JP3408964B2 - 脱穀機 - Google Patents

脱穀機

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JP3408964B2
JP3408964B2 JP06808898A JP6808898A JP3408964B2 JP 3408964 B2 JP3408964 B2 JP 3408964B2 JP 06808898 A JP06808898 A JP 06808898A JP 6808898 A JP6808898 A JP 6808898A JP 3408964 B2 JP3408964 B2 JP 3408964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取り穀稈の穂先
側が脱穀搬送装置によって扱室の受網と扱胴との間を移
送されて脱穀処理するように構成した脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記脱穀機として、従来、扱室の受網が
クリンプ網で成るものがあった。また、たとえば特開昭
63‐248318号公報に示されるように、受網が合
成樹脂網で成るものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受網の目合いが小さい
よりも大きい方が、脱穀粒が受網から漏下しやすくな
り、脱穀負荷が低減するなどによって脱穀処理が能率よ
くできる。ところが、従来のクリンプ網の場合も、合成
樹脂網の場合も、脱穀負荷に耐えられる必要な強度を備
えさせると目合いが比較的小さいものになることから、
脱穀処理能率をあまりアップできなった。また、穀稈が
雨や露でぬれているなど、穀稈の水分が高い場合、受網
に目詰まりが発生しやすくなっていた。本発明の目的
は、軽小化を図りながら能率よく脱穀処理できるととも
に高水分時でも受網詰まりが発生しにくい脱穀機を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装
置によって扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処
理するように構成した脱穀機において、前記受網を、扱
胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴軸芯方向に沿う
横桟部材の複数とが組み合って成る格子受網に構成し、
前記複数の縦桟部材のうちの一部の第2縦桟部材に、横
桟部材から扱胴側に突出するとともに前記第2縦桟部材
とは異なる第1縦桟部材よりも長く突出する第2縦桟部
を備えさせ、前記第2縦桟部材の前記第2縦桟部が横桟
部材から扱胴側とは反対側に突出する長さを、前記第1
縦桟部材が横桟部材から扱胴側とは反対側に突出する長
さよりも短くしてある。
【0006】〔作用〕受網を格子受網とし、脱穀処理物
が迅速に漏下しやすいように比較的大きな目合いを受網
に備えさせながら、その目合いの大きさの割りには必要
な受網強度を備えさせるものである。脱穀処理が行われ
る際、穀稈が脱穀搬送装置による移送のために第2縦桟
部材を乗り越えていくとともに、脱穀粒などの脱穀処理
物が穀稈によって押し流されていく。第2縦桟部材を乗
り越える穀稈は、第2縦桟部によって扱胴側に寄せら
れ、扱胴による扱き作用を受けやすくなって脱粒しやす
くなる。穀稈と共に流動する脱穀処理物は、第2縦桟部
材の第2縦桟部に受け止められ、流動を停止して受網か
ら漏下しやすくなる。
【0007】第1桟部材に必要な桟強度を備えさせなが
ら、第2縦桟部が横桟部材から扱胴側とは反対側に突出
する長さを第1縦桟部材のその突出長さと同一またはそ
れ以上の長さにすると、第2縦桟部は横桟部材から扱胴
側に第1縦桟部材よりも長く突出するものであることか
ら、第2縦桟部が第1縦桟部材より大型で重いものにな
る。本発明の格子受網にあっては、第2縦桟部が横桟部
材から扱胴側とは反対側に突出する長さが第1縦桟部材
よりも短いから、第1縦桟部材にも第2縦桟部にも必要
な桟強度を備えさせて強固な受網強度を発揮させなが
ら、第2縦桟部を極力小型なものにして受網全体の重量
を極力軽減できる。また、第2縦桟部が横桟部材から扱
胴側とは反対側に突出する長さが、第1縦桟部材のその
突出長さと同一またはそれ以上の長さになると、第2縦
桟部を挟む一対の第1縦桟部材どうしの間を脱穀処理物
が漏下する際、第2縦桟部が障害物になりやすい。本発
明の格子受網にあっては、第2縦桟部を挟む一対の第1
縦桟部材どうしの間に存在する第2縦桟部でなる障害物
が小型になり、穀稈水分が高い場合でも、第2縦桟部を
挟む一対の第1縦桟部材どうしの間を脱穀処理物が詰ま
らないでスムーズに漏下しやすくなる。
【0008】したがって全体として、扱室に比較的多く
の穀稈を供給しても、穀稈の水分が比較的高くても、穀
稈供給量の割りには面積の小さい、かつ、比較的軽量な
受網で脱穀処理物を詰まりが発生しにくい状態で迅速に
漏下させながら、脱穀不良を発生しにくくしながら脱穀
処理していける。
【0009】〔効果〕刈取り穀稈の穂先側を脱穀搬送装
置によって扱室に供給して損傷穀粒を少なく抑制しなが
