JP5208405B2 - 基板の処理方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、基板の処理方法と、その基板の処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムに関する。
例えば半導体集積回路などの多層配線構造の形成プロセスでは、例えばウェハ上の金属配線間に絶縁膜を形成する処理が行われる。この絶縁膜の形成処理には、例えばウェハ上に液状の絶縁膜材料を塗布し、ウェハを回転させ、絶縁膜材料をウェハ表面に拡散させ、その後硬化させる塗布法が広く用いられている。この塗布法により、絶縁膜としてSOG(Spin On Glass)膜やSOD(Spin On Dielectric)膜が形成される。この塗布法によれば、同じく広く知られているCVD(Chemical Vapor Deposition)法に比べて平坦な膜を容易に形成できる。
しかしながら、上述の塗布法であっても、下地パターンの段差の深さや疎密により絶縁膜材料が凹みに入り込む量が異なるため、形成された絶縁膜の表面に凹凸ができることがある。このように絶縁膜の表面に凹凸ができると、例えばフォトリソグラフィー工程の露光時に、フォーカスが上層のレジスト膜において部分的に合わず、レジストパターンの線幅や絶縁膜のエッチング幅が不均一になる。またエッチング工程時には、絶縁膜の厚い部分と薄い部分でエッチング溝の深さが異なる事態が発生する。その結果、例えば絶縁膜の溝に埋設される金属配線の長さや太さが不揃いになり、ウェハ面内の配線の電気抵抗が不均一になる。このように絶縁膜の表面に凹凸ができると、多層配線構造の形成プロセスにおいて様々な不具合が生じる。
そこで絶縁膜が塗布され硬化された後に、絶縁膜を平坦化するCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理が行われている。CMP処理は、CMP装置において、シリカ粒を含んだ液状のスラリー(研磨液)を供給しながら、ウェハ表面に研磨パッドを接触させて研磨することにより行われるものである(特許文献1参照)。
特開2004−106084号公報
しかしながら上述のCMP装置は、ウェハよりも2倍以上大きい研磨パッドを用いているため、非常に大型で消費電力も大きい。また高価なスラリーを大量に使用するので、ランニングコストが高い。さらにウェハ上にスラリーが残ると、多層配線を汚染したり、疵を付ける恐れがあるため、スラリーを洗い落とすための洗浄装置による洗浄工程が別途必要になり、処理工程が複雑化する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、上述のCMP処理を行わずに、ウェハなどの基板上の絶縁膜を平坦化することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、基板に多層配線構造を形成するにあたり、金属配線間に平坦な絶縁膜を形成するための基板の処理方法であって、基板に絶縁膜の塗布液を塗布し、塗布膜を形成する塗布工程と、次いで前記基板を加熱して、前記塗布液の溶剤を供給しても溶解しない状態になるように前記塗布膜を途中まで硬化する中間硬化工程と、前記途中まで硬化された塗布膜の表面に接触体を押し当てて、当該接触体を塗布膜の表面に沿って移動させて、塗布膜を平坦化する平坦化工程と、その後、塗布膜を硬化する硬化工程と、を有し、前記平坦化工程においては、前記基板を回転させながら前記塗布液の溶剤を供給することで、前記接触体と塗布膜との間に発生する摩擦熱を除去しつつ塗布膜の残渣を洗い落とすことを特徴とする。
本発明によれば、塗布膜を硬化させる前に、塗布膜を平坦化できるので、従来のようにCMP処理を行う必要がない。したがって、低コストで塗布膜を平坦化できる。また、スラリーを用いないので、スラリーを除去するための洗浄工程を行う必要がない。
前記平坦化工程では、前記接触体が基板の中心部に位置しているときより、基板の周辺部に位置しているときの方が、溶剤の供給量を多くしてもよい。
前記平坦化工程においては、前記接触体が基板の中心位置から、基板の縁部が接触体に接触する周縁部位置まで移動させるようにしてもよい。
前記平坦化工程においては、前記接触体は基板の中心部と端部との間を往復移動させ、接触体による平坦化を終了する際には塗布膜の表面に接触体を押し当てたまま、接触体を基板の外側まで移動させて接触体を基板から離脱させるようにしてもよい。
前記平坦化工程において、平坦化の後に基板表面を洗浄する洗浄工程を有し、この洗浄工程においては、基板を回転させながら塗布液の溶剤を基板の中心に吐出し、その後基板中心に窒素ガスまたは不活性ガスを吹き付けて基板中心部の液膜を除去してもよい。
前記平坦化工程と前記硬化工程の間に、前記平坦化工程で形成された平坦面上に、前記塗布工程における塗布膜よりも薄い塗布膜を形成する塗布膜形成工程を有し、前記薄い塗布膜は、前記硬化工程後に、エッチングにより除去されるようにしてもよい。
