JP6213828B2 - 脱穀装置の扱胴 - Google Patents

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Description

本発明は、脱穀装置の扱胴に関するものである。
従来、機体の前後方向に延伸する扱胴軸の前端部、中間部、及び後端部に固着された支持部材に、多数の扱歯を立設する前後方向の桟部材を架設した扱胴が試みられている(特許文献1参照)。
また、機体の前後方向に延伸する扱胴軸の前端部、中間部、及び後端部に固着された略六角形状の支持部材の頂点部に、多数の扱歯を立設した前後方向の桟部材を架設し、周方向に隣接する桟部材間の空隙を遮蔽板で閉塞した扱胴が試みられている(特許文献2参照)。
また、機体の前後方向に延伸する扱胴軸の前端部、中間部、及び後端部に固着された支持部材に、多数の扱歯を立設する前後方向の角パイプを架設した扱胴が試みられている。(特許文献3参照)。
特開平11−28019号公報 特開2011−182654号公報 特開2012−165662号公報
しかし、特許文献1に記載された扱胴では、扱室に供給された穀稈が桟部材に絡み、脱粒性能、後方への搬送性能を低下させる虞があった。
また、特許文献2に記載された扱胴では、胴部の断面形状が六角形状であるため、頂点部間の平面部(遮蔽板)の強度が低く、多量の穀稈が扱室に供給された場合に、この穀稈から受ける反力によって、扱胴外周の平面部が変形する虞があった。
また、特許文献3記載に記載された扱胴では、扱歯を立設する部材が角パイプであるために、この角パイプの角部によって穀粒が損傷したり、藁屑が多量に発生する問題がある。
また、特に、上述のような従来の扱胴では、扱室内において脱穀処理物を後方へ搬送する能力が低く、また、扱室内の容積が小さいために、脱穀する穀稈の丈が長い長稈であったり、穀稈が雨露で濡れているような条件では、扱室内において脱穀処理物の詰りが発生したり、扱室内で発生した藁屑に穀粒が混入したまま外部へ排出され、収穫損失を来す問題がある。
そこで、本発明は、脱穀する穀稈が長稈であったり、濡れた穀稈であっても、収穫損失を低減しながら、円滑に脱穀処理できる扱胴を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は次の技術的手段を講じる。
すなわち、請求項1記載の発明は、扱室(10)内に扱胴軸(12)によって回転自在に支持された脱穀装置の扱胴であって、
該脱穀装置の扱胴は、テーパー状の外周面を有する掻込部(16)と、該掻込部(16)の後側に配置される筒部(17)を備え、前記掻込部(16)の外周面に、穀稈を掻き込んで筒部(17)に案内する掻込螺旋(16A)を設け、前記筒部(17)の外周面には、前記扱胴軸(12)の軸心方向に沿って筒部(17)の前部から後部まで延在する凸部(68A)と凹部(69A)を周方向に交互に形成し、前記凸部(68A)の外周面に、前記扱胴軸(12)の軸心方向に所定の間隔をもって立設された複数の扱歯(14)を有するプレート(15)を設け、前記掻込螺旋(16A)の後端部(16D)を、プレート(15)の前端部の近傍に配置し、前記筒部(17)の後端部に、前記筒部(17)よりも直径の大きい皿状の円盤(62)を設け、前記プレート(15)には、第1扱歯(18A)を有する第1プレート(18)と、第2扱歯(19A)を有する第2プレート(19)を備え、該第1プレート(18)と第2プレート(19)を、隣接する凸部(68A)に交互に設け、前記第1扱歯(18A)の間隔よりも第2扱歯(19A)の間隔を大きく設定し、前記第1扱歯(18A)と第2扱歯(19A)を、前記扱胴軸(12)の軸心方向でずらして配置し、前記第1扱歯(18A)の周端部を基部よりも回転方向上手側に位置させ、前記第1扱歯(18A)の回転方向上手側の部位と第1プレート(18)を第1リブ(18C)で連結し、前記第2扱歯(19A)の周端部を基部よりも回転方向上手側に位置させ、前記第2扱歯(19A)の回転方向上手側の部位と第2プレート(19)を第2リブ(19C)で連結したことを特徴とする脱穀装置の扱胴
