JP5241206B2 - 包装用袋体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
きず、盗難防止上有効で商品を収容した袋本体部分と、展示用の係止部分とを別個に分離
することが可能で分離した後も本来の商品を収容した袋本体部を独立に密封することので
きる包装用袋体及びその製造方法に関する。
このような包装用袋体は、書籍、文房具、化粧品等の本来の商品、更に小さなものではお
菓子や小物の玩具(小さな樹脂製人形や動物等)、その他の商品を入れる包装用として用
いられる。通常、このような包装用袋体は、透明な熱可塑性合成樹脂より製作され、製法
としても1枚の原反フィルムを二つ折りにしたり、二枚の原反フィルムを熱シールして製
作される。
フィルムよりなる袋体部(1)と表裏2枚の合成樹脂シートよりなる把手部(2)を有す
る袋体であって、把手部(2)を形成する2枚の合成樹脂シート(3)が袋体部を形成す
る2枚の合成樹脂フィルム(4)の上部の内側に溶着され、裏側の把手部に裏側指穴(9
)が打ち抜きにより設けられ、裏側指穴に対向する表側の把手部に表側指穴が設けられ、
表側指穴の縁を残して表側指穴を打ち抜くことにより指穴封口片(10)が形成され、指
穴封口片を裏側指穴(9)を通して裏側指穴の縁に折り重ねて指穴封口片と裏側指穴の縁
部を接合する接合手段がもうけられていることを特徴とする手提げ袋が知られている。この場合、表側の合成樹脂性フィルムが、把手部より延設されている舌片部を形成し、舌片
部に剥離テープにより被覆された感圧接着剤層を設けたり、接合手段として面ファスナー
を用いたり、チャックを設けたりしている(特許文献1)。
途再利用可能なものとして、樹脂フィルムからなる袋本体1の一端部に、補強シート2の
綴じ込みによって補強された展示用の吊り下げ部3を設けた収納袋において、袋本体1に
、袋本体1の外面から延出して袋本体1の開放部を覆うカバー部6を設けるとともに、こ
のカバー部6に袋本体1とこの接着用の粘着層7を形成する。一方、開放部5には開閉自
在なチャック8を装備する収納袋が知られている(特許文献2)。
売中吊り下げておいても中身を取り出すことが困難で盗難防止が可能であり、また、販売
後切り離した後も収容部の密封状態を維持することが可能で、生産コストも低減すること
のできる包装用袋体及びその製造方法を提供することを目的としている。
縦方向に一方のシートを少し短くなるようにして裏側シート(11)とすると共に、他方のシートを少し長くなるようにして表側シート(12)となるようにした合成樹脂製原反シートに適当な間隔で雄チャックテープ(2A)と雌チャックテープ(2B)を接着し、前記表側シート(12)の内側表面の端部寄りに重細長のシート(3)を置き、重ねた状態で超音波接着した後、該細長シート(3)の外側に両面接着テープの一方を接着すると共に該両面接着テープの他方の面に剥離シート(5)を置いた状態で前記裏側シート(11)と表側シート(12)の前記雌チャックテープ(2A)と雌チャックテープ(2B)とが嵌合するように折り曲げることを特徴としている。
した商品はチャックテープ(雄チャックテープ(2A)、雌チャックテープ(2B))を外すことができないため、内部の商品を取り出すことが出来ない。従って、店頭販売中盗難を防止することが出来る。即ち、切れ目用のミシン目があるためチャックテープを外すことが出来ないので、袋本体部に収容した商品を取り出すことが出来ない。
(雄チャックテープ(2A)、雌チャックテープ(2B))を接着する工程、折り曲げ加工工程、厚めのシート(3)の超音波接着工程、且つ片側剥離シート(5)付きの両面接着テープを接着する作業工程、熱溶断工程等副袋体の完成までを流れ作業工程として実現することができるので、生産コストも大幅に低減することができる。さらに、二つの密封収容部を形成することで収容する商品の種類の範囲を大きく広げることができる。本発明の包装用袋は一連の作業を流れ作業的に加工できるので人手もかからず製作費用の低減を図ることもできる。更に、本発明では、商品を収容した袋部分と細長のシート(3)を入れ穴を開けた店頭展示用の袋部分とは、それぞれ密封した状態で切り離すことができるので、穴を開けた密封袋部分の袋本体部(1B)は若干大きめにして中に「おまけ用の商品」を入れることが出来るので販売促進にも役立つ。
2のAーA矢視断面図であり、図3(B)は図3(A)のP部拡大図である。尚、図3(
