JP3408965B2 - 脱穀機 - Google Patents

脱穀機

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JP3408965B2
JP3408965B2 JP08330298A JP8330298A JP3408965B2 JP 3408965 B2 JP3408965 B2 JP 3408965B2 JP 08330298 A JP08330298 A JP 08330298A JP 8330298 A JP8330298 A JP 8330298A JP 3408965 B2 JP3408965 B2 JP 3408965B2
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肇 松下
正美 仲谷
嘉之 河野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取り穀稈の穂先
側が脱穀搬送装置によって扱室の受網と扱胴との間を移
送されて脱穀処理するように構成した脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記脱穀機として、従来、扱室の受網が
クリンプ網で成るものがあった。また、たとえば特開昭
63−248318号公報に示されるように、受網が合
成樹脂網で成るものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受網の目合いが小さい
よりも大きい方が、脱穀粒が受網から漏下しやすくな
り、脱穀負荷が低減するなどによって脱穀処理が能率よ
くできる。ところが、従来のクリンプ網の場合も、合成
樹脂網の場合も、脱穀負荷に耐えられる必要な強度を備
えさせると目合いが比較的小さいものになることから、
脱穀処理能率をあまりアップできなった。また、穀稈が
雨や露でぬれているなど、穀稈の水分が高い場合、受網
に目詰まりが発生しやすくなっていた。本発明の目的
は、コンパクトでありながら能率よく脱穀処理できると
ともに高水分時でも受網詰まりが発生しにくく、さら
に、能率よく組み立て作業できる脱穀機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装
置によって扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処
理するように構成した脱穀機において、前記受網を、扱
胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴軸芯方向に沿う
横桟部材の複数とが組み合って成るとともに前記縦桟部
材と横桟部材のうちの一方の第1桟部材に他方の第2桟
部材が貫通する状態の格子受網で構成し、前記複数の第
1桟部材それぞれを、各別に形成した一対の分割第1桟
部材を組み合わせて作成し、前記一対の分割第1桟部材
のうちの一方の分割第1桟部材に、前記複数の第2桟部
材が各別に通るとともに受網表裏方向に向かって開口す
る複数個の切欠き桟孔を、他方の分割第1桟部材に前記
複数の第2桟部材に作用するストッパー部をそれぞれ備
えさせるとともに、前記一対の分割第1桟部材を、前記
複数個の切欠き桟孔それぞれに通る第2桟部材を包囲し
て各第2桟部材が切欠き桟孔からその開口方向に抜け出
ることを阻止する状態に組み合うように構成してある。
【0006】〔作用〕受網を格子受網とし、脱穀処理物
が迅速に漏下しやすいように比較的大きな目合いを受網
に備えさせながら、その目合いの大きさの割りには優れ
た受網強度を発揮させるものである。これにより、扱室
に比較的多くの穀稈を供給しても、穀稈水分が比較的高
くても、穀稈供給量の割りには面積の小さい受網で脱穀
処理物を詰まりが発生しにくい状態で迅速に漏下させな
がら脱穀処理できる。
【0007】受網を作成するに当たり、切欠き桟孔を備
える分割第1桟部材の各切欠き桟孔に第2桟部材を通
し、この状態にある分割第1桟部材に他方の分割第1桟
部材を組み合わせるという組み立て方法を採用する。す
ると、両分割第1桟部材の組み合わせによって第1桟部
材を作成でき、これと同時に、複数の第2桟部材が第1
桟部材を挿通するとともに、切欠き桟孔による位置決め
作用によって第2桟部材が所定の桟部材間隔で挿通して
いる状態が得られ、第1桟部材と第2桟部材とが所定ど
おり組み合った格子受網を得られる。
【0008】〔効果〕刈取り穀稈の穂先側を脱穀搬送装
置によって扱室に供給して損傷穀粒を少なく抑制しなが
ら脱穀処理できるものを、穀稈を水分が高くても扱室に
迅速に供給したり多量に供給したりして能率よく脱穀処
理できる状態に得られる。しかも、脱穀部を小型化し、
運転しやすいとか取扱いやすいコンバインを構成でるな
ど大きさの面で有利なものにできる。さらに、前記組み
立て方法を採用することによって複数の第1桟部材と第
2桟部材を所定の格子状態に操作簡単かつ迅速に組み立
てられ、格子受網の組立て作業面から脱穀機を能率よく
組み立てられる。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記分割第1桟部材の前記ストッパー部に、前記複
数の第2桟部材が各別に通るとともに受網表裏方向で前
記切欠き桟孔とは反対方向に向かって開口する複数の切
欠きを備えさせてある。
【0011】〔作用〕分割第1桟部材の切欠き桟孔を比
