JP5244878B2 - 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ - Google Patents
非常止め装置及びそれを用いたエレベータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5244878B2 JP5244878B2 JP2010213009A JP2010213009A JP5244878B2 JP 5244878 B2 JP5244878 B2 JP 5244878B2 JP 2010213009 A JP2010213009 A JP 2010213009A JP 2010213009 A JP2010213009 A JP 2010213009A JP 5244878 B2 JP5244878 B2 JP 5244878B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction material
- elevator
- guide rail
- emergency stop
- stop device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Description
非常止め装置は、乗りかごが所定の速度以上に達した場合、昇降路の壁に設置されたレールを2個の台形型の摩擦材を配した制動子で挟み込んでばねで押付け、そのばねの弾性変形によって生じる力で制動力を発生させるものであり、制動子は適度な摩擦係数と耐摩耗性を有する鋳鉄や銅系焼結合金等の材料により形成されることが一般的であった。
図1は、非常止め装置の制動子1を示し、上端側43が短辺、下端側44が長辺となる断面台形状の四角柱となっている。制動子1は、鋳鉄からなる支持体2の図示されないガイドレール7対向面にブロック状の摩擦材3が複数個(図では6個)所定の間隔で埋設されている。
F=4μN=m×(a+g)
ここで、μ:制動子・レール間摩擦係数,N:弾性体の押付力(N),m:落下質量(kg),a:減速度(m/s2),g:重力加速度(9.8m/s2)である。
乗客を乗せる乗りかご46は、ロープ45によって建物最上階にある図示しない駆動系に連結されている。本図ではドア開閉機、外枠の詳細等は図示していない。昇降路の両側には、乗りかご46の昇降をガイドするガイドレール7が設置されている。乗りかご46の下端部には、非常止め装置6が、ガイドレール7を挟むように設置されている。非常止め装置6は、図示しないが反対側のガイドレールにも備えてあり両者は図示されていない接続機構によって連結されている。また、非常止め装置6は、筐体等の詳細を簡略している。
乗りかごの移動速度が定格速度を超える設定速度に達すると、最上階に設置された図示しない速度感知装置が動作し、制動子1が引き上げられ、制動子1は乗りかごの両側の昇降路壁に設置されたガイドレール7を挟み込む。そして、制動子1はU字状の弾性体10を押し広げて弾性変形させることでガイドレール7と制動子1の間に摩擦力を発生させ、乗りかごを停止させる。
拘束しない場合は摩擦材の上辺近傍26に層間が剥離する方向19(積層されている方向)に大きな引張応力が発生していることが分かる。これは、押付力24と摩擦力25が摩擦材3に作用して時に摩擦材の上辺が支持体に拘束されて変形しにくくなったことでそれと直角の幅方向に歪が発生し、これに相当する応力が発生したためである。拘束した場合は、上辺近傍26に圧縮応力27が発生している。これは、幅方向への歪が拘束されることで圧縮力として現れた結果である。
支持材2は摩擦材3を埋め込むために矩形で凹状20に彫り込まれている。これに対して、摩擦材3との間にくさび4が配置され、各摩擦材3とくさび4の間には緩衝部材5が緩衝材として配置される。くさび4はねじ12(図では3個)により支持体2に固定される。各部品のガイドレール鉛直方向の長さはほぼ同じ長さに揃えられている。
左右の摩擦材3の間に設けたくさび4は、図で上辺(摺動面側)が下辺(本体側)よりも長くなっており支持体2の深さ方向に鋭利となる三角形状となっている。くさび4にはねじ12を通すための穴が設けられ、ねじ頭もくさび4の上辺より低くなるように加工されている。くさび4の上辺の図で高さは、摩擦材3の高さよりの低い位置まで装入される。支持体2の摩擦材3が挿入される部位は凹状に掘り込まれ、さらにくさび4が挿入される部分21は摩擦材3の厚さよりもさらに深く掘り込まれている。つまり、摩擦材3の下面よりもくさび4の下面が図で下に位置するようにくさび4と支持体2とをラップさせる構造、つまり、くさび4の支持体2への埋め込み深さは摩擦材3の埋め込み深さよりも深くしている。
2 支持体
3 摩擦材
4 くさび
5 緩衝部材
7 ガイドレール
14 縦糸
15 横糸
17 切り出し面
18 端面
19 積層方向
42 セラミックスシート
Claims (9)
- エレベータの乗りかごを停止させるため、昇降路に設置されたガイドレールを制動子で押し付けて摺動することで制動力を発生させるエレベータ用非常止め装置において、
前記ガイドレールと前記制動子との摺動面に端面が配置され、前記ガイドレール幅方向に複数枚が積層されたセラミックスシートを有する摩擦材と、
前記摩擦材に前記セラミックスシートが積層された方向に圧縮力を与えて固定する支持体と、
を備えたことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。 - 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、前記圧縮力は、前記摩擦材と前記支持体との間に設けられたくさびにより与えられることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
- 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、摺動面側が本体側よりも長くなった形状のくさびを介して前記摩擦材が前記支持体へ固定されていることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
