JPH11318182A - 自脱型コンバインの脱穀装置 - Google Patents

自脱型コンバインの脱穀装置

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JPH11318182A
JPH11318182A JP12850098A JP12850098A JPH11318182A JP H11318182 A JPH11318182 A JP H11318182A JP 12850098 A JP12850098 A JP 12850098A JP 12850098 A JP12850098 A JP 12850098A JP H11318182 A JPH11318182 A JP H11318182A
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肇 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受網から漏下していない脱穀処理物を確実性
高く後方へ移行して、扱室から迅速に排出できる自脱型
コンバインの脱穀装置を提供する。 【解決手段】 前後にわたって軸支される扱胴3の下側
に、該扱胴3の周方向に沿う円弧状の帯板部材から成る
複数の縦桟23を前記扱胴3の軸芯方向に並設し、該縦
桟23に、前記扱胴3の周方向に沿って並設される複数
の横棒部材24,25を貫通する状態で架設支持して格
子状に構成される受網20を配設するとともに、送塵弁
37を構成する送塵板38を、前記縦桟23の扱胴軸芯
方向での前側と後側とにわたって連続的に送塵作用させ
るよう、平面視で前記縦桟23と交差する状態で配置し
てある自脱型コンバインの脱穀装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自脱型コンバイン
の脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自脱型コンバインの脱穀装置にあ
っては、受網としてクリンプ網又は合成樹脂で一体成形
されたものを採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように受網としてクリンプ網を採用するものにおい
ては、網材の縦線と横線とが交差する箇所に藁等が引っ
掛かり易いものであって、その藁等の引っ掛かりによっ
て網目を通しての穀粒の下方への漏下が抑制されるの
で、受網における漏下処理能力が低下するという不具合
を有しており、また、合成樹脂で一体成形された受網に
あっては、磨耗し易いとともに高価なものであるという
課題を有している。従って、コンバインの全体としての
処理能力を高めるため、近年、大量に刈取処理するとと
もに、大量に脱穀処理する上で上述のクリンプ網や合成
樹脂製の受網は処理能力に限界があった。そこで、全稈
投入型のコンバインにおいて採用されているコンケーブ
を自脱型コンバインにも採用することが提案されてい
る。すなわち、扱胴の下側に、該扱胴の周方向に沿う円
弧状の帯板部材から成る複数の縦桟を扱胴の軸芯方向に
並設し、該縦桟に、扱胴の周方向に沿って並設される複
数の横棒部材を貫通する状態で架設支持してその縦桟と
横棒部材とで格子状に構成される受網を配設するのであ
る。ところで、この種の受網を備える脱穀装置にあって
は、各縦桟部材が周方向に沿って設けられる状態で互い
に平行に配置されているので、脱穀処理された処理物が
扱胴と連れ回りして受網箇所に戻ってきたときに同じ縦
桟同士の間に再び戻る可能性があった。そのため、扱胴
と連れ回りする処理物が極力後方に移送されるように、
扱室の天井箇所に処理物を後側に移行させる送塵弁を設
けることが提案されている。しかしながら、従来におい
ては、平面視において、縦桟部材同士の間に送塵弁の送
塵板が位置するものとなっていたから、天井側において
は処理物がその送塵弁で後側に幾分移行していても、そ
の移行している箇所が同じ縦桟部材同士の間の範囲内で
あるため、下方に処理物が移行してきたときに、元の縦
桟部材同士の間に再び入る状態となって、結局後方への
送り作用が十分発揮されるものとなっていなかった。よ
って従来においては、穀粒等が扱室内で何度も扱胴と連
れ回りする可能性が高く、そのため穀粒の損傷を招く虞
れがあった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、受網から漏下していない脱穀処理物を確実性
高く後方へ移行して、扱室から迅速に排出できる自脱型
コンバインの脱穀装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求
項1にかかる自脱型コンバインの脱穀装置は、前後にわ
たって軸支される扱胴の下側に、該扱胴の周方向に沿う
円弧状の帯板部材から成る複数の縦桟を前記扱胴の軸芯
方向に並設し、該縦桟に、前記扱胴の周方向に沿って並
設される複数の横棒部材を貫通する状態で架設支持して
格子状に構成される受網を配設するとともに、送塵弁を
構成する送塵板を、前記縦桟の扱胴軸芯方向での前側と
後側とにわたって連続的に送塵作用させるよう、平面視
で前記縦桟と交差する状態で配置してあることを特徴構
成とする。
