JP5270496B2 - 過温度検出回路 - Google Patents

過温度検出回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5270496B2
JP5270496B2 JP2009198218A JP2009198218A JP5270496B2 JP 5270496 B2 JP5270496 B2 JP 5270496B2 JP 2009198218 A JP2009198218 A JP 2009198218A JP 2009198218 A JP2009198218 A JP 2009198218A JP 5270496 B2 JP5270496 B2 JP 5270496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
overtemperature
semiconductor element
switch element
determined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009198218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011047875A (ja
Inventor
健一 岩尾
智宏 田邊
誠一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009198218A priority Critical patent/JP5270496B2/ja
Publication of JP2011047875A publication Critical patent/JP2011047875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5270496B2 publication Critical patent/JP5270496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、過温度検出回路に関する。
従来より、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタといった半導体素子や、半導体素子を用いた回路で短絡が生じると、半導体素子の温度が上昇する。そして、半導体素子の温度が規定温度以上になると、特性が変化したり、信頼性が低下したりするおそれがある。そこで、半導体素子の温度が規定温度以上になるのを防止するために、半導体素子の過温度を検出する過温度検出回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の過温度検出回路は、半導体素子の温度をダイオードにより検出し、検出した温度が規定温度より低い基準温度になると、半導体素子が過温度であると判別する。
特開2006−237331号公報
特許文献1に記載の過温度検出回路は、半導体素子の温度が基準温度に達した時点で、半導体素子が過温度であると判別する。このため、半導体素子の温度が基準温度より大幅に低く、半導体素子の温度が基準温度に達するまでに時間がかかる場合には、短絡が生じたことにより半導体素子の温度が上昇しているにもかかわらず、迅速に半導体素子の過温度を検出できないおそれがあった。
上述の課題を鑑み、本発明は、半導体素子の過温度を迅速に検出できる過温度検出回路を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1)本発明は、半導体素子の過温度を検出する過温度検出回路であって、前記半導体素子の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記半導体素子が過温度であるか否かを判別する過温度判別手段と、を備え、前記過温度判別手段は、前記温度検出手段により検出された温度の単位時間あたりの変化量を予め定めた周期で求め、当該単位時間あたりの変化量が予め定めた第1の値以上である回数を計数し、当該計数値が予め定めた回数に達すると、前記半導体素子が過温度であると判別し、前記単位時間あたりの変化量が前記第1の値未満であれば、予め定めた第2の値を前記計数値から減算することを特徴とする過温度検出回路を提案している。
ここで、半導体素子や半導体素子を用いた回路で短絡が生じた場合、短絡が生じていない場合と比べて、半導体素子の温度の単位時間あたりの上昇値は、大きい。そして、上述のように短絡が生じると、半導体素子の温度の上昇は、半導体素子の駆動が停止するまで続く。
そこで、この発明によれば、半導体素子の過温度を検出する過温度検出回路に、半導体素子の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により検出された温度に基づいて半導体素子が過温度であるか否かを判別する過温度判別手段と、を設けた。そして、過温度判別手段により、温度検出手段により検出された温度の単位時間あたりの変化量を予め定めた周期で求め、単位時間あたりの変化量が第1の値以上である回数を計数し、この計数値が予め定めた回数に達すると、半導体素子が過温度であると判別することとした。
