JPH11253044A - 脱穀機 - Google Patents
脱穀機Info
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- JPH11253044A JPH11253044A JP6490098A JP6490098A JPH11253044A JP H11253044 A JPH11253044 A JP H11253044A JP 6490098 A JP6490098 A JP 6490098A JP 6490098 A JP6490098 A JP 6490098A JP H11253044 A JPH11253044 A JP H11253044A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 刈取り穀稈を脱穀搬送装置によって扱室に供
給して脱穀処理する脱穀機において、能率よく脱穀処理
できるようにする。 【解決手段】 刈取り穀稈の穂先側を脱穀搬送装置1に
よって扱室2の扱胴3と格子受網20との間に供給して
脱穀処理する。扱室2から格子受網20を漏下する脱穀
処理物を揺動選別装置6に供給し、揺動選別装置6によ
る粗選別処理物に送風装置11から選別風を供給し、揺
動選別装置6による精選別処理物に送風装置12から選
別風を供給して、脱穀処理物を選別処理する。
給して脱穀処理する脱穀機において、能率よく脱穀処理
できるようにする。 【解決手段】 刈取り穀稈の穂先側を脱穀搬送装置1に
よって扱室2の扱胴3と格子受網20との間に供給して
脱穀処理する。扱室2から格子受網20を漏下する脱穀
処理物を揺動選別装置6に供給し、揺動選別装置6によ
る粗選別処理物に送風装置11から選別風を供給し、揺
動選別装置6による精選別処理物に送風装置12から選
別風を供給して、脱穀処理物を選別処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取り穀稈の穂先
側が脱穀搬送装置によって扱室の受網と扱胴との間を移
送されて脱穀処理する脱穀部と、前記受網から漏下した
脱穀処理物を揺動選別装置によって移送しながらこの揺
動選別装置と選別風とによって選別処理する選別部とを
備える脱穀機に関する。
側が脱穀搬送装置によって扱室の受網と扱胴との間を移
送されて脱穀処理する脱穀部と、前記受網から漏下した
脱穀処理物を揺動選別装置によって移送しながらこの揺
動選別装置と選別風とによって選別処理する選別部とを
備える脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記脱穀機として、従来、扱室の受網が
クリンプ網で成るものがあった。また、たとえば特開昭
63‐248318号公報に示されるように、受網が合
成樹脂網で成るものがあった。
クリンプ網で成るものがあった。また、たとえば特開昭
63‐248318号公報に示されるように、受網が合
成樹脂網で成るものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受網の目合いが小さい
よりも大きい方が、脱穀粒が受網から漏下しやすくな
り、脱穀負荷が低減するなどによって脱穀処理が能率よ
くできる。ところが、従来のクリンプ網の場合も、合成
樹脂網の場合も、脱穀負荷に耐えられる必要な強度を備
えさせると目合いが比較的小さいものになることから、
脱穀処理能率をあまりアップできなった。また、穀稈が
雨や露でぬれているなど、穀稈の水分が高い場合、受網
に目詰まりが発生しやすくなっていた。本発明の目的
は、コンパクト化を図りながら能率よく脱穀処理できる
とともに高水分時でも受網詰まりが発生しにくい脱穀機
を提供することにある。
よりも大きい方が、脱穀粒が受網から漏下しやすくな
り、脱穀負荷が低減するなどによって脱穀処理が能率よ
くできる。ところが、従来のクリンプ網の場合も、合成
樹脂網の場合も、脱穀負荷に耐えられる必要な強度を備
えさせると目合いが比較的小さいものになることから、
脱穀処理能率をあまりアップできなった。また、穀稈が
雨や露でぬれているなど、穀稈の水分が高い場合、受網
に目詰まりが発生しやすくなっていた。本発明の目的
は、コンパクト化を図りながら能率よく脱穀処理できる
とともに高水分時でも受網詰まりが発生しにくい脱穀機
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装
置によって扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処
理する脱穀部と、前記受網から漏下した脱穀処理物を揺
動選別装置によって移送しながらこの揺動選別装置と選
別風とによって選別処理する選別部とを備える脱穀機に
おいて、前記受網を、扱胴周方向に沿う縦桟部材の複数
と、扱胴軸芯方向に沿う横桟部材の複数とが組み合って
成る格子受網に構成し、前記揺動選別装置による粗選別
処理物に作用する選別風を供給する送風装置と、前記揺
動選別装置による精選別処理物に作用する選別風を供給
する送風装置とを備えてある。
置によって扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処
理する脱穀部と、前記受網から漏下した脱穀処理物を揺
動選別装置によって移送しながらこの揺動選別装置と選
別風とによって選別処理する選別部とを備える脱穀機に
おいて、前記受網を、扱胴周方向に沿う縦桟部材の複数
と、扱胴軸芯方向に沿う横桟部材の複数とが組み合って
成る格子受網に構成し、前記揺動選別装置による粗選別
処理物に作用する選別風を供給する送風装置と、前記揺
動選別装置による精選別処理物に作用する選別風を供給
する送風装置とを備えてある。
【0006】〔作用〕受網を格子受網とし、脱穀処理物
が迅速に漏下しやすいように比較的大きな目合いを受網
に備えさせながら、その目合いの大きさの割りには必要
な受網強度を備えさせるものである。受網の目合いが大
