JP2006086411A - 基板処理装置 - Google Patents

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Akio Hashizume
彰夫 橋詰
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Abstract

【課題】 洗浄後にシリル化処理を行ってドライプロセスによるダメージを回復させることにより、低誘電率被膜の特性を回復させることができる。
【解決手段】 洗浄ユニット23で洗浄処理を行った後、シリル化ユニット33でシリル化材料を基板Wに供給してシリル化処理を行うので、洗浄により清浄化されてダメージ部分が露出した被膜がシリル化され、その被膜の誘電率を元の状態に戻すことができる。したがって、ダメージ部分をエッチングして除去する等の余分な処理を行うことなく、低誘電率被膜の特性を回復させることができる。また、洗浄ユニット23による洗浄処理に続けてシリル化ユニット33によるシリル化処理に移ることにより、洗浄により露出した部分が酸化する等の悪影響を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に基板と称する)等の基板に対して処理を行う基板処理装置に係り、特に、ドライプロセスにより低誘電率被膜にダメージを受けた基板を処理する技術に関する。
近年、半導体分野においては集積度が急激に高くなっており、その一手法として多層化ということも行われている。そのためには層間絶縁が必要不可欠であるが、多層化に伴う寄生容量に起因して動作速度等の低下を抑制するために、被膜には低誘電率材料が用いられるのが一般的である。なお、ここでいう低誘電率とは、酸化膜SiO2よりも比誘電率(k)が低いことである。
具体的には、低誘電率材料によって基板の表面に被膜を形成し、その上に所定パターンのマスクを形成した後にドライエッチングを行い、マスクをアッシングで剥離する等の処理を繰り返して多層化を進めてゆく。このときドライエッチング及びアッシングでは、基板に反応生成物が付着するので、それを除去するための洗浄を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−208577号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、反応生成物を除去することができるものの、被膜の表面には被膜の誘電率が高くなるというダメージが残る。そこで、従来は、エッチングを過剰に行うオーバエッチにより、被膜のうちダメージを受けた部分を除去する必要がある。したがって、デザインルールを緩くする必要があって、多層化による高集積化の妨げとなっている。または、ダメージに対する処置を何ら行わず、ダメージがあっても許容される動作速度内での設計を行う必要があり、多層化の設計における自由度が低いという問題がある。
また、低誘電率材料で多層化を図っていない場合であっても、低誘電率被膜を用いている場合があるが、この場合には誘電率が劣化したまま使用する必要が生じるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、洗浄後にシリル化処理を行ってドライプロセスによるダメージを回復させることにより、低誘電率被膜の特性を回復させることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、低誘電率被膜が被着されている基板をドライプロセスにより処理し、低誘電率被膜にダメージを受けた基板を処理する基板処理装置において、前記基板上に生成された反応生成物を除去する洗浄ユニットと、前記洗浄ユニットで処理された基板に対して、前記低誘電率被膜の誘電率を回復させるシリル化材料を供給手段から供給してシリル化処理を行うシリル化ユニットと、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、ドライプロセスによりダメージを受けた被膜を有する基板に対して、洗浄ユニットで洗浄処理を行った後、シリル化ユニットの供給手段からシリル化材料を供給してシリル化処理を行う。すると、洗浄により清浄化されてダメージ部分が露出した被膜がシリル化され、その被膜の誘電率を元の状態に戻すことができる。したがって、ダメージ部分をエッチングして除去する等の余分な処理を行うことなく、低誘電率被膜の特性を回復させることができる。また、洗浄ユニットによる洗浄処理に続けてシリル化ユニットによるシリル化処理に移ることにより、洗浄により露出した部分が酸化する等の悪影響を防止できる。