A)、(B)では、発明の内容を判りやすく説明するため厚さ方向にある程度離して(実
際以上に間隔をおいて)描いてある。本発明の包装用袋体は、合成樹脂製原反シート1(
原反フィルムシート)を二つ折りにして、縦方向(AーA方向)に短い一方の裏側シート11と、縦方向に長い他方の表側シート12とで構成される。但し、「裏側シート」と「表側シート」という表現は説明の便宜上の表現であり、重ねた二つのシートを区別するための表現である。また、本発明の包装用袋体は、二つ折りとすることにより、袋内部に「袋本体部1A」が形成されるが、前記裏側シート11も表側シート12もいずれもこの「袋本体部1A」の内部側を「裏側シート11の内側」、「表側シート12の内側」とする。更に、一枚の原反シート1を二つ折りにすることなく、二枚の原反シートを用いて「裏側シート」と「表側シート」とを接着形成してもよい。
ルムシート)を二つ折りにすることにより形成される袋本体部1Aと、該袋本体部1Aの裏側シート11の端部近傍および表側シート12の内側にそれぞれこれらが嵌合するように接着されたチャックテープ2(雄チャックテープ2A及び雌チャックテープ2B)と、表側シート12の内側端部側(A-A方向の端部)にその一部が重ねられるように配置され該表側シート12と共に超音波溶着された接着部25を設けた厚めの細長のシート(樹脂製)3と、表側シート12の内側端部(前記細長のシート3よりも外側)近傍に両面接着テープの片側を剥がして接着した接着剤層4と、該接着剤層4の上に載せた剥離シート(樹脂製剥離紙)5と、で構成されている。図1乃至図3に示すように前記厚めの細長のシート3と雄チャックテープ2A及び雌チャックテープ2Bとの間には、手で切り離すことのできる切れ目6が入れてある。但し、切れ目6を入れずに鋏やカッタで切り離すようにしても良い。なお、前記厚めの細長の横長の長方形のシート3ば厚めでなくても良い。
4に載せた剥離シート5を剥がして、超音波接合した厚めのシート3の上端部との間を袋
本体1A側に折り曲げ、裏側シート11の外側の上端部近傍に接着すると、厚めのシート
3を含む部分の内部は、また別個の袋本体部1Bが形成される(図7(B)参照)。この別個の袋体部1Bは穴7(7A,7B,7C)を開けて店頭展示するようにしてある。また、厚めのシート3には袋本体部1Aに収納した物の特徴や利点あるいは宣伝文句や社名等を記載することができる。尚、表側シート12に設けた孔7Aや該裏側シート11の上部に設けた孔7Bは、予め表側シート12を剥離シート5を付けたままで折り曲げて穿設する。従って、表側シート12を折り曲げたとき一致した孔7となる。この穴7は、包装用袋体を店頭に陳列するとき店の陳列部の係止棒(図示省略)に通して陳列する。この場合、剥離シート5にも半円が形成される孔7Cが開けてある。
Bを接着して一方の裏側シート11を少し短く、他方の表側シート12を長くなるように
折り畳んだ状態の断面図であり、図6(B)は、図6(A)のQ部拡大図である。折り曲
げた表側シート12となる他方のシートの内側表面の端部寄りに、厚めの細長のシート(
樹脂製シートでも厚めの紙製シートでもよい)3を置いて、前記他方のシート(前記表側
シート12と)と厚めの細長いシート3とを重ねた状態で且つ厚めの細長のシート3の下
部と表側シート12とを超音波接着して接着部25を設ける。また、このとき、前記雄チ
ャックテープ2Aと雌チャックテープ2Bとを嵌合させることが出来るように表側シート
12と厚めのシート3を一体に超音波接着する。
し折り曲げた状態で厚めの細長いシート3を超音波接着した後、図7(A)に示すように
、表側シート12の内側端部近傍に両面接着テープの片側の剥離シート5を剥がして接着剤層4を接着し、該接着剤層4の上に剥離シート5を置く。図7(B)は、接着剤層4の上に置いた剥離シート5をとって、表側シート12を裏側シート11の外側に接着した状態の本発明の包装用袋体の断面図である。こうして袋本体部1Aとは別個に袋本体部1Bが形成される。通常、袋本体部1Aに商品を収納し、別個の袋本体部1Bに穴7を開けて店頭に陳列する。なお、この場合、図7から判るように接着剤層4は裏側シート11の外側端部近傍(前記細長のシート3寄りも外側)に接着させるように設ける。
は、合成樹脂製原反シート(原反フィルムシート)1に雄チャックテープ2Aと雌チャッ
クテープ2Bとを接着した後、合成樹脂製原反シート1を二つ折りにして厚めの細長のシ