前記薄い塗布膜が形成された基板を加熱してもよい。
前記平坦化工程では、最終的に形成される目標平坦面上に薄い塗布膜が残るように、塗布膜が平坦化され、前記薄い塗布膜は、前記硬化工程後に、エッチングにより除去されてもよい。
以上の基板の処理方法は、前記平坦化工程の終了した基板を加熱する加熱工程を有していてもよい。
前記加熱工程よりも高い温度で基板を加熱する高温加熱工程、又は基板に紫外線を照射する紫外線照射工程の少なくともいずれかを、前記加熱工程の後に行うようにしてもよい。
前記平坦化工程では、スポンジ状の接触体により塗布膜が平坦化されてもよい。
前記塗布工程は、素子分離溝の形成された下地上に絶縁材料を塗布する工程であってもよい。
前記塗布工程は、電子素子の形成された下地上に絶縁材料を塗布する工程であってもよい。
前記塗布工程は、金属配線の形成された下地上に絶縁材料を塗布する工程であってもよい。
別の観点による本発明は、前記した基板の処理方法を基板処理装置によって実行させるために、当該基板処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムである。
本発明によれば、CMP処理を行わずに塗布膜を平坦化できるので、コストの低減が図られる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板の処理方法が実施される基板処理システム1の構成の概略を示す平面図であり、図2は、基板処理システム1の正面図であり、図3は、基板処理システム1の背面図である。
基板処理システム1は、図1に示すように例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から基板処理システム1に対して搬入出したり、カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と、一連の基板処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段配置してなる処理ステーション3と、この処理ステーション3に隣接して設けられたバッチ式の加熱炉4との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には、カセット載置台10が設けられ、当該カセット載置台10は、複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション2には、搬送路11上をX方向に向かって移動可能なウェハ搬送体12が設けられている。ウェハ搬送体12は、カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、X方向に配列された各カセットC内のウェハWに対して選択的にアクセスできる。
ウェハ搬送体12は、Z軸周りのθ方向に回転可能であり、後述する処理ステーション3側の第3の処理装置群G3に属するエクステンション装置32に対してもアクセスできる。
処理ステーション3には、その中心部に主搬送装置13が設けられており、この主搬送装置13の周辺には、各種処理装置が多段に配置されて処理装置群が構成されている。この基板処理システム1には、4つの処理装置群G1、G2、G3、G4が配置されており、第1及び第2の処理装置群G1、G2は、基板処理システム1の正面側に配置され、第3の処理装置群G3は、カセットステーション2に隣接して配置され、第4の処理装置群G4は、インターフェイスステーション5に隣接して配置されている。さらにオプションとして破線で示した第5の処理装置群G5を背面側に別途配置可能となっている。主搬送装置13は、これらの処理装置群G1〜G5内に配置されている後述する各種処理装置に対してウェハWを搬送できる。
第1の処理装置群G1には、例えば図2に示すようにウェハWに、SOG膜材料又はSOD膜材料などの絶縁材料を塗布し、塗布絶縁膜を形成する塗布処理装置17と、塗布絶縁膜を平坦化する平坦化装置18とが下から順に2段に配置されている。第2の処理装置群G2も同様に、塗布処理装置19と、平坦化装置20とが下から順に2段に積み重ねられている。この塗布処理装置19は、例えば処理容器内にスピンチャックなどのウェハを載置して回転する回転載置台と、ウェハに対して塗布液を吐出するノズルとを備えている。
第3の処理装置群G3には、例えば図3に示すようにウェハWを冷却処理する冷却処理装置30、31、ウェハWを待機させるエクステンション装置32、ウェハWを加熱処理する加熱処理装置33、34、35等が下から順に例えば6段に重ねられている。
第4の処理装置群G4には、例えば冷却処理装置40、41、エクステンション装置42、加熱処理装置43、44、45等が下から順に例えば6段に積み重ねられている。
