JP3958594B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,例えば半導体ウェハやLCD基板用ガラス等の基板を洗浄処理などする基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体デバイスの製造工程においては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)の表面に対して洗浄,レジスト膜の除去等の処理を施す処理システムが使用される。かような処理システムに備えられる基板処理装置として,水平にして保持したウェハに処理液を供給して処理する枚葉式のものが知られている。従来の枚葉式基板処理装置は,パーティクルの付着によるウェハの汚染防止や処理流体の消費量削減等の観点から,ウェハ処理時にプレート状の上面部材をウェハ上面に対して近接させ,ウェハ上面全体を上面部材によって覆った状態で処理するようにしていた。この上面部材はウェハ上面に対して近接及び離隔可能に構成され,ウェハの搬入出時に基板処理位置から退避し,処理時には基板上面に近接してウェハ上面との間に隙間を形成し,隙間に薬液や乾燥ガス等を供給する。こうして,少ない処理液によってウェハの上面を処理するようにし,処理流体の消費量を抑制していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記基板処理装置において,上面部材を回転可能な構成とすることが考えられる。そうすれば,ウェハの洗浄処理,乾燥処理の性能を向上させる効果がある。しかしながら,ウェハを回転させる回転駆動機構とは別に,上面部材を回転させる回転駆動機構を設置するのでは,基板処理装置が大型化し,コストが増加する問題がある。また,上面部材を回転させる回転駆動機構を,ウェハの処理位置の上部に配置すると,回転駆動機構から発生するパーティクルが基板の周囲に侵入する心配がある。さらに,上面部材を昇降させるシリンダーもウェハの処理位置の上部に配置すれば,シリンダーから発生するパーティクルがウェハの周囲に侵入する心配がある。
【0004】
従って,本発明の目的は,基板に対するパーティクルの影響を抑制し,かつ,省スペースと低コストを実現する基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本発明によれば,基板に処理流体を供給して処理する基板処理装置であって,基板を保持する保持部材と,前記保持部材を基板の下方において支持するチャック部材と,基板に近接して表面を覆う上面部材を備え,前記上面部材を基板の下方において前記チャック部材に支持することにより,前記上面部材を前記保持部材と一体的に回転させる構成としたことを特徴とする,基板処理装置が提供される。かかる基板処理装置にあっては,回転駆動機構の数を減少させるので,基板処理装置を小型化し,回転駆動機構に必要なコストを低減させることができる。また,回転駆動機構から発生するパーティクルが低減される。
【0006】
前記上面部材を下降させて基板に近接させた位置と上昇させて基板から離隔させた位置とに昇降させる上面部材昇降機構を備えることが好ましい。また,前記チャック部材にガイドピンを設け,前記ガイドピンに対してスライド可能な上面部材支持部材によって前記上面部材を基板の上方に支持し,前記上面部材昇降機構は,前記上面部材支持部材を押し上げる押上げ部材を備えても良い。この場合,シリンダー等を用いる従来の場合と比較して,より狭い隙間を容易に上面部材と基板上面との間に形成することができるとともに,隙間の間隔を安定させることができる。従って,従来の場合よりも狭く安定した隙間に処理流体を供給するので,処理流体の使用量を抑え,効率の良い処理を行うことができる。
【0007】
さらに,前記回転駆動機構及び前記上面部材昇降機構を,基板の下方に配置することが好ましい。この場合,基板の上方にパーティクルの発生源が存在しないので,パーティクルの影響を抑制することができる。
【0008】
この基板処理装置にあっては,基板に処理流体を供給する処理流体供給ノズルを備え,前記上面部材の中央に,前記処理流体供給ノズルから基板に供給する処理流体を通過させる供給穴を設けるようにしても良い。また,処理流体供給ノズルの最下点は前記供給穴上方から外れて位置し,前記供給穴の周辺部において,処理流体供給ノズルから落下する処理流体を受けることが好ましい。この場合,処理液供給後に処理流体供給ノズル内に残った処理液を,基板に落下させずに排出することができる。また,前記上面部材の上部にガスを供給するパージ用ガスノズルを備えるようにしても良い。
【0009】
基板に下方から近接して裏面を覆う下面部材と,前記下面部材を基板に近接した位置と基板から離隔した位置とに昇降させる下面部材昇降機構を備えるようにしても良い。さらに,前記チャック部材を回転させる回転駆動機構を備え,前記回転駆動機構は前記チャック部材に接続する筒体を有し,前記筒体の内部に設けた空洞を貫挿し,前記下面部材を支持する下面部材シャフトを備え,前記チャック部材と下面部材との間及び前記空洞に対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給路を備えることが好ましい。この場合,チャック部材上部が負圧になることを防止して,回転駆動機構から発生するパーティクルがチャック部材の上部に侵入することを防止する。
【0010】
また,回転する基板と同じ高さに開口する排出口を設け,前記基板の周囲に向かって流れる雰囲気を前記排出口から排出することが好ましい。この場合,遠心力によって周囲に向かって流れた処理流体等をスムーズに排出できる。
【0011】
また,本発明によれば,基板に処理流体を供給して処理する基板処理方法であって,基板を保持する保持部材と基板に近接して表面を覆う上面部材を,基板の下方においてチャック部材にそれぞれ支持し,基板に近接して表面を覆う上面部材を上昇させ,基板を保持部材によって保持し,前記上面部材を下降させて基板の表面に近接させた状態で前記基板,保持部材及び上面部材を一体的に回転させて基板を処理し,その後,前記基板,保持部材及び上面部材の回転を停止し,前記上面部材を上昇させ,基板を搬出することを特徴とする,基板処理方法が提供される。
【0012】
さらに,前記上面部材と基板との間に形成された隙間に処理流体を供給して処理することが好ましい。また,処理中に,前記上面部材の上部にガスを供給するようにしてもよい。処理中に,基板の裏面に下面部材を近接させるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態を,基板の一例としてウェハを洗浄する基板処理装置としての基板洗浄ユニットに基づいて説明する。図1は,本実施の形態にかかる基板洗浄ユニット12,13,14,15を組み込んだ洗浄処理システム1の平面図である。図2は,その側面図である。この洗浄処理システム1は,ウェハWに洗浄処理及び洗浄処理後の熱的処理を施す洗浄処理部2と,洗浄処理部2に対してウェハWを搬入出する搬入出部3から構成されている。
【0014】
搬入出部3は,複数枚,例えば25枚のウェハWが所定の間隔で略水平に収容可能な容器(キャリアC)を載置するための載置台6が設けられたイン・アウトポート4と,載置台6に載置されたキャリアCと洗浄処理部2との間でウェハの受け渡しを行うウェハ搬送装置7が備えられたウェハ搬送部5と,から構成されている。
【0015】