【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成
によれば、送塵弁の送塵板が、縦桟の扱胴軸芯方向での
前側と後側とにわたって連続的に送塵作用させるよう、
平面視で縦桟と交差する状態で配置してある構成となっ
ているので、受網側から扱胴と連れ回りして天井側に来
た処理物は、平面視で縦桟位置に近い状態で移行してく
るが、その処理物は縦桟位置とは交差している送塵板の
前側に確実性高く接触することになって、斜めに配置さ
れている送塵板に対するその接触により処理物に後方側
への移動力が生じて、送塵板の後側部分での案内によ
り、縦桟位置よりも後方側の隣の縦桟領域まで移行して
いくことになる。
【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にか
かる構成によれば、縦桟部材と平面視において交差する
配置の送塵板によって、その縦桟部材位置より後方側の
縦桟部材位置へまで処理物を移行していくことになるか
ら、確実性高く後方側の隣の縦桟部材側に処理物が移行
していくことになって、処理物の扱胴との連れ回り回数
を減らすとともに、迅速に扱室後方に排出できるものと
なって、切れ藁の発生の抑制や、処理物のうち穀粒が扱
室内での扱胴との連れ回りによって損傷する等の不具合
を抑制できるに至った。
【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかる自脱
型コンバインの脱穀装置は、請求項1に記載のものにお
いて、前記送塵弁の送塵板を上下方向に沿う軸芯周りで
の揺動で送塵角度を変更自在に構成するとともに、前記
軸芯位置を、前記送塵板と平面視で交差する前記縦桟と
の交点位置に設定してあることを特徴構成とする。
【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成
によれば、送塵弁の送塵板を上下方向に沿う軸芯周りで
の揺動で送塵角度を変更自在に構成するとともに、その
軸芯位置を、送塵板と平面視で交差する縦桟との交点位
置に設定してあるから、処理物の移送速度を例えば脱穀
穀稈の種類等に応じて適宜変更調節する場合に、送塵板
の送り性能を決定するその送塵角度の調節を行うととも
に、その送塵角度の変更調節にもかかわらず、その変更
中心が平面視において縦桟部材との送塵板の交差する交
点位置となっていることから、確実性高く処理物が後方
側の隣の縦桟部材位置に移行することになる。
【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にか
かる構成によれば、処理物の送り速度を適宜に変更調節
できるとともに、その送り速度の変更調節にかかわら
ず、処理物を確実性高く後方へ移行させることができ、
処理物の扱胴との不当な連れ回りを解消できるものとな
っている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1に、自脱型コンバインの脱穀装置の一例を示
している。図1乃至図3に示すように、フィードチェー
ン1によって刈取り穀稈の株元側を挟持して搬送させる
ことによって、その刈取り穀稈の穂先側を扱室2に供給
するとともに脱穀装置の前後向きの軸芯3a周りで回転
する扱胴3と受網20との間を穀稈の穂先部を移送させ
ることで脱穀処理し、脱穀排ワラをフィードチェーン1
によって扱室2の後部の排稈口4から搬出するとともに
排ワラ搬送チェーン5によって脱穀装置の後部の排出口
から脱穀装置の外に排出するように脱穀部を構成してあ
る。前記排稈口4から排出される切れワラなどの脱穀塵
埃を揺動選別装置6が一体揺動自在に支持する移送体7
によって機体後方側に移送させながら脱穀装置の横幅方
向に沿う向きの軸芯まわりで回動する処理胴8によって
ほぐし処理し、脱穀塵埃から穀粒を取り出すように再処
理部を構成してある。前記扱室2の下方に前端側が位置
する前記揺動選別装置6、この揺動選別装置6の前端部
の下方に位置する回転ファン11aを有する第1送風装
置11、この第1送風装置11の機体後方側に位置する
第2送風装置12、揺動選別装置6の後端部の下方に位
置する回転ファン13aを有する第3送風装置13など
を備え、扱室2から受網20を漏下して落下供給される
脱穀処理物、及び、再処理部から落下する処理物を揺動
選別装置6によって受け止めて扱胴軸芯に沿う方向で機
体後方側に搬送しながら選別処理するとともに各送風装
置11,12,13からの選別風を作用させて風選別処
理し、選別塵埃を選別風と共に排塵口14から脱穀装置
の外に排出したり、排塵ファン15によって吸引して脱
穀装置の外に排出するように選別部を構成してある。揺
動選別装置6からの1番処理物を脱穀装置横外側に搬出
する1番スクリューコンベア16、揺動選別装置6から
の2番処理物を脱穀装置横外側に搬出する2番スクリュ
ーコンベア17を前記選別部の底部に設けるとともに、
2番スクリューコンベア17からの処理物をスクリュー
コンベアで成る還元装置18によって脱穀装置横外側で
扱室後付近に揚送して脱穀装置内に放出することによっ
て受網20と脱穀装置横側壁との間を通して揺動選別装
置6の前端側に還元するように構成し、もって、コンバ