本発明において、供給手段は、SiOCを含むの低誘電率材料を供給することが好ましく(請求項2)、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)を含む低誘電率材料を供給することが好ましい(請求項3)。これらをシリル化材料として供給することにより、ダメージを受けた被膜の誘電率を回復させることができる。
また、本発明において、シリル化ユニットは、基板を収容するためのチャンバー内を減圧する減圧手段と、基板を加熱する加熱手段とをさらに備え、前記供給手段からシリル化材料を供給する際には、前記加熱手段で基板を加熱し、前記減圧手段で減圧を行うことことが好ましい(請求項4)。加熱手段で加熱するとともに減圧手段で減圧した環境下で基板を処理することにより、シリル化材料を被膜の細かいパターン部分にまで浸透させることができるとともに、シリル化の反応を早めることができる。
また、本発明において、シリル化ユニットは、チャンバー内に不活性ガスを供給するガス供給手段をさらに備えていることが好ましい(請求項5)。不活性ガスでチャンバー内の気体をパージした状態でシリル化処理を行うことにより、例えば、被膜下で露出している配線材料や基板が酸化する等の悪影響を防止できる。
また、本発明において、シリル化ユニットは、基板を冷却する冷却手段をさらに備えていることが好ましい(請求項5)。反応を早めるために加熱手段で基板を加熱した後、基板を搬出する前に基板を冷却することで、次の処理に短時間の内に搬送できる。
なお、本明細書は、次のような「基板処理方法」に係る発明も開示している。
(1)低誘電率被膜が被着されている基板をドライプロセスで処理した後、低誘電率被膜にダメージを受けた基板を処理する基板処理方法において、
基板上に生成された反応生成物を洗浄ユニットで除去する過程と、
前記過程に続いて、低誘電率被膜の誘電率を回復させるシリル化材料を供給してシリル化ユニットでシリル化処理を行う過程と、
を同一装置内において実施することを特徴とする基板処理方法。
前記(1)に記載の発明によれば、洗浄ユニットにおける洗浄の後、続いてシリル化ユニットでシリル化処理を行うと、洗浄により清浄化されてダメージ部分が露出した被膜がシリル化され、その被膜の誘電率を元の状態に戻すことができる。したがって、ダメージ部分をエッチングして除去する等の余分な処理を行うことなく、低誘電率被膜の特性を回復させることができる。また、続けてシリル化処理に移ることにより、洗浄により露出した部分が酸化する等の悪影響を防止できる。
(2)前記(1)に記載の基板処理方法において、前記シリル化材料として、SiOCを含むの低誘電率材料を供給することを特徴とする。これをシリル化材料として供給することにより、ダメージを受けた被膜の誘電率を回復させることができる。
前記(2)に記載の発明によれば、前記シリル化材料として、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)を含む低誘電率材料を供給することを特徴とする基板処理方法。
本発明に係る基板処理装置によれば、洗浄ユニットで洗浄処理を行った後、シリル化ユニットの供給手段からシリル化材料を供給してシリル化処理を行うと、洗浄により清浄化されてダメージ部分が露出した被膜がシリル化され、その被膜の誘電率を元の状態に戻すことができる。したがって、ダメージ部分をエッチングして除去する等の余分な処理を行うことなく、低誘電率被膜の特性を回復させることができる。また、洗浄ユニットによる洗浄処理に続けてシリル化ユニットによるシリル化処理に移ることにより、洗浄により露出した部分が酸化する等の悪影響を防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。
この基板処理装置は、図1の左側からインデクサユニット1と、第1ユニット部3と、中継部5と、第2ユニット部7とを備えている。インデクサユニット1は、基板Wを複数枚収容したカセットCを載置する搬入部9と、第1ユニット部3及び第2ユニット部7で処理が施された基板Wを収容するカセットCを載置する搬出部11とを備えた載置台13を備えている。載置台13の右側には、カセットCとの間で基板Wを受け渡すための搬入出機構15が設けられている。この搬入出機構15は、載置台13に載置されたカセットCに沿って移動自在に構成された搬入出ロボット17と、第1ユニット部3との間で基板Wを受け渡すための中継台19とを備えている。