インターフェイスステーション5には、例えば図1に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路50上を移動するウェハ搬送体51が設けられている。また、インターフェイスステーション5の加熱炉4側には、複数のウェハボート52をX方向に並べて配置できる載置台53が設けられている。ウェハボート52は、複数のウェハWを垂直方向に多段に配列して保持できるものである。ウェハ搬送体51は、上下方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、処理ステーション3と載置台53上のウェハボート52との間でウェハWを搬送できる。加熱炉4は、インターフェイスステーション5からウェハボート52を収容して、複数のウェハWを同時に高温で加熱できる。
次に、上述の平坦化装置18、20の構成について説明する。図4は、平坦化装置18の構成の概略を示す縦断面の説明図であり、図5は、平坦化装置18の横断面の説明図である。
平坦化装置18は、例えば内部を閉鎖可能なケーシング70を有している。ケーシング70内の中央部には、ウェハWを保持して回転させるスピンチャック71を備えている。スピンチャック71は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWをスピンチャック71上に吸着保持できる。
スピンチャック71は、例えばモータなどを備えたチャック駆動機構72により、所定の速度に回転できる。また、チャック駆動機構72には、シリンダなどの昇降駆動源が設けられており、スピンチャック71は上下動可能である。
スピンチャック71の周囲には、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するカップ73が設けられている。カップ73の下面には、回収した液体を排出する排出管74と、カップ73内の雰囲気を排気する排気管75が接続されている。排気管75は、ポンプなどの負圧発生装置76に接続されており、カップ73内の雰囲気を強制的に排気できる。
図5に示すようにカップ73のX方向負方向(図5の下方向)側には、Y方向(図5の左右方向)に沿って延伸するレール80が形成されている。レール80は、例えばカップ73のY方向負方向(図5の左方向)側の外方からY方向正方向(図5の右方向)側の外方まで形成されている。レール80には、例えば二本のアーム81、82が取り付けられている。
第1のアーム81には、接触体としてのブラシ83が支持されている。ブラシ83は、図6に示すように略円柱状に形成され、下面が平坦に形成されている。ブラシ83は、例えばウレタン製で、柔軟性のあるスポンジ状に形成されている。第1のアーム81は、図5に示すノズル駆動部84により、レール80上を移動自在であり、ブラシ83を、カップ73のY方向正方向側の外方に設置された待機部85からカップ73内まで移動させ、ウェハWの表面上を水平方向に移動させることができる。また、ノズル駆動部84によって第1のアーム81は、昇降自在であり、ブラシ83を昇降させ、ブラシ83をウェハWの表面に所定の圧力で押し当てることができる。
第2のアーム82には、溶剤供給ノズル90が支持されている。第2のアーム82は、例えばノズル駆動部91によってレール80上を移動自在であり、溶剤供給ノズル90を、カップ73のY方向負方向側の外方に設けられた待機部92からカップ73内のウェハW上に移動させることができる。また、ノズル駆動部91によって、第2のアーム82は、昇降自在であり、溶剤供給ノズル90の高さも調節できる。
溶剤供給ノズル90には、図4に示すように溶剤供給源93に連通する供給管94が接続されている。本実施の形態においては、例えば溶剤供給源93には、絶縁材料の溶剤、例えばSOG膜材料の溶剤、例えばジブチルエーテル(DBE)、又はSOD膜材料の溶剤、例えばγ―ブチルラクトン、又はシクロヘキサノンが貯留される。
カップ73内のスピンチャック71上には、溶剤を吐出するサブノズル100が設けられている。サブノズル100は、例えば図5に示すようにアーム101により固定され、スピンチャック71上のウェハWの中心からずれた位置、例えばウェハ半径の中間付近に向けられている。サブノズル100は、図4に示すように供給管102によって溶剤供給源103に連通している。溶剤供給源103には、上記溶剤供給源93と同じ絶縁材料の溶剤、例えばSOG膜材料の溶剤又はSOD膜材料の溶剤が貯留される。
ケーシング70の天井面の中央部には、給気口110が形成されている。
なお、平坦化装置20の構成は、上述の平坦化装置18と同様であるので、説明を省略する。
以上のように構成された基板処理システム1におけるウェハ処理の制御は、例えば図1に示すようにカセットステーション2に設けられた制御部105によって行われている。制御部105は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部を有している。そのプログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送体などの駆動系の動作を制御して、後述する所定のレシピのウェハ処理を実行するプログラムPが格納されている。なお、このプログラムPは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から制御部105にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1で行われるウェハ処理のプロセスについて説明する。図7は、このウェハ処理の主な処理フローを示す。