イン用の脱穀装置を構成してある。
【0012】前記揺動選別装置6の選別枠6aを、この
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀装置の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持さ
せ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並んで
位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロー
ラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置す
るグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺動
自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
【0013】第1送風装置11は、前記グレンパン6b
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
【0014】第2送風装置12は、回転羽根12aを有
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
【0015】第3送風装置13は、1番スクリューコン
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀装置の下方から吸気し、排気
口13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上
方を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるよう
に供給してストローラック6dによる選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
【0016】図4に示すように、前記受網20は、この
受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分割線Yで
扱胴3の周方向に分割することによって得られる2つの
分割格子受網20a,20bを次の如く組み合わせて作
成してある。すなわち、図5及び図7に明示するよう
に、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀穀稈の
株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体21が
備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側に位置
する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合させる
ことにより、前記両分割格子受網20a,20bを扱胴
軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないように係合
し合う状態に組み合わせて受網20を作成してある。
【0017】図4,図7,図9などに示すように、前記
株元側の分割格子受網20aは、扱胴3の周方向に沿う
ように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成した
帯板金で成る縦桟としての第1縦桟部材23aの複数本
と、扱胴3の周方向に沿うように扱胴軸芯3aに沿う方
向視で円弧形状に形成した帯板金で成るとともに前記第
1縦桟部材23aよりも広い横幅を有する縦桟としての
第2縦桟部材23bの複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方
向の直線状の丸棒鋼材で成る横棒部材としての第1横桟
部材24の2本と、扱胴軸芯3aに沿うとともに第1横
桟部材24よりも富んだ弾性を有するように第1横桟部
材24よりも外径が小さい直線状の鋼線材で成る横棒部
材としての第2横桟部材25の複数本と、扱胴軸芯3a
に沿う方向の帯板金で成る2本の前記枠体21,22と
を次の如き格子状態に組み合わせて作成してある。すな
わち、複数本の第1縦桟部材23aと第2縦桟部材23
bとが扱胴軸芯3aに沿う方向に所定の縦桟部材間隔を
隔てて並列し、第2縦桟部材23bどうしの間と、複数
本の第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網前端
側に位置する第2縦桟部材23bよりも前側と、複数本
の第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網後端側
に位置する第2縦桟部材23bよりも後側とのそれぞれ
に複数本の第1縦桟部材23aが存在し、複数本の第1
横桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴周方向に沿う
方向に所定の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横桟部
材24どうしの間と、一方の第1横桟部材24よりも株