なお、本装置は、主としてドライプロセスを行った基板Wを対象にして処理を行うものであり、その基板WがカセットCに収納されて載置台13の搬入部9に載置される。
第1ユニット部3は、基板Wを搬送するための搬送部21と、この搬送部21を挟んで2個ずつ対向して配置された合計4個の洗浄ユニット23とを備えている。搬送部21は、搬入出機構15の中継台19との間で基板Wを受け渡すとともに、各洗浄ユニット23との間で基板Wを受け渡す搬送ロボット25を備えている。この搬送ロボット25は、並設されている洗浄ユニット23に沿って直線的に移動可能であり、基板Wを当接支持する、平面視Cの字状の支持部27を備えている。また、支持部27は、鉛直軸周りに回転可能であり、各洗浄ユニット23に対してアクセス可能になっている。
第1ユニット部3の第2ユニット部7側に配設されている中継部5は、中継台29を備えている。この中継台29は、第1ユニット部3と第2ユニット部7との間で基板Wを搬送する際に、受け渡しのために一時的に基板Wが載置される。
第2ユニット部7は、基板Wを搬送するための搬送部31と、この搬送部31を挟んで2個ずつ対向配置された計4個のシリル化ユニット33とを備えている。搬送部31は、中継台29との間で基板Wを受け渡すとともに、各シリル化ユニット33との間で基板を受け渡す搬送ロボット35を備えている。搬送ロボット35は、並設されているシリル化ユニット33に沿って直線的に移動可能であり、基板Wを当接支持する、平面視Cの字状の支持部37を備えている。また、支持部37は、鉛直軸周りに回転可能であり、各シリル化ユニット33に対してアクセス可能になっている。
次いで、図2を参照して洗浄ユニット23について説明する。なお、図2は、洗浄ユニットの概略構成を示す縦断面図である。
洗浄ユニット23は、チャンバー39の内部に、基板Wを水平姿勢で支持するスピンチャック41と、このスピンチャック41の周囲を囲うカップ43と、スピンチャック41の上方で除去液を供給するノズル45と、同様に純水を供給するノズル47とを備えている。スピンチャック41は、スピンモータ49の回転軸に連結されており、鉛直軸周りに回転駆動される。
ノズル45は、スピンチャック41の上方にあたる供給位置と、カップ43の側方に外れた待機位置とにわたり移動可能に構成されている。このノズル45には、除去液供給源51に連通接続された配管53が接続されており、配管53に設けられた開閉弁55によって供給が制御される。また、ノズル47は、同様の供給位置と待機位置とにわたって移動可能である。ノズル47には、純水供給源57に連通接続されている配管59が連通されている。ノズル47からの供給は、配管59に配設された開閉弁61によって制御される。
なお、除去液供給源51は、基板Wをドライプロセスにより処理した際に基板Wに生じた反応生成物を除去するための除去液が貯留されている。なお、ドライプロセスとしては、基板Wのレジストマスクを灰化するアッシングや、ドライエッチングなどが例示される。これらのドライプロセスを施すと、レジストや薄膜に起因する反応生成物としてポリマーが生じる。このポリマーを溶解除去するのが除去液であり、例えば、有機物を除去する有機物除去液や、反応生成物を除去する反応生成物除去液、詳細にはポリマー除去液である。除去液は、薄膜に対して有機物を選択的に除去する液であり、具体的には有機アルカリ液を含む液体、有機アミンを含む液体、フッ化アンモン系物質を含む液体、無機酸を含む液体が使用できる。
このように構成されている洗浄ユニット23による処理は、例えば、次のようにして行われる。
まず、チャンバー39の図示しないシャッターを開放し、搬送ロボット25で基板Wを搬入してスピンチャック41に載置する。そして基板Wをスピンチャック41に固定した後、スピンモータ49を回転させるとともにノズル45を処理位置に移動させる。次いで、スピンモータ49が所定の回転数に到達すると、開閉弁55を開放して除去液を基板Wの表面に供給する。この供給を所定時間行った後、開閉弁55を閉止し、ノズル45を待機位置に戻す。そして、ノズル47を供給位置に移動した後、開閉弁61を開放して所定時間だけ純水を供給し、基板Wに付着している除去液を洗い流す。その後、開閉弁61を閉止して純水供給を停止し、ノズル47を待機位置に戻すとともに、スピンモータ49の回転数を高速回転に切り換えて純水を振り切って基板Wを乾燥させる。そして、チャンバー39から基板Wを搬出する。
