JP6639720B1 - 吸引装置に具備される電源ユニット、吸引装置、及び電源ユニットを動作させる方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御部の温度異常の検出に柔軟に対応できるように制御される吸引装置の電源ユニットを提供する。【解決手段】吸引装置100Aに具備される電源ユニット102であって、バッテリ110と、バッテリ110での充電動作、及び吸引成分源を気化又は霧化させる際のバッテリ110での放電動作を制御する制御部106と、制御部106の温度を測定する温度測定部112と、を備える。制御部106が、充電動作中は第1周期で、放電動作中は第2周期で制御部106の温度を温度測定部112に測定させ、当該測定の結果に応じて、電源ユニット102の温度状態を判定する。【選択図】図1A

Description

本開示は、吸引装置に具備される電源ユニット、吸引装置、及び電源ユニットを動作させる方法に関する。より詳細には、ユーザが吸引するエアロゾル又は香味が付与されたエアロゾルのような吸引成分を生成するための吸引装置に具備される電源ユニット、当該吸引装置、及び当該電源ユニットを動作させる方法に関する。
従来、吸引装置の作動時において、ユーザが操作をするのに安全かどうかを判定する手法が知られている。例えば、特許文献1には、コンピュータが、温度センサによって周期的に読み取られる周囲の環境温度を温度閾値と比較することにより、電子蒸気供給装置の安全性を判定する手法が開示される。
特開2017−079747号公報
一般的な電子たばこやネブライザー等の吸引装置では、ユーザの吸引動作が検出されると、吸引成分源を迅速に霧化させるために、ヒータの温度を速やかに上昇させる必要がある。ヒータの温度を上昇させるには、ヒータに大きな電流を印加して消費電力を大きくする必要がある。そのような場合、電子回路モジュールで構成される制御部にも同様に大きな電流が流れることになるので、制御部に温度異常が発生することがある。
制御部の温度異常の状態が継続されると、制御部が異常状態となり、ひいては吸引装置自体の故障(使用不可等)につながる。そこで、制御部に温度異常が発生するような場合には、吸引装置自体の故障を回避するために、温度異常を迅速に検出することが望ましい。特に、制御部に大きな電流が印加される場面として、主に、バッテリの充電中及び放電中の2つのケースが想定されるので、当該2つのケースのそれぞれに対し、温度異常を迅速に検出することが望ましい。
制御部の温度異常を迅速に検出するための方法の一例は、制御部の温度を短周期で測定することである。しかしながら、一般的な電子たばこやネブライザー等の吸引装置では、バッテリを収納するスペースが物理的に限られるのが通常である。この点、短周期の測定を可能とするような大容量のバッテリを収容することは困難である。仮に制御部の温度を短周期で測定する方式を採用したとしても、バッテリの持ちが悪くなるという問題も生じる。
本開示は上記の点に鑑みてなされたものである。すなわち、本開示は、制御部の温度異常の検出に柔軟に対応できるように制御される吸引装置の電源ユニットを提供することを目的の1つとする。また、本開示は、バッテリの収納スペースが小さいという物理的な制約がある場合でも、バッテリ性能を維持及び向上できる吸引装置の電源ユニットを提供することを目的の1つとする。更に、本開示は、これらのような電源ユニットを具備した吸引装置を提供することを目的の1つとする。
加えて、本開示は、省エネルギーや環境保全の観点にも配慮した、電源ユニット及び電源ユニットを具備した吸引装置を提供することも別の目的の1つとする。より詳しくは、バッテリ寿命をより長期化し、各種機器の故障を予防して機器寿命をより長期化することにより、物品の廃棄の頻度を少なくすること、また、吸引成分源の不要な消費を防止して環境に優しい電源ユニットや吸引装置を提供することを目的の1つとする。
上述した課題を解決するため、本開示の一実施形態によれば、吸引装置に具備される電源ユニットであって、バッテリと、前記バッテリでの充電動作、及び吸引成分源を気化又は霧化させる際の前記バッテリでの放電動作を制御する制御部と、前記制御部の温度を測定する温度測定部と、を備え、前記制御部が、前記充電動作中は第1周期で、前記放電動作中は第2周期で前記制御部の温度を前記温度測定部に測定させ、当該測定の結果に応じて、前記電源ユニットの温度状態を判定する、ことを特徴とした電源ユニットが提供される。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記第1周期が前記第2周期よりも長い。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記温度状態が温度異常であると判定された場合に、前記制御部が、前記バッテリに前記充電動作又は前記放電動作を停止させる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記制御部が、更に、前記放電動作が停止された後、ユーザによるパフ動作が検出された場合に、前記制御部の温度を前記温度測定部に測定させ、前記測定された温度が予め決められた第1正常温度範囲内にある場合に、前記バッテリに前記放電動作を再開させる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記制御部が、更に、予め決められた禁止回数のパフ動作にわたり温度異常の検出を繰り返した場合に、前記バッテリに恒久的に前記放電動作を禁止させる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記制御部が、更に、前記充電動作が停止された後、当該電源ユニットが外部電源に接続されたことを検出した場合に、前記温度測定部により前記制御部の温度を測定し、前記測定された温度が予め決められた第2正常温度範囲内にある場合に、前記バッテリに前記充電動作を再開させる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記制御部が、更に、予め決められた禁止回数の充電動作にわたり温度異常を検出した場合に、前記バッテリに恒久的に前記充電動作を禁止させる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記放電動作中又は前記充電動作中に、前記温度測定部により前記測定された前記制御部の温度が、予め決められた連続回数にわたり、前記放電動作中の第1正常温度範囲外又は前記充電動作中の第2正常温度範囲外となることを前記測定結果が示す場合に、前記制御部は、前記温度状態が温度異常であることを判定する。
一実施形態の電源ユニットにおいて、通知部を更に備え、前記温度状態が温度異常であると判定された場合に、前記制御部が前記通知部に温度異常を通知させる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記第1正常温度範囲が前記第2正常温度範囲とは異なる。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記第1正常温度範囲が、前記第2正常温度範囲よりも広い。
一実施形態において、前記温度測定部は、当該電源ユニットが更に備える温度センサを用いて構成される。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記温度測定部は、前記制御部が備えるダイオードの温度特性を用いて前記制御部の温度を測定するように構成される。
一実施形態の電源ユニットにおいて、前記温度測定部は、当該電源ユニットが備えるPTCサーミスタの温度特性を用いて前記制御部の温度を測定するように構成される。
一実施形態の電源ユニットにおいて、上述の電源ユニットが着脱可能に連結された吸引装置が提供される。
また、本開示の一実施形態によれば、吸引装置に具備される電源ユニットを動作させる方法であって、前記電源ユニットが、バッテリでの充電動作、及び吸引成分源を気化又は霧化させる際の前記バッテリでの放電動作を制御する制御部を備え、当該方法が、前記制御部による、前記充電動作中は第1周期で、前記放電動作中は第2周期で前記制御部の温度をセンサから取得するステップと、前記取得された温度に応じて、前記電源ユニットの温度状態を判定するステップと、を含む、方法が提供される。
一実施形態の方法において、前記第1周期が前記第2周期よりも長い。
一実施形態の方法において、更に、前記制御部による、前記温度状態が温度異常であると判定された場合に、前記バッテリ前記充電動作又は前記放電動作を停止させるステップを含む。