較的浅い孔にして第2桟部材を切欠き桟孔に入れやくす
くしても、両分割第1桟部材の組み合わせを行う際と
か、両分割第1桟部材が組み合って第1桟部材を作成し
た状態では、第2桟部材の一部がストッパー部の切欠き
にも入り込んで第2桟部材が両分割第1桟部材のいずれ
にも係止して位置決めされるようにできる。これによ
り、第2桟部材を切欠き桟孔に操作容易に通せるように
でき、その割りには、両分割第1桟部材の組み合わ操作
を行う際、ストッパー部を第2桟部材に係止させながら
両分割第1桟部材を組み合わせていき、第2桟部材が切
欠き桟孔から出て所定の組付け位置からずれたり、分割
第1桟部材から外れたりすることを回避しながら組み合
わせ操作できる。
【0012】〔効果〕第2桟部材を分割第1桟部材の切
欠き桟孔に通すことの面からも、第2桟部材が切欠き桟
孔から外れないようにしながら両分割第1桟部材を組み
合わせることの面からも格子受網を容易に組み立てら
れ、能率よく脱穀処理できる脱穀機を一層能率よく組み
立てられる。
【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0014】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記複数の第1桟部材が前記縦桟部材である
とともに帯板で成り、前記複数の第2桟部材が前記横桟
部材であるとともに横断面円形の部材で成る。
【0015】〔作用〕縦桟部材を帯板で作成し、横桟部
材を丸鋼材とか丸線材など、横断面円形の部材で作成す
るとともに縦桟部材に貫通させて支持させることによ
り、脱穀処理物が高水分時でも迅速に漏下しやすいとと
もに優れた受網強度を発揮するように、その割りには軽
量であるように格子受網を作成するものである。
【0016】〔効果〕脱穀処理物が高水分時でも迅速に
漏下しやすいとともに優れた受網強度を有する格子受網
を軽量に作成し、格子受網を採用して能率よく脱穀処理
できる脱穀機がコンバインを軽量に構成できるなど重量
面でも有利な状態に得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示すように、脱穀フィード
チェーンで成る脱穀搬送装置1によって刈取り穀稈の株
元側を挟持して搬送させることによって、その刈取り穀
稈の穂先側を扱室2に供給するとともに脱穀機前後向き
の軸芯3aまわりで回動する扱胴3と受網20との間を
移送させて脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀搬送装置1に
よって扱室2の後部の排稈口4から搬出するとともに排
ワラ搬送チェーン5によって脱穀機後部の排出口から脱
穀機外に排出するように脱穀部を構成してある。前記排
稈口4から排出される切れワラなどの脱穀塵埃を揺動選
別装置6が一体揺動自在に支持する移送体7によって機
体後方側に移送させながら脱穀機横向きの軸芯まわりで
回動する処理胴8によってほぐし処理し、脱穀塵埃から
穀粒を取り出すように再処理部を構成してある。前記扱
室2の下方に前端側が位置する前記揺動選別装置6、こ
の揺動選別装置6の前端部の下方に位置する回転ファン
11aを有する第1送風装置11、この第1送風装置1
1の機体後方側に位置する第2送風装置12、揺動選別
装置6の後端部の下方に位置する回転ファン13aを有
する第3送風装置13などを備え、扱室2から受網20
を漏下して落下供給される脱穀処理物、及び、再処理部
から落下する処理物を揺動選別装置6によって受け止め
て扱胴軸芯に沿う方向で機体後方側に搬送しながら選別
処理するとともに各送風装置11,12,13からの選
別風を作用させて風選別処理し、選別塵埃を選別風と共
に排塵口14から脱穀機外に排出したり、排塵ファン1
5によって吸引して脱穀機外に排出するように選別部を
構成してある。揺動選別装置6からの1番処理物を脱穀
機横外側に搬出する1番スクリューコンベア16、揺動
選別装置6からの2番処理物を脱穀機横外側に搬出する
2番スクリューコンベア17を前記選別部の底部に設け
るとともに、2番スクリューコンベア17からの処理物
をスクリューコンベアで成る還元装置18によって脱穀
機横外側で扱室後付近に揚送して脱穀機内に放出するこ
とによって受網20と脱穀機横側壁との間を通して揺動
選別装置6の前端側に還元するように構成し、もって、
コンバイン用の脱穀機を構成してある。
【0018】前記揺動選別装置6の選別枠6aを、この
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀機体の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持さ
せ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並んで
位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロー
ラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置す
るグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺動
自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
【0019】第1送風装置11は、前記グレンパン6b