先ず、ウェハ搬送体12によって、カセット載置台10上のカセットCからウェハWが取り出され、第3の処理装置群G3のエクステンション装置32を介して冷却処理装置30に搬送される。冷却処理装置30に搬送されたウェハWは、所定温度に温度調節され、その後主搬送装置13によって塗布処理装置17に搬送される。
塗布処理装置17では、例えば回転されたウェハWの中心部に液状の絶縁材料が滴下され、ウェハWの表面の全体に絶縁材料が拡散されて、ウェハWの表面層に塗布絶縁膜が形成される(図7の塗布工程S1)。このとき、図8に示すようにウェハWの表面を微視的に見ると、塗布絶縁膜Aの表面は、下地パターンBの凹凸の比較的凹部の面積が少ない部分では盛り上がり、下地パターンBの比較的凹部の面積が多い部分では下がる。このように塗布絶縁膜Aの表面には、下地パターンBの凹凸に対応した凹凸が形成される。
塗布処理装置17で塗布絶縁膜Aが形成されたウェハWは、例えば加熱処理装置33に搬送される。加熱処理装置33において、ウェハWは、加熱され、塗布絶縁膜Aが途中まで硬化される(図7の中間硬化工程S2)。この中間硬化処理では、後述する次の平坦化工程において、塗布絶縁膜Aをブラシ83によって削ることができ、なおかつ溶剤の供給によっても塗布絶縁膜Aが溶解しない程度に、塗布絶縁膜Aが硬化される。例えばウェハWは、150℃程度の温度で、100〜250秒程度加熱される。この加熱により、塗布絶縁膜Aは、溶剤の一部が揮発され、半乾き状態となる。
次にウェハWは、冷却処理装置31に搬送され、所定の温度に冷却され、その後平坦化装置18に搬送される。
平坦化装置18に搬送されたウェハWは、先ず図4に示すようにスピンチャック71に吸着保持される。続いて図6に示すようにブラシ83と溶剤供給ノズル90がウェハWの中心の上方まで移動する。その後、ウェハWが回転され、溶剤供給ノズル90からウェハWの中心付近に溶剤が吐出される。また、サブノズル100からウェハWの半径上の中間程度の位置に溶剤が吐出される。その状態で、図9(a)に示すようにブラシ83が下降し、ウェハWの表面層の塗布絶縁膜Aに所定の圧力で押し当てられる。これにより、表面から所定の深さの塗布絶縁膜Aが擦り取られる。例えば図9(a)のように下地パターンBの溝に絶縁材料を埋め込み、その溝からはみ出した塗布絶縁膜Aを除去する場合には、下地パターンBの凹凸の上面までの深さの塗布絶縁膜Aがブラシ83により除去される。その後、ブラシ83は、図9(b)に示すようにウェハWのY方向の径方向に水平移動し、塗布絶縁膜Aが水平に削り取られる。その後、ブラシ83は、図9(c)に示すようにウェハWの外方まで移動され、ウェハ表面全面において塗布絶縁膜Aが平坦化される(図7の平坦化工程S3)。
ブラシ83がウェハWの外方まで到達すると、ブラシ83がウェハW上から退避する。そして例えばウェハWの回転が維持された状態で、溶剤供給ノズル90が溶剤を吐出しながらウェハWの中心上方から外方まで移動して、一定時間、例えば30秒間、ウェハWの洗浄が行われる。その後溶剤の吐出が停止され、回転によるウェハWの振り切り乾燥が行われる。その後ウェハWの回転が停止されて、一連の平坦化処理が終了する。
平坦化処理の終了したウェハWは、平坦化装置18から例えばエクステンション装置42に搬送され、エクステンション装置42からインターフェイスステーション5に搬送される。その後ウェハWは、ウェハボート52に収容され、ウェハボート52に所定枚数のウェハWが収容された時点で、ウェハボート52毎加熱炉4に搬送される。加熱炉4では、ウェハWは、高温度、高湿度雰囲気で、例えば400℃以上で加熱され、塗布絶縁膜Aが硬化される(図7の硬化工程S4)。なお、SOG膜の場合、この硬化工程において、SOG膜の結合反応が行われる。
硬化処理の終了したウェハWは、例えばインターフェイスステーション5を通じて処理ステーション3に戻され、処理ステーション3からカセットステーション2に戻されて、ウェハ搬送体12によってカセットCに戻される。
以上の実施の形態によれば、ウェハWに塗布絶縁膜Aを形成した後に、塗布絶縁膜Aを途中まで硬化させ、その後、塗布絶縁膜Aにブラシ83を押し当て、そのブラシ83をウェハ表面に沿って移動させることにより塗布絶縁膜Aを平坦化した。そして、塗布絶縁膜Aを平坦化した後に、ウェハWを高温で加熱して塗布絶縁膜Aを硬化した。このように、塗布絶縁膜Aを固める前の柔らかい状態のときに、塗布絶縁膜Aを平坦にするので、従来のように硬化後にCMP処理を行わなくても、塗布絶縁膜Aを適正に平坦化できる。この結果、塗布絶縁膜Aを平坦化する一連の処理を低コストで行うことができる。また、大型のCMP装置が不要になり、その分省スペース化が図られる。さらに、スラリーを用いないので、そのスラリーを流すための洗浄装置による洗浄工程が必要ない。