きくなると、脱穀粒が漏下しやすくなるとともに切れワ
ラなどの塵埃が穀粒と共に受網を漏下しやすくなり、脱
穀部から揺動選別装置に供給される処理物が多くなりや
すい。ところが、揺動選別装置による粗選別処理物に
も、揺動選別装置による精選別処理物にも選別風が各選
別風のための送風装置によって供給されて作用するた
め、揺動選別装置に供給される処理物が多くなっても、
その処理物量の割りには小型の揺動選別装置で精度よく
迅速に選別処理できる。これにより、扱室に比較的多く
の穀稈を供給しても、穀稈の水分が比較的高くても、穀
稈供給量の割りには小型の受網で脱穀処理物を詰まりが
発生しにくい状態で迅速に漏下させながら、穀稈供給量
の割りには小型の揺動選別装置によって選別不良が発生
しにくい状態で選別処理させながら脱穀処置していけ
る。
が迅速に漏下しやすいように比較的大きな目合いを受網
に備えさせながら、その目合いの大きさの割りには必要
な受網強度を備えさせるものである。受網の目合いが大
きくなると、脱穀粒が漏下しやすくなるとともに切れワ
ラなどの塵埃が穀粒と共に受網を漏下しやすくなり、脱
穀部から揺動選別装置に供給される処理物が多くなりや
すい。ところが、揺動選別装置による粗選別処理物に
も、揺動選別装置による精選別処理物にも選別風が各選
別風のための送風装置によって供給されて作用するた
め、揺動選別装置に供給される処理物が多くなっても、
その処理物量の割りには小型の揺動選別装置で精度よく
迅速に選別処理できる。これにより、扱室に比較的多く
の穀稈を供給しても、穀稈の水分が比較的高くても、穀
稈供給量の割りには小型の受網で脱穀処理物を詰まりが
発生しにくい状態で迅速に漏下させながら、穀稈供給量
の割りには小型の揺動選別装置によって選別不良が発生
しにくい状態で選別処理させながら脱穀処置していけ
る。
【0007】〔効果〕刈取り穀稈の穂先側を脱穀搬送装
置によって扱室に供給して損傷穀粒を少なく抑制しなが
ら脱穀処理できるものを、刈取り穀稈を水分が高くても
扱室に迅速に供給したり多量に供給したりして能率よく
脱穀処理できる状態に得られる。しかも、脱穀部や選別
部の小型化を図ってコンパクトに得られる。
置によって扱室に供給して損傷穀粒を少なく抑制しなが
ら脱穀処理できるものを、刈取り穀稈を水分が高くても
扱室に迅速に供給したり多量に供給したりして能率よく
脱穀処理できる状態に得られる。しかも、脱穀部や選別
部の小型化を図ってコンパクトに得られる。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記格子受網の前側での目合いを後側での目合いよ
りも大にしてある。
て、前記格子受網の前側での目合いを後側での目合いよ
りも大にしてある。
【0010】〔作用〕扱室の前側では後側より多く脱穀
粒が発生し、後側では前側より多く切れワラなどの塵埃
が発生する。これにより、受網の前側では後側に比して
大きい目合いであるために脱穀粒が受網から迅速に漏下
して穀粒滞留が発生しにくいようにしながら、受網の後
側では前側に比して小さい目合であるために塵埃が受網
から漏下しにくくて穀粒への塵埃混入が発生しにくいよ
うにしながら脱穀処理していくものである。
粒が発生し、後側では前側より多く切れワラなどの塵埃
が発生する。これにより、受網の前側では後側に比して
大きい目合いであるために脱穀粒が受網から迅速に漏下
して穀粒滞留が発生しにくいようにしながら、受網の後
側では前側に比して小さい目合であるために塵埃が受網
から漏下しにくくて穀粒への塵埃混入が発生しにくいよ
うにしながら脱穀処理していくものである。
【0011】〔効果〕扱室に穀粒が滞留して脱穀負荷が
増大することを回避するとともに、塵埃が2番選別処理
物に混入して再処理能率が低下することを防止して一層
能率よく脱穀していける。
増大することを回避するとともに、塵埃が2番選別処理
物に混入して再処理能率が低下することを防止して一層
能率よく脱穀していける。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項2による発明の構成におい
て、扱室前側での前記縦桟部材どうしの間隔を扱室後側
での前記縦桟部材どうしの間隔よりも大にしてある。
て、扱室前側での前記縦桟部材どうしの間隔を扱室後側
での前記縦桟部材どうしの間隔よりも大にしてある。
【0014】〔作用〕帯板材で成る縦桟部材と、線材で
成る横桟部材とによって格子受網を構成する場合、縦桟
部材どうしの間隔を受網全長にわたって均一にするとと
もに扱胴軸芯方向長さが長い横桟部材と短い横桟部材と
を組み合わせることによっても、縦桟部材どうしの間隔
を変化させるとともに扱胴軸芯方向長さが一定の横桟部
材を一定の間隔で並べることによっても、前側での目合
いが大きく、後側での目合いが小さい格子受網を得られ
る。線材で成る横桟部材の強度は帯板で成る縦桟部材の
強度より低くなりやすいことから、前者の受網よりも後
者の受網の方が優れた受網強度を備える状態で得られ
る。
成る横桟部材とによって格子受網を構成する場合、縦桟
部材どうしの間隔を受網全長にわたって均一にするとと
もに扱胴軸芯方向長さが長い横桟部材と短い横桟部材と
を組み合わせることによっても、縦桟部材どうしの間隔
を変化させるとともに扱胴軸芯方向長さが一定の横桟部
材を一定の間隔で並べることによっても、前側での目合
いが大きく、後側での目合いが小さい格子受網を得られ
る。線材で成る横桟部材の強度は帯板で成る縦桟部材の
強度より低くなりやすいことから、前者の受網よりも後
者の受網の方が優れた受網強度を備える状態で得られ
る。
【0015】〔効果〕前側での目合いが後側での目合い
よりも大きい格子受網を優れた受網強度を備える状態で
得て、能率よく脱穀処理できるものが強度面でも優れた
状態で得られる。
よりも大きい格子受網を優れた受網強度を備える状態で
得て、能率よく脱穀処理できるものが強度面でも優れた