である。
請求項2記載の発明は、前記掻込螺旋(16A)の後端部を、筒部(17)の周方向におけるプレート(15)の幅内に配置した請求項1記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項3記載の発明は、前記掻込部(16)の外周面と、前記掻込螺旋(16A)の非搬送作用面に、掻込部(16)の周方向に所定の間隔をおいて配置された複数の補強板(16B)を連結し、該補強板(16B)の周方向の配置間隔を、前記掻込螺旋(16A)の前端部(16C)から後端部(16D)に向かうほど狭く設定した請求項1又は請求項2記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項記載の発明は、前記掻込螺旋(16A)には、第1掻込螺旋(76A)と第2掻込螺旋(76B)を備え、前記扱胴軸(12)の軸心方向から視て、第1掻込螺旋(76A)の後端部(16D)を前記第1プレート(18)の周方向の幅の中央部に位置させ、第2掻込螺旋(76B)の後端部(16D)を前記第2プレート(19)の周方向の幅の中央部に位置させた請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項1記載の発明によれば、掻込部(16)の外周面に、穀を掻き込んで筒部(17)に案内する掻込螺旋(16A)を設け、筒部(17)の外周面には、扱胴軸(12)の軸心方向に沿って筒部(17)の前部から後部まで延在する凸部(68A)と凹部(69A)を周方向に交互に形成し、凸部(68A)の外周面に、扱胴軸(12)の軸心方向に所定の間隔をもって立設された複数の扱歯(14)を有するプレート(15)を設け、掻込螺旋(16A)の後端部(16D)を、プレート(15)の前端部の近傍に配置し、筒部(17)の後端部に、筒部(17)よりも直径の大きい皿状の円盤(62)を設け、プレート(15)には、第1扱歯(18A)を有する第1プレート(18)と、第2扱歯(19A)を有する第2プレート(19)を備え、第1プレート(18)と第2プレート(19)を、隣接する凸部(68A)に交互に設け、第1扱歯(18A)の間隔よりも第2扱歯(19A)の間隔を大きく設定し、第1扱歯(18A)と第2扱歯(19A)を、扱胴軸(12)の軸心方向でずらして配置し、第1扱歯(18A)の周端部を基部よりも回転方向上手側に位置させ、第1扱歯(18A)の回転方向上手側の部位と第1プレート(18)を第1リブ(18C)で連結し、第2扱歯(19A)の周端部を基部よりも回転方向上手側に位置させ、第2扱歯(19A)の回転方向上手側の部位と第2プレート(19)を第2リブ(19C)で連結したので、収穫された穀を掻込部(16)から筒部(17)に効率良く引継ぐことができる。また、凹部(69A)によって扱室(10)内の容積が拡大し、扱室(10)内に長稈や濡れた穀稈が供給されても、例えば塊となった藁が凹部(69A)内に退避するなど、脱穀処理物を凹部(69A)内に侵入させることで扱室(10)内での詰りや過負荷状態の発生を少なくし、脱穀作業を円滑に行なうことができ、穀粒の収穫損失を低減することができる。さらに、収穫された穀稈が第2扱歯(19A)の前後間隔を通過しやすくなり、掻込部(16)から後方への穀稈取込み性能が向上し、扱歯の間隔が異なる第1プレート(18)と第2プレート(19)により穀稈に脱粒作用を与えて脱穀することで脱穀性能を更に高めることができる。