JP2003225865A - ブラスト装置 - Google Patents
ブラスト装置Info
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Abstract
ラスト装置の提供。 【解決手段】 気体により加圧されたブラストメディア
14及び液体のスラリーが吐出されるブラストノズル1
7と、該ブラストノズル17に対し前記気体により加圧
されたブラストメディア14及び液体のスラリーを供給
する加圧容器13を備えたブラスト装置であって、前記
加圧容器13には、スラリー状に充填されたブラストメ
ディア14及び液体と、底部より上方に向けて配設さ
れ、外部より加圧された気体が導入される気体入口ノズ
ル19と、該気体入口ノズル19の先端と所定距離隔て
て対峙され、前記気体及び該気体に混合された前記ブラ
ストメディア14及び前記液体のスラリーが導入され、
前記ブラストノズル17に向けて送出する内部配管21
とを備えて構成した。
Description
り、特に下地を傷めずに十分な剥離効果が得られるブラ
スト装置に関する。
理物に噴射して、被処理物の表面の研削又は表面層の剥
離などを行う処理である。このとき用いる固体粒子をブ
ラストメディア(研削材)という。
常、砂(サンド)が使用されるが、砂を回収するための
専用の設備が必要であり、また周囲への砂の飛散や機械
の摺動部分への砂の混入などの問題が発生するため使用
が限定されていた。また、砂はモース高度が高いため、
金属材料に対しては傷を付け易かった。
来、水溶性ブラストメディアである炭酸水素ナトリウム
(重曹)が提案されている(特公平6−69668号公
報、特公平7−55451号公報)。
粒子径が0.5mm以下であり、主に航空機やステンレ
ス機器等の金属表面や構築物の壁からの塗装剥離や汚れ
除去に用いられている。水溶性のブラストメディアを用
いた場合は、使用後のブラストメディアを溶解して除去
できる利点がある。
た従来の炭酸水素ナトリウムを用いたブラスト処理は、
廃棄物処理の容易性から塩化メチレンを代替えするペイ
ントリムーバーとして使用されているに過ぎない。
ブラスト処理を、従来サンドブラストや鋼球によるショ
ットブラスト等が使用されていた、アスファルト舗装を
施した覆工板状の横断歩道用の白線の除去等に適用する
場合には、剥離能力が十分でなく、作業に時間も要して
いた。
されたもので、下地を傷めずに十分な剥離効果が得られ
るブラスト装置を提供することを目的とする。
1)は、気体により加圧されたブラストメディア及び液
体のスラリーが吐出されるブラストノズルと、該ブラス
トノズルに対し前記気体により加圧されたブラストメデ
ィア及び液体のスラリーを供給する加圧容器を備えたブ
ラスト装置であって、前記加圧容器には、スラリー状に
充填されたブラストメディア及び液体と、底部より上方
に向けて配設され、外部より加圧された気体が導入され
る気体入口ノズルと、該気体入口ノズルの先端と所定距
離隔てて対峙され、前記気体及び該気体に混合された前
記ブラストメディア及び前記液体のスラリーが導入さ
れ、前記ブラストノズルに向けて送出する内部配管とを
備えて構成した。
をスラリー状とするか、あるいはブラストメディアと液
体よりなるスラリーを加圧容器に導入する。その後、気
体入口ノズルから導入された加圧された気体により、こ
のブラストメディア及び液体のスラリーを気体と攪拌混
合する。そして、この混合されたブラストメディア及び
液体のスラリーと気体を内部配管に導入し、ブラストノ
ズルに向けて送出する。
のブラストメディアの沈降を防止し、均一なスラリーの
排出を可能とし、更に加圧された気体による流れを最適
に維持しつつ、ブラストメディアのブラストノズル等に
おける詰まりを防止できる。スラリーとされた分、粒体
のとき以上に流れは円滑に行われる。
力を一層高め、かつメディア消費量を一層抑えることが
できる。
トメディアが炭酸水素ナトリウムで、前記スラリーを構
成する液体が水で、前記気体が空気であることを特徴と
する。
剥離できる。剥離後は、ブラストメディア自体は水溶性
のため、水にて洗い流せ、排水管理も塩化メチレンと比
較すると容易である。
トメディアの平均粒子径は、0.5mm〜5mmである
ことを特徴とする。以上により、剥離能力を高めること
ができる。
説明する。本発明の実施形態の全体構成図を図1に示
す。図1において、エンジン駆動のコンプレッサー1で
加圧された空気は、配管3を通じてエアードライヤー5
の内部を通ることで乾燥されるようになっている。エア
ードライヤー5は、発電機7により電力供給されてい
る。
れた空気は、配管9を通じてエアクリーナー11でミス
トとダストを除去して浄化された後、加圧容器13底部
に導入されている。
ムのブラストメディア14及び水が入れられ、スラリー
状にされており、導入された空気と混合された後、配管
15を通り、ノズル17から吐出されるようになってい
る。