一実施形態の方法において、更に、前記制御部による、前記放電動作中又は前記充電動作中に、前記取得された制御部の温度が、予め決められた連続回数にわたり、前記放電動作中の第1正常温度範囲外又は前記充電動作中の第2正常温度範囲外となることを前記測定結果が示す場合に、前記温度状態が温度異常であることを判定するステップを含む。
一実施形態の方法において、前記第1正常温度範囲が、前記第2正常温度範囲よりも広い。
一実施形態の方法において、前記電源ユニットが更に通知部を備え、更に、前記制御部による、前記温度状態が温度異常であると判定された場合に、前記通知部に温度異常を通知させるステップを含む。
一実施形態の方法において、更に、前記制御部による、前記放電動作が停止された後、ユーザによるパフ動作が検出された場合に、前記制御部の温度を前記センサから取得するステップと、前記温度が予め決められた第1正常温度範囲内にある場合に、前記バッテリに前記放電動作放電を再開させるステップと、を含む。
一実施形態の方法において、更に、前記制御部による、予め決められた禁止回数のパフ動作にわたり温度異常を検出した場合に、前記バッテリに対し、恒久的に前記放電動作を禁止させるステップを含む。
一実施形態の方法において、更に、前記制御部による、前記充電動作が停止された後、当該電源ユニットが外部電源に接続されたことを検出した場合に、前記制御部の温度を前記センサから取得するステップと、前記測定された温度が予め決められた第2正常温度範囲内にある場合に、前記バッテリに前記充電動作を再開させるステップと、含む。
一実施形態の方法において、更に、前記制御部による、予め決められた禁止回数にわたり各々で温度異常を検出した場合に、前記バッテリに対し、恒久的に前記充電動作を禁止させるステップを含む。
更に、本開示の一実施形態によれば、電源ユニットと吸引成分源を霧化または気化させる霧化部とを備える吸引装置であって、前記電源ユニットが、バッテリと、前記バッテリから前記霧化部への給電動作を制御する制御部と、前記制御部の温度を測定する温度測定部と、を備え、前記制御部が、前記霧化部への給電動作中に、予め決められた周期で前記制御部の温度を前記温度測定部に測定させ、当該測定の結果に応じて当該吸引装置の温度状態を推定する、吸引装置が提供される。
一実施形態の吸引装置において、前記温度測定部により前記周期で測定された前記制御部の温度が、予め決められた連続回数にわたり、予め決められた正常温度範囲外となることを前記測定結果が示す場合に、前記制御部は、当該吸引装置の温度状態が温度異常であることを推定する。
一実施形態の吸引装置において、電源ユニットが通知部を更に備え、前記温度状態が温度異常であると推定された場合に、前記制御部が前記通知部に温度異常を通知させる。
一実施形態の吸引装置において、前記霧化部への給電動作中に、前記温度状態が温度異常であると推定された場合に、前記制御部が、前記バッテリに前記給電動作を停止させる。
吸引装置の構成の概略ブロック図である。 吸引装置の構成の概略ブロック図である。 一実施形態に係る電源ユニットに機能的に実装される概略ブロック図である。 一実施形態に係る電源ユニットの動作の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電源ユニットの動作の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電源ユニットの動作の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電源ユニットの動作の例を示すフローチャートである。 充電時温度測定周期と放電時温度測定周期の関係を示す概略図である。 充電時正常温度範囲と放電時正常温度範囲の関係を示す概略図である。 ダイオードの温度特性を示す一例のグラフである。 PTCサーミスタの温度特性を示す一例のグラフである。
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態について詳しく説明する。なお、本開示の実施形態は、電子たばこやネブライザーを含むが、これらに限定されない。本開示の実施形態は、ユーザが吸引するエアロゾル又は香味が付与されたエアロゾルを生成するための様々な吸引装置を含み得る。また、生成される吸引成分源は、エアロゾル以外にも、不可視の蒸気も含み得る。
<吸引装置の基本構造>
図1Aは、本開示の一実施形態に係る吸引装置100Aの構成の概略的なブロック図である。図1Aは、吸引装置100Aが備える各コンポーネントを概略的且つ概念的に示すものであり、各コンポーネント及び吸引装置100Aの厳密な配置、形状、寸法、位置関係等を示すものではない。
図1Aに示されるように、吸引装置100Aは、第1の部材102及び第2の部材104を備える。図示されるように、一例として、第1の部材102は、電源ユニットとしてよく、制御部106、通知部108、バッテリ110、センサ112及びメモリ114を含んでもよい。一例として、第2の部材104は、カートリッジとしてよく、リザーバ116、霧化部118、空気取込流路120、エアロゾル流路121及び吸口部122を含んでもよい。第1の部材102内に含まれるコンポーネントの一部が第2の部材104内に含まれてもよい。第2の部材104内に含まれるコンポーネントの一部が第1の部材102内に含まれてもよい。第2の部材104は、第1の部材102に対して着脱可能に構成されてもよい。或いは、第1の部材102及び第2の部材104内に含まれるすべてのコンポーネントが、第1の部材102及び第2の部材104に代えて、同一の筐体内に含まれてもよい。
第1の部材102である電源ユニットは、通知部108、バッテリ110、センサ112及びメモリ114を備え、制御部106に電気的に接続される。このうち通知部108は、LED等の発光素子、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータ等を含んでもよい。通知部108は、必要に応じて、発光、表示、発声、振動等、及びこれらの組み合わせによって、ユーザに対して様々な態様の通知を行うのがよい。一例では、第1の部材102、第2の部材104、及び吸引装置100Aの温度異常を様々な態様で通知するのがよい。
バッテリ110は、通知部108、センサ112、メモリ114、霧化部118等の吸引装置100Aの各コンポーネントに電力を供給する。特に、ユーザのパフ動作に応じてエアロゾル源を霧化させるようにバッテリ110が霧化部118に電力を給電する。この間、バッテリ110は放電状態となる。他方、バッテリ110は、電源ユニット102が具備する所定のポート(図示せず)を介して外部電源(例えば、USB(Universal Serial Bus)接続可能な充電器)に接続することができる。この間、バッテリ110は充電状態となる。なお、バッテリ110のみを電源ユニット102又は吸引装置100Aから取り外すことができてもよく、新しいバッテリ110と交換することができてもよい。また、電源ユニット102全体を新しい電源ユニット102と交換することによってバッテリ110を新しいバッテリ110と交換することができてもよい。
センサ112は、空気取込流路120及び/又はエアロゾル流路121内の圧力の変動を検知する圧力センサ又は流量を検知する流量センサを含んでもよい。センサ112はまた、リザーバ116等のコンポーネントの重量を検知する重量センサを含んでもよい。センサ112はまた、リザーバ116内の液面の高さを検知するように構成されてもよい。センサ112はまた、バッテリ110のSOC(State of Charge,充電状態)、バッテリ110の放電状態、電流積算値、電圧等を検知するように構成されてもよい。電流積算値は、電流積算法やSOC−OCV(Open Circuit Voltage,開回路電圧)法等によって求められてもよい。センサ112はまた、制御部106の温度を測定する温度センサを含んでもよい。センサ112はまた、ユーザが操作可能な操作ボタン等であってもよい。
制御部106は、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとして構成された電子回路モジュールであってもよい。制御部106は、メモリ114に格納されたコンピュータ実行可能命令に従って吸引装置100Aの動作を制御するように構成されてもよい。制御部106は、必要に応じてメモリ114からデータを読み出して吸引装置100Aの制御に利用し、必要に応じてデータをメモリ114に格納する。また、制御部106は、必要に応じてメモリ114からデータを読み出して吸引装置100Aの制御に利用し、必要に応じてデータをメモリ114に格納する。一例では、制御部106は、吸引装置100Aを用いたユーザによるパフの試行回数を計数してメモリ114に格納してもよい。また、センサ112は、霧化部118への通電時間を積算してもよい。更に、制御部106は、バッテリ110における充電動作又は放電動作に関する各種制御を行うのがよい。
