JP2003224100A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法

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JP2003224100A
JP2003224100A JP2002021563A JP2002021563A JP2003224100A JP 2003224100 A JP2003224100 A JP 2003224100A JP 2002021563 A JP2002021563 A JP 2002021563A JP 2002021563 A JP2002021563 A JP 2002021563A JP 2003224100 A JP2003224100 A JP 2003224100A
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黒田  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対するパーティクルの影響を抑制し,
かつ,省スペースと低コストを実現することができる基
板処理装置及び基板処理方法を提供する。 【解決手段】 基板Wに処理流体を供給して処理する基
板処理装置であって,基板Wを保持する保持部材60
と,前記保持部材60を支持するチャック部材61と,
基板Wに近接して表面を覆う上面部材62を備え,前記
上面部材62を前記チャック部材61に支持することに
より,前記保持部材60と前記上面部材62を一体的に
回転させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば半導体ウェ
ハやLCD基板用ガラス等の基板を洗浄処理などする基
板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造工程におい
ては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)の表
面に対して洗浄,レジスト膜の除去等の処理を施す処理
システムが使用される。かような処理システムに備えら
れる基板処理装置として,水平にして保持したウェハに
処理液を供給して処理する枚葉式のものが知られてい
る。従来の枚葉式基板処理装置は,パーティクルの付着
によるウェハの汚染防止や処理流体の消費量削減等の観
点から,ウェハ処理時にプレート状の上面部材をウェハ
上面に対して近接させ,ウェハ上面全体を上面部材によ
って覆った状態で処理するようにしていた。この上面部
材はウェハ上面に対して近接及び離隔可能に構成され,
ウェハの搬入出時に基板処理位置から退避し,処理時に
は基板上面に近接してウェハ上面との間に隙間を形成
し,隙間に薬液や乾燥ガス等を供給する。こうして,少
ない処理液によってウェハの上面を処理するようにし,
処理流体の消費量を抑制していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記基板処理装置にお
いて,上面部材を回転可能な構成とすることが考えられ
る。そうすれば,ウェハの洗浄処理,乾燥処理の性能を
向上させる効果がある。しかしながら,ウェハを回転さ
せる回転駆動機構とは別に,上面部材を回転させる回転
駆動機構を設置するのでは,基板処理装置が大型化し,
コストが増加する問題がある。また,上面部材を回転さ
せる回転駆動機構を,ウェハの処理位置の上部に配置す
ると,回転駆動機構から発生するパーティクルが基板の
周囲に侵入する心配がある。さらに,上面部材を昇降さ
せるシリンダーもウェハの処理位置の上部に配置すれ
ば,シリンダーから発生するパーティクルがウェハの周
囲に侵入する心配がある。
【0004】従って,本発明の目的は,基板に対するパ
ーティクルの影響を抑制し,かつ,省スペースと低コス
トを実現する基板処理装置及び基板処理方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明によれば,基板に処理流体を供給して処理す
る基板処理装置であって,基板を保持する保持部材と,
前記保持部材を支持するチャック部材と,基板に近接し
て表面を覆う上面部材を備え,前記上面部材を前記チャ
ック部材に支持することにより,前記上面部材を前記保
持部材と一体的に回転させる構成としたことを特徴とす
る,基板処理装置が提供される。かかる基板処理装置に
あっては,回転駆動機構の数を減少させるので,基板処
理装置を小型化し,回転駆動機構に必要なコストを低減
させることができる。また,回転駆動機構から発生する
パーティクルが低減される。
【0006】前記上面部材を下降させて基板に近接させ
た位置と上昇させて基板から離隔させた位置とに昇降さ
せる上面部材昇降機構を備えることが好ましい。また,
前記チャック部材にガイドピンを設け,前記ガイドピン
に対してスライド可能な上面部材支持部材によって前記
上面部材を基板の上方に支持し,前記上面部材昇降機構
は,前記上面部材支持部材を押し上げる押上げ部材を備
えても良い。この場合,シリンダー等を用いる従来の場
合と比較して,より狭い隙間を容易に上面部材と基板上
面との間に形成することができるとともに,隙間の間隔
を安定させることができる。従って,従来の場合よりも
狭く安定した隙間に処理流体を供給するので,処理流体
の使用量を抑え,効率の良い処理を行うことができる。
【0007】さらに,前記回転駆動機構及び前記上面部
材昇降機構を,基板の下方に配置することが好ましい。
この場合,基板の上方にパーティクルの発生源が存在し
ないので,パーティクルの影響を抑制することができ
る。
【0008】この基板処理装置にあっては,基板に処理
流体を供給する処理流体供給ノズルを備え,前記上面部
材の中央に,前記処理流体供給ノズルから基板に供給す
る処理流体を通過させる供給穴を設けるようにしても良
い。また,処理流体供給ノズルの最下点は前記供給穴上
方から外れて位置し,前記供給穴の周辺部において,処
理流体供給ノズルから落下する処理流体を受けることが
好ましい。この場合,処理液供給後に処理流体供給ノズ
ル内に残った処理液を,基板に落下させずに排出するこ
とができる。また,前記上面部材の上部にガスを供給す
るパージ用ガスノズルを備えるようにしても良い。
【0009】基板に下方から近接して裏面を覆う下面部
材と,前記下面部材を基板に近接した位置と基板から離
隔した位置とに昇降させる下面部材昇降機構を備えるよ
うにしても良い。さらに,前記チャック部材を回転させ
る回転駆動機構を備え,前記回転駆動機構は前記チャッ
ク部材に接続する筒体を有し,前記筒体の内部に設けた
空洞を貫挿し,前記下面部材を支持する下面部材シャフ
トを備え,前記チャック部材と下面部材との間及び前記
空洞に対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給路を
備えることが好ましい。この場合,チャック部材上部が
負圧になることを防止して,回転駆動機構から発生する
パーティクルがチャック部材の上部に侵入することを防
止する。
【0010】また,回転する基板と同じ高さに開口する
排出口を設け,前記基板の周囲に向かって流れる雰囲気
を前記排出口から排出することが好ましい。この場合,
遠心力によって周囲に向かって流れた処理流体等をスム
ーズに排出できる。
【0011】また,本発明によれば,基板に処理流体を
供給して処理する基板処理方法であって,基板に近接し
て表面を覆う上面部材を上昇させ,基板を保持部材によ
って保持し,前記上面部材を下降させて基板の表面に近
接させた状態で前記基板,保持部材及び上面部材を一体
的に回転させて基板を処理し,その後,前記基板,保持
部材及び上面部材の回転を停止し,前記上面部材を上昇
させ,基板を搬出することを特徴とする,基板処理方法
が提供される。
【0012】さらに,前記上面部材と基板との間に形成
された隙間に処理流体を供給して処理することが好まし