平坦化工程において、ウェハWに溶剤を供給しながら、ブラシ83によって塗布絶縁膜Aを平坦化したので、塗布絶縁膜Aとブラ83との間に発生する摩擦熱を除去しつつ、塗布絶縁膜Aの残渣を洗い落とすことができる。
中間硬化工程において、塗布絶縁膜Aを適正な硬さまで硬化させたので、平坦化工程の際に、ブラシ83によって適正に塗布絶縁膜Aを削り取ることができ、また、溶剤を供給しても塗布絶縁膜Aが溶解することもない。
以上の実施の形態では、平坦化処理の終了したウェハWを直接加熱炉4に搬送し硬化処理していたが、図10に示すように平坦化工程S3の後であって、硬化工程S4の前に、ウェハWを低温度で加熱するようにしてもよい(低温加熱工程S5)。この場合、例えば平坦化装置18で平坦化処理の終了したウェハWが例えば加熱処理装置43に搬送され、加熱される。このときの加熱温度は、硬化処理の温度よりも低い、例えば150℃程度に設定される。この加熱により、平坦化処理時にウェハWに供給された溶剤が蒸発され除去される。その後、ウェハWは、例えば冷却処理装置41に搬送され、一旦冷却された後、加熱炉4に搬送され、硬化処理される。
また、前記低温加熱工程S5と硬化工程S4との間に、図11に示すようにウェハWに紫外線を照射してもよい(紫外線照射工程S6)。この場合、例えば図12に示すように処理ステーション3の第4の処理装置群G4にUV照射装置110が設けられる。このUV照射装置110は、例えばウェハを載置する載置台と、載置台上のウェハに対して紫外線を照射する紫外線ランプを備えている。そして、平坦化処理の終了したウェハWは、UV照射装置110に搬送され、ウェハWの表面に紫外線が照射される。この紫外線の照射により、平坦化処理の際にブラシ83との接触により付着した有機物が除去される。この後、ウェハWは、処理ステーション3のいずれかの冷却処理装置に搬送され、温度調節された後、加熱炉4に搬送され、硬化処理される。この例によれば、ウェハWの多層配線構造に不純物が混入することが防止される。
なお、上記例において、紫外線照射工程S6の代わりに、図13に示すようにウェハWを高温度で加熱してもよい(高温加熱工程S7)。この場合、平坦化処理の終了したウェハWが、処理ステーション3のいずれかの加熱処理装置に搬送されて、加熱される。このときの加熱温度は、例えば上述の低温加熱の温度よりも高い350℃程度に設定される。加熱された後は、冷却処理装置において冷却される。こうすることによっても、ウェハの表面に付着した有機膜を除去することができる。
ところで、以上の実施の形態のようにブラシ83で塗布絶縁膜Aを除去した場合、ブラシ83の表面粗さや硬さの影響を受けて、下地パターンの凹凸に応じて塗布絶縁膜Aの表面に僅かな凹凸が残る場合がある。また、平坦化処理後の硬化処理により、塗布絶縁膜Aが収縮し、塗布絶縁膜Aの表面に僅かな凹凸が残る場合もある。かかる場合、例えば図14に示すように下地パターンBの溝T内の塗布絶縁膜Aの上面が下に凸に凹む。これを改善するために、例えば平坦化処理を行う際に、予め最終的な目標平坦面の上に薄い塗布絶縁膜が残るように、塗布絶縁膜Aを削るようにしてもよい。この場合、例えばブラシ83の塗布絶縁膜Aに対する押し付け圧力の制御、或いはブラシ83の上下方向の位置制御を行い、塗布絶縁膜Aの削り深さを変えるにより、図15(a)に示すように下地パターンBの上面上に薄い塗布絶縁膜A1が残される。この薄い塗布絶縁膜A1は、例えば100〜500nm程度の厚みに設定される。その後、薄い塗布絶縁膜A1のある状態で硬化処理が行われ、図15(b)に示すように塗布絶縁膜A全体が硬化される。その後、ウェハWは、エッチング装置120(図1の点線に示す)に搬送され、図15(c)に示すように薄い塗布絶縁膜A1が膜厚方向に等方にエッチングされ、除去される。この例によれば、薄い塗布絶縁膜A1を残しておくことにより、平坦化時のブラシ83の影響や硬化時の収縮の影響を抑えて、最終的に形成される塗布絶縁膜Aの平坦性を向上できる。
前記実施の形態では、目標平坦面の上に薄い塗布絶縁膜A1が残るように平坦化処理を行っていたが、上記実施の形態のように一旦平坦化処理により目標平坦面まで塗布絶縁膜Aを削り、その後再度塗布処理を行って薄い塗布絶縁膜A1を形成してもよい(図16に示す塗布膜形成工程S8)。この場合、例えば平坦化処理の終了したウェハWが再度塗布処理装置18に搬送され、図17に示すようにウェハW上に薄い塗布絶縁膜A1が塗布される。薄い塗布絶縁膜A1が形成されたウェハWは、加熱処理装置に搬送され、加熱され乾燥される。その後、ウェハWは、冷却処理装置に冷却され、その後、加熱炉4に搬送されて硬化処理される。この場合においても、最終的により平坦な塗布絶縁膜Aを形成できる。
なお、上記2回目の塗布工程である塗布膜形成工程S8は、上述の低温加熱工程S5、紫外線照射工程S6又は高温加熱工程S7と組み合わせて行われる場合、これらの工程の後に行われる。
