JP2005178017A - 部分パッド付き成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発泡原料の発泡時、基材のパッド形成凹部の側壁のずれに起因する表皮の側面部におけるシール不良を防ぐ。
【解決手段】 基材20には、パッド形成凹部の側壁24の基部に強度低下部25を設けて、前記強度低下部25の位置から意匠部21までを屈曲可能にし、上型40には、前記基材20の意匠部21及びパッド形成凹部の側壁24が配置される型面部分に、前記基材の意匠部に対する意匠部配置面43と前記パッド形成凹部の側壁に対する側壁配置面44を備える可動入れ子47を設け、前記基材20を前記上型40に配置すると共に、前記可動入れ子47を前記上型の内方へ後退させて前記基材の意匠部21の裏側と前記可動入れ子の意匠部配置面43間に隙間を形成し、前記基材の意匠部21を基材押さえ手段51で前記可動入れ子の意匠部配置面43側へ押圧した後、閉型及び発泡原料の発泡を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、部分パッド付き成形品の製造方法に関する。
例えば、自動車の内装部品等においては、自動車のインストルメントパネルのように、装飾性及び、衝突時の衝撃緩衝性を持たせるために、発泡体を表皮で覆った構成からなるパッドを、基材に一体に形成したパッド付き成形品が好ましく使用されている。また、最近では必要部分にのみ前記パッドを設けた部分パッド付き成形品が好適に採用されている。
図7及びそのA−A断面を示す図8には、従来における部分パッド付き成形品60の一例を示す。図示の部分パッド付き成形品60は、インストルメントパネルとして用いられるものであって、硬質プラスチック等からなる所定形状をした基材61のパッド形成凹部63に、発泡体Pとそれを覆う表皮70とで構成されるパッド75が設けられている。
前記基材61は、意匠部62と前記意匠部62から窪んだパッド形成凹部63が前記パッド形成凹部の側壁64を介して一連に形成されている。それに対して、前記表皮70は、熱可塑性樹脂(PVC,TPU,TPO等)からなり、端部が表皮裏側へ屈曲して側面部71を構成している。
前記部分パッド付き成形品60の製造方法としては、図9に示すように、前記表皮70を、前記側面部71の先端部71a及び前記表皮70の裏側70aが上向きとなるようにして下型80の型面81に配置し、また、前記基材61を前記パッド形成凹部63の内面63aが下向きとなるようにして上型90の型面91に配置し、図10に示すように、前記パッド形成凹部の側壁64の内面に前記表皮の側面部71の少なくとも先端部71aが当接あるいは近接するように、前記下型80と上型90の閉型を行って前記表皮70と前記基材61のパッド形成凹部63の内面間に発泡体形成空間67を形成し、前記発泡体形成空間67に発泡装置の注入ヘッドのノズルNからポリウレタン原料等の発泡原料P1を注入して発泡させる方法が多用されている。
前記部分パッド付き成形品60の製造方法においては、前記発泡原料P1の発泡時に発泡原料や発泡途中の発泡体が表皮70の側面部71から外部へ漏れるのを防止するため、前記のように閉型時に前記パッド形成凹部の側壁64の内面に前記表皮70の側面部71の少なくとも先端部71aが当接あるいは近接するようにし、その後における発泡原料の発泡時に、発泡圧や発泡原料の体積増加により表皮70の側面部71を基材61のパッド形成凹部の側壁64内面に圧着させてシールし、前記発泡原料や発泡途中の発泡体の漏出を防止している。
前記基材61は、射出成形等の公知のプラスチック成形によって形成されるが、成形後に収縮や変形を生じることがある。そのため、図11に示すように、前記上型90に配置された基材61は、前記パッド形成凹部の側壁64の位置が本来の位置よりも内側へずれて上型90の側壁配置面91から離れた状態になることがあり、その場合には、閉型時に基材61のパッド形成凹部の側壁64と表皮70の側面部71が強く干渉して前記表皮70の側面部71でシール不良が発生し、発泡原料の発泡時に発泡原料や発泡途中の発泡体が漏出し易くなって、得られるパッド付き成形品の外観や物性が低下することがある。なお、表皮の側面部におけるシール性を高めるため、表皮の側面部を正しい位置に位置決めしたり、支持したりする方法が提案されているが、前記基材の収縮や変形等に起因するシール不良については効果が十分とは言い難い。
特開2003−251639号公報 特開2003−53743号公報
