JP7007087B2 - 管内面のブラスト方法及び装置 - Google Patents

管内面のブラスト方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7007087B2
JP7007087B2 JP2016236508A JP2016236508A JP7007087B2 JP 7007087 B2 JP7007087 B2 JP 7007087B2 JP 2016236508 A JP2016236508 A JP 2016236508A JP 2016236508 A JP2016236508 A JP 2016236508A JP 7007087 B2 JP7007087 B2 JP 7007087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
air
treated
cleaning material
processed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016236508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018089748A (ja
Inventor
文明 羽渕
Original Assignee
三共理化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三共理化学株式会社 filed Critical 三共理化学株式会社
Priority to JP2016236508A priority Critical patent/JP7007087B2/ja
Priority to CN201711231792.3A priority patent/CN108145615A/zh
Publication of JP2018089748A publication Critical patent/JP2018089748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7007087B2 publication Critical patent/JP7007087B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C3/00Abrasive blasting machines or devices; Plants
    • B24C3/32Abrasive blasting machines or devices; Plants designed for abrasive blasting of particular work, e.g. the internal surfaces of cylinder blocks
    • B24C3/325Abrasive blasting machines or devices; Plants designed for abrasive blasting of particular work, e.g. the internal surfaces of cylinder blocks for internal surfaces, e.g. of tubes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C7/00Equipment for feeding abrasive material; Controlling the flowability, constitution, or other physical characteristics of abrasive blasts
    • B24C7/0046Equipment for feeding abrasive material; Controlling the flowability, constitution, or other physical characteristics of abrasive blasts the abrasive material being fed in a gaseous carrier
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C9/00Appurtenances of abrasive blasting machines or devices, e.g. working chambers, arrangements for handling used abrasive material
    • B24C9/006Treatment of used abrasive material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

本発明は、各種の管(被処理管)の内面を研掃・研磨・研削等する管内面のブラスト方法及び同装置、並びに同装置を含む管内面ブラストシステムに関するものである。
鋼管等の管(被処理管)の内面を研掃・研磨・研削等(以下、単に「研掃」という。)する管内面のブラスト方法として、高圧噴射式ブラスト方法と負圧吸引式ブラスト方法とが知られている。高圧噴射式ブラスト方法は、被処理管の内部に高圧で空気と研掃材とを吹き込むもの(特許文献1の図12及び[0004]~[0018]参照)であり、負圧吸引式ブラスト方法は、被処理管内を負圧にすることで研掃材を管内に吸入するものである(特許文献1の図14及び[0026]~[0032]参照)。経済性、省力・省エネルギー性、安全性、保守性、環境衛生等、様々な観点から、今日一般に負圧吸引式ブラスト方法に優位性があると言われている。
特開平7-1335号公報 特開昭50-1562号公報 特開平7-227762号公報
しかしながら、被処理管の内径が小さい場合や被処理管の全長が長い場合には、圧力損失が大きくなるので、負圧による研掃材の搬送作用が被処理管の全長に対して及び難いという問題がある。負圧吸引に時間をかければ被処理管の全長に亘って研掃材の搬送作用を及ぼすことができる場合もあるが、それでは研掃処理効率が低下して作業性が悪くなってしまう。
従来の管内面のブラスト方法の中には、特許文献2に示されているように、被研掃パイプ22の下流端から被研掃パイプ22内の空気を吸引して被研掃パイプ22内を負圧化すると共に、被研掃パイプ22の上流端から研掃材14に加えてノズル11により圧縮空気を供給する方式も知られている。
