JP2003297788A - 液処理装置および液処理方法 - Google Patents

液処理装置および液処理方法

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JP2003297788A
JP2003297788A JP2002096384A JP2002096384A JP2003297788A JP 2003297788 A JP2003297788 A JP 2003297788A JP 2002096384 A JP2002096384 A JP 2002096384A JP 2002096384 A JP2002096384 A JP 2002096384A JP 2003297788 A JP2003297788 A JP 2003297788A
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liquid
substrate
wafer
discharge nozzle
holding
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JP2002096384A
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Takehiko Orii
武彦 折居
Masahiro Mukoyama
正浩 向山
Hiromitsu Nanba
宏光 難波
Masaru Amai
勝 天井
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の温度制御、特に、処理液の温度低下
を防止して液処理を行うことができる液処理装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 半導体ウエハWに薬液等を供給して洗浄
処理を行う洗浄処理システム1に設けられた洗浄処理ユ
ニット(CLN)12は、ウエハWを保持するスピンチ
ャック46と、ウエハWに薬液等を供給する薬液ノズル
51aを具備し、薬液ノズル51aは、薬液供給システ
ム70から供給された温められた薬液等が内部を流れる
パイプ52と、パイプ52を囲繞する外筒部材53を有
する。外筒部材53を二重管構造とし、その内部に温調
水を流すことによってパイプ52を流れる薬液の温度低
下を防止する。これにより、薬液供給システム70で調
整された温度の薬液がウエハWに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやL
CD基板等の各種基板に対して洗浄等の液処理を施す液
処理装置および液処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスの製造プロセス
においては半導体ウエハ(ウエハ)を所定の薬液や純水
等の洗浄液によって洗浄し、ウエハからウエハに付着し
たパーティクル、有機汚染物、金属不純物等のコンタミ
ネーション、エッチング処理後のポリマー等を除去する
洗浄システムが使用されている。
【0003】このような洗浄システムに備えられるウエ
ハ洗浄装置としては、ウエハを略水平姿勢でスピンチャ
ックに保持し、ウエハを静止させた状態または回転させ
た状態で洗浄液をウエハの表裏面に供給して液処理を行
い、その後にウエハを回転させながら乾燥ガスをウエハ
に噴射して乾燥処理を行う枚葉式のウエハ洗浄装置が知
られている。
【0004】ウエハ洗浄装置において、洗浄液のウエハ
への供給は一定の長さを有し回動または並進自在に設け
られた洗浄液吐出ノズルを用いて行われている。洗浄液
としては、ウエハの洗浄品質を高めるために、近年は所
定温度に温められた薬液が用いられるようになってきて
おり、薬液処理後のウエハからのこのような薬液の除去
には、所定温度に温められた純水を用いることが好まし
い場合がある。
【0005】また、スピンチャックの外周には洗浄液の
飛散を防止するためのカップが設けられている。このカ
ップの上側はスピンチャックにウエハを受け渡しするた
めに開口部が設けられており、その上方からフィルター
を通した清浄な空気がカップ内に向けて供給されるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は洗浄液
吐出ノズルへ供給された温められた薬液が洗浄液吐出ノ
ズルに届く前に冷却されてしまい、このためにウエハへ
所定温度に保持された薬液を供給することができなかっ
た。このような薬液処理では薬液の性能が十分に発揮さ
れず、ウエハの洗浄品質向上が妨げられていた。また、
スピンチャックの上部が開口しているウエハ洗浄装置に
よる洗浄処理が終了した後には、ウエハに多くのウォー
ターマークが発生する問題があり、このウォーターマー
クの発生を防止して、ウエハの品質を高めることが強く
要望されている。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、処理液の温度制御、特に、処理液の温度低
下を防止して液処理を行うことができる液処理装置を提
供することを目的とする。また本発明は、基板における
ウォーターマークの発生を抑制した液処理装置と液処理
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、基板に処理液を供給して液処理を行う液処理装置
であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に
保持された基板に処理液を供給する処理液吐出ノズル
と、前記保持手段を囲繞するカップと、前記保持手段お
よび前記カップを収容するチャンバと、を具備し、前記
処理液吐出ノズルは、処理液の供給源から供給された処
理液が内部を流れ、その先端部から前記保持手段に保持
された基板に前記処理液を吐出するパイプ部材と、前記
パイプ部材を囲繞する外筒部材と、を有し、前記外筒部
材は二重管構造を有し、その内部に所定の温度に調整さ
れた液体を流すことによって前記パイプ部材を流れる処
理液が温度制御されることを特徴とする液処理装置、が
提供される。
【0009】このような液処理装置では、処理液の温度
低下が外筒部材を流れる液体によって抑制されるため
に、所定の温度に保持された処理液を基板に供給するこ
とが可能となり、これによって処理液の特性が引き出さ
れて基板の液処理品質を高めることが可能となる。ま
た、基板をチャンバ内で処理する場合には、チャンバへ
の処理液吐出ノズルの取り付け部分を密閉構造とするこ
とによって、チャンバの密閉度を高めることができる。
【0010】本発明の第2の観点によれば、基板に対し
て液処理とその液処理に伴う乾燥処理を行う液処理装置
であって、基板を略水平姿勢で保持する保持手段と、前
記保持手段を回転させる回転手段と、前記保持手段を密
閉雰囲気に保持可能なチャンバと、前記保持手段に保持
された基板に処理液を吐出する処理液吐出ノズルと、前
記保持手段に保持された基板の表面にその先端部から基
板乾燥用のガスを噴射するガス吐出ノズルと、を具備
し、前記チャンバによって形成された密閉空間内で前記
保持手段に保持された基板を回転させながら、少なくと
も前記ガス吐出ノズルの先端部を前記基板の略中心と周
縁との間で移動させつつ前記ガス吐出ノズルからガスを
前記基板に噴射することにより前記基板の乾燥が行われ
ることを特徴とする液処理装置、が提供される。