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、発泡原料の発泡時、基材のパッド形成凹部の側壁のずれに起因する表皮の側面部におけるシール不良を防ぎ、前記表皮の側面部から発泡原料や発泡途中の発泡体が漏出するのを効果的に防止して、外観及び品質の良好な部分パッド付き成形品を製造することを目的とする。
本発明は、端部が裏側へ屈曲して側面部が形成された表皮を、前記側面部の先端部及び前記表皮の裏側が上向きとなるようにして下型の型面に配置する一方、意匠部と前記意匠部から窪んだパッド形成凹部がパッド形成凹部の側壁を介して一連に形成された基材を、前記パッド形成凹部の内面が下向きとなるようにして上型の型面に配置し、前記パッド形成凹部の側壁の内面に前記表皮の側面部の少なくとも先端部が当接あるいは近接するように前記下型と上型の閉型を行って前記表皮の裏側と前記パッド形成凹部の内面間に発泡体形成空間を形成し、前記発泡体形成空間で発泡原料を発泡させることにより部分パッド付き成形品を製造する方法において、前記上型に配置した前記基材の意匠部の裏面と前記上型の型面間に隙間を設け、前記基材の意匠部を基材押さえ手段で前記上型の型面側へ押圧した後、前記下型と上型の閉型及び前記発泡原料の発泡を行うことを特徴とする。
本発明によれば、前記上型に配置された基材のパッド形成凹部の側壁が、前記基材の成形後における収縮や変形等により本来の位置よりも内側へずれて、前記上型の型面から前記パッド形成凹部の側壁外面が離れた状態になり、そのまま閉型すると前記下型に配置された表皮の側面部の先端部が前記パッド形成凹部の側壁と強く干渉するような場合であっても、前記基材の意匠部の裏面と前記上型の型面との間に隙間を設けて、前記基材の意匠部を基材押さえ手段で前記上型の型面側へ押圧することにより、前記基材は前記パッド形成凹部の側壁から意匠部までの部分が上型の型面側へ屈曲し、前記表皮の側面部の上方で前記基材のパッド形成凹部の側壁が外方へ傾斜した拡開形状となり、前記パッド形成凹部の開口が拡大する。そのため、その後の閉型時に前記表皮の側面部の先端部は、前記基材のパッド形成凹部内に進入し易くなる。
しかも、前記表皮の側面部は、先端に近くなるほど自由度が高くなって剛性が低下しているため、前記閉型の際に前記表皮の側面部の先端部が前記パッド形成凹部の拡開状態の側壁内面と衝突しても、前記側壁内面に沿って変形しながら前記パッド形成凹部内に進入することができ、前記側壁の内面と良好に当接することができる。そして、その後における発泡原料の発泡圧や発泡原料の体積増によって、前記表皮の側面部が前記基材のパッド形成凹部の側壁内面に押圧されて密着するため、前記表皮の側面部を効果的にシールすることができる。
なお、前記基材のパッド形成凹部の側壁が本来の位置にある場合には、本来の設定通り、前記閉型時に前記表皮の側面部の先端部が、前記パッド形成凹部の側壁と強く干渉することなく前記パッド形成凹部内に進入して、前記パッド形成凹部の側壁の内面に当接あるいは近接し、その後における発泡原料の発泡によって前記表皮の側面部が前記パッド形成凹部の側壁の内面に密着してシールが行われる。
図1は、本発明の部分パッド成形品の製造方法に使用される一実施例の成形型、表皮及び基材の断面図、図2は同製造方法における表皮及び基材の配置状態を示す成形型の断面図、図3は同製造方法における可動入れ子の後退時を示す成形型の断面図、図4は同製造方法における基材の意匠部の押圧時を示す成形型の断面図、図5は同製造方法における閉型途中を示す成形型の断面図、図6は同製造方法における閉型後の発泡時を示す成形型の断面図である。
この実施例における部分パッド成形品の製造方法は、図7に示したインストルメントパネルと同様の形状からなる部分パッド成形品を製造する例であり、図1に示す表皮10、基材20及び成形型30を用いる。
前記表皮10は、パウダースラッシュ成形等により形成された熱可塑性樹脂製からなり、端部が表皮の裏側10aへ屈曲して先端部11aが自由端とされた側面部11を有する。この実施例では、前記側面部11は、前記表皮10の周縁における一部の端部に設けられ、他の端部については、外方へ突出したフランジ部13とされている。なお、前記表皮10の中央部は表皮の意匠部15を構成する。
