JP3124643U - ブラスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1台の装置で、乾式並び湿式のブラスト作業を行うことが可能なブラスト装置を提供する。
【解決手段】 研掃材が収容されるブラストタンク10と、ブラストタンク内の研掃材をブラストホース接合ユニット12へ押し出すスクリュウシャフトとを備え、スクリュウシャフトによって押し出されてくる研掃材を、エアコンプレッサ16からブラストホース接合ユニット12の第1の混合室へ供給される圧縮空気によって、乾式ブラストガン14、又は湿式ブラストガン15へ圧送し、各ブラストガン14、15へ導入される圧縮空気又は高水圧の水によって研掃材を更に加速しながら被加工体へ吹き付ける。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ブラスト装置に係わり、例えばガラスや石材などの被加工物に、砂や貝殻の粉砕粒などの研掃材を吹き付けることによって表面処理加工を行うブラスト装置に関する。
ブラスト装置は、ガラスや石などに、砂や硬質カラス、貝殻の粉砕粒等の研掃材を高圧の圧縮空気によって先端のノズルから吹き付けることにより、文字や図柄を形成する装置であり、近年、このようなブラスト加工の用途が拡大し、樹脂、ウレタン素材の塗装剥離処理から回路基板の表面処理加工、光学レンズの研磨、タンクや配管内壁のクリーニング、塗装の剥離作業などに利用されるようになっている。
従来のブラスト装置の一例としては、研掃材が収容されているブラストタンク内に圧縮空気を注入し、タンク内の内圧を高めることによって、タンク内の研掃材を圧送し、ホースを介して接続されたブラストガンのノズルから研掃材を被加工物に向かって吹き付けることによってブラスト加工を行う装置が知られている。
また、近年、研掃材として貝殻の粉砕粒を使用することも試みられており、このようなリサイクル材を研掃材に用いる理由としては、従来用いられている砂やガラスビーズ、金属粒は高価であり、比較的安価な川砂・石も環境問題などから入手が困難になりつつあることが背景にある。特に、貝殻は主成分が珪素とカルシウムからなり、砂やガラスと比較的近い組成であり、且つ大量に発生し、処理に困っていることから注目されているが、研掃材として貝殻を利用する場合は砕いただけでは薄板状になってしまい、被加工体の表面の塗装や汚れに刺さりこみ、研掃精度を維持できない、噴射ノズルで目詰まりを起こすなどの問題も残されている。また、細かい粉状にした場合は、乾燥状態であれば問題ないが、多少でも湿り気を持った場合、粘度が増してブラストタンク内やホース内で詰まりが頻繁に発生し、作業性を著しく悪化させるという課題があった。
実用新案登録第3115408号公報に記載の考案は、研掃材として貝殻の粉砕粒を用いることを目的になされたものであるが、同公報の図1及び図2等に示されているように研掃材を圧送する流体として水の負圧を利用している。同考案によれば、噴射ノズル内での研掃材の詰まりを防止することができ、ブラスト作業を効率的に行うことができるとされている。
実用新案登録第3115408号公報
しかしながら、前述したブラストタンクの内圧を高めることによって研掃材を圧送する装置の場合、内圧に対する耐久性を確保するために、ブラストタンクを堅牢に製作する必要があり、そのため、大型化と重量増は避けられず、移動して使用するような用途には不向きであると言う問題点があった。仮に移動する場合は、トラックで移送して現地で組み立てて使用しなければならないために手間と時間を要する。しかも、前述したようにブラストタンクの内圧を上げる事による圧力差によって研掃材を圧送する方式のため、研掃材をある程度使用すると、ブラストタンク内の内圧が下がり、研掃材を送ることができなくなる。そのため、内圧が下がる度に、作業を中断してブラストタンク内の内圧をあげる必要があり、連続的に作業を実施することができず、作業効率は必ずしも良くなかった。
