JP5217423B2 - 表皮付発泡成形部材の製造方法、および表皮付発泡成形部材 - Google Patents

表皮付発泡成形部材の製造方法、および表皮付発泡成形部材 Download PDF

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Description

本発明は、表皮付発泡成形部材の製造方法、および表皮付発泡成形部材関する。
自動車や家庭などで用いられる内装部品は、樹脂単層成形体のタイプと、表皮付成形体のタイプとに大別される。近年、後者のなかでも、表皮層−発泡体層−芯材層の3層構造を有する表皮付発泡成形部材が多用されている(特許文献1および2を参照)。自動車の内装部品では、ドアトリムなどに表皮付発泡成形部材が適用されている。ドアトリムのようにインナーパネル上に直接装着される内装部品については、見栄え品質向上のために、製品外周端末部やインストルメントパネルと繋がるウエストライン部の裏側へ表皮の巻込みを行っている。
特開平6−106550号公報 特開平11−19938号公報
表皮を巻込むためには、予め大きめに成形しておいた表皮を巻込み形状に裁断する裁断工程や、巻込んだ表皮を接着剤によって芯材に貼り付ける接着工程を経なければならず、表皮付発泡成形部材を簡易迅速に製造することができない。特に、塗布した接着剤の量が不足していたり、乾燥が不足していたりすると、巻き込んだ表皮に剥がれや浮きなどの不具合が発生してしまう。
そこで、本発明は、巻き込んだ表皮に剥がれや浮きなどの不具合が発生しない表皮付発泡成形部材の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような表皮付発泡成形部材を提供することをも目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、開かれた成形型に、折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、前記芯材に向かい合う表皮とを配置する配置工程と、
前記成形型を閉じるとともに発泡体の充填が終了するまで前記芯材を前記成形型に保持する保持工程と、
前記芯材と前記表皮との間の空間に発泡体を充填する充填工程と、
前記表皮および前記発泡体と一体となった前記芯材を前記成形型から取り出して、前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げた前記芯材を、固定部材によって固定する固定工程と、を有する表皮付発泡成形部材の製造方法である。
本発明はまた、開かれた成形型に、折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、前記芯材に向かい合う表皮とを配置する配置工程と、
前記成形型を閉じて、前記芯材と前記表皮との間の空間に発泡体を充填する充填工程と、
前記表皮および前記発泡体と一体となった前記芯材を前記成形型から取り出して、前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げた前記芯材を、固定部材によって固定する固定工程と、を有する表皮付発泡成形部材の製造方法である。
また、本発明は、折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、
前記芯材に向かい合う表皮と、
前記芯材と前記表皮との間の空間に充填される発泡体と、
前記表皮および前記発泡体と一体となっているとともに前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げられた前記芯材を、固定する固定部材と、を有し、
前記芯材は、前記芯材から突出するように設けられるとともに前記発泡体を充填する際の成形型に接触して前記芯材を前記成形型に保持するための突出部をさらに含んでいる表皮付発泡成形部材である。
本発明に係る表皮付発泡成形部材および表皮付発泡成形部材の製造方法によれば、表皮および前記発泡体と一体となっている芯材を折り曲げ部を介して表皮を表側にして折り曲げて、固定部材によって固定することで、接着剤を使用しないで製造できる。その結果、接着剤に起因する巻き込んだ表皮の剥がれや浮きなどの不具合を未然に防止することができる。更に、保持工程を設けたため、芯材が位置決めされ、成形型を閉じるときの表皮のずれなどを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の表皮付発泡成形部材を適用した自動車内装部品の一例としてのドアトリム10の要部を、ウインド80およびドアウエザストリップ70とともに示す断面図である。
図1を参照して、ドアトリム10(表皮付発泡成形部材に相当する)は、折り曲げ部23を介して折り曲げ自在となった芯材20と、芯材20に向かい合う表皮30と、芯材20と表皮30との間の空間に充填される発泡体40と、表皮30および発泡体40と一体となっているとともに折り曲げ部23を介して折り曲げられた芯材20を、固定する固定部材50と、を有している。図示例の芯材20は、折り曲げ部23を境に本体部21と延長部22とに分けら、折り曲げ部23を介して折り曲げられた延長部22は、本体部21に対して固定部材50によって固定されている。表皮30は、自動車内装部品の表面を形成している。
折り曲げ部23は、芯材20における他の部位よりも薄肉に形成したヒンジ部から構成されている。折り曲げ部を簡単に作ることができる。
芯材20は、折り曲げる前の状態において、ヒンジ部23近傍では、本体部21と延長部22とがほぼ90度の角度をなしている(後述する図2、3、4を参照)。本体部21には、ドアトリム10頂部の外観形状を定めるためのフランジ面24が設けられている。
芯材20の延長部22には、貫通孔25が形成されている。一方、芯材20の本体部21には、貫通孔25に挿入される固定ボス部26が形成されている。延長部22の貫通孔25を本体部21の固定ボス部26に挿入するまで、延長部22が折り返される。固定ボス部26は、その周辺に一体的に形成した複数のリブ27によって補強されている。
固定部材50は、折り曲げられた延長部22を本体部21に対して固定するための適宜部材を採用できる。図示例では、固定部材50としてボルトを用いている。延長部22の貫通孔25を通してボルト50aを固定ボス部26に締結することによって、折り曲げた延長部22が本体部21に対して固定されている。
芯材20の延長部22には、発泡体40をシールするシール部60を表皮30との間で形成するリブ部28が設けられている。リブ部28は、表皮30の端末部31の近傍に向かい合う位置に、表皮30の背面30bに向けて突出して設けられている。発泡体40を充填する際には、リブ部28の先端が表皮30の背面30bに密着し干渉することによってシール部60が形成され、発泡体40の漏れが防止される。
シール部60は、発泡体40の充填に伴って生じるガスを排気自在であることが好ましい。ガスを排気することによって、表皮30と延長部22との間にガス溜まりが生じることがなくなり、発泡体40の未充墳が生じてしまうことを防止できるからである。ガスを排気自在とするためには、リブ部28の一部をカットし、その部位に軟質ウレタンテープなどのシールテープを予め設定しておけばよい。このようなシール部60によれば、ガス抜きが可能かつシールができ、ガス溜まりによる未充墳を防止することができる。また、ガスを抜くために成形型をわずかに開く必要がなくなる。
芯材20の延長部22には、部品70を取り付けるためのフランジ部29が設けられている。芯材20の延長部22は、表皮30の端末部31よりも長く伸びている。フランジ部29は、表皮30が存在しない領域(表皮30の端末部31から延長部22の末端にかけての領域)に突出して設けられている。図示例のフランジ部29は、表皮30の端末部31に比較的近接して設けられている。
表皮30の端末部31は、フランジ部29に取り付けた部品70によって覆い隠されている。
図示例の部品70は、ドアウエザストリップである。ドアウエザストリップ70は、フランジ部29に取り付けられる取り付け部71と、ドアトリム10に接触するシールリップ部72と、ウインド80内面に接触するシールリップ部73と、を有している。シールリップ部72の先端が表皮30の端末部31を越えて表皮30に接触することによって、表皮30の端末部31が覆い隠される。