状態で得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、脱穀フィード
チェーンで成る脱穀搬送装置1によって刈取り穀稈の株
元側を挟持して搬送させることによってその刈取り穀稈
の穂先側を扱室2に供給するとともに脱穀機前後向きの
軸芯3aまわりで回動する扱胴3と受網20との間を移
送させて脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀搬送装置1によ
って扱室2の後部の排稈口4から搬出するとともに排ワ
ラ搬送チェーン5によって脱穀機後部の排出口から脱穀
機外に排出するように脱穀部を構成してある。前記排稈
口4から排出される切れワラなどの脱穀塵埃を揺動選別
装置6が一体揺動自在に支持する移送体7によって機体
後方側に移送させながら脱穀機横向きの軸芯まわりで回
動する処理胴8によってほぐし処理し、脱穀塵埃から穀
粒を取り出すように再処理部を構成してある。前記扱室
2の下方に前端側が位置する前記揺動選別装置6、この
揺動選別装置6の前端部の下方に位置する回転ファン1
1aを有する第1送風装置11、この第1送風装置11
の機体後方側に位置する第2送風装置12、揺動選別装
置6の後端部の下方に位置する回転ファン13aを有す
る第3送風装置13などを備え、扱室2から受網20を
漏下して落下供給される脱穀処理物、及び、再処理部か
ら落下する処理物を揺動選別装置6によって受け止めて
扱胴軸芯に沿う方向で機体後方側に搬送しながら選別処
理するとともに各送風装置11,12,13からの選別
風を作用させて風選別処理し、選別塵埃を選別風と共に
排塵口14から脱穀機外に排出したり、排塵ファン15
によって吸引して脱穀機外に排出するように選別部を構
成してある。揺動選別装置6からの1番処理物を脱穀機
横外側に搬出する1番スクリューコンベア16、揺動選
別装置6からの2番処理物を脱穀機横外側に搬出する2
番スクリューコンベア17を前記選別部の底部に設ける
とともに、2番スクリューコンベア17からの処理物を
スクリューコンベアで成る還元装置18によって脱穀機
横外側で扱室後付近に揚送して脱穀機内に放出すること
によって受網20と脱穀機横側壁との間を通して揺動選
別装置6の前端側に還元するように構成し、もって、コ
ンバイン用の脱穀機を構成してある。
チェーンで成る脱穀搬送装置1によって刈取り穀稈の株
元側を挟持して搬送させることによってその刈取り穀稈
の穂先側を扱室2に供給するとともに脱穀機前後向きの
軸芯3aまわりで回動する扱胴3と受網20との間を移
送させて脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀搬送装置1によ
って扱室2の後部の排稈口4から搬出するとともに排ワ
ラ搬送チェーン5によって脱穀機後部の排出口から脱穀
機外に排出するように脱穀部を構成してある。前記排稈
口4から排出される切れワラなどの脱穀塵埃を揺動選別
装置6が一体揺動自在に支持する移送体7によって機体
後方側に移送させながら脱穀機横向きの軸芯まわりで回
動する処理胴8によってほぐし処理し、脱穀塵埃から穀
粒を取り出すように再処理部を構成してある。前記扱室
2の下方に前端側が位置する前記揺動選別装置6、この
揺動選別装置6の前端部の下方に位置する回転ファン1
1aを有する第1送風装置11、この第1送風装置11
の機体後方側に位置する第2送風装置12、揺動選別装
置6の後端部の下方に位置する回転ファン13aを有す
る第3送風装置13などを備え、扱室2から受網20を
漏下して落下供給される脱穀処理物、及び、再処理部か
ら落下する処理物を揺動選別装置6によって受け止めて
扱胴軸芯に沿う方向で機体後方側に搬送しながら選別処
理するとともに各送風装置11,12,13からの選別
風を作用させて風選別処理し、選別塵埃を選別風と共に
排塵口14から脱穀機外に排出したり、排塵ファン15
によって吸引して脱穀機外に排出するように選別部を構
成してある。揺動選別装置6からの1番処理物を脱穀機
横外側に搬出する1番スクリューコンベア16、揺動選
別装置6からの2番処理物を脱穀機横外側に搬出する2
番スクリューコンベア17を前記選別部の底部に設ける
とともに、2番スクリューコンベア17からの処理物を
スクリューコンベアで成る還元装置18によって脱穀機
横外側で扱室後付近に揚送して脱穀機内に放出すること
によって受網20と脱穀機横側壁との間を通して揺動選
別装置6の前端側に還元するように構成し、もって、コ
ンバイン用の脱穀機を構成してある。
【0017】前記揺動選別装置6の選別枠6aを、この
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀機体の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持さ
せ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並んで
位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロー
ラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置す
るグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺動
自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
選別枠6aの前端側に連結するガイド装置19aと、選
別枠6aの後端側に連結する駆動装置19bとによって
脱穀機体の左右横側壁にわたって駆動揺動自在に支持さ
せ、この選別枠内の上部に扱胴軸芯に沿う方向に並んで
位置するグレンパン6bとチャフシーブ6cとストロー
ラック6d、並びに、チャフシーブ6cの下方に位置す
るグレンシーブ6eなどを前記選別枠体6aに一体揺動
自在に支持させて、前記揺動選別装置6を構成してあ