ここで、以上の実施の形態に記載したウェハ処理のプロセスが適用される多層配線構造の例を説明する。
例えば、上述のウェハ処理のプロセスは、図18に示すように隣り合うトランジスタ130、130間に塗布絶縁膜としての素子分離(STI:Shallow Trench Isolation)膜131を形成する際に適用してもよい。この場合、下地パターンBには、素子分離溝Tが形成されており、その下地パターンB上に、素子分離膜131となるSOG膜が形成される。この場合、素子分離膜131を形成する際に、トランジスタ130のソースSとドレインDの上面がCMP処理のスラリーなどにより擦られることがないので、トランジスタ130の劣化を防止できる。また、ソースSとドレインDの上面と同一上面を有する平坦なSOG膜を形成できるので、絶縁性の極めて高い素子分離膜131を形成できる。なお、図18中のGは、ゲート電極を表している。
また、上述のウェハ処理のプロセスは、電子素子上に絶縁膜を形成する際に適用してもよい。この場合、例えば図19に示すように下地パターンBには、例えば電子素子であるトランジスタ140が形成されており、その下地パターンB上に、塗布絶縁膜となるSOD膜141が形成される。この場合、CMP処理を行った場合のように下地のトランジスタ140に強い応力がかからないので、例えばトランジスタ140の劣化や破損を防止できる。
さらに、上述のウェハ処理のプロセスは、金属配線上に層間絶縁膜を形成する際に適用してもよい。この場合、例えば図20に示すように下地パターンBには、例えば金属配線であるアルミニウム配線150が形成されており、その下地パターンB上に、層間絶縁膜となるSOD膜151が形成される。この場合も、アルミニウム配線150に負荷がかからないので、配線断線やコンタクト不良を防止できる。
平坦化装置18において、ブラシ83をウェハWの中心からウェハWの端部に移動させて、ウェハWの表面を平坦化する際、その間ウエハWに供給する溶剤の量は変化させることが好ましい。すなわち、ブラシ83がウェハWの中心付近に位置している場合と、ウェハWの端部に位置している場合とでは、同じ供給量では、ウェハWの端部の方が単位面積当たりの溶剤供給量が、ウェハWの中心よりも少ない。そうすると、ブラシ83を押し付けて平坦化処理する際、ウェハWの端部と中心とでは、平坦化に差が生ずるおそれがある。したがって、ブラシ83をウェハWの中心からウェハWの端部に移動させるに伴って、溶剤の供給量を制御してこれを増加させることが好ましい。発明者らの知見によれば、図21に示したように、ウェハWの端部から中心に向かって半径の1/3の領域(図中の斜線で示した領域)では、それ以外の領域(中心側の領域)の約2倍の量の溶剤を供給することが好ましい。これによって処理の均一化がさらに向上する。
平坦化工程において、ブラシ83をウェハWの端部に移動させる場合、図22に示したように、ウェハWの縁部がブラシ83に接触する周縁部位置までブラシ83を移動することが好ましい。これによって、ウェハWの縁部にあるパーティクルやその他の汚染物を除去することができる。
平坦化工程において、ウェハWを回転させながらブラシ83をウェハWの塗布膜の表面に押し当てて移動させる場合、図23に示したように、ウェハWの中心部と端部との間を往復移動させるようにしてもよい。また平坦化処理を終了する際には、ウェハWの表面にブラシ83を押し当てたまま、ブラシ83をウェハWの外側まで移動させて、ブラシ83をウェハWから離脱させることが好ましい。このようにしてブラシ83をウェハWから離脱させることで、平坦化する際に削り取られた塗布膜の残渣をそのままウェハWの外方に追い出すことができ、ウェハW上に残置されることを防止することができる。仮にウェハWの中心付近でブラシ83を上昇させてウェハWから離脱させると、塗布膜の残渣がそのままウェハW上に残ってしまう。
なお先に述べたように、平坦化が終わった後に、ウェハWを回転させた状態で溶剤を吐出しながら、溶剤供給ノズル90をウェハWの中心上方から外方まで移動させてウェハWを洗浄するようにしたが、かかる場合、図24に示した複合ノズル201を用いて、不活性ガスの供給を伴った洗浄処理を実行するようにしてもよい。
複合ノズル201は、溶剤供給ノズル202と、不活性ガス、例えば窒素ガスの吹き付けノズル203とを併設した構造を有している。そして図24に示したように、まずウェハWを回転させた状態で溶剤供給ノズル202をウェハWの中心上方に位置させて、ウェハWに向けて溶剤を吐出させる。そしてその後図25に示したように、吹き付けノズル203をウェハWの中心上方に位置させて、ウェハWに向けて窒素ガスを吹き付ける。
そうすると、図26に示したように、吹き付けられた窒素ガスによってウェハW中心の溶剤の液膜204が完全に除去され、その後のスピン乾燥を好適に実施することができる。ウェハWを回転させてスピン乾燥を実施する場合、往々にしてウェハWの中心の液膜を完全に振り切ることができないおそれがあるが、このように不活性ガスの供給を伴った処理によれば、ウェハW上の液膜を中心部分も含めてウェハW上から完全に除去する事ができ、好適な洗浄、乾燥処理を実現することができる。
