JP5222659B2 - 半導体デバイス及びその製造方法、光通信システム - Google Patents
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Description
特に、LANシステムのOTDM−NIC(光時分割多重−ネットワークインターフェースカード)への集積化に向けて、高効率で低消費電力のSOAが必要である。また、SOAには例えば50度以上での高温動作が要求されると考えられる。
N. Yasuoka, K. Kawaguchi, H. Ebe, T. Akiyama, M. Ekawa, S. Tanaka, K. Morito, M. Sugawara, and Y. Arakawa, "Demonstration of transverse-magnetic dominant gain in quantum dot semiconductor optical amplifiers", Appl. Phys. Lett. 92 101108 (2008)
また、3次元ナノスケールでキャリアを閉じ込める量子ドットSOAは、状態数がエネルギに対して離散的に存在するため、高温で良好な温度特性が得られると期待される。
しかしながら、実際には、従来の量子ドットSOA(SCH層とサイドバリア層とが同一の材料・組成になっているもの)では、高温で十分な利得が得られないことが分かった。
本半導体デバイスの製造方法は、半導体基板上に、第1の光ガイド層を形成し、第1の光ガイド層上に量子ドット及び量子ドットに連なるウェッティング層を形成し、ウェッティング層上に量子ドットの側面に接するサイドバリア層を形成して、量子ドット、ウェッティング層及びサイドバリア層を含む一の量子ドット層を形成し、一の量子ドット層上に、少なくとも1層の他の量子ドット層を形成し、他の量子ドット層上に、第2の光ガイド層を形成することを含む。そして、サイドバリア層は、ウェッティング層とサイドバリア層とを交互に積層した積層部のバンド構造の伝導帯の基底準位が、第1の又は第2の光ガイド層の伝導帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高くなるように、又は、積層部のバンド構造の価電子帯の基底準位が、第1の又は第2の光ガイド層の価電子帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高くなるように形成することを要件とする。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態にかかる半導体デバイス及びその製造方法について、図1〜図8を参照しながら説明する。
また、本実施形態では、図3に示すように、一つの量子ドット8、一層のウェッティング層10及び一層のサイドバリア層11によって一層の量子ドット層13が形成され、このような量子ドット層13を複数積層させたものとして、コラムナドット9を含む層14が構成される。なお、量子ドット層13の積層数、即ち、コラムナドット9を構成する量子ドット8の積層数は任意に設定すれば良い。
また、ウェッティング層10とは、量子ドット8を形成するときに同時に形成される薄膜層である。つまり、ウェッティング層10は、量子ドット8と同一の材料・組成になっている。
ところで、従来の量子ドットSOA(SCH層とサイドバリア層とが同一の材料・組成になっているもの)の利得の温度依存性を解析した結果、コラムナドット9を形成する際に同時に形成される、ウェッティング層10とサイドバリア層11とが交互に積層されてなる積層部15(図3参照)のバンド構造(ミニバンド)が、高温動作を阻害する原因になっていることが分かってきた。つまり、SOA動作時のキャリアの注入による擬フェルミ準位の変化は、積層部15のバンド構造の影響を受けることが計算から分かってきた。
ここで、図4は、InP基板上にInAs量子ドットを積層させてコラムナドットを形成してなる従来の量子ドットSOA(SCH層とサイドバリア層とが同一の材料・組成になっているもの)において、ウェッティング層とサイドバリア層とが交互に積層されて形成される積層部のバンド構造を示している。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、ウェッティング層10とサイドバリア層11とが交互に積層されて形成された積層部15のバンド構造の伝導帯の基底準位が、SCH層(光ガイド層)12の伝導帯のエネルギ準位と等しいか又はそれよりも高くなるようにしている。
ここで、図5(A),(B)は、従来の量子ドットSOAの伝導帯側の擬フェルミ準位及び状態数(状態密度)を示す図であり、図5(C),(D)は、本実施形態の構造の伝導帯側の擬フェルミ準位及び状態数(状態密度)を示す図である。
図5(A),(B)に示すように、従来の量子ドットSOAでは、伝導帯側の擬フェルミ準位(擬フェルミエネルギ)は、ウェッティング層とサイドバリア層とが交互に積層されて形成されるミニバンドのエネルギレベルの中のコラムナトッドのエネルギレベルに近い側に位置する。なお、価電子帯では、擬フェルミ準位(擬フェルミエネルギ)は、コラムナドットのエネルギレベルとミニバンドのエネルギレベルの境界あたりに位置する。また、ミニバンドの状態数(状態密度)は、コラムナドットの状態数(状態密度)よりも1桁高い。
