JP5224311B2 - 半導体電子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、基板上にバッファ層を介して積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスに関する。
窒化物系化合物半導体、例えばGaN系化合物半導体を用いた半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタは、400℃近い高温環境下においても動作する固体素子として注目されている。GaN系化合物半導体では、SiやGaAsのような大口径の単結晶基板を作製することが困難であるため、GaN系化合物半導体を用いた電子デバイスは、例えばサファイアやSiからなる代替基板を用いて作製されている。
Si基板は、他の代替基板に比べて良質で大口径のウェハを容易に得ることが可能であることから、量産性やコスト低減を考慮した場合に非常に有用な基板である。しかしながら、SiとGaNとの間に大きな格子定数差および熱膨張率差があることから、Si基板上に形成されるGaNエピタキシャル膜には大きな引っ張り歪が内在し、これによって結晶性が悪化されるとともに、歪の大きさによってはクラックが発生する場合がある。そして、このようなGaN結晶上に作製された電界効果トランジスタは、良好な特性が得られないという問題があった。
そこで、Siからなる単結晶基板上にGaN系化合物半導体を用いて電界効果トランジスタを作製する場合、MOCVD法などのエピタキシャル結晶成長法によって、まず上述した引っ張り歪を緩和する層としてのバッファ層を形成し、次いで電子走行層、電子供給層およびコンタクト層を順次積層し(以下、電子走行層、電子供給層等を半導体動作層という。)、その表面にソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を形成する。この場合、高温でGaN層を形成してバッファ層とすることにより、Si基板上に格子定数が異なるGaN層をエピタキシャル成長させることができる。従来、このようなバッファ層として超格子バッファ層やAlGaNバッファ層が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−59948号公報
ところで、半導体電子デバイスでは、破壊耐圧を向上させ、リーク電流を低減させるためにバッファ層を高抵抗化する必要がある。しかしながら、上述した従来のバッファ層では、必ずしも十分な高抵抗特性が得られていない。これに対し、バッファ層を厚くすることで高抵抗化させることができるものの、その場合、上述した従来のバッファ層では、基板としてのウェハに大きな反りを発生させるという別の問題が生じる。
ここで、ウェハの反り量(BOW)は、ウェハ表面における周縁部高さと中央部高さとの差分によって示され、半導体電子デバイスの加工プロセスにおいては50μm以下にすることが必要とされている。このため、従来のバッファ層では、基板上に形成できる膜厚に限度があり、半導体電子デバイスのリーク電流を十分に低減させることができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウェハの反りを抑制しつつ、リーク電流を一層低減させることができる半導体電子デバイスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる半導体電子デバイスは、基板上にバッファ層を介して積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスにおいて、前記バッファ層は、Al組成が0.2以下の窒化物系化合物半導体を用いて形成された第1の層上に、Al組成が0.8以上の窒化物系化合物半導体を用いて形成された第2の層が積層された複合層を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記第1の層の厚さは、100〜1000nmであることを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記第1の層および前記第2の層の成長温度は、各々700〜1300℃であることを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記第2の層の厚さは、0.5〜200nmであることを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記第1の層のカーボン濃度は、1×1017〜1×1020cm-3であることを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記バッファ層は、前記複合層を5層以上含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記第1の層は、Alx1Iny1Ga1-x1-y1Asu1v11-u1-v1(0≦x1≦0.2、0≦y1,u1,v1≦1、x1+y1≦1、u1+v1<1)で示される窒化物系化合物半導体によって形成され、前記第2の層は、Alx2Iny2Ga1-x2-y2Asu2v21-u2-v2(0.8≦x2≦1、0≦y2,u2,v2≦1、x2+y2≦1、u2+v2<1)で示される窒化物系化合物半導体によって形成されることを特徴とする。
