JP5207357B2 - ガラス部材の成形法および成形装置 - Google Patents
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Description
さらに、高温・大荷重の条件での成形では成形用型にかかる負担が大きくなり、成形用型が割れることなども問題になる。
平井、「ナノインプリンティング法によるナノ構造体の創成」、精密工学会誌、70巻10号、2004年、1223〜1227頁 宮内、桑原、荻野、1「ナノインプリント技術」、エレクトロニクス実装学会誌、7巻6号、2004年、497〜500頁 Y. Hirai, K. Kanakugi, T. Yamaguchi, K. Yao, S. Kitagawa, Y. Tanaka, "Fine pattern fabrication on glass surface by imprint lithography", Microelecron. Eng., Vol. 67-68, 2003, pp. 237-244 高橋、前田、「研削加工によるカーボン型を用いたガラス材料の大面積マイクロ成形」、塑性と加工、第47巻、第549号、2006年、963〜967頁
さらにまた、成形型表面の酸化を防止し、ひいては成形型とガラスとの離型を容易にするとともに成形型の耐久性を向上させることを目的とする。
(2)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)において、ガラス材料に負、成形用型に正の直流電圧を印加することを特徴としている。
(3)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)または(2)において、ガラス材料は可動イオンを含むことを特徴としている。
(4)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(3)において、ガラス材料は主成分として二酸化ケイ素を含み、可動イオンとしてアルカリ金属であるリチウム、ナトリウムまたはカリウムを含むことを特徴としている。
(5)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(4)において、アルカリ金属の含有量は、重量組成比で2%以上25%以下であることを特徴としている。
(6)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(5)のいずれかにおいて、加熱温度Tは、ガラス材料のガラス転移温度Tgに対し、Tg−150<T<Tg+100℃の範囲にあることを特徴としている。
(7)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(5)のいずれかにおいて、加熱温度Tは、ガラス材料のガラス転移温度Tgに対し、Tg−100<T<Tg℃の範囲にあることを特徴としている。
(8)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(7)のいずれかにおいて、印加電圧は、10V以上、10000V以下であることを特徴としている。
(9)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(7)のいずれかにおいて、印加電圧は、100V以上、2000V以下であることを特徴としている。
(10)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(9)のいずれかにおいて、ガラス材料と成形用型を加熱後、ガラス材料と成形用型に加圧を行うことを特徴としている。
(11)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(10)において、加圧力が100Pa以上、1MPa以下であることを特徴としている。
(12)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(11)のいずれかにおいて、成形を真空中で行うことを特徴としている。
(13)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(12)において、真空雰囲気中の残留気体の圧力が1
Pa以下であることを特徴としている。
(14)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(11)のいずれかにおいて、成形を窒素ガス雰囲気または不活性ガス雰囲気で行うことを特徴としている。
(15)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(14)のいずれかにおいて、成形後に離型を行う前に、ガラス材料に正、成形用型に負の直流電圧を印加することを特徴としている。
(16)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(1)ないし(14)のいずれかにおいて、成形後に離型を行う前に、ガラス材料と成形用型の間に交流電圧を印加することを特徴としている。
(17)また、本発明のガラス材料の成形方法は、上記(15)または(16)において、電圧を印加する際の加熱温度T1は、ガラス材料のガラス転移温度Tgに対し、Tg−150<T1<Tg ℃の範囲にあることを特徴としている。
(19)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)において、ガラス材料に負極、成形用型に正極を接続し直流電圧を印加することを特徴としている。
(20)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)または(19)において、ガラス材料の成形面の裏側全面に接触する、電圧印加用電極を有することを特徴としている。
(21)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(20)のいずれかにおいて、ガラス材料の成形面の裏側の面に形成した導電体膜を、ガラス材料に電気的接続を行うための電極とすることを特徴としている。