このように、ウェッティング層10のバンドギャップがSCH層12のバンドギャップよりも狭い場合、サイドバリア層11の材料・組成によってサイドバリア層11のバンドギャップを制御することで、図1に示すように、ミニバンドのバンドギャップEgwをSCH層12のバンドキャップEgSCHよりも広く設定することができる。
この場合、図6に示すように、サイドバリア層11の伝導帯のエネルギ準位は、SCH層12の伝導帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔScは0.38eVとなる。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11とによって形成されるミニバンドの伝導帯の基底準位は、SCH層12の伝導帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMbcは0.34eVとなる。
サイドバリア層11の重い正孔のエネルギ準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔShhは0.42eVとなる。
一方、ウェッティング層10の重い正孔のエネルギ準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWhhは0.35eVである。
また、サイドバリア層11の軽い正孔のエネルギ準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔSlhは0.16eVとなる。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11とによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMblhは0.09eVとなる。
一方、ウェッティング層の伝導帯のエネルギ準位は、SCH層の伝導帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWcは0.37eVである。
したがって、ウェッティング層とサイドバリア層とによって形成されるミニバンドの伝導帯の基底準位は、SCH層の伝導帯のエネルギ準位よりも低くなり、その差ΔMbcは0.02eVとなる。
一方、ウェッティング層の価電子帯のエネルギ準位は、SCH層の価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWhは0.34eVである。
したがって、ウェッティング層とサイドバリア層とによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層の価電子帯のエネルギ準位よりも低くなり、その差ΔMbhは0.02eVとなる。
このような比較例の構造では、ミニバンドのバンドギャップEgwがSCH層のバンドキャップEgSCHよりも狭くなる(Egw<EgSCH)。
これに対し、本実施形態のように、サイドバリア層11にAlAs層を用いることで、図6に示すように、ミニバンドのバンドギャップEgwをSCH層12のバンドキャップEgSCHよりも広くすることができる(Egw>EgSCH)。
まず、図8(A)に示すように、n−InP基板1上に、例えばMBE法やMOVPE法によって、n−InP下側クラッド層2を形成する。
次に、図8(A)に示すように、クラッド層2上に、InGaAsP−SCH層(光ガイド層)12、InAsコラムナドット9を含む層14、InGaAsP−SCH層(光ガイド層)12、InAsコラムナドット9を含む層14、InGaAsP−SCH層(光ガイド層)12を順に積層して量子ドット活性層3を形成する。
ここで、コラムナドット9を含む層14は、以下のようにして形成する。
まず、InAs量子ドット8を形成する(図3参照)。具体的には、例えばMBE法又はMOVPE法等によって、半導体基板1を構成するInPとの間における格子不整合に起因して、島状の量子ドット8が自己形成される。このようにして、SCH層12上にInAsからなる量子ドット8を形成する。この際、InAs量子ドット8と同時にInAsウェッティング層10も形成される(図3参照)。
次に、このようにして形成された量子ドット8及びサイドバリア層11上に、同様の方法で、島状の量子ドット8を形成した後、サイドバリア層11を形成する(図3参照)。
ここで、量子ドット8及びサイドバリア層11上に次の量子ドット8を形成する場合、量子ドット8は量子ドット8の直上に形成されやすく、量子ドット8が上下で接合されることになる。このため、量子ドット8上に量子ドット8が形成され、量子ドット8が積み重ねられたコラムナドット9(量子ドット積層体)が形成されることになる(図3参照)。また、ウェッティング層10上にサイドバリア層11が形成され、ウェッティング層10とサイドバリア層11とが交互に積層された積層部15が形成されることになる。