本発明にかかる半導体電子デバイスによれば、ウェハの反りを抑制しつつ、リーク電流を一層低減させることができる。
以下、添付図面を参照し、本発明にかかる半導体電子デバイスの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一符号を付して示している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる半導体電子デバイスについて説明する。図1は、本実施の形態1にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ100の構成を示す断面図である。この図に示すように、電界効果トランジスタ100は、Siからなる基板1上に、窒化物系化合物半導体を用いて形成されたバッファ層2,3および半導体動作層4が順次積層され、その上にTi/Alからなるソース電極8Sおよびドレイン電極8Dと、Pt/Auからなるゲート電極8Gとが形成されている。
バッファ層2は、AlNによって形成され、バッファ層3は、Al組成が0.2以下の窒化物系化合物半導体を用いて形成された第1の層11上に、Al組成が0.8以上の窒化物系化合物半導体を用いて形成された第2の層12が積層された複合層10を用いて形成されている。例えば、第1の層11は、非ドープGaNによって形成され、第2の層12は、非ドープAlNによって形成される。バッファ層3は、一例として、複合層10が5層積層されている。
半導体動作層4は、非ドープGaNからなる電子走行層5と、SiドープAlGaNからなる電子供給層6と、高濃度ドープGaNからなるコンタクト層7とをこの順に積層して形成されている。電子供給層6は電子走行層5に比べてバンドギャップエネルギーが大きく、この2層のヘテロ接合界面直下には2次元電子ガス層5aが形成されている。ソース電極8Sおよびドレイン電極8Dは、コンタクト層7上に形成され、ゲート電極8Gは、電子供給層6上に形成されている。
このような電界効果トランジスタ100では、ソース電極8Sとドレイン電極8Dとを作動させた場合、電子供給層6を介して電子走行層5に供給された電子が2次元電子ガス層5a中を高速走行し、ドレイン電極8Dまで移動する。このとき、ゲート電極8Gに加える電圧に応じてゲート電極8G直下に形成される空乏層の厚さを変化させることで、ソース電極8Sからドレイン電極8Dへ移動する電子、つまりドレイン電流を制御することができる。
つづいて、バッファ層3が有する複合層10について詳細に説明する。図2−1は、第1の層11がAlx1Ga1-x1Nによって形成されるものとして、そのAl組成x1に対し、電界効果トランジスタ100を製作した際のウェハの反り量(BOW)を実測した結果を示すグラフである。同様に、図2−2は、第2の層12がAlx2Ga1-x2Nによって形成されるものとして、そのAl組成x2に対するウェハの反り量(BOW)を実測した結果を示すグラフである。これらの測定において、第1の層11の厚さおよび成長温度は、それぞれ300nmおよび1000℃であり、第2の層12の厚さおよび成長温度は、それぞれ20nmおよび1000℃である。
図2−1および図2−2に示す結果から、電界効果トランジスタ100では、第1の層11のAl組成x1を0.2以下とし、第2の層12のAl組成x2を0.8以上とすることで、ウェハの反り量を50μm以下にできることがわかる。また、図2−1では、第1の層11のAl組成x1=0とすることで反り量を最小にすることでき、図2−2では、第2の層12のAl組成x2=1とすることで反り量を最小にできることがわかる。
これをもとに、電界効果トランジスタ100では、第1の層11は、Al組成x1が0.2以下とされ、第2の層12は、Al組成x2が0.8以上とされており、より好ましい一例として、第1の層11はGaNによって形成され、第2の層12はAlNによって形成されている。これによって、電界効果トランジスタ100では、製作時のウェハの反り量を小さく抑えることが可能であり、具体的には、バッファ層3の厚さを3μm以上とした場合にもウェハの反り量を半導体電子デバイスの加工プロセスにおいて要求される50μm以下に抑えることができる。このため、電界効果トランジスタ100では、ウェハの反り量を50μm以下に抑制しつつ、従来技術にかかるバッファ層よりも十分に厚くバッファ層3を形成することができ、従来よりもリーク電流を低減させて耐圧性を向上させることができる。