る。すなわち、扱室2の前側から受網20を漏下した脱
穀処理物をグレンパン6bによって受け止めて機体後方
側に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別処理し、グレン
パン6bからの処理物をチャフシーブ6cによって受け
継いで機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに精選別処
理し、チャフシーブ6cを漏下した処理物をグレンシー
ブ6eによってさらに精選別処理し、グレンシーブ6e
からの1番選別処理物を1番スクリューコンベア16
に、2番選別処理物を2番スクリューコンベア17にそ
れぞれ落下供給する。チャフシーブ6c及び前記再処理
部からの処理物を穀粒と切れワラなどの塵埃とに選別
し、穀粒を2番スクリューコンベア17に落下供給し、
塵埃を前記排塵口14から機体外に放出する。
【0018】第1送風装置11は、前記グレンパン6b
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
の下方近くに位置する前記回転ファン11aと、この回
転ファン11aの前側に吸気口11bを、回転ファン1
1aの後側の前記第2送風装置12の上側に排気口11
cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転ファ
ン11aによって選別部の前端側から吸気し、排気口1
1cから選別風を第2送風装置12の上方を通って選別
枠6aを下側から上側に吹き抜けるように供給してグレ
ンパン6bとチャフシーブ6cの間の選別作用部、及
び、チャフシーブ6cの前端側による選別作用部に供給
し、この選別作用部の処理物に作用させるように構成し
てある。すなわち、揺動選別装置6のグレンパン6bか
らの粗選別処理物に選別風を作用させるようにしてあ
る。
【0019】第2送風装置12は、回転羽根12aを有
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
する唐箕で成り、選別風を選別枠6aを下側から上側に
吹き抜けるように供給してチャフシーブ6c及びグレン
シーブ6eの下方の風選経路部、チャフシーブ6cの後
端部による選別作用部、ストローラック6dによる選別
作用部に供給し、これら風選経路部と選別作用部の処理
物に作用させるように構成してある。すなわち、揺動選
別装置6のチャフシーブ6cとグレンシーブ6eとによ
る精選別処理物、及び、ストローラック6dによる選別
処理物に選別風を作用させるようにしてある。
【0020】第3送風装置13は、1番スクリューコン
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀機の下方から吸気し、排気口
13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上方
を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるように
供給してストローラック13による選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
ベア16と2番スクリューコンベア17との間に位置す
る前記回転ファン13aと、この回転ファン13aの下
側に吸気口13bを、回転ファン13aの上側に排気口
13cをそれぞれ形成するファンケースとで成り、回転
ファン13aによって脱穀機の下方から吸気し、排気口
13cから選別風を第2スクリューコンベア17の上方
を通して選別枠6aを下側から上側に吹き抜けるように
供給してストローラック13による選別作用部に供給
し、この選別作用部による選別処理物に作用させるよう
に構成してある。
【0021】図2に示すように、前記受網20は、この
受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分割線Yで
扱胴3の周方向に分割することによって得られる2つの
分割格子受網20a,20bを次の如く組み合わせて作
成してある。すなわち、図4及び図5に明示するよう
に、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀穀稈の
株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体21が
備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側に位置
する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合させる
ことにより、前記両分割格子受網20a,20bを扱胴
軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないように係合
し合う状態に組み合わせて受網20を作成してある。
受網20を扱胴軸芯3aに沿う方向の1本の分割線Yで
扱胴3の周方向に分割することによって得られる2つの
分割格子受網20a,20bを次の如く組み合わせて作
成してある。すなわち、図4及び図5に明示するよう
に、両分割格子受網20a,20bのうちの脱穀穀稈の
株元側に位置する方の分割格子受網20aの枠体21が
備える位置決めピン21aと、脱穀穀稈の穂先側に位置
する方の分割格子受網20bの枠体22とを係合させる
ことにより、前記両分割格子受網20a,20bを扱胴
軸芯3aに沿う方向に互いに位置ずれしないように係合
し合う状態に組み合わせて受網20を作成してある。
【0022】図4,図7,図9などに示すように、前記
株元側の分割格子受網20aは、扱胴3の周方向に沿う
ように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成した
帯板金で成る第1縦桟部材23aの複数本と、扱胴3の