前記基材20は、射出成形等により形成された硬質プラスチック製からなり、意匠部21と前記意匠部21から窪んだパッド形成凹部23がパッド形成凹部の側壁24を介して一連に形成されている。前記パッド形成凹部23は、前記表皮10の外周形状に対応して形成され、中央部に発泡原料注入孔27が貫通形成され、また、前記表皮10の側面部11と対応する位置には前記パッド形成凹部の側壁24が存在する。前記パッド形成凹部の側壁24の基部24aには、強度低下部25が前記側壁24の基部24aに沿って形成されている。前記強度低下部25は、前記強度低下部25の位置から前記意匠部21までを前記強度低下部25を基点として外方へ屈曲可能にするためのもので、この実施例では、前記パッド形成凹部の側壁24の基部24aに前記基材20の外面から形成されたV字形の溝で構成されている。なお、前記強度低下部25は、前記V字形の溝に限られるものではなく、屈曲を可能とするものであればよく、薄肉形状や、V字形以外の溝やスリット、あるいは所定間隔で形成された小孔等であってもよい。また、前記強度低下部25の位置は、前記パッド形成凹部の側壁24の基部24aに限られず、前記パッド形成凹部の側壁24における高さ方向の中間部の適宜位置であってもよい。さらに、前記基材20の厚みや寸法、剛性等によっては、前記強度低下部がなく、後記する基材押さえ手段51で前記意匠部21を押圧した際に前記パッド形成凹部の側壁24が外方へ湾曲あるいは屈曲するものであってもよい。
前記成形型30は、下型31と上型41を有する発泡成形型からなる。
前記下型31は、前記表皮10の配置される型面32を、前記上型41と対向する上面に有する。前記下型31の型面32は、前記表皮10を表皮の裏側10a及び前記側面部11の先端部11aが上向きとなるようにして配置可能な形状からなる。
前記上型41は、前記基材20の配置される型面42を前記下型31と対向する下面に有する。前記上型41の型面42は、前記基材20の裏面形状と略等しい形状からなり、前記基材20の意匠部21が配置される意匠部配置面43と、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が配置される側壁配置面44と、前記基材20のパッド形成凹部23が配置されるパッド形成凹部配置面45を備える。また、前記パッド形成凹部配置面45には、前記基材20の発泡原料注入孔27と対応する位置に注入ノズル孔49が形成され、前記注入ノズル孔49に発泡装置の注入ヘッドのノズルNが挿入セットされる。
前記意匠部配置面43と前記側壁配置面44の部分は可動入れ子47で構成され、前記可動入れ子47がシリンダ装置等からなる可動入れ子用前進後退手段48で、前記上型41の内外方向へ移動可能となっている。この実施例では、前記可動入れ子47は、前記意匠部配置面43と交差する方向に沿って前進後退可能とされている。
また、前記上型41には、前記意匠部配置面43と対向して基材押さえ手段51が設けられている。図示の基材押さえ手段51は、シリンダ装置等からなる伸縮装置52の伸縮部に板状等からなる押圧部53を備え、前記押圧部53が前記意匠部配置面43に対して前進後退可能なように、取付部材55によって前記上型41に取り付けられている。なお、前記押圧部53は、後退した状態において、前記上型41への前記基材20の配置を妨げたり、前記上型41から部分パッド成形品を脱型するのを妨げたりしないように、前記意匠部配置面43との間隔が設定されている。
前記表皮10及び前記基材20、前記成形型30を用いて行う部分パッド成形品の製造は、まず、図1に示すように前記成形型30を開いた状態にすると共に、前記上型41の可動入れ子47を前進させて基準位置とし、また前記基材押さえ手段51の押圧部53を後退させて前記可動入れ子47の意匠部配置面43から遠ざけた状態にする。その状態で、前記表皮10を、前記側面部11の先端部11a及び表皮の裏側10aが上向きとなるようにして前記下型31の型面32に配置し、また、前記上型40の型面42には、前記基材20を、前記パッド形成凹部23の内面23aが下向きとなるようにして配置し、公知の基材保持手段、例えば前記基材20に設けたクリップ(図示せず)を上型40の型面に設けたクリップ係合穴(図示せず)に挿入係止すること、によって前記上型40に保持する。その際、前記基材20の意匠部21については前記可動入れ子47の意匠部配置面43に、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24については前記可動入れ子47の側壁配置面44に、また、前記パッド形成凹部23については前記パッド形成凹部配置面45にそれぞれ配置する。前記上型40の型面42に配置された前記基材20は、図2に示すように、基材成形後の収縮や変形等によって、前記パッド形成凹部の側壁24の位置が本来の位置よりも上型20の内方へずれ、前記可動入れ子47の側壁配置面44から離れて前記側壁配置面44との間に隙間S1を生じることがある。