ウェハWはキャリアCの一側面を通して搬入出され,キャリアCの側面には開閉可能な蓋体が設けられている。また,ウェハWを所定間隔で保持するための棚板が内壁に設けられており,ウェハWを収容する25個のスロットが形成されている。ウェハWは表面(半導体デバイスを形成する面)が上面(ウェハWを水平に保持した場合に上側となっている面)となっている状態で各スロットに1枚ずつ収容される。
【0016】
イン・アウトポート4の載置台6上には,例えば,3個のキャリアを水平面のY方向に並べて所定位置に載置することができるようになっている。キャリアCは蓋体が設けられた側面をイン・アウトポート4とウェハ搬送部5との境界壁8側に向けて載置される。境界壁8においてキャリアCの載置場所に対応する位置には窓部9が形成されており,窓部9のウェハ搬送部5側には,窓部9をシャッター等により開閉する窓部開閉機構10が設けられている。
【0017】
この窓部開閉機構10は,キャリアCに設けられた蓋体もまた開閉可能であり,窓部9の開閉と同時にキャリアCの蓋体も開閉する。窓部9を開口してキャリアCのウェハ搬入出口とウェハ搬送部5とを連通させると,ウェハ搬送部5に配設されたウエハ搬送装置7のキャリアCへのアクセスが可能となり,ウェハWの搬送を行うことが可能な状態となる。
【0018】
ウェハ搬送部5に配設されたウエハ搬送装置7は,Y方向とZ方向に移動可能であり,かつ,X―Y平面内(θ方向)で回転自在に構成されている。また,ウェハ搬送装置7は,ウェハWを把持する取出収納アーム11を有し,この取出収納アーム11はX方向にスライド自在となっている。こうして,ウェハ搬送装置7は,載置台6に載置された全てのキャリアCの任意の高さのスロットにアクセスし,また,洗浄処理部2に配設された上下2台のウェハ受け渡しユニット16,17にアクセスして,イン・アウトポート4側から洗浄処理部2側へ,逆に洗浄処理部2側からイン・アウトポート4側へウェハWを搬送することができるようになっている。
【0019】
洗浄処理部2は,主ウェハ搬送装置18と,ウェハ搬送部5との間でウェハWの受け渡しを行うためにウェハWを一時的に載置するウェハ受け渡しユニット16,17と,本実施の形態にかかる4台の基板洗浄ユニット12,13,14,15と,洗浄処理後のウェハWを加熱処理する3台の加熱ユニット及び加熱されたウェハWを冷却する冷却ユニットからなる加熱・冷却部19とを備えている。主ウェハ搬送装置18は,ウェハ受け渡しユニット16,17,基板洗浄ユニット12,13,14,15,加熱・冷却部19の全てのユニットにアクセス可能に配設されている。
【0020】
また,洗浄処理部2は,洗浄処理システム1全体を稼働させるための電源である電装ユニット23と,洗浄処理システム1内に配設された各種装置及び洗浄処理システム1全体の動作制御を行う機械制御ユニット24と,基板洗浄ユニット12,13,14,15に送液する所定の処理液を貯蔵する薬液貯蔵ユニット25とが配設されている。電装ユニット23は図示しない主電源と接続される。洗浄処理部2の天井部には,各ユニット及び主ウェハ搬送装置18に,清浄な空気をダウンフローするためのファンフィルターユニット(FFU)26が配設されている。
【0021】
電装ユニット23と薬液貯蔵ユニット25と機械制御ユニット24を洗浄処理部2の外側に設置することによって,又は外部に引き出すことによって,この面(Y方向)からウェハ受け渡しユニット16,17,主ウェハ搬送装置18,加熱・冷却部19のメンテナンスを容易に行うことが可能である。
【0022】
ウェハ受け渡しユニット16,17は,いずれもウェハ搬送部5との間でウェハWの受け渡しを行うためにウェハWを一時的に載置するものであり,これらウェハ受け渡しユニット16,17は上下2段に積み重ねられて配置されている。例えば,下段のウェハ受け渡しユニット17は,イン・アウトポート4側から洗浄処理部2側へ搬送するウェハWを載置するために用い,上段のウェハ受け渡しユニット16は,洗浄処理部2側からイン・アウトポート4側へ搬送するウェハWを載置するために用いることができる。
【0023】
ファンフィルターユニット(FFU)26からのダウンフローの一部は,ウェハ受け渡しユニット16,17と,その上部の空間を通ってウェハ搬送部5に向けて流出する構造となっている。これにより,ウェハ搬送部5から洗浄処理部2へのパーティクル等の侵入が防止され,洗浄処理部2の清浄度が保持されるようになっている。
【0024】
主ウェハ搬送装置18は,図示しないモータの回転駆動力によって回転可能な筒状支持体30と,筒状支持体30の内側に沿ってZ方向に昇降自在に設けられたウェハ搬送体31とを有している。ウェハ搬送体31は,筒状支持体30の回転に伴って一体的に回転されるようになっており,それぞれ独立して進退移動することが可能な多段に配置された3本の搬送アーム34,35,36を備えている。
【0025】
基板洗浄ユニット12,13,14,15は,図2に示すように,上下2段で各段に2台ずつ配設されている。図1に示すように,基板洗浄ユニット12,13と基板洗浄ユニット14,15とは,その境界をなしている壁面41に対して対称な構造を有しているが,対称であることを除けば,各基板洗浄ユニット12,13,14,15は概ね同様の構成を備えている。そこで,基板洗浄ユニット12を例として,その構造について詳細に以下に説明することとする。
【0026】
図3は,基板洗浄ユニット12の平面図である。基板洗浄ユニット12のユニットチャンバー45内には,ウェハWを収納して処理流体によって処理する基板処理部としてのアウターチャンバー46を備えている。アウターチャンバー46は,ウェハWを上方及び周囲から囲むようになっている。即ち,アウターチャンバー46は,ウェハWの周囲を包囲する環状の側壁46aと,ウェハW上面の上方を覆う天井部46bを備えており,ウェハWの周囲及び上方の雰囲気を密閉し,アウターチャンバー46の外部の雰囲気から隔離する。ユニットチャンバー45には開口50が形成され,アウターチャンバー46の側壁46aには開口52が形成され,開口50と開口52は,開口部47によって連通している。アウターチャンバー46には,開口52をエアシリンダー等からなるシリンダ駆動機構54によって開閉するアウターチャンバー用メカシャッター53が設けられており,例えば搬送アーム34によってアウターチャンバー46に対して開口部47からウェハWが搬入出される際には,このアウターチャンバー用メカシャッター53が開くようになっている。アウターチャンバー用メカシャッター53はアウターチャンバー46の内部から開口52を開閉するようになっている。即ち,アウターチャンバー46内が陽圧になった場合でも,アウターチャンバー46内部の雰囲気が外部に漏れ出ない。
【0027】
図4に示すように,アウターチャンバー46内には,ウェハWを略水平に保持する保持部材60と,保持部材60を支持するチャック部材としてのチャックプレート61と,保持部材60により支持されたウェハWに近接してウェハWの上面を覆う上面部材としてのトッププレート62とを備えている。ウェハWは,例えば半導体デバイスが形成される処理面である表面を上面にして保持される。アウターチャンバー46の側壁46aには,保持部材60により保持されたウェハWが位置する高さに傾斜部65が形成され,ウェハWは傾斜部65に包囲されるようになっている。また,アウターチャンバー用メカシャッター53は傾斜部65の一部となっている。スピンチャック71に対してウェハWを授受させる際には,アウターチャンバー用メカシャッター53を開き,ウェハWを水平に移動させる。