次に、図8(B)に示すように、最も上側のSCH層12上に、p−InP上側クラッド層4を形成する。
次いで、図8(D)に示すように、ストライプ形状のメサ構造の両側を埋め込むように、半絶縁性InP埋込層5を形成する。
続いて、図8(E)に示すように、クラッド層4及び埋込層5上に、シリコン酸化膜7を成膜する。
したがって、本実施形態にかかる半導体デバイス及びその製造方法によれば、量子ドットを用いた半導体デバイス(量子ドットSOA)において、高温で十分な利得が得られるという利点がある。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態にかかる半導体デバイス及びその製造方法について、図9〜図11を参照しながら説明する。
具体的には、SCH層12をIn0.85Ga0.15As0.327P0.637層とし、サイドバリア層11AをIn0.56Ga0.44P層(厚さ1.0nm)とすれば良い。なお、ウェッティング層10はInAs層(厚さ0.5nm)であり、基板1はInP基板である。
一方、ウェッティング層10の伝導帯のエネルギ準位は、SCH層12の伝導帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWcは0.37eVである。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11Aとによって形成されるミニバンドの伝導帯の基底準位は、SCH層12の伝導帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMbcは0.22eVとなる。
なお、In0.56Ga0.44Pサイドバリア層11Aに歪みが導入されているため、価電子帯のバンド構造は軽い正孔(ライトホール)と重い正孔(ヘビーホール)とで分離する。
一方、ウェッティング層10の軽い正孔のエネルギ準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWlhは0.34eVである。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11Aとによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも低くなり、その差ΔMblhは0.04eVとなる。
一方、ウェッティング層10の重い正孔のエネルギ準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWhhは0.19eVである。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11Aとによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層12の価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMbhhは0.16eVとなる。
したがって、本実施形態にかかる半導体デバイス及びその製造方法によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、量子ドットを用いた半導体デバイス(量子ドットSOA)において、高温で十分な利得が得られるという利点がある。
なお、図11では、60℃の材料利得をg60とし、25℃の材料利得をg25とした場合の材料利得変化率(g60−g25)/g25を示している。この材料利得変化率は、利得の温度依存性が小さく、25℃と60℃とで材料利得の差が小さいほど、0に近い値となる。また、図11中、実線Aは、本構造(SCH層をIn0.85Ga0.15As0.327P0.637層とし、サイドバリア層をIn0.56Ga0.44P層とした場合)の材料利得変化率を示しており、点線Bは、従来構造(SCH層をIn0.85Ga0.15As0.327P0.637層とし、サイドバリア層をIn0.85Ga0.15As0.327P0.637層とした場合)の材料利得変化率を示している。
例えば、波長1.55μmにおける利得値は、従来構造では、温度が25℃から60℃に変化すると、18dBから14dBに減少するのに対し、本構造では、25℃で21dB、60℃で20dBであり、ほとんど変化せず、温度依存性が小さい。
一方、ウェッティング層の伝導帯のエネルギ準位は、SCH層の伝導帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWcは0.37eVである。
したがって、ウェッティング層とサイドバリア層とによって形成されるミニバンドの伝導帯の基底準位は、SCH層の伝導帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMbcは0.11eVとなる。
なお、In0.33Ga0.77As0.495P0.505サイドバリア層11Aに歪みが導入されているため、価電子帯のバンド構造は軽い正孔(ライトホール)と重い正孔(ヘビーホール)とで分離する。