図27に示したように、ブラシ83は、例えば第1のアーム81に設けられたモータ210によって、回転駆動されるようにしてもよい。
さらにこのようにブラシ83を回転可能にした場合、ブラシ83が待機部85で待機している間に、ブラシ83の接触面である下面を効果的に洗浄することができる。図27はかかる場合の具体的構成の一例を示しており、ブラシ83が挿入される洗浄槽211が待機部85に形成されている。この洗浄槽211の下方には、例えばメッシュや多孔板などからなる、多数の孔が形成された洗浄プレート212が水平に設けられている。洗浄槽211には、供給路213を通じて、洗浄液、例えば溶剤が供給される。洗浄槽211の底部には、排液路214が接続され、排液路214の開閉はバルブ215によってなされる。
この図27に示した例によれば、ブラシ83を洗浄プレート212に押し付けて、ブラシ83を回転させることにより、ブラシ83の接触面である下面を効果的に洗浄することができる。これによってブラシ83が待機部85で待機している間に、ブラシ83の接触面をリフレッシュすることができる。したがって、常にブラシ83の接触面が好適な状態、例えば下面に適度の凹凸が存在する状態で、平坦化処理を実行することができる。
なお既に述べたように、平坦化工程においては、溶剤供給ノズル90によってウェハWの中心付近に溶剤を供給するようにしていたが、ウェハWの中心に対して溶剤を供給するようにしてもよい。かかる場合、図28に示したように、ブラシ83の中心に溶剤を供給する溶剤供給路221をブラシ83内に設ければ、平坦化処理の際にウェハWの中心への溶剤の供給が実行できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、以上の実施の形態では、絶縁膜を形成し、平坦化するものであったが、絶縁膜以外の塗布膜を形成し平坦化する場合にも、本発明は適用できる。また、本発明は、上述した多層配線構造以外の多層配線構造を形成するウェハ処理にも適用できる。また、本発明における塗布工程の塗布方法は、ウェハを回転させた状態で塗布するスピンコート法に限られず、塗布液を吐出したノズルとウェハとを相対的に移動させながら塗布するスキャンコート法であってもよい。また、本発明は、ウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの基板処理にも適用できる。
本発明は、CMP技術を用いずに塗布膜を平坦化する際に有用である。
基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の基板処理システムの正面図である。 図1の基板処理システムの背面図である。 平坦化装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 平坦化装置の構成の概略を示す横断面の説明図である。 平坦化処理時のウェハ上の様子を示す説明図である。 ウェハ処理のフロー図である。 下地パターン上に塗布絶縁膜を形成した状態を示すウェハの縦断面の説明図である。 (a)は、ブラシをウェハの中央に押し当てた状態を示す縦断面の説明図である。(b)は、ブラシを水平方向に移動させた状態を示す縦断面の説明図である。(c)は、ブラシがウェハの外方まで到達した状態を示す縦断面の説明図である。 低温加熱工程を備えたウェハ処理のフロー図である。 紫外線照射工程を備えたウェハ処理のフロー図である。 UV照射装置を備えた基板処理システムの背面図である。 高温加熱工程を備えたウェハ処理のフロー図である。 塗布絶縁膜の表面の凹凸の状態を示すウェハの縦断面の説明図である。 (a)は、薄い塗布絶縁膜を残して平坦化した状態を示すウェハの縦断面の説明図である。(b)は、塗布絶縁膜を硬化させた状態を示すウェハの縦断面の説明図である。(c)は、薄い塗布絶縁膜をエッチングさせた状態を示すウェハの縦断面の説明図である。 塗布膜形成工程を備えたウェハ処理のフロー図である。 薄い塗布絶縁膜を形成した状態を示すウェハの縦断面の説明図である。 下地パターンに素子分離溝が形成された多層配線構造を示す縦断面の説明図である。 下地パターンにトランジスタが形成された多層配線構造を示す縦断面の説明図である。 下地パターンにアルミニウム配線が形成された多層配線構造を示す縦断面の説明図である。 平坦化工程における溶剤の供給制御を説明するためのウェハの平面説明図である。 ブラシをウェハの端部まで移動させた状態を示す側面図である。 ブラシをウェハの中心と端部との間を往復移動させた後にブラシをウェハから離脱させる状態を示す側面図である。 複合ノズルによる溶剤吐出の状態を示す側面図である。 複合ノズルによる窒素ガス吹き付けの状態を示す側面図である。 窒素ガスによってウェハ中心の液膜が除去される様子を示す側面図である。 待機部に設けた洗浄槽内でブラシを洗浄している様子を示す側面断面図である。 中心に溶剤供給路を有するブラシの断面図である。
符号の説明