巻込んだ表皮を接着剤によって芯材に貼り付ける従来工法では、芯材の末端つまり表皮の巻込み開始部分が人目につきやすいところに位置することから、外観形状や品質に悪影響を与えることがないように発泡体をシールしなければならない。このため、発泡体のシールを十分に行うことができず、表皮の背面つまり芯材に貼り付ける側の面に発泡体が漏れて付着するおそれがある。その結果、表皮を巻込んで芯材に貼り付けたときに、人目につきやすいところで、表皮の表面に凹凸形状が現れることがある。また、発泡体が大量に漏れた場合には、成形不良品となってしまうことがある。
これに対して本実施形態では、リブ部28と表皮30とを密着させ干渉させてシール部60を構成したので、発泡体40のシールが十分なものとなり、表皮30の端末部31からの発泡体40の漏れを防止することができる。しかも、表皮30の端末部31は芯材20の延長部22に伸びていることから、表皮30の端末部31およびシール部60は、人目につきにくい位置に設定されることになる。人目につきにくい位置は、換言すれば、製品の外観品質を重視しなければならない位置以外の位置である。このため、仮に、表皮30の端末部31から発泡体40の漏れが生じたとしても、発泡体40の漏れは人目につきにくいので、製品の外観品質を低下させることがない。また、シール性能を高めるためにリブ部28と表皮30との接触を強くすると、そのことに起因して、表皮30の表面30aに凹凸形状が現れることがある。このような場合であっても、現れた凹凸形状は人目につきにくいので、製品の外観品質を低下させることがない。さらに、ドアウエザストリップ70のシールリップ部72と表皮30の端末部31とをオーバーラップさせて、ドアウエザストリップ70によって端末部31を覆い隠しているので、発泡体40の漏れや表皮30の凹凸形状を隠蔽でき、製品の外観品質を低下させることがない。
表皮30、芯材20、および発泡体40のそれぞれには、公知の材質を適宜選択することができる。例えば、表皮30の材質としては、塩化ビニール樹脂(PVC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)などを用いることができる。表皮30は、真空成形などにより定められた形状に成形されている。芯材20の材質としては、ポリプロピレン樹脂(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)などを用いることができる。発泡体40は、例えば、発泡ウレタンを用いることができる。
次に、ドアトリム10の製造方法について説明する。
図2は、開かれた成形型100に、表皮30と、芯材20とを配置した状態を示す断面図、図3は、成形型100を閉じて、発泡体40を充填する工程を示す断面図である。図4は、表皮30および発泡体40と一体となった芯材20を成形型100から取り出した状態を示す断面図、図5は、折り曲げ部23を介して芯材20の延長部22を折り曲げた状態を示す断面図、図6は、折り曲げた芯材20の延長部22を、固定部材50によって本体部21に対して固定した状態を示す断面図である。
図2を参照して、成形型100は、相対的に接近離反移動自在なキャビティ型101、コア型102を有している。図示例では、キャビティ型101が、コア型102に対して接近離反移動する。キャビティ型101には、表皮30の外形形状に合致した内形形状のキャビティが形成されている。コア型102には、芯材20を、本体部21および延長部22を相対的に折り曲げる前の伸ばした状態において配置される。延長部22は、コア型102の延長部103上にセットされる。本体部21と延長部22とが約90度に開いた状態となる。
まず、図2に示すように、成形型100のキャビティ型101、コア型102を開き、コア型102に伸ばした状態の芯材20を配置し、その後、キャビティ型101に表皮30を配置する(配置工程)。表皮30は、芯材20に向かい合うように配置されている。
次に、成形型100を閉じるとともに発泡体40の充填が終了するまで芯材20を成形型100に保持する(保持工程)。この保持工程については、図7以降を参照しつつ後に詳述する。
次に、図3に示すように、成形型100を閉じて、リブ部28の先端を表皮30の背面30bに密着させ干渉させて、シール部60を形成する。表皮30は、芯材20の本体部21および延長部22の両方に向かい合う。そして、芯材20と表皮30との間の空間に規定量の発泡体40を充填する(充填工程)。前記空間には、表皮30と本体部21との間の空間部、および表皮30と延長部22との間の空間部が含まれる。両方の空間部は、連通状態にあるので、表皮30と延長部22との間にも発泡体40が十分に充填され、両方の空間部に発泡層が形成される。
次に、図4に示すように、成形型100を開いて、表皮30および発泡体40と一体となった芯材20を成形型100から取り出す。芯材20の延長部22、これに向かい合う表皮30の延長部32、および発泡層延長部41によって、成形体延長部11が形成される。成形体延長部11は表皮付一体発泡成形体であるため、巻込んだ表皮を接着剤によって芯材に貼り付ける際に発生していた表皮の剥がれや浮きという問題を解消することができる。
次に、図4に矢印によって示すように、ヒンジ部23を介して芯材20の延長部22を本体部21に向けて折り曲げる。このときの延長部22は、表皮30および発泡体40と一体となり、成形体延長部11を形成している。図5に示すように、延長部22の貫通孔25を本体部21の固定ボス部26に挿入するまで、成形体延長部11を折り返す。折り返した成形体延長部11の位置決めに関して、図5に示したX方向(幅方向)については、貫通孔25の周辺面を固定ボス部26周辺のリブ27の当接面に突き当てることによって、位置決めされる。また、Y方向(高さ方向)および図5の紙面に直交する長手方向については、貫通孔25と固定ボス部26との関係において基準、副基準を設定することによって、位置決めされる。
次に、図6に示すように、延長部22の貫通孔25を通して、ボルト50aを固定ボス部26に締結する。これによって、折り曲げた芯材20の延長部22が本体部21に対して固定される(固定工程)。
このようにして成形体延長部11が折返され固定されると、芯材20の延長部22と本体部21とが接触することになる。成形したドアトリム10を自動車へ装着した際、走行中の振動などでその部位から擦れ音や異音が発生することが考えられる。そのような場合には、重なり合う延長部22と本体部21との間に予め薄い不織布テープなどを取り付けることによって、擦れ音などの発生を防止することができる。
そして、図1に示したように、延長部22のフランジ部29にドアウエザストリップ70を取り付ける。ドアウエザストリップ70のシールリップ部72と表皮30の端末部31とをオーバーラップさせて、ドアウエザストリップ70によって端末部31が覆い隠される。端末部31に発泡体40の漏れや凹凸形状が生じている場合であっても、これらを隠蔽でき、製品の外観品質を低下させることがない。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、表皮を巻込み形状に裁断する裁断工程や、巻込んだ表皮を接着剤によって芯材に貼り付ける接着工程が不要であり、表皮付発泡成形部材としてのドアトリム10を簡易迅速に製造することができる。また、接着剤を使用しない製造方法であるので、塗布した接着剤の量が不足していたり、乾燥が不足していたりすることに起因する、巻込んだ表皮の剥がれや浮きなどの不具合の発生を根本的に解消することができる。
また、表皮裁断工数、表皮巻込工数(接着剤の塗布や乾燥、表皮の巻込作業)が低減することによって、製造コストの低減を図ることができる。巻込んだ表皮を接着剤によって芯材に貼り付ける製造方法にあっては、芯材がポリプロピレン樹脂(PP)製の場合には、ポリプロピレン樹脂(PP)は極性が無いので接着に適しておらず、そのために、芯材の表面を改質する必要がある。芯材表面を改質するためにはプライマー処埋やフレーム処理などを行うが、本実施形態では、芯材20がポリプロピレン樹脂(PP)製の場合であっても、これら芯材表面改質工数が低減し、この点からも、製造コストの低減を図ることができる。
しかも、芯材20の延長部22を本体部21に向けて折り曲げる際に、表皮30が伸ばされるため、見栄えが向上し、ドアトリム10の外観品質を高めることができる。