次に、図3に示すように、前記可動入れ子47を前記可動入れ子用前進後退手段48の作動によって上型内方へ後退させ、前記基材20の意匠部21の裏面と前記可動入れ子47の意匠部配置面43間に隙間S2を形成する。その際、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が本来の位置より上型20の内方にずれていて、前記可動入れ子47の側壁配置面44と前記基材20のパッド形成凹部の側壁24間に隙間S1が存在する場合、前記可動入れ子47の意匠部配置面43及び側壁配置面44と、前記基材20の意匠部21及びパッド形成凹部の側壁24との間に、隙間(S1,S2)が連続して形成される。また、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が本来の位置にある場合には、前記可動入れ子47の側壁配置面44と前記基材20のパッド形成凹部の側壁24間に隙間S1が存在せず、前記基材20の意匠部21の裏側と前記可動入れ子47の意匠部配置面43間にのみ隙間S2が形成される。
その後、図4に示すように、前記基材押さえ手段51の基材押さえ部53を伸縮装置52の作動によって前進させることにより、前記基材押さえ部53で前記基材20の意匠部21を前記可動入れ子47の意匠部配置面43側へ押圧する。その際、前記可動入れ子47の意匠部配置面43及び側壁配置面44と、前記基材20の意匠部21及びパッド形成凹部の側壁24との間に隙間(S1,S2)が連続して存在する場合には、前記基材20の意匠部21を前記可動入れ子47の意匠部配置面43側へ押圧することにより、前記基材20は、前記強度低下部25を基点として前記強度低下部25から前記意匠部21までの部分、すなわち前記パッド形成凹部の側壁24及び前記意匠部21が、前記上型40の型面側、すなわち前記可動入れ子47側へ屈曲し、前記表皮10の側面部11の上方で前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が外方へ傾斜した拡開形状となって、前記パッド形成凹部23の開口が拡大する。なお、前記基材20の意匠部21を前記可動入れ子47の意匠部配置面43側へ押圧する際、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が本来の位置にあって、前記可動入れ子47の側壁配置面44と前記基材20のパッド形成凹部の側壁24間に前記隙間S1が存在しない場合には、前記基材20の意匠部21が前記可動入れ子47の意匠部配置面43へ押圧されても、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24は、前記可動入れ子47の側壁配置面44に邪魔されて、前記強度低下部25を基点として屈曲することができず、本来の位置のままとされる。また、前記基材押さえ手段51による前記基材20の意匠部21に対する押圧力の上限を、前記基材押さえ手段51による押圧時に前記基材20が破損しない力に設定しておき、前記基材20の強度低下部25等での破損を防止する。
次に図5及び図6に示すように、前記上型41と前記下型31を接近させて閉型する。その際、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が外方へ傾斜して、前記パッド形成凹部23の開口が拡大状態にある場合には、前記閉型時に前記表皮10の側面部11の先端部11aが、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24に沿ってパッド形成凹部23内に進入し、前記パッド形成凹部の側壁24の内面に当接あるいは近接する。また、前記表皮10の側面部11は、先端に近くなるほど自由度が高くなって剛性が低下しているため、前記閉型の際に前記表皮10の側面部11の先端部11aが前記パッド形成凹部23の拡開状態の側壁24内面と衝突しても、前記側壁24の内面に沿って変形しながら前記パッド形成凹部23内に進入し、前記側壁24の内面と良好に当接する。なお、前記基材20のパッド形成凹部の側壁24が本来の位置にある場合には、前記閉型時に前記表皮10の側面部11は、前記パッド形成凹部の側壁24と強く干渉することなく前記パッド形成凹部23内に進入して、前記パッド形成凹部の側壁24の内面に当接あるいは近接する。また、前記表皮10のフランジ部13は、前記フランジ部13と対応する前記基材20の表面と圧着して前記フランジ部分13をシールする。前記閉型によって、前記表皮10と前記基材20のパッド形成凹部23の内面間に発泡体形成空間56が形成される。