い。また,処理中に,前記上面部材の上部にガスを供給
するようにしてもよい。処理中に,基板の裏面に下面部
材を近接させるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を,基板の一例としてウェハを洗浄する基板処理装置
としての基板洗浄ユニットに基づいて説明する。図1
は,本実施の形態にかかる基板洗浄ユニット12,1
3,14,15を組み込んだ洗浄処理システム1の平面
図である。図2は,その側面図である。この洗浄処理シ
ステム1は,ウェハWに洗浄処理及び洗浄処理後の熱的
処理を施す洗浄処理部2と,洗浄処理部2に対してウェ
ハWを搬入出する搬入出部3から構成されている。
【0014】搬入出部3は,複数枚,例えば25枚のウ
ェハWが所定の間隔で略水平に収容可能な容器(キャリ
アC)を載置するための載置台6が設けられたイン・ア
ウトポート4と,載置台6に載置されたキャリアCと洗
浄処理部2との間でウェハの受け渡しを行うウェハ搬送
装置7が備えられたウェハ搬送部5と,から構成されて
いる。
【0015】ウェハWはキャリアCの一側面を通して搬
入出され,キャリアCの側面には開閉可能な蓋体が設け
られている。また,ウェハWを所定間隔で保持するため
の棚板が内壁に設けられており,ウェハWを収容する2
5個のスロットが形成されている。ウェハWは表面(半
導体デバイスを形成する面)が上面(ウェハWを水平に
保持した場合に上側となっている面)となっている状態
で各スロットに1枚ずつ収容される。
【0016】イン・アウトポート4の載置台6上には,
例えば,3個のキャリアを水平面のY方向に並べて所定
位置に載置することができるようになっている。キャリ
アCは蓋体が設けられた側面をイン・アウトポート4と
ウェハ搬送部5との境界壁8側に向けて載置される。境
界壁8においてキャリアCの載置場所に対応する位置に
は窓部9が形成されており,窓部9のウェハ搬送部5側
には,窓部9をシャッター等により開閉する窓部開閉機
構10が設けられている。
【0017】この窓部開閉機構10は,キャリアCに設
けられた蓋体もまた開閉可能であり,窓部9の開閉と同
時にキャリアCの蓋体も開閉する。窓部9を開口してキ
ャリアCのウェハ搬入出口とウェハ搬送部5とを連通さ
せると,ウェハ搬送部5に配設されたウエハ搬送装置7
のキャリアCへのアクセスが可能となり,ウェハWの搬
送を行うことが可能な状態となる。
【0018】ウェハ搬送部5に配設されたウエハ搬送装
置7は,Y方向とZ方向に移動可能であり,かつ,X―
Y平面内(θ方向)で回転自在に構成されている。ま
た,ウェハ搬送装置7は,ウェハWを把持する取出収納
アーム11を有し,この取出収納アーム11はX方向に
スライド自在となっている。こうして,ウェハ搬送装置
7は,載置台6に載置された全てのキャリアCの任意の
高さのスロットにアクセスし,また,洗浄処理部2に配
設された上下2台のウェハ受け渡しユニット16,17
にアクセスして,イン・アウトポート4側から洗浄処理
部2側へ,逆に洗浄処理部2側からイン・アウトポート
4側へウェハWを搬送することができるようになってい
る。
【0019】洗浄処理部2は,主ウェハ搬送装置18
と,ウェハ搬送部5との間でウェハWの受け渡しを行う
ためにウェハWを一時的に載置するウェハ受け渡しユニ
ット16,17と,本実施の形態にかかる4台の基板洗
浄ユニット12,13,14,15と,洗浄処理後のウ
ェハWを加熱処理する3台の加熱ユニット及び加熱され
たウェハWを冷却する冷却ユニットからなる加熱・冷却
部19とを備えている。主ウェハ搬送装置18は,ウェ
ハ受け渡しユニット16,17,基板洗浄ユニット1
2,13,14,15,加熱・冷却部19の全てのユニ
ットにアクセス可能に配設されている。
【0020】また,洗浄処理部2は,洗浄処理システム
1全体を稼働させるための電源である電装ユニット23
と,洗浄処理システム1内に配設された各種装置及び洗
浄処理システム1全体の動作制御を行う機械制御ユニッ
ト24と,基板洗浄ユニット12,13,14,15に
送液する所定の処理液を貯蔵する薬液貯蔵ユニット25
とが配設されている。電装ユニット23は図示しない主
電源と接続される。洗浄処理部2の天井部には,各ユニ
ット及び主ウェハ搬送装置18に,清浄な空気をダウン
フローするためのファンフィルターユニット(FFU)
26が配設されている。
【0021】電装ユニット23と薬液貯蔵ユニット25
と機械制御ユニット24を洗浄処理部2の外側に設置す
ることによって,又は外部に引き出すことによって,こ
の面(Y方向)からウェハ受け渡しユニット16,1
7,主ウェハ搬送装置18,加熱・冷却部19のメンテ
ナンスを容易に行うことが可能である。
【0022】ウェハ受け渡しユニット16,17は,い
ずれもウェハ搬送部5との間でウェハWの受け渡しを行
うためにウェハWを一時的に載置するものであり,これ
らウェハ受け渡しユニット16,17は上下2段に積み
重ねられて配置されている。例えば,下段のウェハ受け
渡しユニット17は,イン・アウトポート4側から洗浄
処理部2側へ搬送するウェハWを載置するために用い,
上段のウェハ受け渡しユニット16は,洗浄処理部2側
からイン・アウトポート4側へ搬送するウェハWを載置
するために用いることができる。
【0023】ファンフィルターユニット(FFU)26
からのダウンフローの一部は,ウェハ受け渡しユニット
16,17と,その上部の空間を通ってウェハ搬送部5
に向けて流出する構造となっている。これにより,ウェ
ハ搬送部5から洗浄処理部2へのパーティクル等の侵入
が防止され,洗浄処理部2の清浄度が保持されるように
なっている。
【0024】主ウェハ搬送装置18は,図示しないモー
タの回転駆動力によって回転可能な筒状支持体30と,
筒状支持体30の内側に沿ってZ方向に昇降自在に設け
られたウェハ搬送体31とを有している。ウェハ搬送体
31は,筒状支持体30の回転に伴って一体的に回転さ
れるようになっており,それぞれ独立して進退移動する
ことが可能な多段に配置された3本の搬送アーム34,
35,36を備えている。
【0025】基板洗浄ユニット12,13,14,15
は,図2に示すように,上下2段で各段に2台ずつ配設
されている。図1に示すように,基板洗浄ユニット1
2,13と基板洗浄ユニット14,15とは,その境界
をなしている壁面41に対して対称な構造を有している
が,対称であることを除けば,各基板洗浄ユニット1
2,13,14,15は概ね同様の構成を備えている。
そこで,基板洗浄ユニット12を例として,その構造に
ついて詳細に以下に説明することとする。
【0026】図3は,基板洗浄ユニット12の平面図で
ある。基板洗浄ユニット12のユニットチャンバー45
内には,ウェハWを収納して処理流体によって処理する
基板処理部としてのアウターチャンバー46を備えてい
る。アウターチャンバー46は,ウェハWを上方及び周
囲から囲むようになっている。即ち,アウターチャンバ
ー46は,ウェハWの周囲を包囲する環状の側壁46a
と,ウェハW上面の上方を覆う天井部46bを備えてお
り,ウェハWの周囲及び上方の雰囲気を密閉し,アウタ
ーチャンバー46の外部の雰囲気から隔離する。ユニッ
トチャンバー45には開口50が形成され,アウターチ
ャンバー46の側壁46aには開口52が形成され,開
口50と開口52は,開口部47によって連通してい
る。アウターチャンバー46には,開口52をエアシリ
ンダー等からなるシリンダ駆動機構54によって開閉す
るアウターチャンバー用メカシャッター53が設けられ
ており,例えば搬送アーム34によってアウターチャン
バー46に対して開口部47からウェハWが搬入出され
る際には,このアウターチャンバー用メカシャッター5
3が開くようになっている。アウターチャンバー用メカ
シャッター53はアウターチャンバー46の内部から開
口52を開閉するようになっている。即ち,アウターチ
ャンバー46内が陽圧になった場合でも,アウターチャ
ンバー46内部の雰囲気が外部に漏れ出ない。