ら脱穀処理できるものを、刈取り穀稈を水分が高くても
扱室に迅速に供給したり多量に供給したりして能率よく
脱穀処理できる状態に得られる。しかも、脱穀部の小型
化及び軽量化を図って軽小なものに得られる。
【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0011】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記複数の縦桟部材のそれぞれを板厚方向が扱胴軸
芯方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿う帯板で作成し、
前記複数の横桟部材のそれぞれを線材で作成してある。
【0012】〔作用〕縦桟部材に穀稈を扱胴側に寄せる
とともに脱穀処理物に流動抵抗を与える作用や、受網強
度を現出する作用を発揮させやすいように縦桟部材を帯
板で作成し、横桟部材に格子受網を軽量化しながら形成
する作用を発揮させるように横桟部材を線材で作成して
ある。
【0013】〔効果〕能率よく脱穀処理できるものを強
固かつ軽量であって耐久性の面でも重量の面でも有利な
状態に得られる。
【0014】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0015】〔構成〕請求項2による発明の構成におい
て、前記第2縦桟部材の前記第2縦桟部の板厚を前記第
1縦桟部材の板厚より大にしてある。
【0016】〔作用〕第2縦桟部材の第2縦桟部には第
1縦桟部材よりも大きな穀稈移送反力とか脱穀反力とか
が掛かるが、第2縦桟部の板厚が第1縦桟部材よりも大
であることにより、両者の板厚が同様に厚い場合に比
し、受網全体を極力軽量なものにしながら、第2縦桟部
に必要な桟強度を備えさせるものである。
【0017】〔効果〕第2縦桟部が強固であるとともに
その割りには受網が軽量で、第2縦桟部材に第2縦桟部
を備えさせて能率よく脱穀処理できるものを耐久性の面
でも重量の面でも有利な状態に得られる。
【0018】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0019】〔構成〕請求項1〜3のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記第2縦桟部材の前記第2縦
桟部を、第2縦桟部材のうちの前記脱穀搬送装置側に位
置する桟部分のみに備えさせてある。
【0020】〔作用〕受網の脱穀搬送装置側とは反対側
では、第2縦桟部材に第2縦桟部と同様の縦桟部が存在
せず、この縦桟部が存在する場合に比し、切れワラなど
の脱穀処理物が扱室内を前側から後側にスムーズに流動
して扱胴駆動負荷が軽減するようにしながら脱穀処理で
きる。
【0021】〔効果〕能率よく脱穀処理できるとともに
コンパクトに得られる脱穀機を、扱胴駆動が比較的低ト
ルクで行えるように有利な状態に得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に示すように、脱穀フィード
チェーンで成る脱穀搬送装置1によって刈取り穀稈の株
元側を挟持して搬送させることによって、その刈取り穀
稈の穂先側を扱室2に供給するとともに脱穀機前後向き
の軸芯3aまわりで回動する扱胴3と受網20との間を
移送させて脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀搬送装置1に
よって扱室2の後部の排稈口4から搬出するとともに排
ワラ搬送チェーン5によって脱穀機後部の排出口から脱
穀機外に排出するように脱穀部を構成してある。前記排
稈口4から排出される切れワラなどの脱穀塵埃を揺動選
別装置6が一体揺動自在に支持する移送体7によって機
体後方側に移送させながら脱穀機横向きの軸芯まわりで
回動する処理胴8によってほぐし処理し、脱穀塵埃から
穀粒を取り出すように再処理部を構成してある。前記扱
室2の下方に前端側が位置する前記揺動選別装置6、こ
の揺動選別装置6の前端部の下方に位置する回転ファン
11aを有する第1送風装置11、この第1送風装置1
1の機体後方側に位置する第2送風装置12、揺動選別
装置6の後端部の下方に位置する回転ファン13aを有
する第3送風装置13などを備え、扱室2から受網20
を漏下して落下供給される脱穀処理物、及び、再処理部
から落下する処理物を揺動選別装置6によって受け止め
て扱胴軸芯に沿う方向で機体後方側に搬送しながら選別
処理するとともに各送風装置11,12,13からの選
別風を作用させて風選別処理し、選別塵埃を選別風と共
に排塵口14から脱穀機外に排出したり、排塵ファン1
5によって吸引して脱穀機外に排出するように選別部を
構成してある。揺動選別装置6からの1番処理物を脱穀
機横外側に搬出する1番スクリューコンベア16、揺動
選別装置6からの2番処理物を脱穀機横外側に搬出する
2番スクリューコンベア17を前記選別部の底部に設け
るとともに、2番スクリューコンベア17からの処理物
をスクリューコンベアで成る還元装置18によって脱穀
機横外側で扱室後付近に揚送して脱穀機内に放出するこ
とによって受網20と脱穀機横側壁との間を通して揺動