1 基板処理システム
4 加熱炉
18 平坦化装置
83 ブラシ
A 塗布絶縁膜
B 下地パターン
W ウェハ

Claims (15)

  1. 基板に多層配線構造を形成するにあたり、金属配線間に平坦な絶縁膜を形成するための基板の処理方法であって、
    基板に絶縁膜の塗布液を塗布し、塗布膜を形成する塗布工程と、
    次いで前記基板を加熱して、前記塗布液の溶剤を供給しても溶解しない状態になるように前記塗布膜を途中まで硬化する中間硬化工程と、
    前記途中まで硬化された塗布膜の表面に接触体を押し当てて、当該接触体を塗布膜の表面に沿って移動させて、塗布膜を平坦化する平坦化工程と、
    その後、塗布膜を硬化する硬化工程と、を有し、
    前記平坦化工程においては、前記基板を回転させながら前記塗布液の溶剤を供給することで、前記接触体と塗布膜との間に発生する摩擦熱を除去しつつ塗布膜の残渣を洗い落とすことを特徴とする、基板の処理方法。
  2. 前記平坦化工程においては、前記接触体が基板の中心部に位置しているときより、基板の周辺部に位置しているときの方が、溶剤の供給量が多いことを特徴とする、請求項に記載の基板の処理方法。
  3. 前記平坦化工程においては、前記接触体が基板の中心位置から、基板の縁部が接触体に接触する周縁部位置まで移動することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の基板の処理方法。
  4. 前記平坦化工程においては、前記接触体は基板の中心部と端部との間を往復移動させ、
    接触体による平坦化を終了する際には塗布膜の表面に接触体を押し当てたまま、接触体を基板の外側まで移動させて接触体を基板から離脱させることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の基板の処理方法。
  5. 前記平坦化工程においては、平坦化の後に、基板表面を洗浄する洗浄工程を有し、
    この洗浄工程においては、基板を回転させながら塗布液の溶剤を基板の中心に吐出し、その後基板中心に窒素ガスまたは不活性ガスを吹き付けて基板中心部の液膜を除去する工程を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の基板の処理方法。
  6. 前記平坦化工程と前記硬化工程の間に、前記平坦化工程で形成された平坦面上に、前記塗布工程における塗布膜よりも薄い塗布膜を形成する塗布膜形成工程を有し、
    前記薄い塗布膜は、前記硬化工程後に、エッチングによって除去されることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の基板の処理方法。
  7. 前記薄い塗布膜が形成された基板を加熱することを特徴とする、請求項に記載の基板の処理方法。
  8. 前記平坦化工程では、最終的に形成される目標平坦面上に薄い塗布膜が残るように、塗布膜が平坦化され、
    前記薄い塗布膜は、前記硬化工程後に、エッチングにより除去されることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の基板の処理方法。
  9. 前記平坦化工程の終了した基板を加熱する加熱工程を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の基板の処理方法。
  10. 前記加熱工程よりも高い温度で基板を加熱する高温加熱工程、又は基板に紫外線を照射する紫外線照射工程の少なくともいずれかを、前記加熱工程の後に行うことを特徴とする、請求項に記載の基板の処理方法。
  11. 前記平坦化工程では、スポンジ状の接触体により塗布膜が平坦化されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の基板の処理方法。
  12. 前記塗布工程は、素子分離溝の形成された下地上に絶縁材料を塗布する工程であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の基板の処理方法。
  13. 前記塗布工程は、電子素子の形成された下地上に絶縁材料を塗布する工程であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の基板の処理方法。
  14. 前記塗布工程は、金属配線の形成された下地上に絶縁材料を塗布する工程であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の基板の処理方法。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の基板の処理方法を基板処理装置によって実行させるために、当該基板処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラム。
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