JP2012066908A - 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ - Google Patents

非常止め装置及びそれを用いたエレベータ Download PDF

Info

Publication number
JP2012066908A
JP2012066908A JP2010213009A JP2010213009A JP2012066908A JP 2012066908 A JP2012066908 A JP 2012066908A JP 2010213009 A JP2010213009 A JP 2010213009A JP 2010213009 A JP2010213009 A JP 2010213009A JP 2012066908 A JP2012066908 A JP 2012066908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
friction material
guide rail
emergency stop
stop device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010213009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5244878B2 (ja
Inventor
Goro Sato
五郎 佐藤
Mitsugi Omori
貢 大森
Kaoru Hirano
薫 平野
Nao Onozato
尚 小野里
Takahiko Sawada
貴彦 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2010213009A priority Critical patent/JP5244878B2/ja
Priority to CN201110244665.3A priority patent/CN102417130B/zh
Publication of JP2012066908A publication Critical patent/JP2012066908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5244878B2 publication Critical patent/JP5244878B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】高速,大容量まで安定した制動力を発生し、ガイドレール表面の傷みを抑止でき、かつセラミックスシート積層間の剥離を防止することができるようにする。
【解決手段】エレベータの乗りかごを停止させるため、昇降路に設置されたガイドレール7を制動子で押し付けて摺動することで制動力を発生させるエレベータ用非常止め装置において、ガイドレール7と制動子1との摺動面に端面が配置され、ガイドレール幅方向に複数枚が積層されたセラミックスシート42を有する摩擦材3と、摩擦材3にセラミックスシート42が積層された方向に圧縮力を与えて固定する支持体2と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はエレベータの非常止め装置に関し、特に、高速,大容量エレベータであっても安定した制動力を発生する非常止め装置に好適である。
従来、エレベータは、乗りかごが一定速度以上で下降した際に、適切な減速度で乗りかごを停止させるための安全装置として非常止め装置を設置している。
非常止め装置は、乗りかごが所定の速度以上に達した場合、昇降路の壁に設置されたレールを2個の台形型の摩擦材を配した制動子で挟み込んでばねで押付け、そのばねの弾性変形によって生じる力で制動力を発生させるものであり、制動子は適度な摩擦係数と耐摩耗性を有する鋳鉄や銅系焼結合金等の材料により形成されることが一般的であった。
また、エレベータは高速,大容量化しており、非常止め装置は、制動子とガイドレール間に発生する摩擦熱による高温環境下でも安定した制動力を発生することが要求されている。
さらに、ブレーキ片となる摩擦材に偏った制動力が作用しても摩擦材が回転することなく所定の摩擦力を確保するためにセラミックス製で円柱の摩擦材をガイドレールに押し付けることが知られ、例えば、特許文献1に記載されている。
さらに、ブレーキ部において、表面に露出した多数の微細径の繊維が硬質粒子を埋め込んだのと同様な効果を発現し、かつ硬質粒子のように脱落した粒子がレールを傷付けることなく、安定的な摩擦摩耗特性となるように、板状のセラミック母材にセラミック繊維もしくはその束をブレーキシューの対向面となる面に対して垂直に埋設して露出させることが知られ、特許文献2に記載されている。
特開2007−302450号公報 特開平09−71769号公報