芯材20の延長部22にドアウエザストリップ70を取り付けるためのフランジ部29を設けてあるので、ドアウエザストリップ70を取り付けるためだけに使用する別個独立の取付専用部品を不要として、部品コストの低減を図ることができる。取付専用部品は、例えば、射出成形による成形品である。また、取付専用部品をドアトリムに固定するために使用していたボルトを、延長部22を折返した状態を固定するためのボルト50aとして使用できる。
なお、折り曲げ部23としてヒンジ部を設けた実施形態について説明したが、折り曲げ部23は、芯材20の本体部21および延長部22を相対的に折り曲げ自在とする限りにおいて適宜改変することができる。例えば、蝶番形状のように容易に折り曲げることができ、かつ折り曲げたときに断裂しない形態であれば、上述した実施形態と同様の表皮付発泡成形部材10を作製することができる。
また、2つ折れの芯材20を例に挙げたが、3つ以上の部分を相対的に折り曲げ自在とした芯材とすることもできる。
また、芯材20の延長部22を本体部21に対して固定部材50によって固定する形態を示したが、表皮30および発泡体40と一体となっているとともに折り曲げ部23を介して折り曲げられた芯材20を固定部材50によって固定すれば足り、芯材20を、芯材20とは異なる部材に固定部材50によって固定してもよい。
固定部材も図示例のボルト50aに限定されず、折り曲げられた芯材を固定し得る限りにおいて適宜の手法や部材を採用でき、嵌め合いによる固定、かしめによる固定、熱溶着による固定などを採用できる。
以下、保持工程について、図7以降を参照しつつ詳述する。
図7は、第1の実施形態に係る芯材20を成形する金型240を示す断面図、図8は、成形型100に載置した芯材20が変形する状態を示す断面図である。図7には、貫通孔25を設けていない部位の断面が示されている。なお、図1〜図6に示した部材と共通する部材には同じ符号を付し、その説明は一部省略する。
図7を参照して、芯材20は、スライド型を用いないで成形可能な形状となるように、例えば、本体部21、および延長部22が約180度に開いた形状となるように、金型240内にて射出成形している。
図8を参照して、成形型100は、芯材20を配置するコア型102(芯材用の型に相当する)と、表皮30を配置するとともにコア型102に対して相対的に接近離反移動自在なキャビティ型101(表皮用の型に相当する)と、を含んでいる。図示例では、キャビティ型101が、コア型102に対して接近離反移動する。芯材20は、本体部21と延長部22とが約90度に開いた状態でコア型102の載置面104上に載置する(配置工程)。射出成形後の芯材20を、成形時の形状のまま維持し、芯材20の温度が常温まで下がると、芯材20の形状は、本体部21と延長部22とが約180度に開いた形状にある程度凍結される。このため、延長部22は、コア型102の載置面104に密着せず、載置面104から離れて表皮30の側に浮き上がる。この状態で成形型100を閉じると、延長部22が表皮30と干渉して表皮30をずらしてしまい、製品にシワが発生する虞がある。また、表皮30を破ることによって発泡体40が漏れたり、発泡体40の充填が不十分な箇所が生じたりする虞もある。
したがって、成形型100を閉じるためにコア型102とキャビティ型101とを相対的に接近移動する前に、延長部22を載置面104に保持することが好ましい。延長部22が位置決めされ、成形型100を閉じるときの表皮30のズレ、発泡体40の漏れ、発泡体40の不十分な充填などの発生を防止することができるからである。「コア型102とキャビティ型101とを相対的に接近移動する前」とは、芯材20をコア型102に載置した直後から、コア型102とキャビティ型101とが接近移動を開始して延長部22が表皮30と干渉して表皮30をずらす直前までの間のタイミングを意味している。
ここで、延長部22を載置面104に保持する構成として、延長部22を載置面104に保持させるタイミングの点から、成形型100を閉じるためにコア型102とキャビティ型101とを相対的に接近移動する動作に連動させる構成と、連動させない構成とがある。
前者の連動させる構成には、芯材20の形状およびキャビティ型101の形状によって連動させる構成(第1の実施形態)と、コア型102とキャビティ型101とが相対的に接近移動する動作を延長部22をコア型102の載置面104に向けて移動させる動作に変換する構成(第2の実施形態)とが含まれる。
後者の連動させない構成は、適宜の手段を適用できるが、例えば、延長部22を載置面104に押し付ける押圧手段280(第3の実施形態)、延長部22を載置面104の側から引っ張る引張り手段290(第4の実施形態)、延長部22を載置面104の側から吸引する吸引手段300(第4の実施形態)、延長部22を載置面104に係止する係止手段330(第5の実施形態)などを適用できる。以下、延長部22を載置面104に保持する種々の構成を順次説明する。
延長部22の載置面104への保持は、発泡体40の充填が終了するまででよい。延長部22の載置面104への保持は、発泡体40の充填に伴って生じるガスを抜くときには、一時的に解除する。ガス抜き時には成形型100をわずかに開くので、延長部22を載置面104に保持したままでは、製品にシワが発生する虞があるからである。なお、第1の実施形態のように、発泡体40の充填に伴って生じるガスを排気自在なシール部60を有する場合には、ガスを抜くために成形型100を開く必要はない。
発泡体40の硬化時には、延長部22を載置面104に保持しなくてもよい。延長部22には成形型100の型締め力が作用し、発泡体40の充填も終了しているので、延長部22が表皮30の側に浮き上がる力に十分抗することができるからである。
表皮30および発泡体40と一体となった芯材20をコア型102から取り出すときには、延長部22の載置面104への保持を解除し、芯材20とコア型102とが固定されていない状態とするのは言うまでもない。
図9(A)(B)は、第1の実施形態の説明に供する要部断面図である。
第1の実施形態にあっては、成形型100を閉じるためにコア型102とキャビティ型101とを相対的に接近移動する動作に連動して、延長部22を載置面104に押し付けて保持している。
芯材20は、延長部22から突出するように設けられる突出部250を有している。キャビティ型101は、コア型102に相対的に接近移動する動作に連動して、突出部250の突出先端251に接触して延長部22をコア型102の載置面104に向けて移動させるガイド面252を有している。
延長部22に設けた突出部250は、ドアウエザストリップ70(部品に相当する)を取り付けるためのフランジ部29(図1参照)を流用することが好ましい。延長部22を押えるためだけに用いる専用の突出部を設けないでよいからである。
充填工程において成形型100の閉じ動作を開始すると、キャビティ型101のガイド面252が突出部250の突出先端251に接触する。キャビティ型101がさらに移動すると、延長部22は、突出部250を介してガイド面252によって押され、ヒンジ部23を中心として図中反時計回り方向に回動して、コア型102の載置面104に向けて移動する。そして、キャビティ型101が型閉じ位置まで移動すると、延長部22は、載置面104に押し付けられて密着し、載置面104上に保持される。このように、延長部22を載置面104に押し付けて密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。
図10(A)(B)は、第1の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。
この変形例は、突出部253の突出先端254を薄肉に形成し、突出先端254に可撓性を付与している。
キャビティ型101のガイド面252が突出部253の突出先端254に接触すると、可撓性を有する突出先端254が撓む。このときに発生する反力を利用することにより、延長部22を載置面104に一層密着させて保持することができる。また、成形型100を閉じた後でも、突出部253の反力は発生している。このため、延長部22が載置面104に密着する状態を持続することができる。さらに、突出先端254の板厚を調整することによって、発生させる反力を調整することができ、最適な製造条件を簡単に設定することができる。