圧容器13の上部13aには、ブラストメディア14と
水を投入する投入口18が配設されている。加圧容器1
3の胴部13bはほぼ円筒状に構成され、この同部13
bに続く底部13cは下方に向けて円錐状に狭まるよう
に形成されている。
入口ノズル19が上方に向けて挿入されている。空気入
口ノズル19の上方には、この空気入口ノズル19と所
定距離隔てて内部配管21の下端部21aが対峙されて
いる。一方、内部配管21の上端部21bには、配管1
5が接続されている。
にノズル17の平面構成図、図4に側面構成図、図5に
正面構成図を示す。図3〜図5において、配管接続口2
3には、配管15の一端が接続されるようになってい
る。
られ、回動部25により、連設される円筒状の配管27
は、配管接続口23に対し360度回動自在なようにな
っている。配管27の先端には絞り部29が配設され、
先端に行くほど径が絞られるようになっている。
形状のオリフィス部31が配設されている。そして、こ
のオリフィス部31には、断面が長方形状の長尺ノズル
33が固着されている。長尺ノズル33の内部には、角
形状の通路34が配設されている。
る。加圧容器13の投入口18より粒状の炭酸水素ナト
リウムのブラストメディア14と水を投入する。ブラス
トメディア14及び水は、加圧容器13内部でスラリー
状になっている。
0.5mm〜5mmであるが、実用上は直径0.5mm
〜2mmが好ましい。空気入口ノズル19より加圧され
た空気が吐出されることで、ブラストメディア14と水
よりなるスラリーが攪拌され、同時に内部配管21の下
端部21aよりこのブラストメディア14及び水のスラ
リーが空気と共に導入される。
ア14及び水のスラリーは、ノズル17に導かれる。ノ
ズル17内部では、絞り部29で絞られた後、オリフィ
ス部31を経て長尺ノズル33の先端より外部に向けて
ブラストメディア14及び水のスラリーが吐出される。
〜20mmであるが、加圧された空気による流れを最適
に維持しつつ、ブラストメディア14及び水のスラリー
の詰まりを防止し、かつ加圧空気によるブラストメディ
アのスラリーを加速するため、2mm〜15mmが好ま
しい。
の大きさは、使用されるブラストメディア14の平均粒
子径と密接な関係を有し、平均粒子径の2〜20倍程度
が好ましい。
は、同様に加圧された空気による流れを最適に維持しつ
つ、ブラストメディア14及び水のスラリーの詰まりを
防止し、かつ加圧空気によるブラストメディアのスラリ
ーを加速するため2mm〜10mmが好ましい。
るブラストメディア14の平均粒子径と密接な関係を有
し、平均粒子径の2〜10倍が好ましい。また、長尺ノ
ズル33の通路34の幅Wは、高さHの3〜10倍が好
ましい。長尺ノズル33の流路長Lは、オリフィス部3
1開口の最短径の10〜50倍であるが、20〜40倍
が好ましい。
のスラリーを剥離対象物に衝突させた際の剥離能力を従
来以上に向上させることができる。また、ブラストメデ
ィア14のモース硬度が2.5程度と低く、従来行われ
ていた水圧ジェットの20MPaほどの圧力を必要とせ
ず、0.3〜0.8MPaの圧力で洗浄できる。
となく、汚れ等を剥離できる。更に、炭酸水素ナトリウ
ム自身は安全性が高く、水溶性であり廃棄も容易であ
る。
ナトリウム以外に炭酸カルシウム、プラスチックス(メ
ラミン樹脂、ナイロン、ユリア樹脂等)、セスキ炭酸ナ
トリウム、氷、ドライアイス等を使用してもよい。
施工対象は、アスファルト舗装を施した覆工板上の横断
歩道用の白線を除去するものである。ノズル17は、通
路34の高さHの寸法が4mm、幅Wが25mm、流路
長Lの長さ280mmである。絞り部29の形状は直径
20mmの円形が次第に絞られて直径9mmの円形とな
っている。
社の直圧式ノズルを使用した。噴射部分の形状は円状
で、開口部分の寸法が直径9.5mmである。飛散防止
用の噴霧水は、ブラストメディア14を噴出する開口部
分を覆うように設置された円筒との隙間から噴射される
ようになっている。なお、このノズルの形状について
は、米国特許公報USP2717476に詳しい。飛散
防止用の噴霧水は0.05m3/h使用した。
ル研究所のエコシャワーSB400を使用した。配管1
5としては全長15mで内径25.4mmの高圧ホース
を使用した。
DPS−180SSBであり、エンジン駆動の50PS
(37kw相当)のスクリュー回転型油冷方式一段圧縮
機を使用した。コンプレッサー1から供給される空気圧
力は0.79MPaである。施工時に加圧容器13から
吐出される空気圧力は0.65MPaであった。所要空
気量はコンプレッサーの能力より5m3−N/分と推定
される。
硝子株式会社の平均粒子径0.1mm、0.3mm、
1.0mmの炭酸水素ナトリウム(商品名、エコブラス
ト)を使用した。スラリーの調合は、炭酸水素ナトリウ
ムを25kg投入し、水を75kg投入した。表1に試
験結果を示す。
の実施品であり、比較と記載したのがMMLJ社の直圧