メモリ114は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶媒体である。メモリ114には、上記のようなコンピュータ実行可能命令のほか、吸引装置100A及び/又は電源ユニット102の制御に必要な設定データ等が格納されてもよく、主に制御部106によって使用されてもよい。例えば、メモリ114は、通知部108の制御方法(発光、発声、振動等の態様等)、センサ112により検知された値、霧化部118の加熱履歴等の様々なデータを格納してもよい。
第2の部材104であるカートリッジに関し、リザーバ116は、エアロゾル源を保持する。例えば、リザーバ116は、繊維状又は多孔質性の素材から構成され、繊維間の隙間や多孔質材料の細孔に液体としてのエアロゾル源を保持する。上記の繊維状又は多孔質性の素材には、例えばコットンやガラス繊維、又はたばこ原料等を用いることができる。リザーバ116は、液体を収容するタンクとして構成されてもよい。エアロゾル源は、例えば、グリセリンやプロピレングリコールといった多価アルコール、水等の液体である。吸引装置100Aがネブライザー等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源はまた、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。別の例として、エアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。リザーバ116は、消費されたエアロゾル源を補充することができる構成を有してもよい。或いは、リザーバ116は、エアロゾル源が消費された際にリザーバ116自体を交換することができるように構成されてもよい。また、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体でもよい。エアロゾル源が固体である場合のリザーバ116は、例えば繊維状又は多孔質性の素材を用いない空洞の容器であってもよい。
霧化部118は、エアロゾル源からエアロゾルを生成するように構成される。より詳しくは、霧化部118は、エアロゾル源を霧化又は気化することにより、エアロゾルを生成する。吸引装置100Aがネブライザー等の医療用吸入器である場合には、霧化部118は、薬剤を含んだエアロゾル源を霧化又は気化することにより、エアロゾルを生成する。センサ112によって吸引動作(以下、「パフ動作」又は単に「パフ」と称することもある。)が検出されると、霧化部118は、バッテリ110からの給電を受けてエアロゾルを生成する。例えば、ウィック(図示せず)が、リザーバ116と霧化部118とを連結するように設けられてもよい。この場合、ウィックの一部はリザーバ116の内部に通じ、エアロゾル源と接触する。ウィックの他の一部は霧化部118へ延びる。エアロゾル源は、ウィックの毛細管効果によってリザーバ116から霧化部118へと運ばれる。一例として、霧化部118は、バッテリ110に電気的に接続されたヒータを備える。ヒータは、ウィックと接触又は近接するように配置される。パフ動作が検出されると、制御部106は、霧化部118のヒータを制御し、ウィックを通じて運ばれたエアロゾル源を加熱することによって当該エアロゾル源を霧化する。霧化部118の別の例は、エアロゾル源を超音波振動によって霧化する超音波式霧化器であってもよい。霧化部118には空気取込流路120が接続され、空気取込流路120は吸引装置100Aの外部へ通じている。霧化部118において生成されたエアロゾルは、空気取込流路120を介して取り込まれた空気と混合される。エアロゾルと空気の混合流体は、矢印124で示されるように、エアロゾル流路121へと送り出される。エアロゾル流路121は、霧化部118において生成されたエアロゾルと空気との混合流体を吸口部122まで輸送するための管状構造を有する。
吸口部122は、エアロゾル流路121の終端に位置し、エアロゾル流路121を吸引装置100Aの外部に対して開放するように構成される。ユーザは、吸口部122を咥えて吸引することにより、エアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込む。
図1Bは、本開示の一実施形態に係る吸引装置100Bの構成の概略的なブロック図である。図1Bに示されるように、吸引装置100Bは、図1Aの吸引装置100Aが備える構成に加えて、第3の部材126を備える。第3の部材126は、カプセルとしてよく、香味源128を含んでもよい。一例として、吸引装置100Bが電子たばこである場合、香味源128は、たばこに含まれる香喫味成分を含んでもよい。図示されるように、エアロゾル流路121は、第2の部材104及び第3の部材126にわたって延在する。吸口部122は、第3の部材126に備えられる。
香味源128は、エアロゾルに香味を付与するためのコンポーネントである。香味源128は、エアロゾル流路121の途中に配置される。霧化部118によって生成されたエアロゾルと空気との混合流体(以下、混合流体を単にエアロゾルと呼称する場合もある。)は、エアロゾル流路121を通って吸口部122まで流れる。このように、香味源128は、エアロゾルの流れに関して霧化部118よりも下流に設けられている。換言すれば、霧化部118よりも香味源128の方が、エアロゾル流路121の中で吸口部122に近い側に位置する。したがって、霧化部118によって生成されたエアロゾルは、香味源128を通過してから吸口部122へ達する。エアロゾルが香味源128を通過する際、香味源128に含まれる香喫味成分がエアロゾルに付与される。一例として、吸引装置100Bが電子たばこである場合、香味源128は、刻みたばこ又はたばこ原料を粒状、シート状もしくは粉末状に成形した加工物等、たばこ由来のものであってもよい。香味源128はまた、たばこ以外の植物(例えばミントやハーブ等)から作られた非たばこ由来のものであってもよい。一例として、香味源128は、ニコチン成分を含む。香味源128は、メントール等の香料成分を含有してもよい。香味源128に加えて、リザーバ116も香喫味成分を含んだ物質を有してもよい。例えば、吸引装置100Bは、香味源128にたばこ由来の香味物質を保持し、リザーバ116には非たばこ由来の香味物質を含むように構成されてもよい。
ユーザは、吸口部122を咥えて吸引することにより、香味が付与されたエアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込むことができる。
<一実施形態に係る吸引装置に具備される電源ユニット>
本開示の実施形態に係る吸引装置100A及び100B(以下、まとめて「吸引装置100」と称することがある。)に具備される電源ユニット102は、制御部106によって、様々な方法で制御される。以下、本開示の実施形態について詳しく説明する。
図2は、一実施形態に係る吸引装置100に具備される電源ユニット102に関し、制御部106及びセンサ112によって実装される主要な機能ブロックの例、並びにメモリ114に格納される主要な情報の例を示す。制御部106は、センサ112及びメモリ114と協働して、バッテリ110での充電動作及び放電動作に関する各種動作を制御する。制御部106の機能ブロックの例は、温度測定指示部106a、温度状態判定部106b、バッテリ動作制御部106c、パフ動作情報取得部106d、及び通知指示部106eを含む。センサ112の機能ブロックの例は、温度測定部112a、パフ検出部112b、バッテリ動作検出部112c、及び出力部112dを含む。メモリ114に格納される情報の例は、充電時温度測定周期、放電時温度測定周期、充電時正常温度範囲、放電時正常温度範囲、連続判定回数、禁止回数、パフ試行回数、接続試行回数、及び温度状態ログを含む。
制御部106の機能ブロックに関し、温度測定指示部106aは、センサ112に制御部106の温度を測定させる。より詳しくは、温度測定指示部106aは、センサの温度測定部112aに対し、バッテリ110が充電動作中は充電時温度測定周期で、放電動作中は放電時温度測定周期で制御部106の温度を測定するように指示する。温度状態判定部106bは、出力部112dから受け取った測定結果に応じて、バッテリ110の充電動作中又は放電動作中における電源ユニット102(または制御部106)の各温度状態を判定する。