【0028】
保持部材60は,図3に示すように,チャックプレート61の周囲において中心角が120°となるように3箇所に配置されており,それら3つの保持部材60により,ウェハWを周縁から保持できるようになっている。また,保持部材60はL字形状をしており,折り曲げ部分をチャックプレート61の周縁に回動自在に取り付けることにより,チャックプレート61に対して略垂直面内で揺動自在となっている。保持部材60の水平部上面とチャックプレート61下面との間には,保持部材60の垂直部の内方がウェハWの周縁を保持するように付勢する圧縮ばねが設けられている。図5に示すように,3つの保持部材60は,保持解除機構67によって,ウェハWを保持した状態(実線)と保持を解除した状態(一点鎖線)とに切り替えられる。保持解除機構67は,図示しないエアシリンダー等からなる昇降機構により保持部材開閉ピン68を上昇させ,保持部材60の水平部を押し上げ,3つの保持部材60の垂直部を同時に互いに開くことにより,ウェハWの保持を解除させる。
【0029】
チャックプレート61には,チャックプレート61の上方においてウェハWの裏面を支持するための3つの支持ピン69が備えられている。3つの支持ピン69は,図3に示すように,ウェハWの裏面において中心角が120°となるように3箇所に配置されている。例えばウェハWを搬入するときは,保持部材60の保持を解除状態にし,支持ピン69によってウェハWの周縁部を裏面から支持し,その後,保持部材60によって周縁から保持する。また,チャックプレート61は略水平に配置され,ウェハWは3つの支持ピン69によりチャックプレート61に対して平行に支持され,3つの保持部材60によりによりチャックプレート61に対して平行に保持される。
【0030】
トッププレート62は,ウェハWの表面を覆うことが可能な大きさに形成され,中央には,ウェハWに供給する処理流体を通過させる供給穴70が設けられている。ウェハWに処理流体を供給する際は,供給穴70の上方からウェハWの中央付近に処理流体を供給する。供給穴70の周囲には,トッププレート62の中央側から外周側に向かって下方に傾斜するテーパ部71が形成されている。また,トッププレート62は,トッププレート62の外縁において対向する位置に設けられた2つのトッププレート支持部材75を備える。図6及び図7に示すように,トッププレート支持部材75は,トッププレート62の下面に対して垂直に接続する垂直支持部材76と,この垂直支持部材76の下端に接続されトッププレート62に対して平行方向に設けられた平行支持部材77から構成される。平行支持部材77には,チャックプレート61の底部に設けられたガイドピン83を貫挿させるためのガイド穴81が設けられている。
【0031】
平行支持部材77は,チャックプレート61下面とストッパー84の上面との間において,ガイドピン83に沿ってスライド可能に構成される。垂直支持部材76は,ウェハWの外周側に配置され,平行支持部材77がガイドピン83に沿ってスライドしてもウェハWに接触しないようになっている。図5に示すように,ガイドピン83は,チャックプレート61に対して垂直に設けられ,上端においてチャックプレート61の下面に接続され,ガイド穴81の内部を貫挿し,下端にストッパー84を備えている。平行支持部材77がガイドピン83の下部に位置するとき,平行支持部材77の下面はストッパー84の上面に当接し,トッププレート支持部材75はガイドピン83から落下しないようになっている。これにより,ガイドピン83はトッププレート支持部材75をチャックプレート61に支持し,トッププレート62はトッププレート支持部材75を介してチャックプレート61に支持される。また,ガイド穴81及びガイドピン83は,各平行支持部材77に対してそれぞれ2個ずつ設けられている。これにより,平行支持部材77はチャックプレート61に対して平行に支持され,垂直支持部材76はチャックプレート61の下面及びウェハWの上面に対して垂直に支持され,トッププレート62はウェハWの上面とトッププレート62下面とが平行になるように支持される。また,平行支持部材77がガイドピン83に対してスライドする際も,平行支持部材77はチャックプレート61の下面に対して常に平行である状態を保って昇降移動し,垂直支持部材76はチャックプレート61の下面及びウェハWの上面に対して常に垂直である状態を保って昇降移動し,トッププレート62はウェハWの上面とトッププレート62下面とが常に平行である状態を保って昇降移動する。
【0032】
図4に示すように,基板洗浄ユニット12内には,トッププレート62を昇降させるエアシリンダー等からなるトッププレート昇降機構90と,チャックプレート61を回転させるモータ95が備えられる。トッププレート昇降機構90とモータ95は,保持部材60によって保持されるウェハWの下方に形成された駆動機構収納チャンバー97の内部に配置されている。また,保持解除機構67も駆動機構収納チャンバー97内に配置されている。駆動機構収納チャンバー97はトッププレート昇降機構90,モータ95及び保持解除機構67の周囲及び上部を囲み,トッププレート昇降機構90,モータ95及び保持解除機構67から発生するパーティクルがウェハW側に侵入することを防止する。また,アンダープレート昇降機構105は駆動機構収納チャンバー97の下方に配置され,アンダープレート昇降機構105から発生するパーティクルはウェハW側に侵入することはない。
【0033】
トッププレート昇降機構90はトッププレート支持部材75を押し上げる押上げ部材91を備え,押上げ部材91を平行支持部材77に対して上下移動させる。押上げ部材91は,駆動機構収納チャンバー97を貫通しており,平行支持部材77の下方に待機するよう配置されている。図5に示すように,押上げ部材91が上昇すると,平行支持部材77がガイドピン83に沿って上昇するので,トッププレート62は上昇してウェハWから離隔する。押上げ部材91が下降すると,平行支持部材77はストッパー84に当接するので,トッププレート62はウェハWに近接した位置(処理位置)に下降する。このように,トッププレート昇降機構90は,押上げ部材91を昇降させることにより,トッププレート62を下降させてウェハWに近接させた位置と上昇させてウェハWから離隔させた位置(退避位置)とに昇降させる。また,ウェハWの下方から押上げ部材91を昇降させてトッププレート62を昇降させる構成とすることによって,トッププレート昇降機構90をウェハWの下方に配置することができる。従って,トッププレート昇降機構90にて発生したパーティクルが落下してウェハWに付着することを防止することができる。さらにまた,トッププレート62をウェハW上面に近接させる際に,トッププレート62をガイドピン83によって支持する構成とすることにより,シリンダー等を用いてトッププレート62をウェハWに近接させる従来の場合と比較して,より狭い隙間を容易にトッププレート62とウェハW上面との間に形成することができるとともに,隙間の間隔を安定させることができる。従って,従来の場合よりも狭く安定した隙間に処理流体を供給するので,処理流体の使用量を抑え,効率の良い処理を行うことができる。
【0034】