また、第1扱歯(18A)間を通過した穀稈に第2扱歯(19A)が作用し、第2扱歯(19A)間を通過した脱穀処理物に第1扱歯(18A)が作用するので、未脱穀のまま脱穀装置外に排出される穀粒の量を低減し、脱粒性能を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、掻込螺旋(16A)の後端部を、筒部(17)の周方向におけるプレート(15)の幅内に配置しているので、収穫された穀を掻込部(16)から筒部(17)にさらに効率良く引継ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、掻込部(16)の外周面と、掻込螺旋(16A)の非搬送作用面に、掻込部(16)の周方向に所定の間隔をおいて配置された複数の補強板(16B)を連結し、補強板(16B)の周方向の配置間隔を、掻込螺旋(16A)の前端部(16C)から後端部(16D)に向かうほど狭く設定しているので、多量の穀の押圧によっても掻込螺旋(16A)の変形を防止することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、掻込螺旋(16A)には、第1掻込螺旋(76A)と第2掻込螺旋(76B)を備え、扱胴軸(12)の軸心方向から視て、第1掻込螺旋(76A)の後端部(16D)を第1プレート(18)の周方向の幅の中央部に位置させ、第2掻込螺旋(76B)の後端部(16D)を第2プレート(19)の周方向の幅の中央部に位置させているので、収穫された穀を掻込部(16)から筒部(17)にさらに効率良く引継ぐことができ、収穫された穀の掻込部(16)の外周面上での滞留を防止することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの背面図である。 脱穀装置の前後方向の縦断面左側図である。 扱胴の左側面図である。 扱胴軸の軸心方向から視た扱胴の正面図である。 扱胴軸の軸心方向から視た扱胴の背面図である。 扱胴の平面図である。 扱胴軸の軸心方向から視た扱胴の回転体の背面図である。 外周面の凹部を塞ぐ円弧状の綱板を装着した扱胴の回転体の説明図である。
以下、本発明の汎用コンバインについて添付図面を参照しつつ説明する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
汎用コンバインは、図1〜3に示すように、機体フレーム1の下側には土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上側には脱穀・選別を行なう脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側には圃場の穀を収穫する刈取前処理装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は揚穀筒と横送り筒からなる排出筒7によって外部へ排出される。また、グレンタンク5の前側には操縦者が搭乗する操縦部6が設けられている。
<刈取前処理装置>
刈取前処理装置4は、掻込み装置4Aと、横刈刃装置4Bと、オーガ装置4Cと、フィーダハウス4Dを備えて構成されている。なお、オーガ装置4Cの上方で絡み合った穀を切断するために縦刈刃装置(図示省略)をオーガ装置4Cの左側に装着することもできる。
掻込み装置4Aは、倒伏した穀、大豆やそば等の丈の低い穀、油菜や菜の花等の丈の高い穀をオーガ装置4Cに掻込む装置であり、オーガ装置4Cの全幅とほぼ同一幅に形成され、オーガ装置4Cの上側に設けられている。
横刈刃装置4Bは、掻込み装置4Aで掻込まれた穀の株元を切断する装置であり、オーガ装置4Cの前側下部に設けられ、側面視において前側から後側に緩やかに後上がり傾斜して配置されている。
オーガ装置4Cは、掻込み装置4Aで掻込まれた穀をオーガ装置4Cの左側後部に開口された送込口の前方に寄せ集めてフィーダハウス4Dに引き継ぐ装置であり、フィーダハウス4Dの前方に設けられ、汎用コンバインの機体の全幅とほぼ同一幅に形成されている。また、オーガ装置4Cの左右前側には、分草体4Eが装着されている。