周方向に沿うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形
状に形成した帯板金で成るとともに前記第1縦桟部材2
3aよりも広い横幅を有する第2縦桟部材23bの複数
本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の直線状の丸棒鋼材で成
る第1横桟部材24の2本と、扱胴軸芯3aに沿うとと
もに第1横桟部材24よりも富んだ弾性を有するように
第1横桟部材24よりもが外径が小さい直線状の鋼線材
で成る第2横桟部材25の複数本と、扱胴軸芯3aに沿
う方向の帯板金で成る2本の前記枠体21,22とを次
の如き格子状態に組み合わせて作成してある。すなわ
ち、複数本の第1縦桟部材23aと第2縦桟部材23b
とが扱胴軸芯3aに沿う方向に所定の縦桟部材間隔を隔
てて並列し、第2縦桟部材23bどうしの間と、複数本
の第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網前端側
に位置する第2縦桟部材23bよりも前側と、複数本の
第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網後端側に
位置する第2縦桟部材23bよりも後側とのそれぞれに
複数本の第1縦桟部材23aが存在し、複数本の第1横
桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴周方向に沿う方
向に所定の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横桟部材
24どうしの間と、一方の第1横桟部材24よりも株元
側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側とのそれぞ
れに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状態にし
てある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部材25
も第1縦桟部材23a及び第2縦桟部材23bの桟孔を
挿通し、最も分割格子受網前端側に位置する第1縦桟部
材23aと、最も分割格子受網後端側に位置する第1縦
桟部材23aとが全ての横桟部材24,25の端部どう
しを連結し、前記枠体21,22が全ての縦桟部材23
a,23bの端部どうしを連結する格子状態にしてあ
る。
株元側の分割格子受網20aは、扱胴3の周方向に沿う
ように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成した
帯板金で成る第1縦桟部材23aの複数本と、扱胴3の
周方向に沿うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形
状に形成した帯板金で成るとともに前記第1縦桟部材2
3aよりも広い横幅を有する第2縦桟部材23bの複数
本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の直線状の丸棒鋼材で成
る第1横桟部材24の2本と、扱胴軸芯3aに沿うとと
もに第1横桟部材24よりも富んだ弾性を有するように
第1横桟部材24よりもが外径が小さい直線状の鋼線材
で成る第2横桟部材25の複数本と、扱胴軸芯3aに沿
う方向の帯板金で成る2本の前記枠体21,22とを次
の如き格子状態に組み合わせて作成してある。すなわ
ち、複数本の第1縦桟部材23aと第2縦桟部材23b
とが扱胴軸芯3aに沿う方向に所定の縦桟部材間隔を隔
てて並列し、第2縦桟部材23bどうしの間と、複数本
の第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網前端側
に位置する第2縦桟部材23bよりも前側と、複数本の
第2縦桟部材23bのうちの最も分割格子受網後端側に
位置する第2縦桟部材23bよりも後側とのそれぞれに
複数本の第1縦桟部材23aが存在し、複数本の第1横
桟部材24と第2横桟部材25とが扱胴周方向に沿う方
向に所定の横桟部材間隔を隔てて並列し、第1横桟部材
24どうしの間と、一方の第1横桟部材24よりも株元
側と、他方の第1横桟部材24よりも穂先側とのそれぞ
れに複数本の第2横桟部材25が存在する格子状態にし
てある。さらに、第1横桟部材24も第2横桟部材25
も第1縦桟部材23a及び第2縦桟部材23bの桟孔を
挿通し、最も分割格子受網前端側に位置する第1縦桟部
材23aと、最も分割格子受網後端側に位置する第1縦
桟部材23aとが全ての横桟部材24,25の端部どう
しを連結し、前記枠体21,22が全ての縦桟部材23
a,23bの端部どうしを連結する格子状態にしてあ
る。
【0023】図4,図8,図10などに示すように、前
記穂先側の分割格子受網20bは、扱胴3の周方向に沿
うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成し
た帯板金で成るとともに株元側分割格子受網20aの前
記第1縦桟部材23aと同一の横幅を備えるように形成
した第1縦桟部材23aの複数本と、株元側分割格子受
網20aの前記第1横桟部材24と同一の素材で成る第
1横桟部材24の2本と、株元側分割格子受網20aの
前記第2横桟部材25と同一の素材で成る第2横桟部材
25の複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成
る2本の前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組
み合わせて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟
部材23aが扱胴軸芯3aに沿う方向に株元側分割格子
受網20bの縦桟部材間隔と同一の縦桟部材間隔を隔て
て並列し、複数本の第1横桟部材24と第2横桟部材2
5とが扱胴周方向に沿う方向に株元側分割格子受網20
