JP5217132B2 - 鋼管内面ブラスト装置、鋼管内面ブラスト方法及び内面の表面性状に優れた鋼管の製造方法 - Google Patents
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Description
前記筒状のキャリア流体導入部には、その内部にキャリア流体導入部の筒と同軸の軸管が設けられており、かつ、その筒部には空気をキャリア流体導入部に吸引して内壁に沿って旋回流を形成するための空気導入口が1個又は2個以上設けられており、
筒状のキャリア流体導入部の端面に設けられた孔から、研掃材又は研磨材を高圧流体としてのキャリア流体とともに、キャリア流体導入部に設けられた軸管内に水平方向に圧入し、研掃材又は研磨材を当該鋼管の始端部から当該鋼管内に噴射するとともに、当該鋼管の終端部から当該鋼管内の空気を吸引し、当該鋼管内部を負圧にすることによって、当該鋼管の始端部から終端部まで当該鋼管内面を十分にブラストすることができることを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。
前記筒状のキャリア流体導入部には、その内部にキャリア流体導入部の筒と同軸の軸管が設けられており、かつ、その筒部には空気をキャリア流体導入部に吸引して内壁に沿って旋回流を形成するための空気導入口が1個又は2個以上設けられており、
筒状のキャリア流体導入部の端面の中心に設けられた孔から、研掃材又は研磨材を高圧流体としてのキャリア流体とともに、キャリア流体導入部に設けられた軸管内に水平方向に圧入し、研掃材又は研磨材を当該鋼管の始端部から当該鋼管内に噴射するとともに、当該鋼管の終端部から当該鋼管内の空気を吸引し、当該鋼管内部を負圧にすることによって、当該鋼管の始端部から終端部まで当該鋼管内面を十分にブラストすることができることを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。
ここでは、軸管22の長さを筒状のキャリア流体導入部21の長さと同じに設定しているが、この軸管22の長さとキャリア流体20の速度を調節することによって、圧入された研掃材を搬送するキャリア流体20を、所定角度と所定位置でもって衝突させることができるので、キャリア流体20によって搬送された研掃材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突し始めるように調節するべく、軸管22の長さを設定するのがよい。 また、ここでは、ダミー管23が水平に設置された鋼管始端部と筒状のキャリア流体導入部21との間に設置されている。ダミー管23を設置することによって、ダミー管23の一部を含めて内面をブラストすることができるので、研掃材が鋼管内面の始端部から確実にブラストすることができる。
なお、ここでは、軸管22の長さを筒状のキャリア流体導入部21の長さと同じに設定しているが、この軸管22の長さとキャリア流体20の速度を調節することによって、圧入された研掃材を搬送するキャリア流体20を、所定角度でもって鋼管始端部に衝突させることができるので、キャリア流体20によって搬送された研掃材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突し始めるように調節するべく、軸管22の長さを設定するのがよい。
なお、ここでは、軸管22の長さを筒状のキャリア流体導入部21の長さと同じに設定しているが、この軸管22の長さとキャリア流体20の速度を調節することによって、圧入された研掃材を搬送するキャリア流体20を、所定角度でもって鋼管始端部に衝突させることができるので、キャリア流体20によって搬送された研掃材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突し始めるように調節するべく、軸管22の長さを設定するのがよい。
なお、ここでは、軸管22の長さを筒状のキャリア流体導入部21の長さと同じに設定しているが、この軸管22の長さとキャリア流体20の速度を調節することによって、圧入された研掃材を搬送するキャリア流体20を、所定角度でもって鋼管始端部に衝突させることができるので、キャリア流体20によって搬送された研掃材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突し始めるように調節するべく、軸管22の長さを設定するのがよい。
キャリア流体圧入流量=吸引流量の3%
軸管の内径=キャリア流体導入部21の内径の約1/4
軸管の外径=114.3mm
軸管の肉厚=6.88mm
軸管の長さ=12.5m
粉体の投入位置=空気導入口の終点と同じ長手方向位置
比較のために、図3および図13に示された負圧吸引ブラスト装置を実機の鋼管内面のブラストに適用した。研掃材として珪砂を用いて、13%Crマルテンサイト系ステンレス鋼(API(米国石油協会)規格)からなる鋼管(外径114.3mm)のデスケーリングを行った(比較例3)。その実験条件は次のとおりである。