フィーダハウス4Dは、オーガ装置4Cから引継がれた稲、麦、大豆、そば等の穀を脱穀装置3に揚上搬送する装置であり、オーガ装置4Cと脱穀装置3の間に設けられている。
<脱穀装置>
脱穀装置3は、図4等に示すように、上部に穀稈の脱穀を行う扱室10を備え、扱室10の下側に脱穀された穀粒の選別を行なう選別室20を備え、選別室20の後側には、扱室10から排出される排や選別室20から排出されるワラ屑類等を切断する切断処理室80を備え、切断処理室80の後側には、切断処理室80で切断された排等を外部に排出する排出室85を備えて構成されている。
(扱室)
扱室10の前後板10A、10Cには、機体前後方向に延在する扱胴11を架設する扱胴軸12の前後端部がそれぞれ回転自在に軸支され、扱室10の中板10Bには、扱胴11の下側に張設される扱網30が装着されている。なお、中板10Bの上部は、脱穀されながら後方に搬送される穀稈への抵抗を低減するために、上部から基部に向かって円弧状の切欠き部が形成されている。
扱室10で脱穀処理された排は、扱胴11によって後方に搬送された後、扱室10の排出口10Dから外部に排出される。なお、図6,7の円弧状の矢印は、扱胴11の回転方向を示しており、正面視において、扱胴11は時計方向に回転している。
扱胴11は、図5〜8に示すように、回転体31をなし、回転体31は、前部の円錐台状の掻込部16と、後部の筒部17を備えて形成されている。
掻込部16は、扱胴軸12の前端部に溶接等によって固着された前部支持部材13の後面と、後述する扱胴軸12の前側部に溶接等によって固着された第1支持板51の前面に溶接等によって固着されている。
掻込部16の外周面には、供給された穀稈を後側の筒部17に効率良く引継ぐために、周端部が基端部よりも後側に向かって傾斜して形成された掻込螺旋16Aが設けられている。また、掻込螺旋16Aの前面の下部には、掻込螺旋16Aの剛性を高めるために、周方向に所定の間隔をもって略三角形の5枚の補強板16Bが設けられている。なお、補強板16Bの間隔は、前端部16Cから後端部16Dに向かうに従って狭くなっている。
掻込螺旋16Aの後端部16Dは、供給された穀稈を後側の筒部17に効率良く搬送するために、後述する筒部17の外周部に配置された、多数の扱歯14が立設されているプレート15の周方向の幅の略中心に位置させている。
また、掻込部16の外周面には、供給された穀稈を後側の筒部17にさらに効率良く引継ぐために、図7に示すように、一対の第1掻込螺旋76Aと第2掻込螺旋76Bを設けるのが好適である。
この場合、扱胴軸12の軸芯方向視において、第1掻込螺旋76Aの前端部16Cを後述する第2プレート19の周方向の幅の中心部に位置させ、後端部16Dを第1プレート18の周方向の幅の中心部に位置させて、第2掻込螺旋76Bの前端部16Cを第1プレート18の周方向の幅の中心部に位置させ、後端部16Dを第2プレート19の周方向の幅の中心部に位置させて、掻込部16から筒部17に引継がれた穀を第1,2プレート18,19上に立設された第1,2扱歯18A,19Aに素早く引継ぐのが好適である。
筒部17の内周部には、扱胴軸12の前側部に固着された三角板12Aに固定される第1支持板51と、扱胴軸12の中間部に固着された3枚の三角板12Aに固定される第2〜4支持板52〜54と、扱胴軸12の後端部に固着された三角板12Aに固定される第5支持板55を備えている。
また、多量の穀稈の押圧による筒部17の変形を防止するために、筒部17の内周部には、第1支持板51と第2支持板52の中間部に円周状に形成された補強板56が設けられている。補強板56の半径は、扱胴軸12の軸心から後述する支持フレーム60の凹部69の下面に至る長さである。なお、図5,8においては、1枚の補強板56を設けた形態を示しているが、第1支持板材51と第2支持板材52の中間部に前後方向に所定の間隔をもって複数の補強板56を設けることもできる。