- 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、三角形状のくさびと緩衝部材とを介して前記摩擦材が前記支持体へ固定されることで、前記圧縮力が与えられていることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
- 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、エレベータ用非常止め装置において、前記圧縮力は、前記摩擦材と前記支持体との間に設けられたくさびにより与えられ、前記くさびの前記支持体への埋め込み深さは前記摩擦材の埋め込み深さよりも深いことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
- 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、前記摩擦材は前記ガイドレール幅方向に分割されて所定間隔を隔てて前記支持体に埋め込まれ、前記分割された間にくさびが配置されることで、前記圧縮力が与えられていることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
- 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、前記摩擦材は、摺動方向に対して分割されて配置され、分割された間に前記ガイドレールとは摺動しない区間が設けられたことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
- エレベータの乗りかごを停止させるため、昇降路に設置されたガイドレールを制動子で押し付けて摺動することで制動力を発生させるエレベータ用非常止め装置を有したエレベータにおいて、
前記ガイドレールと前記制動子との摺動面に端面が配置され、前記ガイドレール幅方向に複数枚が積層されたセラミックスシートを有する摩擦材と、
前記摩擦材に前記セラミックスシートが積層された方向に圧縮力を与えて固定する支持体と、
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 請求項8に記載のエレベータにおいて、前記ガイドレール上下方向における前記制動子の長さをL0、前記セラミックスシートの長さをL1、前記ガイドレール幅方向の前記セラミックスシートの寸法W、とした場合、0.5×L0>L1>Wであることを特徴とするエレベータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010213009A JP5244878B2 (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ |
CN201110244665.3A CN102417130B (zh) | 2010-09-24 | 2011-08-24 | 紧急制动装置以及使用该紧急制动装置的电梯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010213009A JP5244878B2 (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012066908A JP2012066908A (ja) | 2012-04-05 |
JP5244878B2 true JP5244878B2 (ja) | 2013-07-24 |
Family
ID=45941812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010213009A Active JP5244878B2 (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5244878B2 (ja) |
CN (1) | CN102417130B (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104364179B (zh) * | 2012-06-13 | 2016-07-13 | 株式会社日立制作所 | 电梯的紧急制动装置 |
AT514878A1 (de) * | 2013-10-14 | 2015-04-15 | Cobianchi Liftteile Ag | Bremsfangvorrichtung und -verfahren für Fördermittel |
JP2015168486A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-28 | 株式会社日立製作所 | エレベーターの非常止め装置 |
JP6602662B2 (ja) * | 2015-12-17 | 2019-11-06 | 株式会社日立製作所 | 非常止め装置 |
CN107082336A (zh) * | 2016-02-16 | 2017-08-22 | 上海三菱电梯有限公司 | 电梯用紧急制动装置的制动楔块、紧急制动装置及电梯 |
JP7389475B2 (ja) * | 2020-02-18 | 2023-11-30 | オックスジャッキ株式会社 | 移送ワイヤの繰り出し装置および移送ワイヤの繰り出し方法 |
KR102420318B1 (ko) * | 2020-09-03 | 2022-07-14 | 현대무벡스 주식회사 | 상하 이동 캐리지의 자유 낙하 방지 장치 |
JP7465315B2 (ja) | 2022-08-18 | 2024-04-10 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータの非常止め装置の据付方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1013893B (zh) * | 1989-01-19 | 1991-09-11 | 上海船用柴油机研究所 | 金属丝网增强无石棉钻机刹车块 |