実測結果では、リーク電流は、10-6A/mm以下とすることができ、従来よりも1桁以上低減できることが確認された。また、2次元電子ガス層5aにおける移動度は、約1200cm2/Vsとすることができ、従来に比して約30%向上できることが確認された。さらに、内部歪によって発生する貫通転位は、従来の1/10〜1/100程度に減少できることが確認された。
一方、図3は、第1の層11としてのGaN層の厚さに対するウェハの反り量(BOW)を実測した結果を示すグラフである。このグラフでは、Siからなる基板1の厚さが525μmおよび700μmごとに反り量を実測した結果を示している。なお、第2の層12は、AlNによって形成され、その厚さおよび成長温度は、それぞれ20nmおよび1100℃である。
図3に示す結果から、電界効果トランジスタ100では、第1の層11を比較的薄く形成することでウェハの反り量を極小にさせることができ、具体的には、第1の層11の厚さを約200nmとすることで反り量を極小にできることがわかる。また、この反り量は、極小値においてマイナス値であり、第1の層11の厚さが約150〜500nmである場合にマイナス値であることがわかる。さらに、この反り量は、第1の層11の厚さが約100〜1000nmである場合に絶対量が50μm以下であることがわかる。これをもとに、電界効果トランジスタ100では、第1の層11の厚さは100〜1000nmとされている。なお、図3では、Siからなる基板1の厚さを525μmおよび700μmとした場合の結果を示しているが、基板1の厚さに対する反り量の依存性は特に認められない。
また、図4は、第2の層12としてのAlN層の成長温度に対するウェハの反り量(BOW)を実測した結果を示すグラフである。図4では、第1の層11としてのGaN層の厚さを200nmとした場合の結果を示している。この結果から、電界効果トランジスタ100では、第2の層12を比較的高温で成長させることで反り量を極小にさせることができ、具体的には、第2の層12の成長温度を約1000〜1100℃とすることで極小にできることがわかる。また、この反り量は、極小値においてマイナス値であり、第2の層12の成長温度が約800〜1200℃である場合にマイナス値であることがわかる。さらに、この反り量は、第2の層12の成長温度が約700〜1300℃である場合に絶対量が50μm以下であることがわかる。これをもとに、電界効果トランジスタ100では、第2の層12の成長温度は700〜1300℃とされている。
これに対して第1の層11は、例えばGaN層の成長温度として一般的な700〜1300℃の温度範囲内で成長させることができる。さらに、この成長温度を800〜1200℃に限定することで、結晶性および平坦度が良好な第1の層11を形成することができる。ただし、より高精度な第1の層11を形成するには、その成長温度を1000〜1100℃に限定することが好ましい。
なお、図2〜図4に示した結果に対応する第2の層12の厚さは、いずれも20nmであるが、図2〜図4に示した結果は、第2の層12の厚さに対する依存性が小さく、第2の層12の厚さが約0.5〜200nmである場合、図2〜図4と同様の結果が得られることが別途見出されている。また、第2の層12の厚さを0.5nmより薄くした場合には、第2の層として十分な効果が発揮されず、逆に200nmより厚くした場合には、この層から余計な応力が発せられることなどが推察されることから、電界効果トランジスタ100における第2の層12の厚さは、0.5〜200nmであることが好ましいといえる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる半導体電子デバイスについて説明する。図5は、本実施の形態2にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ200の構成を示す断面図である。この図に示すように、電界効果トランジスタ200は、電界効果トランジスタ100の構成をもとに、バッファ層3に替えてバッファ層23を備える。その他の構成は電界効果トランジスタ100と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。
バッファ層23は、バッファ層3と同様に、複合層20を複数積層して形成されている。ここでは、一例として複合層20が5層積層されているものとする。複合層20は、バッファ層3における複合層10の構成をもとに、第1の層11に替えて第1の層21を用い、この第1の層21上に第2の層12を積層させて形成されている。第1の層21は、Al組成が0.2以下であって炭素(C)がドープされた窒化物系化合物半導体を用いて形成されており、一例としてCドープGaNによって形成されている。この第1の層21における炭素濃度(C濃度)は、1×1017〜1×1020cm-3とされている。その他の条件において、第1の層21は、上述した第1の層11と同等に形成されている。