(22)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(21)のいずれかにおいて、成形用型は、導電体であることを特徴としている。
(23)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(22)において、成形用型は、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウムまたはルテニウムのいずれか一つを主成分とする材料、または、少なくとも二つの混合体を主成分とする材料から形成されることを特徴としている。
(24)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(22)において、成形用型の表面に、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウムまたはルテニウムのいずれか一つを主成分とする材料、または、少なくとも二つの混合体を主成分とする材料からからなる薄膜を形成することを特徴としている。
(25)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(24)のいずれかにおいて、成形用型の成形パターンの深さは、1μm以下であることを特徴としている。
(26)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(25)のいずれかにおいて、ガラス材料と成形用型に印加する電圧の極性を反転する機能を備えていることを特徴としている。
(27)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(26)のいずれかにおいて、ガラス材料と成形用型を加圧保持する機構を備えることを特徴としている。
(28)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(27)において、加圧保持の際の加圧力は、100Pa以上1MPa以下であることを特徴としている。
(29)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(28)のいずれかにおいて、真空中で成形を行うための真空チャンバを有することを特徴としている。
(30)また、本発明のガラス材料の成形装置は、上記(18)ないし(29)のいずれかにおいて、各種ガス雰囲気で成形を行うための雰囲気制御チャンバを有することを特徴としている。
(32)また、本発明のガラス材料の成形体は、上記(31)において、アルカリ金属濃度の低下領域の厚さが、0.1μm以上5μm以下であることを特徴としている。
(1)ガラスと成形用型の間に電圧を印加することにより、ガラスと成形用型の間に静電引力が働き、この静電引力により成形が行われるため、成形時に外部から負荷する荷重を不要とするまたは大幅に低減することが可能となる。これにより、荷重を負荷するための機構を不要とするまたは大幅に小型簡略化することが可能となり、成形装置の小型化と低コスト化、ひいては成形プロセスの低コスト化が可能となる。
(2)さらに、外部からの荷重が大幅に低減されると共に、静電引力は成形部全体に均一に作用するため荷重の集中が無いことにより、ガラス材料や成形用型の荷重による破損を防止することが可能となる。
(3)静電引力は、ガラスと成形用型の接触部付近にのみ働くため、ガラスの成形される部分に十分な成形力が負荷されている状態でも、その他の部分への加重を相対的に小さくすることが可能となる。このため、ガラス材料が軟化した状態で成形を行っても、成形部以外のガラス材料を押しつぶすことなく必要な部分のみ成形を行うことが可能となる。
(4)また、静電引力では局所的に非常に大きな成形加重を与えることが可能であり、特に成形用型の角部など通常の方法では成型が困難な部分に電界集中により大きな力が働くため、より精度の高い成形が可能である。さらに、ガラスの軟化が十分に進んでない状態でも成形が可能となり、より低い温度で成形が可能となる。これにより、成形装置の遮熱および断熱構造が簡略化でき、成形装置の小型化と低コスト化が可能となる。
(5)さらに、成形のプロセス温度が低くなることにより、成形用型の劣化が抑制され、型の寿命が長くなることで型のコスト低減が図れると共に、型交換にかかる時間が節約出来るため生産性が向上する。
(6)また、静電引力は成形される面全体に均一に作用すると共に、大面積であっても必要な印加電圧は変わらないので、大型で複雑な荷重負荷機構を用いることなく、簡便な装置により大面積の成形が可能となる。
(7)成形用型を、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウムまたはルテニウムのいずれか一つを主成分とする材料、または、少なくとも二つの混合体を主成分とする材料から形成すること、あるいは、成型用型の表面に、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウムまたはルテニウムのいずれか一つを主成分とする材料、または、少なくとも二つの混合体を主成分とする材料からからなる薄膜を形成することにより、成型時の酸化性の雰囲気に対する耐性が高く、かつ成形後の離型が容易であり、成形型の寿命を向上することができる。
なお、ここで直流電圧とは、電圧が一定のものに限定されず、極性が一定で電圧が時間的または空間的に変動するものも含まれる。
さらに、ガラス材料は主成分として二酸化ケイ素を含み、可動イオンとしてアルカリ金属であるリチウム、ナトリウムまたはカリウムを含むことが望ましい。これらのアルカリ金属は、加熱状態でガラス中を容易に移動し、それにより成形面でより大きな静電引力が得られる。また、これらのアルカリ金属は、多くのガラス原料に含まれており、特殊な調合をすることなく安価に成形用ガラス材料が得られる。また、主成分の二酸化ケイ素は酸素原子と多対多で複雑に結合するため、酸素原子の移動を制限し、結果としてガラス成形面により多くの負電荷を蓄積することにより、より大きな静電引力が得られる。