次いで、図3を参照してシリル化ユニット33について説明する。なお、図3は、シリル化ユニットの概略構成を示す縦断面図である。
このシリル化ユニット33は、チャンバー63と、チャンバー63の側面に形成されている搬入出口65を開閉するシャッター67と、チャンバー63の下部に配備されている載置プレート69とを備えている。チャンバー63の上部には、滞留部71の下部に拡散板73を備えた上方供給部75が配備されている。上方供給部75には上部に供給口77が形成されており、ここには配管79が連通接続されている。配管79は、三方弁81を介して配管83,85が連通されている。配管83は、窒素ガス供給源87に連通され、配管85は、シリル化材料供給源89に連通されている。窒素ガスの供給は開閉弁91で制御され、シリル化材料の供給は開閉弁93で制御される。
なお、上方供給部75が本発明における供給手段及びガス供給手段に相当する。
載置プレート69は、平面視で正三角形の頂点に対応する各位置に当接ピン95を備え、環状部材97とともに一体的に昇降する。また、載置プレート69は、本発明の加熱手段に相当する加熱ヒータ99を内蔵しており、上面に載置された基板Wを加熱する。図3における載置プレート69の左側にあたる搬入出口65側には、第1排気口101が配設され、図3における載置プレート69の右側には、第2排気口103が配設されている。これらには、それぞれ図示しない排気ポンプが接続されている。
載置プレート69を挟んで搬入出口65の反対側には、奥側供給部105が配設されている。奥側供給部105は、チャンバー63を仕切るように取り付けられたフィルタ106と、このフィルタ106によって形成されている空間107と、この空間107に窒素ガスを供給する供給口109とを備えている。供給口109には、開閉弁111が取り付けられ、窒素ガス供給源113に連通された配管115が連津接続されている。
チャンバー63の上部であって滞留部71の外周部には、滞留部71を囲うように冷却管117が配設されている。本発明の冷却手段に相当する冷却管117には、図示しない冷却液供給源から冷却液が供給されて、滞留部71に滞留している窒素ガスを所定の温度に冷却してから基板Wに対して供給するようになっている。
なお、シリル化材料は、基板Wに被着されている低誘電率被膜の成分に応じて選択すればよい。例えば、SiOCを含む低誘電率材料やHMDSを含む低誘電率材料が挙げられる。
ドライプロセスにより誘電率の劣化というダメージが加わった被膜に対して、低誘電率材料(例えば、SiOCを含む低誘電率材料やHMDSを含む低誘電率材料)を供給すると、被膜のダメージを受けている表面部分において誘電率の劣化が回復する。これは、ダメージを受けた部分において、有機化合物上の活性な水素が3換シリル基(SiR3)で置換されるシリル化が生じ、被膜の誘電率が回復するためと考えられる。
次に、図4から図8を参照して、上述した基板処理装置による基板Wの処理について説明する。図4は、基板の一部断面を模式的に示した図であり、(a)はドライプロセス時を、(b)はドライプロセス後を、(c)は洗浄処理後を、(d)はシリル化処理後を示す。また、図5〜図8は、シリル化処理における装置の状態を示した模式図であり、図9は、シリル化処理のタイムチャートである。
この例で説明する基板Wは、図4(a)に示すように、下層に銅配線121を備え、その上部に、ストッパー膜123と、低誘電率被膜125と、低誘電率被膜127と、レジストマスク129とを順に被着され、所定パターンが形成されたレジストマスク129を介してエッチングされているものとする。
この基板Wを図4(a)に示すようにドライプロセスでアッシングすると、図4(b)に示すように、レジストマスク129が灰化除去される一方で、ストッパー膜123と、低誘電率被膜125と、低誘電率被膜127とは、その表面に反応生成物131が生じる。
このような状態の基板WをカセットCに収納し、載置台13の搬入部9に載置する。処理開始をオペレータが指示すると、インデクサユニット1から基板Wが搬出され、第1ユニット部3のいずれかの洗浄ユニット23に基板Wが搬入される。そして、上述したように、スピンチャック41に基板Wを固定した状態で回転させ、ノズル45から除去液を供給して、反応生成物131の除去を行う。その後の状態を示したのが図4(c)である。
