの縦桟部
材配列を設定してある。
【0026】つまり、株元側分割格子受網20aの1本
の縦桟部材23a,26aと、この縦桟部材23a,2
6aに対して扱胴周方向に一直線状に並ぶ穂先側分割格
子受網20bの1本の縦桟部材23a,26aとによ
り、受網20全体としての1本の縦桟部材23,26を
形成し、株元側分割格子受網20aの第1横桟部材24
及び第2横桟部材25と、穂先側分割格子受網20bの
第1横桟部材24及び第2横桟部材25とのそれぞれに
より、受網20全体としての1本の横桟部材24,25
を形成してある。これにより、受網20は、複数本の縦
桟部材23,26と、複数本の横桟部材24,25とが
扱胴3の周方向及び軸芯方向に並ぶ穀粒漏下用の目合を
形成するように、かつ、全ての目合いの大きさが同一又
はほぼ同一になるように格子状態に組み合った格子受網
になっており、軸芯3aまわりで回動する扱胴3との共
働によって刈取り穀稈を脱穀し、脱穀処理物を前記目合
いから漏下させて揺動選別装置6に供給する。さらに、
受網20は、複数本の縦桟部材23,26のうちの受網
後側に位置する複数本の後側縦桟部材26が受網前端側
に位置する前側縦桟部材23よりも長く横桟部材24,
25から扱胴側に突出する格子受網になっており、縦桟
部材23,26によって穀稈に与える移動抵抗や、縦桟
部材23,26によって穀稈を扱胴側に寄せる作用が受
網20の後端側では前端側よりも大になる状態で脱穀処
理していく。
【0027】前記受網20は、図2〜図4及び図6に示
す取付け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成
してある。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前
受網ガイド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受
網ガイド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド3
1及び後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,
33aよりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3a
に沿う方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド
31の受網支持部31aに連結する前支持部材35a
と、後受網ガイド33の受網支持部33aに連結する後
支持部材35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイ
ド31と後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36と
にわたって受網20を載置するようにしてある。つま
り、受網20の前枠体27を前記前受網ガイド31の受
網支持部31aに載せて受け止め支持させる。受網20
の後枠体28を前記後受網ガイド33の受網支持部33
aに載せて受け止め支持させる。前記位置決めピン21
aによって係合し合う株元側分割格子受網20aの前記
枠体21と、穂先側分割格子受網20bの前記枠体22
とを、前記支持杆34に載せて受け止め支持させる。株
元側分割格子受網20aの縦桟部材23a,26aの株
元側端部の下端側に備えさせてある載置突起23cを、
下舌板36の内面側に載せて受け止め支持させる。
【0028】〔別実施形態〕上記実施形態に示した如
く、前側縦桟部材23も横桟部材24,25から扱胴側
に突出するように各桟部材を組み合わせる構成を採用す
る他、前側縦桟部材23の扱胴側端と横桟部材24,2
5の扱胴側端とが面一になるように各桟部材を組み合わ
せる構成を採用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機全体の縦断側面図
【図2】脱穀部の横断正面図
【図3】脱穀機の一部の縦断側面図
【図4】分割格子受網の断面図
【図5】分割格子受網の分離状態の説明図
【図6】受網取付け構造の断面図
【図7】株元側分割格子受網の断面図
【図8】穂先側分割格子受網の断面図
【図9】株元側分割格子受網の平面図
【図10】穂先側分割格子受網の平面図
【図11】格子受網の一部の縦断側面図
【符号の説明】
1 脱穀搬送装置 2 扱室 3 扱胴 20 受網 23 前側縦桟部材 24,25 横桟部材 26 後側縦桟部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 嘉之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装置によ
    って扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処理する
    ように構成した脱穀機であって、 前記受網を、扱胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴
    軸芯方向に沿う横桟部材の複数とが組み合って成る格子
    受網で構成し、 前記複数の縦桟部材のうちの受網後端側に位置する後側
    縦桟部材が受網前端側に位置する前側縦桟部材よりも長
    く横桟部材から扱胴側に突出している脱穀機。
  2. 【請求項2】 受網前側に位置する前記前側縦桟部材が
    横桟部材から扱胴側に突出している請求項1記載の脱穀
    機。
  3. 【請求項3】 前記複数の縦桟部材を、板厚方向が扱胴
    軸芯方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿う帯板で構成し
    てある請求項1又は2記載の脱穀機。
JP7709498A 1998-03-25 1998-03-25 脱穀機 Pending JPH11266674A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100337521C (zh) * 1999-10-28 2007-09-19 洋马农机株式会社 联合收割机
CN102144455A (zh) * 2011-03-17 2011-08-10 夏发明 一种收割机上置轴流式脱粒系统

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CN100337521C (zh) * 1999-10-28 2007-09-19 洋马农机株式会社 联合收割机
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