【0011】本発明の第3の観点によれば、基板に対し
て液処理とその液処理に伴う乾燥処理を行う液処理装置
であって、基板を略水平姿勢で保持する保持手段と、前
記保持手段を回転させる回転手段と、前記保持手段を密
閉雰囲気に保持可能なチャンバと、前記保持手段に保持
された基板にその先端部から処理液とガスを吐出する吐
出ノズルと、前記保持手段に保持された基板への処理液
の吐出が終了した後に、前記吐出ノズルにガスを供給す
ることによって前記吐出ノズルの内部に残留する処理液
を吐出除去し、続いて前記吐出ノズルから前記基板を乾
燥させるためのガスが噴射されるように前記吐出ノズル
の動作を制御する吐出ノズル制御機構と、を具備し、前
記チャンバによって形成された密閉空間内で前記保持手
段に保持された基板を回転させながら、少なくとも前記
吐出ノズルの先端部を前記基板の略中心と周縁との間で
移動させつつ前記吐出ノズルからガスを前記基板に噴射
することにより前記基板の乾燥が行われることを特徴と
する液処理装置、が提供される。
【0012】本発明の第4の観点によれば、基板に対し
て液処理とその液処理に伴う乾燥処理を行う液処理方法
であって、基板を略水平に保持する工程と、前記基板に
所定の処理液を供給して液処理を行う工程と、前記基板
を窒素雰囲気に保持された密閉空間内に保持して、前記
基板を回転させながら前記基板に基板乾燥用のガスを噴
射して前記基板を乾燥する工程と、を有することを特徴
とする液処理方法、が提供される。
【0013】これら第2から第4の観点に係る液処理装
置および液処理方法によれば、液処理後に、窒素ガス等
の不活性ガス雰囲気に保持された密閉空間内で基板を回
転させながら基板に乾燥ガスを噴射することによって、
基板にウォーターマークが発生することが抑制され、基
板の品質が高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態で
は、本発明を、ウエハの搬入から洗浄/乾燥処理、搬出
を一貫して行う洗浄処理システムに備えられ、ウエハの
表裏面を同時に洗浄処理することができる洗浄処理ユニ
ットに適用した場合について説明する。
【0015】図1は洗浄処理システム1の概略構造を示
す平面図であり、図2はその側面図である。洗浄処理シ
ステム1は、ウエハWに洗浄処理および洗浄処理後の熱
的処理を施す洗浄処理部2と、洗浄処理部2に対してウ
エハWを搬入出する搬入出部3から構成されている。搬
入出部3は、複数枚、例えば25枚のウエハWを略水平
姿勢で鉛直方向に所定の間隔で収容可能なフープ(FO
UP;front openingunified pod)Fを載置するための
載置台6が設けられたイン・アウトポート4と、載置台
6に載置されたフープFと洗浄処理部2との間でウエハ
Wの受け渡しを行うウエハ搬送装置7が備えられたウエ
ハ搬送部5から構成されている。
【0016】フープFにおいて、ウエハWはフープFの
1側面を通して搬入出され、この側面には開閉可能な蓋
体が設けられている。またフープFの内壁には、ウエハ
Wを所定間隔で保持するための棚板が設けられており、
ウエハWを収容する25カ所のスロットが形成されてい
る。ウエハWは表面(半導体デバイスを形成する面をい
うものとする)が上面(ウエハWを水平に保持した場合
に上側となっている面をいうものとする)となっている
状態で各スロットに1枚ずつ収容される。
【0017】イン・アウトポート4の載置台6上には、
例えば、3個のフープFをY方向に並べて所定位置に載
置することができるようになっている。フープFは蓋体
が設けられた側面をイン・アウトポート4とウエハ搬送
部5との境界壁8側に向けて載置される。境界壁8にお
いてフープFの載置場所に対応する位置には窓部9が形
成されており、窓部9のウエハ搬送部5側には窓部9を
開閉するシャッタ10が設けられている。
【0018】シャッタ10は、フープFに設けられた蓋
体をも開閉することができるようになっており、窓部9
の開閉と同時にフープFの蓋体を開閉する。フープFが
載置台6の所定位置に載置されていないときにはシャッ
タ10が動作しないように、シャッタ10にインターロ
ックを設けることが好ましい。窓部9を開口してフープ
Fのウエハ搬入出口とウエハ搬送部5とを連通させる
と、ウエハ搬送部5に設けられたウエハ搬送装置7のフ
ープFへのアクセスが可能となり、ウエハWの搬送を行
うことが可能な状態となる。なお、窓部9の上部には図
示しないウエハ検査装置が設けられており、フープF内
に収納されたウエハWの枚数と状態をスロット毎に検出
することができるようになっている。このようなウエハ
検査装置はシャッタ10に装着させることも可能であ
る。
【0019】ウエハ搬送部5に設けられたウエハ搬送装
置7はY方向に移動可能である。またウエハ搬送装置7
はウエハWを保持する搬送ピック11を有し、この搬送
ピック11はX方向にスライド自在であり、かつ、Z方
向に昇降可能であり、かつ、X−Y平面内(θ方向)で
回転自在となっている。これによりウエハ搬送装置7を
載置台6に載置された任意のフープFと対向する位置へ
移動させて、搬送ピック11を対向しているフープFの
任意の高さのスロットにアクセスさせることができる。
【0020】またウエハ搬送装置7を洗浄処理部2に設
けられた2台のウエハ受渡ユニット(TRS)16・1
7(ウエハ受渡ユニット(TRS)17の位置は後に示
す図3参照)と対向する位置に移動させて、搬送ピック
11をウエハ受渡ユニット(TRS)16・17にアク
セスさせることができる。つまり、ウエハ搬送装置7
は、フープFに対してウエハWの搬入出を行うととも
に、洗浄処理部2側から搬入出部3側へ、逆に搬入出部
3から洗浄処理部2側へウエハWを搬送する。
【0021】洗浄処理部2は、ウエハ搬送部5との間で
ウエハWの受け渡しを行うためにウエハWを一時的に載
置する2台のウエハ受渡ユニット(TRS)16・17
と、ウエハWの表面と裏面を同時に洗浄処理する4台の
洗浄処理ユニット(CLN)12・13・14・15
と、洗浄処理後のウエハWを加熱処理する3台のホット
プレートユニット(HP)19・20・21(ホットプ
レートユニット(HP)20・21の位置は後に示す図
3参照)と、加熱されたウエハWを冷却する冷却ユニッ
ト(COL)22(冷却ユニット(COL)22の位置
は後に示す図3参照)と、これら全てのユニットにアク
セス可能であり、これらのユニット間でウエハWの搬送
を行う主ウエハ搬送装置18と、を有している。
【0022】また、洗浄処理部2には、洗浄処理システ
ム1全体を稼働させるための電源である電源ユニット
(PU)23と、洗浄処理システム1を構成する各ユニ
ットおよび洗浄処理システム1全体の動作・制御を行う
機械制御ユニット(MCU)24と、洗浄処理ユニット
(CLN)12〜15に送液する所定の洗浄液を貯蔵す
る薬液貯蔵ユニット(CTU)25が設けられている。
電源ユニット(PU)23は図示しない主電源と接続さ
れる。洗浄処理部2の天井には、各ユニットおよび主ウ
エハ搬送装置18に清浄な空気をダウンフローするため
のフィルターファンユニット(FFU)26が設けられ
ている。
【0023】薬液貯蔵ユニット(CTU)25と電装ユ
ニット(PU)23と機械制御ユニット(MCU)24
を洗浄処理部2の外側に設置することによって、または
外部に引き出すことによって、この面(Y方向側面)か
らウエハ受渡ユニット(TRS)16・17、主ウエハ