さらに、筒部17の後端と扱室10の後板10Cの間の隙間を塞ぎ、穀の扱胴軸12への絡み付きを防止するために、図5,8に示すように、筒部17よりも直径の大きい皿状の絡み付き防止用の円盤62を設けるのが好適である。
第1〜5支持板51〜55は、図9に示すように、扱胴軸12に固着された5枚の三角板12Aを介して、扱胴軸12にボルト等の3本の締結手段58によって固定されている。すなわち、扱胴軸12に固着された三角板12Aを、第1〜5支持板51〜55の中心部に開孔されている三角形状の孔57に通過させながら、扱胴軸12を扱胴11の内部に挿入した後、扱胴軸12と筒部17の回転位相を変えて、各三角板12Aと第1〜5支持板51〜55を3個のボルト等の締結手段58で固定する構成である。
なお、補強板56の中心部にも第1〜5支持板51〜55と同様に、三角形状の孔57が開孔されており、補強板56の孔57に対向する扱胴軸12の部位にも三角板12Aが設けられている。
掻込部16から搬送された多量の穀の詰まりを防止するために、図7,9に示すように、第2〜5支持板52〜55の外周部は、穀の貯留空間を大きくするように凹凸形状に形成されている。図7,9においては、6個の凸部68と、隣接する凸部68の間に6個の凹部69が形成された第2〜5支持板52〜55を示しているが、8又は10個の凸部68と、隣接する凸部68の間に8又は10個の凹部69を形成することもできる。
また、凸部68の周方向の両側と、第1支持板51には、支持フレーム60を固定するボルト等の締結手段61を挿入する孔59が開孔されている。
各凸部68の上面に取付けられ筒部17の前後方向に延在する支持フレーム60は、断面形状をコ字型に形成した2つの鋼材を、その開放側を対向させて嵌合して溶接して角パイプ状に形成されている。支持フレーム60の下面には、第1〜5支持板51〜55に対応する部位に、下方に向かって延出する取付ステー60Aが起立姿勢で溶接等によって固着されており、各取付ステー60Aには、ボルト等の締結手段61を挿入する2つの長孔60Bが開孔されている。
これにより、支持フレーム60を第2〜5支持板52〜55の外周部に形成した凸部68の上面に当てるようにして、第2〜5支持板52〜55側の孔59と支持フレーム60側の長孔60Bに締結手段61を挿入して締結固定する。また、各支持フレーム60の前端部に溶接された取付ステー60Aは、第1支持板51の後側面に当てて、第1支持板51側の孔59と支持フレーム60側の長孔60Bに締結手段61を挿入して締結固定する。なお、支持フレーム60側の長孔60Bを利用して、第2〜5支持板52〜55の凸部68の上面に対する支持フレーム60の位置を筒部17の直径方向に調節することができる。
このようにして固定された支持フレーム60の上面から、第2〜5支持板52〜55の外周部に形成された凹部69に沿い、この支持フレーム60に隣接する支持フレーム60の上面に至るように屈折成形した鋼板65を設ける。
鋼板65の両端部にはボルト等の締結手段を挿入する孔67が開孔されており、一方、各支持フレーム60の上面の内側面の両側部には、ウエルドナット60Cが溶接等により固着されている。鋼板65の両端部を、隣接する支持フレーム60の上面に載置した後、鋼板65側の孔67と支持フレーム60側のウエルドナット60Cに締結手段66を挿入し、鋼板65を支持フレーム60に締結固定する。
これによって、支持フレーム60の上側に重合する鋼板65の端部を上面とする凸部68Aと、第2〜5支持板52〜55の外周部の凹部に沿う鋼板65の中間部を下面とする凹部69Aが形成される。また、鋼板65において、凸部68Aの上面から凹部69Aの下面へ連続する面を傾斜させ傾斜面70を形成する。なお、扱胴軸12の軸心方向から視て、凸部68Aの上面から凹部69Aの下面へ連続する傾斜面70は、凹部69A内における扱胴軸12の軸心を中心とした円周方向での幅が、扱胴軸12の軸心から離れるほど大きくなる。