図11(A)(B)は、第1の実施形態の他の変形例の説明に供する要部断面図、図12は、延長部22の先端近傍に設けられた突出部255を示す斜視図である。
この変形例では、突出部255の根元部分を延長部22に片持ち支持し、突出部255の全体に可撓性を付与している。キャビティ型101のガイド面252には、型閉じ時に移動方向先端側となる部位をテーパ面257に形成してある。テーパ面257により、突出部255をより円滑にガイドしている。コア型102には、突出部255が撓むことを許容する逃げ溝258を形成してある。
キャビティ型101のガイド面252が突出部255の突出先端256に接触すると、可撓性を有する突出部255の全体が撓む。このときに発生する反力を利用することにより、延長部22を載置面104に一層密着させて保持することができる。また、成形型100を閉じた後でも、突出部255の反力は発生している。このため、延長部22が載置面104に密着する状態を持続することができる。さらに、突出部255の根元の板厚を調整することによって、発生させる反力を調整することができ、最適な製造条件を簡単に設定することができる。
図13(A)(B)は、第1の実施形態のさらに他の変形例の説明に供する要部断面図である。
この変形例では、突出部259は、延長部22の先端に可動自在に設けられたドア形状を有している。突出部259は、延長部22から図中上方に突出する第1プレート261と、延長部22から図中下方に突出する第2プレート262とを有し、第1プレート261および第2プレート262は一体となっている。突出部259と延長部22との接続部260を薄肉に形成することにより、接続部260を中心にして突出部259は回動する。キャビティ型101のガイド面252には、第1プレート261が引っ掛かる第1段差部263を形成し、コア型102には、第2プレート262が引っ掛かる第2段差部264を形成してある。
キャビティ型101が移動し、ガイド面252の第1段差部263が第1プレート261の突出先端265に接触すると、突出部259は接続部260を中心にして図中反時計回り方向に回動する。キャビティ型101が型閉じ位置まで移動すると、ガイド面252の第1段差部263が第1プレート261を押し、接続部260を支点に回動した第2プレート262がコア型102の第2段差部264に引っ掛かって、第2段差部264に押し付けられる。第2プレート262を第2段差部264に押し付ける力は、延長部22をコア型102に引き込む力となって延長部22に作用する。延長部22は、載置面104に押し付けられて密着し、載置面104上に保持される。このように、てこを利用することにより、延長部22を載置面104に一層密着させて保持することができる。また、成形型100を閉じた後でも、延長部22をコア型102に引き込む力は発生している。このため、延長部22が載置面104に密着する状態を持続することができる。なお、突出部259の各プレート261、262の板厚を調整することによって、発生させる力を調整することができ、最適な製造条件を簡単に設定することができる。
(第2の実施形態)
図14(A)(B)は、第2の実施形態の説明に供する要部断面図である。
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、成形型100を閉じるためにコア型102とキャビティ型101とを相対的に接近移動する動作に連動して、延長部22を載置面104に押し付けて保持している。
第2の実施形態にあっては、コア型102とキャビティ型101とが相対的に接近移動する動作を、延長部22をコア型102の載置面104に向けて移動させる動作に変換する変換手段270によって、延長部22を載置面104に押し付けて保持している。
変換手段270は、アンギュラスライド構造を有し、キャビティ型101に設けたアンギュラピン271と、コア型102にスライド移動自在に設けたスライド型272とを含んでいる。スライド型272には、アンギュラピン271が挿入されるガイド孔273と、延長部22を載置面104に押し付けるピン部材274と、ピン部材274に弾発力を付勢するスプリング275などの弾発手段とを設けている。弾発手段は、延長部22を載置面104に押し付ける荷重を調整自在に構成されている。
充填工程において成形型100の閉じ動作を開始すると、キャビティ型101のアンギュラピン271がスライド型272のガイド孔273に侵入する。キャビティ型101がさらに移動すると、アンギュラピン271およびガイド孔273の共同した働きにより、スライド型272が延長部22に向かって、機械的に連動して移動する。そして、キャビティ型101が型閉じ位置まで移動すると、弾発力が付勢されたピン部材274によって、延長部22は、載置面104に押し付けられて密着し、載置面104上に保持される。このように、延長部22を載置面104に押し付けて密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。
図15(A)(B)は、第2の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。
この変形例は、変換手段270として、キャビティ型101に、延長部22を載置面104に押し付けるピン部材276と、ピン部材276に弾発力を付勢するスプリング277などの弾発手段とを設けている。弾発部材は、延長部22を載置面104に押し付ける荷重を調整自在に構成されている。ピン部材276の角部はアール形状に形成してあるので、ピン部材276はリブ部28を容易に乗り越え得る。
コア型102とキャビティ型101とが相対的に接近移動すると、ピン部材276が延長部22に接触し、ピン部材276は、弾発部材から付勢される弾発力によって、延長部22をコア型102の載置面104に向けて移動させる。そして、キャビティ型101が型閉じ位置まで移動すると、弾発力が付勢されたピン部材276によって、延長部22は、載置面104に押し付けられて密着し、載置面104上に保持される。
(第3の実施形態)
図16(A)(B)は、第3の実施形態の説明に供する要部断面図である。
第3の実施形態では、コア型102とキャビティ型101との相対的な接近移動に連動させないで、延長部22を載置面104に保持している。
第3の実施形態にあっては、コア型102に設けた押圧手段280によって、延長部22を載置面104に押し付けて、延長部22を載置面104に保持している。
押圧手段280は、コア型102にスライド移動自在に設けたスライド型281と、スライド型281を載置面104に対して進退駆動する駆動部材282とを含んでいる。スライド型281には、延長部22を載置面104に押し付けるピン部材283と、ピン部材283に弾発力を付勢するスプリング284などの弾発手段とを設けている。弾発手段は、延長部22を載置面104に押し付ける荷重を調整自在に構成されている。駆動部材282は、油圧あるいは空圧などの流体圧によって作動する流体圧シリンダから構成されている。流体圧シリンダ282は、コントローラ285に接続され、コントローラ285からの制御信号を受けて、スライド型281を載置面104に対して進退駆動する。
延長部22を載置面104に保持するときには、コントローラ285は、流体圧シリンダ282に制御信号を出力し、流体圧シリンダ282がスライド型281を載置面104に対して前進駆動する。スライド型281が前進限位置まで移動すると、弾発力が付勢されたピン部材283によって、延長部22は、載置面104に押し付けられて密着し、載置面104上に保持される。このように、延長部22を載置面104に押し付けて密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。充填工程が終了すると、コントローラ285は、流体圧シリンダ282に制御信号を出力し、流体圧シリンダ282がスライド型281を載置面104に対して後退駆動する。
成形型100の閉じ動作に連動しないため、芯材20の配置が終了したときから、成形型100が閉じ動作を開始して延長部22が表皮30と干渉するときまでの間において、延長部22を載置面104に保持すればよい。したがって、延長部22を載置面104に保持するタイミングを任意に選択して設定することができ、作業性が向上する。