式ノズルである。表中の×は白線を除去できなかったこ
とを示す。ブラストメディア14は平均粒子径を示す。
間を示し、メディア消費量は、1m2剥離するのに要し
たブラストメディア14の量を示している。この結果、
ノズル17により、平均粒子径1.0mmのブラストメ
ディア14を使用した試験番号3が最も剥離能力が高
く、メディア消費量も低かった。
場合には、剥離能力、メディア消費量共に3倍程度の相
違があった。なお、平均粒子径0.1mmのブラストメ
ディア14を使用した場合には、いずれのノズルであっ
ても白線を除去できなかった。
ナトリウムのブラストメディア14のみを投入し、ノズ
ル17より空気により加圧されたブラストメディア14
を吐出した場合の試験結果を試験番号7として表2に示
す。
スラリー状にして使用したことで、剥離能力及びメディ
ア消費量共にブラストメディア14のみの場合に比べ2
割程度よくなっていることが分かる。
るアスファルト舗装の傷みの程度はわずかであった。
圧容器内部でブラストメディア及び液体をスラリー状と
し、このスラリーを加圧された気体によりブラストノズ
ルから吐出させるように構成したので、下地を傷めずに
十分な剥離効果を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 気体により加圧されたブラストメディア
及び液体のスラリーが吐出されるブラストノズルと、該
ブラストノズルに対し前記気体により加圧されたブラス
トメディア及び液体のスラリーを供給する加圧容器を備
えたブラスト装置であって、前記加圧容器には、スラリ
ー状に充填されたブラストメディア及び液体と、底部よ
り上方に向けて配設され、外部より加圧された気体が導
入される気体入口ノズルと、該気体入口ノズルの先端と
所定距離隔てて対峙され、前記気体及び該気体に混合さ
れた前記ブラストメディア及び前記液体のスラリーが導
入され、前記ブラストノズルに向けて送出する内部配管
とを備えたことを特徴とするブラスト装置。 - 【請求項2】 前記ブラストメディアが炭酸水素ナトリ
ウムで、前記スラリーを構成する液体が水で、前記気体
が空気であることを特徴とする請求項1記載のブラスト
装置。 - 【請求項3】 前記ブラストメディアの平均粒子径は、
0.5〜5mmであることを特徴とする請求項1又は請
求項2記載のブラスト装置。
Priority Applications (1)
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JP2002029538A JP4288034B2 (ja) | 2002-02-06 | 2002-02-06 | ブラスト装置 |
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Publications (2)
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---|---|
JP2003225865A true JP2003225865A (ja) | 2003-08-12 |
JP4288034B2 JP4288034B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136610A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Abe Ganaito Kogyo:Kk | ブラスト方法 |
EP1851925A1 (en) * | 2005-02-04 | 2007-11-07 | Joe Alexander | Soda blasting apparatus |
JP2009166206A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Hitachi Plant Technologies Ltd | ブラスト装置の運転方法 |
-
2002
- 2002-02-06 JP JP2002029538A patent/JP4288034B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1851925A1 (en) * | 2005-02-04 | 2007-11-07 | Joe Alexander | Soda blasting apparatus |
EP1851925A4 (en) * | 2005-02-04 | 2009-05-06 | Joe Alexander | APPARATUS FOR PROJECTING SOLDER |
JP2007136610A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Abe Ganaito Kogyo:Kk | ブラスト方法 |
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