【0027】図4に示すように,アウターチャンバー4
6内には,ウェハWを略水平に保持する保持部材60
と,保持部材60を支持するチャック部材としてのチャ
ックプレート61と,保持部材60により支持されたウ
ェハWに近接してウェハWの上面を覆う上面部材として
のトッププレート62とを備えている。ウェハWは,例
えば半導体デバイスが形成される処理面である表面を上
面にして保持される。アウターチャンバー46の側壁4
6aには,保持部材60により保持されたウェハWが位
置する高さに傾斜部65が形成され,ウェハWは傾斜部
65に包囲されるようになっている。また,アウターチ
ャンバー用メカシャッター53は傾斜部65の一部とな
っている。スピンチャック71に対してウェハWを授受
させる際には,アウターチャンバー用メカシャッター5
3を開き,ウェハWを水平に移動させる。
【0028】保持部材60は,図3に示すように,チャ
ックプレート61の周囲において中心角が120°とな
るように3箇所に配置されており,それら3つの保持部
材60により,ウェハWを周縁から保持できるようにな
っている。また,保持部材60はL字形状をしており,
折り曲げ部分をチャックプレート61の周縁に回動自在
に取り付けることにより,チャックプレート61に対し
て略垂直面内で揺動自在となっている。保持部材60の
水平部上面とチャックプレート61下面との間には,保
持部材60の垂直部の内方がウェハWの周縁を保持する
ように付勢する圧縮ばねが設けられている。図5に示す
ように,3つの保持部材60は,保持解除機構67によ
って,ウェハWを保持した状態(実線)と保持を解除し
た状態(一点鎖線)とに切り替えられる。保持解除機構
67は,図示しないエアシリンダー等からなる昇降機構
により保持部材開閉ピン68を上昇させ,保持部材60
の水平部を押し上げ,3つの保持部材60の垂直部を同
時に互いに開くことにより,ウェハWの保持を解除させ
る。
【0029】チャックプレート61には,チャックプレ
ート61の上方においてウェハWの裏面を支持するため
の3つの支持ピン69が備えられている。3つの支持ピ
ン69は,図3に示すように,ウェハWの裏面において
中心角が120°となるように3箇所に配置されてい
る。例えばウェハWを搬入するときは,保持部材60の
保持を解除状態にし,支持ピン69によってウェハWの
周縁部を裏面から支持し,その後,保持部材60によっ
て周縁から保持する。また,チャックプレート61は略
水平に配置され,ウェハWは3つの支持ピン69により
チャックプレート61に対して平行に支持され,3つの
保持部材60によりによりチャックプレート61に対し
て平行に保持される。
【0030】トッププレート62は,ウェハWの表面を
覆うことが可能な大きさに形成され,中央には,ウェハ
Wに供給する処理流体を通過させる供給穴70が設けら
れている。ウェハWに処理流体を供給する際は,供給穴
70の上方からウェハWの中央付近に処理流体を供給す
る。供給穴70の周囲には,トッププレート62の中央
側から外周側に向かって下方に傾斜するテーパ部71が
形成されている。また,トッププレート62は,トップ
プレート62の外縁において対向する位置に設けられた
2つのトッププレート支持部材75を備える。図6及び
図7に示すように,トッププレート支持部材75は,ト
ッププレート62の下面に対して垂直に接続する垂直支
持部材76と,この垂直支持部材76の下端に接続され
トッププレート62に対して平行方向に設けられた平行
支持部材77から構成される。平行支持部材77には,
チャックプレート61の底部に設けられたガイドピン8
3を貫挿させるためのガイド穴81が設けられている。
【0031】平行支持部材77は,チャックプレート6
1下面とストッパー84の上面との間において,ガイド
ピン83に沿ってスライド可能に構成される。垂直支持
部材76は,ウェハWの外周側に配置され,平行支持部
材77がガイドピン83に沿ってスライドしてもウェハ
Wに接触しないようになっている。図5に示すように,
ガイドピン83は,チャックプレート61に対して垂直
に設けられ,上端においてチャックプレート61の下面
に接続され,ガイド穴81の内部を貫挿し,下端にスト
ッパー84を備えている。平行支持部材77がガイドピ
ン83の下部に位置するとき,平行支持部材77の下面
はストッパー84の上面に当接し,トッププレート支持
部材75はガイドピン83から落下しないようになって
いる。これにより,ガイドピン83はトッププレート支
持部材75をチャックプレート61に支持し,トッププ
レート62はトッププレート支持部材75を介してチャ
ックプレート61に支持される。また,ガイド穴81及
びガイドピン83は,各平行支持部材77に対してそれ
ぞれ2個ずつ設けられている。これにより,平行支持部
材77はチャックプレート61に対して平行に支持さ
れ,垂直支持部材76はチャックプレート61の下面及
びウェハWの上面に対して垂直に支持され,トッププレ
ート62はウェハWの上面とトッププレート62下面と
が平行になるように支持される。また,平行支持部材7
7がガイドピン83に対してスライドする際も,平行支
持部材77はチャックプレート61の下面に対して常に
平行である状態を保って昇降移動し,垂直支持部材76
はチャックプレート61の下面及びウェハWの上面に対
して常に垂直である状態を保って昇降移動し,トッププ
レート62はウェハWの上面とトッププレート62下面
とが常に平行である状態を保って昇降移動する。
【0032】図4に示すように,基板洗浄ユニット12
内には,トッププレート62を昇降させるエアシリンダ
ー等からなるトッププレート昇降機構90と,チャック
プレート61を回転させるモータ95が備えられる。ト
ッププレート昇降機構90とモータ95は,保持部材6
0によって保持されるウェハWの下方に形成された駆動
機構収納チャンバー97の内部に配置されている。ま
た,保持解除機構67も駆動機構収納チャンバー97内
に配置されている。駆動機構収納チャンバー97はトッ
ププレート昇降機構90,モータ95及び保持解除機構
67の周囲及び上部を囲み,トッププレート昇降機構9
0,モータ95及び保持解除機構67から発生するパー
ティクルがウェハW側に侵入することを防止する。ま
た,アンダープレート昇降機構105は駆動機構収納チ
ャンバー97の下方に配置され,アンダープレート昇降
機構105から発生するパーティクルはウェハW側に侵
入することはない。
【0033】トッププレート昇降機構90はトッププレ
ート支持部材75を押し上げる押上げ部材91を備え,
押上げ部材91を平行支持部材77に対して上下移動さ
せる。押上げ部材91は,駆動機構収納チャンバー97
を貫通しており,平行支持部材77の下方に待機するよ
う配置されている。図5に示すように,押上げ部材91
が上昇すると,平行支持部材77がガイドピン83に沿
って上昇するので,トッププレート62は上昇してウェ
ハWから離隔する。押上げ部材91が下降すると,平行
支持部材77はストッパー84に当接するので,トップ
プレート62はウェハWに近接した位置(処理位置)に
下降する。このように,トッププレート昇降機構90
は,押上げ部材91を昇降させることにより,トッププ
レート62を下降させてウェハWに近接させた位置と上
昇させてウェハWから離隔させた位置(退避位置)とに
昇降させる。また,ウェハWの下方から押上げ部材91
を昇降させてトッププレート62を昇降させる構成とす
ることによって,トッププレート昇降機構90をウェハ
Wの下方に配置することができる。従って,トッププレ
ート昇降機構90にて発生したパーティクルが落下して
ウェハWに付着することを防止することができる。さら
にまた,トッププレート62をウェハW上面に近接させ
る際に,トッププレート62をガイドピン83によって
支持する構成とすることにより,シリンダー等を用いて
トッププレート62をウェハWに近接させる従来の場合
と比較して,より狭い隙間を容易にトッププレート62