元側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側とのそれ
ぞれに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状態に
してある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部材2
5も第1縦桟部材23a及び第2縦桟部材23bの桟孔
を挿通し、最も分割格子受網前端側に位置する第1縦桟
部材23aと、最も分割格子受網後端側に位置する第1
縦桟部材23aとが全ての横桟部材24,25の端部ど
うしを連結し、前記枠体21,22が全ての縦桟部材2
3a,23bの端部どうしを連結する格子状態にしてあ
る。
【0018】図4,図8,図10などに示すように、前
記穂先側の分割格子受網20bは、扱胴3の周方向に沿
うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成し
た帯板金で成るとともに株元側分割格子受網20aの前
記第1縦桟部材23aと同一の横幅を備えるように形成
した縦桟としての第1縦桟部材23aの複数本と、株元
側分割格子受網20aの前記第1横桟部材24と同一の
素材で成る横棒部材としての第1横桟部材24の2本
と、株元側分割格子受網20aの前記第2横桟部材25
と同一の素材で成る横棒部材としての第2横桟部材25
の複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成る2
本の前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組み合
わせて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟部材
23aが扱胴軸芯3aに沿う方向に株元側分割格子受網
20bの縦桟部材間隔と同一の縦桟部材間隔を隔てて並
列し、複数本の第1横桟部材24と第2横桟部材25と
が扱胴周方向に沿う方向に株元側分割格子受網20bの
横桟部材間隔と同一の横桟部材間隔を隔てて並列し、第
1横桟部材24どうしの間と、一方の第1横桟部材24
よりも株元側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側
とのそれぞれに複数本の第2横桟部材25が存在する格
子状態にしてある。さらに、第1横桟部材24も第2横
桟部材25も第1縦桟部材23aの桟孔を挿通し、最も
分割格子受網前端側に位置する第1縦桟部材23aと、
最も分割格子受網後端側に位置する第1縦桟部材23a
とが全ての横桟部材24,25の端部どうしを連結し、
前記枠体21,22が全ての縦桟部材23aの端部どう
しを連結する格子状態にしてある。
【0019】株元側の分割格子受網20aと穂先側の分
割格子受網20bとが前記位置決めピン21aによって
連結し合うと、穂先側の分割格子受網20bの全ての縦
桟部材23aと、株元側の分割格子受網20aの全ての
縦桟部材23a,23bとの1本ずつが対になり合って
扱胴周方向に沿う一列の縦桟部材列に並ぶように、両分
割格子網20a,20bの縦桟部材配列を設定してあ
る。
【0020】つまり、株元側分割格子受網20aの1本
の縦桟部材23a,23bと、この縦桟部材23a,2
3bに対して扱胴周方向に一直線状に並ぶ穂先側分割格
子受網20bの1本の縦桟部材23aとにより、受網2
0全体としての1本の縦桟部材23を形成し、株元側分
割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横桟部材
25と、穂先側分割格子受網20bの第1横桟部材24
及び第2横桟部材25とのそれぞれにより、受網20全
体としての1本の横桟部材24,25を形成してある。
これにより、受網20は、複数本の縦桟部材23と、複
数本の横桟部材24,25とが扱胴3の周方向及び軸芯
方向に並ぶ穀粒漏下用の目合を形成するように、かつ、
全ての目合いの大きさが同一又はほぼ同一になるように
格子状態に組み合った格子受網になっており、軸芯3a
まわりで回動する扱胴3との共働によって刈取り穀稈を
脱穀し、脱穀処理物を前記目合いから漏下させて揺動選
別装置6に供給する。
【0021】前記受網20は、図2乃至図6に示す取付
け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前受網ガ
イド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受網ガイ
ド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド31及び
後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,33a
よりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3aに沿う
方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド31の
受網支持部31aに連結する前支持部材35aと、後受
網ガイド33の受網支持部33aに連結する後支持部材