上記従来技術では、セラミックス製の円柱をガイドレールに押し付けるので、セラミックスの硬度がレール材である一般構造用圧延鋼材に比べて極めて高く、高温域でも殆ど変化しないため、押し付ける力が大きいとガイドレールの表面を削ることとなる。したがって、ガイドレール表面が削れたり、表面の凹凸が極端に粗くなったりすると乗りかごの振動が大きくなって乗り心地が低下し、最悪の場合は、レールを交換しなければならない。高層ビルの場合は、レール交換の作業は莫大な時間と費用が発生してしまう。
特許文献2に記載のものでは、セラミックス母材に繊維を含有させ、その際に一緒に含有するバインダによってマクロ的な硬度を低くしレールへのダメージを抑えている。しかし、その繊維含有量は最大でも30%と規定しており、顕著な低硬度化はあまり期待できない。また、繊維含有量をさらに増やすと、機械的強度が確保できなくなり摩擦力に耐えきれず破壊してしまう。よって、高速,大容量化するに従い所望の制動力を発生することが困難になっていく。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し高速,大容量の仕様でも安定して信頼性が高く制動力を発生し、ガイドレール表面の傷みを抑止しつつ、摩擦材の破損を抑止できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、エレベータの乗りかごを停止させるため、昇降路に設置されたガイドレールを制動子で押し付けて摺動することで制動力を発生させるエレベータ用非常止め装置において、前記ガイドレールと前記制動子との摺動面に端面が配置され、前記ガイドレール幅方向に複数枚が積層されたセラミックスシートを有する摩擦材と、前記摩擦材に前記セラミックスシートが積層された方向に圧縮力を与えて固定する支持体と、を備えたものである。
本発明によれば、摩擦材にセラミックスシートが積層された方向に圧縮力を与えて固定するので、摩擦材の破損とガイドレール表面の傷みを抑止しながら確実に乗りかごを停止できる信頼性の高いものとすることができる。
本発明による一実施の形態の制動子を示す斜視図。 本発明による一実施の形態の非常止め装置(動作前)を示す正面図。 本発明による一実施の形態の非常止め装置(動作後)を示す正面図。 本発明による一実施の形態の非常止め装置(動作後、二段)を示す正面図。 本発明による一実施の形態の非常止め装置部を示す部分斜視図。 一実施の形態の摩擦材の構造を説明する上面図(a)及び側面図(b)。 一実施の形態における図5の摩擦材素材から切り出す方向を説明する上面図及び斜視図。 一実施の形態における摩擦材と支持体の取付け構造を示す斜視図。 一実施の形態の摩擦材に発生する応力分布の解析結果を示す斜視図。 一実施の形態の摩擦材を支持体に取付ける構成部品を展開した斜視図。 一実施の形態における制動子の横断面図。 一実施の形態におけるくさびの取付け姿勢を説明する縦側面図。 摩擦試験をした時の層間剥離度合いを比較を表す図。 一実施の形態における制動子と摩擦材の寸法関係を説明する斜視図。 他の実施の形態における制動子の横断面図。
以下、一実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、非常止め装置の制動子1を示し、上端側43が短辺、下端側44が長辺となる断面台形状の四角柱となっている。制動子1は、鋳鉄からなる支持体2の図示されないガイドレール7対向面にブロック状の摩擦材3が複数個(図では6個)所定の間隔で埋設されている。
摩擦材3は、セラミックス繊維を結合したもの(以下、セラミックスシートと称す)で構成され、摩擦材3と支持体2は、摩擦材3の先端部を制動子1の表面からわずかに突出した状態で結合されている。ガイドレール7とは、摩擦材3が摺動する。左右の摩擦材の間には、摩擦材3を固定するためのくさび4が埋め込まれている。
図2は、非常止め装置の縦断面図であり、非常止め装置6は、ガイドレール7を挟んで左右対称に構成されている。一対の制動子1は、ガイドレール7を挟持可能にガイドレール7と僅かな隙間を持って略平行に配置されている。制動子1の背面は上方が狭くなるくさび状の平滑な傾斜面になっている。
制動子1が所定位置に移動するように、移動を案内する案内板8がガイド部材11に設けられている。ガイド部材11は、内側が制動子1の傾斜面と平行な傾斜面を成し、外側は垂直面となっており、垂直面を弾性体10で挟み込んでいる。ガイド部材11の外周部は、ガイドレール7に対向する側が開放されたU字状(図4)に形成された弾性体10に囲まれている。制動子1、および案内板8,ガイド部材11,弾性体10は、筐体9内に収容され、制動子1の一端には、非常止め装置6を駆動させる図示しない駆動手段が有する引き上げ棒が接続されている。
図3は、非常止め装置が動作した状態を示し、非常止め装置が動作したときは、制動子1が案内板に沿ってガイド部材11に対して引き上げられると、制動子1は互いの距離が狭まるように移動する。このときに制動子1はガイド部材11,弾性体10を矢印13の方向に押し広げる。ガイド部材11,弾性体10が押し広げられた反力が制動子1に作用してガイドレール7を挟み込む。
非常止め装置は、エレベータの仕様によっては複数組み設置する。所定の減速度でかごを停止させるための必要な制動力Fは、