とウェハW上面との間に形成することができるととも
に,隙間の間隔を安定させることができる。従って,従
来の場合よりも狭く安定した隙間に処理流体を供給する
ので,処理流体の使用量を抑え,効率の良い処理を行う
ことができる。
【0034】モータ95は,チャックプレート61の底
部に接続する回転筒体96を備え,回転筒体96を回転
させることにより,チャックプレート61を回転させ
る。チャックプレート61には保持部材60とトッププ
レート62が支持されているので,回転筒体96の回転
により,保持部材60,チャックプレート61,及びト
ッププレート62を一体的に回転させる構成となってい
る。また,保持部材60がウェハWを保持しているとき
は,保持部材60,ウェハW,チャックプレート61,
及びトッププレート62が一体的に回転する。このよう
に,モータ95によってウェハWとトッププレート62
を一体的に回転させるので,モータ95の他にトッププ
レート62を回転させるモータ等の回転駆動機構を別個
に設置する必要がない。従って,それぞれ別個の回転駆
動機構とした場合に比べて,回転駆動機構に必要なコス
トを大幅に削減することができる。また,モータから発
生するパーティクルが低減される。そして,アウターチ
ャンバー46上部(例えば,天井部46bの上面等)に
トッププレート62を回転させるモータを設置しないの
で,基板洗浄ユニット12上部のスペースを狭くするこ
とができる。従って,基板洗浄ユニット12の高さを低
くして小型化できる。また,ウェハWの保持位置の上方
に回転駆動機構が一切設置されないので,モータ95と
トッププレート62の回転駆動機構をそれぞれ別個とし
た場合に比べて,ウェハWに対するパーティクルの影響
を抑制することができる。
【0035】チャックプレート61の上方には,ウェハ
Wに下方から近接してウェハWの裏面(下面)を覆う下
面部材としてのアンダープレート100が備えられてい
る。また,回転筒体96の内部には,回転筒体96の内
部に設けた空洞を貫挿し,アンダープレート100を支
持するアンダープレートシャフト101が備えられてい
る。図4に示すように,アンダープレートシャフト10
1は,水平板104の上面に固着されており,この水平
板104は,アンダープレートシャフト101と一体的
に,エアシリンダー等からなるアンダープレート昇降機
構105により鉛直方向に昇降させられる。従って,ア
ンダープレート100は,図4に示すように,下降して
保持部材60により保持されたウェハW下面から離れて
待機している状態(退避位置)と,上昇して保持部材6
0により保持されたウェハW下面に対して処理を施して
いる状態(処理位置)とに上下に移動自在である。
【0036】次に,基板洗浄ユニット12における処理
流体等の供給手段について説明する。アウターチャンバ
ー46の上部には,例えば薬液,純水(DIW)等の処
理液,不活性ガスとしてのN2ガス等を,ウェハWに対
して処理流体として供給する処理流体供給ノズル110
が備えられている。さらに,乾燥用のN2ガスをウェハ
Wに対して供給するN2ガス供給ノズル111,N2ガ
ス又は空気等の不活性ガスをトッププレート62の上部
に供給するパージ用ガスノズル112が備えられてい
る。
【0037】処理流体供給ノズル110は,トッププレ
ート62に対して傾斜した状態に設けられ,供給穴70
に向かって処理流体を斜めに吐出するようになってい
る。例えばウェハWに対して薬液,純水等の処理液を供
給する時は,処理流体供給ノズル110から供給穴70
に向かって処理液を吐出し,ウェハWの上面の中央付近
に処理液を供給する。処理流体供給ノズル110の先端
の最下点は供給穴70上方から外れて位置し,図示の例
では,最下点がテーパ部71の上方に位置するように設
けられている。即ち,処理流体供給ノズル110からの
処理液の供給を停止しているときに,処理流体供給ノズ
ル110の内部に残留した処理液等が先端から落下して
も,供給穴70周辺のテーパ部71において落下した処
理液を受けるので,処理液が供給穴70から落下してウ
ェハWの上面に付着することはない。また,トッププレ
ート62の上部に落下した処理液は,トッププレート6
2の回転時にトッププレート62の外周側に流れ,トッ
ププレート62の周辺に排出される。
【0038】また,処理流体供給ノズル110から供給
する処理流体は,切替開閉弁115によって薬液,純
水,N2ガス等のいずれかに切り替えられる。例えば,
ウェハWに対して処理流体供給ノズル110から薬液,
純水等の処理液を供給した後に,切替開閉弁115を切
り替えて処理流体供給ノズル110内部にN2ガス等の
液抜き用流体を送出し,切替開閉弁115から処理流体
供給ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル
110の内部に残留した処理液を,N2ガスによって押
し出して排出する。この場合,残留した処理液が供給穴
70内に落下しないように,即ち,処理液を処理流体供
給ノズル110の先端からトッププレート62上に落下
させ,テーパ部71によって受けることができるよう
に,N2ガスの流量を調節して送出する。
【0039】N2ガス供給ノズル111は,供給穴70
に向かって乾燥用のN2ガスを下向きに吐出する。例え
ばウェハWを乾燥処理する際にはN2ガス供給ノズル1
11から乾燥用N2ガスを吐出する。乾燥用N2ガスは
供給穴70を通過してウェハW上面の中心に対して供給
され,トッププレート62とウェハW上面との間を通過
してウェハWの周辺部に向かって流れる。
【0040】パージ用ガスノズル112は,アウターチ
ャンバー46内上方からトッププレート62の上部に例
えばN2ガス等の不活性ガスや,空気等のガスを吐出
し,アウターチャンバー46内にダウンフローを形成す
る。また,トッププレート62上面とアウターチャンバ
ー46との間の空間を不活性ガス,空気等のガスによっ
て満たすことによりパージし,例えば処理液が蒸発して
トッププレート62の周囲から上部の空間に回り込むこ
とを防止する。従って,アウターチャンバー46内の上
部に処理液雰囲気が残留することを防ぐことができる。
パージ用ガスノズル112は,疎水性のウェハWを処理
する際にはダウンフロー(パージ)用ガスとしてN2ガ
スを供給する。この場合,疎水性ウェハWの表面にウォ
ーターマークが発生することを防止する効果がある。一
方,親水性のウェハWを処理する際には空気を供給する
ようにし,ダウンフロー(パージ)用ガスのコストを低
減させても良い。
【0041】アンダープレート100には,例えば薬
液,純水などの処理液,乾燥用ガスとしてのN2ガス等
を,ウェハWに対して処理流体として供給する下面供給
路118が備えられている。下面供給路118は,アン
ダープレートシャフト101及びアンダープレート10
0内を貫通して設けられている。アンダープレート10
0の上面には下面吐出口が設けられ,下面供給路118
から送出された例えば薬液,純水,N2ガス等の処理流
体を吐出する。なお,アンダープレート100の中央に
設けられた下面吐出口はウェハWの中心に上向きに指向
し,中央の下面吐出口の周辺部4箇所に設けられた下面
吐出口は,ウェハW周辺に向かって傾斜しており,ウェ
ハWの外周部に向かって処理流体を効率良く押し流すこ
とができる。
【0042】また,アンダープレート100の下方にお
いて,チャックプレート61とアンダープレート100
との間に不活性ガスとしてのN2ガスを供給するN2ガ
ス供給路120が備えられている。N2ガス供給路12
0は,アンダープレートシャフト101内を貫通して設
けられている。N2ガス供給路120は,チャックプレ
ート61上面とアンダープレート100下面との間の空
間をN2ガスによって満たすことによりパージする。こ
の場合,ウェハWを回転させる際に,チャックプレート
61とアンダープレート100との間の雰囲気が負圧に
なることを防止する。従って,モータ95の回転駆動に
より発生するパーティクルが,回転筒体96の内部の空