また、実用新案登録第3115408号公報記載の考案は、研掃材を圧送する流体として水を利用した湿式の装置であるが、水による圧送は、研掃材として貝殻の粉砕粒を用いた場合に湿り気によって粘度が増し、詰まりが発生し易いという問題があった。また、同考案は、湿式によるブラスト処理を行う装置であるが、ブラスト作業の対象物によっては、前述した詰まりの防止という観点から乾式のブラスト処理が望ましい場合があった。従来のブラスト装置では、乾式並び湿式のブラスト作業を併せて行うことのできるブラスト装置は存在せず、作業によっては2台のブラスト装置が必要となるなど、煩雑な作業を強いられる場合があった。
本考案は、このような諸事情に鑑みてなされたもので、1台の装置で、乾式並び湿式のブラスト作業を行うことが可能なブラスト装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、研掃材が収容され、研掃材供給口が設けられたブラストタンクと、前記ブラストタンク内の下部に配設され、ブラストタンク内の下部で回転することによって該ブラストタンク内の研掃材を、研掃材供給口の方向に向かって押し出す螺旋状の押し込みスパイラルを備えるスクリュウシャフトと、前記ブラストタンクにおける研掃材供給口と連通された第1の混合室を有し、該第1の混合室の入口側から研掃材圧送用の圧縮空気が供給されるとともに、該ブラストタンクから前記スクリュウシャフトの押し込みスパイラルによって前記研掃材供給口から前記第1の混合室内に押し出されてくる研掃材を、該第1の混合室の入口側から導入された圧縮空気によって、該第1の混合室の出口側に接続されているブラストエアホースから圧送するブラストホース接合ユニットと、前記ブラストエアホースとの接続口を有し、該ブラストエアホースを介して圧縮空気とともに研掃材が導入される第2の混合室を備えるとともに、該第2の混合室に圧縮空気を導入する圧縮空気導入口を有する乾式ブラストガンと、前記ブラストエアホースとの接続口を有し、圧縮空気とともに研掃材が導入される第3の混合室を備えるとともに、該第3の混合室に所定の水圧の水を導入する水導入口を有する湿式ブラストガンと、前記第1、2の混合室へ圧縮空気を供給するエアコンプレッサと、前記第3の混合室へ所定の水圧の水を供給する水ポンプと、を具備することを特徴とする。
請求項2記載の考案は、上記1項において、前記スクリュウシャフトを回転させるモータの回転数を任意の値に変化し得る制御手段を備え、該制御手段によってモータを任意の回転数で回転駆動することにより、該ブラストタンク内に収容されている研掃材の前記研掃材供給口への単位時間当たりの供給量を変化し得るように構成し、前記ブラストガンから吹き付けられる研掃材の量を調節可能としたことを特徴とする。
請求項3記載の考案は、上記1項又は2項において、前記ブラストタンクの下部と連通し、内部にスクリュウシャフトが配設されるスクリュウシャフト収容部をほぼ水平に設け、該ブラストタンク内の研掃材を、前記スクリュウシャフトの押し込みスパイラルによってほぼ水平方向に押し出して研掃材供給口へ移動させ、該スクリュウシャフト収容部の先端に取り付けられた前記ブラストホース接合ユニットへ供給するようにしたことを特徴とする。
上述のように、請求項1乃至3記載の考案によれば、ブラストタンクからスクリュウシャフト付近に落下してくる研掃材は、押し込みスパイラルによって攪拌され且つ砕かれるようにして研掃材供給口へ送られるために、貝殻などのリサイクルされた研掃材の場合でも、容易に研掃材供給口へ所望の量を精度よく送り出すことができる。また、乾式並び湿式のブラスト作業を1台の装置で併せて行うことが可能となる。
特に、請求項2記載の考案によれば、ブラスト処理を行う対象物の状況に応じて、乾式ブラストガン、又は湿式ブラストガンから吹き付けられる研掃材の量を調節することが可能である。
以下、本考案に係るブラスト装置の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本考案の一実施形態に係るブラスト装置の全体構成を示している。図2〜図6は、ブラスト装置の主要部であるブラスト装置本体の詳細を示した図である。