しかし、このものは、特許文献2の第1図に示されているように、被研掃パイプ22の上流端に接続される輸送管6の上流端24が開口しており、この開口部24から大気が吸引されるようになっている。このため、ノズル11から供給される圧縮空気は、あくまでも集塵機18による負圧吸引作用を補助する役割を奏するものでしかない。よって、被研掃パイプ22の口径に対して被研掃パイプの長さがきわめて長い場合には、被研掃パイプ22の全長に亘って研掃材の搬送作用が及ぶのに時間がかかってしまい、前記問題が十分に解決されるとは言い難い。
また、管内面のブラスト方法の他の例として、特許文献3の[0028]に記載されているように、「研掃機15のブロア23がレシーバタンク22側から被処理管13に負圧吸引力を及ぼし、圧空ノズル24がサクションヘッド21側から旋回流の圧空を被処理管13に吹き込む。これにより、被処理管13の一端13Aから他端13Bに流れる研掃材の旋回流が被処理管13の内面を研掃する。」ものも知られている。
しかし、特許文献3のものは、[0023],[0024]と図2,図3の記載から見て、負圧吸引力が有効に作用するように、また、研掃材タンクから研掃材が円滑に供給されるように、サクションヘッド21の上部が上向きに開口しているものと考えられる。そして、圧空ノズル24から供給される圧縮空気は、あくまでも旋回流を創出するためのものでしかない。よって、被処理管の口径に対して被処理管の長さがきわめて長い場合等には、被処理管の全長に亘って研掃材の搬送作用が及ぶのに時間がかかってしまい、前記問題が十分に解決されるとは言い難い。
本発明は前記のような事情に鑑みてなされたものである。本発明は、従来の負圧吸引式管内面ブラスト装置に使用されているような高出力の真空ブロアをもってしても圧力損失の問題で被処理管の上流端から研掃材搬送気流を引くことができないほど内径が小さいか全長が長い被処理管に対して研掃処理を行う場合に有効なものであり、被処理管のサイズにかかわらず、被処理管の全体に研掃材搬送作用を速やかに及ぼすことができる、管内面のブラスト方法及び同装置、並びに管内面ブラストシステムを提案しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る管内面のブラスト方法は、被処理管の下流端から管内の空気を吸引すると共に、研掃材と空気とを旋回流として前記被処理管の上流端から密閉状態で管内に圧送する管内面のブラスト方法であって、前記被処理管の上流端よりも上流側の混合部で前記研掃材と前記空気とを混合させ、前記混合部には、前記被処理管に向かって延びる軸線と一致しない方向からのみ空気が圧送され、前記混合部に圧送される前記空気以外、前記被処理管へは空気が導入されないことを特徴とする(請求項1)。
本発明の方法によれば、被処理管の下流端から管内の空気が吸引されるとともに、研掃材と空気とが被処理管の上流端から密閉状態で管内に圧送される。これにより、研掃材を管内で上流から下流へ向けて流動させようとする強い力が被処理管の両端から同時に作用する。このため、被処理管の内径が小さい場合や被処理管の全長が長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管の全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管の全長において研掃材が確実に搬送される。その結果、被処理管のサイズにかかわらず、被処理管の全長に亘って効率よく研掃効果を及ぼすことができる。
本発明の方法によれば、特許文献2,3のものとは異なり、研掃材と空気とが被処理管の上流端から密閉状態で管内に圧送されるので、管内の空気の吸引と相まって、管内での研掃材の搬送が効率的且つ確実に行われる。
好適な実施の一形態として、前記混合部には、上方からのみ空気が圧送される態様を例示する(請求項2)。
本発明に係る管内面のブラスト装置は、被処理管の下流端から管内の空気を吸引する吸引装置と、研掃材と空気とを旋回流として前記被処理管の上流端から密閉状態で管内へと噴射する噴射装置と、を備える管内面のブラスト装置であって、前記噴射装置は、前記被処理管の上流端よりも上流側で前記研掃材と前記空気とを混合させる混合部を備え、該混合部には、前記被処理管に向かって延びる軸線と一致しない方向からのみ空気が圧送され、前記混合部に圧送される前記空気以外、前記被処理管へは空気が導入されないことを特徴とする(請求項3)。
本発明の装置によれば、吸引装置によって被処理管の下流端から管内の空気が吸引されるとともに、噴射装置によって被処理管の上流端から研掃材と空気とが密閉状態で管内に圧送される。これにより、研掃材と空気とを管内で上流から下流へ向けて流動させようとする強い力が被処理管の両端から同時に作用する。このため、被処理管の内径が小さい場合や被処理管の全長が長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管の全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管の全長において研掃材が確実に搬送される。その結果、被処理管のサイズにかかわらず、被処理管の全長に亘って効率よく研掃効果を及ぼすことができる。
好適な実施の一形態として、前記混合部には、上方からのみ空気が圧送される態様を例示する(請求項4)。
好適な実施の一形態として、前記噴射装置は、前記研掃材を貯留すると共に前記混合部へと研掃材を供給する密閉式のサーバタンクと、前記混合部内及び前記サーバタンク内へと空気を圧送する圧送装置と、前記混合部の内圧と等しいかそれ以上となるように前記サーバタンクの内圧を制御するレギュレータと、を備えることを特徴とする(請求項5)。この場合、混合部の内圧と等しいかそれ以上となるようにサーバタンクの内圧が制御されるので、サーバタンクから混合部へと研掃材がスムーズに供給される。