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
【0020】第2送風装置12は、回転羽根12aを有
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
【0021】第3送風装置13は、1番スクリューコン
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀機の下方から吸気し、排気口
13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上方
を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるように
供給してストローラック13による選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
【0022】図2に示すように、前記受網20は、この
受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分割線Yで
扱胴3の周方向に分割することによって得られる2つの
分割格子受網20a,20bを次の如く組み合わせて作
成してある。すなわち、図4及び図5に明示するよう
に、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀穀稈の
株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体21が
備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側に位置
する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合させる
ことにより、前記両分割格子受網20a,20bを扱胴
軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないように係合
し合う状態に組み合わせて受網20を作成してある。
【0023】図3〜図5、図9、図10に示すように、
前記株元側の分割格子受網20aも、前記穂先側の分割
格子受網20も、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸芯
3aに沿う方向視で円弧形状に形成した縦桟部材23の
複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の直線状で横断面円
形の部材の一例としての丸棒鋼材で成る第1横桟部材2
4の2本と、扱胴軸芯3aに沿うとともに第1横桟部材
24よりも富んだ弾性を有するように第1横桟部材24
よりも小さい外径を有する直線状の横断面円形の部材の
一例としての鋼線材で成る第2横桟部材25の複数本
と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る2本の前記
枠体21,22と、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸
芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成した帯板金で成る
一対の枠体26,27とを次の如き格子状態に組み合わ
せて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部材2
3が扱胴軸芯3aに沿う方向に所定の縦桟部材間隔を隔
てて並列し、複数本の第1横桟部材24と第2横桟部材
25とが扱胴周方向に沿う方向に所定の横桟部材間隔を
隔てて並列し、第1横桟部材24どうしの間と、一方の
第1横桟部材24よりも株元側と、他方の第1横桟部材
24よりも穂先側とのそれぞれに複数本の第2横桟部材
25が存在する格子状態にしてある。さらに、第1横桟
部材24も第2横桟部材25も各縦桟部材23を貫通
し、全ての縦桟部材23の穂先側の端部どうしを前記枠
体21が連結し、全ての縦桟部材23の株元側の端部ど
うしを前記枠体22が連結し、全ての横桟部材24,2
5の受網前端側の端部どうしを前記枠体26が連結し、
全ての横桟部材24,25の受網後端側の端部どうしを
前記枠体27が連結する格子状態にしてある。
【0024】株元側の分割格子受網20aと穂先側の分
割格子受網20bとが前記位置決めピン21aによって
連結し合うと、穂先側の分割格子受網20bの全ての縦
桟部材23と、株元側の分割格子受網20aの全ての縦
桟部材23との1本ずつが対になり合って扱胴周方向に
沿う一列の縦桟部材列に並ぶように、両分割格子網20
a,20bの縦桟部材配列を設定してある。
【0025】つまり、株元側分割格子受網20aの1本
の縦桟部材23と、この縦桟部材23に対して扱胴周方
向に一直線状に並ぶ穂先側分割格子受網20bの1本の
縦桟部材23とにより、受網20全体としての1本の縦
桟部材23を形成し、株元側分割格子受網20aの第1
横桟部材24及び第2横桟部材25と、穂先側分割格子
受網20bの第1横桟部材24及び第2横桟部材25と
のそれぞれにより、受網20全体としての1本の横桟部
材24,25を形成してある。
【0026】これにより、受網20は、複数本の縦桟部
材23と、複数本の横桟部材24,25とが扱胴3の周
方向及び軸芯方向に並ぶ穀粒漏下用の目合を形成するよ
