JP5665327B2 - 樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 - Google Patents
樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 Download PDFInfo
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Description
この場合、車両のドアパネルの内側のこの一体成型品は、車両の側面衝突時等に、衝突衝撃を、ドアパネルに近接して位置するプレート部材で分散させるとともに、衝撃エネルギーを、車室内側に位置する樹脂発泡体の崩壊によって吸収して、乗員への衝撃を緩和するべく機能する。
そしてこのことは、樹脂発泡体が、プレート部材の周縁から食み出すような態様で、両者の一体成型品を製造する場合にとくに重大であり、この場合は、プレート部材の周縁を下型側面から距離をおいて位置させることが必要になって、プレート部材を、下型の側面によって有効に支持できないことから、発泡成形時に、下型内でのプレート部材の位置が大きくずれるおそれがあった。
さらに、この発明の、第二の態様による樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品は、プレート部材が、プレート部材本体部から外方に突出する二以上の迫出し部を有し、プレート部材の二以上の迫出し部の少なくとも一個が、該迫出し部の迫出し方向の途中で折れ曲がって延びる屈曲部分を有し、樹脂発泡体が、プレート部分本体部からの食み出し状態で、前記プレート部材に一体的に固定されてなるものである。
しかも、この製造方法では、従来の成形金型を、複雑に加工することなしに用いることができる。また、発泡成形工程終了後の取出しの困難さを抑制できる。
図中10は、この発明の、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造に用いる成形金型を示し、20は、成形金型10の内部に配置されるプレート部材を、30は、成形金型10の成形キャビティ内で発泡成形されて、プレート部材20と一体化された樹脂発泡体を、そして、40は、プレート部材20と樹脂発泡体30との一体成型品をそれぞれ示す。
なお、この迫出し部22は、発泡成形時の、プレート部材20の位置ずれを防止するためには、プレート部材本体部21の端部から二個以上設けることが必要であるが、プレート部材20の、図1の奥行き方向への変位をも抑制して、より確実に位置ずれを防止するためには、三個以上設けることが好ましい。また、プレート部材本体部21の形状は、たとえば三角形等の多角形、円形その他の形状とすることができる。
一方、樹脂発泡体30は、たとえば、ポリヒドリキシ化合物とポリイソシアネート化合物とを主成分とする硬質ポリウレタンフォームからなるものとすることができ、これにさらに、触媒、発泡剤、整泡材、難燃剤等の助剤を含むものとすることもできる。
このとき、図1(b)に示すように、プレート部材20を、下型11の側面間に、ここでは三個の迫出し部22のそれぞれの作用の下で、たとえば直接的に摩擦係合させて、プレート部材20を下型11内に位置決め配置する。なお、図に示すところでは、プレート部材20を下型11に位置決め配置した状態で、プレート部材本体部21が下型11の底面11bに、対向して向き合うものとする。
この場合ここでは、プレート部材20の迫出し部22の、下型側面11a間への摩擦係合により、発泡樹脂原料の発泡・膨脹等に起因する、プレート部材20の、下型11に対する位置ずれが防止されることになる。
このようにして樹脂発泡体30がプレート部材20の所定位置に一体化された後は、図示は省略するが、上型12を型開きして、樹脂発泡体30とプレート部材20との一体成型品40を下型11から取出す。
迫出し部22の一部をなすこの易変形部分23としては、たとえば、図3(a)に示すように、迫出し部22の側部から内側に延びる切欠き23aを設けたもの、図3(b)に示すように、迫出し部22の両側部から一対の切欠き23aを設けるとともに、迫出し方向の先端に貫通穴23bを形成したもの、あるいは、図3(c)に示すように、図では迫出し方向の先端に、盛上り箇所23cを設けたもの等とすることができる。
この場合には、プレート部材20を下型11内に配置するに当って、プレート部材20の迫出し部22の屈曲部分24が、下型側面11aに、その屈曲部分24の弾性変形下で面接触して摩擦係合することになって、プレート部材20の位置ずれを防止する効果が高まることになる。
また、離型フィルム14の材質としては、シリコン系樹脂材料、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材料、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂材料、あるいはその他の合成樹脂材料とすることができる。
ここにおいて、離型フィルム14の背面側を加圧することに代えて、たとえば離型フィルム14の周縁を下型11の外側方向に引っ張ることにより、離型フィルム14を一体成型品40とともに持ち上げて、一体成型品40を下型11から取出すこともできる。
また、このような離型フィルム14を用いる製造方法によれば、発泡成形工程の後、一体成型品40を成形金型10から取出す際に、樹脂発泡体30の、プレート部材20からの剥離の発生が抑制されることから、極めて顕著な効果を有する。
11 下型
11a 対向側面
11b 底面
12 上型
13 成形キャビティ
14 離型フィルム
15 空気室
16 連通孔
17 圧力調整バルブ
18 加圧・減圧装置
20 プレート部材
21 プレート部材本体部
22 迫出し部
23 易変形部分
23a 切欠き
23b 貫通穴