凸部68Aの外周面には、前後方向に複数の第1扱歯18Aが溶接等によって固着された鋼材等からなる前後方向に延在する板状の第1プレート18と、前後方向に複数の第2扱歯19Aが固着された鋼材等からなる前後方向に延在する板状の第2プレート19が周方向に60度の間隔を持って交互に取付けられている。
第1,2プレート18,19の幅方向両端部には、それぞれ締結手段66を挿入する孔18B,19Bが開孔されている。第1,2プレート18,19の幅方向両端部に開孔した孔18B,19Bと、鋼板65の端部に形成した孔67と、支持フレーム60側のウエルドナット60Cに締結手段66を挿入して共締め状態に締結固定される。なお、筒部17の外周部に搬送された多量の穀の押圧によって、第1,2プレート18,19の前側部の浮き上がりを防止するために、図5,7に示すように、第1,2プレート18,19の前側部には、後側部よりも多くの孔67を開孔するのが好適である。
凸部68Aの外周面に取付けられた第1プレート18の第1扱歯18Aの間隔と、第2プレート19の第2扱歯19Aの間隔は、供給された穀稈の第1,2扱歯18A,19Aへの絡みつきを防止し、脱穀性能を高め、後方への穀稈の搬送を効率的に行うために、第2扱歯19Aの間隔を、第1扱歯18Aの間隔に対して2倍の間隔とし、第1扱歯18Aと第2扱歯19Aの位相を1/2位相(1/2間隔)相違させて、側面視において、第1扱歯18Aと第2扱歯19Aが相互に重ならないようにしている。なお、第2扱歯19Aの間隔を、第1扱歯18Aの間隔に対して3倍、4倍の間隔とすることもできる。
第1,2扱歯18A,19Aは、供給された穀稈の絡みつきによる脱穀性能の低下を防止するために、円柱状に形成するのが好適である。また、第1,2扱歯18A、19Aは、図7に示すように、扱胴軸12から離れるほど扱胴11の回転方向上手側に位置するように約15度傾斜させた後退角を持ってそれぞれ第1プレート18、19に固着されている。なお、扱胴11の前側部で脱穀性能を高め、扱胴11の後側部で穀稈の搬送性能を高めるためには、第1,2プレート18、19の第2支持板52よりも前側に位置する部位に固着された扱歯18A、19Aの後退角を小さくし、プレート18、19の第2支持板52よりも後側に位置する部位に固着された扱歯18A、19Aの後退角を大きくするのが好適である。さらに、第1,2扱歯18A,19Aの変形を防止するために、第1,2扱歯18A,19Aにおける扱胴11の回転方向上手側には、第1,2扱歯18A,19Aを補強するリブ(請求項における「第1リブ」,「第2リブ」)18C,19Cが、第1,2扱歯18A,19Aと第1,2プレート18,19にわたって溶接されている。
以上の構成により、扱胴軸12に支持された筒部17の外周面に、扱胴軸12の軸心方向に沿う凸部68Aと凹部69Aが交互に形成され、凸部68Aに多数の棒状の第1,2扱歯18A,19Aが備えられる。
(円形扱胴への組替構成)
次に、脱穀処理される穀の種類に応じて、筒部17の凹部69Aによって形成される貯留空間を塞ぎ、筒部17の外周面を円形状にする方法について説明する。
図10に示すように、各支持フレーム60の上面間に亘る幅を有した6枚の円弧状の板71を設け、この円弧状の板71の両端部に締結手段66を挿入する孔72を開孔する。この円弧状の板71の曲率半径は、扱胴軸12の軸心から各支持フレーム60の上面に至る長さである。
各支持フレーム60の上面に、鋼板65の両端部を載せ、鋼板65の上面に円弧状の板71の両端部を重ね、さらに板71の上面に第1,2プレート18、19を重ねて締結手段66で共締め状態に締結固定すると、凹部69Aが塞がれ、筒部17は円筒形状となる。すなわち、円弧状の板71を、隣接する凸部68Aの外周面間にわたって装着した状態では、扱胴軸12の軸心方向から視て、筒部17の外周縁が円形形状になる。