図6は、第1の層21としてのGaN層の炭素濃度に対する電界効果トランジスタ200の耐圧を実測した結果を示すグラフである。この図に示す結果から、第1の層21の炭素濃度を大きくすることで、電界効果トランジスタ200の耐圧を大きくできることがわかる。また、第1の層21の炭素濃度を約1×1017cm-3以下とした場合に、電界効果トランジスタ200の耐圧が急激に低下することがわかる。これをもとに電界効果トランジスタ200では、第1の層21の炭素濃度が1×1017cm-3以上とされ、高耐圧化が実現されている。
一方、GaN層に対して炭素濃度を1×1020cm-3以上とするドーピングを行うことで、その結晶性が劣化し、結晶欠陥が増加することが一般に知られている。このため、電界効果トランジスタ200では、第1の層21の炭素濃度が1×1017cm-3以上、1×1020cm-3以下とされ、高耐圧化をはかりつつ、結晶欠陥の増加が抑制されている。
また、電界効果トランジスタ200では、第1の層21が炭素濃度以外の条件において第1の層11と同等に形成されているため、電界効果トランジスタ100と同様に、ウェハの反りを抑制しつつ、リーク電流を低減させて耐圧性を向上させることができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3にかかる半導体電子デバイスについて説明する。上述した実施の形態1および2では、本発明にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)が高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)であるものとして説明したが、高電子移動度トランジスタに限定されず、MOS電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor FET)とすることもできる。
図7は、本実施の形態3にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ300の構成を示す断面図である。この図に示すように、電界効果トランジスタ300は、MOS電界効果トランジスタとして形成され、電界効果トランジスタ100の構成をもとに、半導体動作層4、ソース電極8S、ゲート電極8Gおよびドレイン電極8Dのそれぞれに替えて、半導体動作層34、ソース電極38S、ゲート電極38Gおよびドレイン電極38Dを備える。その他の構成は、電界効果トランジスタ100と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。
半導体動作層34は、p−GaNからなるp型半導体層35と、n+−GaNからなるn型半導体層36とを用いて形成されている。p型半導体層35は、例えばMOCVD法によってバッファ層3上に成膜され、そのドーパント濃度は、1×1016〜1×1017cm-3程度とされている。p型半導体層35では、ドーパントとして例えばMg、C、ZnまたはBeが用いられる。n型半導体層36は、p型半導体層35を成長後、これにイオン注入をして形成される。
絶縁ゲートとしてのゲート電極38Gは、絶縁膜38Gaおよび電極層38Gbをこの順に積層して形成されている。絶縁膜38Gaは、例えばSiO2またはAl23など、十分な絶縁破壊電界強度を有する絶縁膜が用いられる。絶縁膜38Gaの厚さは、例えばSiO2の場合、50〜100nm程度とされる。電極層38Gbは、例えばポリシリコン、あるいはNi/AuやWSi等の金属膜を用いて形成される。一方、ソース電極38Sおよびドレイン電極38Dは、Ti/AlやTi/AlSi/Mo等、n型半導体層36に対してオーミック接触が可能な金属膜を用いて形成される。
このように構成された電界効果トランジスタ300では、ゲート電極38Gに所定電位以上の正電圧を加えることで、p型半導体層35における絶縁膜38Gaとの境界部に反転層35aが形成される。そして、この反転層35aがチャネルとなり、2つのn型半導体層36間が電気的に接続されて、ソース電極38Sおよびドレイン電極38D間にドレイン電流が導通される。このとき、ゲート電極38Gに加える電圧によって絶縁膜38Ga直下に形成される図示しない空乏層の厚さを変化させることで、ドレイン電流を制御することができる。
本実施の形態3にかかる電界効果トランジスタ300では、上述した実施の形態1と同じバッファ層3を用いて構成されているため、実施の形態1と同様に、ウェハの反りを抑制しつつ、リーク電流を低減させて耐圧性を向上させることができる。