23c 盛上り箇所
24 屈曲部分
25 孔
26 リブ
30 樹脂発泡体
40 一体成型品
α プレート部材側壁の立上り角度
β 下型側面の立上り角度
Claims (8)
- 上型および下型からなる成形金型の下型内に、プレート部材を配置するとともに、該プレート部材上に発泡樹脂原料を注入し、上型と下型との型締め状態で、成形金型の内部に画成されるキャビティ内で、前記発泡樹脂原料を発泡させて、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品を製造するに際し、
前記プレート部材に、プレート部材本体部の端部から外方へ突出する二以上の迫出し部を設け、プレート部材の二以上の迫出し部の少なくとも一個を、前記プレート部材本体部に対して水平に突出させ、該迫出し部が、プレート部材本体部に比し、プレート部材本体部側へ弾性変形し易い易変形部分を有し、
前記プレート部材を、成形金型の下型内に嵌め込んで、プレート部材を、下型の側面間に、該プレート部材の二以上の迫出し部のそれぞれで、前記易変形部分の弾性変形の下にて摩擦係合させて位置決めし、該プレート部材上に発泡樹脂原料を注入し、その後、上型と下型とを型締めして、成形金型の内部の前記キャビティ内で発泡樹脂原料を発泡させる、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法。 - 上型および下型からなる成形金型の下型内に、プレート部材を配置するとともに、該プレート部材上に発泡樹脂原料を注入し、上型と下型との型締め状態で、成形金型の内部に画成されるキャビティ内で、前記発泡樹脂原料を発泡させて、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品を製造するに際し、
前記プレート部材に、プレート部材本体部の端部から外方へ突出する二以上の迫出し部を設け、プレート部材の二以上の迫出し部の少なくとも一個が、該迫出し部の迫出し方向の途中で折れ曲がって延びる屈曲部分を有し、
前記プレート部材を、成形金型の下型内に嵌め込んで、プレート部材を、下型の側面間に、該プレート部材の二以上の迫出し部のそれぞれで、前記屈曲部分の弾性変形の下にて摩擦係合させて位置決めし、該プレート部材上に発泡樹脂原料を注入し、その後、上型と下型とを型締めして、成形金型の内部の前記キャビティ内で発泡樹脂原料を発泡させる、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法。 - プレート部材の迫出し部の前記屈曲部分の、プレート部材本体部に対する折れ曲がり角度を、下型の側面の、下型底面に対する立上り角度よりも大きくし、
前記プレート部材を、成形金型の下型内に嵌め込んで、プレート部材を、下型の側面間に、該プレート部材の二以上の迫出し部のそれぞれで、前記屈曲部分の弾性変形の下にて摩擦係合させて下型内に位置決めし、該プレート部材上に発泡樹脂原料を注入する、請求項2に記載の、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法。 - 下型の成形面に倣った形状の離型フィルムを具える成形金型により、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品を製造するに当り、
プレート部材を、前記成形金型の下型内に嵌め込んで、プレート部材を、下型の側面間に、該プレート部材の二以上の迫出し部のそれぞれで、間接的に摩擦係合させて下型内に位置決めした後に、該プレート部材上に発泡樹脂原料を注入し、
発泡樹脂原料の、前記キャビティ内での発泡工程の終了後、成形金型の上型を型開きするとともに、離型フィルムを下型の成形面から離隔させて、離型フィルムを、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品とともに下型成形面から持ち上げて、該一体成型品を下型から取出す、請求項1〜3のいずれかに記載の、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法。 - プレート部材が、プレート部材本体部から外方に突出する二以上の迫出し部を有し、
プレート部材の二以上の迫出し部の少なくとも一個を、前記プレート部材本体部に対しに対して水平に突出させ、該迫出し部が、プレート部材本体部に比し、プレート部材本体部側へ弾性変形し易い易変形部分を有し、
樹脂発泡体が、プレート部分本体部からの食み出し状態で、前記プレート部材に一体的に固定されてなる、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品。 - プレート部材が、プレート部材本体部から外方に突出する二以上の迫出し部を有し、
プレート部材の二以上の迫出し部の少なくとも一個が、該迫出し部の迫出し方向の途中で折れ曲がって延びる屈曲部分を有し、
樹脂発泡体が、プレート部分本体部からの食み出し状態で、前記プレート部材に一体的
に固定されてなる、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品。 - プレート部材本体部が少なくとも一の孔を有し、樹脂発泡体の一部を、前記孔内に入り込ませてなる、請求項5又は6に記載の、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品。
- プレート部材本体部の、樹脂発泡体との接触面が、樹脂発泡体に向けて突出する少なくとも一のリブを有し、該リブを、樹脂発泡体の内部に埋め込んでなる、請求項5〜7のいずれか一項に記載の、樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品。
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