bの横桟部材間隔と同一の横桟部材間隔を隔てて並列
し、第1横桟部材24どうしの間と、一方の第1横桟部
材24よりも株元側と、他方の第1横桟部材24よりも
穂先側とのそれぞれに複数本の第2横桟部材25が存在
する格子状態にしてある。さらに、第1横桟部材24も
第2横桟部材25も第1縦桟部材23aの桟孔を挿通
し、最も分割格子受網前端側に位置する第1縦桟部材2
3aと、最も分割格子受網後端側に位置する第1縦桟部
材23aとが全ての横桟部材24,25の端部どうしを
連結し、前記枠体21,22が全ての縦桟部材23aの
端部どうしを連結する格子状態にしてある。
記穂先側の分割格子受網20bは、扱胴3の周方向に沿
うように扱胴軸芯3aに沿う方向視で円弧形状に形成し
た帯板金で成るとともに株元側分割格子受網20aの前
記第1縦桟部材23aと同一の横幅を備えるように形成
した第1縦桟部材23aの複数本と、株元側分割格子受
網20aの前記第1横桟部材24と同一の素材で成る第
1横桟部材24の2本と、株元側分割格子受網20aの
前記第2横桟部材25と同一の素材で成る第2横桟部材
25の複数本と、扱胴軸芯3aに沿う方向の帯板金で成
る2本の前記枠体21,22とを次の如き格子状態に組
み合わせて作成してある。すなわち、複数本の第1縦桟
部材23aが扱胴軸芯3aに沿う方向に株元側分割格子
受網20bの縦桟部材間隔と同一の縦桟部材間隔を隔て
て並列し、複数本の第1横桟部材24と第2横桟部材2
5とが扱胴周方向に沿う方向に株元側分割格子受網20
bの横桟部材間隔と同一の横桟部材間隔を隔てて並列
し、第1横桟部材24どうしの間と、一方の第1横桟部
材24よりも株元側と、他方の第1横桟部材24よりも
穂先側とのそれぞれに複数本の第2横桟部材25が存在
する格子状態にしてある。さらに、第1横桟部材24も
第2横桟部材25も第1縦桟部材23aの桟孔を挿通
し、最も分割格子受網前端側に位置する第1縦桟部材2
3aと、最も分割格子受網後端側に位置する第1縦桟部
材23aとが全ての横桟部材24,25の端部どうしを
連結し、前記枠体21,22が全ての縦桟部材23aの
端部どうしを連結する格子状態にしてある。
【0024】株元側の分割格子受網20aと穂先側の分
割格子受網20bとが前記位置決めピン21aによって
連結し合うと、穂先側の分割格子受網20bの全ての縦
桟部材23aと、株元側の分割格子受網20aの全ての
縦桟部材23a,23bとの1本ずつが対になり合って
扱胴周方向に沿う一列の縦桟部材列に並ぶように、両分
割格子網20a,20bの縦桟部材配列を設定してあ
る。
割格子受網20bとが前記位置決めピン21aによって
連結し合うと、穂先側の分割格子受網20bの全ての縦
桟部材23aと、株元側の分割格子受網20aの全ての
縦桟部材23a,23bとの1本ずつが対になり合って
扱胴周方向に沿う一列の縦桟部材列に並ぶように、両分
割格子網20a,20bの縦桟部材配列を設定してあ
る。
【0025】つまり、株元側分割格子受網20aの1本
の縦桟部材23a,23bと、この縦桟部材23a,2
3bに対して扱胴周方向に一直線状に並ぶ穂先側分割格
子受網20bの1本の縦桟部材23aとにより、受網2
0全体としての1本の縦桟部材23を形成し、株元側分
割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横桟部材
25と、穂先側分割格子受網20bの第1横桟部材24
及び第2横桟部材25とのそれぞれにより、受網20全
体としての1本の横桟部材24,25を形成してある。
これにより、受網20は、複数本の縦桟部材23と、複
数本の横桟部材24,25とが穀粒漏下用の目合を扱胴
3の周方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成するように、
かつ、全ての目合いの大きさを同一又はほぼ同一にする
ように格子状態に組み合った格子受網になっており、軸
芯3aまわりで回動する扱胴3との共働によって刈取り
穀稈を脱穀し、脱穀処理物を前記目合いから漏下させて
揺動選別装置6に供給する。
の縦桟部材23a,23bと、この縦桟部材23a,2
3bに対して扱胴周方向に一直線状に並ぶ穂先側分割格
子受網20bの1本の縦桟部材23aとにより、受網2
0全体としての1本の縦桟部材23を形成し、株元側分
割格子受網20aの第1横桟部材24及び第2横桟部材
25と、穂先側分割格子受網20bの第1横桟部材24
及び第2横桟部材25とのそれぞれにより、受網20全
体としての1本の横桟部材24,25を形成してある。
これにより、受網20は、複数本の縦桟部材23と、複
数本の横桟部材24,25とが穀粒漏下用の目合を扱胴
3の周方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成するように、
かつ、全ての目合いの大きさを同一又はほぼ同一にする
ように格子状態に組み合った格子受網になっており、軸
芯3aまわりで回動する扱胴3との共働によって刈取り
穀稈を脱穀し、脱穀処理物を前記目合いから漏下させて
揺動選別装置6に供給する。
【0026】前記受網20は、図2〜図4及び図6に示
す取付け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成
してある。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前
受網ガイド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受
網ガイド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド3
1及び後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,
33aよりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3a