このため、半導体素子の温度の単位時間あたりの変化量が第1の値以上である回数の計数値が予め定めた回数に達した場合には、半導体素子や半導体素子を用いた回路で短絡が生じており、半導体素子が動作し続けると半導体素子の温度が上述の従来例に係る規定温度以上になるとして、半導体素子が過温度であると判別する。したがって、半導体素子の温度が上述の従来例に係る基準温度より大幅に低く、半導体素子の温度が基準温度まで上昇するのに時間がかかる場合であっても、半導体素子の温度の単位時間あたりの変化量が第1の値以上である回数の計数値が予め定めた回数に達した時点で、半導体素子が過温度であると判別することができる。よって、半導体素子の過温度を迅速に検出できる。
また、上述のように短絡が生じた場合に、半導体素子の温度が急激に上昇してしまう場合がある。この場合、上述の従来例のように半導体素子の温度が基準温度に達した時点で半導体素子が過温度であると判別しようとすると、半導体素子が過温度であると判別してから半導体素子の駆動を停止させるまでの期間に、半導体素子の温度が規定温度以上になってしまうおそれがあった。ところが、この発明によれば、上述のように半導体素子の過温度を迅速に検出できるので、上述の従来例と比べて、半導体素子が過温度であると判別するタイミングを早くすることができる。このため、上述の従来例と比べて、半導体素子の駆動を停止させるタイミングも早くすることができるので、半導体素子の温度が規定温度以上になるのをより的確に防止できる。
また、過温度検出回路でノイズが発生することで、半導体素子の温度が上昇したと誤って判定される場合がある。このため、上述の従来例のように半導体素子の温度が基準温度に達した時点で半導体素子が過温度であると判別する場合には、過温度検出回路で発生したノイズにより半導体素子の温度が基準温度に達したと誤って判定され、半導体素子が過温度であると誤って判別されるおそれがあった。
そこで、この発明によれば、過温度判別手段により、単位時間あたりの変化量を予め定めた周期で求め、単位時間あたりの変化量が第1の値以上である回数が予め定めた回数に達すると、半導体素子が過温度であると判別することとした。このため、上述の予め定めた回数を複数回に設定することで、過温度検出回路でノイズが一時的に発生して、半導体素子の温度が基準温度に達したと一時的に誤って判定された場合であっても、半導体素子が過温度であると誤って判別されるのを抑制できる。
)本発明は、(1)の過温度検出回路について、前記過温度判別手段は、前記温度検出手段により検出された温度が第1の基準温度まで上昇すると、前記半導体素子が過温度であると判別することを特徴とする過温度検出回路を提案している。
ここで、半導体素子の温度は、上述のように、半導体素子や半導体素子を用いた回路で短絡が生じた場合には、短絡が生じていない場合と比べて、単位時間あたりの変化量が大きい。ところが、半導体素子の温度は、上述のように短絡が生じていない場合であっても、上述のように短絡が生じている場合と比べて単位時間あたりの変化量は小さいものの、半導体素子や半導体素子を用いた回路の駆動中では上昇する。そして、半導体素子の温度が規定温度以上になると、半導体素子の温度の単位時間あたりの変化量の大小にかかわらず、特性が変化したり、信頼性が低下したりするおそれがある。
そこで、この発明によれば、過温度判別手段により、温度検出手段により検出された温度が第1の基準温度まで上昇すると、半導体素子が過温度であると判別することとした。このため、半導体素子の温度の単位時間あたりの変化量が第1の値より小さい場合であっても、半導体素子が第1の基準温度まで上昇すれば、半導体素子が過温度であると判別する。したがって、第1の基準温度を上述の従来例に係る規定温度より低く設定することで、半導体素子の温度が規定温度以上になるのをさらに的確に防止できる。
)本発明は、(1)または2)の過温度検出回路について、前記温度検出手段により検出された温度が第2の基準温度まで低下すると、前記半導体素子または当該半導体素子を用いた回路で断線が生じたと判別する断線判別手段を備えることを特徴とする過温度検出回路を提案している。
ここで、半導体素子や半導体素子を用いた回路で断線が生じると、これら半導体素子や半導体素子を用いた回路を駆動できず、半導体素子の温度が低下する。
そこで、この発明によれば、過温度検出回路に、温度検出手段により検出された温度が第2の基準温度まで低下すると、半導体素子または半導体素子を用いた回路で断線が生じたと判別する断線判別手段を設けた。このため、半導体素子または半導体素子を用いた回路で断線が生じたことを検知できる。
本発明によれば、半導体素子の過温度を迅速に検出できるとともに、半導体素子の温度が規定温度以上になるのをより的確に防止できる。
本発明の第1実施形態に係る過温度検出回路の回路図である。 前記過温度検出回路による過温度検出処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る過温度検出処理のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る過温度検出回路による温度異常検出処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る過温度検出回路1の回路図である。過温度検出回路1は、抵抗R1、R2と、制御部10と、駆動部20と、を備え、スイッチ素子Q1の過温度を検出する。