粉体の投入位置=空気吸引装置26から落下投入
表2に、実施例6と比較例3の実験結果を示す。これは、所定の時間で研掃終了した際の終端部内面研掃状態を目視観察したものであり、○はデスケーリングが完了したことを、そして、×はデスケーリングが未完であったことを示す。
2 エアードライヤ
3 研掃材タンク
4 研掃材・流体混合部
5 研掃材
6 被ブラスト管(鋼管)
7 重力沈降式回収タンク
8 サイクロン
9 フィルター付きダストコレクタ
10 吸引ブロワ
11 サイレンサ
13 研掃材・空気供給部
14 搬出手段
15 負圧空気流(キャリア流体)
16 ノズル
17 フィーダー
18 デフューザー
19 孔
20 高圧空気流(キャリア流体)
21 キャリア流体導入部
22 軸管
23 ダミー管
24 空気
25 空気導入口
26 空気導入装置
α 研掃材の入射角
θ 研掃材の速度成分VθとVZのなす角度
DT 研掃材・流体混合部の内径
QA 負圧の空気流量
QN 高圧空気流の空気流量
Vz 長手方向速度
Vθ 円周方向速度
Vr 半径方向速度
Claims (8)
- 水平に設置された鋼管の始端部としての一端に接続される筒状のキャリア流体導入部と、この鋼管の終端部としての他端に接続される負圧吸引部からなる、高圧噴射と負圧吸引とを組み合わせてなるハイブリッド式鋼管内面ブラスト装置であって、
前記筒状のキャリア流体導入部には、その内部にキャリア流体導入部の筒と同軸の軸管が設けられており、かつ、その筒部には空気をキャリア流体導入部に吸引して内壁に沿って旋回流を形成するための空気導入口が1個又は2個以上設けられており、
筒状のキャリア流体導入部の端面に設けられた孔から、研掃材又は研磨材を高圧流体としてのキャリア流体とともに、キャリア流体導入部に設けられた軸管内に水平方向に圧入し、研掃材又は研磨材を当該鋼管の始端部から当該鋼管内に噴射するとともに、当該鋼管の終端部から当該鋼管内の空気を吸引し、当該鋼管内部を負圧にすることによって、当該鋼管の始端部から終端部まで当該鋼管内面を十分にブラストすることができることを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。 - 水平に設置された鋼管の始端部としての一端に接続される筒状のキャリア流体導入部と、この鋼管の終端部としての他端に接続される負圧吸引部からなる、高圧噴射と負圧吸引とを組み合わせてなるハイブリッド式鋼管内面ブラスト装置であって、
前記筒状のキャリア流体導入部には、その内部にキャリア流体導入部の筒と同軸の軸管が設けられており、かつ、その筒部には空気をキャリア流体導入部に吸引して内壁に沿って旋回流を形成するための空気導入口が1個又は2個以上設けられており、
筒状のキャリア流体導入部の端面の中心に設けられた孔から、研掃材又は研磨材を高圧流体としてのキャリア流体とともに、キャリア流体導入部に設けられた軸管内に水平方向に圧入し、研掃材又は研磨材を当該鋼管の始端部から当該鋼管内に噴射するとともに、当該鋼管の終端部から当該鋼管内の空気を吸引し、当該鋼管内部を負圧にすることによって、当該鋼管の始端部から終端部まで当該鋼管内面を十分にブラストすることができることを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。 - 水平に設置された鋼管の一端と筒状のキャリア流体導入部とをダミー管を介して接続することを特徴とする、請求項1又は2に記載の鋼管内面ブラスト装置。
- 少なくとも1個の空気導入口にはホイッスル形状の空気導入装置が設けられていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。
- キャリア流体導入部内に研掃材又は研磨材をキャリア流体とともに水平方向に圧入することに加えて、キャリア流体導入部の空気導入口からも研掃材又は研磨材を供給することを特徴とする、請求項1から4までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。
- 鋼管がマルテンサイト系ステンレス鋼管であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。
- 請求項1から6までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置を用いることを特徴とする鋼管内面ブラスト方法。
- 請求項1から6までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置を用いて鋼管内面を研掃又は研磨することを特徴とする、内面の表面性状に優れた鋼管の製造方法。
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