うに、かつ、全ての目合いの大きさが同一又はほぼ同一
になるように格子状態に組み合った格子受網になってお
り、軸芯3aまわりで回動する扱胴3との共働によって
刈取り穀稈を脱穀し、脱穀処理物を前記目合いから漏下
させて揺動選別装置6に供給する。
【0027】図3、図4、図7、図8などに示すよう
に、株元側分割格子受網20aの各縦桟部材23も、穂
先側分割格子受網20bの各縦桟部材23も、縦桟部材
23の受網裏面側に相当する縦桟部分を形成する分割縦
桟部材23aと、縦桟部材23の受網表面側に相当する
縦桟部分を形成する分割縦桟部材23bとに分けて形成
し、両分割縦桟部材23a,23bを図7及び図8に明
示する如く組み合わせることによって作成するように構
成してある。
【0028】すなわち、株元側分割格子受網20aの受
網裏面側の分割縦桟部材23aも、穂先側分割格子受網
20bの受網裏面側の分割縦桟部材23aも、板厚方向
が扱胴軸芯方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿うよう
に、かつ、横幅方向での一端側に扱胴周方向に並ぶ複数
個の桟孔28を備えるように形成した帯板金で作成し、
一端側を前記枠体21に、他端側を前記枠体22にそれ
ぞれ溶接することによって両枠体21,22に組み付け
るように構成してある。前記複数個の桟孔28のそれぞ
れは、前記横桟部材24,25を受網表面側の方から入
り込ませられるように受網表裏方向で扱胴側に向かう方
向に開口する切欠き孔に形成してある。
【0029】株元側分割格子受網20aの受網表面側の
分割縦桟部材23bも、穂先側分割格子受網20bの受
網表面側の分割縦桟部材23bも、板厚方向が扱胴軸芯
方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿うように、かつ、横
幅方向での一端側に横桟部材挿通用の桟孔に兼用の切欠
き29aが扱胴周方向に並んで存在しているストッパー
部29を備えるように形成した帯板金で作成し、両端側
を前記受網裏面側の分割縦桟部材23aに溶接すること
によってこの分割縦桟部材23aに組み付けるように構
成してある。前記切欠き29aのそれぞれは、この分割
縦桟部材23bを前記受網裏面側の分割縦桟部材23a
に対して受網表面側の方から組み合わせていくに伴って
横桟部材24,25が入り込んで来るように受網表裏方
向で分割縦桟部材23aの切欠き桟孔28とは反対方向
に向かって開口する切欠きに形成してある。分割縦桟部
材23bを分割縦桟部材23aに組み付けると、各横桟
部材24,25が切欠き29aに入り込んでストッパー
部29が複数本の横桟部材24,25の全てに抜け止め
作用し、両分割縦桟部材23a,23bが各切欠き桟孔
28を通っている横桟部材24,25を切欠き桟孔28
の内部と、前記ストッパー部29とで包囲して横桟部材
24,25が切欠き桟孔28からその開口方向に抜け出
ることを阻止するように構成してある。
【0030】つまり、受網20は、次の如き組み立て方
法に基づいて作成するようにしてある。すなわち、図8
に示すように、枠体21と22とに所定の縦桟部材間隔
で並べて組み付けた複数の受網裏面側の分割縦桟部材2
3aにわたり、複数本の横桟部材24,25を各分割縦
桟部材23aの複数個の切欠き桟孔28に各別に受網表
面側から入り込んで受網前後方向に通るように組み付け
る。この後、1本の分割縦桟部材23aに1本ずつ対応
するように配置した複数本の受網表面側の分割縦桟部材
23bをそれぞれ分割縦桟部材23aに受網上面側から
組み付けることにより、各縦桟部材23を1本の分割縦
桟部材23aと1本の分割縦桟部材23bとによって作
成するとともに、複数本の横桟部材24,25を各縦桟
部材23に対して分割受網前後方向に貫通した組み付け
状態にし、株元側分割格子網20aを作成する。これと
同様に、穂先側分割格子受網20bを作成し、この穂先
側分割格子受網20bと株元側分割格子網20aとを前
記位置決めピン21aによって連結することにより、受
網20を作成する。
【0031】前記受網20は、図2〜図4及び図6に示
す取付け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成
してある。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前
受網ガイド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受
網ガイド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド3
1及び後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,
33aよりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3a
に沿う方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド
31の受網支持部31aに連結する前支持部材35a
と、後受網ガイド33の受網支持部33aに連結する後
支持部材35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイ
ド31と後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36と