スイッチ素子Q1、Q2は、NPN型トランジスタで構成され、スイッチ素子Q1のコレクタには、電圧源VDDが接続され、スイッチ素子Q2のエミッタには、基準電位源GNDが接続される。スイッチ素子Q1のエミッタと、スイッチ素子Q2のコレクタとには、出力端子OUTが接続される。スイッチ素子Q1、Q2のベースには、駆動部20が接続される。これらスイッチ素子Q1、Q2は、駆動部20から供給される駆動信号に応じてスイッチングし、出力端子OUTから電圧が出力される。なお、本実施形態では、上述の従来例と同様に、スイッチ素子Q1の温度が規定温度以上になると、スイッチ素子Q1の特性が変化したり、スイッチ素子Q1の信頼性が低下したりするものとする。
抵抗R2は、自身の温度が上昇するに従って抵抗値が低下するサーミスタで構成され、スイッチ素子Q1の近傍に設けられる。抵抗R2の一端には、基準電位源GNDが接続され、抵抗R2の他端には、抵抗R1を介して電圧源VCCが接続される。抵抗R1と抵抗R2との接続点には、制御部10が接続される。
以上の構成を備える過温度検出回路1は、以下のように動作する。電圧源VCCから供給される電圧は、抵抗R1と抵抗R2との抵抗比に応じて分割され、制御部10に入力される。ここで、上述のように、抵抗R2は、スイッチ素子Q1の近傍に設けられ、自身の温度が上昇するに従って抵抗値が低下する。このため、抵抗R2の抵抗値は、スイッチ素子Q1の温度が上昇するに従って低下するので、制御部10に入力される電圧は、スイッチ素子Q1の温度が上昇するに従って低下する。
制御部10は、平均温度算出処理と過温度検出処理とを所定の周期で繰り返し行う。
平均温度算出処理では、まず、抵抗R1と抵抗R2との接続点から入力される電圧に基づいて、スイッチ素子Q1の温度を求める。具体的には、制御部10は、所定の周期で、抵抗R1と抵抗R2との接続点から入力される電圧をサンプリングし、サンプリングした時刻から所定時間前の時刻までの間にサンプリングした電圧の平均値を求める。
次に、サンプリングした電圧の平均値から、サンプリングした時刻におけるスイッチ素子Q1の平均温度を求め、記憶部(図示省略)に記憶させる。具体的には、記憶部には、サンプリングした電圧の平均値と、スイッチ素子Q1の平均温度と、の対応関係が規定されたテーブルが記憶されており、このテーブルを参照してサンプリングした時刻におけるスイッチ素子Q1の平均温度を求め、記憶部に記憶させる。これによれば、記憶部には、サンプリングした時刻ごとに、スイッチ素子Q1の平均温度が記憶されることとなる。
一方、過温度検出処理では、まず、1.5秒前のスイッチ素子Q1の平均温度に対して、現在のスイッチ素子Q1の平均温度がどれだけ変化したのかを求め、スイッチ素子Q1の平均温度の単位時間あたりの変化量とする。
次に、スイッチ素子Q1の平均温度の単位時間あたりの変化量が予め定めた閾値(本実施形態では、4.5度)以上であるか否かを判別し、予め定めた閾値以上であると連続して判別した回数が予め定めた回数(本実施形態では、10回)に達すると、過温度であると判別する。そして、過温度であると判別した場合には、駆動部20に停止信号を供給して、スイッチ素子Q1、Q2をオフ状態にさせて、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させる。
上述の過温度検出処理について、図2を用いて以下に詳述する。
ステップS1において、スイッチ素子Q1、Q2が駆動中であるか否かを判別する。そして、駆動中であると判別した場合には、ステップS2に移り、駆動中ではないと判別した場合には、ステップS6に移る。
ステップS2において、現在のスイッチ素子Q1の平均温度が、1.5秒前のスイッチ素子Q1の平均温度より4.5度以上高いか否かを判別する。そして、高いと判別した場合には、ステップS3に移り、高くないと判別した場合には、ステップS6に移る。
ステップS3において、記憶部(図示省略)に設けられたカウンタに1を加算し、ステップS4に移る。
ステップS4において、カウンタに格納されている値が10であるか否かを判別する。そして、10であると判別した場合には、ステップS5に移り、10ではないと判別した場合には、過温度検出処理を終了する。
ステップS5において、スイッチ素子Q1が過温度であると判別し、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させ、過温度検出処理を終了する。
ステップS6において、カウンタを「0」にクリアし、過温度検出処理を終了する。
以上の過温度検出回路1によれば、以下の効果を奏することができる。
制御部10により、図2に示した過温度検出処理を行って、スイッチ素子Q1の平均温度の単位時間あたりの変化量が4.5度以上の場合、すなわち現在のスイッチ素子Q1の平均温度が1.5秒前のスイッチ素子Q1の平均温度より4.5度以上高い場合、カウンタに1を加算し、カウンタに格納されている値が10になった時点で、スイッチ素子Q1が過温度であると判別する。このため、スイッチ素子Q1の温度が上述の従来例に係る基準温度より大幅に低く、スイッチ素子Q1の温度が基準温度まで上昇するのに時間がかかる場合であっても、上述の平均温度算出処理と過温度検出処理とを繰り返し高速に実行することで、スイッチ素子Q1の過温度を迅速に検出できる。