洞を通過してチャックプレート61とアンダープレート
100との間に侵入することを防止できる。また,N2
ガス供給路120は,回転筒体96の内部に設けた空洞
内にもN2ガスを供給し,回転筒体96とアンダープレ
ートシャフト101との間の空間をN2ガスによって満
たすことによりパージする。この場合,モータ95の回
転駆動により発生するパーティクルが,回転筒体96の
内部の空洞を通過してチャックプレート61とアンダー
プレート100との間に侵入することを防止する。
【0043】図4及び図8に示すように,アウターチャ
ンバー46内には,ウェハWを包囲するインナーカップ
125が備えられている。また,回転するウェハWと同
じ高さに開口するアウターチャンバー排出口130と,
アウターチャンバー46内の液滴を排液するアウターチ
ャンバー排出管133と,インナーカップ125内の液
滴を排液するインナーカップ排出管135が備えられて
いる。
【0044】インナーカップ125は,下降して保持部
材60をインナーカップ125の上端の上方に突出させ
てウェハWを授受させる状態と,上昇してウェハWを包
囲し,ウェハW両面に供給した処理液等が周囲に飛び散
ることを防止する状態とに上下に移動自在である。
【0045】アウターチャンバー排出口130は,アウ
ターチャンバー46の側壁46aに設けられ,ウェハ
W,チャックプレート61及びトッププレート62の回
転によってウェハW周囲に向かって流れる処理液雰囲
気,乾燥用N2ガスや,ダウンフロー(パージ)用ガ
ス,N2ガス供給路120から供給するパージ用N2ガ
ス等の雰囲気をスムーズに排出する。アウターチャンバ
ー排出管133は,アウターチャンバー46の下部にお
いてアウターチャンバー46とインナーカップ125の
間に接続され,アウターチャンバー46の側壁46aと
インナーカップ125外壁の間のアウターチャンバー4
6底部から処理液を排出する。インナーカップ排出管1
35は,アウターチャンバー46の下部においてインナ
ーカップ125の内側に接続され,インナーカップ12
5内から処理液を排出する。なお,アウターチャンバー
排出口130は,ウェハWの周囲2箇所に開口されてい
る。
【0046】図8に示すように,インナーカップ125
が上昇すると,インナーカップ125が保持されたウェ
ハWを包囲して,ウェハW両面に供給した処理液等が周
囲に飛び散ることを防止する状態となる。この場合,イ
ンナーカップ125上部がアウターチャンバー46の傾
斜部65に近接し,インナーカップ125内の液滴はイ
ンナーカップ排出管135によって排液されるようにな
る。また,ダウンフロー(パージ)用ガス,パージ用N
2ガス等の雰囲気は,インナーカップ125の内側を下
方に流れてインナーカップ排出管135によって排気さ
れる。インナーカップ125が下降すると,図4に示す
ように,保持されたウェハWがインナーカップ125の
上端よりも上方に突出した状態となる。この場合は,ア
ウターチャンバー46内の液滴は,インナーカップ12
5の外側を下降し,アウターチャンバー排出管133に
よって排液されるようになる。また,乾燥用N2ガス,
ダウンフロー(パージ)用ガス,パージ用N2ガス等の
雰囲気は,アウターチャンバー46の側壁46aに向か
って吹き飛ばされて,アウターチャンバー排出口130
によって排気される。
【0047】以上が基板洗浄ユニット12の構成である
が,洗浄処理システム1に備えられた他の基板洗浄ユニ
ット13,14,15も,基板洗浄ユニット12と同様
の構成を有し,薬液によりウェハW両面を同時に洗浄す
ることができる。
【0048】さて,この洗浄処理システム1において,
先ず図示しない搬送ロボットにより未だ洗浄されていな
いウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャリアCがイ
ン・アウトポート4に載置される。そして,このイン・
アウトポート4に載置されたキャリアCから取出収納ア
ーム11によって一枚ずつウェハWが取り出され,取出
収納アーム11から主ウェハ搬送装置18にウェハWが
受け渡される。そして,例えば搬送アーム34によって
ウェハWは各基板洗浄ユニット12,13,14,15
に適宜搬入され,ウェハWに付着しているパーティクル
などの汚染物質が洗浄,除去される。こうして所定の洗
浄処理が終了したウェハWは,再び主ウェハ搬送装置1
8によって各基板洗浄ユニット12,13,14,15
から適宜搬出され,取出収納アーム11に受け渡され
て,再びキャリアCに収納される。
【0049】ここで,代表して基板洗浄ユニット12で
の洗浄について説明する。図4に示すように,先ず基板
洗浄ユニット12のアウターチャンバー用メカシャッタ
ー53が開く。そして,ウェハWを保持した搬送アーム
34を装置内に進入させる。このとき,インナーカップ
125は下降して保持部材60の上部を上方に相対的に
突出させている。アンダープレート100は予め下降し
て退避位置に位置している。トッププレート62は予め
上昇して退避位置に位置している。即ち,チャックプレ
ート61はトッププレート支持部材75をトッププレー
ト昇降機構90によって押し上げられる位置に移動さ
せ,その後,トッププレート昇降機構90が押上げ部材
91によってトッププレート支持部材75を上昇させる
ことにより,トッププレート62を上昇させた状態を保
つ。
【0050】主ウェハ搬送装置18は,搬送アーム34
を水平移動させて支持ピン69にウェハWを渡す。支持
ピン69は半導体デバイスが形成されるウェハW表面を
上面にしてウェハWを支持する。この場合,アンダープ
レート100を退避位置に位置させ,支持されるウェハ
Wの位置(高さ)から十分に離すので,搬送アーム34
は,余裕をもってウェハWを支持ピン69に渡すことが
できる。ウェハWを支持ピン69に受け渡した後,搬送
アーム34はアウターチャンバー46の内部から退出
し,退出後,アウターチャンバー用メカシャッター53
が閉じられる。
【0051】次いで,保持部材60が支持ピン69によ
って支持されたウェハWの周縁を保持する。一方,イン
ナーカップ125は上昇して支持されたウェハWを囲
む。トッププレート62は処理位置に下降してウェハW
に近接する。即ち,トッププレート昇降機構90は押上
げ部材91を下降させ,平行支持部材77がガイドピン
83の下部に下降し,押上げ部材91はトッププレート
支持部材75と接触しない位置まで下降すると,平行支
持部材77の下面がストッパー84の上面に当接し,ト
ッププレート62はトッププレート支持部材75を介し
てチャックプレート61に支持される。処理位置に移動
したトッププレート62と保持されたウェハW上面(表
面)の間には,例えば1mm程度の隙間が形成される。
また,アンダープレート100が処理位置に上昇する。
処理位置に移動したアンダープレート100と保持され
たウェハW下面(ウェハW裏面)の間には,例えば1m
m程度の隙間が形成される。
【0052】次いで,モータ95の回転駆動により,回
転筒体96を回転させ,保持部材80,保持部材80に
よって保持されたウェハW,トッププレート62を一体
的に回転させる。そして,処理流体供給ノズル110と
下面供給路101から薬液がウェハWに供給されて,ウ
ェハWの薬液処理が行われる。
【0053】図5に示すように,処理流体供給ノズル1
10は薬液をウェハW中心部近傍に向かって斜めに吐出
する。薬液は供給穴70を通過してウェハWの中心部近
傍に供給され,ウェハWの回転による遠心力でウェハW
の外周方向に流れる。トッププレート62とウェハW上
面(ウェハW表面)の間,及びアンダープレート100
とウェハW下面(ウェハW裏面)の間に狭い隙間が形成
されているので,これらの間に薬液のみを介在させるこ
とができる。従って,少量の薬液でウェハWを処理する
ことができる。ウェハWの外周方向に流れた薬液は,図
8に示すようにインナーカップ125の中に排液され,
インナーカップ排出管135によってインナーカップ1