図17(A)(B)は、第3の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。
この変形例は、駆動部材として、電動モータ286を使用している。電動モータ286は、コントローラ285に接続され、コントローラ285からの制御信号を受けて、スライド型281を載置面104に対して進退駆動する。
延長部22を載置面104に保持するときには、コントローラ285は、電動モータ286に制御信号を出力し、電動モータ286がスライド型281を載置面104に対して前進駆動する。スライド型281が前進限位置まで移動すると、弾発力が付勢されたピン部材283によって、延長部22は、載置面104に押し付けられて密着し、載置面104上に保持される。このように、延長部22を載置面104に押し付けて密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。充填工程が終了すると、コントローラ285は、電動モータ286に制御信号を出力し、電動モータ286がスライド型281を載置面104に対して後退駆動する。
(第4の実施形態)
図18は、第4の実施形態の芯材20をコア型102に載置した状態を示す斜視図である。
ドアトリムは、車室内に配置するときのレイアウト上の制約や、ドアトリム自体の造形意匠などから、延長部22の折り曲げ長さLaが、車両前方側(矢印FR)では比較的長く、車両後方側(矢印RR)では比較的短くなることがある。折り曲げ長さLaが比較的長い部分では、コア型102に設けた押圧手段280によって、延長部22を載置面104に押し付けることができる。しかしながら、折り曲げ長さLaが比較的短い部分(例えば、約15mm以下)では、押圧手段280によって載置面104に押し付けることが困難な場合がある。延長部22を固定できないと、芯材20位置が決まらず発泡成形時に不具合を招く虞がある。第4の実施形態では、折り曲げ長さLaが比較的短い部分を確実に載置面104に保持し得るようにしている。なお、説明の便宜上、延長部22において折り曲げ長さLaが比較的長い部分を「延長部22のFR側」、折り曲げ長さLaが比較的短い部分を「延長部22のRR側」とも言う。
図19は、第4の実施形態の説明に供する要部断面図であり、延長部22を載置面104の側から引っ張って延長部22を載置面104に保持する引張り手段290が設けられた部分を示す断面図である。図20(A)〜(C)は、引張り手段290の作用の説明に供する図である。図21(A)(B)および図22は、第4の実施形態の説明に供する要部断面図であり、延長部22を載置面104の側から吸引して延長部22を載置面104に保持する吸引手段300が設けられた部分を示す断面図である。
第4の実施形態では、コア型102とキャビティ型101との相対的な接近移動に連動させないで、延長部22を載置面104に保持している。
第4の実施形態にあっては、延長部22のFR側と、延長部22のRR側とでは異なる手段を用いて、延長部22を載置面104に保持している。延長部22のFR側においては、コア型102に設けた引張り手段290によって延長部22のFR側を載置面104の側から引っ張って、延長部22のFR側を載置面104に保持している。一方、延長部22のRR側においては、コア型102に設けた吸引手段300によって延長部22のRR側を載置面104の側から吸引して、延長部22のRR側を載置面104に保持している。
図19および図20(A)〜(C)を参照して、引張り手段290は、先端部がコア型102の載置面104から突出するピン部材291と、ピン部材291を回転するとともに軸方向に進退駆動する駆動部材292とを含んでいる。ピン部材291の先端部には、芯材20の延長部22に引っ掛ける爪部293を設けている。延長部22には、本体部21の固定ボス部26が挿入される貫通孔25を設けている。貫通孔25は「D」の字形状を有している。延長部22は、貫通孔25にピン部材291の先端部を挿通した状態で載置面104にセットする(図20(A))。駆動部材292は、回転シリンダから構成されている。回転シリンダ292は、コントローラ294に接続され、コントローラ294からの制御信号を受けて、ピン部材291を回転および軸方向に後退駆動する。ピン部材291を45度回転した後に後退駆動する(図20(B))。これにより、ピン部材291の爪部293が貫通孔25の周囲に引っ掛かる(図20(C))。
図21(A)(B)および図22を参照して、吸引手段300は、延長部22の裏面側に配置される吸着パッド301と、吸着パッド301に接続される真空装置302とを含んでいる。吸着パッド301には、伸縮自在なベローズパッドを使用する。ベローズパッド301は、その先端部を載置面104から突出させてコア型102に取り付けている。載置面104からの突出量が、延長部22のRR側に吸着したベローズパッド301が変位する量となる。真空装置302には、例えば、真空ポンプを使用する。ベローズパッド301と真空ポンプ302とは、コア型102に形成した通路303、305、307およびチャンバ304、306を介して接続する。通路305には、真空ポンプ302とチャンバ304との連通状態をオンオフするとともに真空状態を解除するためのバルブ308が配置されている。真空ポンプ302は、同じコントローラ294に接続され、コントローラ294からの制御信号を受けて、作動または停止する。バルブ308も、コントローラ294に接続され、コントローラ294からの制御信号を受けて、真空ポンプ302とチャンバ304とを連通状態(オン)または遮断状態(オフ)したり、真空状態を解除したりする。
延長部22のRR側にも、リブ部28を設けている。延長部22は、貫通孔25にピン部材291の先端部を挿通した状態で載置面104にセットする。
延長部22を載置面104に保持するときには、コントローラ294は、回転シリンダ292に制御信号を出力し、ピン部材291を45度回転し、爪部293を載置面104に向けて引き込むようにピン部材291を軸方向に後退駆動する(図20(A)(B))。これにより、ピン部材291の爪部293が貫通孔25の周囲に引っ掛かり(図20(C))、延長部22のFR側は、載置面104の側から引っ張られて密着し、載置面104上に保持される。
コントローラ294はまた、真空ポンプ302およびバルブ308にも制御信号を出力し、真空ポンプ302を作動させ、真空ポンプ302とチャンバ304とを連通状態(オン)とし、ベローズパッド301に負圧を供給する(図21(A))。ベローズパッド301は、延長部22のRR側の裏面に吸着し、延長部22のRR側を載置面104に向けて引き込むように収縮して変位する(図21(B))。これにより、延長部22のRR側は、載置面104の側から吸引されて密着し、載置面104上に保持される。
このように、延長部22のFR側およびRR側をともに載置面104に密着保持した状態において、発泡成形が可能となる(図22参照)。充填工程が終了すると、コントローラ294は、回転シリンダ292に制御信号を出力する。ピン部材291は、軸方向に前進駆動して貫通孔25周囲への爪部293の引っ掛かりを解除し、さらに逆方向に45度回転して初期位置に復帰する。コントローラ294はまた、バルブ308にも制御信号を出力し、真空ポンプ302とチャンバ304とを遮断状態(オフ)とし、真空状態を解除する。
成形型100の閉じ動作に連動しないため、芯材20の配置が終了したときから、成形型100が閉じ動作を開始して延長部22が表皮30と干渉するときまでの間において、延長部22のFR側およびRR側を載置面104に保持すればよい。したがって、延長部22を載置面104に保持するタイミングを任意に選択して設定することができ、作業性が向上する。
延長部22のRR側の裏面にベローズパッド301が吸着した跡が残ることもあるが、芯材20は外観に現れないので意匠上支障はない。
なお、引張り手段290に関して、図示例では、ピン部材291の爪部293を貫通孔25の周囲に引っ掛けている。貫通孔25を形成しない芯材20の場合、あるいは貫通孔25が形成されていない部位で延長部22を載置面104に保持する場合には、延長部22の周縁に爪部293を引っ掛け、延長部22を載置面104の側から引っ張って、延長部22を載置面104に保持してもよい。
また、上述した引張り手段290を、第1の実施形態に適用してもよい。第1の実施形態に適用する場合には、ピン部材291の爪部293を貫通孔25の周囲に引っ掛け、延長部22を載置面104の側から引っ張って、延長部22を載置面104に保持する。