本発明に係る管内面ブラストシステムは、被処理管の移送ラインに沿う入側と出側とにそれぞれブラスト装置が配設され、前記入側ブラスト装置は、前記被処理管の一端から管内の空気を吸引する入側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の他端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する入側噴射装置と、を備え、前記出側ブラスト装置は、前記被処理管の前記他端から管内の空気を吸引する出側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の前記一端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する出側噴射装置と、を備える管内面ブラストシステムであって、前記入側噴射装置と前記出側噴射装置のそれぞれが、前記被処理管の上流端よりも上流側で前記研掃材と前記空気とを混合させる混合部を備え、該混合部には、前記被処理管に向かって延びる軸線と一致しない方向からのみ空気が圧送され、前記混合部に圧送される前記空気以外、前記被処理管へは空気が導入されないことを特徴とする(請求項6)。
本発明に係る管内面ブラストシステムは、研掃材の旋回流による研掃において、被処理管の両端間で管内面の研掃処理の効果に差が出てしまうという問題を解決しようとするものである。
本発明によれば、被処理管は、入側ブラスト装置で研掃処理を施され、その後、被処理管の移送ラインに沿って移送されて、出側ブラスト装置で研掃処理を施される。
入側ブラスト装置においては、入側吸引装置によって被処理管の一端から管内の空気が吸引されると共に、入側噴射装置によって被処理管の他端から密閉状態で管内に研掃材と空気とが旋回流として噴射される。これにより、研掃材と空気とを管内で被処理管の他端から一端へ向けて流動させようとする強い力が被処理管の両端から同時に作用する。このため、被処理管の内径が小さい場合や被処理管の全長が長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管の全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管の全長において研掃材が確実に搬送される。
出側ブラスト装置においては、出側吸引装置によって被処理管の他端から管内の空気が吸引されると共に、出側噴射装置によって被処理管の一端から密閉状態で管内に研掃材と空気とが旋回流として噴射される。これにより、研掃材と空気とを管内で被処理管の一端から他端へ向けて流動させようとする強い力が被処理管の両端から同時に作用する。このため、被処理管の内径が小さい場合や被処理管の全長が長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管の全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管の全長において研掃材が確実に搬送される。
本発明においては、一つの被処理管に対して、吸引と噴射の作用方向(研掃材の流動方向)を逆にして研掃処理が二度施される。これにより、被処理管の両端間での旋回流による研掃処理の効果を均等化することが可能となる。加えて、入側ブラスト装置と出側ブラスト装置が被処理管の移送ラインに沿う入側と出側とに配置されるので、二度の研掃処理を施すに当たって被処理管を反転させる必要がない。よって、作業が楽に行え、処理効率も良い。
好適な実施の一形態として、被処理管の移送ラインに沿う入側と出側とにそれぞれブラスト装置が配設され、前記入側ブラスト装置は、前記被処理管の一端から管内の空気を吸引する入側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の他端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する入側噴射装置と、を備え、前記出側ブラスト装置は、前記被処理管の前記他端から管内の空気を吸引する出側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の前記一端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する出側噴射装置と、を備える管内面ブラストシステムであって、前記入側ブラスト装置が、前記被処理管の前記他端側に位置し且つ前記被処理管内に供給するための研掃材を貯留する入側サーバタンクと、前記被処理管の前記一端側に位置し且つ前記被処理管内を通過した研掃材を受け入れる入側レシーバタンクと、を備え、前記出側ブラスト装置が、前記被処理管の前記一端側に位置し且つ前記被処理管内に供給するための研掃材を貯留する出側サーバタンクと、前記被処理管の前記他端側に位置し且つ前記被処理管内を通過した研掃材を受け入れる出側レシーバタンクと、を備え、前記入側レシーバタンク内の研掃材を前記出側サーバタンク内へと移送できるように前記入側レシーバタンクと前記出側サーバタンクとが連結され、前記出側レシーバタンク内の研掃材を前記入側サーバタンク内へと移送できるように前記出側レシーバタンクと前記入側サーバタンクとが連結されることを特徴とする(請求項7)。
この実施の形態によれば、入側ブラスト装置で被処理管の内面の研掃を終えた研掃材が出側ブラスト装置に再投入され、出側ブラスト装置で被処理管の内面の研掃を終えた研掃材が入側ブラスト装置に再投入され、これが繰り返される。研掃材が繰り返し循環するように使用されるので、経済的である。
さらに、入側ブラスト装置を構成する入側レシーバタンクと出側ブラスト装置を構成する出側サーバタンクは、いずれも被処理管の一端側にある。また、出側ブラスト装置を構成する出側レシーバタンクと入側ブラスト装置を構成する入側サーバタンクは、いずれも被処理管の他端側にある。このため、入側レシーバタンクと出側サーバタンクとの間の研掃材移送路と、出側レシーバタンクと入側サーバタンクとの間の研掃材移送路とが、共に短くてすみ、研掃材移送路の配設レイアウトも簡素にできる。よって、研掃材移送路の配設コストが節約でき、一層経済的である。
本発明の実施の一形態に係る管内面のブラスト装置の構成図である。 図1のブラスト装置における噴射装置の拡大断面図である。 本発明の実施の一形態に係る管内面ブラストシステムの概略平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る管内面のブラスト装置1は、被処理管Pの下流端P1から管内の空気を吸引するとともに研掃に関与した研掃材や研掃屑を回収する吸引回収装置2と、研掃材と空気とを被処理管Pの上流端P2から密閉状態で管内へと噴射する噴射装置3と、を備える。