搬送装置18、ホットプレートユニット(HP)19〜
21、冷却ユニット(COL)22のメンテナンスを容
易に行うことが可能となる。
【0024】図3はウエハ受渡ユニット(TRS)16
・17と、ウエハ受渡ユニット(TRS)16・17の
X方向に隣接する主ウエハ搬送装置18と、ホットプレ
ートユニット(HP)19〜21と、冷却ユニット(C
OL)22の概略配置を示す断面図である。ウエハ受渡
ユニット(TRS)16・17は上下2段に積み重ねら
れて配置されており、例えば、下段のウエハ受渡ユニッ
ト(TRS)17は、搬入出部3側から洗浄処理部2側
へ搬送するウエハWを載置するために用い、一方、上段
のウエハ受渡ユニット(TRS)16は、洗浄処理部2
側から搬入出部3側へ搬送するウエハWを載置するため
に用いることができる。
【0025】フィルターファンユニット(FFU)26
からのダウンフローの一部は、ウエハ受渡ユニット(T
RS)16・17と、その上部の空間を通ってウエハ搬
送部5に向けて流出する構造となっている。これによ
り、ウエハ搬送部5から洗浄処理部2へのパーティクル
等の侵入が防止され、洗浄処理部2の清浄度が保持され
るようになっている。
【0026】主ウエハ搬送装置18は、Z方向に延在す
る垂直壁27・28およびこれらの間の側面開口部29
を有する筒状支持体30と、その内側に筒状支持体30
に沿ってZ方向に昇降自在に設けられたウエハ搬送体3
1とを有している。筒状支持体30はモータ32の回転
駆動力によって回転可能となっており、それに伴ってウ
エハ搬送体31も一体的に回転されるようになってい
る。
【0027】ウエハ搬送体31は、搬送基台33と、搬
送基台33に沿って前後に移動可能な3本の搬送アーム
34・35・36とを備えており、搬送アーム34〜3
6は、筒状支持体30の側面開口部29を通過可能な大
きさを有している。これら搬送アーム34〜36は、搬
送基台33内に内蔵されたモータおよびベルト機構によ
ってそれぞれ独立して進退移動することが可能となって
いる。ウエハ搬送体31は、モータ37によってベルト
38を駆動させることにより昇降する。なお、符号39
は駆動プーリー、40は従動プーリーである。
【0028】ウエハWの強制冷却を行う冷却ユニット
(COL)22の上には、ホットプレートユニット(H
P)19〜21が3台積み重ねられて設けられている。
なお、ウエハ受渡ユニット(TRS)16・17の上部
の空間に、ホットプレートユニット(HP)19〜21
と冷却ユニット(COL)22を設けることも可能であ
る。この場合には、図1と図3に示されるホットプレー
トユニット(HP)19〜21および冷却ユニット(C
OL)22の位置をその他のユーティリティ空間として
利用することができる。
【0029】洗浄処理ユニット(CLN)12〜15
は、上下2段で各段に2台ずつ設けられている。洗浄処
理ユニット(CLN)12と洗浄処理ユニット(CL
N)14は、その境界をなしている壁面41に対してほ
ぼ対称な構造を有しており、このことは洗浄処理ユニッ
ト(CLN)13と洗浄処理ユニット(CLN)15に
ついても同様である。また洗浄処理ユニット(CLN)
12〜15は同等の構成(部材および機能)を備えてい
る。そこで、以下、洗浄処理ユニット(CLN)12を
例として 、その構造について詳細に以下に説明するこ
ととする。
【0030】図4は洗浄処理ユニット(CLN)12の
概略平面図であり、図5はその概略断面図である。洗浄
処理ユニット(CLN)12はハウジング42を有し、
ハウジング42の内部にはアウターチャンバ43が設け
られている。また、アウターチャンバ43の内部にはイ
ンナーカップ47が設けられ、インナーカップ47の内
部にはウエハWを保持するスピンチャック46と、スピ
ンチャック46に保持されたウエハWの裏面と所定間隔
で対向可能なアンダープレート48が設けられている。
【0031】ハウジング42には窓部44aが形成され
ており、この窓部44aは第1シャッタ44により開閉
自在となっている。図4および図5にはこの第1シャッ
タ44を駆動する機構は図示していない。搬送アーム3
4(または35、36)は洗浄処理ユニット(CLN)
12に対してこの窓部44aを通してウエハWを搬入出
し、窓部44aはウエハWの搬入出時以外は第1シャッ
タ44によって閉塞された状態に保持される。第1シャ
ッタ44はハウジング42の内部から窓部44aを開閉
するようになっている。これによりハウジング42の内
部が陽圧になった場合におけるハウジング42内の雰囲
気の外部への漏洩が抑制される。
【0032】ウエハWの洗浄処理はアウターチャンバ4
3の内部において行われる。アウターチャンバ43には
窓部45aが形成され、この窓部45aは図示しないシ
リンダ駆動機構等によって移動可能な第2シャッタ45
によって開閉自在となっている。搬送アーム34(また
は35、36)は、窓部44aおよび窓部45aを通し
てアウターチャンバ43内に進入/退出し、スピンチャ
ック46に対してウエハWの受け渡しを行う。窓部45
aはウエハWの受け渡し時以外は第2シャッタ45によ
って閉塞された状態に保持される。
【0033】第2シャッタ45はアウターチャンバ43
の内部から窓部45aを開閉するようになっているため
に、アウターチャンバ43内が陽圧になった場合にも、
アウターチャンバ43内部の雰囲気が外部に漏れ出ない
ようになっている。なお、第1シャッタ44と第2シャ
ッタ45とを共通の駆動機構によって駆動し、窓部44
aと窓部45aを同時に開閉するようにしてもよい。
【0034】アウターチャンバ43の上壁には、アウタ
ーチャンバ43内に窒素ガス(N)を供給するガス供
給口89が設けられている。このガス供給口89は、ア
ウターチャンバ43内にダウンフローを形成し、スピン
チャック46に保持されたウエハWに吐出された薬液が
蒸発してアウターチャンバ43内に充満することを防止
する。またこのようなダウンフローを形成することによ
って、ウエハWの表面にウォーターマークが生じ難くな
るという効果も得られる。なお、アウターチャンバ43
の底壁に排気・排液を行うドレイン85が設けられてい
る。
【0035】インナーカップ47は、上部にテーパー部
が形成され、底壁にドレイン88が形成された構造を有
している。インナーカップ47は、その上端がスピンチ
ャック46に保持されたウエハWよりも上方に位置し、
かつ、テーパー部がウエハWを囲繞する位置(図5にお
いて実線で示される位置、以下「処理位置」という)
と、その上端がスピンチャック46に保持されたウエハ
Wよりも下側の位置(図5において点線で示される位
置、以下「退避位置」という)との間で昇降自在となっ
ている。
【0036】インナーカップ47は、搬送アーム34
(または35、36)とスピンチャック46との間でウ
エハWの受け渡しが行われる際には搬送アーム34の進
入/退出を妨げないように退避位置に保持される。一
方、スピンチャック46に保持されたウエハWに洗浄処
理が施される際には処理位置に保持される。これにより
ウエハWに吐出された洗浄液の周囲への飛散が防止され
る。またウエハWの洗浄処理に用いられた洗浄液はドレ
イン88へと導かれる。ドレイン88には、図示しない
洗浄液回収ラインと排気ダクトが接続されており、イン
ナーカップ47内で発生するミスト等のアウターチャン
バ43内への拡散が防止され、また洗浄液が回収または