ガラス材料10と成型用型2の間に電圧を印可した場合、成型用型2とガラス材料10が強固に接合してしまうという問題がある。成型用型2は導電性を有する必要があるが、アルミニウム、クロム、チタン、シリコン、タングステン、パラジウムなどは、成型用型2とガラス材料10の離型が困難である。それに加えて、ガラスの成形では成型用型2の耐久性が非常に重要でる。グラッシーカーボンは、通常のガラス成形ではガラスとの反応性が低く離型性もよい、優れた型材料と考えられている。しかしながら、電圧印加による成型法では、成型用型2の表面が高温の酸化雰囲気になることが判明した。そのため、グラッシーカーボン型表面が激しく酸化され、実用的な型寿命が得られない。銀、銅、モリブデンなどの金属も同様に比較的離型は容易であるが、電圧印加時に型の表面が腐食されるという問題がある。
成型用型の構成としては,これら単一金属または合金により直接作製するか、または、他の材料で作製した成型用型表面に上記の金属または合金の薄膜を形成することにより、導電性と耐酸化性を付与することも有効である。
上記加圧機構は、100Pa以上の加圧力を有していることが望ましい。加圧力を100Pa以上とすることでガラスの成形面と型表面を確実に接触させ、静電引力を作用させることが出来る。また、上記加圧機構の加圧力は1MPa以下であることが望ましい。加圧力を1 MPa以下とすることで、加圧によるガラス材料や成形用型のダメージおよび破壊の可能性を小さくすることが出来る。すなわち、加圧機構の加圧力は100Pa以上1MPa以下であることが望ましい。
成形には、ガラス材料としてカリウムを含むクラウンガラス(松浪硝子工業株式会社製、0200ガラス)を、成形用型には石英基板に微細なラインアンドスペースパターンを形成したものを使用し、型の表面に厚さ20nmの白金層を形成した。クラウンガラスのガラス転移温度は533℃であった。これらを図7の構成を持つ成形装置にセッティングし、チャンバー内を真空に排気した。ついで、ガラス材料と成形用型を接触保持した状態で440℃まで加熱し、ガラス側を負極、成形用型を正極として、1 kVの電圧を印加して10分間保持した。成形時には荷重は負荷しなかった。成形後のガラス表面には、図9のように型の形状が転写されていることが確認された。このとき、ガラス材料の張り出し量として約0.05μmが得られた。この張り出し量はパターンの線幅にほとんど依存せず、微細なパターンの成形が可能である。また、繰り返し成形を行った場合も成型用型に損傷は見られず、良好な転写特性が得られた。
クラウンガラスと白金膜を形成した石英製成形用型を用い、成形時に電圧を印加すると共に、0.5MPaの加圧力を10分間負荷して成形を行った。加圧力を負荷したこと以外の条件は、実施例1と同等とした。加圧力を負荷したことにより、成形能力が向上し、ガラス材料の張り出し量として0.2μmが得られた。
実施例1において、白金に代わり、アルミニウム、クロム、チタン、シリコン、タングステン、パラジウムの膜を石英製成形型の表面に形成して成形を行った。表面の金属膜の材質以外の条件は、実施例1と同等とした。これらの膜を型表面に形成した場合には、型とガラスが強固に結合してしまい、離型が困難であった。
実施例1において、白金に代わり、銀、銅、モリブデンの膜を石英製成形型の表面に形成して成形を行った。表面の金属膜の材質以外の条件は、実施例1と同等とした。これらの膜では成形用型とガラスの離型は可能であったが、成型用型表面の金属膜が腐食されてしまい、成形は困難であった。
実施例1において、成形用型にはグラッシーカーボンに収束イオンビーム加工装置により、微細なラインアンドスペースパターンを形成したものを使用した。成型用型の材質および作製法以外の条件は、実施例1と同等とした。グラッシーカーボン製成形型はガラスから容易に離型可能で、ガラス材料の張り出し量として0.05μmが得られた。このとき、成形前のグラッシーカーボン製成形型のノルマルスキー微分干渉顕微鏡による観察結果を図10に、4回の成形実験後の成形型の観察結果を図11に示す。これらのグラッシーカーボン製成形型は同様の手順で作製されたものであるが、成形実験後のグラッシーカーボン製成形型では表面が激しく腐食されていた。このため、成形体の形状制度は著しく悪化し、繰り返し成形は困難であった。
クラウンガラスと白金膜を形成した石英製成形用型を用い、成形時に0.5MPaおよび2MPaの加圧力を加え、ガラス材料と成形用型の間に電圧を印加せずに成形を行った。電圧を印加しなかったことおよび加圧力以外の条件は、実施例2と同等とした。電圧を印加しない場合にはこの温度では成形が困難で、いずれの加圧力においもガラス材料の変形は確認されなかった。
クラウンガラスと白金膜を形成した石英製成形用型を用い、540℃および550℃で,電圧を印加せずに成形を行った。加圧力は1 MPaとした。ガラス材料の張り出し量は加熱温度が540℃の場合に0.1μm、加熱温度が550℃の場合に0.2μm程度であり、成形温度を高くすることにより成形が可能となった。図12は550℃での成形結果であるが、電圧を印加せずに成形を行った場合成形結果はパターンの線幅に大きく依存し、線幅の広いパターンでは成形が可能であるが、線幅が細くなると成形が困難となっている。
ガラス材料に旭テクノガラス株式会社製のパイレックスガラス(パイレックス:登録商標)を用いて、440℃および500℃で成形を行った。成形時の温度以外の条件は実施例1と同等とした。440℃では、張り出し量は0.01μm程度であったが、500℃での成形により張り出し量0.2μmが得られた。軟化温度の高いパイレックスガラスでは、成形には高い温度を必要とするが、電圧を印加することの効果については実施例1と同様である。
2 成形用型
3 ヒータ
10 ガラス材料
11 電源
12 ガラス用電極
13 成形用型用電極
21 陽イオン
22 負電荷
23 正電荷
24 静電引力
26 酸素イオン
27活性な遊離酸素原子
31 接触保持機構
32 チャンバ
33 加圧保持機構
41 ガラス成形体
42 ガラス母材
43 アルカリ金属濃度低下領域
Claims (30)
- ガラス材料と成形用型を加熱し、接触保持した状態で、ガラス材料と成形用型の間に電圧を印加し、ガラス材料と成形用型の表面間に発生する静電引力により加圧成形を行うことを特徴とする、ガラス材料の成形方法。