噴射装置3は、被処理管Pの上流端P2に密着する研掃作業位置(図1に示す位置)と、被処理管Pの上流端P2から離れる退避位置(図1に示す位置から左方へ移動した位置)とに移動自在とされる。そして、吸引回収装置2に対して被処理管Pの下流端P1を接続した後、退避位置にある噴射装置3を図1に示す研掃作業位置へと移動させることによって、噴射装置3と吸引回収装置2との間で被処理管Pを保持する。この保持状態にて被処理管Pに対して研掃処理が施される。研掃処理が終了したら、噴射装置3を退避位置へと移動させることで被処理管Pを解放し、被処理管Pを移送ライン(図1の紙面に対して垂直な方向)に沿って移送する。
また、噴射装置3は、台車35に搭載される等して、被処理管Pの長さ方向に沿って大きく移動可能でもある。この構成により、長さの異なる被処理管Pの研掃処理に対応することができる。
噴射装置3は、サーバタンク4と、混合部5と、圧送装置6とを備える。サーバタンク4は、被処理管P内に供給するための研掃材を貯留し、この研掃材を混合部5へと供給する。混合部5は、研掃材と空気とを被処理管Pの上流端P2よりも上流側で混合させる。圧送装置6は、混合部5内及びサーバタンク4内へと圧縮空気を供給する。圧送装置6としては、例えばコンプレッサの他、吐出仕様のルーツブロワ等の送風機を用いることもできる。混合部5で混合された研掃材と搬送用の空気は、被処理管P内を上流P2から下流端P1へと高速で流動し、この流動過程で研掃材が被処理管Pの内面を研掃する。研掃に関与した研掃材は、搬送用の空気とともに吸引回収装置2によって負圧吸引されて被処理管Pの下流端P1から流出し、回収される。
吸引回収装置2は吸引装置7と回収装置8とで構成される。吸引装置7としては、例えば乾式又は湿式ルーツブロワ等の真空ブロワや、真空ポンプが用いられる。吸引装置7と被処理管Pの下流端P1との間には、回収装置8が配設される。この回収装置8によって、被処理管Pの内面の研掃に関与した研掃材や、研掃に関与することで破砕した研掃材や、研掃屑等が回収される。回収装置8は、上流側から順に、レシーバタンク9と、サイクロンセパレータ10と、集塵機11と、を含んでいる。レシーバタンク9は、研掃を終えた研掃材を受け入れて、この研掃材の一部を収容する。サイクロンセパレータ10は、研掃後でも完全には破砕していない粒状の研掃材と搬送用の空気とを分離する。集塵機11は、破砕した研掃材や研掃屑と搬送用の空気とを分離する。そして、これらの異物を除去された清浄な空気は、吸引装置7の排気側に配設される排気サイレンサ12を通して大気中へと放出される。
吸引装置7は、研掃に関与した研掃材を回収するのに必要な吸引力を有するだけでは足りない。従来の負圧吸引式管内面ブラスト装置に使用されているような、通常サイズの被処理管に対してであれば被処理管内の全体に短時間で研掃材搬送気流を生じさせることができるだけの負圧吸引力を有することを要する。すなわち、本実施の形態に係る管内面のブラスト装置1は、従来の負圧吸引式管内面ブラスト装置に使用されているような高出力の吸引装置をもってしても圧力損失の問題で被処理管Pの上流端P2から研掃材搬送気流を引くことができないほど内径が小さいか全長が長い被処理管Pに対して研掃処理を行う場合に有効な装置である。
本実施の形態に係る管内面のブラスト装置1で研掃処理を行うのに適する被処理管Pの内径Dと長さLとの関係は、次のようにして定めることができる。
一般に、開口面積がA(=πD×1/4)(m)である直管(固有の損失係数ζ=0.02×L/D)内に、ある風量Q(m/min)の空気を流すために必要な圧力P(Pa)は、直管の内径(直径)D(m)及び長さL(m)と、空気密度γ(kg/m)(例えば、20℃大気圧の空気密度γ=1.2kg/m)と、管内を通る空気の速度V(=Q/60A)(m/s)とで、次のように決まる(ダルシー・ワイスバッハの式)。
P=ζ・γ・V/2・・・・・・(1)
P=0.02×L/D×γ×V/2・・・・・・(2)
ここで、P:必要な圧力(圧力損失) Pa
A:直管の断面積 m
(A=πD×1/4)
Q:風量 m/min
V:流速(V=Q/60A) m/s
γ:空気密度 kg/m
(20℃大気圧の空気密度γ=1.2kg/m
ζ:直管固有の損失係数(ζ=0.02×L/D)
D:直管の内径(直径) m
L:直管の長さ m
ところで、吸引装置7には、吸引圧力について固有の限界値がある。例えば、吸引装置7として乾式ルーツブロワを用いる場合には吸引圧力は60kPaが限界、湿式ルーツブロワを用いる場合には吸引圧力は95kPaが限界、真空ポンプを用いる場合には吸引圧力は101.3kPaが限界である。これらの限界値を前記必要な圧力が超える場合に、本実施の形態に係る管内面のブラスト装置1が有効となる。
よって、前記(2)式において、管内を通る空気の速度Vを所望の値(後で述べるように、V=80m/s以上であるのが好ましい)に設定し、且つ、前記限界値を超える必要圧力を設定すれば、本実施の形態に係る管内面のブラスト装置1が有効となる被処理管Pの内径Dと長さLとの関係が定まる。例えば、被処理管Pの内径Dを一定値に決めれば被処理管Pの好ましい最短の長さLが決まり、被処理管Pの長さLを一定値に決めれば被処理管Pの好ましい最大の内径Dが決まる。
前記(2)式を変形して、
L/D=2P/(0.02×γ×V)・・・・・・(3)
前記(3)式において、例えば、
P=70kPa=70000Pa
V=80m/s
γ=1.2kg/m (20℃大気圧下)
とすると、
L/D≒911.46・・・・・・(4)
ここで、D=0.08(m)とすると、L≒72.92(m)
よって、被処理管Pの内径Dが0.08mの場合、その被処理管Pの長さLが72.92m以上であれば、従来の負圧吸引式管内面ブラスト装置では研掃処理ができないけれども、本実施の形態に係る管内面のブラスト装置1であれば研掃処理ができることになる。
また、前記(4)式において、
L=50(m)とすると、D≒0.055(m)。
よって、被処理管Pの長さLが50mの場合、その被処理管Pの内径Dが0.055m以下であれば、従来の負圧吸引式管内面ブラスト装置では研掃処理ができないけれども、本実施の形態に係る管内面のブラスト装置であれば研掃処理ができることになる。