廃棄(排液)されるようになっている。
【0037】スピンチャック46は、回転プレート61
と、回転プレート61と接続された回転筒体62とを有
し、ウエハWを支持する支持ピン63とウエハWを保持
する保持ピン64が回転プレート61の周縁部に取り付
けられている。搬送アーム34(または35、36)と
スピンチャック46との間のウエハWの受け渡しは、こ
の支持ピン63を利用して行われる。支持ピン63は、
ウエハWを確実に支持する観点から、少なくとも3箇所
に設けることが好ましい。
【0038】保持ピン64は、搬送アーム34(または
35、36)とスピンチャック46との間でのウエハW
の受け渡しを妨げないように、図示しない押圧機構によ
って回転プレート61の下部に位置する部分を回転プレ
ート61側に押し当てることにより、保持ピン64の上
先端が回転プレート61の外側へ移動するように傾斜さ
せることができるようになっている。保持ピン64もウ
エハWを確実に保持する観点から、少なくとも3箇所に
設けることが好ましい。
【0039】回転筒体62の外周面にはベルト65が巻
回されており、ベルト65をモータ66によって周動さ
せることにより、回転筒体62および回転プレート61
を回転させて、保持ピン64に保持されたウエハWを回
転させることができるようになっている。保持ピン64
の重心の位置を調整することによって、ウエハWの回転
時に保持ピン64がウエハWを保持する力を調整するこ
とができる。例えば、保持ピン64の重心を回転プレー
ト61よりも下側に設けると、回転プレート61よりも
下側の部分に遠心力が掛かることによって、上先端部は
内側へ移動しようとするため、これによってウエハWを
保持する力が高められる。
【0040】アンダープレート48は回転プレート61
の中央部および回転筒体62内を貫挿して設けられたシ
ャフト67に接続されている。シャフト67は水平板6
8の上面に固定されており、この水平板68はシャフト
67と一体的にエアシリンダ等を有する昇降機構69に
より鉛直方向に昇降可能となっている。アンダープレー
ト48およびシャフト67には、薬液や純水などの洗浄
液や乾燥ガスをウエハWの裏面に向けて供給する下部洗
浄液供給路87が設けられている。
【0041】スピンチャック46と搬送アーム34(ま
たは35、36)との間でウエハWの受け渡しが行われ
る際には、アンダープレート48は搬送アーム34と衝
突しないように回転プレート61に近接する位置に降下
される。ウエハWの裏面に対して洗浄処理を行う際に
は、アンダープレート48は保持ピン64に保持された
ウエハWの裏面に近接する位置へ上昇され、ウエハWへ
洗浄液等を下部洗浄液供給路87を通して吐出する。な
お、アンダープレート48を所定高さに固定し、回転筒
体62を昇降させることによって、保持ピン64に保持
されたウエハWとアンダープレート48との間隔を洗浄
処理の進行に合わせて調整するようにしてもよい。
【0042】アウターチャンバ43の外部には、スピン
チャック46に保持されたウエハWの表面に薬液、純
水、窒素ガスを吐出するノズルアーム51の先端側の所
定部分を格納するアーム格納室50が設けられている。
ノズルアーム51は、薬液と純水と窒素ガスを吐出可能
な薬液ノズル51aと、ウエハWの表面にウエハW乾燥
用の窒素ガスのみを噴射可能な乾燥ノズル51bと、を
有している。
【0043】図6はノズルアーム51の正面図とノズル
アーム51へ薬液等を送液する薬液供給システム70の
概略構成を示す説明図であり、図7は薬液ノズル51a
の概略内部構造を示す断面図であり、図8はノズルアー
ム51の動作形態(移動形態)を示す側面図である。
【0044】薬液供給システム70は、薬液を温めるヒ
ータ71aが内部に設けられた薬液貯留タンク71と、
薬液貯留タンク71内の薬液を循環させる配管72およ
びポンプ73と、配管72内での薬液の温度低下を防止
するヒータ72aと、配管72内で薬液に含まれるパー
ティクル等をトラップするフィルタ72bと、配管72
を流れる薬液を薬液ノズル51aへの送液へと切り替え
るバルブ74aと、バルブ74aから薬液ノズル51a
へ薬液を送液する配管75と、配管75内を流れる薬液
の温度低下を防止するために配管75の周囲に設けられ
たヒータ75aとを有している。
【0045】薬液貯留タンク71には、複数の薬液また
は純水を供給することができるようになっており、必要
に応じて複数の薬液を混合したり、薬液を希釈すること
ができるようになっている。薬液貯留タンク71内の薬
液を循環させることによって、薬液貯留タンク71内で
薬液が攪拌され、薬液の温度均一性が高められる。
【0046】図6に示すように、薬液ノズル51aと乾
燥ノズル51bとは略水平方向において並列に連結され
た構造を有している。薬液ノズル51aへは、薬液、純
水、窒素ガスが供給されるようになっており、薬液ノズ
ル51aの基端側に設けられたバルブ74b・74c・
74dの開閉を切り替えることによって、薬液、純水、
窒素ガスのいずれかを吐出させることができるようにな
っている。一方、乾燥ノズル51bへは窒素ガスのみが
供給されるようになっている。
【0047】図7に示すように、薬液ノズル51aは、
内部に薬液供給システム70から供給された薬液等が流
れるパイプ52と、パイプ52の先端に取り付けられた
ノズルチップ52aと、パイプ52を囲繞して設けられ
た外筒部材53とを有している。外筒部材53はパイプ
52の基端から先端までをほぼカバーしている。外筒部
材53は二重管構造を有し、その内部に流体を流すこと
が可能となっている。
【0048】例えば、外筒部材53の内部に所定温度に
温められた温調水を流すことによって、パイプ52を流
れる薬液の温度低下を防止することができる。これによ
って、薬液の性能を最大限に引き出された処理が行わ
れ、ウエハWの品質が高められる。このような温調水は
循環させてもよいし、外筒部材53内に供給された後に
廃棄されるようにしてもよい。温調水の温度は、薬液の
温度に合わせて、適宜、変えることは容易である。ま
た、外筒部材53の周囲をさらにガラスウール等の保温
材が充填された管体内に保持することによって、その保
温性を高めることも好ましい。
【0049】ノズルアーム51は略筒状の保持部材54
に保持されている。保持部材54には3枚の板状部材5
4a・54b・54cが所定の間隔で保持部材54に取
り付けられている。アーム格納室50を形成する壁部5
0aは3重壁構造となっており、壁部50aには孔部8
6が設けられている。板状部材54a・54bは壁部5
0aに嵌合されて孔部86を閉塞し、板状部材54cは
壁部50aの内部から孔部86を閉塞している。板状部
材54a〜54cと壁部50aとの間はシール構造とな
っており、アーム格納室50内の雰囲気が外部へ漏れ難
くなっている。
【0050】アーム格納室50の外側において、板状部
材54aには略L字型のアーム55が取り付けられてお
り、このL字型アーム55は昇降機構56aに連結され
ている。この昇降機構56aを動作させてL字型アーム
55を昇降することによって、板状部材54aと保持部
材54を昇降させること、つまり保持部材54に保持さ
れたノズルアーム51を昇降させることができるように
なっている。
【0051】保持部材54には蛇腹状の伸縮部54dが
設けられており、アーム格納室50の外側において、ノ
ズルアーム51には、ノズルアーム51をその長手方向