25内から排液される。
【0054】薬液処理中は,パージ用ガスノズル112
から,トッププレート62の上部にダウンフロー(パー
ジ)用ガスを供給してダウンフローを形成する。ウェハ
Wが疎水性である場合は,ダウンフロー(パージ)用ガ
スとしてN2ガス等の不活性ガスを供給し,また,ウェ
ハWが親水性である場合は空気を供給しても良い。パー
ジ用ガスノズル112から供給されたダウンフロー(パ
ージ)用ガスは,トッププレート62の外周方向からウ
ェハWの外周方向に流れ,図8に示すようにインナーカ
ップ125の中に流入し,インナーカップ排出管135
によってインナーカップ125内から排気される。ま
た,薬液処理中は,N2ガス供給路120から,チャッ
クプレート61上面とアンダープレート100下面との
間の空間,及び回転筒体96の内部に設けた空洞内にパ
ージ用の不活性ガスとしてN2ガスを供給し,N2ガス
によるパージを行う。N2ガス供給路120から供給さ
れたパージ用N2ガスは,チャックプレート61上面と
アンダープレート100下面との間を通過してウェハW
の外周方向に流れ,図8に示すようにインナーカップ1
25の中に流入し,インナーカップ排出管135によっ
てインナーカップ125内から排気される。
【0055】ウェハW両面の薬液処理が終了したら,切
替開閉弁115によって処理流体供給ノズル110から
の薬液の吐出を停止する。また,下面供給路101から
の薬液の吐出を停止する。N2ガス供給路120からの
パージ用N2ガス供給は継続し,チャックプレート61
とアンダープレート100との間の雰囲気が負圧になる
ことを防止する。また,パージ用ガスノズル112から
のダウンフロー(パージ)用ガス供給は継続し,薬液雰
囲気を排出するようにダウンフローを形成する。保持部
材80,保持部材80によって保持されたウェハW,ト
ッププレート62,チャックプレート61は回転を継続
し,回転により保持部材80,ウェハW,トッププレー
ト62,チャックプレート61,アンダープレート10
0から薬液を振り切り,インナーカップ125内に排出
する。なお,薬液処理後に薬液を振り切る際に,処理流
体供給ノズル110及び下面供給路101からN2ガス
等の不活性ガスまたはIPA等を供給して,薬液を押し
流して排出するようにしても良い。
【0056】薬液処理終了後,処理液の吐出を停止して
いる処理流体供給ノズル110から,処理流体供給ノズ
ル110の内部に残留した薬液が先端から落下しても,
供給穴70周辺のテーパ部71において落下した処理液
を受けるので,落下した薬液がウェハWの上面に付着す
ることはない。また,薬液処理終了後リンス処理開始前
に,切替開閉弁115を切り替えてN2ガスを送出し
て,切替開閉弁115から処理流体供給ノズル110先
端の間において処理流体供給ノズル110の内部に残留
した薬液を,N2ガスにより押し出して排出するように
しても良い。この場合,押し出された薬液をテーパ部7
1によって受けることができるように,N2ガスの流量
を調節して送出する。回転しているトッププレート62
の上部に落下した薬液の液滴は,遠心力によりトッププ
レート62の外周側に流れ,インナーカップ125内に
排液される。また,切替開閉弁115から処理流体供給
ノズル110先端の間において処理流体供給ノズル11
0の内部に残留した薬液は,薬液の自重によって排出す
るようにしても良い。
【0057】保持部材60,ウェハW,トッププレート
62,チャックプレート61から薬液が十分に振り切ら
れ,インナーカップ125内に排出されたら,インナー
カップ125を下降させる。インナーカップ125を下
降させた後,切替開閉弁115によって処理流体供給ノ
ズル110からの処理流体の吐出を純水に切り替え,ま
た,下面供給路101から純水を供給し,ウェハW両面
のリンス処理を開始する。リンス処理においては,保持
部材80,保持部材80によって保持されたウェハW,
トッププレート62,チャックプレート61を薬液処理
時よりも高速に回転させる。
【0058】処理流体供給ノズル110は純水をウェハ
W中心部近傍に向かって斜めに吐出する。純水は供給穴
70を通過してウェハWの中心部近傍に供給され,ウェ
ハWの回転による遠心力でウェハWの外周方向に流れ
る。トッププレート62とウェハW上面(ウェハW表
面)の間,及びアンダープレート100とウェハW下面
(ウェハW裏面)の間に狭い隙間が形成されているの
で,これらの間に純水のみを介在させることができる。
従って,少量の純水でウェハWを処理することができ
る。ウェハWの外周方向に流れた純水は,アウターチャ
ンバー46の中に排液され,インナーカップ125の外
側に流れ,アウターチャンバー排出管133によってア
ウターチャンバー46内から排液される。
【0059】リンス処理中においても,パージ用ガスノ
ズル112から,トッププレート62の上部にダウンフ
ロー(パージ)用ガスを供給してダウンフローを形成
し,水蒸気雰囲気がアウターチャンバー46上部に回り
込むことを防止する。また,リンス処理中は,薬液処理
時と比較してトッププレート62の回転を高速にするの
で,パージ用ガスノズル112から供給されトッププレ
ート62の回転に応じて流れるダウンフロー(パージ)
用ガスは,薬液処理時と比較して高速に流れる。ウェハ
Wの外周方向に流れるダウンフロー(パージ)用ガス
は,アウターチャンバー46の側壁46aに向かって流
れ,アウターチャンバー排出口130から排気される。
【0060】また,リンス処理中は,薬液処理時と比較
してチャックプレート61の回転を高速にするので,チ
ャックプレート61とアンダープレート100との間の
雰囲気が薬液処理時と比較してさらに負圧になる傾向が
ある。そのため,N2ガス供給路120からのパージ用
N2ガス供給量を薬液処理時と比較して増加させる。N
2ガス供給路120から供給されウェハWの外周方向に
流れるパージ用N2ガスは,薬液処理時と比較してさら
に流量が増加し,アウターチャンバー46の側壁46a
に向かって吹き飛ばされる。アウターチャンバー排出口
130は,ウェハWの外周方向に流れる雰囲気をアウタ
ーチャンバー46の側壁46aから排気することによ
り,スムーズに排気されるようにするので,N2ガス供
給路120からのパージ用N2ガス供給量を増加させる
ことができる。
【0061】ウェハW両面のリンス処理が終了したら,
切替開閉弁115によって処理流体供給ノズル110か
らの純水の吐出を停止する。また,下面供給路101か
らの純水の吐出を停止する。N2ガス供給路120から
のパージ用N2ガス供給は継続し,チャックプレート6
1とアンダープレート100との間の雰囲気が負圧にな
ることを防止する。また,パージ用ガスノズル112か
らのダウンフロー(パージ)用ガス供給は継続し,水蒸
気雰囲気を排出するようにダウンフローを形成する。保
持部材80,ウェハW,トッププレート62,チャック
プレート61は回転を継続する。次いで,N2ガス供給
ノズル111から乾燥用のN2ガスを供給し,また,下
面供給路101から乾燥用のN2ガスを供給して,ウェ
ハWの乾燥処理を行う。
【0062】乾燥処理において,N2ガス供給ノズル1
11は乾燥用N2ガスをウェハW中心部近傍に向かって
下向きに吐出する。乾燥用N2ガスは供給穴70を通過
してウェハWの中心部近傍に供給され,ウェハWの回転
による遠心力でウェハWの外周方向に流れる。トッププ
レート62とウェハW上面の間,及びアンダープレート
100とウェハW下面の間に狭い隙間が形成されている
ので,これらの間に乾燥用N2ガスのみを介在させるこ
とができる。従って,少量のN2ガスでウェハWを処理
することができる。ウェハWの外周方向に流れた乾燥用
N2ガスは,アウターチャンバー46の中に排出され,
インナーカップ125の外側に流れ,アウターチャンバ
ー排出管133によってアウターチャンバー46内から
排気される。また,ウェハWの外周方向に流れてアウタ
ーチャンバー46の側壁46aに向かう乾燥用N2ガス