35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイド31と
後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36とにわたっ
て受網20を載置するようにしてある。つまり、受網2
0の複数本の縦桟部材23のうちの最も受網前端側に位
置する縦桟部材23を、前記前受網ガイド31の受網支
持部31aに載せて受け止め支持させる。受網20の複
数本の縦桟部材23のうちの最も受網後端側に位置する
縦桟部材23を、前記後受網ガイド33の受網支持部3
3aに載せて受け止め支持させる。前記位置決めピン2
1aによって係合し合う株元側分割格子受網20aの前
記枠体21と、穂先側分割格子受網20bの前記枠体2
2とを、前記支持杆34に載せて受け止め支持させる。
株元側分割格子受網20aの第2縦桟部材23bの株元
側端部の下端側に備えさせてある載置突起23cを、下
舌板36の内面側に載せて受け止め支持させる。
【0022】そして、図1,図2及び図11に示すよう
に、扱室2の天井面部2aには、送塵弁37を配設して
いる。詳述すると、送塵弁37は、扱胴軸芯方向に沿っ
て並設される送塵板38‥を、平面視で扱胴軸芯3a上
に位置する状態で、かつ、前記縦桟部材23a,23b
との平面視での交点位置を中心とする上下方向に沿う縦
軸芯Z周りで揺動自在に支持して構成している。さら
に、各送塵板38‥は、ロッド39によって互いに平行
の姿勢を維持する状態で一体揺動自在に連係していると
ともに、ロッド39は、電動シリンダ40によって前後
方向に出退自在に駆動操作されるように構成している。
そして、前記揺動選別装置6のチャフシーブ6c上の処
理物層の厚みを検出する処理物量検出センサ41の検出
結果に基づいて、送塵弁37の送り角度を変更調節する
ように構成している。すなわち、処理物量検出センサ4
1の検出信号は、機体の制御装置42に入力され、制御
装置42はその検出結果に基づいて電動シリンダ40を
駆動する駆動信号を出力するように構成しているのであ
る。従って、処理物量が多いほど送塵弁37での送り機
能を高めて処理物の送り速度を高めるようにしている。
【0023】これにより、送塵弁37の各送塵板38
は、平面視で縦桟部材23a,23bとは、交差する位
置に配置していることによって、扱胴3と連れ回りして
天井側まできた処理物が、縦桟部材23a,23bの前
面近くに位置するものが送塵板38の前側に接当して続
いて斜め後方に案内されることによって、隣の縦桟部材
23a,23bの領域に移動することになり、前方に戻
るようなことは縦桟部材23a,23bで規制され、確
実性高く後方に処理物を移送することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀装置全体の縦断側面図
【図2】脱穀部の縦断正面図及び送塵弁の制御装置の概
略説明図
【図3】受網等の縦断側面
【図4】分割格子受網等の縦断正面図
【図5】分割格子受網の分離状態を示す縦断正面図
【図6】受網取付け構造の断面図
【図7】株元側分割格子受網の断面図
【図8】穂先側分割格子受網の断面図
【図9】株元側分割格子受網の平面図
【図10】穂先側分割格子受網の平面図
【図11】受網の縦桟と送塵弁との位置関係を示す平面
【符号の説明】
3 扱胴 20 受網 23 縦桟 24,25 横棒部材 37 送塵弁 38 送塵板 Z 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 嘉之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後にわたって軸支される扱胴の下側
    に、該扱胴の周方向に沿う円弧状の帯板部材から成る複
    数の縦桟を前記扱胴の軸芯方向に並設し、該縦桟に、前
    記扱胴の周方向に沿って並設される複数の横棒部材を貫
    通する状態で架設支持して格子状に構成される受網を配
    設するとともに、送塵弁を構成する送塵板を、前記縦桟
    の扱胴軸芯方向での前側と後側とにわたって連続的に送
    塵作用させるよう、平面視で前記縦桟と交差する状態で
    配置してある自脱型コンバインの脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記送塵弁の送塵板を上下方向に沿う軸
    芯周りでの揺動で送塵角度を変更自在に構成するととも
    に、前記軸芯位置を、前記送塵板と平面視で交差する前
    記縦桟との交点位置に設定してある請求項1に記載の自
    脱型コンバインの脱穀装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008167687A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Kubota Corp 脱穀装置
KR101427458B1 (ko) * 2007-01-11 2014-08-07 가부시끼 가이샤 구보다 전간 투입형 콤바인 및 탈곡 장치

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