洗浄ユニット23により、基板Wの各膜123,125,127に生じていた反応生成物131は除去される(図4(c))。しかし、反応生成物131が完全に除去されても、各膜123,125,127には、ダメージ133が残る。このダメージ133の存在により、各例誘電率被膜125,127は誘電率が高くなった状態となる。
洗浄ユニット23による処理が終わった後、搬送ロボット25により基板Wを搬出し、中継台29を経由して、搬送ロボット35により基板Wをいずれかのシリル化ユニット33に搬入する。
まず、図5に示すように、シャッター67を移動して、チャンバー63の搬入出口65を開放する。このとき、開閉弁111を開放するとともに、第1排気口101から排気を行う。これにより、開放された搬入出口65からチャンバー63内に外気が侵入することを防止できる。次いで、図6に示すように、当接ピン95を上昇させ、搬送ロボット35の支持部37から基板Wを受け取った後、搬送ロボット35の支持部37をチャンバー63内から退出させる。そして、開閉弁111を閉止するとともに、三方弁81を開閉弁91側に切り換えてから開閉弁91を開放する。また、第1排気口101及び第2排気口103から排気を行う。さらに、当接ピン95を下降させて、基板Wを載置プレート69の上面に載置する。この排気により、図9に示すように、チャンバー63内の圧力は、大気圧P0から、これよりも低い圧力P2に向かって下がってゆく。なお、この時間に相当する時点t0〜t1までは、例えば、30[sec]程度であり、圧力P2は、例えば、20[kPa]程度である。
次に、圧力P2に到達した時点t1において、開閉弁91を閉止するとともに、三方弁15を開放弁93側に切り換えてから開閉弁93を開放する。これにより、図7に示すように供給口77からシリル化材料が供給され、上方供給部75より基板Wに向けてシリル化材料が供給される。なお、第1排気口101及び第2排気口103からの排気は弱くしておく。また、このとき、載置プレート69に内蔵されている加熱ヒータ69で基板Wを加熱するのが好ましい。加熱温度は、例えば、120〜140℃程度である。これにより、減圧と加熱の作用により、低誘電率被膜125,127の細かいパターン部分にまでシリル化材料を浸透させることができる(図4(d))。
上記の状態をt1時点からt2時点までのT1時間(例えば、20[sec]程度)にわたって維持する。すると、圧力がP2からP1(例えば、90[kPa]程度)にまで上昇する。
t2時点では、開閉弁93を閉止して三方弁15を開閉弁91側に切り換えてから、開閉弁91を開放するとともに、当接ピン95を上昇させる(図8)。また、同時に冷却管117に冷却液を流通させる。これにより基板Wには、上方供給部75から温度調節された窒素ガスが供給されることになる。この状態を、t3時点まで維持する。t2時点からt3時点までは、例えば、120[sec]程度である。基板Wの温度が100℃以下、好ましくは室温程度まで冷却されると、第1排気口101及び第2排気口103からの排気を強めてチャンバー63内の圧力を低下させ(t3時点からt4時点)、これを一定時間維持し(t4時点からt5時点)、その後第1排気口101及び第2排気口103からの排気を弱めて、大気圧P0にまでチャンバー63内の圧力を戻す(t5時点からt7時点)。チャンバー63内の圧力が大気圧に戻った後、シャッター67を移動して搬送ロボット35により基板Wを搬出する。
上述したように、洗浄処理に続いてシリル化処理を終えた基板Wは、中継台29を経由して搬出部11のカセットCに収納される。
本実施例装置によると、洗浄ユニット23で洗浄処理を行った後、シリル化ユニット33でシリル化材料を基板Wに供給してシリル化処理を行うので、洗浄により清浄化されてダメージ部分が露出した被膜がシリル化され、図4(d)に示すようにその被膜の誘電率を元の状態に戻すことができる。したがって、ダメージ部分をエッチングして除去する等の余分な処理を行うことなく、低誘電率被膜の特性を回復させることができる。その結果、多層化を行う基板Wでは、その設計自由度を高めることができる。また、洗浄ユニット23による洗浄処理に続けてシリル化ユニット33によるシリル化処理に移ることにより、洗浄により露出した部分が酸化する等の悪影響を防止できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、減圧した雰囲気中で基板を加熱してシリル化処理を行っているが、減圧せず非加熱でシリル化処理を施すようにしてもよい。これによりシリル化ユニット33の構成を簡易化することができる。また、減圧だけ行ったり、非減圧で加熱だけ行ったりしてシリル化を行うようにしてもよい。