バッテリ動作制御部106cは、出力部112dを介してバッテリ110の動作状態を取得し、バッテリ110に対し、放電動作又は充電動作を開始、再開、停止、又は禁止させる。一例では、電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定された場合に、バッテリ110に対し、充電動作又は放電動作を停止させ、或いは、所定の条件を満たした場合に、充電動作又は放電動作を恒久的に禁止させる等の動作制御を行う。パフ動作情報取得部106dは、ユーザによるパフ動作がセンサ112で検出された場合に、パフの試行回数を計数する。通知指示部106eは、例えば電源ユニット102が温度異常である場合に、通知部108に通知動作を行うよう指示する。
センサ112の機能ブロックに関し、温度測定部112aは、温度測定指示部106aからの指示に応じて、例えば温度センサを使用して、制御部106の温度を測定する。パフ検出部112bは、例えば圧力センサ又は流量センサを使用して、ユーザによるパフ動作を検出する。バッテリ動作検出部112cは、バッテリ110の電力状態を監視して、バッテリ110が外部電源から充電動作中である、又はユーザのパフ動作に応じて霧化部118への放電動作中(給電中)であるといった動作状態を検出する。出力部112dは、センサ112によって検知又は検出された各種情報を制御部106に出力するか、或いはメモリ114に格納する。
メモリ114に格納される情報に関し、充電時温度測定周期は、バッテリ110での充電動作時において制御部106の温度を測定するのに用いられる予め決められた測定周期である。同様に、放電時温度測定周期は、バッテリ110での放電動作時において制御部106の温度を測定するのに用いられる予め決められた測定周期である。充電時正常温度範囲は、バッテリ110での充電動作時において電源ユニット102の温度状態が温度異常であるかについて判定するのに用いられる予め決められた温度範囲である。同様に、放電時正常温度範囲は、バッテリ110での放電動作時において電源ユニット102の温度状態が温度異常であるかについて判定するのに用いられる予め決められた温度範囲である。
連続判定回数は、電源ユニット102が温度異常と判定するのに用いられる予め決められた判定回数である。禁止回数は、温度異常においてバッテリ110での放電動作を恒久的に禁止するのに用いられる予め決められたパフ動作の試行回数である。或いは、禁止回数は、温度異常においてバッテリ110の充電動作を恒久的に禁止するのに用いられる予め決められた外部電源への接続の試行回数である。
パフ試行回数は、バッテリ110の放電動作の停止時に、パフ動作シリーズにおいてユーザのパフ動作を検出した試行回数である。なお、パフ動作シリーズとは、所定回数(例えば、8回)のパフ動作を繰り返す一連の動作である。接続試行回数は、バッテリ110の充電動作の停止時に、電源ユニット102の外部電源への接続の試行回数である。温度状態ログは、制御部106によって判定された電源ユニット102の温度状態の履歴情報である。
図3〜図6は、一実施形態に係る吸引装置100に具備される電源ユニット102の温度状態に基づいて、制御部106がバッテリ110の動作を制御するフローチャートの例である。このうち図3及び図4は、バッテリ110が放電状態にある場合の制御動作例を示す。より詳しくは、図3は、バッテリ110の放電動作中に電源ユニット102の温度状態が温度異常であるときに放電動作を停止する制御動作例を示し、図4は、図3で停止された放電動作を再開するための制御動作例を示す。他方、図5及び図6は、バッテリ110が充電状態にある場合の制御動作例を示す。より詳しくは、図5は、バッテリ110の充電動作中に電源ユニット102の温度状態が異常状態であるときに充電動作を停止する制御動作例を示し、図6は図5で停止された充電動作を再開するための制御動作例を示す。
なお、一実施形態において、バッテリ110が放電状態又は放電動作中であるという場合、電源ユニット102がポートを介してカートリッジ104に接続され、バッテリ110が霧化部118に給電していることを示す。例えば、ユーザがパフ動作シリーズを行っている間、バッテリ110の放電動作を通じて霧化部118のヒータが加熱されることにより、エアロゾル源が霧化されて、吸引装置100がエアロゾルを生成している状況である。他方、バッテリ110が充電状態又は充電動作中であるという場合、電源ユニット102がポートを介して外部電源(例えば、充電器)に接続されており、バッテリ110が外部電源から給電を受けて充電を行っていることを示す。
制御動作例1:バッテリ110が放電状態にある場合
図3では、最初にステップS11において、制御部106は、バッテリ動作検出部112cにバッテリ110の動作状態を検出させる。例えばユーザによるパフ動作中は、バッテリ110の動作状態は放電動作中であると検出される。ステップS11でバッテリ110の動作状態が放電動作中の場合(Yes)、ステップS12において、温度測定指示部106aは、温度測定部112aに対し、放電時温度測定周期(例えば、10ミリ秒)で制御部106の温度を測定させる。他方、ステップS11でバッテリ110の動作状態が放電動作中と検出されない場合は(No)、以降のステップには進まない。
ステップS12における測定結果に応じて、制御部106は、バッテリ110の放電動作中における電源ユニット102の温度状態の判定処理を行う。具体的には、ステップS13において、温度状態判定部106bは、予め決められた連続回数(例えば、5回)にわたり、ステップS12で測定された制御部106の温度が放電時正常温度範囲(例えば、−10℃から+55℃まで)外となるかを判定する。
ステップS13の結果、連続回数にわたり制御部106の温度が放電時正常温度範囲外であることを測定結果が示した場合(Yes)、温度状態判定部106bは、電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定する。他方、ステップS13の結果、制御部106の温度が放電時正常温度範囲外ではなく、放電時正常温度範囲内にあることを測定結果が示した場合は(No)、電源ユニット102の温度状態が温度正常であると判定し、以降のステップには進まない。
電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定されたことに応じて、ステップS14において、通知指示部106eは、通知部108を起動させて温度異常を通知させる。例えば、LEDの点灯、ディスプレイでの表示、スピーカからの発声、バイブレータでの振動、及びこれらの任意の組み合わせによって、様々な態様の通知をユーザに対して行うのがよい。次いで、ステップS15において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に放電動作を停止させる。これにより、霧化部118のヒータへの給電が停止される。
なお、ステップS14の温度異常通知は、ステップS15の放電動作の停止の後に実施するよう、処理順序を逆にしてもよい。
このように、一実施形態によれば、連続回数にわたり制御部106の温度が放電時正常温度範囲外である場合に、電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定され、バッテリ110の放電動作を停止することができる。温度異常の判定に際し、連続回数にわたり制御部106の温度を検出する方式とすることにより、温度異常の判定精度を高めることができる。より詳しくは、制御部106の温度測定においては、例えばセンサ112に発生するノイズにより、制御部106の温度が、実際のところは放電時正常温度範囲内であったとしても、放電時正常温度範囲外であると誤判定を生じることがある。そこで、連続回数にわたる判定を行うことにより、このような誤判定が生じる可能性を極力低減させることができる。
なお、ここで計数される連続回数はメモリ114に温度状態ログの一部として格納され、同じくメモリ114に格納された連続判定回数と比較しながら温度異常が判定されるのがよい。また、連続判定回数は、例えば5回とするのがよいが、これに限定されない。
また、一実施形態によれば、制御部106が温度異常と判定された場合、即時にバッテリ110の放電動作を停止するので、制御部106に生じる温度異常に柔軟に対応することができる。特に、電源ユニット102の故障を予防することができる。また、電源ユニット102の故障を予防することにより、吸引装置100全体の故障を予防することができる。これにより、電源ユニット102若しくは吸引装置100に具備される各部品、及び/又は吸引装置100全体が修理不可能な状態までに至るのを防止することができ、機器寿命を長期化することができる。