その後、前記発泡装置の注入ヘッドのノズルNからポリウレタン原料等の発泡原料P1を前記発泡体形成空間56に注入し、発泡を行って発泡体を形成する。その際、発泡原料の発泡圧や発泡原料P1の体積増により、前記表皮10の側面部11が前記基材20のパッド形成凹部の側壁24の内面に押圧されて密着するため、発泡原料や発泡体が前記表皮10の側面部11から漏出するのを防ぐことができる。
前記発泡原料P1の発泡によって前記基材20のパッド形成凹部23には、前記表皮20で発泡体が覆われたパッドが形成される。その後、前記基材押さえ手段51の基材押さえ部53を後退させて、前記基材20の意匠部21から離し、前記下型31と上型41を離して成形品の脱型を行えば、部分パッド成形品が得られる。
なお、本発明における部分パッド成形品の製造方法は、インストルメントパネルの製造に限られるものではない。また、前記実施例では、前記上型における基材の意匠部及びパッド形成凹部の側壁が配置される型面部分を可動入れ子にして、前記基材を上型に配置後に前記可動入れ子を後退させて前記基材の意匠部の裏面と可動入れ子の意匠部配置面との間に隙間を形成しているが、前記上型における基材の意匠部及びパッド形成凹部の側壁が配置される型面を可動入れ子で構成することなく通常の固定型面とし、前記基材を上型に配置した際に、前記基材の意匠部裏面と上型の型面間に隙間を生じるように基材を配置して上型に保持してもよい。
本発明の部分パッド成形品の製造方法に使用される一実施例の成形型、表皮及び基材の断面図である。 同製造方法における表皮及び基材の配置状態を示す成形型の断面図である。 同製造方法における可動入れ子の後退時を示す成形型の断面図である。 同製造方法における基材の意匠部の押圧時を示す成形型の断面図である。 同製造方法における閉型途中を示す成形型の断面図である。 同製造方法における閉型後の発泡時を示す成形型の断面図である。 従来の製造方法で製造されたインストルメントパネルの斜視図である。 図7のA−A断面図である。 従来の製造方法における表皮及び基材の配置状態を示す成形型の断面図である。 従来の製造方法における発泡時を示す成形型の断面図である。 従来の製造方法における不具合状態を示す成形型の部分断面図である。
符号の説明
10 表皮
11 側面部
11a 側面部の先端部
20 基材
21 基材の意匠部
23 パッド形成凹部
24 パッド形成凹部の側壁
25 強度低下部
31下型
32 下型の型面
41 上型
42 上型の型面
43 意匠部配置面(可動入れ子の意匠部配置面)
44 側壁配置面(可動入れ子の側壁配置面)
45 パッド形成凹部配置面
47 可動入れ子
51 基材押さえ手段
53 基材押さえ部

Claims (2)

  1. 端部が裏側へ屈曲して側面部(11)が形成された表皮(10)を、前記側面部(11)の先端部(11a)及び前記表皮の裏側(10a)が上向きとなるようにして下型(31)の型面に配置する一方、
    意匠部(21)と前記意匠部から窪んだパッド形成凹部(23)がパッド形成凹部の側壁(24)を介して一連に形成された基材(20)を、前記パッド形成凹部(23)の内面が下向きとなるようにして上型(41)の型面に配置し、
    前記パッド形成凹部の側壁(24)の内面に前記表皮の側面部(11)の少なくとも先端部(11a)が当接あるいは近接するように前記下型(31)と上型(41)の閉型を行って前記表皮(10)の裏側と前記パッド形成凹部(23)の内面間に発泡体形成空間(56)を形成し、
    前記発泡体形成空間(56)で発泡原料を発泡させることにより部分パッド付き成形品を製造する方法において、
    前記上型(41)に配置した前記基材の意匠部(21)の裏面と前記上型(41)の型面間に隙間(S2)を設け、
    前記基材の意匠部(21)を基材押さえ手段(51)で前記上型(41)の型面側へ押圧した後、
    前記下型(31)と上型(41)の閉型及び前記発泡原料の発泡を行うことを特徴とする部分パッド付き成形品の製造方法。
  2. 前記基材(20)には、前記パッド形成凹部の側壁(24)の基部あるいは前記パッド形成凹部の側壁(24)における高さ方向の中間部に強度低下部(25)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の部分パッド付き成形品の製造方法。
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JP2008284871A (ja) * 2007-04-16 2008-11-27 Nissan Motor Co Ltd 表皮付発泡成形部材の製造方法、および表皮付発泡成形部材

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