なお、図10においては、鋼板65の上面に円弧状の板71を重合した形態を示しているが、各支持フレーム60の上面から鋼板65を取外した後に、各支持フレーム60の上面に、円弧状の板71の両端部を重ね、さらに板71の上面に第1,2プレート18、19を重ねて締結手段66で共締め状態に締結固定することもでき、さらに、鋼板65と円弧状の板71を取外し、支持フレーム60に第1,2プレート18、19だけを締結手段66で締結固定して使用することも可能である。
扱室10の上部には、内面に複数の送塵ガイド42が並設された扱胴カバー40が設けられている。なお、穀稈を後方に効率良く搬送するために、回転レバー46を揺動させることにより送塵ガイド42の傾斜角度を変更することができる。
各送塵ガイド42は、送塵ガイド42の幅方向の略中心に設けられた支軸43に回転自在に支持されており、各送塵ガイド42の右側上部は、前後方向に向かって延在している連結レバー44によって相互に連結されている。連結レバー44の前部は、軸45の下部に溶接等によって固着され、軸45は、扱胴カバー40の外面に設けられた支持部材47に回転自在に支持され、軸45の上部には、連結レバー44に対して略直交して、操縦部6に向かって延在する回転レバー46が溶接等によって固着されている。なお、後方に搬送される穀稈の押圧によって送塵ガイド42の傾斜角度の変動を防止するために、支軸43は、扱胴11の回転方向の上手側に設けるのが好適である。
(選別室)
扱室10の下側には、扱室10から漏下する脱穀処理物を穀粒とそれ以外の藁屑等とに選別するための選別室20が設けられている。選別室20の上部には揺動選別装置21が設けられ、選別室20の下部には揺動選別装置21に空気を送風する唐箕25と、揺動選別装置21から漏下する穀粒を回収する1番受樋28と、揺動選別装置21から漏下する枝梗等が付着した穀粒を回収する2番受樋29とが、前側から後側に向かって設けられている。なお、1番受樋28で回収された穀粒はグレンタンク5に移送され、2番受樋29で回収された穀粒等は扱胴11の前部に移送された後、再び扱胴11によって脱穀される。
揺動選別装置21は、唐箕25の上側に配置された移送棚22と、移送棚22の下流側に配置されたシーブ23と、さらにシーブ23の下流側に配置されたストローラック24を備えて構成されている。
移送棚22は、扱室10から漏下する穀粒を下流側に配置されたシーブ23に移送できればよく、移送棚22の後部を後下がりに傾斜させたり、移送棚22の上面に突起や凹凸を設けたりすることができる。
シーブ23は、移送棚22から移送された穀粒又は扱室10から直接漏下する穀粒と藁屑等の異物とを選別する篩であり、下流側が高くなるように傾斜した薄い板状体からなる固定シーブ部材を揺動選別装置21の揺動方向に所定の間隔を空けて平行に複数並設したものである。
ストローラック24は、シーブ23から漏下しなかった比較的大きな藁屑中から枝梗等が付着した穀粒等を篩い選別する篩である。
唐箕25の送風口は、風割27によって上側風路26Aと下側風路26Bとに区画されている。また、1番受樋28の内部には、グレンタンク5に連通する螺旋コンベア式の1番螺旋軸28Aが配置され、2番受樋29の内部には、扱胴11の前部に連通する螺旋コンベア式の2番螺旋軸29Aが配置されている。
(切断処理室)
選別室20の後側には、扱室10から排出される排や、選別室20から排出されるワラ屑類等を切断するスプレッダ式の切断処理室80が設けられている。切断処理室80には、前部の上下方向中間部に扱室10から排出された排等を切断する回転刃と、前部の下部に起立・倒伏可能な受刃と、受刃の前後側に排等の滞留を防止する排ガイドを備えて構成されている。
(排出室)