F=4μN=m×(a+g)
ここで、μ:制動子・レール間摩擦係数,N:弾性体の押付力(N),m:落下質量(kg),a:減速度(m/s2),g:重力加速度(9.8m/s2)である。
1段組みの非常止め装置の場合は、制動子本数は4本(2本/レール×レール2本)となる。したがって、制動力は4倍になる。制動力Fは落下質量に正比例する。製造上、弾性体が発生できる力に限界があるため、落下質量が重くなると非常止めを上下に複数段化して制動力を確保する。また、定格速度が高くなると、制動子とレール間の摩擦係数が小さくなるので、高速域ほど軽い落下質量でも多段化しなければならない。よって、乗りかごが上下2階建てとなるダブルデッキエレベータや高層ビル向けのエレベータは多段化されている。例えば、落下質量25,000kgの仕様で5.88m/s2の減速度で停止するのに必要な制動力は、392kNになる。μ=0.2,最大押付力Fmaxが400kNとすると1段組みでは72kN不足し、2段化が必要である。なお、市場の台数が最も多い低層ビル向けの30〜240m/minの速度域では、1段組みがほとんどである。
図4は、2段組み非常止め装置の縦断面図である。図2に示した非常止め装置を上下方向に重ねた構成とし、締結ねじ34で筐体9同士を締結する。上下の制動子1の一端には、2段組み非常止め装置33を駆動させる図示しない駆動手段が有する引き上げ棒が接続されており、ほぼ同時に上下の制動子が引上げられてガイドレール7を挟み組む。よって、約8倍の制動力を得ることができ、高速,大容量エレベータに対応できる。
図5は非常止め装置を備えたエレベータ乗りかごの概略を示す斜視図である。
乗客を乗せる乗りかご46は、ロープ45によって建物最上階にある図示しない駆動系に連結されている。本図ではドア開閉機、外枠の詳細等は図示していない。昇降路の両側には、乗りかご46の昇降をガイドするガイドレール7が設置されている。乗りかご46の下端部には、非常止め装置6が、ガイドレール7を挟むように設置されている。非常止め装置6は、図示しないが反対側のガイドレールにも備えてあり両者は図示されていない接続機構によって連結されている。また、非常止め装置6は、筐体等の詳細を簡略している。
ガイドレール7の長手をガイドレール鉛直方向41、制動子1がガイドレールを挟んで対抗する方向をガイドレール厚さ方向40、左右のガイドレール7が互いに向かい合う方向をガイドレール幅方向39と各方向を定義している。
非常止め装置の動作について図3,図4で説明する。
乗りかごの移動速度が定格速度を超える設定速度に達すると、最上階に設置された図示しない速度感知装置が動作し、制動子1が引き上げられ、制動子1は乗りかごの両側の昇降路壁に設置されたガイドレール7を挟み込む。そして、制動子1はU字状の弾性体10を押し広げて弾性変形させることでガイドレール7と制動子1の間に摩擦力を発生させ、乗りかごを停止させる。
図6は、摩擦材3であるセラミックスシート42である素材の概観を示している。セラミックスシート42は、セラミックス繊維を絡み合わせる、あるいは撚って糸とし、布状にしたものである。(a)は、セラミックスシート42の上面図である。セラミックス繊維を撚った縦糸14と横糸15を交互に織った平織りのシート状の織物にして、ブロック状のセラミックスシート42としている。したがって、セラミックス繊維が占める割合が高くても互いに織り込むことによって機械的強度を確保できる。上面から見て垂直方向(図aにおいて、紙面に垂直方向)の強度は他の方向に比べて低くなる傾向を示すが、後述するように摩擦材3の支持構造、垂直方向に圧縮力を与えるように工夫して破壊しないようにしている。
(b)は、セラミックスシートの側面図である。断面は縦糸14の断面を横糸15が縫うように並んで配列(平織り:縦糸と横糸とを交互に浮き沈みさせた織物)されている。なお、繊維の織り方によっては、図示した構造とは異なり、綾織り(タテ糸がヨコ糸の上を2又は3本、ヨコ糸の下を1本交差させた織物),しゅす(朱子)織り(縦糸と横糸とを交互に浮き沈みさせ、どちらかの糸の浮きを少なくした織物)と呼ばれる織り方、繊維を織らずに絡み合わせたシート状の不織布でも良い。
セラミックスシート42は高温でホットプレスされ結合体とされている。セラミックス繊維は、高い力学的特性と優れた耐熱性を有していることから、セラミックスシート42も力学的強度と耐熱性に優れる。また、ファインセラミックスを母材としたものに比べて低硬度なつなぎ材が含まれることでマクロ的な硬度も低くなる。例えば、窒化ケイ素の硬度が約1400HVであるのに対し、セラミックスシート42の硬度は換算値で約1000HV(100HS)である。
相手材の摩耗は摩擦材3の硬さに比例して増加するので、摩擦材3を低硬度化したほうがガイドレールの傷みを抑止できる。摩擦試験によるとセラミックスシート42とガイドレール材との摩擦では、レール材の傷みは許容範囲内であることを確認している。