また、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で短絡が生じた場合に、スイッチ素子Q1の温度が急激に上昇してしまう場合がある。この場合、上述の従来例のようにスイッチ素子Q1の温度が基準温度に達した時点でスイッチ素子Q1が過温度であると判別しようとすると、スイッチ素子Q1が過温度であると判別してからスイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させるまでの期間に、スイッチ素子Q1の温度が規定温度以上になってしまうおそれがあった。ところが、過温度検出回路1によれば、上述のようにスイッチ素子Q1の過温度を迅速に検出できるので、上述の従来例と比べて、スイッチ素子Q1が過温度であると判別するタイミングを早くすることができる。このため、上述の従来例と比べて、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させるタイミングも早くすることができるので、スイッチ素子Q1の温度が規定温度以上になるのをより的確に防止できる。
また、図2に示した過温度検出処理では、ステップS2において現在のスイッチ素子Q1の平均温度が1.5秒前のスイッチ素子Q1の平均温度より4.5度以上高いと、10回連続して判別した場合にのみ、スイッチ素子Q1が過温度であると判別し、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させる。このため、過温度検出回路1にノイズが発生するなどによりステップS2において高いと一時的に判別された場合であっても、スイッチ素子Q1が過温度であると誤って検出するのを防止でき、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を誤って停止させるのを防止できる。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態に係る過温度検出処理のフローチャートである。
ステップS11〜S16のそれぞれにおいて、図2に示したステップS1〜S6のそれぞれと同様の処理を行う。ただし、ステップS12では、高くないと判別した場合には、ステップS17に移る。
ステップS17において、カウンタに格納されている値が「0」より大きいか否かを判別する。そして、「0」より大きいと判別した場合には、ステップS18に移り、「0」より大きくはないと判別した場合には、過温度検出処理を終了する。
ステップS18において、カウンタから1を減算し、過温度検出処理を終了する。
図3に示した本発明の第2実施形態に係る過温度検出処理を行うことで、図2に示した本発明の第1実施形態に係る過温度検出処理を行う場合に奏することのできる効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
図2に示した本発明の第1実施形態に係る過温度検出処理を行う場合、ステップS2において高くないと判別されると、ステップS6においてカウンタを「0」にクリアしてから過温度検出処理を終了させる。このため、再度、過温度検出処理を行う場合には、カウンタに格納されている値が「0」の状態から再開される。したがって、過温度検出回路1にノイズが発生するなどによりステップS2において高くないと一時的に誤って判別されてしまうと、ステップS2において高いと10回連続して判別されるまで、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させることができない。
これに対して、図3に示した本発明の第2実施形態に係る過温度検出処理を行う場合、ステップS12において高くないと判別されると、カウンタに格納されている値が「0」より大きければ、ステップS18においてカウンタから1を減算してから過温度検出処理を終了させる。このため、再度、過温度検出処理を行う場合には、カウンタに格納されている値が「0」より大きい状態から再開される場合がある。したがって、過温度検出回路1にノイズが発生するなどによりステップS12において高くないと一時的に誤って判別されてしまっても、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させるまでにステップS12において高いと連続して判別される回数が、図2に示した本発明の第1実施形態に係る過温度検出処理と比べて、少なくなる場合がある。よって、図3に示した本発明の第2実施形態に係る過温度検出処理では、図2に示した本発明の第1実施形態に係る過温度検出処理と比べて、現在のスイッチ素子Q1の平均温度が1.5秒前のスイッチ素子Q1の平均温度より4.5度以上高くないと誤って判別した場合に、この誤った判別によってスイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させるまでの時間が長くなってしまうのを抑制でき、誤った判別による影響を小さくできる。
<第3実施形態>
以下に、本発明の第3実施形態に係る過温度検出回路1Aについて説明する。過温度検出回路1Aは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る過温度検出回路1とは、制御部10の代わりに制御部10Aを備える点が異なる。なお、過温度検出回路1Aについて、過温度検出回路1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
制御部10は、平均温度算出処理と過温度検出処理とを所定の周期で繰り返し行う。これに対して、制御部10Aは、上述の平均温度算出処理と、上述の過温度検出処理と、温度異常検出処理と、を所定の周期で繰り返し行う。