は,アウターチャンバー排出口130からスムーズに排
気される。
【0063】乾燥処理中においても,パージ用ガスノズ
ル112から,トッププレート62の上部にダウンフロ
ー(パージ)用ガスを供給してダウンフローを形成す
る。また,N2ガス供給路120からチャックプレート
61とアンダープレート100との間にパージ用N2ガ
スを供給する。トッププレート62の上部からウェハW
の外周方向に流れるダウンフロー(パージ)用ガス,及
びチャックプレート61とアンダープレート100との
間からウェハWの外周方向に流れるパージ用N2ガス
は,インナーカップ125の外側に流れ,アウターチャ
ンバー排出管133によってアウターチャンバー46内
から排気される。また,ウェハWの外周方向に流れてア
ウターチャンバー46の側壁46aに向かうダウンフロ
ー(パージ)用ガス及びパージ用N2ガスは,アウター
チャンバー排出口130から排気される。
【0064】一方,乾燥処理中に処理液の吐出を停止し
ている処理流体供給ノズル110から,処理流体供給ノ
ズル110の内部に残留した純水が先端から落下して
も,供給穴70周辺のテーパ部71において落下した純
水を受けるので,落下した純水がウェハWの上面に付着
することはない。また,リンス処理終了後に,切替開閉
弁115を切り替えてN2ガスを送出して,切替開閉弁
115から処理流体供給ノズル110先端の間において
処理流体供給ノズル110の内部に残留した純水を,N
2ガスにより押し出して排出する。この場合,押し出さ
れた純水をテーパ部71によって受けることができるよ
うに,N2ガスの流量を調節して送出する。回転してい
るトッププレート62の上部に落下した純水の液滴は,
遠心力によりトッププレート62の外周側に流れ,アウ
ターチャンバー46内に排液される。また,切替開閉弁
115から処理流体供給ノズル110先端の間において
処理流体供給ノズル110の内部に残留した純水は,純
水の自重によって排出するようにしても良い。
【0065】乾燥処理が終了したら,N2ガス供給ノズ
ル111からの乾燥用N2ガスの吐出を停止する。ま
た,下面供給路101からの乾燥用N2ガスの吐出を停
止する。そして,アンダープレート77を退避位置に下
降させる。また,トッププレート62を退避位置に上昇
させる。即ち,チャックプレート61はトッププレート
支持部材75をトッププレート昇降機構90によって押
し上げられる位置に移動させて停止し,その後,トップ
プレート昇降機構90が押上げ部材91によってトップ
プレート支持部材75を上昇させることにより,平行支
持部材77がガイドピン83上部に上昇し,トッププレ
ート62を上昇させた状態を保つ。その後,基板洗浄ユ
ニット12内からウェハWを搬出する。アウターチャン
バー用メカシャッター53が開き,主ウェハ搬送装置1
8が搬送アーム34を装置内に進入させてウェハW下面
を支持する。一方,保持部材60のウェハWの保持を解
除し,支持ピン69によりウェハW下面を支持する。次
いで,搬送アーム34が支持ピン69からウェハWを離
して受け取り,装置内から退出する。この場合,トップ
プレート62及びアンダープレート100は退避位置に
移動しているので,搬入するときと同様にアンダープレ
ート100と支持ピン69により支持されるウェハWの
位置との間には,十分な隙間が形成されることになり,
搬送アーム34は,余裕をもって支持ピン69からウェ
ハWを受け取ることができる。
【0066】かかる基板洗浄ユニット12によれば,モ
ータ95によってウェハWとトッププレート62を一体
的に回転させるので,モータ95の他にトッププレート
62を回転させる回転駆動機構を設置する必要がない。
従って,従来の基板処理装置と比較して,回転駆動機構
から発生するパーティクルが低減される。また,基板処
理装置を小型化し,回転駆動機構に必要なコストを大幅
に削減することができる。さらに,ウェハWの保持位置
の上方に回転駆動機構及びシリンダー等の昇降機構が一
切設置されないので,ウェハWに対するパーティクルの
影響を抑制することができる。また,ウェハWとトップ
プレート62との間の隙間を狭く,安定して形成するこ
とができるので,効率の良い処理を行うことができる。
薬液供給後に処理流体供給ノズル110内に残留した薬
液を,ウェハWに落下させずに処理流体供給ノズル11
0内から排出することができる。
【0067】以上,本発明の好適な実施の形態の一例を
示したが,本発明はここで説明した形態に限定されな
い。例えば本発明は処理液が供給される基板洗浄装置に
限定されず,その他の種々の処理液などを用いて洗浄以
外の他の処理を基板に対して施すものであっても良い。
また,基板は半導体ウェハに限らず,その他のLCD基
板用ガラスやCD基板,プリント基板,セラミック基板
などであっても良い。
【0068】保持部材60は,回転による遠心力を利用
してウェハWを保持する構成としても良い。この場合,
保持解除機構67を設置する必要がないので,パーティ
クルの発生を低減させることができる。
【0069】図9に示すように,押上げ部材91が駆動
機構収納チャンバー97を貫通する部分に,上キャップ
140及び下キャップ141を設けても良い。上キャッ
プ140は,押上げ部材91が駆動機構収納チャンバー
97から突出した部分において,押上げ部材91の周囲
を囲んで固着されており,下部にリング状の密着部材1
45が設けられている。上キャップ140は,押上げ部
材91が下降しているときに,駆動機構収納チャンバー
97上面に密着部材145を密着させ,押上げ部材91
の貫通口146を貫通口146の上方及び周囲から囲む
ようになっている。従って,押し上げ部材91が下降し
ているときに,駆動機構収納チャンバー97内の雰囲気
が貫通口146を通過して駆動機構収納チャンバー97
の外に漏れず,ウェハW周囲にパーティクルが侵入する
ことを防止する。また,駆動機構収納チャンバー97の
外の処理液雰囲気,乾燥用ガスやダウンフロー(パー
ジ)用ガス,パージ用N2ガス等が駆動機構収納チャン
バー97内に侵入せず,駆動機構収納チャンバー97内
のトッププレート昇降機構90,モータ95及び保持解
除機構67が処理液雰囲気によって汚染されない。ま
た,下キャップ141は,駆動機構収納チャンバー97
内において押上げ部材91の周囲を囲んで固着されてお
り,上部にリング状の密着部材148が設けられてい
る。下キャップ141は,押上げ部材91が上昇してい
るときに,駆動機構収納チャンバー97下面に密着部材
148を密着させ,押上げ部材91の貫通口146を貫
通口146の下方及び周囲から囲むようになっている。
従って,押し上げ部材91が上昇しているときに,駆動
機構収納チャンバー97内の雰囲気が貫通口146を通
過して駆動機構収納チャンバー97の外に漏れず,ウェ
ハWの周囲にパーティクルが侵入することを防止する。
また,駆動機構収納チャンバー97の外の処理液雰囲
気,乾燥用ガスやダウンフロー(パージ)用ガス,パー
ジ用N2ガス等が駆動機構収納チャンバー97内に侵入
せず,駆動機構収納チャンバー97内のトッププレート
昇降機構90,モータ95及び保持解除機構67が処理
液雰囲気によって汚染されない。
【0070】ウェハWの薬液処理は,トッププレート6
1とウェハW上面との間に形成した薬液の液膜によって
行うようにしても良い。例えば,トッププレート61を
保持部材60により保持されたウェハW上面に対して近
接させ,トッププレート61とウェハW上面の間に,例
えば0.5〜3mm程度の隙間を形成する。そして,処
理流体供給ノズル110から薬液をウェハWの中心部近
傍に供給し,ウェハWの回転による遠心力でウェハWの
外周方向に流して隙間全体に薬液を供給する。こうして
ウェハW上面全体に薬液の液膜が形成された後は,処理
流体供給ノズル110からの薬液の供給を停止し,液膜
の薬液によってウェハW上面を薬液処理する。この場
合,薬液の液膜の形状が崩れない程度の比較的低速の回
転速度(例えば10〜30rpm程度)でウェハW及び