図1に示されるように、本実施形態のブラスト装置1は、ブラストタンク10と、ブラストホース接合ユニット12と、乾式ブラストガン14と、湿式ブラストガン15と、エアコンプレッサ16と、水ポンプ18等とから構成されている。
図2〜図6に示されるように、ブラストタンク10は、円柱状部10Aと、円柱状部10Aの下方へと連続する逆円錐状部10Bとから構成され、このブラストタンク10内にブラスト加工に使用する砂や、金属粒、貝殻などの研掃材が収容されている。逆円錐状部10Bの下部には、パイプ状のスクリュウシャフト収容部19が、水平方向に延設され、一部が逆円錐状部10Bと連通している。スクリュウシャフト収容部19の内部には、後述するスクリュウシャフト30が収容されている。
スクリュウシャフト収容部19の端部には、円筒状の研掃材供給口20が設けられ、その下部には、フランジ20Aが形成され、このフランジ部20Aに、後述するブラストホース接合ユニット12が、スクリュウシャフト収容部19と直交する方向に取り付けられている。
ブラストタンク10は、フレーム22によって宙に浮いた状態で支持され、フレーム22の下部には、前後に2個ずつキャスター24,26が取り付けられている。また、ブラストタンク10の円柱状部10Aの後部側の側面には、手押し用のハンドル28が取り付けられており、作業者がハンドル28を掴みながらブラスト装置1全体をキャスター24,26によって所望の場所へ移動することができるようになっている。
図2〜図4に示されるように、ブラストタンク10のスクリュウシャフト収容部19の側方には、攪拌用のモータ29が設置され、モータ29によって後述するスクリュウシャフト30を回転させることにより、ブラストタンク10内の研掃材をブラストホース接合ユニット12へ供給するようになっている。また、図6に示されるように、ブラストタンク10の前部側には、エアコンプレッサ16から導入される圧縮空気の不純物を取り除くためのエアフィルタ25が取り付けられている。
さらに、図2に示されるように、ブラストタンク10の側方には、操作盤31が設けられ、ブラスト作業時におけるエアコンプレッサ16、水ポンプ18、モータ29等のオン・オフ、回転数の調節など、各種の操作及び制御を行うようになっている。
操作盤31の裏面側には、圧縮空気の圧力を示す圧力計33が取り付けられているとともに、エアコンプレッサ16から導入された圧縮空気を分岐させて吐出させるヘッダー32が取り付けられている。ヘッダー32には、ブラスト圧送用エア出口32A,ブラストマスクエア出口32B、ブラストガンエア出口32C、エア供給口32Dが設けられている。ブラスト圧送用エア出口32Aと、ブラストホース接合ユニット12との間にはウレタンチューブ38(図7参照)が接続され、ブラストホース接合ユニット12に圧縮空気を供給する。ブラストガンエア出口32Cには、後述するブラストホースの一端が接続され、その他端は乾式ブラストガン14と接続される。
図7はブラストタンク10内におけるスクリュウシャフト30の配置状況等を示した断面図である。図7に示されるように、スクリュウシャフト30は、ブラストタンク10の下部に設けられたスクリュウシャフト収容部19内に水平に配設され、回転軸30Aと、押し込みスパイラル30Bとを備えている。このうち、回転軸30Aには、図3に示されるように、モータ29の回転力がギア27などを介して伝達されるようになっている。図7に示されるように、スクリュウシャフト30は、その回転軸30Aがモータ29によってX方向に回転するように構成され、ブラストタンク10からスクリュウシャフト収容部19内に落下してくる研掃材を、螺旋状の押し込みスパイラル30BがX方向へ回転することにより、研掃材供給口20に向かって水平に押し出すようになっている。