図23(A)(B)は、第4の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。
この変形例では、吸引手段300は、延長部22の裏面側に配置される吸着パッド310と、吸着パッド310に接続される真空ポンプ302と、吸着パッド310を軸方向に進退駆動する駆動部材311とを含んでいる。吸着パッド310には、ゴムパッド310を使用する。ゴムパッド310は、ベローズパッド301のように伸縮はしない。ゴムパッド310は、その先端部を載置面104から突出させてコア型102に移動自在に取り付けている。載置面104からの突出量が、延長部22のRR側に吸着したゴムパッド310が変位する量となる。駆動部材311は、例えば、エアシリンダを使用する。ゴムパッド310と真空ポンプ302とは、エアシリンダ311の中空ロッド312、コア型102に形成した通路315、チャンバ314、チャンバ314と中空ロッド312とを接続する可撓性チューブ313などを介して接続する。エアシリンダ311も、コントローラ294に接続され、コントローラ294からの制御信号を受けて、ゴムパッド310を軸方向に進退駆動する。
エアシリンダ311はゴムパッド310を前進駆動し、ゴムパッド310の先端部を載置面104から突出させている。この状態で、延長部22のRR側を載置面104にセットする。
延長部22を載置面104に保持するときには、コントローラ294は、真空ポンプ302およびバルブ308に制御信号を出力し、真空ポンプ302を作動させ、真空ポンプ302とゴムパッド310とを連通状態(オン)とし、ゴムパッド310に負圧を供給する(図23(A))。ゴムパッド310は、延長部22のRR側の裏面に吸着する。その後、コントローラ294は、エアシリンダ311に制御信号を出力し、延長部22のRR側を載置面104に向けて引き込むように、ゴムパッド310を軸方向に後退駆動する(図23(B))。これにより、延長部22のRR側は、載置面104の側から吸引されて密着し、載置面104上に保持される。
このように、延長部22のFR側およびRR側をともに載置面104に密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。充填工程が終了すると、コントローラ294は、バルブ308に制御信号を出力し、真空ポンプ302とゴムパッド310とを遮断状態(オフ)とし、真空状態を解除する。エアシリンダ311はゴムパッド310を後退限位置に保持する。
第4の実施形態およびその変形例においては、延長部22のFR側を引張り手段290によって引張り、延長部22のRR側を吸引手段300によって吸引する例を示した。延長部22のFR側も吸引手段300によって載置面104の側から吸引して、延長部22のFR側を載置面104に保持してもよい。
図24は、第4の実施形態の他の変形例の説明に供する要部断面図である。
延長部22のFR側は折り曲げ長さLaが比較的長いので、その自重などによって、RR側に比べると載置面104からの変形量が小さく、載置面104の側から引っ張る必要がないこともある。このような場合には、延長部22のFR側の載置面104に対する位置を決めるだけで足りる。
そこで、この変形例は、延長部22のFR側には、引張り手段290に代えて、延長部22のFR側の位置を定める規制手段320をコア型102に設けている。
規制手段320は、先端部がコア型102の載置面104から突出するピン部材321と、ピン部材321を軸方向に進退駆動する駆動部材322とを含んでいる。ピン部材321は、貫通孔25に挿通される大きさを有し、先細りの円錘台形状が好ましい。ピン部材321を貫通孔25に挿通することにより、延長部22のFR側を位置決めし易いからである。駆動部材322は、例えば、エアシリンダを使用する。エアシリンダ322は、コントローラ323に接続され、コントローラ323からの制御信号を受けて、ピン部材321を軸方向に後退駆動する。
芯材20をコア型102の載置面104に載置した後に、コントローラ323は、エアシリンダ322に制御信号を出力し、ピン部材321を軸方向に前進駆動する。ピン部材321を貫通孔25に挿通することにより、延長部22のFR側を位置決めする。
このように、延長部22のFR側を位置決めし、RR側を載置面104に密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。充填工程が終了すると、コントローラ323は、エアシリンダ322に制御信号を出力し、ピン部材321を後退限位置に保持する。
(第5の実施形態)
図25(A)は、第5の実施形態の芯材20を示す図、図25(B)は、芯材20をコア型102に載置した状態を示す断面図である。図26(A)(B)は、第5の実施形態の説明に供する要部断面図であり、延長部22を載置面104に係止して延長部22を載置面104に保持する係止手段330の作用の説明に供する、図25(B)における26−26線に沿う断面図である。
第5の実施形態では、コア型102とキャビティ型101との相対的な接近移動に連動させないで、延長部22を載置面104に保持している。
第5の実施形態にあっては、コア型102に設けた係止手段330によって、延長部22を載置面104に係止して、延長部22を載置面104に保持している。
図25(A)を参照して、芯材20の延長部22の裏面には、固定孔331を備えるとともに成形型100に向けて突出する固定片332を設けている。芯材20は、実線で示すように、本体部21、および延長部22が約180度に開いた形状となるように、金型内にて射出成形している。芯材20をコア型102に載置する際には、破線で示すように、本体部21と延長部22とが約90度をなすように芯材20を折り曲げる。図25(B)を参照して、コア型102には、延長部22の固定片332が挿入される凹溝333を形成している。
図26(A)(B)を参照して、固定片332は、プレート形状を有し、延長部22の幅方向に沿って複数個設けている。延長部22の幅方向は、図26においては左右方向、図25においては紙面に直交する方向である。
係止手段330は、コア型102にスライド移動自在に設けられ先端部が凹溝333内に突出自在なセットピン334と、セットピン334が凹溝333内に突出する方向の弾発力をセットピン334に付勢する付勢手段335と、付勢手段335の弾発力に抗してセットピン334を凹溝333内から退避させる駆動手段336とを含んでいる。セットピン334は、ホルダ337に収納して、コア型102に設けている。セットピン334を固定片332の固定孔331に挿入することによって、延長部22を載置面104に係止する。付勢手段335は、例えば、圧縮スプリングを使用する。セットピン334の基端部とホルダ337との間に圧縮スプリング335を取り付ける。圧縮スプリング335の弾発力は、セットピン334を凹溝333内に突出する方向に常時作用する。駆動手段336は、エアシリンダ338と、一端がセットピン334の基端部に接続され他端がエアシリンダ338に接続されたワイヤ339とを有している。エアシリンダ338は、コントローラ340に接続され、コントローラ340からの制御信号を受けて、ワイヤ339を引っ張ったり(オン)、ワイヤ339の引っ張りを緩めたり(オフ)する。ワイヤ339を引っ張ることによって、セットピン334は、圧縮スプリング335の弾発力に抗して凹溝333内から退避する。ワイヤ339の引っ張りを緩めることによって、セットピン334は、圧縮スプリング335の弾発力によって凹溝333内に突出する。
それぞれのセットピン334ごとにエアシリンダを直列的に配置して接続する構成でもよいが、延長部22の幅方向に沿う設置スペースが大きくなり、固定片332の設置個数や設置場所は、制限を受けることになる。これに対して、本実施形態では、一つのエアシリンダ338を複数のセットピン334から離して設置し、複数のワイヤ339によって、一つのエアシリンダ338の動力をすべてのセットピン334に伝達する構成を採用している。これにより、延長部22の幅方向に沿う設置スペースを小さくでき、固定片332の設置個数や設置場所の自由度を高めることができる。駆動手段336の小型化により、第5の実施形態の係止手段330を、第4の実施形態の吸引手段300に代えて、延長部22のRR側を載置面104に係止してRR側を載置面104に保持するために用いることができる。