に沿う方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド
31の受網支持部31aに連結する前支持部材35a
と、後受網ガイド33の受網支持部33aに連結する後
支持部材35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイ
ド31と後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36と
にわたって受網20を載置するようにしてある。つま
り、受網20の複数本の縦桟部材23のうちの最も受網
前端側に位置する縦桟部材23を、前記前受網ガイド3
1の受網支持部31aに載せて受け止め支持させる。受
網20の複数本の縦桟部材23のうちの最も受網後端側
に位置する縦桟部材23を、前記後受網ガイド33の受
網支持部33aに載せて受け止め支持させる。前記位置
決めピン21aによって係合し合う株元側分割格子受網
20aの前記枠体21と、穂先側分割格子受網20bの
前記枠体22とを、前記支持杆34に載せて受け止め支
持させる。株元側分割格子受網20aの第2縦桟部材2
3bの株元側端部の下端側に備えさせてある載置突起2
3cを、下舌板36の内面側に載せて受け止め支持させ
る。
す取付け構造に基づいて脱穀部に取り付けるように構成
してある。すなわち、扱室2の前側壁30の内面側に前
受網ガイド31を、扱室2の後側壁32の内面側に後受
網ガイド33をそれぞれ支持させ、前記前受網ガイド3
1及び後受網ガイド33それぞれの受網支持部31a,
33aよりも低レベルに位置するとともに扱胴軸芯3a
に沿う方向の丸鋼材で成る支持杆34を、前受網ガイド
31の受網支持部31aに連結する前支持部材35a
と、後受網ガイド33の受網支持部33aに連結する後
支持部材35bとにわたって取り付け、前記前受網ガイ
ド31と後受網ガイド33と支持杆34と下舌板36と
にわたって受網20を載置するようにしてある。つま
り、受網20の複数本の縦桟部材23のうちの最も受網
前端側に位置する縦桟部材23を、前記前受網ガイド3
1の受網支持部31aに載せて受け止め支持させる。受
網20の複数本の縦桟部材23のうちの最も受網後端側
に位置する縦桟部材23を、前記後受網ガイド33の受
網支持部33aに載せて受け止め支持させる。前記位置
決めピン21aによって係合し合う株元側分割格子受網
20aの前記枠体21と、穂先側分割格子受網20bの
前記枠体22とを、前記支持杆34に載せて受け止め支
持させる。株元側分割格子受網20aの第2縦桟部材2
3bの株元側端部の下端側に備えさせてある載置突起2
3cを、下舌板36の内面側に載せて受け止め支持させ
る。
【0027】〔別実施形態〕図11は、別の実施形態を
備える受網20を示す。この受網20は、図9及び図1
0などに示す受網20と同様に、複数本の縦桟部材23
と、複数本の横桟部材24,25とが処理物漏下用の目
合を扱胴3の周方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成する
ように格子状態に組み合った格子受網に構成してある。
しかし、図9及び図10などに示す受網20とは次の点
で相違している。
備える受網20を示す。この受網20は、図9及び図1
0などに示す受網20と同様に、複数本の縦桟部材23
と、複数本の横桟部材24,25とが処理物漏下用の目
合を扱胴3の周方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成する
ように格子状態に組み合った格子受網に構成してある。
しかし、図9及び図10などに示す受網20とは次の点
で相違している。
【0028】前記複数本の縦桟部材23のうちの受網前
端側に位置する一部の前側縦桟部材23は縦桟部材間隔
D1で扱胴軸芯3aに沿う方向に並び、この前側縦桟部
材23よりも後側に位置する複数本の縦桟部材23は前
記縦桟部材間隔D1よりも小さい間隔の縦桟部材間隔D
2で扱胴軸芯3aに沿う方向に並ぶように縦桟部材23
の配列を設定してある。また、全ての横桟部材24は均
一な横桟部材間隔で扱胴3の周方向に並ぶように横桟部
材24の配列を設定してある。これにより、この受網2
0では、前端側での処理物漏下用目合いの大きさが後端
側での目合いの大きさよりも大になっており、脱穀処理
物を受網3の前側では後側よりも漏下しやすくしながら
漏下させて揺動選別装置6に供給する。
端側に位置する一部の前側縦桟部材23は縦桟部材間隔
D1で扱胴軸芯3aに沿う方向に並び、この前側縦桟部
材23よりも後側に位置する複数本の縦桟部材23は前
記縦桟部材間隔D1よりも小さい間隔の縦桟部材間隔D
2で扱胴軸芯3aに沿う方向に並ぶように縦桟部材23
の配列を設定してある。また、全ての横桟部材24は均
一な横桟部材間隔で扱胴3の周方向に並ぶように横桟部
材24の配列を設定してある。これにより、この受網2
0では、前端側での処理物漏下用目合いの大きさが後端
側での目合いの大きさよりも大になっており、脱穀処理
物を受網3の前側では後側よりも漏下しやすくしながら
漏下させて揺動選別装置6に供給する。
【0029】図12は、さらに別の実施形態を備える受
網20を示す。この受網20は、図9及び図10に示す
受網20と同様に、複数本の縦桟部材23と、複数本の
横桟部材24,25とが穀粒漏下用の目合を扱胴3の周
方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成するように格子状態
に組み合った格子受網に構成してある。しかし、図9及
び図10などに示す受網20とは次の点で相違してい
る。
網20を示す。この受網20は、図9及び図10に示す
受網20と同様に、複数本の縦桟部材23と、複数本の
横桟部材24,25とが穀粒漏下用の目合を扱胴3の周
方向及び軸芯方向に並ぶ状態に形成するように格子状態
に組み合った格子受網に構成してある。しかし、図9及