ユーザによるパフ動作シリーズの途中で、図3のステップS15でバッテリ110の放電動作が停止された場合、引き続き図4の処理フローに進む。図4では、制御部106が温度異常であるとして、停止されたバッテリ110の放電動作を再開するための制御動作が行われる。最初に、ステップS21において、パフ動作情報取得部106dは、パフ検出部112bに、バッテリ110の放電動作の停止後、ユーザによる再度のパフ動作を検出させる。ステップS21で再度のパフ動作が検出された場合(Yes)、制御部106は、ステップS22〜S25において、停止されたバッテリ110の放電動作を再開させる制御動作を行う。他方、ステップS21で再度のパフ動作が検出さない場合は(No)、以降のステップには進まない。
ステップS22において、温度測定指示部106aは、温度測定部112aに制御部106の温度を測定させる。次いで、ステップS23において、温度状態判定部106bは、測定された制御部106の温度が放電時正常温度範囲内にあるかを判定する。ステップS23で制御部106の温度が放電時正常温度範囲内にあると判定される場合(Yes)、ステップS24において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に対し、停止していた放電動作を再開させる。
また、ステップS25において、通知指示部106eは、通知部108に放電動作の再開を通知させる。これにより、電源ユニット102は正常の放電動作に復帰することになる。そして、ユーザによるパフ動作シリーズの間、バッテリ110の放電動作を通じて霧化部118のヒータが加熱されることにより、エアロゾル源が霧化されて、再び、吸引装置100がエアロゾルを生成できるようになる。
他方、ステップS23で制御部106の温度が放電時正常温度範囲内と判定されず、尚も温度異常である場合(No)は、ステップS26に進む。ステップS26において、温度状態判定部106bは、更に、予め決められた禁止回数(例えば、3回)のパフ動作にわたり、温度異常であるかについて判定する。具体的には、バッテリ110が放電動作を停止している状況下においてステップS21で検出されたパフ動作の試行回数を計数して、試行回数が禁止回数に到達しているかを判定する。
なお、ここで計数される回数はメモリ114にパフ試行回数として格納され、同じくメモリ114に格納された禁止回数と比較しながら判定されるのがよい。
ステップS26でパフ動作の試行回数が禁止回数に未だ到達していないと判定される場合(No)、ステップS27において、通知指示部106eは、通知部108に対し、放電動作が今後、恒久的に禁止され得る旨の警告を通知させる。次いで、本処理フローは、再度のパフ動作が検出されるのを待機するよう、ステップS21に戻る。他方、ステップS26でパフ動作の試行回数が禁止回数に到達したと判定される場合(Yes)は、ステップS28において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に対し、恒久的に放電動作を禁止させる。
また、ステップS29において、通知指示部106eは、通知部108に対し、放電動作の恒久的な禁止を通知させる。これにより、バッテリ110は強制的に放電動作に復帰できないようになる。一例では、バッテリ110が新規のものと交換されない限り、電源ユニット102は機能することができない。或いは、当該電源ユニット102はもはや使用不能であるので、ユーザは、電源ユニット102ごと新規のものに交換しなければならない。
ステップS25,S27,S29における通知処理では、例えば、LEDの点灯、ディスプレイでの表示、スピーカからの発声、バイブレータでの振動、及びこれらの任意の組み合わせによって、様々な態様の通知をユーザに対して行うのがよい。例えば、ステップS25においては、図3のステップS14での通知に関連付けられた通知を行うのがよい。一例では、ステップS14においてバッテリ110の放電動作の停止時にLEDの点灯を行っていたのであれば、ステップS25においては、バッテリ110の放電動作の再開時には当該点灯を停止させるのがよい。
また、ステップS27においては、温度異常状態でパフ動作の試行回数が禁止回数に近づくにつれて、通知態様を変化させてもよい。具体的には、パフ動作の試行回数が増えるにつれて、消費電力の大きい態様でユーザへの通知を行うのがよい。一例では、1回目の試行ではLEDの点灯を、2回目の試行ではこれに加えてスピーカからの発声を、3回目の試行ではこれらに加えて更にバイブレータの振動を行うのがよい。これにより、パフ動作の試行回数が禁止回数に近づくにつれて、バッテリ110の放電動作の再開が禁止されて復帰できなくなることの臨場感をユーザに知覚させることができる。
更に、ステップS29においては、バッテリ110の放電動作が恒久的に禁止され、もはや使用不可能であることをユーザが認識可能な態様で通知を行うのがよい。一例では、LEDで赤色の点灯を行うことで、使用を禁止する旨と共にユーザに視認させ易くするのがよい。ユーザが吸引装置100を使用する際の安全面を考慮すれば、電源ユニット102が温度異常状態である場合には、これらのような通知態様を採用することが好ましい。
なお、ステップS25の通知処理は、ステップS24のバッテリ110の放電動作の再開よりも前に行うよう処理順序を逆にしてもよい。同様に、ステップS29の通知処理は、ステップS28のバッテリ110の禁止動作よりも前に行うよう処理順序を逆にしてもよい。
このように、一実施形態によれば、制御部106が温度異常であるとして停止されたバッテリ110の放電動作は、当該停止後にユーザがパフ動作を放電時正常温度範囲内で再度試行することを契機にして、再開されることができる。このことは、制御部106やユニット102や吸引装置100の異常に起因しない外的要因で制御部106の温度異常が判定される場合があることも想定されるとの知見に基づく。ここでの外的要因とは、例えば、ユーザが電源ユニット102や吸引装置100を高温環境下(例えば、車内、エアコン、ストーブの近く等)に放置した場合である。外的要因による温度異常は、電源ユニット102内部の問題による温度異常とは関係しない。つまり、このような状況が存在することを考慮して、バッテリ110の放電動作が一旦停止された場合でも、電源ユニット102や吸引装置100が問題のない温度環境にあることが確認された場合には、バッテリ110の放電動作を再開させるのがよい。これにより、ユーザに対し、電源ユニット102や吸引装置100の利便性を向上させることができる。
制御動作例2:バッテリ110が充電状態にある場合
図5では、最初にステップS31において、制御部106は、バッテリ動作検出部112cにバッテリ110の動作状態を検出させる。例えば、電源ユニット102の外部電源(例えば、充電器)への接続中は、バッテリ110の動作状態は充電動作中であると検出される。ステップS31でバッテリ110の動作状態が充電動作中の場合(Yes)、ステップS32において、温度測定指示部106aは、温度測定部112aに対し、充電時温度測定周期(例えば、100ミリ秒)で制御部106の温度を測定させる。他方、ステップS31でバッテリ110の動作状態が充電動作中と検出されない場合は(No)、以降のステップには進まない。
ステップS32における測定結果に応じて、制御部106は、バッテリ110の充電動作中における電源ユニット102の温度状態の判定処理を行う。具体的には、ステップS33において、温度状態判定部106bは、予め決められた連続回数(例えば、5回)にわたり、ステップS12で測定された制御部106の温度が充電時正常温度範囲(例えば、0℃から+40℃まで)外となるかを判定する。
ステップS33の結果、連続回数にわたり制御部106の温度が充電時正常温度範囲外であることを測定結果が示した場合(Yes)、温度状態判定部106bは、電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定する。他方、ステップS33の結果、制御部106の温度が充電時正常温度範囲外でなく、充電時正常温度範囲内にあることを測定結果が示した場合は(No)、電源ユニット102の温度状態が温度正常であると判定し、以降のステップには進まない。