モータ95は,チャックプレート61の底部に接続する回転筒体96を備え,回転筒体96を回転させることにより,チャックプレート61を回転させる。チャックプレート61には保持部材60とトッププレート62が支持されているので,回転筒体96の回転により,保持部材60,チャックプレート61,及びトッププレート62を一体的に回転させる構成となっている。また,保持部材60がウェハWを保持しているときは,保持部材60,ウェハW,チャックプレート61,及びトッププレート62が一体的に回転する。このように,モータ95によってウェハWとトッププレート62を一体的に回転させるので,モータ95の他にトッププレート62を回転させるモータ等の回転駆動機構を別個に設置する必要がない。従って,それぞれ別個の回転駆動機構とした場合に比べて,回転駆動機構に必要なコストを大幅に削減することができる。また,モータから発生するパーティクルが低減される。そして,アウターチャンバー46上部(例えば,天井部46bの上面等)にトッププレート62を回転させるモータを設置しないので,基板洗浄ユニット12上部のスペースを狭くすることができる。従って,基板洗浄ユニット12の高さを低くして小型化できる。また,ウェハWの保持位置の上方に回転駆動機構が一切設置されないので,モータ95とトッププレート62の回転駆動機構をそれぞれ別個とした場合に比べて,ウェハWに対するパーティクルの影響を抑制することができる。
【0035】
チャックプレート61の上方には,ウェハWに下方から近接してウェハWの裏面(下面)を覆う下面部材としてのアンダープレート100が備えられている。また,回転筒体96の内部には,回転筒体96の内部に設けた空洞を貫挿し,アンダープレート100を支持するアンダープレートシャフト101が備えられている。図4に示すように,アンダープレートシャフト101は,水平板104の上面に固着されており,この水平板104は,アンダープレートシャフト101と一体的に,エアシリンダー等からなるアンダープレート昇降機構105により鉛直方向に昇降させられる。従って,アンダープレート100は,図4に示すように,下降して保持部材60により保持されたウェハW下面から離れて待機している状態(退避位置)と,上昇して保持部材60により保持されたウェハW下面に対して処理を施している状態(処理位置)とに上下に移動自在である。
【0036】
次に,基板洗浄ユニット12における処理流体等の供給手段について説明する。アウターチャンバー46の上部には,例えば薬液,純水(DIW)等の処理液,不活性ガスとしてのN2ガス等を,ウェハWに対して処理流体として供給する処理流体供給ノズル110が備えられている。さらに,乾燥用のN2ガスをウェハWに対して供給するN2ガス供給ノズル111,N2ガス又は空気等の不活性ガスをトッププレート62の上部に供給するパージ用ガスノズル112が備えられている。
【0037】
処理流体供給ノズル110は,トッププレート62に対して傾斜した状態に設けられ,供給穴70に向かって処理流体を斜めに吐出するようになっている。例えばウェハWに対して薬液,純水等の処理液を供給する時は,処理流体供給ノズル110から供給穴70に向かって処理液を吐出し,ウェハWの上面の中央付近に処理液を供給する。処理流体供給ノズル110の先端の最下点は供給穴70上方から外れて位置し,図示の例では,最下点がテーパ部71の上方に位置するように設けられている。即ち,処理流体供給ノズル110からの処理液の供給を停止しているときに,処理流体供給ノズル110の内部に残留した処理液等が先端から落下しても,供給穴70周辺のテーパ部71において落下した処理液を受けるので,処理液が供給穴70から落下してウェハWの上面に付着することはない。また,トッププレート62の上部に落下した処理液は,トッププレート62の回転時にトッププレート62の外周側に流れ,トッププレート62の周辺に排出される。
【0038】
また,処理流体供給ノズル110から供給する処理流体は,切替開閉弁115によって薬液,純水,N2ガス等のいずれかに切り替えられる。例えば,ウェハWに対して処理流体供給ノズル110から薬液,純水等の処理液を供給した後に,切替開閉弁115を切り替えて処理流体供給ノズル110内部にN2ガス等の液抜き用流体を送出し,切替開閉弁115から処理流体供給ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル110の内部に残留した処理液を,N2ガスによって押し出して排出する。この場合,残留した処理液が供給穴70内に落下しないように,即ち,処理液を処理流体供給ノズル110の先端からトッププレート62上に落下させ,テーパ部71によって受けることができるように,N2ガスの流量を調節して送出する。
【0039】
N2ガス供給ノズル111は,供給穴70に向かって乾燥用のN2ガスを下向きに吐出する。例えばウェハWを乾燥処理する際にはN2ガス供給ノズル111から乾燥用N2ガスを吐出する。乾燥用N2ガスは供給穴70を通過してウェハW上面の中心に対して供給され,トッププレート62とウェハW上面との間を通過してウェハWの周辺部に向かって流れる。
【0040】
パージ用ガスノズル112は,アウターチャンバー46内上方からトッププレート62の上部に例えばN2ガス等の不活性ガスや,空気等のガスを吐出し,アウターチャンバー46内にダウンフローを形成する。また,トッププレート62上面とアウターチャンバー46との間の空間を不活性ガス,空気等のガスによって満たすことによりパージし,例えば処理液が蒸発してトッププレート62の周囲から上部の空間に回り込むことを防止する。従って,アウターチャンバー46内の上部に処理液雰囲気が残留することを防ぐことができる。パージ用ガスノズル112は,疎水性のウェハWを処理する際にはダウンフロー(パージ)用ガスとしてN2ガスを供給する。この場合,疎水性ウェハWの表面にウォーターマークが発生することを防止する効果がある。一方,親水性のウェハWを処理する際には空気を供給するようにし,ダウンフロー(パージ)用ガスのコストを低減させても良い。
【0041】
アンダープレート100には,例えば薬液,純水などの処理液,乾燥用ガスとしてのN2ガス等を,ウェハWに対して処理流体として供給する下面供給路118が備えられている。下面供給路118は,アンダープレートシャフト101及びアンダープレート100内を貫通して設けられている。アンダープレート100の上面には下面吐出口が設けられ,下面供給路118から送出された例えば薬液,純水,N2ガス等の処理流体を吐出する。なお,アンダープレート100の中央に設けられた下面吐出口はウェハWの中心に上向きに指向し,中央の下面吐出口の周辺部4箇所に設けられた下面吐出口は,ウェハW周辺に向かって傾斜しており,ウェハWの外周部に向かって処理流体を効率良く押し流すことができる。
【0042】
また,アンダープレート100の下方において,チャックプレート61とアンダープレート100との間に不活性ガスとしてのN2ガスを供給するN2ガス供給路120が備えられている。N2ガス供給路120は,アンダープレートシャフト101内を貫通して設けられている。N2ガス供給路120は,チャックプレート61上面とアンダープレート100下面との間の空間をN2ガスによって満たすことによりパージする。この場合,ウェハWを回転させる際に,チャックプレート61とアンダープレート100との間の雰囲気が負圧になることを防止する。従って,モータ95の回転駆動により発生するパーティクルが,回転筒体96の内部の空洞を通過してチャックプレート61とアンダープレート100との間に侵入することを防止できる。また,N2ガス供給路120は,回転筒体96の内部に設けた空洞内にもN2ガスを供給し,回転筒体96とアンダープレートシャフト101との間の空間をN2ガスによって満たすことによりパージする。この場合,モータ95の回転駆動により発生するパーティクルが,回転筒体96の内部の空洞を通過してチャックプレート61とアンダープレート100との間に侵入することを防止する。