に直線的にスライドさせるアームスライド機構56bが
設けられている。また、アーム格納室50を形成してい
るアウターチャンバ43の壁部分には窓部43aが設け
られており、この窓部43aは扉機構43bによって開
閉自在となっている。
【0052】窓部43aを開口し、昇降機構56aによ
りノズルアーム51の高さを調整した状態で、アームス
ライド機構56bを駆動することよって、ノズルアーム
51の先端側をアウターチャンバ43の内部に進入さ
せ、またはアウターチャンバ43の内部から退出させる
ことができる。
【0053】図8に実線で示されるように、伸縮部54
dが最も縮んだ状態では、ノズルアーム51の先端側は
アーム格納室50内に収容された状態となる。一方、伸
縮部54dが最も伸びた状態では、点線で示されるよう
に、ノズルチップ52aはウエハWの略中心に配置され
る。ノズルチップ52aがインナーカップ47内に配置
された状態で、昇降機構56aを動作させ、ノズルアー
ム51を降下させることによって、ノズルチップ52a
の先端とウエハWの距離を調整することができる。さら
に、この状態からノズルチップ52aがウエハWの略中
心と周縁との間で直線的にスライドするようにアームス
ライド機構56bを駆動させることができる。
【0054】図8に示すように、薬液ノズル51aから
ウエハWに向けて薬液等を吐出することができる状態に
おいては、アウターチャンバ43の内部とアーム格納室
50とは窓部43aを通して連通した状態となる。しか
し、前述したように、壁部50aに設けられた孔部86
は板状部材54a〜54cによってシールされているた
めに、アウターチャンバ43内の雰囲気がアーム格納室
50を通して外部に漏れることは防止される。
【0055】ノズルアーム51においてアーム格納室5
0に収容されている部分や保持部材54の表面には、ウ
エハWの洗浄処理に使用される薬液に対する耐食性に優
れた樹脂、例えば、フッ素樹脂等によるコーティングを
施すことが好ましく、これによりノズルアーム51等の
耐久性を向上させることができる。アーム格納室50の
内壁やアウターチャンバ43の内壁、アウターチャンバ
43内に配置される種々の部品についても、必要に応じ
てこのようなコーティングを施してもよい。
【0056】なお、アーム格納室50には、薬液ノズル
51aと乾燥ノズル51bの先端部分を洗浄する洗浄機
構を設けることができる。
【0057】次に、洗浄処理システム1におけるウエハ
Wの洗浄工程について説明する。図9は洗浄処理の概略
工程を示すフローチャートである。最初に、搬送ロボッ
トやオペレータによって、未洗浄のウエハWが収納され
たフープFがイン・アウトポート4の載置台6上の所定
位置に載置される(ステップ1)。この載置台6に載置
されたフープFから搬送ピック11によって1枚ずつウ
エハWが取り出され(ステップ2)、取り出されたウエ
ハWは、例えば、ウエハ受渡ユニット(TRS)16に
搬送される(ステップ3)。
【0058】次いで、主ウエハ搬送装置18は、搬送ア
ーム34〜36のいずれか、例えば、搬送アーム34を
用いて、ウエハ受渡ユニット(TRS)16に載置され
たウエハを取り出し(ステップ4)、洗浄処理ユニット
(CLN)12〜15のいずれか、例えば、洗浄処理ユ
ニット(CLN)12に搬入する(ステップ5)。
【0059】このステップ5は次の順序で行われる。最
初に、ハウジング42に設けられた第1シャッタ44と
アウターチャンバ43に設けられた第2シャッタ45が
開かれる。これとほぼ同時またはこの操作前に、インナ
ーカップ47は退避位置に保持され、アンダープレート
48は回転プレート61に近い位置へと降下され、そこ
で保持される。この状態で、搬送アーム34はアウター
チャンバ43内に進入し、スピンチャック46に設けら
れた支持ピン63にウエハWを受け渡す。
【0060】ウエハWが支持ピン63に支持されたら、
搬送アーム34をアウターチャンバ43から退出させ、
第1シャッタ44および第2シャッタ45を閉じる。こ
のような一連の処理が終了する前に、薬液供給システム
70では薬液を所定の温度に温めて保持し、また、薬液
ノズル51aの外筒部材53の内部に温調水を循環させ
て、薬液ノズル51aの温度を調整しておく。
【0061】窓部43aを開いて、ノズルアーム51の
先端部をアウターチャンバ43の内部に進入させて、ノ
ズルチップ52aがインナーカップ47の内側に入った
後に、インナーカップ47を上昇させて、その上端がウ
エハWよりも高くなるような状態で保持する(ステップ
6)。こうしてウエハWの薬液処理を開始することがで
きる(ステップ7)。ウエハWを回転させずに薬液処理
を行う場合には、ウエハWは支持ピン63に支持された
状態で維持してもよい。一方、ウエハWを回転させなが
ら薬液処理を行う場合や薬液処理後にウエハWを回転さ
せながら行うリンス処理やガス乾燥処理時には、ウエハ
Wを回転させる前に保持ピン64にウエハWを保持させ
る。
【0062】ウエハWの表面の薬液処理方法としては、
ウエハWを静止またはゆっくりした回転数で回転させた
状態でウエハW上に薬液のパドルを形成し、所定時間保
持する方法や、ウエハWを所定の回転数で回転させた状
態で薬液ノズル51aから所定量の薬液をウエハWに吐
出しながら、薬液ノズル51aの先端のノズルチップ5
2aがウエハWの中心部と周縁部との間で直線的にスキ
ャンするように薬液ノズル51a(ノズルアーム51)
を進退させる方法等が挙げられる。この薬液処理におい
て、ウエハWやアンダープレート48からこぼれ落ちた
薬液は、ドレイン88から排液され、再利用または廃棄
される。
【0063】従来の薬液ノズルには温度調節機能が取り
付けられていなかったために、吐出開始時に薬液の熱が
薬液ノズルに奪われてしまい、温度が低下した薬液がウ
エハWに供給されてしまう問題があった。薬液ノズルの
温度は薬液供給時間の経過にしたがって上昇するために
薬液の温度低下が抑制され、これによって所定時間経過
後には薬液の温度低下は無視できるようになるが、この
ときには処理時間の終了時間が近づいているために、結
果的に薬液処理を所定の薬液温度で行うことはできなか
った。
【0064】しかし、薬液ノズル51aは温調水によっ
て温められているために、ウエハWに吐出される薬液の
温度低下が防止され、これによりウエハWを所定温度の
薬液によって処理することができる。こうして薬液の特
性を十分に引き出した薬液処理を行うことができるため
に、ウエハWの品質が高められる。
【0065】ウエハWの裏面の薬液処理は、アンダープ
レート48をウエハWの裏面に近接させて、下部洗浄液
供給路87からウエハWとアンダープレート48との間
に薬液を供給して薬液層を形成し、所定時間保持するこ
とによって行うことができる。この場合において、ウエ
ハWを静止状態で保持するか、または薬液層が保持され
るようにゆっくりとした回転数でウエハWを回転させる
かは、ウエハWの表面の薬液処理条件との関係で定ま
る。
【0066】薬液処理終了後には、ウエハWから薬液を
除去するリンス処理を行う(ステップ8)。ウエハWの
表面のリンス処理は、インナーカップ47を退避位置に
下げた状態において、ノズルチップ52aがウエハWの
略中心と周縁との間で直線的に移動するように薬液ノズ
ル51aをスライドさせながら薬液ノズル51aから純
水をウエハWに吐出し、これと同時にウエハWを所定の