また、図2に示される操作盤31は、スクリュウシャフト30を回転させるモータ29の回転数を任意の値に変化させるインバーター制御を行う制御手段を備えている。モータ29をインバーター制御することによって、モータの回転数を任意に設定することが可能となり、ブラストタンク10内に収容されている研掃材の研掃材供給口20への単位時間当たりの供給量を変化させることができる。つまり、回転数を速くした場合は供給される研掃材の量が増加し、逆に回転数を遅くした場合は研掃材の量が減少する。これによって、研掃材の種類や状態、又、ブラスト処理を行う対象物の状況に応じて、後述する乾式ブラストガン14、湿式ブラストガン15から吹き付けられる研掃材の量を微調整することが可能である。
さらに、供給される研掃材を水平に設けられたスクリュウシャフト収容部19の内部を通過させるようにしたことともあいまって、従来の落下式や吸込み式と比較し、送り出す研掃材の量を一定に保持することが容易となり、ブラストガンから吹き付けられる研掃材の量の微調整をより確実に行うことができる。
次に、ブラストホース接合ユニット12の構成について説明する。図8はブラストホース接合ユニットを示した図、図9はブラストホース接合ユニット12の主要構成要素である圧縮空気噴射ノズルを示した図である。
図7(B)及び図8に示されるように、ブラストホース接合ユニット12は、ブラストタンク10の研掃材供給口20と接続される接続部12Aと、円筒状に形成された第1の混合室12Bと、圧縮空気噴射ノズル36が接続される圧縮空気導入口12Cと、ブラストホース接続口12Dとを備えている。接続部12Aは、研掃材供給口20のフランジ20Aと接合される平面視円形のフランジ12Eが設けられ、フランジ20Aとフランジ12Eとをボルト・ナットで固定することで、ブラストホース接合ユニット12が、ブラストタンク10の下部に接合される。これにより、ブラストタンク10の研掃材供給口20と、接続部12Aとが連通され、タンク10内の研掃材が接続部12Aを通って円筒状の第1の混合室12B内へ供給されるようになる。
第1の混合室12Bの入口側である圧縮空気導入口12Cには、図7(B)に示されるように、圧縮空気噴射ノズル36が挿入されるようになっており、第1の混合室12B内に導入された圧縮空気によって、第1の混合室12B内を真空に近い状態まで減圧し、ブラストタンク10の研掃材供給口20から供給される研掃材を、圧力差を利用して第1の混合室12B内に吸引するようになっている。
図7(B)及び図9に示されるように、圧縮空気噴射ノズル36は、第1の混合室12Bの内壁面に対しほぼ密着する外径を有する差込部36Aと、この差込部36Aから連続し、第1の混合室12B内へ挿入される先端部36Bと、エアコンプレッサ16からエアフィルタ25を通じて導入される圧縮空気が通るウレタンチューブ38が接続されるチューブ接続部36Cとから構成され、中心部には圧縮空気の通り道となる導入孔36Dが全長に亘って穿設されている。圧縮空気噴射ノズル36は、ブラストホース接合ユニット12に対し、前後にスライドさせてネジ40によって固定することができ、圧縮空気噴射ノズル36と第1の混合室12Bとの相対位置を変更することが可能になっている。
圧縮空気噴射ノズル36の位置を変更可能に構成したのは、リサイクル材を研掃材として使用した場合に、例えば、粉末化した貝殻の場合、湿気を持つと詰まりが発生し易い、若しくは薄板状に加工されたものは、第1の混合室12Bの内壁に刺さり込み易く、特に先端部36Bの周囲で詰まりが発生することが経験的に分かっている。これは、ノズル36から噴射される圧縮空気が研掃材へ及ばない位置のためであり、このような場合に、圧縮空気噴射ノズル36の位置を研掃材の性質や種類に応じて変更することで、研掃材へ圧縮空気による圧力が及ぶようにして、研掃材の詰まりを解消し、連続的な作業を可能にしたものである。図7(B)に示されるように、圧縮空気並びに研掃材の出口側となるブラストホース接続口12Dには、ブラストエアホース42の一端が図示しないアタッチメントによって接続され、研掃材がブラストエアホース42を通って乾式ブラストガン14、湿式ブラストガン15へと圧送される。なお、圧縮空気によって研掃材を圧送するようにしているために、研掃材の乾燥状態を保持することができ、湿り気による研掃材の詰まりを防止することができる。
図10は乾式ブラストガン14を示した図である。図10に示されるように、ブラストガン14は、本体14Aと、グリップ部14Bとを備えて構成され、本体14Aは円筒状に形成されているとともに、その内部には壁面の一部がテーパ状に加工された第2の混合室14Cが設けられている。第2の混合室14Cの後部側には、圧縮空気噴射ノズル44が挿入されるとともに、又、混合室14Cの前部にはブラスト用ノズル46が取り付けられている。図10に示されるように、グリップ部14Bは、本体14Aよりもやや細い中空状に形成され、第2の混合室14Cと連通し、60度の角度で斜め後方に取り付けられている。このグリップ部14Bからは、圧縮空気とともに研掃材が、ブラストエアホース42を介して第2の混合室14C内へ導入され、研掃材を、圧縮空気噴射ノズル44から供給される圧縮空気の圧力によって、先端のブラスト用ノズル46を通って被加工体へ吹き付けるようになっている。
圧縮空気導入口となる圧縮空気噴射ノズル44は、先端部44Aがテーパ状に形成され、後部には、図10(B)に示されるように、圧縮空気を導入するためのブラストホース49の他端が図示しないアタッチメントなどによって接続されている。圧縮空気噴射ノズル44には、ブラストガン14の本体14Aに沿って移動可能とするガイド溝44Bが円筒部44Cの前後方向に穿設されており、このガイド溝44Bが、本体14Aに取り付けられたガイドピンに案内されることにより、圧縮空気噴射ノズル44を本体14Aに対して前後に移動可能としている。また、本体14Aの側面に、形成されたネジ孔14Dに固定用ボルト(固定部材)50を螺合させて、圧縮空気噴射ノズル44の円筒部44Cに当接させて固定することにより、圧縮空気噴射ノズル44と、ブラストガン14における第2の混合室14Cとの相対位置を変更することが可能になっている。
圧縮空気噴射ノズル44は、ブラストガン14の第2の混合室14Cに対し、例えば20mmの範囲で前後にスライド移動することができるようになっている。これは、前述した圧縮空気噴射ノズル36の場合と同様に、破砕若しくは粉末化した貝殻などを研掃材として使用した場合、研掃材が第2の混合室14Cの内壁に刺さり込み易く、特に圧縮空気噴射ノズル44の先端部44Aの周囲で詰まりが発生する。そこで、圧縮空気噴射ノズル44の位置を定期的に変更することで、供給される圧縮空気の圧力が研掃材へ及ぶようにして研掃材の詰まりを解消し、連続的な作業を可能にしている。
図11は湿式ブラストガン15を示した図である。図11に示されるように、ブラストガン15は、本体15Aと、グリップ部15Bとを備えて構成され、本体15Aは円筒状に形成されているとともに、その内部には壁面の一部がテーパ状に加工された第3の混合室15Cが設けられている。第3の混合室15Cの後部側には、水噴射ノズル48が挿入されるとともに、又、混合室15Cの前部にはブラスト用ノズル52が取り付けられている。グリップ部15Bは、本体15Aよりもやや細い中空状に形成され、第3の混合室15Cと連通し、60度の角度で斜め後方に取り付けられている。このグリップ部15Bからは、圧縮空気とともに研掃材が、ブラストエアホース42を介して第3の混合室15C内へ導入され、研掃材を水噴射ノズル48から供給される高水圧の水の力によって、ブラストガン15の先端のブラスト用ノズル52から被加工体へ吹き付けるようになっている。
水導入口となる水噴射ノズル48には、図11(B)に示される水導入ホース54の他端が図示しないアタッチメントなどによって接続されている。水導入ホース54の一端は、図2に示される水ポンプ18の水供給口18Aと接続され、給水口18Bから、図示しない水タンクなどを経て水ポンプ18に吸い込まれて所定の水圧となった水が水導入ホース54から、水噴射ノズル48へと供給されるようになっている。