ここまで、本発明を実施する最良の形態を実施の形態1〜3として説明したが、本発明は、上述した実施の形態1〜3に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施の形態1〜3では、本発明にかかる半導体電子デバイスとして高電子移動度トランジスタおよびMOS電界効果トランジスタについて説明したが、これらに限定されず、絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MISFET:Metal Insulator Semiconductor FET)、ショットキーゲート電界効果トランジスタ(MESFET:Metal Semiconductor FET)等、種々の電界効果トランジスタに対して本発明は適用可能である。
また、電界効果トランジスタ以外にも、ショットキーダイオード等、各種ダイオードに対して本発明は適用可能である。本発明を適用したダイオードとして、例えば、電界効果トランジスタ100が備えたソース電極8S、ゲート電極8Gおよびドレイン電極8Dに替えて、カソード電極およびアノード電極を形成したダイオードが実現できる。
また、上述した実施の形態1〜3では、Siからなる基板1を用いるものとして説明したが、基板材料はSiに限定されず、サファイア、SiC、GaNまたはZnO等、種々の材料を用いることができる。
また、上述した実施の形態1〜3では、本発明にかかる半導体電子デバイスが、窒化物系化合物半導体、特にGaN系化合物半導体を用いて形成された半導体動作層4または34を備えるものとして説明したが、窒化物系およびGaN系に限定して解釈する必要はなく、他の化合物半導体を用いて形成された半導体動作層を備える半導体電子デバイスに対しても本発明は適用可能である。
また、上述した実施の形態1〜3では、バッファ層3または23における第1の層11または21がAlx1Ga1-x1N(0≦x1≦0.2)によって形成され、第2の層12がAlx2Ga1-x2N(0.8≦x2≦1)によって形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、第1の層11,21は、一般にAlx1Iny1Ga1-x1-y1Asu1v11-u1-v1(0≦x1≦0.2、0≦y1,u1,v1≦1、x1+y1≦1、u1+v1<1)で示される化合物半導体によって形成することができ、第2の層は、一般にAlx2Iny2Ga1-x2-y2Asu2v21-u2-v2(0.8≦x2≦1、0≦y2,u2,v2≦1、x2+y2≦1、u2+v2<1)で示される窒化物系化合物半導体によって形成することができる。
本発明の実施の形態1にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 図1に示した電界効果トランジスタにおける第1の層のAl組成とウェハの反り量との関係を示す図である。 図1に示した電界効果トランジスタにおける第2の層のAl組成とウェハの反り量との関係を示す図である。 第1の層の厚さとウェハの反り量との関係を示す図である。 第2の層の成長温度とウェハの反り量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 図5に示した電界効果トランジスタにおける第1の層の炭素濃度と電界効果トランジスタの耐圧との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2,3,23 バッファ層
4 半導体動作層
5 電子走行層
5a 2次元電子ガス層
6 電子供給層
7 コンタクト層
8D ドレイン電極
8G ゲート電極
8S ソース電極
10,20 複合層
11,21 第1の層
12 第2の層
34 半導体動作層
35 p型半導体層
35a 反転層
36 n型半導体層
38D ドレイン電極
38G ゲート電極
38Ga 絶縁膜
38Gb 電極層
38S ソース電極
100,200,300 電界効果トランジスタ

Claims (2)

  1. Si基板上にバッファ層を介して積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスにおいて、
    前記バッファ層は、Al組成が0.2以下の窒化物系化合物半導体を用いて形成された第1の層上に、Al組成が0.8以上の窒化物系化合物半導体を用いて形成された第2の層が積層された複合層を有し、
    前記第1の層は、Al x1 Ga 1-x1 (0≦x1≦0.2)で示される窒化物系化合物半導体によって形成され、
    前記第2の層は、Al x2 Ga 1-x2 (0.8≦x2≦1)で示される窒化物系化合物半導体によって形成され、
    前記第1の層の厚さは、300〜1000nmであり、
    前記第2の層の厚さは、0.5〜200nmであり、
    前記バッファ層は、前記複合層を5層以上含み、
    前記第1の層のカーボン濃度は、1×10 17 〜1×10 20 cm -3 である
    ことを特徴とする半導体電子デバイス。
  2. 前記第1の層および前記第2の層の成長温度は、各々700〜1300℃であることを特徴とする請求項1に記載の半導体電子デバイス。
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