選別装置6の前端側に還元するように構成し、もって、
コンバイン用の脱穀機を構成してある。
【0023】前記揺動選別装置6の選別枠6aを、この
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀機体の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持さ
せ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並んで
位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロー
ラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置す
るグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺動
自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
【0024】第1送風装置11は、前記グレンパン6b
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
【0025】第2送風装置12は、回転羽根12aを有
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
【0026】第3送風装置13は、1番スクリューコン
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀機の下方から吸気し、排気口
13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上方
を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるように
供給してストローラック13による選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
【0027】図2に示すように、前記受網20は、この
受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分割線Yで
扱胴3の周方向に分割することによって得られる2つの
分割格子受網20a,20bを次の如く組み合わせて作
成してある。すなわち、図4及び図5に明示するよう
に、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀穀稈の
株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体21が
備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側に位置
する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合させる
ことにより、前記両分割格子受網20a,20bを扱胴
軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないように係合
し合う状態に組み合わせて受網20を作成してある。
【0028】図4,図7,図9などに示すように、前記
株元側の分割格子受網20aは、扱胴3の周方向に沿う
ように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成し、
かつ、板厚方向が扱胴軸芯方向で横幅方向が扱胴半径方
向に沿うように形成した帯板金で成る第1縦桟部材23
aの複数本と、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸芯3
aに沿う方向視で円弧形状に形成し、かつ、板厚方向が
扱胴軸芯方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿うように形
成した帯板金で成るとともに前記第1縦桟部材23aの
横幅H1よりも広い横幅H2を有する第2縦桟部材23
bの複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の直線状の丸棒
鋼材で成る第1横桟部材24の2本と、扱胴軸芯3aに
沿うとともに第1横桟部材24よりも富んだ弾性を有す
るように第1横桟部材24よりもが外径が小さい直線状
の鋼線材で成る第2横桟部材25の複数本と、扱胴軸芯
3aに沿う方向の帯板金で成る2本の前記枠体21,2
2とを次の如き格子状態に組み合わせて作成してある。
すなわち、複数本の第1縦桟部材23aと第2縦桟部材
23bとが扱胴軸芯3aに沿う方向に所定の縦桟部材間
隔を隔てて並列し、第2縦桟部材23bどうしの間と、
複数本の第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網
前端側に位置する第2縦桟部材23bよりも前側と、複
数本の第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網後
端側に位置する第2縦桟部材23bよりも後側とのそれ
ぞれに複数本の第1縦桟部材23aが存在し、複数本の