び図10などに示す受網20とは次の点で相違してい
る。
【0030】前記複数本の縦桟部材23が揺動選別装置
6のうちの前記グレンパン6bの終端部からチャフシー
ブ6cの始端部に至る第1選別装置部分の上方において
は縦桟部材間隔D1で扱胴軸芯方向に並び、揺動選別装
置6のうちの前記第1選別装置部分よりも選別始端側及
び選別終端側に位置する選別装置部分の上方においては
前記縦桟部材間隔D1よりも小さい間隔の縦桟部材間隔
D2で扱胴軸芯方向に並ぶように縦桟部材23の配列を
設定してある。すなわち、前記複数個の処理物漏下用目
合いのうちの前記第1選別装置部分の上方に対応する目
合いの大きさを、前記第1選別装置部分以外の選別装置
部分に対応する目合いの大きさよりも大にしてある。こ
れにより、この受網20は、脱穀処理物を扱室2のうち
の前記第1選別装置部分に対応する扱室前側部分ではこ
の扱室前側部分よりも後側に位置する扱室後側部分より
も漏下しやすくしながら漏下させて揺動選別装置6に供
給する。
6のうちの前記グレンパン6bの終端部からチャフシー
ブ6cの始端部に至る第1選別装置部分の上方において
は縦桟部材間隔D1で扱胴軸芯方向に並び、揺動選別装
置6のうちの前記第1選別装置部分よりも選別始端側及
び選別終端側に位置する選別装置部分の上方においては
前記縦桟部材間隔D1よりも小さい間隔の縦桟部材間隔
D2で扱胴軸芯方向に並ぶように縦桟部材23の配列を
設定してある。すなわち、前記複数個の処理物漏下用目
合いのうちの前記第1選別装置部分の上方に対応する目
合いの大きさを、前記第1選別装置部分以外の選別装置
部分に対応する目合いの大きさよりも大にしてある。こ
れにより、この受網20は、脱穀処理物を扱室2のうち
の前記第1選別装置部分に対応する扱室前側部分ではこ
の扱室前側部分よりも後側に位置する扱室後側部分より
も漏下しやすくしながら漏下させて揺動選別装置6に供
給する。
【図1】脱穀機全体の縦断側面図
【図2】脱穀部の縦断正面図
【図3】脱穀機の一部の縦断側面図
【図4】受網の断面図
【図5】分割格子受網の分離状態を示す説明図
【図6】受網取付け構造の断面図
【図7】株元側分割格子受網の断面図
【図8】穂先側分割格子受網の断面図
【図9】株元側分割格子受網の平面図
【図10】穂先側分割格子受網の平面図
【図11】別の実施形態を備える受網の断面図
【図12】別の実施形態を備える受網の断面図
1 脱穀搬送装置 2 扱室 3 扱胴 6 揺動選別装置 11 送風装置 12 送風装置 20 受網 23 縦桟部材 24,25 横桟部材 D1 受網前側での縦桟部材どうしの間隔 D2 受網後側での縦桟部材どうしの間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 真司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内
Claims (3)
- 【請求項1】 刈取り穀稈の穂先側が脱穀搬送装置によ
って扱室の受網と扱胴との間を移送されて脱穀処理する
脱穀部と、前記受網から漏下した脱穀処理物を揺動選別
装置によって移送しながらこの揺動選別装置と選別風と
によって選別処理する選別部とを備える脱穀機であっ
て、 前記受網を、扱胴周方向に沿う縦桟部材の複数と、扱胴
軸芯方向に沿う横桟部材の複数とが組み合って成る格子
受網に構成し、 前記揺動選別装置による粗選別処理物に作用する選別風
を供給する送風装置と、前記揺動選別装置による精選別
処理物に作用する選別風を供給する送風装置とを備えて
ある脱穀機。 - 【請求項2】 前記格子受網の前側での目合いを後側で
の目合いよりも大にしてある請求項1記載の脱穀機。 - 【請求項3】 受網前側での前記縦桟部材どうしの間隔
を受網後側での前記縦桟部材どうしの間隔よりも大にし
てある請求項2記載の脱穀機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6490098A JPH11253044A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 脱穀機 |
CN98117878A CN1081437C (zh) | 1997-08-04 | 1998-08-04 | 联合收割机械中的脱粒机 |
KR1019980031706A KR100325474B1 (ko) | 1997-08-04 | 1998-08-04 | 콤바인의탈곡기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6490098A JPH11253044A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 脱穀機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253044A true JPH11253044A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13271419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6490098A Pending JPH11253044A (ja) | 1997-08-04 | 1998-03-16 | 脱穀機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253044A (ja) |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP6490098A patent/JPH11253044A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040527 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |