JP2002018718A - 鋼管内面のスケール除去装置 - Google Patents

鋼管内面のスケール除去装置

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JP2002018718A
JP2002018718A JP2000198004A JP2000198004A JP2002018718A JP 2002018718 A JP2002018718 A JP 2002018718A JP 2000198004 A JP2000198004 A JP 2000198004A JP 2000198004 A JP2000198004 A JP 2000198004A JP 2002018718 A JP2002018718 A JP 2002018718A
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Gakuo Hirata
岳夫 平田
Osamu Horisaka
修 堀坂
Mutsumi Tanida
睦 谷田
Yasushi Hishida
恭志 菱田
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引式ショットブラストの欠点を解消するこ
と。 【解決手段】 吸引式ショットブラスト機によって鋼管
内面の酸化スケールを除去する装置である。被研掃管1
の内径をD(m)、被研掃管1の長さをLp(m)、研
掃材11の平均粒径をDp(m)、研掃材11の比重を
d(kg/m3 )、被研掃管1内を通過した研掃材11
を捕集する捕集ボックス3内の負圧の絶対値をPr(P
a)、大気圧をPair (Pa)とした場合、捕集ボック
ス3の奥行き長さLr(m)が、Lr/Lp≧0.89(0.
13・Pr/Pair +268.63・Dp/Lp+9.85・D/L
p+0.012 d)−0.105 を満たすようにする。 【効果】 研掃材の粉化率が低くなって研掃材コストを
低く抑えることができ、捕集ボックスの寿命が長くなっ
てメンテナンスコストを低く抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管内面のスケー
ルを除去する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の製管法により製造された鋼管は、
製造したままの状態では品質にばらつきがあるため、品
質の均一化、規格又は需要家指定、製造時の弱点の是
正、品質のレベルアップ、添加元素の節減、工程の簡素
化、製造上の必要性などを目的として熱処理を施される
のが一般的である。
【0003】このような鋼管の熱処理に際しては、鋼管
の内外面に酸化スケールが付着するので、このスケール
を除去することは鋼管の表面処理の一つとして重要であ
る。この熱処理によって付着した酸化スケールを除去す
る方法として、従来は、酸洗槽に浸漬して化学的に剥離
する方法、ブラッシングにより機械的に除去する方法、
高圧水に粉粒体を含有させて噴射し除去する物理的方法
等が採用されていたが、最近では、例えばサンドブラス
ト、ショットブラスト、グリットブラストなどのブラス
ト処理が一般的であり、研掃材としては鉄、ステンレ
ス、アルミナ、珪砂等が用いられている。そして、例え
ば本発明が対象としている内径が20〜200mm程度
で、長さが5〜15m程度の油井管のブラスト処理で
は、高圧噴射式と吸引式が主に採用されている。
【0004】このうち、高圧噴射ブラスト方式は、例え
ば駆動装置によって回転駆動されるローラ上に被研掃管
を載置して回転させた後、この回転させた被研掃管の内
径より小さい外径の研掃材輸送管の先端に取り付けたノ
ズルを被研掃管の長手方向に移動させながら、コンプレ
ッサより供給された高圧空気に研掃材タンクから研掃材
を落下混入させた研掃材と空気の混合物を被研掃管の内
面に噴射することで、研掃材を被研掃管内面に衝突させ
てスケールを除去するもので、特公昭54−42715
号で開示されている。
【0005】また、吸引式ブラスト方式は、例えば図5
に示したように、被研掃管1の一端に、研掃材とこれを
浮遊・搬送する空気とを供給する供給部2を接続し、被
研掃管1の他端には、研掃材と吸引空気とを分離する捕
集ボックス3と、この捕集ボックス3が分離した研掃材
を排出する研掃材排出手段4と、サイクロン5と、ダス
トコレクタ6と、空気を吸引するエアサクション手段7
を有する吸引部8を接続し、被研掃管内を移動する研掃
材が管内面に衝突することによってスケールを除去する
もので、特開平7−1336号で開示されている。な
お、図5中の9は研掃材を貯留する研掃材タンクであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】粉粒体の噴射ノズルを
被研掃管の長手方向に移動させながら管内面付着スケー
ルを除去する、例えば特公昭54−42715号に開示
されたものでは、被研掃管の内面に付着したスケールが
均一でないことが事前に判明している場合には、ノズル
の移動速度を制御することによって効率よく均一にスケ
ールを除去することができるという利点はあるものの、
研掃粒輸送管の長さを被研掃管と同程度にする必要があ
るため、設備設置スペースが大きくなるという欠点、及
び、スケールの除去作業後にエアブロー等によって管内
面に残留する研掃材を除去する必要があるという欠点、
更には、スケール除去後の管内表面の表面粗さが粗くな
り、油井管の場合には原油生産時に能率が落ちるという
欠点がある。
【0007】また、吸引空気によって被研掃管内で研掃
材を浮遊移動させ、管内面付着スケールを除去する、例
えば特開平7−1336号に開示されたものでは、小ス
ペースにて設備設置が可能で、ブラスト後の被研掃管の
内表面粗さが細かいという利点はあるものの、被研掃管
内を通過した研掃材が高速で捕集ボックスの後部壁面に
衝突するため、研掃材の衝突によって捕集ボックスの後
部壁面を傷めるという欠点、及び、衝突によって研掃材
が粉化しやすく研掃材コストが高くなるという欠点があ
る。
【0008】本発明は、上記したような吸引式ショット
ブラストの欠点を解消し、低研掃材コストにてスケール
の除去を可能とする装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る鋼管内面のスケール除去装置は、
被研掃管の内径をD、被研掃管の長さをLp、研掃材の
平均粒径をDp、研掃材の比重をd、被研掃管内を通過
した研掃材を捕集する捕集ボックス内の負圧の絶対値を
Pr、大気圧をPair とした場合、捕集ボックスの奥行
き長さLrが下記の数式1を満たすこととしている。
【0010】
【数1】Lr/Lp≧0.89(0.13・Pr/Pair +268.
63・Dp/Lp+9.85・D/Lp+0.012 d)−0.105
【0011】そして、このようにすることで、研掃材の
衝突によって捕集ボックスの後部壁面を傷めることがな
く、しかも、衝突時における研掃材の粉化を可及的に抑
制することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】発明者らは上記した目的を達成す
べく、種々試験・研究を重ねた結果、研掃材が吸引され
る過程において、空気中の研掃材粒子が空気から運動エ
ネルギーを受け取り、被研掃管の内面を研掃できるまで
加速された後、捕集ボックス内にて減速するメカニズム
を数値計算を用いて解明した。
【0013】(シュミレーションの手順) 1)ガスの流れ場 被研掃管内においては、吸引される空気(以下、「吸引
空気」と称する。)は定常圧縮性等温流れとして下記の
数式2を用いる。
【0014】
【数2】Pa2 −Pp2 =2Pa(λL’p+ln(P
a/Pp))・ρaUa2 /2 但し、Pa:被研掃管の入口圧力(Pa) Pp:被研掃管内の圧力(Pa) L’p:被研掃管入口からの距離(m) λ :被研掃管の摩擦係数(−) Ua:被研掃管での吸引空気の流速(m/s) ρa:被研掃管での吸引空気の密度(kg/m3
【0015】また、捕集ボックス内においては、吸引空
気は等圧空間への自由噴流として下記数式3を用いる。
【0016】
【数3】 Ug=Uro(1+(0.159L’r/D)6-1/6 但し、Ug:捕集ボックス内における吸引空気の流速
(m/s) Uro:捕集ボックス入口での吸引空気の流速(m/
s) L’r:捕集ボックス入口からの距離(m) D :被研掃管の内径(m)
【0017】そして、上記した数式2と数式3を数値計
算にて解くと、吸引式ショットブラストの流路各位置で
の管長手方向の吸引空気の速度を得ることができる。一
例として、捕集ボックス内の圧力を−37kPa、サク
ションパイプの内径を157mm、被研掃管の内径Dを
157mm、被研掃管の長さLpを12mとした場合の
吸引空気の速度分布を図2に示す。
【0018】2)研掃材の流れ場 吸引式ショットブラストにおける研掃材の流れ場の固気
比は、通常、0.02〜0.04と小さいので、研掃材
相互の衝突干渉を無視して、単一粒子の挙動として下記
数式4で考える。
【0019】
【数4】dVp/dt=3/4・Cp・ρg/ρp・1
/Dp・(Ug−Vp)・|Ug−Vp| 但し、Vp:研掃材の速度(m/s) t :時間(s) Cp:研掃材の抗力係数(−) ρg:吸引空気の密度(kg/m3 ) ρp:研掃材の比重(kg/m3 ) Dp:研掃材の平均粒径(m)
【0020】ここで、研掃材の速度Vpは研掃材の移動
距離L(m)を時間で除したものである(Vp=dL/
dt)ことから、上記した数式4は、下記の数式5のよ
うに表すことができる。
【0021】
【数5】dVp/dL=3/4・Cp・ρg/ρp・1
/(Dp・Vp)・(Ug−Vp)・|Ug−Vp|
【0022】また、研掃材の抗力係数Cpは実験式(水
中での沈降速度を測定)として、下記の数式6で表すこ
とができる。
【0023】
【数6】 Cp=24/Rep・(1+0.202Rep0.824 ) 但し、Rep=Dp・|Ug−Vp|・ρg/μ μ:ガスの粘性係数(kg/m2 ・s)
【0024】上記した数式5に数式2、数式3から得ら
れた吸引空気の速度及び密度を代入し、差分法で数値計
算をすれば、被研掃管内の長手方向各位置における研掃
材の粒子の長手方向の速度を求めることができる。一例
として、捕集ボックス内の圧力を−37kPa、吸引す
る空気量を197Nm3 /min、サクションパイプの
内径を157mm、被研掃管の内径Dを157mm、被
研掃管の長さLpを12m、研掃材(アルミナ)の粒子
比重を3965kg/m3 とした場合の研掃材の粒径別
の速度分布(図3中の点線(粒径:0.3mm)、破線
(粒径:0.8mm)、一点鎖線(粒径:1.6m
m))と吸引空気の速度分布(図3中の実線)を図3に
示す。
【0025】図3より明らかなように、被研掃管内を吸
引空気と研掃材粒子が通過している最中は、吸引空気の
方が速度が速いので、研掃材粒子は吸引空気との速度差
に比例した加速度が与えられることになって、徐々に速
度を上げて捕集ボックスに到達する。
【0026】ここで、本発明の目的である、研掃材の粉
化を抑制するためには、捕集方法に技術的な思想を加え
る必要がある。そこで、発明者らは、被研掃管内での研
掃材の加速に用いた吸引空気が捕集ボックス内で急激に
減速し、研掃材粒子よりも低速になる事を利用し、研掃
材粒子と吸引空気の速度差にて研掃材粒子を減速させる
ことで(この現象が起きる空間を粒子減速空間と呼
ぶ)、後部壁面への衝突時に研掃材粒子が破砕しない速
度まで低下させるようにした。
【0027】また、本発明では、さらに前記した粒子減
速空間の奥の捕集ボックスの後部壁面に、例えば水平部
を持った粒子停止空間を設け、その粒子停止空間には砂
溜りを形成するようにして、後部壁面と研掃材粒子とが
直接衝突するのを防止して、捕集ボックスの後部壁面の
摩耗防止と研掃材粉化率の低減、及び、補修ボックスの
後部斜面の摩耗防止を図るようにした。
【0028】(研掃材粒子の挙動)被研掃管内では、常
に、研掃材粒子に比べて吸引空気の流速の方が速く、ま
た、細かい粒子の研掃材ほど吸引空気に追随して加速さ
れる。しかしながら、被研掃管から捕集ボックス内に吸
引された際には流路が急激に拡張されるので、吸引空気
の流速も捕集ボックス内に進入した直後から低下を始