【0043】
図4及び図8に示すように,アウターチャンバー46内には,ウェハWを包囲するインナーカップ125が備えられている。また,回転するウェハWと同じ高さに開口するアウターチャンバー排出口130と,アウターチャンバー46内の液滴を排液するアウターチャンバー排出管133と,インナーカップ125内の液滴を排液するインナーカップ排出管135が備えられている。
【0044】
インナーカップ125は,下降して保持部材60をインナーカップ125の上端の上方に突出させてウェハWを授受させる状態と,上昇してウェハWを包囲し,ウェハW両面に供給した処理液等が周囲に飛び散ることを防止する状態とに上下に移動自在である。
【0045】
アウターチャンバー排出口130は,アウターチャンバー46の側壁46aに設けられ,ウェハW,チャックプレート61及びトッププレート62の回転によってウェハW周囲に向かって流れる処理液雰囲気,乾燥用N2ガスや,ダウンフロー(パージ)用ガス,N2ガス供給路120から供給するパージ用N2ガス等の雰囲気をスムーズに排出する。アウターチャンバー排出管133は,アウターチャンバー46の下部においてアウターチャンバー46とインナーカップ125の間に接続され,アウターチャンバー46の側壁46aとインナーカップ125外壁の間のアウターチャンバー46底部から処理液を排出する。インナーカップ排出管135は,アウターチャンバー46の下部においてインナーカップ125の内側に接続され,インナーカップ125内から処理液を排出する。なお,アウターチャンバー排出口130は,ウェハWの周囲2箇所に開口されている。
【0046】
図8に示すように,インナーカップ125が上昇すると,インナーカップ125が保持されたウェハWを包囲して,ウェハW両面に供給した処理液等が周囲に飛び散ることを防止する状態となる。この場合,インナーカップ125上部がアウターチャンバー46の傾斜部65に近接し,インナーカップ125内の液滴はインナーカップ排出管135によって排液されるようになる。また,ダウンフロー(パージ)用ガス,パージ用N2ガス等の雰囲気は,インナーカップ125の内側を下方に流れてインナーカップ排出管135によって排気される。インナーカップ125が下降すると,図4に示すように,保持されたウェハWがインナーカップ125の上端よりも上方に突出した状態となる。この場合は,アウターチャンバー46内の液滴は,インナーカップ125の外側を下降し,アウターチャンバー排出管133によって排液されるようになる。また,乾燥用N2ガス,ダウンフロー(パージ)用ガス,パージ用N2ガス等の雰囲気は,アウターチャンバー46の側壁46aに向かって吹き飛ばされて,アウターチャンバー排出口130によって排気される。
【0047】
以上が基板洗浄ユニット12の構成であるが,洗浄処理システム1に備えられた他の基板洗浄ユニット13,14,15も,基板洗浄ユニット12と同様の構成を有し,薬液によりウェハW両面を同時に洗浄することができる。
【0048】
さて,この洗浄処理システム1において,先ず図示しない搬送ロボットにより未だ洗浄されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャリアCがイン・アウトポート4に載置される。そして,このイン・アウトポート4に載置されたキャリアCから取出収納アーム11によって一枚ずつウェハWが取り出され,取出収納アーム11から主ウェハ搬送装置18にウェハWが受け渡される。そして,例えば搬送アーム34によってウェハWは各基板洗浄ユニット12,13,14,15に適宜搬入され,ウェハWに付着しているパーティクルなどの汚染物質が洗浄,除去される。こうして所定の洗浄処理が終了したウェハWは,再び主ウェハ搬送装置18によって各基板洗浄ユニット12,13,14,15から適宜搬出され,取出収納アーム11に受け渡されて,再びキャリアCに収納される。
【0049】
ここで,代表して基板洗浄ユニット12での洗浄について説明する。図4に示すように,先ず基板洗浄ユニット12のアウターチャンバー用メカシャッター53が開く。そして,ウェハWを保持した搬送アーム34を装置内に進入させる。このとき,インナーカップ125は下降して保持部材60の上部を上方に相対的に突出させている。アンダープレート100は予め下降して退避位置に位置している。トッププレート62は予め上昇して退避位置に位置している。即ち,チャックプレート61はトッププレート支持部材75をトッププレート昇降機構90によって押し上げられる位置に移動させ,その後,トッププレート昇降機構90が押上げ部材91によってトッププレート支持部材75を上昇させることにより,トッププレート62を上昇させた状態を保つ。
【0050】
主ウェハ搬送装置18は,搬送アーム34を水平移動させて支持ピン69にウェハWを渡す。支持ピン69は半導体デバイスが形成されるウェハW表面を上面にしてウェハWを支持する。この場合,アンダープレート100を退避位置に位置させ,支持されるウェハWの位置(高さ)から十分に離すので,搬送アーム34は,余裕をもってウェハWを支持ピン69に渡すことができる。ウェハWを支持ピン69に受け渡した後,搬送アーム34はアウターチャンバー46の内部から退出し,退出後,アウターチャンバー用メカシャッター53が閉じられる。
【0051】
次いで,保持部材60が支持ピン69によって支持されたウェハWの周縁を保持する。一方,インナーカップ125は上昇して支持されたウェハWを囲む。トッププレート62は処理位置に下降してウェハWに近接する。即ち,トッププレート昇降機構90は押上げ部材91を下降させ,平行支持部材77がガイドピン83の下部に下降し,押上げ部材91はトッププレート支持部材75と接触しない位置まで下降すると,平行支持部材77の下面がストッパー84の上面に当接し,トッププレート62はトッププレート支持部材75を介してチャックプレート61に支持される。処理位置に移動したトッププレート62と保持されたウェハW上面(表面)の間には,例えば1mm程度の隙間が形成される。また,アンダープレート100が処理位置に上昇する。処理位置に移動したアンダープレート100と保持されたウェハW下面(ウェハW裏面)の間には,例えば1mm程度の隙間が形成される。
【0052】
次いで,モータ95の回転駆動により,回転筒体96を回転させ,保持部材80,保持部材80によって保持されたウェハW,トッププレート62を一体的に回転させる。そして,処理流体供給ノズル110と下面供給路101から薬液がウェハWに供給されて,ウェハWの薬液処理が行われる。
【0053】
図5に示すように,処理流体供給ノズル110は薬液をウェハW中心部近傍に向かって斜めに吐出する。薬液は供給穴70を通過してウェハWの中心部近傍に供給され,ウェハWの回転による遠心力でウェハWの外周方向に流れる。トッププレート62とウェハW上面(ウェハW表面)の間,及びアンダープレート100とウェハW下面(ウェハW裏面)の間に狭い隙間が形成されているので,これらの間に薬液のみを介在させることができる。従って,少量の薬液でウェハWを処理することができる。ウェハWの外周方向に流れた薬液は,図8に示すようにインナーカップ125の中に排液され,インナーカップ排出管135によってインナーカップ125内から排液される。
【0054】