回転数で回転させてウエハW上の薬液および純水を遠心
力によって振り切ることによって行われる。ウエハWか
ら振り切られた薬液と純水は、アウターチャンバ43の
底壁に設けられたドレイン85から排出される。なお、
リンス処理時には、薬液ノズル51a内に残留していた
薬液が最初に吐出されて薬液ノズル51aの内部の洗浄
が同時に行われる。
【0067】なお、リンス処理においては、薬液ノズル
51aからの純水の吐出を一時的に停止してウエハWを
高速回転させ、ウエハW上の純水を一旦除去した後に、
ウエハWの回転数を戻して再びウエハWの表面にリンス
液を吐出するという手順を繰り返して行ってもよい。ま
た、リンス処理の間は、外筒部材53の内部に温調水を
流した状態で保持してもよく、また温調水の流れを止め
てもよい。
【0068】リンス処理の終了時には、ウエハWに純水
の膜が残っている状態で、薬液ノズル51aから窒素ガ
スを吐出して薬液ノズル51a内に残っている純水を吐
出する。ウエハWの表面には液膜が残っているために、
噴射した窒素ガスに純水が混じっていても、それが原因
でウォーターマークが発生することはない。また、この
ようなガス噴射を行うことによって、このとき薬液ノズ
ル51a内の乾燥が行われ、次の乾燥処理時に薬液ノズ
ル51aから純水がこぼれ落ちることが防止されるとと
もに、薬液ノズル51aから次のウエハWへ薬液を吐出
する際に、純水の混ざった薬液がウエハWに吐出される
ことが防止される。
【0069】ウエハWの裏面のリンス処理は、ウエハW
とアンダープレート48との間に下部洗浄液供給路87
から純水等を供給して薬液を流し出すことによって行わ
れる。リンス処理時のウエハWの回転数は、ウエハWの
表面のリンス処理条件を考慮しながら、ウエハWの裏面
全体に純水があたるように設定される。
【0070】このようなリンス処理が終了した後にウエ
ハWの乾燥処理を行う(ステップ9)。ウエハWの表面
の乾燥処理は、ウエハWを高速回転させながら、乾燥ノ
ズル51bから窒素ガスをウエハWに向けて噴射するこ
とによって行われる。このとき、乾燥ノズル51bの先
端がウエハWの略中心と周縁との間で直線的に移動する
ように、乾燥ノズル51b(ノズルアーム51)をスキ
ャンさせることが好ましい。これによりウエハW全体を
均一に乾燥させることができる。
【0071】なお、薬液ノズル51aから窒素ガスを噴
射させて、ウエハWの乾燥処理を行うことも可能ではあ
るが、この場合には、パイプ52の内壁に純水が付着し
ていると、その純水がウエハWにミスト状となって噴射
されるために、ウオーターマークの発生を引き起こしか
ねない。しかし、乾燥ノズル51bからは窒素ガスのみ
を噴射することができるために、このようなおそれは生
じない。
【0072】また、このような乾燥ノズル51bのスキ
ャンは、ウエハWを回転させることによるウエハWの乾
燥速度に追随したステップで行うことが好ましい。例え
ば、回転数1000rpmでのウエハWの回転中に、乾
燥ノズル51bからの窒素ガスの噴射をウエハWの略中
心から開始する。ウエハW上の水膜はその中心から周縁
に向けて移動するために、その水膜の切れ目を追いかけ
ながら乾燥ノズル51bをウエハWの中心から周縁に向
けて、例えば、10mm/秒の速さでスキャンする。
【0073】乾燥ノズル51bのスキャン速度はウエハ
Wの回転数によって変えてもよい。例えば、ウエハWの
回転数を2000rpmとした場合には、乾燥ノズル5
1bのスキャン速度を20mm/秒とすることができ
る。また、乾燥ノズル51bのスキャン速度を、ウエハ
Wの中心部で10mm/秒とし、ウエハWの周縁部で2
0mm/秒とするように、スキャンの途中でスキャン速
度を変えてもよい。
【0074】ウエハWの裏面の乾燥処理は、高速回転す
るウエハWにアンダープレート48に設けられた下部洗
浄液供給路87からウエハWの裏面に向かって窒素ガス
を供給することによって行われる。
【0075】このように、アウターチャンバ43内とい
う密閉雰囲気下で、ウエハWに窒素ガスを噴射しながら
ウエハWの乾燥処理を行うことによって、ウエハWへの
ウォーターマークの発生を防止することができる。この
ことについて以下に説明する。図10は、ウエハWの乾
燥処理時の状態(条件)を模式的に示すとともに、各状
態でウエハWの乾燥処理を行った場合の乾燥処理後のウ
エハWの表面で観察されたウォーターマークの数をグラ
フで示した説明図である。
【0076】図10に示す「条件A」は、アウターチャ
ンバ43が設けられることなく、開放状態において、窒
素ガスをウエハWに噴射することなく、ウエハWを回転
させるだけのスピン乾燥が行われる場合が示されてい
る。図10に示す「条件B」は、アウターチャンバ43
が設けられることなく、開放状態でウエハWを回転させ
ながら、窒素ガスをウエハWの中心から周縁に移動させ
つつウエハWに噴射することによりウエハWの乾燥が行
われる場合を示している。図10に示す条件Cは、洗浄
処理ユニット(CLN)12における乾燥方法、つま
り、密閉されたアウターチャンバ43内を窒素ガス雰囲
気に保持した状態において、ウエハWを回転させながら
窒素ガスをウエハWの中心から周縁に移動させつつウエ
ハWに噴射することによりウエハWの乾燥が行われる場
合を示している。
【0077】図10の各グラフに示されるように、条件
AでウエハWの乾燥を行った場合には、非常に多くのウ
ォーターマークがウエハWの全面にわたって観察され
た。これは、スピン乾燥のみではウエハWの表面に純水
が残ってしまい、この純水によってウエハWの表面が酸
化されたこと、および、乾燥処理中にウエハWに空気が
巻き込まれることによるものと考えられる。
【0078】条件BでウエハWの乾燥を行った場合に
は、条件Aよりも格段にウォーターマークの発生を抑制
することができるが、十分とは言えない。条件Aの場合
のように乾燥処理中にウエハWに空気が巻き込まれる
と、ウォーターマークが発生しやすくなるが、条件Bで
はウエハWの近くでウエハWに窒素ガスが接触するため
に、空気(酸素)の介在(ウエハWへの空気の接触)が
少なくなり、これによってウォーターマークの発生が抑
制されたものと考えられる。
【0079】条件CでウエハWの乾燥を行った場合に
は、ウォーターマークの発生は殆どないことが確認され
た。これは、窒素ガス密閉雰囲気で、さらに窒素ガスを
スキャンさせるために、ウエハWへの空気の介在がない
ことに起因すると考えられ、窒素ガスのスキャンを水膜
を追うように行っていることもまた、ウォーターマーク
の発生を効果的に防止しているものと考えられる。
【0080】乾燥処理の終了後は、必要に応じて昇降機
構56aを駆動してノズルアーム51を所定の高さに移
動させ、その後にアームスライド機構56bを駆動して
ノズルアーム51の先端部分をアーム格納室50内に収
容し、窓部43aを扉機構43bにより閉塞する(ステ
ップ10)。続いて、アンダープレート48を降下さ
せ、ウエハWを保持ピン64から支持ピン63に移し替
える(ステップ11)。次に、第1シャッタ44と第2
シャッタ45を開いて、例えば、搬送アーム34をアウ
ターチャンバ43内に進入させ、支持ピン63に支持さ
れたウエハWを搬送アーム34へ移し替える。ウエハW
を保持した搬送アーム34が洗浄処理ユニット(CL
N)12から退出したら、第1シャッタ44と第2シャ
ッタ45を閉じる(ステップ12)。