め、ある位置において研掃材粒子と同速度となって、つ
いには研掃材粒子より低速となる。そして、この研掃材
粒子と吸引空気が同一速度になる地点が、研掃材粒子の
速度が最大になる地点である。
【0029】発明者らは、研掃材粒子の速度ピーク位置
と、流れ場を左右する各因子である、捕集ボックスの負
圧の絶対値Pr、被研掃管の内径Dと長さLp、研掃材
の粒径Dpと比重dとの関係を重回帰分析を用いて、捕
集ボックスの奥行き長さLrと被研掃管の長さLpの比
Lr/Lpを、Pr/Pair 、Dp/Lp、D/Lp、
dの一次式として表わした。なお、Pair は大気圧とし
た。
【0030】縦軸にLr/Lp、横軸に重回帰分析にて
得た上記4項の一次式をとったグラフを図4に示す。図
4のグラフ中の各ポイントは、捕集ボックスでの研掃材
の後部壁面への衝突速度が最も高くなる条件を表わして
おり、この各ポイントには直線的な相関があり、研掃材
の寿命を延ばすためには、これらの条件が密集している
部分を避けた条件領域で作業するのが良い。
【0031】発明者らは、図4中の斜線部、すなわち、
上記した数式1を満たせば、研掃材の粉化が抑制され、
研掃材原単位が向上することを知見し、本発明を成立さ
せるに至った。
【0032】すなわち、本発明に係る鋼管内面のスケー
ル除去装置は、上記した知見に基づいて成されたもので
あり、吸引式ショットブラスト機によって鋼管内面の酸
化スケールを除去する装置であって、被研掃管の内径を
D(m)、被研掃管の長さをLp(m)、研掃材の平均
粒径をDp(m)、研掃材の比重をd(kg/m3 )、
被研掃管内を通過した研掃材を捕集する捕集ボックス内
の負圧の絶対値をPr(Pa)、大気圧をPair (P
a)とした場合、前記捕集ボックスの奥行き長さLr
(m)が上記した数式1を満たすことを要旨とするもの
である。
【0033】さらに、発明者らは、研掃材の粉化低減を
得るべく、捕集ボックスの後部壁面での研掃材の粒子衝
突挙動についても、種々研究・実験を行った。後部壁面
での衝突粉化を抑制する方法としては、後部壁面に硬質
ゴム等の弾性体を貼付る方法が挙げられる。この方法は
研掃材の粉化防止には効果がある。
【0034】しかしながら、剥離したゴムの破片が研掃
材に混入し、設備内での粒詰まり等の設備トラブルを起
こす欠点がある。そこで、図1に示したように、捕集ボ
ックス3の後部壁面3aに例えば水平部3bを設け、こ
の水平部3bに砂溜まり11が形成されるようにした粒
子衝突部を設ければ、衝突粒は砂溜まり11に埋没する
ように衝突するため、研掃材12の粒子が持つ運動エネ
ルギーが、破砕エネルギーに変換されることがなく、速
度をゼロとすることができる。すなわち、研掃材の粒子
は割れないことを知見として得た。
【0035】すなわち、第2の本発明に係る鋼管内面の
スケール除去装置は、上記した知見に基づいて成された
ものであり、前記捕集ボックスの後部壁面における研掃
材衝突部に砂溜りを形成したことを要旨とするものであ
る。
【0036】この第2の本発明に係る鋼管内面のスケー
ル除去装置によれば、捕集ボックス自身の摩耗防止の役
目も果たしている。例えば、図6の様な従来の後部壁面
形状の捕集ボックス3の場合には、研掃材12が常に斜
面3cを流れるため、後部壁面3aにおける研掃材衝突
部に砂溜りが形成されずに、後部壁面3aと斜面3cの
両方の摩耗が激しくなるのに対して、第2の本発明に係
る鋼管内面のスケール除去装置のように、後部壁面3a
に砂溜まり11を形成した捕集ボックスの場合には研掃
材12が破砕され難くなって寿命が長くなるからであ
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するために行った
実験結果について説明する。外径が177.8mm、肉
厚が11.51mm、すなわち内径Dが154. 78m
mで、長さが12mの13%Cr鋼の熱処理した油井管
(被研掃管)に対し、平均粒径Dpが0.8mmの研掃
材を用いてショットブラストする際に、上記した数式1
を満たすべく奥行き長さLrが2.5mとした捕集ボッ
クスにて作業した場合(発明例1)と、数式1を満たし