薬液処理中は,パージ用ガスノズル112から,トッププレート62の上部にダウンフロー(パージ)用ガスを供給してダウンフローを形成する。ウェハWが疎水性である場合は,ダウンフロー(パージ)用ガスとしてN2ガス等の不活性ガスを供給し,また,ウェハWが親水性である場合は空気を供給しても良い。パージ用ガスノズル112から供給されたダウンフロー(パージ)用ガスは,トッププレート62の外周方向からウェハWの外周方向に流れ,図8に示すようにインナーカップ125の中に流入し,インナーカップ排出管135によってインナーカップ125内から排気される。また,薬液処理中は,N2ガス供給路120から,チャックプレート61上面とアンダープレート100下面との間の空間,及び回転筒体96の内部に設けた空洞内にパージ用の不活性ガスとしてN2ガスを供給し,N2ガスによるパージを行う。N2ガス供給路120から供給されたパージ用N2ガスは,チャックプレート61上面とアンダープレート100下面との間を通過してウェハWの外周方向に流れ,図8に示すようにインナーカップ125の中に流入し,インナーカップ排出管135によってインナーカップ125内から排気される。
【0055】
ウェハW両面の薬液処理が終了したら,切替開閉弁115によって処理流体供給ノズル110からの薬液の吐出を停止する。また,下面供給路101からの薬液の吐出を停止する。N2ガス供給路120からのパージ用N2ガス供給は継続し,チャックプレート61とアンダープレート100との間の雰囲気が負圧になることを防止する。また,パージ用ガスノズル112からのダウンフロー(パージ)用ガス供給は継続し,薬液雰囲気を排出するようにダウンフローを形成する。保持部材80,保持部材80によって保持されたウェハW,トッププレート62,チャックプレート61は回転を継続し,回転により保持部材80,ウェハW,トッププレート62,チャックプレート61,アンダープレート100から薬液を振り切り,インナーカップ125内に排出する。なお,薬液処理後に薬液を振り切る際に,処理流体供給ノズル110及び下面供給路101からN2ガス等の不活性ガスまたはIPA等を供給して,薬液を押し流して排出するようにしても良い。
【0056】
薬液処理終了後,処理液の吐出を停止している処理流体供給ノズル110から,処理流体供給ノズル110の内部に残留した薬液が先端から落下しても,供給穴70周辺のテーパ部71において落下した処理液を受けるので,落下した薬液がウェハWの上面に付着することはない。また,薬液処理終了後リンス処理開始前に,切替開閉弁115を切り替えてN2ガスを送出して,切替開閉弁115から処理流体供給ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル110の内部に残留した薬液を,N2ガスにより押し出して排出するようにしても良い。この場合,押し出された薬液をテーパ部71によって受けることができるように,N2ガスの流量を調節して送出する。回転しているトッププレート62の上部に落下した薬液の液滴は,遠心力によりトッププレート62の外周側に流れ,インナーカップ125内に排液される。また,切替開閉弁115から処理流体供給ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル110の内部に残留した薬液は,薬液の自重によって排出するようにしても良い。
【0057】
保持部材60,ウェハW,トッププレート62,チャックプレート61から薬液が十分に振り切られ,インナーカップ125内に排出されたら,インナーカップ125を下降させる。インナーカップ125を下降させた後,切替開閉弁115によって処理流体供給ノズル110からの処理流体の吐出を純水に切り替え,また,下面供給路101から純水を供給し,ウェハW両面のリンス処理を開始する。リンス処理においては,保持部材80,保持部材80によって保持されたウェハW,トッププレート62,チャックプレート61を薬液処理時よりも高速に回転させる。
【0058】
処理流体供給ノズル110は純水をウェハW中心部近傍に向かって斜めに吐出する。純水は供給穴70を通過してウェハWの中心部近傍に供給され,ウェハWの回転による遠心力でウェハWの外周方向に流れる。トッププレート62とウェハW上面(ウェハW表面)の間,及びアンダープレート100とウェハW下面(ウェハW裏面)の間に狭い隙間が形成されているので,これらの間に純水のみを介在させることができる。従って,少量の純水でウェハWを処理することができる。ウェハWの外周方向に流れた純水は,アウターチャンバー46の中に排液され,インナーカップ125の外側に流れ,アウターチャンバー排出管133によってアウターチャンバー46内から排液される。
【0059】
リンス処理中においても,パージ用ガスノズル112から,トッププレート62の上部にダウンフロー(パージ)用ガスを供給してダウンフローを形成し,水蒸気雰囲気がアウターチャンバー46上部に回り込むことを防止する。また,リンス処理中は,薬液処理時と比較してトッププレート62の回転を高速にするので,パージ用ガスノズル112から供給されトッププレート62の回転に応じて流れるダウンフロー(パージ)用ガスは,薬液処理時と比較して高速に流れる。ウェハWの外周方向に流れるダウンフロー(パージ)用ガスは,アウターチャンバー46の側壁46aに向かって流れ,アウターチャンバー排出口130から排気される。
【0060】
また,リンス処理中は,薬液処理時と比較してチャックプレート61の回転を高速にするので,チャックプレート61とアンダープレート100との間の雰囲気が薬液処理時と比較してさらに負圧になる傾向がある。そのため,N2ガス供給路120からのパージ用N2ガス供給量を薬液処理時と比較して増加させる。N2ガス供給路120から供給されウェハWの外周方向に流れるパージ用N2ガスは,薬液処理時と比較してさらに流量が増加し,アウターチャンバー46の側壁46aに向かって吹き飛ばされる。アウターチャンバー排出口130は,ウェハWの外周方向に流れる雰囲気をアウターチャンバー46の側壁46aから排気することにより,スムーズに排気されるようにするので,N2ガス供給路120からのパージ用N2ガス供給量を増加させることができる。
【0061】
ウェハW両面のリンス処理が終了したら,切替開閉弁115によって処理流体供給ノズル110からの純水の吐出を停止する。また,下面供給路101からの純水の吐出を停止する。N2ガス供給路120からのパージ用N2ガス供給は継続し,チャックプレート61とアンダープレート100との間の雰囲気が負圧になることを防止する。また,パージ用ガスノズル112からのダウンフロー(パージ)用ガス供給は継続し,水蒸気雰囲気を排出するようにダウンフローを形成する。保持部材80,ウェハW,トッププレート62,チャックプレート61は回転を継続する。次いで,N2ガス供給ノズル111から乾燥用のN2ガスを供給し,また,下面供給路101から乾燥用のN2ガスを供給して,ウェハWの乾燥処理を行う。
【0062】
乾燥処理において,N2ガス供給ノズル111は乾燥用N2ガスをウェハW中心部近傍に向かって下向きに吐出する。乾燥用N2ガスは供給穴70を通過してウェハWの中心部近傍に供給され,ウェハWの回転による遠心力でウェハWの外周方向に流れる。トッププレート62とウェハW上面の間,及びアンダープレート100とウェハW下面の間に狭い隙間が形成されているので,これらの間に乾燥用N2ガスのみを介在させることができる。従って,少量のN2ガスでウェハWを処理することができる。ウェハWの外周方向に流れた乾燥用N2ガスは,アウターチャンバー46の中に排出され,インナーカップ125の外側に流れ,アウターチャンバー排出管133によってアウターチャンバー46内から排気される。また,ウェハWの外周方向に流れてアウターチャンバー46の側壁46aに向かう乾燥用N2ガスは,アウターチャンバー排出口130からスムーズに排気される。