切断処理室80の後側には、切断処理室80で受刃を起立して切断された排や、受刃を倒伏して非切断された排を外部に拡散して排出する排出室85が設けられている。排出室85は、切断処理室80から排出された排を拡散する拡散ガイドが装着された前側排出室と、前側排出室の後部に装着された後側排出室を備えて構成されている。
本発明は、コンバインの脱穀装置の扱胴に利用できるものである。
10 扱室
12 扱胴軸
14 扱歯
15 プレート
16 掻込部
16A 掻込螺旋
16B 補強板
16C 前端部
16D 後端部
17 筒部
18 第1プレート
18A 第1扱歯
18C 第1リブ
19 第2プレート
19A 第2扱歯
19C 第2リブ
68A 凸部
69A 凹部
71 板
76A 第1掻込螺旋
76B 第2掻込螺旋

Claims (4)

  1. 扱室(10)内に扱胴軸(12)によって回転自在に支持された脱穀装置の扱胴であって、
    該脱穀装置の扱胴は、テーパー状の外周面を有する掻込部(16)と、該掻込部(16)の後側に配置される筒部(17)を備え、
    前記掻込部(16)の外周面に、穀を掻き込んで筒部(17)に案内する掻込螺旋(16A)を設け、
    前記筒部(17)の外周面には、前記扱胴軸(12)の軸心方向に沿って筒部(17)の前部から後部まで延在する凸部(68A)と凹部(69A)を周方向に交互に形成し、
    前記凸部(68A)の外周面に、前記扱胴軸(12)の軸心方向に所定の間隔をもって立設された複数の扱歯(14)を有するプレート(15)を設け、
    前記掻込螺旋(16A)の後端部(16D)を、プレート(15)の前端部の近傍に配置し、
    前記筒部(17)の後端部に、前記筒部(17)よりも直径の大きい皿状の円盤(62)を設け、
    前記プレート(15)には、第1扱歯(18A)を有する第1プレート(18)と、第2扱歯(19A)を有する第2プレート(19)を備え、
    該第1プレート(18)と第2プレート(19)を、隣接する凸部(68A)に交互に設け、
    前記第1扱歯(18A)の間隔よりも第2扱歯(19A)の間隔を大きく設定し、
    前記第1扱歯(18A)と第2扱歯(19A)を、前記扱胴軸(12)の軸心方向でずらして配置し、
    前記第1扱歯(18A)の周端部を基部よりも回転方向上手側に位置させ、前記第1扱歯(18A)の回転方向上手側の部位と第1プレート(18)を第1リブ(18C)で連結し、
    前記第2扱歯(19A)の周端部を基部よりも回転方向上手側に位置させ、前記第2扱歯(19A)の回転方向上手側の部位と第2プレート(19)を第2リブ(19C)で連結したことを特徴とする脱穀装置の扱胴。
  2. 前記掻込螺旋(16A)の後端部を、筒部(17)の周方向におけるプレート(15)の幅内に配置した請求項1記載の脱穀装置の扱胴。
  3. 前記掻込部(16)の外周面と、前記掻込螺旋(16A)の非搬送作用面に、掻込部(16)の周方向に所定の間隔をおいて配置された複数の補強板(16B)を連結し、
    該補強板(16B)の周方向の配置間隔を、前記掻込螺旋(16A)の前端部(16C)から後端部(16D)に向かうほど狭く設定した請求項1又は請求項2記載の脱穀装置の扱胴。
  4. 前記掻込螺旋(16A)には、第1掻込螺旋(76A)と第2掻込螺旋(76B)を備え、
    前記扱胴軸(12)の軸心方向から視て、第1掻込螺旋(76A)の後端部(16D)を前記第1プレート(18)の周方向の幅の中央部に位置させ、第2掻込螺旋(76B)の後端部(16D)を前記第2プレート(19)の周方向の幅の中央部に位置させた請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴。
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