ていないことを想定し、前記捕集ボックスに入口から
0.8mの地点に仕切板を設けて作業した場合(比較
例)とで研掃材の原単位と捕集ボックスの寿命を比較し
た。
【0038】その結果を下記表1に示すが、発明例1の
方が捕集ボックスの後部壁面に衝突する際の研掃材の衝
突エネルギーが小さくなるので、研掃材が破砕され難く
なって研掃材の原単位に優れると共に捕集ボックスの寿
命も長くなることは明らかである。
【0039】
【表1】
【0040】次に、砂溜まりの効果を確認すべく、奥行
き長さLrを2.5mにして、図1に示したように、水
平部3bを設けて砂溜まり11を形成した捕集ボックス
3と、図6に示したように、砂溜まり11を形成しない
捕集ボックス3とで研掃材の原単位と捕集ボックスの寿
命を比較した。
【0041】その結果を下記表2に示すが、砂溜まり1
1を形成した発明例2の方が、砂溜まり11を形成しな
い発明例1よりも研掃材の原単位、捕集ボックスの寿命
共に優れることは明らかである。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鋼管
内面のスケール除去装置では、捕集ボックスの後部壁面
への研掃材の衝突速度を、粒子が割れないように減速さ
せることが可能であるので、研掃材の粉化率が低くなっ
て研掃材コストを低く抑えることができるようになる。
そして、その結果、捕集ボックスの寿命が長くなるので
メンテナンスコストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2に相当する本発明に係る鋼管内面のス
ケール除去装置を構成する捕集ボックスの概略説明図で
ある。
【図2】被研掃管から捕集ボックス内に至る吸引空気の
速度分布の一例を示した図である。
【図3】被研掃管から捕集ボックス内に至る吸引空気と
各種粒径の研掃材の速度分布の一例を示した図である。
【図4】縦軸にLr/Lp、横軸に重回帰分析にて得た
Pr/Pair 、Dp/Lp、D/Lp、dの一次式(0.
89(0.13・Pr/Pair +268.63・Dp/Lp+9.85・
D/Lp+0.012 d)−0.105 )をとったグラフであ
る。
【図5】吸引式ブラスト方式の鋼管内面スケール除去装
置の概略構成図である。
【図6】砂溜まりを形成しない捕集ボックスの概略説明
図である。
【符号の説明】
1 被研掃管 3 捕集ボックス 3a 後部壁面 11 砂溜まり 12 研掃材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷田 睦 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 菱田 恭志 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引式ショットブラスト機によって鋼管
    内面の酸化スケールを除去する装置であって、被研掃管
    の内径をD(m)、被研掃管の長さをLp(m)、研掃
    材の平均粒径をDp(m)、研掃材の比重をd(kg/
    3 )、被研掃管内を通過した研掃材を捕集する捕集ボ
    ックス内の負圧の絶対値をPr(Pa)、大気圧をPai
    r (Pa)とした場合、前記捕集ボックスの奥行き長さ
    Lr(m)が下記式を満たすことを特徴とする鋼管内面
    のスケール除去装置。 Lr/Lp≧0.89(0.13・Pr/Pair +268.63・Dp
    /Lp+9.85・D/Lp+0.012 d)−0.105
  2. 【請求項2】 前記捕集ボックスの後部壁面における研
    掃材衝突部には砂溜りを形成したことを特徴とする請求
    項1記載の鋼管内面のスケール除去装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102581774A (zh) * 2012-03-21 2012-07-18 新兴铸管股份有限公司 球墨铸铁管插口端局部外表面抛丸处理装置

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