【0063】
乾燥処理中においても,パージ用ガスノズル112から,トッププレート62の上部にダウンフロー(パージ)用ガスを供給してダウンフローを形成する。また,N2ガス供給路120からチャックプレート61とアンダープレート100との間にパージ用N2ガスを供給する。トッププレート62の上部からウェハWの外周方向に流れるダウンフロー(パージ)用ガス,及びチャックプレート61とアンダープレート100との間からウェハWの外周方向に流れるパージ用N2ガスは,インナーカップ125の外側に流れ,アウターチャンバー排出管133によってアウターチャンバー46内から排気される。また,ウェハWの外周方向に流れてアウターチャンバー46の側壁46aに向かうダウンフロー(パージ)用ガス及びパージ用N2ガスは,アウターチャンバー排出口130から排気される。
【0064】
一方,乾燥処理中に処理液の吐出を停止している処理流体供給ノズル110から,処理流体供給ノズル110の内部に残留した純水が先端から落下しても,供給穴70周辺のテーパ部71において落下した純水を受けるので,落下した純水がウェハWの上面に付着することはない。また,リンス処理終了後に,切替開閉弁115を切り替えてN2ガスを送出して,切替開閉弁115から処理流体供給ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル110の内部に残留した純水を,N2ガスにより押し出して排出する。この場合,押し出された純水をテーパ部71によって受けることができるように,N2ガスの流量を調節して送出する。回転しているトッププレート62の上部に落下した純水の液滴は,遠心力によりトッププレート62の外周側に流れ,アウターチャンバー46内に排液される。また,切替開閉弁115から処理流体供給ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル110の内部に残留した純水は,純水の自重によって排出するようにしても良い。
【0065】
乾燥処理が終了したら,N2ガス供給ノズル111からの乾燥用N2ガスの吐出を停止する。また,下面供給路101からの乾燥用N2ガスの吐出を停止する。そして,アンダープレート77を退避位置に下降させる。また,トッププレート62を退避位置に上昇させる。即ち,チャックプレート61はトッププレート支持部材75をトッププレート昇降機構90によって押し上げられる位置に移動させて停止し,その後,トッププレート昇降機構90が押上げ部材91によってトッププレート支持部材75を上昇させることにより,平行支持部材77がガイドピン83上部に上昇し,トッププレート62を上昇させた状態を保つ。その後,基板洗浄ユニット12内からウェハWを搬出する。アウターチャンバー用メカシャッター53が開き,主ウェハ搬送装置18が搬送アーム34を装置内に進入させてウェハW下面を支持する。一方,保持部材60のウェハWの保持を解除し,支持ピン69によりウェハW下面を支持する。次いで,搬送アーム34が支持ピン69からウェハWを離して受け取り,装置内から退出する。この場合,トッププレート62及びアンダープレート100は退避位置に移動しているので,搬入するときと同様にアンダープレート100と支持ピン69により支持されるウェハWの位置との間には,十分な隙間が形成されることになり,搬送アーム34は,余裕をもって支持ピン69からウェハWを受け取ることができる。
【0066】
かかる基板洗浄ユニット12によれば,モータ95によってウェハWとトッププレート62を一体的に回転させるので,モータ95の他にトッププレート62を回転させる回転駆動機構を設置する必要がない。従って,従来の基板処理装置と比較して,回転駆動機構から発生するパーティクルが低減される。また,基板処理装置を小型化し,回転駆動機構に必要なコストを大幅に削減することができる。さらに,ウェハWの保持位置の上方に回転駆動機構及びシリンダー等の昇降機構が一切設置されないので,ウェハWに対するパーティクルの影響を抑制することができる。また,ウェハWとトッププレート62との間の隙間を狭く,安定して形成することができるので,効率の良い処理を行うことができる。薬液供給後に処理流体供給ノズル110内に残留した薬液を,ウェハWに落下させずに処理流体供給ノズル110内から排出することができる。
【0067】
以上,本発明の好適な実施の形態の一例を示したが,本発明はここで説明した形態に限定されない。例えば本発明は処理液が供給される基板洗浄装置に限定されず,その他の種々の処理液などを用いて洗浄以外の他の処理を基板に対して施すものであっても良い。また,基板は半導体ウェハに限らず,その他のLCD基板用ガラスやCD基板,プリント基板,セラミック基板などであっても良い。
【0068】
保持部材60は,回転による遠心力を利用してウェハWを保持する構成としても良い。この場合,保持解除機構67を設置する必要がないので,パーティクルの発生を低減させることができる。
【0069】
図9に示すように,押上げ部材91が駆動機構収納チャンバー97を貫通する部分に,上キャップ140及び下キャップ141を設けても良い。上キャップ140は,押上げ部材91が駆動機構収納チャンバー97から突出した部分において,押上げ部材91の周囲を囲んで固着されており,下部にリング状の密着部材145が設けられている。上キャップ140は,押上げ部材91が下降しているときに,駆動機構収納チャンバー97上面に密着部材145を密着させ,押上げ部材91の貫通口146を貫通口146の上方及び周囲から囲むようになっている。従って,押し上げ部材91が下降しているときに,駆動機構収納チャンバー97内の雰囲気が貫通口146を通過して駆動機構収納チャンバー97の外に漏れず,ウェハW周囲にパーティクルが侵入することを防止する。また,駆動機構収納チャンバー97の外の処理液雰囲気,乾燥用ガスやダウンフロー(パージ)用ガス,パージ用N2ガス等が駆動機構収納チャンバー97内に侵入せず,駆動機構収納チャンバー97内のトッププレート昇降機構90,モータ95及び保持解除機構67が処理液雰囲気によって汚染されない。また,下キャップ141は,駆動機構収納チャンバー97内において押上げ部材91の周囲を囲んで固着されており,上部にリング状の密着部材148が設けられている。下キャップ141は,押上げ部材91が上昇しているときに,駆動機構収納チャンバー97下面に密着部材148を密着させ,押上げ部材91の貫通口146を貫通口146の下方及び周囲から囲むようになっている。従って,押し上げ部材91が上昇しているときに,駆動機構収納チャンバー97内の雰囲気が貫通口146を通過して駆動機構収納チャンバー97の外に漏れず,ウェハWの周囲にパーティクルが侵入することを防止する。また,駆動機構収納チャンバー97の外の処理液雰囲気,乾燥用ガスやダウンフロー(パージ)用ガス,パージ用N2ガス等が駆動機構収納チャンバー97内に侵入せず,駆動機構収納チャンバー97内のトッププレート昇降機構90,モータ95及び保持解除機構67が処理液雰囲気によって汚染されない。
【0070】