本実施の形態に係る管内面のブラスト装置1によれば、吸引装置7によって被処理管Pの下流端P1から管内の空気が吸引されるとともに、噴射装置3によって被処理管Pの上流端P2から研掃材と空気とが密閉状態で管内に圧送される。これにより、研掃材と空気とを管内で上流から下流へ向けて流動させようとする強い力が被処理管Pの両端から同時に作用する。このため、被処理管Pの内径Dが小さい場合や被処理管Pの全長Lが長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管Pの全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管の全長において研掃材が確実に搬送される。その結果、被処理管のサイズにかかわらず、被処理管Pの全長に亘って効率よく研掃効果を及ぼすことができる。
次に、前記噴射装置3の詳細について説明する。図2に示すように、サーバタンク4は上部にホッパ13を備える。このホッパ13を通してサーバタンク4内に研掃材が投入される。サーバタンク4の下面には研掃材流出パイプ14が下向きに配設される。この研掃材流出パイプ14は、調量バルブ15を介して下方に配設される混合部5へと連通する。したがって、研掃材流出パイプ14と調量バルブ15とを通して、サーバタンク4内の研掃材が混合部へと落下する。そして、調量バルブ15の操作コック16を回動操作することで、研掃材の混合部5への落下量を調整できる。
混合部5には圧送装置6から圧縮空気が供給される。このため、何らの措置も講じないと、サーバタンク4から混合部5への研掃材の落下が妨げられる。そこで、圧送装置6からの圧縮空気をサーバタンク4内にも導入し、混合部5の内圧を検知する圧力センサ17を設け、この圧力センサ17の検知信号を受けて混合部5の内圧と等しいかそれ以上となるようにサーバタンク4の内圧を制御するレギュレータ18を設ける。これにより、サーバタンク4の内圧を混合部5の内圧と同じがそれ以上に制御することができ、サーバタンク4から混合部5への研掃材の円滑な落下が実現できる。
圧送装置6からの圧縮空気はエアドライヤ19を通してヘッダータンク20に圧送される。ヘッダータンク20は、主エア配管21を介して混合部5へと連通する。主エア配管21上にはエアバルブ22が配設される。また、ヘッダータンク20は、副エア配管23を介してサーバタンク4に連通する。副エア配管23上には、ヘッダータンク20側から順に、前記レギュレータ(電空レギュレータ)18と残圧排気弁24とが配設される。副エア配管23は、気密状態でサーバタンク4内に突入し、サーバタンク4内の上部中央位置で上向きに延びて開口している。この上向き開口部25には、傘形の弁体からなる密閉制御弁26が上下動自在に嵌合している。この密閉制御弁26は、上昇位置でホッパ13の下端開口部27を密閉し、下降位置でホッパ13の下端開口部27を開放する。副エア配管23を通してヘッダータンク20からサーバタンク4内へと空気が圧送されると、この空気が密閉制御弁26を上昇位置へと押し上げて、ホッパ13の下端開口部27を気密に閉じる。これにより、サーバタンク4は、研掃材流出パイプ14の部分を除いて密閉状態となる。
また、副エア配管23を通してサーバタンク4内に圧送される空気によって、サーバタンク4の内圧が上昇する。サーバタンク4の内圧は、電空レギュレータ18によって混合部5の内圧と同じがそれ以上に制御される。過剰な圧縮空気は残圧排気弁24から自然に排気される。
混合部5はサイクロンパイプ28に連通する。このサイクロンパイプ28の下流端には、被処理管Pへの接続部29が形成される。接続部29は、被処理管Pの様々な外径サイズに対応できるように、先端に近づくにつれて拡開する形状とされている。主エア配管21を通して混合部5に供給される圧縮空気は、同じく混合部5に供給される研掃材を含んだ状態で、サイクロンパイプ28の中心軸線Xの回りで旋回しながらサイクロンパイプ28内を下流側へと高速で流動する。この旋回流Aが研掃材搬送気流である。
本実施の形態では、サイクロンパイプ28に対して混合部5を偏心状態で接続することで、断面円形のサイクロンパイプ28内に旋回流Aを生じさせるようにしている。しかし、旋回流の形成手段はこれに限定されず、圧縮空気を旋回させるための回転翼やガイドを設けたりすることもできる。研掃材搬送気流を旋回させながら被処理管P内に圧送することで、被処理管Pの内面に対して研掃材が衝突しやすくなる。このため、被処理管Pの内面の全体に対して隈なく効果的な研掃作用を施すことができる。また、本実施の形態では、図2に示すように、混合部5に対して、被処理管Pに向かって延びる軸線Xと一致しない方向である上方からのみ空気が圧送される。このため、サイクロンパイプ28内に管内面のブラストに適する旋回流Aが形成されやすい。さらに、本実施の形態では、図2のサイクロンパイプ28の左端部(被処理管Pの上流端に対向する端部)が閉鎖されており、混合部に圧送される空気以外、被処理管へは空気が導入されない構成となっている。
本実施の形態では、圧送装置6から混合部5へと供給される圧縮空気は、そのすべてが密閉状態で被処理管P内へと圧送される。加えて、被処理管Pの下流端P1側から、吸引装置7によって被処理管P内に負圧吸引力が作用する。このため、吸引装置7の負圧吸引力だけでは被処理管Pの上流端P2から研掃材搬送気流を引くことができないほど内径が小さいか又は全長が長い被処理管Pに対してであっても、流速80m/s以上の高速で研掃材搬送気流を流動させることができ、効率的に研掃処理を行うことができる。研掃材搬送気流の管内流速は、例えば、100m/s以上とするのが好ましく、120m/s以上とするのがさらに好ましい。
なお、本実施の形態では、研掃材と空気とが噴射装置3から密閉状態で被処理管P内に噴射されるので、被処理管P内への研掃材搬送気流の流入量が被処理管Pからの研掃材搬送気流の流出量よりも大きいと、装置の破損につながってしまう。このため、吸引装置7による研掃材搬送気流の吸入量が噴射装置3による研掃材搬送気流の圧送量よりも大きくなるように設定する。
また、本実施の形態では、最もシンプルな例として、単一のサーバタンク4に対して混合部5及びサイクロンパイプ28を一系統設けたものについて説明したが、処理効率を高めるための他の例として、単一のサーバタンク4に対して混合部5及びサイクロンパイプ28を複数系統設けることも可能である。混合部5及びサイクロンパイプ28を複数系統設ける場合には、各系統に対して空気を安定供給するためのアキュムレータとして、前記ヘッダータンク20を設けることが特に有効となる。