にわたって受網20を支持させるようにしてある。つま
り、受網20の前端側に位置する枠体26aを、前記前
受網ガイド31の受網支持部31aに載せて受け止め支
持させる。受網20の後端側に位置する枠体26bを、
前記後受網ガイド33の受網支持部33aに載せて受け
止め支持させる。前記位置決めピン21aによって係合
し合う株元側分割格子受網20aの前記枠体21と、穂
先側分割格子受網20bの前記枠体22とを、前記支持
杆34に載せて受け止め支持させる。株元側分割格子受
網20aにおける縦桟部材23のうちの分割縦桟部材2
3aの株元側端部の下端側に備えさせてある載置突起2
3cを、下舌板36の内面側に載せて受け止め支持させ
る。
【0032】〔別実施形態〕図11は、別の実施形態を
備える受網20を示す。この受網20は、図3、図7、
図8などに示す受網20と同様に、扱胴周方向に株元側
分割格子網と穂先側分割格子網と分割自在な格子受網に
構成し、株元側分割格子網の1本の縦桟部材23と、穂
先側分割格子網1本の縦桟部材23とによって受網全体
の1本の縦桟部材23を構成してある。そして、各縦桟
部材23は、各別に形成した受網裏面側の分割縦桟部材
23aと、受網表面側の分割縦桟部材23bとを組み合
わせて作成してある。しかし、図3、図7、図8などに
示す受網20とは次の点において相違する。
【0033】すなわち、受網裏面側の分割縦桟部材23
aよりも穀稈などに接触しやすい方の受網表面側の分割
縦桟部材23bの板厚を、受網裏面側の分割縦桟部材2
3aの板厚より大にしてある。これにより、縦桟部材2
3全体としては、極力軽量でありながら、縦桟部材23
が磨滅しにくいように優れた耐久性を発揮する。
【0034】格子受網20としては、上記実施の形態の
如く株元側分割格子受網20aと、穂先側分割格子受網
20bとに分割自在に構成したものを採用する他、分割
不能な1枚構造に構成したものを採用して実施してもよ
い。したがって、株元側分割格子受網20a及び穂先側
分割格子受網20bの前記分割縦桟部材23a及び23
bを単に分割第1桟部材と呼称し、株元側分割格子受網
20a及び穂先側分割格子受網20bの前記縦桟部材2
3を単に縦桟部材と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機全体の縦断側面図
【図2】脱穀部の横断正面図
【図3】脱穀機の一部の縦断側面図
【図4】分割格子受網の断面図
【図5】分割格子受網の分離状態の説明図
【図6】受網取付け構造の断面図
【図7】分割格子受網の一部の断面図
【図8】(イ)は、分割格子受網の一部の斜視図、
(ロ)は、縦桟部材の一部の正面図
【図9】株元側分割格子受網の平面図
【図10】穂先側分割格子受網の平面図
【図11】別の実施形態を備える格子受網の一部の断面
【符号の説明】
1 脱穀搬送装置 2 扱室 3 扱胴 20 受網 23 縦桟部材 24,25 横桟部材 28 切欠き桟孔 29 ストッパー部 29a 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 真司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平8−51854(JP,A) 特開 平8−51853(JP,A) 実開 昭62−64237(JP,U) 実開 昭62−4938(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装置によ
    って扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処理する
    ように構成した脱穀機であって、 前記受網を、扱胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴
    軸芯方向に沿う横桟部材の複数とが組み合って成るとと
    もに前記縦桟部材と横桟部材のうちの一方の第1桟部材
    に他方の第2桟部材が貫通する状態の格子受網で構成
    し、 前記複数の第1桟部材それぞれを、各別に形成した一対
    の分割第1桟部材を組み合わせて作成し、 前記一対の分割第1桟部材のうちの一方の分割第1桟部
    材に、前記複数の第2桟部材が各別に通るとともに受網
    表裏方向に向かって開口する複数個の切欠き桟孔を、他
    方の分割第1桟部材に前記複数の第2桟部材に作用する
    ストッパー部をそれぞれ備えさせるとともに、前記一対
    の分割第1桟部材を、前記複数個の切欠き桟孔それぞれ
    に通る第2桟部材を包囲して各第2桟部材が切欠き桟孔
    からその開口方向に抜け出ることを阻止する状態に組み
    合うように構成してある脱穀機。
  2. 【請求項2】 前記分割第1桟部材の前記ストッパー部
    に、前記複数の第2桟部材が各別に通るとともに受網表
    裏方向で前記切欠き桟孔とは反対方向に向かって開口す
    る複数の切欠きを備えさせてある請求項1記載の脱穀
    機。
  3. 【請求項3】 前記複数の第1桟部材が前記縦桟部材で
    あるとともに帯板で成り、前記複数の第2桟部材が前記
    横桟部材であるとともに横断面円形の部材で成る請求項
    1又は2記載の脱穀機。
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