JP3792758B2 (ja) * | 1995-09-06 | 2006-07-05 | 株式会社東芝 | エレベータ非常停止装置用ブレーキシュー、エレベータ非常停止装置および非常停止機能付エレベータ |
JPH0987050A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-03-31 | Toshiba Corp | ブレーキ材およびエレベータ非常停止用ブレーキ装置 |
US6371261B1 (en) * | 1997-11-06 | 2002-04-16 | Otis Elevator Company | Molybdenum alloy elevator safety brakes |
JP3945927B2 (ja) * | 1998-12-25 | 2007-07-18 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ用非常停止装置用ブレーキシュー、エレベータ用非常停止装置および非常停止機能付エレベータ |
JP4826206B2 (ja) * | 2005-10-28 | 2011-11-30 | 株式会社日立製作所 | エレベータ用非常止め装置 |
JP4779629B2 (ja) * | 2005-12-15 | 2011-09-28 | 株式会社日立製作所 | エレベーターおよびそれに用いる非常止め装置 |
JP5427682B2 (ja) * | 2010-04-16 | 2014-02-26 | 株式会社日立製作所 | 非常止め装置及びそれを用いたエレベーター |
-
2010
- 2010-09-24 JP JP2010213009A patent/JP5244878B2/ja active Active
-
2011
- 2011-08-24 CN CN201110244665.3A patent/CN102417130B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102417130A (zh) | 2012-04-18 |
JP2012066908A (ja) | 2012-04-05 |
CN102417130B (zh) | 2015-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5244878B2 (ja) | 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ | |
JP5427682B2 (ja) | 非常止め装置及びそれを用いたエレベーター | |
JP5361696B2 (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
JP4291903B2 (ja) | エレベータ安全制動機 | |
CN101372302B (zh) | 电梯设备 | |
JP5374541B2 (ja) | エレベーター用非常停止装置の制動子、エレベーター用非常停止装置及びエレベーター | |
US20080296098A1 (en) | Brake Shoe for Elevator Emergency Stop | |
JP2008143707A (ja) | エレベータ装置、エレベータ装置の案内レール、エレベータ装置のブレーキ装置、ならびにエレベータ装置の案内、保持、および制動のための方法 | |
US20150083533A1 (en) | Customized friction for brakes | |
JP2011102165A (ja) | エレベーターの非常止め装置 | |
KR20140082985A (ko) | 엘리베이터 제동 시스템 | |
JP6129662B2 (ja) | 非常止め装置及びエレベーター | |
JP4779629B2 (ja) | エレベーターおよびそれに用いる非常止め装置 | |
CN101233068B (zh) | 一种用于电梯轿厢的制动或截停装置 | |
JPWO2019069453A1 (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
WO2013186869A1 (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
JP2016064893A (ja) | エレベーターの非常止め装置 | |
JP4108728B2 (ja) | エレベータの非常ブレーキ装置およびエレベータの停止方法 | |
JP7188616B2 (ja) | ベルト把持具 | |
JP2000302351A (ja) | エレベータの非常停止装置 | |
JP6495699B2 (ja) | エレベータ用非常止め装置及びこれを備えたエレベータ | |
US20010047910A1 (en) | Concrete rail safety device for an elevator car | |
JP2008189420A (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
JP2014118256A (ja) | エレベータの非常止め装置 | |
GB2369102A (en) | Rail safety device for an elevator car |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120518 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120810 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130312 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130408 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5244878 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412 Year of fee payment: 3 |