次に、図3を参照して、前述した管内面のブラスト装置1を含む管内面ブラストシステムについて説明する。このシステムは、被処理管Pの両端P1,P2間で管内面の研掃処理の効果に差が出てしまうという問題を解決しようとするものである。すなわち、被処理管P内を流動する研掃材の旋回流Aは、上流端P2側では旋回の度合いが強くても下流端P1に近づくにつれて弱くなる。このため、被処理管Pの下流端P1側での研掃効果が低下するという問題がある。
この問題を解決するため、本実施の形態の管内面ブラストシステム30は、前記ブラスト装置1と同一構成のブラスト装置を二つ備える。そして、これらのブラスト装置(入側ブラスト装置1aと出側ブラスト装置1b)が被処理管Pの移送ラインに沿う入側と出側とに、互いに逆方向に作用するように配置される。
図3に示すように、入側ブラスト装置1aと出側ブラスト装置1bは、入側設備31aと出側設備31bとの間に配設される。入側設備1aと出側設備1bは、被処理管Pの移送ラインとなる移送コンベア32で互いに連結される。この移送コンベアに沿う入側に入側ブラスト装置1a、出側に出側ブラスト装置1bが配設される。
入側ブラスト装置1aは、被処理管Pの一端Paから管内の空気を吸引する入側吸引装置7aと、研掃材と空気とを被処理管Pの他端Pbから密閉状態で管内へと旋回流として噴射する入側噴射装置3aとを備える。一方、出側ブラスト装置1bは、被処理管Pの他端Pbから管内の空気を吸引する出側吸引装置7bと、研掃材と空気とを被処理管Pの一端Paから密閉状態で管内へと旋回流として噴射する出側噴射装置3bとを備える。入側吸引装置7aと出側吸引装置7bは、前述した吸引装置7と同一の構成である。同様に、入側噴射装置3aと出側噴射装置3bは、前述した噴射装置3と同一の構成である。
本実施の形態のシステム30によれば、被処理管Pは、移送コンベア32によって入側設備31aから入側ブラスト装置1aへと供給され、入側ブラスト装置1aで研掃処理を施される。その後、被処理管Pは、移送コンベア32によって出側ブラス装置1bへと移送され、出側ブラスト装置1bで再び研掃処理を施される。研掃処理を終えた被処理管Pは、移送コンベア32によって出側設備31bへと送り出される。
入側ブラスト装置1aにおいては、入側吸引装置7aによって被処理管Pの一端Paから管内の空気が吸引されると共に、入側噴射装置3aによって被処理管Pの他端Pbから密閉状態で管内に研掃材と空気とが旋回流Aとして噴射される。これにより、研掃材と空気とを管内で被処理管Pの他端Pbから一端Paへ向けて流動させようとする強い力が被処理管Pの両端から同時に作用する。このため、被処理管Pの内径が小さく全長が長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管Pの全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管Pの全長において研掃材が確実に搬送される。
出側ブラスト装置1bにおいては、出側吸引装置7bによって被処理管Pの他端Pbから管内の空気が吸引されると共に、出側噴射装置3bによって被処理管Pの一端Paから密閉状態で管内に研掃材と空気とが旋回流Aとして噴射される。これにより、研掃材と空気とを管内で被処理管Pの一端Paから他端Pbへ向けて流動させようとする強い力が被処理管Pの両端から同時に作用する。このため、被処理管Pの内径が小さく全長が長い場合等、負圧吸引作用のみによっては被処理管Pの全長に亘って研掃材の搬送作用を短時間で及ぼし難い場合であっても、被処理管Pの全長において研掃材が確実に搬送される。
本実施の形態においては、一つの被処理管Pに対して、吸引と噴射の作用方向(研掃材の流動方向A)を逆にして研掃処理が二度施される。これにより、被処理管Pの両端間での、旋回流Aによる研掃処理の効果を均等化することが可能となる。加えて、入側ブラスト装置1aと出側ブラスト装置1bが被処理管Pの移送ライン32に沿う入側と出側とに配置されるので、二度の研掃処理を施すに当たって被処理管Pを反転させる必要がない。よって、作業が楽に行え、処理効率も良い。
さらに、図3の例では、入側ブラスト装置1aが、被処理管Pの他端Pb側に位置し且つ管内に供給するための研掃材を貯留する入側サーバタンク4aと、被処理管Pの一端Pa側に位置し且つ被処理管P内を通過した研掃材を受け入れる入側レシーバタンク9aと、を備える。また、出側ブラスト装置1bが、被処理管Pの一端Pa側に位置し且つ被処理管P内に供給するための研掃材を貯留する出側サーバタンク4bと、被処理管Pの他端Pb側に位置し且つ被処理管P内を通過した研掃材を受け入れる出側レシーバタンク9bと、を備える。そして、入側レシーバタンク9a内の研掃材を出側サーバタンク4b内へと移送できるように、入側レシーバタンク9aと出側サーバタンク4bとが研掃材移送路33で連結される。同様に、出側レシーバタンク9b内の研掃材を入側サーバタンク4a内へと移送できるように出側レシーバタンク9bと入側サーバタンク4aとが研掃材移送路34で連結される。
この構成によれば、入側ブラスト装置1aで被処理管Pの内面の研掃を終えた研掃材が出側ブラスト装置1bに再投入され、同様に、出側ブラスト装置1bで被処理管Pの内面の研掃を終えた研掃材が入側ブラスト装置1aに再投入され、これが繰り返される。研掃材が繰り返し循環するように使用されるので、経済的である。
さらに、入側ブラスト装置1aを構成する入側レシーバタンク9aと出側ブラスト装置1bを構成する出側サーバタンク4bは、いずれも被処理管Pの一端Pa側にある。また、出側ブラスト装置1bを構成する出側レシーバタンク9bと入側ブラスト装置1aを構成する入側サーバタンク4aは、いずれも被処理管Pの他端Pb側にある。このため、入側レシーバタンク9aと出側サーバタンク4bとの間の研掃材移送路33と、出側レシーバタンク9bと入側サーバタンク4aとの間の研掃材移送路34とが、共に短くてすみ、研掃材移送路33,34の配設レイアウトも簡素にできる。よって、研掃材移送路33,34の配設コストが節約でき、一層経済的である。
1 管内面のブラスト装置
1a 入側ブラスト装置
1b 出側ブラスト装置
3 噴射装置
3a 入側噴射装置
3b 出側噴射装置
4 サーバタンク
4a 入側サーバタンク
4b 出側サーバタンク
5 混合部
6 圧送装置
7 吸引装置
7a 入側吸引装置
7b 出側吸引装置
9a 入側レシーバタンク
9b 出側レシーバタンク
18 レギュレータ
P 被処理管
P1 被処理管の下流端
P2 被処理管の上流端
Pa 被処理管の一端
Pb 被処理管の他端

Claims (7)