温度異常検出処理では、まず、現在のスイッチ素子Q1の平均温度が、90度以上または−40度以下であるかを判別する。そして、90度以上または−40度以下であると連続して判別した回数が予め定めた回数(本実施形態では、60回)に達すると、温度異常であると判別する。そして、温度異常であると判別した場合には、駆動部20に停止信号を供給して、スイッチ素子Q1、Q2をオフ状態にさせて、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させる。なお、上述の規定温度は、90度より高いものとする。
上述の温度異常検出処理について、図4を用いて以下に詳述する。
ステップS21において、スイッチ素子Q1、Q2が駆動中であるか否かを判別する。そして、駆動中であると判別した場合には、ステップS22に移り、駆動中ではないと判別した場合には、ステップS26に移る。
ステップS22において、現在のスイッチ素子Q1の平均温度が、90度以上または−40度以下であるか否かを判別する。そして、90度以上または−40度以下であると判別した場合には、ステップS23に移り、90度以上でも−40度以下でもないと判別した場合には、ステップS26に移る。
ステップS23において、記憶部(図示省略)に設けられた特定カウンタに1を加算し、ステップS24に移る。
ステップS24において、特定カウンタに格納されている値が60であるか否かを判別する。そして、60であると判別した場合には、ステップS25に移り、60ではないと判別した場合には、温度異常検出処理を終了する。
ステップS25において、スイッチ素子Q1に温度異常が発生していると判別し、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させ、温度異常検出処理を終了する。ここで、スイッチ素子Q1に温度異常が発生しているとは、以下に示す第1の状態または第2の状態のいずれかを示す。
第1の状態とは、ステップS22においてスイッチ素子Q1の温度が90度以上であると連続して判別された回数が60回になった状態のことである。一方、第2の状態とは、ステップS22においてスイッチ素子Q1の温度が−40度以下であると判別された回数が60回になった状態のことである。
ステップS26において、特定カウンタを「0」にクリアし、温度異常検出処理を終了する。
なお、制御部10Aは、上述のように、平均温度算出処理と、図2に示した過温度検出処理と、図4に示した温度異常検出処理とを所定の周期で繰り返し行う。
スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で短絡が生じた場合には、スイッチ素子Q1の平均温度の単位時間あたりの変化量が4.5度以上となり、カウンタに格納されている値が10になるタイミングが、特定カウンタに格納されている値が60になるタイミングより早くなる。このため、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で短絡が生じた場合には、スイッチ素子Q1、Q2の駆動の停止は、図2に示したステップS5において行われる。
一方、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で短絡および断線は生じていないが、これらが駆動されることでスイッチ素子Q1の温度が90度以上に上昇した場合には、特定カウンタに格納されている値が60になるタイミングが、カウンタに格納されている値が10になるタイミングより早くなる。このため、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で短絡は生じていないが、これらが駆動されることでスイッチ素子Q1の温度が90度以上に上昇した場合には、スイッチ素子Q1、Q2の駆動の停止は、図4に示したステップS25において行われる。
また、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で断線が生じた場合には、特定カウンタに格納されている値が60になるタイミングが、カウンタに格納されている値が10になるタイミングより早くなる。このため、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で断線が生じた場合には、スイッチ素子Q1、Q2の駆動の停止は、図4に示したステップS25において行われる。
以上の過温度検出回路1Aによれば、図1に示した本発明の第1実施形態に係る過温度検出回路1が奏することのできる効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
制御部10Aにより、図4に示した温度異常検出処理を行って、スイッチ素子Q1の平均温度が90度以上の場合、特定カウンタに1を加算する。そして、特定カウンタに格納されている値が60になった時点で、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で短絡は生じていないが、これらが駆動されることでスイッチ素子Q1の温度が上昇し、スイッチ素子Q1が過温度であると判別する。このため、スイッチ素子Q1の温度の単位時間あたりの変化量が4.5度未満であっても、スイッチ素子Q1の平均温度が90度以上であると連続して判別した回数が60回に達すると、スイッチ素子Q1が過温度であると判別することができ、スイッチ素子Q1の温度が規定温度異常になるのをさらに的確に防止できる。