図7(a)は、セラミックスシートの素材の切り出し方向を示し、摩擦材3は、切り出し線16で示すように上面から見て縦糸14と横糸15に対して斜めになるよう(図では、繊維長手方向に対して約45度)切り出し、切り出された端面がガイドレール7と摺動することが良い。
図7(b)は、図(a)に基づいて切り出した後のセラミックスシートの斜視図を示し、切り出したセラミックスシート42は直方体を成している。したがって、図中、切り出し面17に対して隣接する2方向の繊維断面の表面は、縦糸と横糸それぞれの繊維の端面18が略楕円形状をなしている。
図8は、セラミックスシートの支持体2への埋め込み方向を示し、切り出したセラミックスシート42は、端面の長手方向がガイドレール鉛直方向41となって、端面がガイドレール7と摺動するように所定量だけ支持体2より突出して埋め込まれている。つまり、縦糸、および横糸の端面とガイドレール7との間に凝着、切削抵抗による摩擦力を発生させて制動力を得る。摩擦材3にセラミックスシート42を用いることで、高速化や積載量が大型化しても摺動時の摺動熱による摩擦材3の軟化や焼きつきを防ぎ所定の制動力を確保できる。
また、セラミックスシート42はセラミックス繊維の集合体によって構成されるので、ガイドレール7の傷みを抑止しながら、所定の摩擦・摩耗特性を確保することができ、確実に乗りかごを停止できる。一方、セラミックスシート42は、レール幅方向19に複数枚積層され、くさび4で挟まれて支持体2に固定されている。摩擦材の強度は、繊維が編まれているシート面内方向よりも、シートを積層し間がバインダで充填されている積層方向の強度が弱い。よって、くさび4を用いて、セラミックスシート42の積層方向(レール幅方向19)に対して圧縮力を加えている。
セラミックスシート42の積層方向19は、レール幅方向となっているので、積層間に対して剥離する方向には摩擦力が殆ど作用せず、剥離破壊を防止できる。また、くさび4で積層方向に圧縮力を与えていることで、積層間を剥離する方向に引張応力が作用しても圧縮力に打ち消され、より破壊を防止できる。
図9は、有限要素法を用いて摩擦材の応力解析を行った結果である。支持材に摩擦材3を埋め込んだ状態で、摩擦材へは押付力24と摩擦力25とが作用するとし、入熱はなく、材料は等方特性として解析している。また、解析対象は、摩擦材3の幅方向の対象面30として半分の領域とし、摩擦材の幅方向の拘束条件を拘束しない場合と拘束した場合で解析を行った。
解析の結果である応力分布は、グレー値が濃い方が引張応力を示し、淡い方が圧縮応力を示す。図9は幅方向の発生応力分布を示す。(a)図は、幅方向を拘束しない場合、(b)図は幅方向を拘束28した場合の結果である。
拘束しない場合は摩擦材の上辺近傍26に層間が剥離する方向19(積層されている方向)に大きな引張応力が発生していることが分かる。これは、押付力24と摩擦力25が摩擦材3に作用して時に摩擦材の上辺が支持体に拘束されて変形しにくくなったことでそれと直角の幅方向に歪が発生し、これに相当する応力が発生したためである。拘束した場合は、上辺近傍26に圧縮応力27が発生している。これは、幅方向への歪が拘束されることで圧縮力として現れた結果である。
以上のことより、摩擦力が作用する方向と直角の幅方向には層間剥離を抑止するために幅方向を拘束して、圧縮力を作用させ、引張力を打ち消すことが有効である。
図10は、支持体と摩擦材の組み立て部材を部品毎に展開した斜視図を示す。
支持材2は摩擦材3を埋め込むために矩形で凹状20に彫り込まれている。これに対して、摩擦材3との間にくさび4が配置され、各摩擦材3とくさび4の間には緩衝部材5が緩衝材として配置される。くさび4はねじ12(図では3個)により支持体2に固定される。各部品のガイドレール鉛直方向の長さはほぼ同じ長さに揃えられている。
図11は、制動子の横断面図である。本図で各構成部品の位置関係を説明する。
左右の摩擦材3の間に設けたくさび4は、図で上辺(摺動面側)が下辺(本体側)よりも長くなっており支持体2の深さ方向に鋭利となる三角形状となっている。くさび4にはねじ12を通すための穴が設けられ、ねじ頭もくさび4の上辺より低くなるように加工されている。くさび4の上辺の図で高さは、摩擦材3の高さよりの低い位置まで装入される。支持体2の摩擦材3が挿入される部位は凹状に掘り込まれ、さらにくさび4が挿入される部分21は摩擦材3の厚さよりもさらに深く掘り込まれている。つまり、摩擦材3の下面よりもくさび4の下面が図で下に位置するようにくさび4と支持体2とをラップさせる構造、つまり、くさび4の支持体2への埋め込み深さは摩擦材3の埋め込み深さよりも深くしている。
くさび4が挿入される部位には雌ねじ22が設けられ、雄ねじ12によってくさび4を介して摩擦材3が支持体2へ締結され、摩擦材3のセラミックスシートが積層された方向に圧縮力が与えられている。くさび4と支持体2はこの彫り込んだ部分でラップされている。くさび4と摩擦材3の間に設けた緩衝部材5は、直方体を成しており端面は摩擦材3に当接し対向した面はくさび4と当接している。