ート3を超音波接着し、また、接着剤層4に剥離シート5を載せる構成及び製造方法とし
ている。しかし、この状態の包装本袋体やチャックテープ2、厚めのシート3、接着剤層
4、剥離シート5等は、図8に示すように、長い帯状となっている。そこで、次にこれら
帯状に連続した半製品の必要箇所1C、1C、・・・を一定間隔でヒータ刃(図示省略)
で加熱溶断する。この場合、加熱溶断された部分1C、1C、・・・は接着されている。
つまり、裏側シート11と表側シート12とは接着されているので切断されると各部にお
いて、表側シール12と裏側シール11と下端部とは袋状となり、図1乃至図3に示すよ
うな「包装用袋体」が形成される。
8」を設ける場合もある。この「襠(マチ)8」或いは「ガゼット折り部8」は次のよう
にして形成される。即ち、図9に示すように、表側シート12と裏側シート11とを二つ
折りにする際、比較的円周囲の細い(尖った)円板20に二つ折りした表側シート12と
裏側シート11の下端中央部に当て、その円板20の近傍に逆方向に向けて尖った細板の
エッジ21、22を当てて、原反フィルムシート1を移動させつつ両側を挟むのである。
こうした状態で図3に示すように、厚めのシート3と、表側シート12、裏側シート11
とを超音波接着すれば、「襠(マチ)8」或いは「ガゼット折り部8」を形成することが
できる。
干大きめに形成して「おまけ用の商品」を入れて販売促進に役立てることも出来る。
1A 袋本体部
1B 袋本体部
11 裏側シート
12 表側シート
2 チャックテープ
2A 雄チャックテープ
2B 雌チャックテープ
3 細長のシート(樹脂製)
4 接着剤層
5 剥離シート
6 切れ目(切り離し用)
8 襠(マチ)又はガゼット折り部
9 回転ドラム
9A 溝
9B 溝
24 加熱手段
25 接着部
Claims (5)
- 合成樹脂製原反シート(1)を用いて縦方向に短い一方の裏側シート(11)と長い他方の表側シート(12)とで形成される袋本体部(1A)と、該袋本体部(1A)の裏側シート(11)の内側端部近傍および表側シート(12)の内側にそれぞれこれらが嵌合するように接着された雄チャックテープ(2A)と雌チャックテープ(2B)とより成るチャックテープ(2)と、表側シート(12)の内側表面の該表側シート(12)端部寄りにその一部が重ねられるように配置され該表側シート(12)に超音波接着された細長のシート(3)と、前記表側シート(12)の内側端部近傍に両面接着テープの片側を剥がして接着した接着剤層(4)と、該接着剤層(4)の上に載せた剥離シート(5)と、で構成されて成る包装用袋体。
- 縦の長さが袋体本体部(1A)の幅に近い長さの細長のシート(3)と雄チャックテープ(2A)及び雌チャックテープ(2B)との間には、切れ目(6)を入れて成る請求項1に記載の包装用袋体。
- 縦方向に一方のシートを少し短くなるようにして裏側シート(11)とすると共に、他方のシートを少し長くなるようにして表側シート(12)となるようにした合成樹脂製原反シートに適当な間隔で雄チャックテープ(2A)と雌チャックテープ(2B)を接着し、前記表側シート(12)の内側表面の端部寄りに重細長のシート(3)を置き、重ねた状態で超音波接着した後、該細長シート(3)の外側に両面接着テープの一方を接着すると共に該両面接着テープの他方の面に剥離シート(5)を置いた状態で前記裏側シート(11)と表側シート(12)の前記雌チャックテープ(2A)と雌チャックテープ(2B)とが嵌合するように折り曲げることを特徴とする包装用袋体の製造方法。
- 端部の袋本体部(1B)に横長で前記細長のシート(3)を入れ、雄チャックテープ(2A)と雌チャックテープ(2B)とを嵌合させた状態で、帯状となった半製品には、縦方向に加熱溶断部(1C)を入れて成る請求項3に記載の包装用袋体の製造方法。
- 前記表側シート(12)を、該表側シート(12)に塗布した両面接着テープの接着剤層(4)に載せた剥離シート(5)を剥がして、超音波接合した細長シート(3)の端部との間を袋本体部(1A)側に折り曲げ、裏側シート(11)の外側の端部近傍に接着することにより、細長のシート(3)を含む部分に袋本体部(1A)とは別の袋本体部(1B)を形成して成る請求項4に記載の包装用袋体の製造方法。
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