また、制御部10Aにより、図4に示した温度異常検出処理を行って、スイッチ素子Q1の平均温度が−40度以下の場合、特定カウンタに1を加算する。そして、特定カウンタに格納されている値が60になった時点で、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で断線が生じたと判別する。このため、スイッチ素子Q1やスイッチ素子Q1を用いた回路で断線が生じたことを検知できる。
また、図4に示した温度異常検出処理では、ステップS22においてスイッチ素子Q1の平均温度が90度以上または−40度以下であると、60回連続して判別した場合にのみ、スイッチ素子Q1に温度異常が発生していると判別し、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を停止させる。このため、過温度検出回路1Aにノイズが発生するなどによりステップS22において90度以上でも−40度以下でもないと一時的に判別された場合であっても、スイッチ素子Q1に温度異常が発生していると誤って検出するのを防止でき、スイッチ素子Q1、Q2の駆動を誤って停止させるのを防止できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の各実施形態では、過温度を検出する対象は、NPN型トランジスタで構成されるスイッチ素子Q1としたが、これに限らず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、ダイオードといった半導体素子や、このような半導体素子が集積された半導体チップであればよい。
また、上述の各実施形態では、自身の温度が上昇するに従って抵抗値が低下するサーミスタで抵抗R2を構成したが、これに限らない。例えば、抵抗R2を、自身の温度が上昇するに従って抵抗値が上昇するサーミスタや、自身の温度が上昇するに従って順方向電圧が低下するダイオードや、熱電対で構成してもよい。
また、上述の各実施形態では、スイッチ素子Q1が過温度であると判別するのは、カウンタに格納されている値が「10」になった時点としたが、この「10」という値は、適宜設定可能である。
また、上述の第3実施形態では、スイッチ素子Q1に温度異常が発生していると判別するのは、特別カウンタに格納されている値が「60」になった時点としたが、この「60」という値は、適宜設定可能である。
また、上述の第1実施形態ではステップS4において、上述の第2実施形態ではステップS14において、現在のスイッチ素子Q1の平均温度が「1.5秒」前のスイッチ素子Q1の平均温度より「4.5度」以上高いか否かを判別したが、これら「1.5秒」という時間や「4.5度」という温度は、適宜設定可能である。
また、上述の第3実施形態では、ステップS22において、スイッチ素子Q1の平均温度が「90度」以上または「−40度」以下であるか否かを判別したが、これら「90度」および「−40度」という温度は、適宜設定可能である。
1、1A;過温度検出回路
10、10A;制御部
20;駆動部
Q1、Q2;スイッチ素子
R1、R2;抵抗

Claims (3)

  1. 半導体素子の過温度を検出する過温度検出回路であって、
    前記半導体素子の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記半導体素子が過温度であるか否かを判別する過温度判別手段と、を備え、
    前記過温度判別手段は、
    前記温度検出手段により検出された温度の単位時間あたりの変化量を予め定めた周期で求め、当該単位時間あたりの変化量が予め定めた第1の値以上である回数を計数し、当該計数値が予め定めた回数に達すると、前記半導体素子が過温度であると判別し、
    前記単位時間あたりの変化量が前記第1の値未満であれば、予め定めた第2の値を前記計数値から減算することを特徴とする過温度検出回路。
  2. 前記過温度判別手段は、前記温度検出手段により検出された温度が第1の基準温度まで上昇すると、前記半導体素子が過温度であると判別することを特徴とする請求項に記載の過温度検出回路。
  3. 前記温度検出手段により検出された温度が第2の基準温度まで低下すると、前記半導体素子または当該半導体素子を用いた回路で断線が生じたと判別する断線判別手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の過温度検出回路。
JP2009198218A 2009-08-28 2009-08-28 過温度検出回路 Active JP5270496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009198218A JP5270496B2 (ja) 2009-08-28 2009-08-28 過温度検出回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009198218A JP5270496B2 (ja) 2009-08-28 2009-08-28 過温度検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011047875A JP2011047875A (ja) 2011-03-10