【0081】こうして洗浄処理ユニット(CLN)12
から搬出されたウエハWは、ホットプレートユニット
(HP)19・20・21のいずれかに搬送されてそこ
で熱処理が行われ、その後に必要に応じて冷却ユニット
(COL)22に搬送されて、そこで冷却処理され(ス
テップ13)、さらに、そこから主ウエハ搬送装置18
によってウエハ受渡ユニット(TRS)17に搬送され
てそこに載置され、続いて搬送ピック11がウエハ受渡
ユニット(TRS)17に載置されたウエハWを取り出
して、そのウエハWが収納されていたフープFの元のス
ロットにウエハWを収納する(ステップ14)。
【0082】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこのような形態に限定されるものではな
い。例えば、図11は、洗浄処理ユニット(CLN)1
2のアウターチャンバ43内に、スピンチャック46に
保持されたウエハWの表面と所定間隔で対向可能なトッ
ププレート49を設けた形態を示す断面図である。トッ
ププレート49は枢軸90の下端に接続されており、モ
ータ92によって回転可能となっている。枢軸90は水
平板91の下面に回転自在に支持され、水平板91はア
ウターチャンバ43の上壁に固定されたエアシリンダ等
からなる昇降機構93により鉛直方向に昇降可能であ
る。枢軸90とトッププレート49には、下方に純水を
吐出することができる純水供給孔95が設けられてい
る。
【0083】スピンチャック46と搬送アーム34との
間でウエハWの受け渡しが行われる際には、トッププレ
ート49は搬送アーム34と衝突しないようにアウター
チャンバ43の上壁に近い位置に保持される。またウエ
ハWの表面の薬液処理を行う際には、薬液ノズル51a
によってウエハWの表面に薬液が供給されてパドルが形
成された後にトッププレート49を降下させることによ
って、トッププレート49の下面をパドルに接触させ
て、ウエハWの表面とトッププレート49の間に薬液層
を形成する。
【0084】このとき、トッププレート49の温度が薬
液温度よりも低いことによって、薬液の温度が降下しな
いように、トッププレート49にはヒータを内蔵させる
ことが好ましい。トッププレート49によってウエハW
の表面に薬液層を形成した場合には、薬液の蒸発が抑制
される。
【0085】このように、トッププレート49を薬液層
の形成に用いた場合には、その後にウエハWとトッププ
レートのリンス処理と乾燥処理を行う必要がある。この
ウエハWとトッププレートのリンス処理は、純水供給孔
95からウエハWに純水を供給しながら、トッププレー
ト49とウエハWを所定の回転数で回転させることによ
って行うことができる。またトッププレートのリンス処
理が終了した後には、純水供給孔95から純水を吐出す
ることなくトッププレート49を回転させて、トッププ
レート49をスピン乾燥すればよい。また、ウエハWの
リンス処理は、さらに薬液ノズル51aを用いたリンス
処理を行ってもよい。なお、ウエハWの乾燥処理は、乾
燥ノズル51bを用いて行う。
【0086】上記説明においては、薬液ノズル51a
に、薬液、純水、窒素ガスが供給され、薬液ノズル51
aの内部に残留する純水を窒素ガスにより吐出除去する
形態について説明したが、例えば、薬液ノズル51aの
基端側から薬液ノズル51a内の薬液または純水を吸引
して除去する機構を設けてもよい。本発明は洗浄装置に
限定されず、種々の処理液を用いて基板の液処理を行う
装置に対して適用することができる。なお、基板は半導
体ウエハに限らず、その他のLCD用ガラス基板やセラ
ミック基板等であってもよい。
【0087】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、処理液の
温度低下が防止されるために、所定の温度に保持された
処理液を基板に供給することが可能となり、これによっ
て処理液の特性が引き出されて基板の液処理品質を高め
ることが可能となる。また、基板をチャンバ内で処理す
る場合には、チャンバへの処理液吐出ノズルの取り付け
部分を密閉構造とすることができるために、チャンバの
密閉度を高めることができ、例えば、処理液の蒸気が外
部へ拡散することが防止される。さらに本発明によれ
ば、少なくとも液処理後に密閉された空間内で基板を回
転させながら基板に乾燥ガスを移動させつつ噴射するこ
とによって、基板にウォーターマークが発生することが
抑制され、基板の品質を高められるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である洗浄処理ユニットを
具備する洗浄処理システムの概略構造を示す平面図。
【図2】図1に示す洗浄処理システムの概略構造を示す
側面図。
【図3】図1に示す洗浄処理システムの概略断面図。
【図4】洗浄処理ユニットの概略構造を示す平面図。
【図5】洗浄処理ユニットの概略構造を示す断面図。
【図6】洗浄処理ユニットに設けられるノズルアームと
薬液供給システムの概略構成を示す説明図。
【図7】薬液ノズルの概略内部構造を示す断面図。
【図8】ノズルアームの動作形態(移動形態)を示す側
面図。
【図9】洗浄処理の概略工程を示すフローチャート(説
明図)。
【図10】ウエハWの乾燥処理時の状態と、各状態での
ウエハの乾燥処理後のウォーターマークの数を示す説明
図。
【図11】別の洗浄処理ユニットの概略構造を示す断面
図。
【符号の説明】
1;洗浄処理システム 2;洗浄処理部 3;搬入出部 12〜15;洗浄処理ユニット(CLN) 43;アウターチャンバ 46;スピンチャック 47;インナーカップ 48;アンダープレート 50;アーム格納室 51;ノズルアーム 51a;薬液ノズル 51b;乾燥ノズル 52;パイプ 52a;ノズルチップ 53;外筒部材 54;保持部材 54d;伸縮部 56a;昇降機構 56b;アームスライド機構 70;薬液供給システム 71;薬液貯留タンク 71a;ヒータ 74a・74b・74c・74d;バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 宏光 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 天井 勝 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB23 AB34 AB42 BB22 BB82 BB92 BB93 CC01 CC12 CD33

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に処理液を供給して液処理を行う液
    処理装置であって、 基板を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された基板に処理液を供給する処理
    液吐出ノズルと、 前記保持手段を囲繞するカップと、 前記保持手段および前記カップを収容するチャンバと、 を具備し、 前記処理液吐出ノズルは、 処理液の供給源から供給された処理液が内部を流れ、そ
    の先端部から前記保持手段に保持された基板に前記処理
    液を吐出するパイプ部材と、 前記パイプ部材を囲繞する外筒部材と、 を有し、 前記外筒部材は二重管構造を有し、その内部に所定の温
    度に調整された液体を流すことによって前記パイプ部材
    を流れる処理液が温度制御されることを特徴とする液処
    理装置。