延長部22を載置面104に保持するときには、コントローラ340は、エアシリンダ338に制御信号を出力し、ワイヤ339を引っ張り(オン)、セットピン334を、圧縮スプリング335の弾発力に抗して凹溝333内から退避する。この状態で、芯材20をコア型102に載置し、延長部22の固定片332を凹溝333内に挿入する。その後、コントローラ340は、エアシリンダ338に制御信号を出力し、ワイヤ339の引っ張りを緩め(オフ)、セットピン334を、圧縮スプリング335の弾発力によって凹溝333内に突出する。セットピン334を固定片332の固定孔331に挿入することによって、延長部22は、載置面104に係止され、載置面104上に保持される(図26(A))。このように、延長部22を載置面104に係止して密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。充填工程が終了すると、コントローラ340は、エアシリンダ338に制御信号を出力し、ワイヤ339を引っ張り(オン)、セットピン334を、圧縮スプリング335の弾発力に抗して凹溝333内から退避する。セットピン334が固定孔331から抜ける。芯材20とコア型102とが固定されていない状態で成形型100を開き、表皮30および発泡体40と一体となった芯材20をコア型102から取り出す(図26(B))。
成形型100の閉じ動作に連動しないため、芯材20の配置が終了したときから、成形型100が閉じ動作を開始して延長部22が表皮30と干渉するときまでの間において、延長部22を載置面104に保持すればよい。したがって、延長部22を載置面104に保持するタイミングを任意に選択して設定することができ、作業性が向上する。
なお、図示例にあっては、プレート形状の固定片332を、延長部22の長さ方向(図25(B)において左右方向)に沿って伸びるように配置し、セットピン334を延長部22の幅方向(図25(B)において紙面に直交する方向)に沿って移動するように配置している。これとは逆に、固定片332を、延長部22の幅方向に沿って伸びるように配置し、セットピン334を延長部22の長さ方向に沿って移動するように配置してもよい。
図27は、第5の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。
この変形例も、セットピン334とエアシリンダ341とを直列的に配置する構成ではない。但し、それぞれのセットピン334ごとにエアシリンダ341を離して設置し、対をなすセットピン334とエアシリンダ341とをリンク機構342を介して接続している。このリンク機構342を介して、エアシリンダ341の動力を、対をなすセットピン334に伝達する。
この変形例では、駆動手段336は、エアシリンダ341と、一端がセットピン334の基端部に接続され他端がエアシリンダ341に接続されたリンク機構342とを有している。リンク機構342は、駆動ロッド343と、駆動ロッド343を支持する支持ピン344などを有している。各エアシリンダ341は、コントローラ345に接続され、コントローラ345からの制御信号を受けて、セットピン334をリンク機構342を介して引っ張ったり(オン)、セットピン334をリンク機構342を介して戻したり(オフ)する。セットピン334を引っ張ると、セットピン334は、圧縮スプリング335の弾発力に抗して凹溝333内から退避する。セットピン334を戻すことによって、セットピン334は、圧縮スプリング335の弾発力によって凹溝333内に突出する。
延長部22を載置面104に保持するときには、コントローラ345は、各エアシリンダ341に制御信号を出力し、セットピン334をリンク機構342を介して引っ張り(オン)、セットピン334を、圧縮スプリング335の弾発力に抗して凹溝333内から退避する。この状態で、芯材20をコア型102に載置し、延長部22の固定片332を凹溝333内に挿入する。その後、コントローラ345は、各エアシリンダ341に制御信号を出力し、セットピン334をリンク機構342を介して戻し(オフ)、セットピン334を、圧縮スプリング335の弾発力によって凹溝333内に突出する。セットピン334を固定片332の固定孔331に挿入することによって、延長部22は、載置面104に係止され、載置面104上に保持される。このように、延長部22を載置面104に係止して密着保持した状態において、発泡成形が可能となる。充填工程が終了すると、コントローラ345は、エアシリンダ341に制御信号を出力し、セットピン334をリンク機構342を介して引っ張り(オン)、セットピン334を、圧縮スプリング335の弾発力に抗して凹溝333内から退避する。セットピン334が固定孔331から抜ける。芯材20とコア型102とが固定されていない状態で成形型100を開き、表皮30および発泡体40と一体となった芯材20をコア型102から取り出す。
なお、本発明を自動車内装部品に適用した実施形態について説明したが、本発明は、この場合に限られず、表皮付発泡成形部材に広く適用できることは言うまでもない。
本発明の表皮付発泡成形部材を適用した自動車内装部品の一例としてのドアトリムの要部を、ウインドおよびドアウエザストリップとともに示す断面図である。 開かれた成形型に、表皮と、芯材とを配置した状態を示す断面図である。 成形型を閉じて、発泡体を充填する工程を示す断面図である。 表皮および発泡体と一体となった芯材を成形型から取り出した状態を示す断面図である。 折り曲げ部を介して芯材の延長部を折り曲げた状態を示す断面図である。 折り曲げた芯材の延長部を、固定部材によって本体部に対して固定した状態を示す断面図である。 第1の実施形態に係る芯材を成形する金型を示す断面図である。 成形型に載置した芯材が変形する状態を示す断面図である。 図9(A)(B)は、第1の実施形態の説明に供する要部断面図である。 図10(A)(B)は、第1の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。 図11(A)(B)は、第1の実施形態の他の変形例の説明に供する要部断面図である。 延長部の先端近傍に設けられた突出部を示す斜視図である。 図13(A)(B)は、第1の実施形態のさらに他の変形例の説明に供する要部断面図である。 図14(A)(B)は、第2の実施形態の説明に供する要部断面図である。 図15(A)(B)は、第2の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。 図16(A)(B)は、第3の実施形態の説明に供する要部断面図である。 図17(A)(B)は、第3の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。 第4の実施形態の芯材をコア型に載置した状態を示す斜視図である。 第4の実施形態の説明に供する要部断面図であり、延長部を載置面の側から引っ張って延長部を載置面に保持する引張り手段が設けられた部分を示す断面図である。 図20(A)〜(C)は、引張り手段の作用の説明に供する図である。 図21(A)(B)は、第4の実施形態の説明に供する要部断面図であり、延長部を載置面の側から吸引して延長部を載置面に保持する吸引手段が設けられた部分を示す断面図である。 同第4の実施形態の説明に供する要部断面図である。 図23(A)(B)は、第4の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。 第4の実施形態の他の変形例の説明に供する要部断面図である。 図25(A)は、第5の実施形態の芯材を示す図、図25(B)は、芯材をコア型に載置した状態を示す断面図である。 図26(A)(B)は、第5の実施形態の説明に供する要部断面図であり、延長部を載置面に係止して延長部を載置面に保持する係止手段の作用の説明に供する、図25(B)における26−26線に沿う断面図である。 第5の実施形態の変形例の説明に供する要部断面図である。
符号の説明
10 ドアトリム(表皮付発泡成形部材)、
11 成形体延長部、
20 芯材、
21 芯材の本体部、
22 芯材の延長部、
23 ヒンジ部(折り曲げ部)、
24 フランジ面、
25 貫通孔、
26 固定ボス部、