くさび4を支持体2に挿入していくと、くさび4の傾斜面と緩衝部材5との接触力は徐々に強まる。その結果、緩衝部材5は変形してくさび4の傾斜面との接触領域が広がり安定した固定ができる。緩衝部材5の材質は、くさび4の材質よりも軟らかいものが好ましい。例えば、くさびを鉄やステンレスとすると、緩衝部材には銅やアルミなどが適用できる。
くさび4と支持体2をラップさせる構造をとったのは摩擦材3に左右方向の力が作用した場合に、くさび4に掛る力を支持体2のラップ部で接触させて一部担ってもらう。よって、左右の摩擦材に加わった左右方向の力を支持体2の端部23で全て受ける必要がなく、支持体2の端部23の剛性を低く抑えても壊れることがない。すなわち、支持体2の端部23を狭くして摩擦材3の左右方向の幅を広く取ることができより大きな制動力を得ることができる。
図12は、摩擦材の加工精度の誤差の有無とくさびの姿勢の関係を示す。(a)図に示すように摩擦材3長手方向で幅寸法W1が殆ど誤差なく加工できた場合は、くさび4はほぼ水平に挿入されて摩擦材の幅方向にムラなく圧縮力を与えることができる。これに対して、(b)図に示すように摩擦材3長手方向で幅寸法に誤差(W1>W2)が発生した場合、くさび4は幅が狭いW2ほうがより矢印29方向に深く挿入され幅が広い方が浅く挿入される。すなわち、くさび4が傾いた姿勢で挿入されることで緩衝部材5を介して摩擦材3の全長で、加工誤差が無い場合と同様にムラなく圧縮力を与えることができる。具体的な組立て管理方法としては、例えばすきまゲージで隙間が無いことを確認したり、ねじの締め付けトルクを管理したり、して行うことができる。
また、圧縮力を与える構造として焼き嵌めなども良いが、この場合は支持体、および摩擦材の加工精度を高精度で管理して締め代設計を行わないと締結時の残留応力で摩擦材が破壊する場合もあり、高精度加工には時間を費やすことになる。
図13は、セラミックスシートに市販の繊維結合体を用いて摩擦特性を比較したときの支持体と摩擦材の積層方向との隙間と摩擦材の層間剥離度合い、◎:剥離箇所なし、○:剥離箇所1〜3、△:剥離箇所4〜6、×:剥離箇所7以上、を示す実験結果である。摩擦試験は、ピンオンディスク試験機を用いて行った。ガイドレール7と同じ材質からなるディスク(円板)を所定の速度で回転させ、ディスク表面に摩擦材3を所定の押付力で押し付けて、ディスク速度をモータにて所定減速度で停止させる。具体的な条件は、初速度は1500m/min、押付力は約5600N、減速度は5.88m/s2とした。実験は、同じ摩擦材について3回連続して実施した。
実験の結果、支持体と摩擦材の積層方向との隙間が狭いほど層間剥離箇所は少なく、隙間が無い状態では剥離も無い。また、隙間が狭いほど、摩擦試験を繰返し行っても初期に発生した層間剥離が進展しないことが分かった。また、摩擦係数は繰返し試験を行っても低下することはなかった。しかし、隙間が0.2mmの2回目以降の試験では、層間剥離の発生とともにセラミックス繊維先端が隙間方向に倒れ込む現象が発生し信頼性に欠ける結果であった。
図14は、制動子と摩擦材の寸法の関係を説明する斜視図である。支持体2の上下方向の長さL0に対して1枚の摩擦材3の長さL1、および摩擦材3の幅Wは、0.5×L0>L1>Wの関係であることが望ましい。これは、制動力、および支持体2と摩擦材3の締結強度の関係に起因する。まず、より大きな制動力を得るにはばね力を大きくとる、或いは摩擦材3とガイドレール間の摩擦係数を大きくすることであるが、前者のばね力を大きくするとばね材の厚さを増したりして装置の大型化してしまう。そこで、後者の摩擦係数を大きくするほうが有効である。
摩擦係数を大きくするには、摩擦材3の表面を粗くしてレールの引っかき力を増す方法もあるが、レールを傷つけてしまう。摩擦係数は、摩擦する両者間で発生する摩擦熱の大小に左右される。すなわち両者の温度によって大きく変化し、高温のほうが摩擦係数は小さい。ここでは、金属であるレールとセラミックスの摩擦材3による摩擦であるため耐熱性に優れるセラミックスの温度は略1000℃程度に昇温しても機械的な特性は殆ど変化しない。これに対して、レールは高温になると軟らかくなってしまう。例えばレールとして用いられている炭素鋼材(SS400)では約500〜600度で表面硬度が急激に低下する。制動時に摩擦材3によって長い間摺動されるとレールは昇温して摩擦係数が低下する。よって、摩擦材3は、摺動方向に対して少なくとも分割して配置し、間に摺動しない区間を設けるのが良くレール昇温を抑えることができる。
一方、セラミックスシートの積層方向である摩擦材3の幅方向寸法Wとそれの上下方向寸法L0の関係を上述した関係にすることで層間剥離による破損をより抑えることができる。これは、幅方向寸法を小さくしてその方向の歪量を小さく抑えることで発生する応力を小さくする。すなわち、制動子に同じ広さの摺動面積を確保する場合、強度的に強いセラミックスシート面内方向となる寸法L0は大きく取り、強度的に弱いシート面外方向の寸法Wは小さく取るほうが破壊しにくい構造にできる。よって、高信頼の非常止め装置となる。