(2)上記の構成では、チャンバー63内に不活性ガスとして窒素ガスを供給しているが、基板の酸化等を防止する気体であればこれ以外の不活性ガスを供給するようにしてもよい。
(3)上述した実施例では、シリル化処理に続けて基板を冷却することにより、次の処理に短時間の内に搬送できるようにしているが、この構成は必須ではなく省略してもよい。これにより装置構成を簡単化できる。また、冷却する場合であっても、上記構成に限定されるものではなく、例えば、載置プレート自体を冷却して基板Wを冷却するようにしてもよい。
(4)上記実施例装置では、洗浄ユニット23とシリル化ユニット33とを並設しているが、高さ方向に積層配置してもよい。
(5)上述した実施例における洗浄ユニット23にシリル化材料供給ノズルを設け、洗浄後に同一ユニット内でシリル化処理まで行うように構成してもよい。
実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 洗浄ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 シリル化ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 基板の一部断面を模式的に示した図であり、(a)はドライプロセス時を、(b)はドライプロセス後を、(c)は洗浄処理後を、(d)はシリル化処理後を示す。 シリル化処理における装置の状態を示した模式図である。 シリル化処理における装置の状態を示した模式図である。 シリル化処理における装置の状態を示した模式図である。 シリル化処理における装置の状態を示した模式図である。 シリル化処理のタイムチャートである。
符号の説明
W … 基板
17 … 搬送ロボット
23 … 洗浄ユニット
33 … シリル化ユニット
63 … チャンバー
75 … 上方供給部
99 … 加熱ヒータ
101 … 第1排気口
103 … 第2排気口
117 … 冷却管
121 … 銅配線
123 … ストッパー膜
125,127 … 低誘電率被膜
129 … レジストマスク
131 … 反応生成物
133 … ダメージ

Claims (6)

  1. 低誘電率被膜が被着されている基板をドライプロセスにより処理し、低誘電率被膜にダメージを受けた基板を処理する基板処理装置において、
    前記基板上に生成された反応生成物を除去する洗浄ユニットと、
    前記洗浄ユニットで処理された基板に対して、前記低誘電率被膜の誘電率を回復させるシリル化材料を供給手段から供給してシリル化処理を行うシリル化ユニットと、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記供給手段は、SiOCを含むの低誘電率材料を供給することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記供給手段は、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)を含む低誘電率材料を供給することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記シリル化ユニットは、基板を収容するためのチャンバー内を減圧する減圧手段と、基板を加熱する加熱手段とをさらに備え、
    前記供給手段からシリル化材料を供給する際には、前記加熱手段で基板を加熱し、前記減圧手段で減圧を行うことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記シリル化ユニットは、チャンバー内に不活性ガスを供給するガス供給手段をさらに備えていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項4または5に記載の基板処理装置において、
    前記シリル化ユニットは、基板を冷却する冷却手段をさらに備えていることを特徴とする基板処理装置。

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