27 リブ、
28 リブ部、
29 フランジ部、
30 表皮、
30a 表皮の表面、
30b 表皮の背面、
31 表皮の端末部、
32 表皮の延長部、
40 発泡体、
41 発泡層延長部、
50 固定部材、
50a ボルト(固定部材)、
60 シール部、
70 ドアウエザストリップ(部品)、
71 取り付け部、
72 シールリップ部、
73 シールリップ部、
80 ウインド、
100 成形型、
101 キャビティ型(表皮用の型)、
102 コア型(芯材用の型)、
104 載置面、
250、253、255、259 突出部、
251、254、256、265 突出先端、
252 ガイド面、
270 変換手段、
280 押圧手段、
290 引張り手段、
300 吸引手段、
330 係止手段、
331 固定孔、
332 固定片。

Claims (17)

  1. 開かれた成形型に、折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、前記芯材に向かい合う表皮とを配置する配置工程と、
    前記成形型を閉じるとともに発泡体の充填が終了するまで前記芯材を前記成形型に保持する保持工程と、
    前記芯材と前記表皮との間の空間に発泡体を充填する充填工程と、
    前記表皮および前記発泡体と一体となった前記芯材を前記成形型から取り出して、前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げた前記芯材を、固定部材によって固定する固定工程と、を有する表皮付発泡成形部材の製造方法。
  2. 前記芯材は、前記折り曲げ部を境に本体部と延長部とに分けられ、
    前記固定工程において、前記折り曲げ部を介して折り曲げた前記延長部を、前記本体部に対して前記固定部材によって固定する請求項1に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  3. 前記成形型は、前記芯材を配置する芯材用の型と、前記表皮を配置するとともに前記芯材用の型に対して相対的に接近離反移動自在な表皮用の型と、を含み、
    前記成形型を閉じるために前記芯材用の型と前記表皮用の型とを相対的に接近移動する前に、前記延長部を前記載置面に保持する請求項2に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  4. 前記成形型は、前記芯材を配置する芯材用の型と、前記表皮を配置するとともに前記芯材用の型に対して相対的に接近離反移動自在な表皮用の型と、を含み、
    前記成形型を閉じるために前記芯材用の型と前記表皮用の型とを相対的に接近移動する動作に連動して、前記延長部を前記載置面に押し付けて保持する請求項2に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  5. 前記芯材は、前記延長部から突出するように設けられる突出部を有し、
    前記表皮用の型は、前記芯材用の型に相対的に接近移動する動作に連動して、前記突出部の突出先端に接触して前記延長部を前記芯材用の型の載置面に向けて移動させるガイド面を有している請求項4に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  6. 前記延長部に設けた前記突出部は、部品を取り付けるためのフランジ部である請求項5に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  7. 前記芯材用の型と前記表皮用の型とが相対的に接近移動する動作を、前記延長部を前記芯材用の型の前記載置面に向けて移動させる動作に変換する変換手段によって、前記延長部を前記載置面に押し付けて保持する請求項4に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  8. 前記芯材用の型に設けた押圧手段によって前記延長部を前記載置面に押し付けて、前記延長部を前記載置面に保持する請求項3に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  9. 前記芯材用の型に設けた引張り手段によって前記延長部を前記載置面の側から引っ張って、前記延長部を前記載置面に保持する請求項3に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  10. 前記芯材用の型に設けた吸引手段によって前記延長部を前記載置面の側から吸引して、前記延長部を前記載置面に保持する請求項3に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  11. 前記芯材用の型に設けた係止手段によって前記延長部を前記載置面に係止して、前記延長部を前記載置面に保持する請求項3に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  12. 前記芯材の前記延長部は、固定孔を備えるとともに前記成形型に向けて突出する固定片を有し、
    前記保持工程において、前記成形型にスライド移動自在に設けたセットピンを前記固定片の前記固定孔に挿通して、前記延長部を前記載置面に係止する請求項11に記載の表皮付発泡成形部材の製造方法。
  13. 開かれた成形型に、折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、前記芯材に向かい合う表皮とを配置する配置工程と、
    前記成形型を閉じて、前記芯材と前記表皮との間の空間に発泡体を充填する充填工程と、
    前記表皮および前記発泡体と一体となった前記芯材を前記成形型から取り出して、前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げた前記芯材を、固定部材によって固定する固定工程と、を有する表皮付発泡成形部材の製造方法。
  14. 折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、
    前記芯材に向かい合う表皮と、
    前記芯材と前記表皮との間の空間に充填される発泡体と、
    前記表皮および前記発泡体と一体となっているとともに前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げられた前記芯材を、固定する固定部材と、を有し、
    前記芯材は、前記芯材から突出するように設けられるとともに前記発泡体を充填する際の成形型に接触して前記芯材を前記成形型に保持するための突出部をさらに含んでいる表皮付発泡成形部材。
  15. 前記芯材は、前記折り曲げ部を境に本体部と延長部とに分けられ、
    前記折り曲げ部を介して折り曲げられた前記延長部は、前記本体部に対して前記固定部材によって固定され、
    前記突出部は、前記延長部から突出するように設けられ、前記成形型における表皮用の型と芯材用の型とを閉じるときに、前記表皮用の型が前記突出部の突出先端に接触して前記延長部を前記芯材用の型の載置面に保持してなる請求項14に記載の表皮付発泡成形部材。
  16. 折り曲げ部を介して折り曲げ自在となった芯材と、
    前記芯材に向かい合う表皮と、
    前記芯材と前記表皮との間の空間に充填される発泡体と、
    前記表皮および前記発泡体と一体となっているとともに前記折り曲げ部を介して前記表皮を表側にして折り曲げられた前記芯材を、固定する固定部材と、を有し、
    前記芯材は、前記芯材から突出するように設けられるとともに前記発泡体を充填する際の成形型に係止されて前記芯材を前記成形型に保持するための固定片をさらに含んでいる表皮付発泡成形部材。
  17. 前記芯材は、前記折り曲げ部を境に本体部と延長部とに分けられ、
    前記折り曲げ部を介して折り曲げられた前記延長部は、前記本体部に対して前記固定部材によって固定され、
    前記固定片は、固定孔を備えるとともに前記延長部から突出するように設けられ、前記成形型における芯材用の型にスライド移動自在に設けたセットピンが前記固定片の前記固定孔に挿通されて前記延長部を前記芯材用の型の載置面に保持してなる請求項16に記載の表皮付発泡成形部材。
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