水噴射ノズル48には、ブラストガン15の本体15Aに沿って移動可能とするガイド溝48Bが円筒部48Cの前後方向に穿設されており、このガイド溝48Bが、本体14Aに取り付けられたガイドピンに案内されることにより、水噴射ノズル48を本体15Aに対して前後に移動可能としている。また、本体15Aの側面に、形成されたネジ孔15Dに固定用ボルト(固定部材)56を螺合させて、水噴射ノズル48の円筒部48Cに当接させて固定することにより、水噴射ノズル48と、ブラストガン15における第3の混合室15Cとの相対位置を変更することが可能になっている。
次に、前述したように構成した本実施形態のブラスト装置の作用は以下の通りである。まず、ブラストタンク10内に収容されている研掃材は、図7に示されるように、スクリュウシャフト30の押し込みスパイラル30Bによってブラストホース接合ユニット12の第1の混合室12Bに供給されるが、この第1の混合室12Bには、圧縮空気噴射ノズルから圧縮空気が供給されているため、真空に近い状態まで減圧されており、このため、研掃材は、比較的スムーズに第1の混合室12B内に導かれていく。
一方、研掃材として、例えば貝殻を粉末化したものを使用した場合は、湿気によってブラストタンク10内で固まってしまい、スムーズに送り出せないことも想定されるが、ブラストタンク10からスクリュウシャフト収容部19内に落下してくる研掃材は、押し込みスパイラル30Bによって攪拌され且つ砕かれるようにして研掃材供給口20へ送られるために、貝殻などのリサイクルされた研掃材の場合でも、容易に第1の混合室12Bへ送り出すことができる。第1の混合室12Bに供給された研掃材は、ブラストエアホース42から、乾式ブラストガン14又は湿式ブラストガン15へと供給される。
以上説明したように、本実施形態のブラスト装置によれば、ブラストタンク10内に収容されている研掃材を、ブラストホース接合ユニット12の第1の混合室12Bを減圧することによって導くようにしているため、従来のブラストタンクの内圧を高めることによって圧送する装置と比較して、ブラストタンク10を圧力容器として製作する必要がないため、製作コストの低減を図ることができるとともに、タンク内の加圧のために作業を中断する必要もなく、連続的に作業を行うことができる。また、ブラストタンクを小型・軽量化することが可能であり、容易に移動してブラスト作業を行うことが可能となった。また、1台のブラスト装置で、湿式、乾式によるブラスト処理を実施することが可能である。
以上説明したように、本考案によれば、配管やタンクのクリーニング等の様々なブラスト作業に利用可能であり、しかも研掃材として従来から使用されている砂やガラス、金属粒などはもとより、貝殻などのリサイクルされた研掃材を使用することが可能である。このため、低コストでのブラスト作業が可能になるとともに、廃棄物利用により、環境問題の改善の一助となる。
また、乾式並び湿式のブラスト作業を1台の装置で併せて行うことが可能となり、現場で臨機応変に被加工体に適したブラスト処理を選択して作業を行うことができる。
本考案の一実施形態に係るブラスト装置の全体構成を示した概略図である。 同じく、本考案の一実施形態に係るブラスト装置の概略斜視図である。 同じく、本実施形態におけるブラスト装置の正面図である。 同じく、本実施形態におけるブラスト装置の平面図である。 同じく、本実施形態におけるブラスト装置の左側面図である。 同じく、本実施形態におけるブラスト装置の右側面図である。 同じく、本実施形態におけるブラスト装置の主要部であるブラストタンクと、ブラストホース接合ユニットとの関係を示す一部断面図である。 同じく、本実施形態のブラスト装置の主要部であるブラストホース接合ユニットを示した正面図等である。 同じく、本実施形態のブラスト装置の主要部であるブラストホース接合ユニットの主要構成要素である圧縮空気噴射ノズルを示した図である。 同じく、本実施形態のブラスト装置の主要部である乾式ブラストガンを示した正面図、分解図である。 同じく、本実施形態のブラスト装置の主要部である湿式ブラストガンを示した正面図、分解図である。
符号の説明
10 ブラストタンク
10A 円柱状部
10B 逆円錐状部
12 ブラストホース接合ユニット
12A 接続部