  1. 被処理管の下流端から管内の空気を吸引すると共に、研掃材と空気とを旋回流として前記被処理管の上流端から密閉状態で管内に圧送する管内面のブラスト方法であって、前記被処理管の上流端よりも上流側の混合部で前記研掃材と前記空気とを混合させ、前記混合部には、前記被処理管に向かって延びる軸線と一致しない方向からのみ空気が圧送され、前記混合部に圧送される前記空気以外、前記被処理管へは空気が導入されないことを特徴とする、管内面のブラスト方法。
  2. 前記混合部には、上方からのみ空気が圧送されることを特徴とする、請求項1に記載の管内面のブラスト方法。
  3. 被処理管の下流端から管内の空気を吸引する吸引装置と、研掃材と空気とを旋回流として前記被処理管の上流端から密閉状態で管内へと噴射する噴射装置と、を備える管内面のブラスト装置であって、前記噴射装置は、前記被処理管の上流端よりも上流側で前記研掃材と前記空気とを混合させる混合部を備え、該混合部には、前記被処理管に向かって延びる軸線と一致しない方向からのみ空気が圧送され、前記混合部に圧送される前記空気以外、前記被処理管へは空気が導入されない、管内面のブラスト装置。
  4. 前記混合部には、上方からのみ空気が圧送されることを特徴とする、請求項3に記載の管内面のブラスト装置。
  5. 前記噴射装置は、前記研掃材を貯留すると共に前記混合部へと研掃材を供給する密閉式のサーバタンクと、前記混合部内及び前記サーバタンク内へと空気を圧送する圧送装置と、前記混合部の内圧と等しいかそれ以上となるように前記サーバタンクの内圧を制御するレギュレータと、を備える、請求項3又は4に記載の管内面のブラスト装置。
  6. 被処理管の移送ラインに沿う入側と出側とにそれぞれブラスト装置が配設され、前記入側ブラスト装置は、前記被処理管の一端から管内の空気を吸引する入側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の他端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する入側噴射装置と、を備え、前記出側ブラスト装置は、前記被処理管の前記他端から管内の空気を吸引する出側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の前記一端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する出側噴射装置と、を備える管内面ブラストシステムであって、前記入側噴射装置と前記出側噴射装置のそれぞれが、前記被処理管の上流端よりも上流側で前記研掃材と前記空気とを混合させる混合部を備え、該混合部には、前記被処理管に向かって延びる軸線と一致しない方向からのみ空気が圧送され、前記混合部に圧送される前記空気以外、前記被処理管へは空気が導入されない、管内面ブラストシステム。
  7. 被処理管の移送ラインに沿う入側と出側とにそれぞれブラスト装置が配設され、前記入側ブラスト装置は、前記被処理管の一端から管内の空気を吸引する入側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の他端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する入側噴射装置と、を備え、前記出側ブラスト装置は、前記被処理管の前記他端から管内の空気を吸引する出側吸引装置と、研掃材と空気とを前記被処理管の前記一端から密閉状態で管内へと旋回流として噴射する出側噴射装置と、を備える管内面ブラストシステムであって、前記入側ブラスト装置が、前記被処理管の前記他端側に位置し且つ前記被処理管内に供給するための研掃材を貯留する入側サーバタンクと、前記被処理管の前記一端側に位置し且つ前記被処理管内を通過した研掃材を受け入れる入側レシーバタンクと、を備え、前記出側ブラスト装置が、前記被処理管の前記一端側に位置し且つ前記被処理管内に供給するための研掃材を貯留する出側サーバタンクと、前記被処理管の前記他端側に位置し且つ前記被処理管内を通過した研掃材を受け入れる出側レシーバタンクと、を備え、前記入側レシーバタンク内の研掃材を前記出側サーバタンク内へと移送できるように前記入側レシーバタンクと前記出側サーバタンクとが連結され、前記出側レシーバタンク内の研掃材を前記入側サーバタンク内へと移送できるように前記出側レシーバタンクと前記入側サーバタンクとが連結される、管内面ブラストシステム。
JP2016236508A 2016-12-06 2016-12-06 管内面のブラスト方法及び装置 Active JP7007087B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236508A JP7007087B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 管内面のブラスト方法及び装置
CN201711231792.3A CN108145615A (zh) 2016-12-06 2017-11-30 管内面的喷砂方法及装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236508A JP7007087B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 管内面のブラスト方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018089748A JP2018089748A (ja) 2018-06-14
JP7007087B2 true JP7007087B2 (ja) 2022-01-24

Family

ID=62468016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016236508A Active JP7007087B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 管内面のブラスト方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7007087B2 (ja)