図15は、非常止め装置の制動子の他の実施例の横断面図を示す。図11と異なる点は摩擦材3が支持体2の幅方向に1つ配置した場合である。この場合は、くさび4を摩擦材3と支持体2のどちらか一方の間に挿入すればよく、くさび4は摺動材側のみに傾斜面を設けた形状とする。摩擦材3とくさび4の間には緩衝部材5を挿入する。
以上のような制動子の構成にすることで摩擦材3の配置にかかわらずセラミックスシート積層方向を拘束して圧縮力を作用させることができる。
以上、セラミックス繊維を2方向に織り込んでセラミックシートとして積層した摩擦材を用い、繊維端面を摺動面に出し、くさびによってセラミックスシート積層方向を圧縮固定することによって、相手材(ガイドレール7)の傷みを抑止しながら、所定の摩擦・摩耗特性を確保し、かつセラミックスシート積層間の剥離を防止することができる。
1 制動子
2 支持体
3 摩擦材
4 くさび
5 緩衝部材
7 ガイドレール
14 縦糸
15 横糸
17 切り出し面
18 端面
19 積層方向
42 セラミックスシート

Claims (9)

  1. エレベータの乗りかごを停止させるため、昇降路に設置されたガイドレールを制動子で押し付けて摺動することで制動力を発生させるエレベータ用非常止め装置において、
    前記ガイドレールと前記制動子との摺動面に端面が配置され、前記ガイドレール幅方向に複数枚が積層されたセラミックスシートを有する摩擦材と、
    前記摩擦材に前記セラミックスシートが積層された方向に圧縮力を与えて固定する支持体と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、前記圧縮力は、前記摩擦材と前記支持体との間に設けられたくさびにより与えられることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、摺動面側が本体側よりも長くなった形状のくさびを介して前記摩擦材が前記支持体へ固定されていることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  4. 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、三角形状のくさびと緩衝部材とを介して前記摩擦材が前記支持体へ固定されることで、前記圧縮力が与えられていることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  5. 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、エレベータ用非常止め装置において、前記圧縮力は、前記摩擦材と前記支持体との間に設けられたくさびにより与えられ、前記くさびの前記支持体への埋め込み深さは前記摩擦材の埋め込み深さよりも深いことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  6. 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、前記摩擦材は前記ガイドレール幅方向に分割されて所定間隔を隔てて前記支持体に埋め込まれ、前記分割された間にくさびが配置されることで、前記圧縮力が与えられていることを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  7. 請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置において、前記摩擦材は、摺動方向に対して分割されて配置され、分割された間に前記ガイドレールとは摺動しない区間が設けられたことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
  8. エレベータの乗りかごを停止させるため、昇降路に設置されたガイドレールを制動子で押し付けて摺動することで制動力を発生させるエレベータ用非常止め装置を有したエレベータにおいて、
    前記ガイドレールと前記制動子との摺動面に端面が配置され、前記ガイドレール幅方向に複数枚が積層されたセラミックスシートを有する摩擦材と、
    前記摩擦材に前記セラミックスシートが積層された方向に圧縮力を与えて固定する支持体と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  9. 請求項8に記載のエレベータにおいて、前記ガイドレール上下方向における前記制動子の長さをL0、前記セラミックスシートの長さをL1、前記ガイドレール幅方向の前記セラミックスシートの寸法W、とした場合、0.5>L1>Wであることを特徴とするエレベータ。
JP2010213009A 2010-09-24 2010-09-24 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ Active JP5244878B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010213009A JP5244878B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ
CN201110244665.3A CN102417130B (zh) 2010-09-24 2011-08-24 紧急制动装置以及使用该紧急制动装置的电梯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010213009A JP5244878B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012066908A true JP2012066908A (ja) 2012-04-05
JP5244878B2 JP5244878B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=45941812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010213009A Active JP5244878B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5244878B2 (ja)
CN (1) CN102417130B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104891302A (zh) * 2014-03-04 2015-09-09 株式会社日立制作所 电梯的紧急制动装置
CN107082336A (zh) * 2016-02-16 2017-08-22 上海三菱电梯有限公司 电梯用紧急制动装置的制动楔块、紧急制动装置及电梯
JP2021130522A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 オックスジャッキ株式会社 移送ワイヤの繰り出し装置および移送ワイヤの繰り出し方法
KR20220030828A (ko) * 2020-09-03 2022-03-11 현대무벡스 주식회사 상하 이동 캐리지의 자유 낙하 방지 장치
JP7465315B2 (ja) 2022-08-18 2024-04-10 東芝エレベータ株式会社 エレベータの非常止め装置の据付方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104364179B (zh) * 2012-06-13 2016-07-13 株式会社日立制作所 电梯的紧急制动装置
AT514878A1 (de) * 2013-10-14 2015-04-15 Cobianchi Liftteile Ag Bremsfangvorrichtung und -verfahren für Fördermittel
JP6602662B2 (ja) * 2015-12-17 2019-11-06 株式会社日立製作所 非常止め装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987050A (ja) * 1995-09-29 1997-03-31 Toshiba Corp ブレーキ材およびエレベータ非常停止用ブレーキ装置
JP2000191252A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Toshiba Corp エレベ―タ用非常停止装置用ブレ―キシュ―、エレベ―タ用非常停止装置および非常停止機能付エレベ―タ
JP2007119177A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Hitachi Ltd エレベータ用非常止め装置
JP2011225303A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Hitachi Ltd 非常止め装置及びそれを用いたエレベーター

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1013893B (zh) * 1989-01-19 1991-09-11 上海船用柴油机研究所 金属丝网增强无石棉钻机刹车块
JP3792758B2 (ja) * 1995-09-06 2006-07-05 株式会社東芝 エレベータ非常停止装置用ブレーキシュー、エレベータ非常停止装置および非常停止機能付エレベータ
US6371261B1 (en) * 1997-11-06 2002-04-16 Otis Elevator Company Molybdenum alloy elevator safety brakes
JP4779629B2 (ja) * 2005-12-15 2011-09-28 株式会社日立製作所 エレベーターおよびそれに用いる非常止め装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987050A (ja) * 1995-09-29 1997-03-31 Toshiba Corp ブレーキ材およびエレベータ非常停止用ブレーキ装置