12B 第1の混合室
12C 圧縮空気導入口
12D ブラストホース接続口
12E フランジ
12F ネジ孔
14 乾式ブラストガン
14A 本体
14B グリップ部
14C 第2の混合室
14D ネジ孔
15 湿式ブラストガン
15A 本体
15B グリップ部
15C 第2の混合室
15D ネジ孔
16 エアコンプレッサ
18 水ポンプ
19 スクリュウシャフト収容部
20 研掃材供給口
20A フランジ
22 フレーム
22A 底板
24 キャスター
25 エアフィルタ
26 キャスター
27 ギア
28 ハンドル
29 モータ
30 スクリュウシャフト
30A 回転軸
30B 押し込みスパイラル
32 ヘッダー
32A ブラスト圧送用エア出口
32B ブラストマスクエア出口
32C ブラストガンエア出口
32D エア供給口
33 圧力計
36 圧縮空気噴射ノズル
36A 差込部
36B 先端部
36C チューブ接続部
36D 導入孔
38 ウレタンチューブ
40 固定用ボルト
42 ブラストエアホース
44 圧縮空気噴射ノズル
44A 先端部
44B ガイド溝
44C 円筒部
46 ブラスト用ノズル
48 水噴射ノズル
48B ガイド溝
48C 円筒部
49 ブラストホース
50 固定用ボルト(固定部材)
52 ブラスト用ノズル
54 水導入ホース
56 固定用ボルト(固定部材)

Claims (3)

  1. 研掃材が収容され、研掃材供給口が設けられたブラストタンクと、
    前記ブラストタンク内の下部に配設され、ブラストタンク内の下部で回転することによって該ブラストタンク内の研掃材を、研掃材供給口の方向に向かって押し出す螺旋状の押し込みスパイラルを備えるスクリュウシャフトと、
    前記ブラストタンクにおける研掃材供給口と連通された第1の混合室を有し、該第1の混合室の入口側から研掃材圧送用の圧縮空気が供給されるとともに、該ブラストタンクから前記スクリュウシャフトの押し込みスパイラルによって前記研掃材供給口から前記第1の混合室内に押し出されてくる研掃材を、該第1の混合室の入口側から導入された圧縮空気によって、該第1の混合室の出口側に接続されているブラストエアホースから圧送するブラストホース接合ユニットと、
    前記ブラストエアホースとの接続口を有し、該ブラストエアホースを介して圧縮空気とともに研掃材が導入される第2の混合室を備えるとともに、該第2の混合室に圧縮空気を導入する圧縮空気導入口を有する乾式ブラストガンと、
    前記ブラストエアホースとの接続口を有し、圧縮空気とともに研掃材が導入される第3の混合室を備えるとともに、該第3の混合室に所定の水圧の水を導入する水導入口を有する湿式ブラストガンと、
    前記第1、2の混合室へ圧縮空気を供給するエアコンプレッサと、
    前記第3の混合室へ所定の水圧の水を供給する水ポンプと、を具備することを特徴とするブラスト装置。
  2. 前記スクリュウシャフトを回転させるモータの回転数を任意の値に変化し得る制御手段を備え、該制御手段によってモータを任意の回転数で回転駆動することにより、該ブラストタンク内に収容されている研掃材の前記研掃材供給口への単位時間当たりの供給量を変化し得るように構成し、前記ブラストガンから吹き付けられる研掃材の量を調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載のブラスト装置。
  3. 前記ブラストタンクの下部と連通し、内部にスクリュウシャフトが配設されるスクリュウシャフト収容部をほぼ水平に設け、該ブラストタンク内の研掃材を、前記スクリュウシャフトの押し込みスパイラルによってほぼ水平方向に押し出して研掃材供給口へ移動させ、該スクリュウシャフト収容部の先端に取り付けられた前記ブラストホース接合ユニットへ供給するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のブラスト装置。
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