電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定されたことに応じて、ステップS34において、通知指示部106eは、通知部108を起動させて温度異常を通知させる。例えば、LEDの発光、ディスプレイでの表示、スピーカからの発声、バイブレータでの振動、及びこれらの任意の組み合わせによって、様々な態様の通知をユーザに対して行うのがよい。次いで、ステップS35において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に充電動作を停止させる。
なお、ステップS34の温度異常通知は、ステップS35の充電動作の停止の後に実施するよう、処理順序を逆にしてもよい。
このように、一実施形態によれば、連続回数にわたり制御部106の温度が充電時正常温度範囲外である場合に、電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定され、バッテリ110の充電動作を停止することができる。温度異常の判定に際し、連続回数にわたり制御部106の温度を検出する方式とすることにより、温度異常の判定精度を高めることができる。より詳しくは、制御部106の温度測定においては、例えばセンサ112に発生するノイズにより、制御部106の温度が、実際のところは充電時正常温度範囲内であったとしても、充電時正常温度範囲外であると誤判定を生じることがある。そこで、連続回数にわたる判定を行うことにより、このような誤判定が生じる可能性を極力低減させることができる。
なお、ここで計数される連続回数はメモリ114に温度状態ログの一部として格納され、同じくメモリ114に格納された連続判定回数と比較しながら温度異常が判定されるのがよい。また、連続判定回数は、例えば5回とするのがよいが、これに限定されない。
また、一実施形態によれば、制御部106が温度異常と判定された場合、即時にバッテリ110の充電動作を停止するので、制御部106に生じる温度異常に柔軟に対応することができる。特に、電源ユニット102の故障を予防することができる。これにより、電源ユニット102に具備される各部品が修理不可能な状態までに至るのを防止することができ、機器寿命を長期化することができる。
図5のステップS35でバッテリ110の充電動作が停止された場合、引き続き図6の処理フローに進む。図6では、制御部106が温度異常であるとして、停止されたバッテリ110の充電動作を再開するための制御動作が行われる。最初に、ステップS41において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ動作検出部112cに、バッテリ110の充電動作の停止後、電源ユニット102の外部電源への再度の接続を検出させる。ステップS41で再度の外部電源への接続が検出された場合(Yes)、制御部106は、ステップS42〜S45において、停止されたバッテリ110の充電動作を再開させる制御動作を行う。他方、ステップS41で再度の外部電源への接続が検出さない場合は(No)、以降のステップには進まない。
ステップS42において、温度測定指示部106aは、温度測定部112aに制御部106の温度を測定させる。次いで、ステップS43において、温度状態判定部106bは、測定された制御部106の温度が充電時正常温度範囲内にあるかを判定する。ステップS43で制御部106の温度が充電時正常温度範囲内にあると判定される場合(Yes)、ステップS44において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に対し、停止していた充電動作を再開させる。
また、ステップS45において、通知指示部106eは、通知部108に充電動作の再開を通知させる。これにより、電源ユニット102は、外部電源に接続された状態であれば正常の充電動作に復帰することになる。
他方、ステップS43で制御部106の温度が充電時正常温度範囲内と判定されず、尚も温度異常である場合(No)は、ステップS46に進む。ステップS46において、温度状態判定部106bは、更に、予め決められた禁止回数(例えば、3回)の外部電源への接続動作にわたり、温度異常であるかについて判定する。具体的には、バッテリ110が充電動作を停止している状況下においてステップS41で検出された外部電源への接続の試行回数を計数して、試行回数が禁止回数に到達しているかを判定する。
なお、ここで計数される試行回数はメモリ114に接続回数として格納され、同じくメモリ114に格納された禁止回数と比較しながら判定されるのがよい。
ステップS46で外部電源への接続の試行回数が禁止回数に未だ到達していないと判定される場合(No)、ステップS47において、通知指示部106eは、通知部108に対し、充電動作が今後、恒久的に禁止され得る旨の警告を通知させる。次いで、本処理フローは、再度の外部電源への接続の試行が検出されるのを待機するよう、ステップS41に戻る。他方、ステップS46で外部電源への接続の試行回数が禁止回数に到達したと判定される場合(Yes)は、ステップS48において、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に対し、恒久的に充電動作を禁止させる。
また、ステップS49において、通知指示部106eは、通知部108に対し、充電動作の恒久的な禁止を通知させる。これにより、バッテリ110は強制的に充電動作に復帰できないようになる。一例では、バッテリ110が新規のものと交換されない限り、電源ユニット102は機能することができない。或いは、当該電源ユニット102はもはや使用不能であるので、ユーザは、電源ユニット102ごと新規のものに交換しなければならない。
ステップS45,S47,S49における通知処理では、例えば、LEDの点灯、ディスプレイでの表示、スピーカからの発声、バイブレータでの振動、及びこれらの任意の組み合わせによって、様々な態様の通知をユーザに対して行うのがよい。例えば、ステップS45においては、図5のステップS34での通知に関連付けられた通知を行うのがよい。一例では、ステップS34においてバッテリ110の充電動作の停止時にLEDの点灯を行っていたのであれば、ステップS45においては、バッテリ110の充電動作の再開時には当該点灯を停止させるのがよい。
また、ステップS47においては、温度異常状態の下、外部電源への接続の試行回数が禁止回数に近づくにつれて、通知態様を変化させてもよい。具体的には、接続の試行回数が増えるにつれて、消費電力の大きい態様でユーザへの通知を行うのがよい。一例では、1回目の試行における温度異常検出時はLEDの点灯を、2回目の試行における温度異常検出時はこれに加えてスピーカからの発声を、3回目の試行における温度異常検出時はこれらに加えて更にバイブレータの振動を行うのがよい。これにより、接続の試行回数が禁止回数に近づくにつれて、バッテリ110の充電動作の再開が禁止されて復帰できなくなることの臨場感をユーザに知覚させることができる。
更に、ステップS49においては、バッテリ110の充電動作が恒久的に禁止され、もはや使用不可能であることをユーザが認識可能な態様で通知を行うのがよい。一例では、LEDで赤色の点灯を行うことで、使用を禁止する旨と共にユーザに視認させ易くするのがよい。ユーザが吸引装置100を使用する際の安全面を考慮すれば、電源ユニット102が温度異常状態である場合には、これらのような通知態様を採用することが好ましい。
なお、ステップS45の通知処理は、ステップS44のバッテリ110の充電動作の再開よりも前に行うよう処理順序を逆にしてもよい。同様に、ステップS49の通知処理は、ステップS48のバッテリ110の禁止動作よりも前に行うよう処理順序を逆にしてもよい。
このように、一実施形態によれば、制御部106が温度異常であるとして停止されたバッテリ110の充電動作は、当該停止後にユーザが外部機器への接続を充電時正常温度範囲内で再度試行することを契機にして、再開されることができる。このことは、制御部106の異常に起因しない外的要因で制御部106の温度異常が判定される場合があることも想定されるとの知見に基づく。ここでの外的要因とは、例えば、ユーザが電源ユニット102を高温環境下(例えば、車内やエアコンの近く)に放置した場合である。外的要因による温度異常は、電源ユニット102内部の問題による温度異常とは関係しない。つまり、このような状況が存在することを考慮して、バッテリ110の充電動作が一旦停止された場合でも、電源ユニット102が問題のない温度環境にあることが確認された場合には、バッテリ110の充電動作を再開させるのがよい。これにより、ユーザに対し、電源ユニット102の利便性を向上させることができる。
制御動作例1及び2おいて使用される情報
上述したように、一実施形態によれば、予め決められた各種設定値はメモリ114に格納される。設定値は制御動作例1及び2での動作制御に使用される。設定値には、充電時温度測定周期及び放電時温度測定周期と、充電時正常温度範囲及び放電時正常温度範囲と、が含まれる。充電時温度測定周期及び充電時正常温度範囲は、バッテリ110の充電動作時の制御に使用される。また、放電時温度測定周期及び放電時正常温度範囲はバッテリ110の放電動作時の制御に使用される。
充電時温度測定周期は、放電時温度測定周期よりも長くなるように設定されるのがよい。図7に示されるように、例えば、充電時温度測定周期は100ミリ秒とするのがよく、それに対し、放電時温度測定周期は10ミリ秒とするのがよい。この場合、測定された制御部106の温度が5回の連続回数にわたり正常温度範囲外となることにより温度異常と判定されるには、充電動作時には計500ミリ秒、放電動作時には50ミリ秒の時間をそれぞれ要することになる。
充電時温度測定周期が放電時温度測定周期よりも長く設定されるのは、充電動作時は放電動作時と比べて制御部106に温度異常が生じる可能性が低いとの知見に基づく。より詳しくは、放電動作時は、霧化部118が備えるヒータを急速に高温にすべく制御部106に大きな電流が印加されることにより制御部106が高負荷となるので、制御部106に温度異常が生じる確率が高くなる。一方で、充電動作時は、放電動作時と比べて制御部106は低負荷であるので、制御部106に温度異常が生じる確率は相対的に低い。すなわち、充電動作時は、放電動作時に必要とする周期と同じにする必要はなく、放電動作時よりも長い周期で電源ユニット102の温度状態を監視すればよい。なお、数値は、上記の10ミリ秒及び/又は100ミリ秒に限定されない。
このように、充電動作時は長周期で、放電動作時は短周期で電源ユニット102の温度状態を監視するように構成することにより、制御部106に生じる温度異常に柔軟に対応することができる。また、放電動作時と比べて充電動作時の温度測定を長周期とし、過度に温度測定を実施させないように構成することにより、バッテリ性能の維持及びバッテリ寿命の長期化を実現しつつ、温度異常の発生の迅速に検知することができる。
また、充電時正常温度範囲は、放電時正常温度範囲とは異なるように設定されるのがよい。特に、充電時は、放電時に比べて低温および高温におけるバッテリ故障のリスクが高いことから、充電時正常温度範囲は放電時正常温度範囲よりも狭い範囲となるように設定されるのがよい。図8に示されるように、例えば、放電時正常温度範囲は−10℃から+55℃までの範囲とするのがよいのに対し、充電時正常温度範囲は0℃から+40℃の間の範囲とするのがよい。
上述した一実施形態の例では、バッテリの温度に対し、0℃から+40℃までの範囲で充電動作を許可とし、また、−10℃から+55℃までの範囲で放電動作を許可する構成とした。バッテリの故障は放電動作の方が充電動作よりも可能性が低くリスクも小さいので、上述した一実施形態の例では、放電動作を許可する温度範囲の方が充電動作を許可する温度範囲よりも広く適用した。しかしながら、これらの数値範囲は、あくまで一例であって、他の数値範囲であってもよい。
このように、放電時正常温度範囲を充電時正常温度範囲よりも広くして、電源ユニット102の温度状態を監視するように構成することにより、制御部106に生じる温度異常に柔軟に対応することができる。また、充電時正常温度範囲を過度に広げないことにより、バッテリ性能の維持及びバッテリ寿命の長期化に貢献する。
<一実施形態に係る電源ユニットの変更例>
上述の一実施形態の説明では、制御部106の温度を測定する温度測定部112aの例として、電源ユニット102が備える温度センサを適用した。温度センサを制御部106の近傍又は内部に物理的に配置すれば、温度測定部112aは、温度センサの出力値から制御部106の温度を容易に測定することができる。そして、測定された制御部106の温度は、出力部112dによって出力され、制御部106が取得することができる。
しかしながら、温度測定部112aによる制御部106の温度測定は、必ずしも、当該温度センサを使用する必要があるという訳ではない。温度センサを使用するのに替えて、例えば、制御部106が具備するダイオードを利用することにより、制御部106の温度を測定することが可能である。或いは、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを電源ユニット102に具備させることにより、制御部106の温度を測定することが可能である。
制御部106(例えば、CPU(Central Processing Unit))を構成する回路に含まれるダイオードを利用する場合、電源ユニット102は、ダイオードの温度特性情報を保持する必要がある。図9は、ダイオードの温度特性を示す一例のグラフである。図9に示されるグラフでは、横軸に電圧(ミリV)が、縦軸に電流(マイクロA)が採用されており、ダイオードの温度が20℃〜70℃であるときの特性を示すラインが10℃毎にそれぞれ示されている。温度測定部112aは、センサを使用してダイオードの電圧値及び電流値を測定し、その温度特性情報を参照することにより、ダイオードの温度を特定することができる。
なお、ダイオードの温度特性情報は、例えば、メモリ114にテーブル形式で格納してもよく、電圧及び電流を変数とした数学関数として格納してもよく、それ以外の任意の態様としてもよい。
PTCサーミスタを電源ユニット102に具備させる場合も、PTCサーミスタの温度特性情報を保持する必要がある。図10は、PTCサーミスタの温度特性を示す一例のグラフである。図10に示されるグラフでは、横軸に温度(℃)が、縦軸に抵抗値(Ω)が採用されている。PTCサーミスタは、その温度が上がると特定の温度を境に抵抗値が急激に上昇する特性を有する電流制限素子であり、過熱検知や過電流保護の用途で使用することができる。より詳細には、電源ユニット102において制御部106の近傍にPTCサーミスタを配置した場合、制御部内の回路に短絡等が生じた場合でもPTCサーミスタによって大きな電流が流れるのを防止することができる。これにより、電源ユニット102や吸引装置100の重度の故障を事前に検出し、防止することが可能となる。そして、図10に点線の矢印で示されるように、温度測定部112aは、PTCサーミスタの抵抗値を測定し、その温度特性情報を参照することにより、PTCサーミスタの温度を特定することができる。
なお、PTCサーミスタの温度特性情報は、例えば、メモリ114にテーブル形式で格納してもよく、温度及び抵抗を変数とした数学関数として格納してもよく、それ以外の任意の態様としてもよい。
<吸引装置への適用>
上述のように、一実施形態に係る電源ユニット102が着脱可能に連結された吸引装置100は、制御部106の温度を測定して、電源ユニット102の温度状態を判定することができる。加えて、一実施形態に係る電源ユニット102を吸引装置100に適用した場合、吸引装置100は、霧化部118が備えるヒータの温度を測定することなく、制御部106の温度の測定に基づいて、吸引装置100としての異常状態を推定することができる。
なお、このような適用態様に係る吸引装置100は、主に、図1A及び図1Bの構造に基づくのがよい。また、このような適用態様に係る吸引装置100の制御は、図2〜図4に関して説明したバッテリ110の放電動作中(つまり、バッテリ110から霧化部118への給電動作中)の処理フローによって実現されるのがよい。
適用態様に係る吸引装置100は、一実施形態に係る電源ユニット102と、吸引成分源を霧化又は気化させる霧化部118と、を備える。また、電源ユニット102は、バッテリ110と、バッテリ110から霧化部118への給電動作を制御する制御部106と、制御部106の温度を測定する温度測定部112aと、を備える。
温度測定指示部106aは、霧化部118への給電動作中に、温度測定部112aに対し、予め決められた放電時温度測定周期で制御部106の温度を測定させる(図3のステップS12)。そして、温度状態判定部106bが、測定結果に応じて電源ユニット102(又は制御部106)の温度状態を判定させると共に、この温度状態に応じて吸引装置100の温度状態を推定する。つまり、適用態様に係る吸引装置100において、温度状態判定部106bは、バッテリ110の霧化部118への給電動作中において電源ユニット102の温度状態を判定するのに加えて、吸引装置100自体の温度状態を推定する。一例では、バッテリ110の霧化部118への給電動作中における電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定される場合には、吸引装置100自体も温度異常状態である、又は温度異常状態の寸前であると推定するのがよい。