トッププレート61を回転させる。ウェハWの回転によ
り薬液の液膜内に液流が発生し,この液流により,薬液
の液膜内の淀みを防止するとともに処理効率が向上す
る。そして,薬液の液膜の形状が崩れそうになった場合
等にのみ,新液を供給して薬液の液膜の形状を適宜修復
するようにし,液膜形成後の新液の供給を控える。この
ようにして,薬液の消費量を節約することができる。ま
た,ウェハW下面においても,アンダープレート100
とウェハW下面との間に形成した薬液の液膜によって薬
液処理を行うようにしても良い。
【0071】
【発明の効果】本発明の基板処理装置及び基板処理方法
によれば,回転駆動機構の数を減少させ,回転駆動機構
から発生するパーティクルを低減させる。また,基板処
理装置を小型化し,回転駆動機構に必要なコストを低減
させることができる。基板の上方にパーティクルの発生
源が存在しないので,パーティクルの影響を抑制するこ
とができる。基板と上面部材との間の隙間を狭く,ま
た,安定して形成することができるので,効率の良い処
理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄処理システムの平面図である。
【図2】洗浄処理システムの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニット
の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる基板洗浄ユニット
の縦断面図である。
【図5】トッププレート,アンダープレート,インナー
カップ,保持部材等の動きを説明する説明図である。
【図6】トッププレートの平面図である。
【図7】トッププレートの立面図である。
【図8】インナーカップの昇降と排液又は排気の流れを
説明する説明図である。
【図9】別の実施の形態にかかる押上げ部材の説明図で
ある。
【符号の説明】
C キャリア W ウェハ 1 洗浄処理システム 12 基板洗浄ユニット 46 アウターチャンバー 60 保持部材 61 チャックプレート 62 トッププレート 70 供給穴 71 テーパ部 75 トッププレート支持部材 90 トッププレート昇降機構 95 モータ 96 回転筒体 100 アンダープレート 105 アンダープレート昇降機構 110 処理流体供給ノズル 111 N2ガス供給ノズル 112 パージ用ガスノズル 120 N2ガス供給路 125 インナーカップ 130 アウターチャンバー排出口 135 インナーカップ排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 572B Fターム(参考) 2H088 FA21 FA30 HA01 MA20 2H090 HC18 JC19 4G059 AA08 AC30 5F046 MA10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に処理流体を供給して処理する基板
    処理装置であって,基板を保持する保持部材と,前記保
    持部材を支持するチャック部材と,基板に近接して表面
    を覆う上面部材を備え,前記上面部材を前記チャック部
    材に支持することにより,前記上面部材を前記保持部材
    と一体的に回転させる構成としたことを特徴とする,基
    板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記上面部材を下降させて基板に近接さ
    せた位置と上昇させて基板から離隔させた位置とに昇降
    させる上面部材昇降機構を備えることを特徴とする,請
    求項1に記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記チャック部材にガイドピンを設け,
    前記ガイドピンに対してスライド可能な上面部材支持部
    材によって前記上面部材を基板の上方に支持し,前記上
    面部材昇降機構は,前記上面部材支持部材を押し上げる
    押上げ部材を備えることを特徴とする,請求項2に記載
    の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記チャック部材を回転させる回転駆動
    機構及び前記上面部材昇降機構を,基板の下方に配置す
    ることを特徴とする,請求項2又は3に記載の基板処理
    装置。
  5. 【請求項5】 基板に処理流体を供給する処理流体供給
    ノズルを備え,前記上面部材の中央に,前記処理流体供
    給ノズルから基板に供給する処理流体を通過させる供給
    穴を設けることを特徴とする,請求項1,2,3又は4
    に記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 処理流体供給ノズルの最下点は前記供給
    穴上方から外れて位置し,前記供給穴の周辺部におい
    て,処理流体供給ノズルから落下する処理流体を受ける
    ことを特徴とする,請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記上面部材の上部にガスを供給するパ
    ージ用ガスノズルを備えることを特徴とする,請求項
    1,2,3,4,5又は6に記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 基板に下方から近接して裏面を覆う下面
    部材と,前記下面部材を基板に近接した位置と基板から
    離隔した位置とに昇降させる下面部材昇降機構を備える
    ことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は
    7に記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記チャック部材を回転させる回転駆動
    機構を備え,前記回転駆動機構は前記チャック部材を支
    持する筒体を有し,前記筒体の内部に設けた空洞を貫挿
    し,前記下面部材を支持する下面部材シャフトを備え,
    前記チャック部材と下面部材との間及び/又は前記空洞
    に対して不活性ガスを供給する不活性ガス供給路を備え
    ることを特徴とする,請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】 回転する基板と同じ高さに開口する排
    出口を設け,前記基板の周囲に向かって流れる雰囲気を
    前記排出口から排出することを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の基板処理装
    置。
  11. 【請求項11】 基板に処理流体を供給して処理する基
    板処理方法であって,基板に近接して表面を覆う上面部
    材を上昇させ,基板を保持部材によって保持し,前記上
    面部材を下降させて基板の表面に近接させた状態で前記
    基板,保持部材及び上面部材を一体的に回転させて基板
    を処理し,その後,前記基板,保持部材及び上面部材の
    回転を停止し,前記上面部材を上昇させ,基板を搬出す
    ることを特徴とする,基板処理方法。
  12. 【請求項12】 前記上面部材と基板との間に形成され
    た隙間に処理流体を供給して処理することを特徴とす
    る,請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 【請求項13】 処理中に,前記上面部材の上部にガス
    を供給することを特徴とする,請求項11又は12に記
    載の基板処理方法。
  14. 【請求項14】 処理中に,基板の裏面に下面部材を近
    接させることを特徴とする,請求項11,12又は13
    に記載の基板処理方法。
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