第1横桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴周方向に
沿う方向に所定の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横
桟部材24どうしの間と、一方の第1横桟部材24より
も株元側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側との
それぞれに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状
態にしてある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部
材25も第1縦桟部材23a及び第2縦桟部材23bの
桟孔を挿通し、最も分割格子受網前端側に位置する第1
縦桟部材23aと、最も分割格子受網後端側に位置する
第1縦桟部材23aとが全ての横桟部材24,25の端
部どうしを連結し、前記枠体21,22が全ての縦桟部
材23a,23bの端部どうしを連結する格子状態にし
てある。
【0029】図4,図8,図10などに示すように、前
記穂先側の分割格子受網20bは、扱胴3の周方向に沿
うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成
し、かつ、板厚方向が扱胴軸芯方向で横幅方向が扱胴半
径方向に沿うように形成した帯板金で成るとともに株元
側分割格子受網20aの前記第1縦桟部材23aの横幅
H1と同一の横幅H1を備えるように形成した第1縦桟
部材23aの複数本と、株元側分割格子受網20aの前
記第1横桟部材24と同一の素材で成る第1横桟部材2
4の2本と、株元側分割格子受網20aの前記第2横桟
部材25と同一の素材で成る第2横桟部材25の複数本
と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る2本の前記
枠体21,22とを次の如き格子状態に組み合わせて作
成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部材23aが
扱胴軸芯3aに沿う方向に株元側分割格子受網20bの
縦桟部材間隔と同一の縦桟部材間隔を隔てて並列し、複
数本の第1横桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴周
方向に沿う方向に株元側分割格子受網20bの横桟部材
間隔と同一の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横桟部
材24どうしの間と、一方の第1横桟部材24よりも株
元側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側とのそれ
ぞれに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状態に
してある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部材2
5も第1縦桟部材23aの桟孔を挿通し、最も分割格子
受網前端側に位置する第1縦桟部材23aと、最も分割
格子受網後端側に位置する第1縦桟部材23aとが全て
の横桟部材24,25の端部どうしを連結し、前記枠体
21,22が全ての縦桟部材23aの端部どうしを連結
する格子状態にしてある。
【0030】株元側の分割格子受網20aと穂先側の分
割格子受網20bとが前記位置決めピン21aによって
連結し合うと、穂先側の分割格子受網20bの全ての縦
桟部材23aと、株元側の分割格子受網20aの全ての
縦桟部材23a,23bとの1本ずつが対になり合って
扱胴周方向に沿う一列の縦桟部材列に並ぶように、両分
割格子網20a,20bの縦桟部材配列を設定してあ
る。
【0031】つまり、株元側分割格子受網20aの1本
の縦桟部材23a,23bと、この縦桟部材23a,2
3bに対して扱胴周方向に一直線状に並ぶ穂先側分割格
子受網20bの1本の縦桟部材23aとにより、受網2
0全体としての1本の縦桟部材26,27を形成し、株
元側分割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横
桟部材25と、穂先側分割格子受網20bの第1横桟部
材24及び第2横桟部材25とのそれぞれにより、受網
20全体としての1本の横桟部材24,25を形成して
ある。これにより、受網20は、扱胴周方向に沿う縦桟
部材26,27の複数本と、扱胴軸芯方向に沿う横桟部
材24,25の複数本とが穀粒漏下用の目合を扱胴3の
周方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成するように、か
つ、全ての目合いの大きさを同一又はほぼ同一にするよ
うに格子状態に組み合った格子受網になっており、軸芯
3aまわりで回動する扱胴3との共働によって刈取り穀
稈を脱穀し、脱穀処理物を前記目合いから漏下させて揺
動選別装置6に供給する。
【0032】図3及び図11に示すように、株元側分割
格子受網20aの第1縦桟部材23aが第1横桟部材2