より詳しくは、適用態様に係る吸引装置100において、温度状態判定部106bは、放電時温度測定周期で測定された制御部106の温度が、連続回数(例えば、5回)にわたり、正常温度範囲外となるかについて判定する(図3のステップS13)。そして、連続回数にわたり制御部106の温度が放電時正常温度範囲外であることを測定結果が示した場合、温度状態判定部106bは、電源ユニット102の温度状態が温度異常であると判定する。これに加えて、温度状態判定部106bは、吸引装置100自体の温度状態も温度異常であることを推定するのがよい。
適用態様に係る吸引装置100において、吸引装置100の温度状態が温度異常であると推定された場合に、これに応じて、通知指示部106eは、通知部108を起動させて吸引装置100の温度異常を通知させるのがよい(図3のステップS14)。例えば、LEDの点灯、ディスプレイでの表示、スピーカからの発声、バイブレータでの振動、及びこれらの任意の組み合わせによって、様々な態様の通知をユーザに対して行うのがよい。なお、吸引装置100の温度状態が温度異常であると推定された場合は、吸引装置100は故障状態に近く、使用不可能になる可能性が高いため、消費電力の大きい態様でユーザへの通知を行うのがよい。これにより、ユーザに臨場感をもって知覚させることができる
また、吸引装置100の温度状態が温度異常であると推定された場合、バッテリ動作制御部106cは、バッテリ110に放電動作を停止させる。これにより、バッテリ110から霧化部118のヒータへの給電が停止される(図3のステップS15)。
このように、適用態様によれば、連続回数にわたり制御部106の温度が放電時正常温度範囲外である場合に、吸引装置100自体の温度状態が温度異常であると推定され、バッテリ110の霧化部118への給電動作を停止することができる。温度異常の判定に際し、連続回数にわたり制御部106の温度を検出する方式とすることにより、温度異常の判定精度を高めることができる。より詳しくは、制御部106の温度測定においては、例えばセンサ112に発生するノイズにより、制御部106の温度が、実際のところは放電時正常温度範囲内であったとしても、放電時正常温度範囲外であると誤判定を生じることがある。そこで、連続回数にわたる判定を行うことにより、このような誤判定が生じる可能性を極力低減させることができる。
また、適用態様によれば、吸引装置100が温度異常と推定された場合、即時にバッテリ110の放電動作を停止するので、吸引装置100への悪影響を最小限にとどめることができる。これにより、吸引装置100全体が修理不可能な状態までに至るのを防止することができ、機器寿命を長期化することができる。
上述の説明において、一実施形態に係る吸引装置に具備される電源ユニットの動作方法、および適用態様に係る吸引装置の動作方法が、図1A〜図2に示されるブロック図、図3〜図6に示される方法、図7〜図8に示される設定情報を参照して説明された。本開示は、プロセッサにより実行されると、当該プロセッサに、図3〜図6に示す方法を実行させるプログラム、又は当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としても実施され得ることが理解される。
以上、本開示の実施形態が、その変更例及び適用態様と共に説明されたが、これらは例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、実施形態の変更、追加、改良などを適宜行うことができることが理解されるべきである。本開示の範囲は、上述した実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ規定されるべきである。
100A,100B,100…吸引装置、102…第1の部材(電源ユニット)、104…第2の部材(カートリッジ)、106…制御部、108…通知部、110…バッテリ、112…センサ、114…メモリ、116…リザーバ、118…霧化部、120…空気取込流路、121…エアロゾル流路、122…吸口部、126…第3の部材(カプセル)、128…香味源、106a…温度測定指示部、106b…温度状態判定部、106c…バッテリ動作制御部、106d…パフ動作情報取得部、106e…通知指示部、112a…温度測定部、112b…パフ検出部、112c…バッテリ動作検出部、112d…出力部


Claims (16)

  1. 吸引装置に具備される電源ユニットであって、
    バッテリと、
    前記バッテリでの充電動作、及び吸引成分源を気化又は霧化させる際の前記バッテリでの放電動作を制御する制御部と、
    前記制御部の温度を測定する温度測定部と、を備え、
    前記制御部が、前記充電動作中は第1周期で、前記放電動作中は前記第1周期とは長さが異なる第2周期で前記制御部の温度を前記温度測定部に測定させ、当該測定の結果に応じて、前記電源ユニットの温度状態を判定する、
    ことを特徴とした電源ユニット。
  2. 前記第1周期が前記第2周期よりも長い、請求項1に記載の電源ユニット。
  3. 前記温度状態が温度異常であると判定された場合に、前記制御部が、前記バッテリに前記充電動作又は前記放電動作を停止させる、請求項1又は2に記載の電源ユニット。
  4. 前記制御部が、更に、
    前記放電動作が停止された後、ユーザによるパフ動作が検出された場合に、前記制御部の温度を前記温度測定部に測定させ、前記測定された温度が予め決められた第1正常温度範囲内にある場合に、前記バッテリに前記放電動作を再開させる、請求項3に記載の電源ユニット。
  5. 前記制御部が、更に、
    予め決められた禁止回数のパフ動作にわたり温度異常の検出を繰り返した場合に、前記バッテリに恒久的に前記放電動作を禁止させる、請求項4に記載の電源ユニット。
  6. 前記制御部が、更に、
    前記充電動作が停止された後、当該電源ユニットが外部電源に接続されたことを検出した場合に、前記温度測定部により前記制御部の温度を測定し、
    前記測定された温度が予め決められた第2正常温度範囲内にある場合に、前記バッテリに前記充電動作を再開させる、請求項3から5の何れか一項に記載の電源ユニット。
  7. 前記制御部が、更に、
    予め決められた禁止回数の充電動作にわたり温度異常を検出した場合に、前記バッテリに恒久的に前記充電動作を禁止させる、請求項6に記載の電源ユニット。
  8. 前記放電動作中又は前記充電動作中に、前記温度測定部により前記測定された前記制御部の温度が、予め決められた連続回数にわたり、前記放電動作中の第1正常温度範囲外又は前記充電動作中の第2正常温度範囲外となることを前記測定結果が示す場合に、前記制御部は、前記温度状態が温度異常であることを判定する、請求項1から7の何れか一項に記載の電源ユニット。
  9. 通知部を更に備え、
    前記温度状態が温度異常であると判定された場合に、前記制御部が前記通知部に温度異常を通知させる、請求項8に記載の電源ユニット。
  10. 前記第1正常温度範囲が前記第2正常温度範囲とは異なる、請求項9に記載の電源ユニット。
  11. 前記第1正常温度範囲が、前記第2正常温度範囲よりも広い、請求項10に記載の電源ユニット。
  12. 前記温度測定部は、当該電源ユニットが更に備える温度センサを用いて構成される、請求項1から11の何れか一項に記載の電源ユニット。
  13. 前記温度測定部は、前記制御部が備えるダイオードの温度特性を用いて前記制御部の温度を測定するように構成される、請求項1から11の何れか一項に記載の電源ユニット。
  14. 前記温度測定部は、当該電源ユニットが備えるPTCサーミスタの温度特性を用いて前記制御部の温度を測定するように構成される、請求項1から11の何れか一項に記載の電源ユニット。
  15. 請求項1から14の何れか一項に記載の電源ユニットが着脱可能に連結された吸引装置。
  16. 吸引装置に具備される電源ユニットを動作させる方法であって、前記電源ユニットが、バッテリでの充電動作、及び吸引成分源を気化又は霧化させる際の前記バッテリでの放電動作を制御する制御部を備え、当該方法が、前記制御部による、
    前記充電動作中は第1周期で、前記放電動作中は前記第1周期とは長さが異なる第2周期で前記制御部の温度をセンサから取得するステップと、
    前記取得された温度に応じて、前記電源ユニットの温度状態を判定するステップと、
    を含む、方法。
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