JP5270496B2 true JP5270496B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=43834344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009198218A Active JP5270496B2 (ja) 2009-08-28 2009-08-28 過温度検出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5270496B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7165974B2 (ja) 2018-12-18 2022-11-07 鈴健興業株式会社 流体放出システム

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102085042B1 (ko) * 2016-01-18 2020-03-05 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 측정 장치 및 측정 방법
CN109413767B (zh) * 2017-08-16 2021-01-26 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电加热装置及其igbt过热保护方法
JP6639720B1 (ja) * 2019-04-09 2020-02-05 日本たばこ産業株式会社 吸引装置に具備される電源ユニット、吸引装置、及び電源ユニットを動作させる方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2646681B2 (ja) * 1988-07-22 1997-08-27 日本電気株式会社 温度監視回路
JPH0284053A (ja) * 1988-09-16 1990-03-26 Fuji Electric Co Ltd 半導体素子用温度検出装置
JPH05284692A (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 Toshiba Corp 回転電機のコイル温度監視装置
JP4177392B2 (ja) * 2006-06-08 2008-11-05 三菱電機株式会社 半導体電力変換装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7165974B2 (ja) 2018-12-18 2022-11-07 鈴健興業株式会社 流体放出システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011047875A (ja) 2011-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5678498B2 (ja) 電力用半導体素子のゲート駆動回路
JP5796450B2 (ja) スイッチングデバイスの制御装置
EP2712084A1 (en) Semiconductor device including short-circuit protection with a variable threshold
JP5270496B2 (ja) 過温度検出回路
US8296093B2 (en) Semiconductor device with thermal fault detection
US8045310B2 (en) Semiconductor device with overcurrent protection
JP6349856B2 (ja) 駆動装置
US9720029B2 (en) Semiconductor device including a sense element and a main element, and current detector circuit using the semiconductor device
US8315021B2 (en) Motor detecting and protecting apparatus and its method
JP2019201523A (ja) 半導体装置
JP2007221473A (ja) スイッチング回路の駆動回路及びスイッチング回路
US9063554B2 (en) Signal determination apparatus and temperature determination apparatus
JP2010104079A (ja) 負荷駆動装置
CN109983679B (zh) 控制装置以及半导体装置
JP2018026908A (ja) 負荷駆動装置、電源供給回路の異常検出方法、及び、電源供給回路
JP5310219B2 (ja) 物理量検出装置
JP6544318B2 (ja) トランジスタ駆動回路
JP6414440B2 (ja) スイッチング素子の駆動装置
JP5321024B2 (ja) スイッチング素子の異常検出装置
JP2006025547A (ja) スイッチング電源装置
JP2009231374A (ja) 集積回路
KR102380617B1 (ko) 과열 검출 회로 및 반도체 장치
JP5187211B2 (ja) 過熱検出回路
JP2003219631A (ja) 電圧駆動型半導体素子の異常検出方法
JP2013165603A (ja) 保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5270496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150