一方、ウェッティング層の軽い正孔のエネルギ準位は、SCH層の価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWlhは0.19eVである。
したがって、ウェッティング層とサイドバリア層とによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層の価電子帯のエネルギ準位よりも低くなり、その差ΔMblhは0.13eVとなる。
一方、ウェッティング層の重い正孔のエネルギ準位は、SCH層の価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWhhは0.34eVである。
したがって、ウェッティング層とサイドバリア層とによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層の価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMbhhは0.02eVとなる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態にかかる半導体デバイス及びその製造方法について、図12,図13を参照しながら説明する。
具体的には、SCH層12AをGaAs層とし、サイドバリア層11Bを歪InP層(厚さ1.0nm)とすれば良い。なお、ウェッティング層10はInAs層(厚さ0.5nm)であり、基板はGaAs基板であり、クラッド層はAl0.35Ga0.65As層である。
サイドバリア層11Bの軽い正孔のエネルギ準位は、SCH層12Aの価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔSlhは0.09eVとなる。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11Bとによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層12Aの価電子帯のエネルギ準位と等しくなり、その差ΔMblhは0.00eVとなる。
一方、ウェッティング層10の重い正孔のエネルギ準位は、SCH層12Aの価電子帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWhhは0.20eVである。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11Bとによって形成されるミニバンドの価電子帯の基底準位は、SCH層12Aの価電子帯のエネルギ準位よりも高くなり、その差ΔMbhhは0.08eVとなる。
一方、ウェッティング層10の伝導帯のエネルギ準位は、SCH層12Aの伝導帯のエネルギ準位よりも低く、その差ΔWcは0.66eVである。
したがって、ウェッティング層10とサイドバリア層11Bとによって形成されるミニバンドの伝導帯の基底準位は、SCH層12Aの伝導帯のエネルギ準位よりも低くなり、その差ΔMbcは0.11eVとなる。
したがって、本実施形態にかかる半導体デバイス及びその製造方法によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、量子ドットを用いた半導体デバイス(量子ドットSOA)において、高温で十分な利得が得られるという利点がある。
[その他]
なお、上述の各実施形態及びその変形例におけるウェッティング層とサイドバリア層とが交互に積層されて形成される積層部は、混晶化していても良い。つまり、ウェッティング層を構成する材料とサイドバリア層を構成する材料とが例えば熱や応力等によって相互拡散して、混晶化していても良い。この場合も上述の各実施形態と同様の効果が得られる。
例えば、図14に示すように、PLCプラットフォーム20上に、本構造を用いたSOAアレイ21、CMOSからなるマルチプレクサ/デマルチプレクサ(MUX/DEMUX)22、ドライバ/アンプ回路23、光クロック24、光源/PD25などを実装することによって、集積化モジュール(光モジュール)としての光ゲート26が構成される。
また、上述の各実施形態及びその変形例における半導体基板、量子ドット及びウェッティング層、SCH層、サイドバリア層、クラッド層を構成する各材料は、上述の各実施形態及びその変形例のものに限られるものではなく、ウェッティング層とサイドバリア層とが交互に積層されて形成された積層部のバンド構造の伝導帯の基底準位が、SCH層(光ガイド層)の伝導帯のエネルギ準位と等しいか又はそれよりも高くなるか、又は、ウェッティング層とサイドバリア層とによって形成されるバンド構造の価電子帯の基底準位が、SCH層(光ガイド層)の価電子帯のエネルギ準位と等しいか又はそれよりも高くなっていれば良い。
また、上述の各実施形態では、半導体デバイスとして量子ドットSOAを例に説明しているが、これに限られるものではなく、本発明は、半導体レーザなどの量子ドットを用いる光半導体素子(量子ドット光半導体素子)に広く適用できるものである。