  2. 【請求項2】 伸縮部を有し、前記処理液吐出ノズルを
    保持する保持部材をさらに具備し、 前記処理液吐出ノズルは前記保持部材によって前記チャ
    ンバを貫通するように配置され、 前記チャンバによって密閉空間が形成された状態で前記
    伸縮部を伸縮させることにより、前記処理液吐出ノズル
    の先端部を前記保持手段に保持された基板の略中心と前
    記カップ外との間で前記外筒部材の長さ方向に直線的に
    移動させることができることを特徴とする請求項1に記
    載の液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理液吐出ノズルの外表面は、処理
    液に対して耐食性を有する樹脂で被覆されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の液処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記チャンバによって密閉空間が形成さ
    れている状態で前記処理液吐出ノズルを昇降させるノズ
    ル昇降機構をさらに具備することを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載の液処理装置。
  5. 【請求項5】 基板に対して液処理とその液処理に伴う
    乾燥処理を行う液処理装置であって、 基板を略水平姿勢で保持する保持手段と、 前記保持手段を回転させる回転手段と、 前記保持手段を密閉雰囲気に保持可能なチャンバと、 前記保持手段に保持された基板に処理液を吐出する処理
    液吐出ノズルと、 前記保持手段に保持された基板の表面にその先端部から
    基板乾燥用のガスを噴射するガス吐出ノズルと、 を具備し、 前記チャンバによって形成された密閉空間内で前記保持
    手段に保持された基板を回転させながら、少なくとも前
    記ガス吐出ノズルの先端部を前記基板の略中心と周縁と
    の間で移動させつつ前記ガス吐出ノズルからガスを前記
    基板に噴射することにより前記基板の乾燥が行われるこ
    とを特徴とする液処理装置。
  6. 【請求項6】 伸縮部を有し、前記ガス吐出ノズルを保
    持する保持部材をさらに具備し、 前記ガス吐出ノズルは前記保持部材によって前記チャン
    バを貫通するように配置され、 前記チャンバによって密閉空間が形成された状態で前記
    伸縮部を伸縮させることにより、前記ガス吐出ノズルの
    先端部を前記保持手段に保持された基板の略中心と前記
    カップ外との間で前記ガス吐出ノズルの長さ方向に直線
    的に移動させることができることを特徴とする請求項5
    に記載の液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理液吐出ノズルと前記ガス吐出ノ
    ズルとを略平行に保持するノズルアームと、 前記チャンバによって密閉空間が形成されている状態で
    前記ノズルアームを昇降させるノズル昇降機構をさらに
    具備することを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載の液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記処理液吐出ノズルへガスを供給する
    ガス供給機構をさらに具備し、 前記処理液吐出ノズルから処理液を吐出した後に、前記
    処理液吐出ノズルの内部にガスを供給して前記処理液吐
    出ノズルの内部に残留する処理液が吐出除去されること
    を特徴とする請求項7に記載の液処理装置。
  9. 【請求項9】 基板に対して液処理とその液処理に伴う
    乾燥処理を行う液処理装置であって、 基板を略水平姿勢で保持する保持手段と、 前記保持手段を回転させる回転手段と、 前記保持手段を密閉雰囲気に保持可能なチャンバと、 前記保持手段に保持された基板にその先端部から処理液
    とガスを吐出する吐出ノズルと、 前記保持手段に保持された基板への処理液の吐出が終了
    した後に、前記吐出ノズルにガスを供給することによっ
    て前記吐出ノズルの内部に残留する処理液を吐出除去
    し、続いて前記吐出ノズルから前記基板を乾燥させるた
    めのガスが噴射されるように前記吐出ノズルの動作を制
    御する吐出ノズル制御機構と、 を具備し、 前記チャンバによって形成された密閉空間内で前記保持
    手段に保持された基板を回転させながら、少なくとも前
    記吐出ノズルの先端部を前記基板の略中心と周縁との間
    で移動させつつ前記吐出ノズルからガスを前記基板に噴
    射することにより前記基板の乾燥が行われることを特徴
    とする液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記チャンバによって密閉空間が形成
    されている状態で前記吐出ノズルを昇降させるノズル昇
    降機構をさらに具備することを特徴とする請求項9に記
    載の液処理装置。
  11. 【請求項11】 前記チャンバ内に不活性ガスを供給す
    る不活性ガス供給部をさらに具備することを特徴とする
    請求項5から請求項10のいずれか1項に記載の記載の
    液処理装置。
  12. 【請求項12】 円盤形状を有し、前記保持手段に保持
    された基板の表面を覆うように昇降自在に設けられた蓋
    体をさらに具備し、 前記蓋体を所定の高さに保持することによって、前記保
    持手段に保持された基板と前記蓋体との間に処理液の層
    を形成して前記処理液による処理を行うことが可能であ
    ることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか
    1項に記載の液処理装置。
  13. 【請求項13】 前記蓋体を回転させる蓋体回転機構を
    さらに具備し、 前記蓋体は、その中央部に前記保持手段に保持された基
    板の表面に所定の処理液を供給可能な処理液供給手段を
    有することを特徴とする請求項12に記載の液処理装
    置。
  14. 【請求項14】 基板に対して液処理とその液処理に伴
    う乾燥処理を行う液処理方法であって、 基板を略水平に保持する工程と、 前記基板に所定の処理液を供給して液処理を行う工程
    と、 前記基板を窒素雰囲気に保持された密閉空間内に保持し
    て、前記基板を回転させながら前記基板に基板乾燥用の
    ガスを噴射して前記基板を乾燥する工程と、 を有することを特徴とする液処理方法。
  15. 【請求項15】 前記基板を乾燥する工程は、前記乾燥
    ガスを噴射するガス吐出ノズルを前記基板の中心と周縁
    との間で直線的に移動させながら、回転する前記基板に
    乾燥ガスを吹き付けることによって行われることを特徴
    とする請求項14に記載の液処理方法。
  16. 【請求項16】 前記基板を乾燥する工程では、前記基
    板を回転させることによる前記基板の乾燥速度に追随し
    たステップで前記ガス吐出ノズルを移動させることを特
    徴とする請求項15に記載の液処理方法。
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