4及び第2横桟部材25から扱胴3の方に突出する長さ
L1と、穂先側分割格子受網20bの第1縦桟部材23
aが第1横桟部材24及び第2横桟部材25から扱胴3
の方に突出する長さL1とが同一になり、株元側分割格
子受網20aの第2縦桟部材23bが第1横桟部材24
及び第2横桟部材25から扱胴3の方に突出する長さL
2が、株元側分割格子受網20aの第1縦桟部材23a
の前記突出長さL1、及び、穂先側分割格子受網20b
の第1縦桟部材23aの前記突出長さL1よりも長くな
るように、さらに、株元側分割格子受網20aの第2縦
桟部材23bが第1横桟部材24及び第2横桟部材25
から扱胴側とは反対側に突出する長さD2が、株元側分
割格子受網20aの第1縦桟部材23aが横桟部材2
4,25から扱胴側とは反対側に突出する長さD1、及
び、穂先側分割格子受網20bの第1縦桟部材23aが
横桟部材24,25から扱胴側とは反対側に突出する長
さD1よりも短くなるように、各桟部材23a,23
b,24,25の横幅H1、H2と組み合わせとを設定
してある。つまり、株元側分割格子受網20aの第1縦
桟部材23aと、この第1縦桟部材23aに直線状に並
ぶ穂先側分割格子受網20bの第1縦桟部材23aとに
より、受網20全体での複数本の縦桟部材26,27の
うちの一部の縦桟部材26で横桟部材24,25から扱
胴側への突出長さL1が全長にわたって同一である第1
縦桟部材26を形成してある。株元側分割格子受網20
aの第2縦桟部材23bと、この第2縦桟部材23bに
直線状に並ぶ穂先側分割格子受網20bの第1縦桟部材
23aとにより、受網20全体での複数本の縦桟部材2
6,27のうちの前記第1縦桟部材26とは異なる縦桟
部材27で横桟部材24,25から扱胴側への突出長さ
が一端側と他端側とで異なる第2縦桟部材27を形成し
てある。そして、この第2縦桟部材27の一端側の桟部
分と他端側の桟部分とのうちの前記脱穀搬送装置1が位
置する方の桟部分に存在するとともに横桟部材24,2
5から扱胴側に突出する長さL2が第1縦桟部材26の
その突出長さL1よりも長く、かつ、横桟部材24,2
5から扱胴側とは反対側に突出する長さD2が第1縦桟
部材26よりも短い第2縦桟部23bを第2縦桟部材2
7に備えさせてある。
【0033】株元側分割格子受網20aの第2縦桟部材
23bを形成する帯板金として、株元側分割格子受網2
0aの第1縦桟部材23aを形成する帯板金、及び、穂
先側分割格子受網20bの第1縦桟部材23aを形成す
る帯板金よりも厚肉の帯板金を採用して、前記第2縦桟
部材27の前記第2縦桟部23bの板厚t2を、第1縦
桟部材26の板厚t1、及び、第2縦桟部材27のうち
の前記第2縦桟部23b以外の縦桟部の板厚t1よりも
大にしてある。
【0034】これにより、脱穀搬送装置1によって扱胴
3と受網20の間を移送される刈取り穀稈の穂先側が第
2縦桟部材27を乗り越えていく際に第2縦桟部23b
によって扱胴側に寄せられて扱胴3による扱き作用を受
けやすくなるようにしながら、かつ、穀稈によって扱室
内を押し流される脱穀粒などの脱穀処理物が第2縦桟部
23bに受け止められて受網から漏下しやすくなるよう
にしながら、さらには、第2縦桟部23bがこれを挟む
一対の第1縦桟部材26,26どうしの間を漏下する脱
穀処理物に対する障害物になりにくいようにしながら脱
穀処理できる。第2縦桟部材27の第2縦桟部23bに
は第1縦桟部材26,及び、第2縦桟部材27の第2縦
桟部23b以外の部分よりも大きな穀稈移送反力とか脱
穀反力とかが掛かるが、第2縦桟部23bと、この第2
縦桟部23b以外の縦桟部及び第1縦桟部材26との板
厚差により、受網全体の軽量化を図りながら、第2縦桟
部23bに強固な桟強度を備えさせて弓金作用を強固に
行わせながら脱穀処理できる。
【0035】株元側分割格子受網20aの第1縦桟部材
23aと、穂先側分割格子受網20bの第1縦桟部材2
3aとのいずれにおいても、第1縦桟部材23aが横桟
部材24,25から扱胴側とは反対側に突出する長さ
を、第1縦桟部材23aが横桟部材24,25から扱胴
側に突出する長さよりも大にしてある。第1縦桟部材2
3aが受網20の軽量化を図りながら受網強度を発揮す
るのに必要な横幅H1を備えている割りには横桟部材2
4,25から扱胴側とは反対側に長く突出し、受網20
を漏下する脱穀処理物に対して極力直下に落下させるべ
く案内作用するようにしてある。
【0036】前記受網20は、図2〜図4及び図6に示
す取付け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成
してある。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前
受網ガイド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受
網ガイド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド3
1及び後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,
33aよりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3a
に沿う方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド
31の受網支持部31aに連結する前支持部材35a
と、後受網ガイド33の受網支持部33aに連結する後
支持部材35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイ
ド31と後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36と
にわたって受網20を載置するようにしてある。つま
り、受網20の複数本の縦桟部材26,27のうちの最
も受網前端側に位置する縦桟部材26を、前記前受網ガ
イド31の受網支持部31aに載せて受け止め支持させ
る。受網20の複数本の縦桟部材26,27のうちの最
も受網後端側に位置する縦桟部材27を、前記後受網ガ
イド33の受網支持部33aに載せて受け止め支持され
る。前記位置決めピン21aによって係合し合う株元側
分割格子受網20aの前記枠体21と、穂先側分割格子
受網20bの前記枠体22とを、前記支持杆34に載せ
て受け止め支持させる。株元側分割格子受網20aの第
2縦桟部材23bの株元側端部の下端側に備えさせてあ
る載置突起23cを、下舌板36の内面側に載せて受け
止め支持させる。
【0037】〔別実施形態〕上記実施形態の如く、第1
縦桟部材26を横桟部材24,25から扱胴側に突出す
るように構成し、この第1縦桟部材26のその突出長さ
L1よりも、第2縦桟部23bの突出長さL2の方を大
にする構成を採用する他、第1縦桟部材26を横桟部材
24,25から扱胴側には突出しないように構成し、第
2縦桟部23bが第1縦桟部材26よりも扱胴側に長く
突出するようにする構成を採用して実施しても、本発明
の目的は達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機全体の縦断側面図
【図2】脱穀部の縦断正面図
【図3】脱穀機の一部の縦断側面図
【図4】分割格子受網の断面図
【図5】分割格子受網の分離状態の説明図
【図6】受網取付け構造の断面図
【図7】株元側分割格子受網の断面図
【図8】穂先側分割格子受網の断面図
【図9】株元側分割格子受網の平面図
【図10】穂先側分割格子受網の平面図
【図11】(イ)は、受網の一部分の斜視図、(ロ)
は、受網の一部分の断面図
【符号の説明】
1 脱穀搬送装置 2 扱室 3 扱胴 20 受網 23b 第2縦桟部 24,25 横桟部材 26 第1縦桟部材 27 第2縦桟部材 D1 第1縦桟部材の突出長さ D2 第2縦桟部の突出長さ t1 第1縦桟部材の板厚 t2 第2縦桟部の板厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 真司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平8−51853(JP,A) 特開 平9−74881(JP,A) 実開 昭55−25420(JP,U) 実開 昭62−64237(JP,U) 実開 昭62−86854(JP,U) 実公 昭49−6451(JP,Y1) 実公 昭48−35722(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装置によ
    って扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処理する
    ように構成した脱穀機であって、 前記受網を、扱胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴
    軸芯方向に沿う横桟部材の複数とが組み合って成る格子
    受網に構成し、 前記複数の縦桟部材のうちの一部の第2縦桟部材に、横
    桟部材から扱胴側に突出するとともに前記第2縦桟部材
    とは異なる第1縦桟部材よりも長く突出する第2縦桟部
    を備えさせ、 前記第2縦桟部材の前記第2縦桟部が横桟部材から扱胴
    側とは反対側に突出する長さを、前記第1縦桟部材が横
    桟部材から扱胴側とは反対側に突出する長さよりも短く
    してある脱穀機。
  2. 【請求項2】 前記複数の縦桟部材のそれぞれを板厚方
    向が扱胴軸芯方向で横幅方向が扱胴半径方向に沿う帯板
    で作成し、前記複数の横桟部材のそれぞれを線材で作成
    してある請求項1記載の脱穀機。
  3. 【請求項3】 前記第2縦桟部材の前記第2縦桟部の板
    厚を前記第1縦桟部材の板厚より大にしてある請求項2
    記載の脱穀機。
  4. 【請求項4】 前記第2縦桟部材の前記第2縦桟部を、
    第2縦桟部材のうちの前記脱穀搬送装置側に位置する桟
    部分のみに備えさせてある請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の脱穀機。
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