また、本発明は、上述した各実施形態及びその変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
2 n−InP下側クラッド層
3 量子ドット活性層
4 p−InP上側クラッド層
5 半絶縁性InP埋込層(電流狭窄層)
6 電極
7 シリコン酸化膜
8 InAs量子ドット
9 コラムナ量子ドット
10 InAsウェッティング層
11 AlAsサイドバリア層
11A InGaPサイドバリア層(In0.56Ga0.44Pサイドバリア層)
11B InGaPサイドバリア層(In0.1Ga0.9Pサイドバリア層)
12 InGaAsP−SCH層(光ガイド層)
12A GaAs−SCH層
14 コラムナドットを含む層
15 積層部
20 PLCプラットフォーム
21 SOAアレイ
22 マルチプレクサ/デマルチプレクサ(MUX/DEMUX)
23 ドライバ/アンプ回路
24 光クロック
25 光源/PD
26 光ゲート
30 OTDM送信器
31 フォーマット変換器
32 OTDM受信器
33 デマルチプレクサ(DEMUX)
34 光通信システム
Claims (7)
- 複数の量子ドットを積層させてなる複合量子ドットと、
前記量子ドットのそれぞれに連なる複数のウェッティング層と、
前記各ウェッティング層上に形成され、前記各量子ドットの側面に接する複数のサイドバリア層と、
前記複合量子ドットを挟む光ガイド層とを備え、
前記ウェッティング層と前記サイドバリア層とを交互に積層した積層部のバンド構造の伝導帯の基底準位が、前記光ガイド層の伝導帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高い、又は、前記積層部のバンド構造の価電子帯の基底準位が、前記光ガイド層の価電子帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高いことを特徴とする半導体デバイス。 - 前記サイドバリア層は、歪みが導入されていることを特徴とする、請求項1記載の半導体デバイス。
- 前記光ガイド層が、InGaAsP層又はAlGaInAs層であり、
前記サイドバリア層が、AlAs層又はInAlAs層であることを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体デバイス。 - 前記光ガイド層が、InGaAsP層、AlGaInAs層又はInAlGaAsSb層であり、
前記サイドバリア層が、InGaP層又はInGaAsP層であることを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体デバイス。 - 前記光ガイド層が、GaAs層であり、
前記サイドバリア層が、InGaAsP層又はInGaP層であることを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体デバイス。 - 半導体デバイスを含む光モジュールを備え、
前記半導体デバイスが、
複数の量子ドットを積層させてなる複合量子ドットと、
前記量子ドットのそれぞれに連なる複数のウェッティング層と、
前記各ウェッティング層上に形成され、前記各量子ドットの側面に接する複数のサイドバリア層と、
前記複合量子ドットを挟む光ガイド層とを備え、
前記ウェッティング層と前記サイドバリア層とを交互に積層した積層部のバンド構造の伝導帯の基底準位が、前記光ガイド層の伝導帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高い、又は、前記積層部のバンド構造の価電子帯の基底準位が、前記光ガイド層の価電子帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高いことを特徴とする光通信システム。 - 半導体基板上に、第1の光ガイド層を形成し、
前記第1の光ガイド層上に量子ドット及び前記量子ドットに連なるウェッティング層を形成し、前記ウェッティング層上に前記量子ドットの側面に接するサイドバリア層を形成して、前記量子ドット、前記ウェッティング層及び前記サイドバリア層を含む一の量子ドット層を形成し、
前記一の量子ドット層上に、少なくとも1層の他の量子ドット層を形成し、
前記他の量子ドット層上に、第2の光ガイド層を形成することを含み、
前記サイドバリア層は、前記ウェッティング層と前記サイドバリア層とを交互に積層した積層部のバンド構造の伝導帯の基底準位が、前記第1の又は第2の光ガイド層の伝導帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高くなるように、又は、前記積層部のバンド構造の価電子帯の基底準位が、前記第1の又は第2の光ガイド層の価電子帯のエネルギ準位と等しい若しくはそれよりも高くなるように形成することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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