ウェハWの薬液処理は,トッププレート61とウェハW上面との間に形成した薬液の液膜によって行うようにしても良い。例えば,トッププレート61を保持部材60により保持されたウェハW上面に対して近接させ,トッププレート61とウェハW上面の間に,例えば0.5〜3mm程度の隙間を形成する。そして,処理流体供給ノズル110から薬液をウェハWの中心部近傍に供給し,ウェハWの回転による遠心力でウェハWの外周方向に流して隙間全体に薬液を供給する。こうしてウェハW上面全体に薬液の液膜が形成された後は,処理流体供給ノズル110からの薬液の供給を停止し,液膜の薬液によってウェハW上面を薬液処理する。この場合,薬液の液膜の形状が崩れない程度の比較的低速の回転速度(例えば10〜30rpm程度)でウェハW及びトッププレート61を回転させる。ウェハWの回転により薬液の液膜内に液流が発生し,この液流により,薬液の液膜内の淀みを防止するとともに処理効率が向上する。そして,薬液の液膜の形状が崩れそうになった場合等にのみ,新液を供給して薬液の液膜の形状を適宜修復するようにし,液膜形成後の新液の供給を控える。このようにして,薬液の消費量を節約することができる。また,ウェハW下面においても,アンダープレート100とウェハW下面との間に形成した薬液の液膜によって薬液処理を行うようにしても良い。
【0071】
【発明の効果】
本発明の基板処理装置及び基板処理方法によれば,回転駆動機構の数を減少させ,回転駆動機構から発生するパーティクルを低減させる。また,基板処理装置を小型化し,回転駆動機構に必要なコストを低減させることができる。基板の上方にパーティクルの発生源が存在しないので,パーティクルの影響を抑制することができる。基板と上面部材との間の隙間を狭く,また,安定して形成することができるので,効率の良い処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄処理システムの平面図である。
【図2】洗浄処理システムの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニットの平面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニットの縦断面図である。
【図5】トッププレート,アンダープレート,インナーカップ,保持部材等の動きを説明する説明図である。
【図6】トッププレートの平面図である。
【図7】トッププレートの立面図である。
【図8】インナーカップの昇降と排液又は排気の流れを説明する説明図である。
【図9】別の実施の形態にかかる押上げ部材の説明図である。
【符号の説明】
C キャリア
W ウェハ
1 洗浄処理システム
12 基板洗浄ユニット
46 アウターチャンバー
60 保持部材
61 チャックプレート
62 トッププレート
70 供給穴
71 テーパ部
75 トッププレート支持部材
90 トッププレート昇降機構
95 モータ
96 回転筒体
100 アンダープレート
105 アンダープレート昇降機構
110 処理流体供給ノズル
111 N2ガス供給ノズル
112 パージ用ガスノズル
120 N2ガス供給路
125 インナーカップ
130 アウターチャンバー排出口
135 インナーカップ排出口

Claims (14)

  1. 基板に処理流体を供給して処理する基板処理装置であって,
    基板を保持する保持部材と,前記保持部材を基板の下方において支持するチャック部材と,基板に近接して表面を覆う上面部材を備え,
    前記上面部材を基板の下方において前記チャック部材に支持することにより,前記上面部材を前記保持部材と一体的に回転させる構成としたことを特徴とする,基板処理装置。
  2. 前記上面部材を下降させて基板に近接させた位置と上昇させて基板から離隔させた位置とに昇降させる上面部材昇降機構を備えることを特徴とする,請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記チャック部材にガイドピンを設け,前記ガイドピンに対してスライド可能な上面部材支持部材によって前記上面部材を基板の上方に支持し,
    前記上面部材昇降機構は,前記上面部材支持部材を押し上げる押上げ部材を備えることを特徴とする,請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記チャック部材を回転させる回転駆動機構及び前記上面部材昇降機構を,基板の下方に配置することを特徴とする,請求項2又は3に記載の基板処理装置。
  5. 基板に処理流体を供給する処理流体供給ノズルを備え,
    前記上面部材の中央に,前記処理流体供給ノズルから基板に供給する処理流体を通過させる供給穴を設けることを特徴とする,請求項1,2,3又は4に記載の基板処理装置。
  6. 処理流体供給ノズルの最下点は前記供給穴上方から外れて位置し,前記供給穴の周辺部において,処理流体供給ノズルから落下する処理流体を受けることを特徴とする,請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記上面部材の上部にガスを供給するパージ用ガスノズルを備えることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5又は6に記載の基板処理装置。
  8. 基板に下方から近接して裏面を覆う下面部材と,前記下面部材を基板に近接した位置と基板から離隔した位置とに昇降させる下面部材昇降機構を備えることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載の基板処理装置。
  9. 前記チャック部材を回転させる回転駆動機構を備え,前記回転駆動機構は前記チャック部材を支持する筒体を有し,
    前記筒体の内部に設けた空洞を貫挿し,前記下面部材を支持する下面部材シャフトを備え,
    前記チャック部材と下面部材との間及び前記空洞に対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給路を備えることを特徴とする,請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 回転する基板と同じ高さに開口する排出口を設け,前記基板の周囲に向かって流れる雰囲気を前記排出口から排出することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の基板処理装置。
  11. 基板に処理流体を供給して処理する基板処理方法であって,
    基板を保持する保持部材と基板に近接して表面を覆う上面部材を,基板の下方においてチャック部材にそれぞれ支持し,
    基板に近接して表面を覆う上面部材を上昇させ,基板を保持部材によって保持し,前記上面部材を下降させて基板の表面に近接させた状態で前記基板,保持部材及び上面部材を一体的に回転させて基板を処理し,その後,前記基板,保持部材及び上面部材の回転を停止し,前記上面部材を上昇させ,基板を搬出することを特徴とする,基板処理方法。
  12. 前記上面部材と基板との間に形成された隙間に処理流体を供給して処理することを特徴とする,請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 処理中に,前記上面部材の上部にガスを供給することを特徴とする,請求項11又は12に記載の基板処理方法。
  14. 処理中に,基板の裏面に下面部材を近接させることを特徴とする,請求項11,12又は13に記載の基板処理方法。
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