JP2000191252A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Toshiba Corp エレベ―タ用非常停止装置用ブレ―キシュ―、エレベ―タ用非常停止装置および非常停止機能付エレベ―タ
JP2007119177A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Hitachi Ltd エレベータ用非常止め装置
JP2011225303A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Hitachi Ltd 非常止め装置及びそれを用いたエレベーター

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104891302A (zh) * 2014-03-04 2015-09-09 株式会社日立制作所 电梯的紧急制动装置
CN107082336A (zh) * 2016-02-16 2017-08-22 上海三菱电梯有限公司 电梯用紧急制动装置的制动楔块、紧急制动装置及电梯
JP2021130522A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 オックスジャッキ株式会社 移送ワイヤの繰り出し装置および移送ワイヤの繰り出し方法
JP7389475B2 (ja) 2020-02-18 2023-11-30 オックスジャッキ株式会社 移送ワイヤの繰り出し装置および移送ワイヤの繰り出し方法
KR20220030828A (ko) * 2020-09-03 2022-03-11 현대무벡스 주식회사 상하 이동 캐리지의 자유 낙하 방지 장치
KR102420318B1 (ko) * 2020-09-03 2022-07-14 현대무벡스 주식회사 상하 이동 캐리지의 자유 낙하 방지 장치
JP7465315B2 (ja) 2022-08-18 2024-04-10 東芝エレベータ株式会社 エレベータの非常止め装置の据付方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102417130B (zh) 2015-05-20
CN102417130A (zh) 2012-04-18
JP5244878B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5244878B2 (ja) 非常止め装置及びそれを用いたエレベータ
JP5427682B2 (ja) 非常止め装置及びそれを用いたエレベーター
JP5361696B2 (ja) エレベータの非常止め装置
CN101372302B (zh) 电梯设备
JP4291903B2 (ja) エレベータ安全制動機
JP5374541B2 (ja) エレベーター用非常停止装置の制動子、エレベーター用非常停止装置及びエレベーター
US20080296098A1 (en) Brake Shoe for Elevator Emergency Stop
JP2008143707A (ja) エレベータ装置、エレベータ装置の案内レール、エレベータ装置のブレーキ装置、ならびにエレベータ装置の案内、保持、および制動のための方法
US10597257B2 (en) High speed bearing assembly for elevator safety gear and methods of making and using same
CN104271485A (zh) 用于制动器的定制摩擦
JP2011102165A (ja) エレベーターの非常止め装置
JP6129662B2 (ja) 非常止め装置及びエレベーター
JP4779629B2 (ja) エレベーターおよびそれに用いる非常止め装置
CN101233068B (zh) 一种用于电梯轿厢的制动或截停装置
JPWO2019069453A1 (ja) エレベータの非常止め装置
WO2013186869A1 (ja) エレベータの非常止め装置
JP2016064893A (ja) エレベーターの非常止め装置
JP7188616B2 (ja) ベルト把持具
JP2016183047A (ja) エレベータ用非常止め装置
JP6495699B2 (ja) エレベータ用非常止め装置及びこれを備えたエレベータ
JP2000302351A (ja) エレベータの非常停止装置
US20010047910A1 (en) Concrete rail safety device for an elevator car
JP2008189420A (ja) エレベータの非常止め装置
JP4610095B2 (ja) エレベータの非常止め装置
JP2014118256A (ja) エレベータの非常止め装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5244878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3