CN (1) CN108145615A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019209347A1 (de) * 2019-06-27 2020-12-31 Siemens Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zur Reinigung der Oberflächen von Rohrinnenseiten
JPWO2022009500A1 (ja) * 2020-07-10 2022-01-13
CN113953981B (zh) * 2021-10-29 2023-05-09 山东工业陶瓷研究设计院有限公司 一种金属连接环预处理方法及粗化系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004261929A (ja) 2003-03-03 2004-09-24 Jfe Engineering Kk 粉体供給システム
JP2008055572A (ja) 2006-09-01 2008-03-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼管内面ブラスト装置、鋼管内面ブラスト方法及び内面の表面性状に優れた鋼管の製造方法
JP2013180365A (ja) 2012-03-01 2013-09-12 Jfe Steel Corp 管内面の負圧吸引ブラスト方法及び装置
CN205438248U (zh) 2016-01-08 2016-08-10 上海图博可特石油管道涂层有限公司 石油钻采用管材的内表面处理装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3267615A (en) * 1964-02-11 1966-08-23 Pangborn Corp Pressure blast apparatus
JPS63144961A (ja) * 1986-12-04 1988-06-17 Kiyoyuki Horii 管内面ブラスト装置
JPH07227762A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Kawasaki Steel Corp 管内面研掃方法及び装置
CN103331702B (zh) * 2013-07-08 2016-06-08 河北华北柴油机有限责任公司 小直径管件内壁喷砂装置
CN104400664B (zh) * 2014-11-26 2016-11-23 中国人民解放军空军装备研究院航空装备研究所 一种用于处理零件内孔的电控装置
CN204913634U (zh) * 2015-07-14 2015-12-30 青岛莱弗特机械有限公司 一种钢管内外壁抛丸清理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004261929A (ja) 2003-03-03 2004-09-24 Jfe Engineering Kk 粉体供給システム
JP2008055572A (ja) 2006-09-01 2008-03-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼管内面ブラスト装置、鋼管内面ブラスト方法及び内面の表面性状に優れた鋼管の製造方法
JP2013180365A (ja) 2012-03-01 2013-09-12 Jfe Steel Corp 管内面の負圧吸引ブラスト方法及び装置
CN205438248U (zh) 2016-01-08 2016-08-10 上海图博可特石油管道涂层有限公司 石油钻采用管材的内表面处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018089748A (ja) 2018-06-14
CN108145615A (zh) 2018-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7007087B2 (ja) 管内面のブラスト方法及び装置
DK2227425T3 (en) METHOD AND APPARATUS IN PNEUMATIC MATERIALS SUPPLY SYSTEM
JP5323490B2 (ja) 材料を搬送する方法及び装置並びにエジェクタ装置
CN102666980B (zh) 清洁装置
JP2009518256A5 (ja)
US8556594B2 (en) Vacuum ejector and vacuum apparatus having the same
JP2011506229A (ja) 空気圧式材料搬送システムの方法及び装置
JP2011506231A (ja) 空気圧式材料搬送システムの方法及び装置
JP2011507778A (ja) 空気圧式材料搬送システムの方法及び装置
TW201105462A (en) Blasting chamber
KR101856155B1 (ko) 철도차량용 급사설비
JP6967182B2 (ja) 流れのある管内を走行し且つ該流れから動力を得るタービンクローラ
KR101099660B1 (ko) 연마재 이송관을 구비하는 진공 블라스팅 장치의 연마재 이송방법
KR102094527B1 (ko) 소형 드라이아이스 세척기
JP2001200699A (ja) フレッシュ混練材料吹付けシステム
JP2001210661A (ja) 樹脂モールド部のバリ取り装置
CN208275818U (zh) 用于清洁制冷压缩机阀板密封面的装置
RU2312759C2 (ru) Устройство для беспылевой очистки поверхности
JP2513915B2 (ja) ブラスト加工における帯電防止方法および装置
JP5640533B2 (ja) ガスブロー装置
JP5067697B2 (ja) プラスチック吹付耐火物のリバウンド材回収装置およびその回収方法
KR200456188Y1 (ko) 연마제 저장 및 분사장치
JP6279690B1 (ja) 流体の空気輸送方法
JPS6299079A (ja) ブラスト方法およびこれに用いるブラスト装置
JP3075625B2 (ja) 管内面の負圧吸引ブラスト方法とその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7007087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150