- ガラス材料に負、成形用型に正の直流電圧を印加することを特徴とする、請求項1に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記ガラス材料は、可動イオンを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記ガラス材料は主成分として二酸化ケイ素を含み、可動イオンとしてアルカリ金属であるリチウム、ナトリウムまたはカリウムを含むことを特徴とする、請求項3に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記アルカリ金属の含有量は、重量組成比で2%以上25%以下であることを特徴とする、請求項4に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記加熱温度Tは、ガラス材料のガラス転移温度Tgに対し、Tg−150<T<Tg+100℃の範囲にあることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記加熱温度Tは、ガラス材料のガラス転移温度Tgに対し、Tg−100<T<Tg ℃の範囲にあることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記印加電圧は、10V以上、10000V以下であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記印加電圧は、100V以上、2000V以下であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- ガラス材料と成形用型を加熱後、ガラス材料と成形用型に加圧を行うことを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記加圧力が100Pa以上、1MPa以下であることを特徴とする、請求項10に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記成形を真空中で行うことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記真空雰囲気中の残留気体の圧力が1 Pa以下であることを特徴とする、請求項12に記載のガラス材料の成形方法。
- 上記成形を窒素ガス雰囲気または不活性ガス雰囲気で行うことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 成形後に離型を行う前に、ガラス材料に正、成形用型に負の直流電圧を印加することを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 成形後に離型を行う前に、ガラス材料と成形用型の間に交流電圧を印加することを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のガラス材料の成形方法。
- 電圧を印加する際の加熱温度T1は、ガラス材料のガラス転移温度Tgに対し、Tg−150<T1<Tg ℃の範囲にあることを特徴とする、請求項15または16に記載のガラス材料の成形方法。
- ガラス材料と成形用型を接触保持する機構、ガラス材料と成形用型を加熱する機構、およびガラス材料と成形用型の間に電圧を印加する機構を備え、ガラス材料表面と成形用型表面の間に働く静電引力により加圧成形を行うことを特徴とする、ガラス材料用の成形装置。
- ガラス材料に負極、成形用型に正極を接続し直流電圧を印加することを特徴とする、請求項18記載のガラス材料の成形装置。
- ガラス材料の成形面の裏側全面に接触する、電圧印加用電極を有することを特徴とする、請求項18または19記載のガラス材料の成形装置。
- ガラス材料の成形面の裏側の面に形成した導電体膜を、ガラス材料に電気的接続を行うための電極とすることを特徴とする、請求項18ないし20のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
- 上記成形用型は、導電体であることを特徴とする、請求項18ないし21のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
- 成形用型は、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウムまたはルテニウムのいずれか一つを主成分とする材料、または、少なくとも二つの混合体を主成分とする材料から形成されることを特徴とする請求項22記載のガラス材料の成形装置。
- 成形用型の表面に、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウムまたはルテニウムのいずれか一つを主成分とする材料、または、少なくとも二つの混合体を主成分とする材料からからなる薄膜を形成することを特徴とする請求項22記載のガラス材料の成形装置。
- 上記成形用型の成形パターンの深さは、1μm以下であることを特徴とする、請求項18ないし24のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
- ガラス材料と成形用型に印加する電圧の極性を反転する機能を備えていることを特徴とする、請求項18ないし25のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
- ガラス材料と成形用型を加圧保持する機構を備えることを特徴とする、請求項18ないし26のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
- 上記の加圧保持の際の加圧力は、100Pa以上1MPa以下であることを特徴とする、請求項27に記載のガラス材料の成形装置。
- 真空中で成形を行うための真空チャンバを有することを特徴とする、請求項18ないし28のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
- 各種ガス雰囲気で成形を行うための雰囲気制御チャンバを有することを特徴とする、請求項18ないし28のいずれか1項に記載のガラス材料の成形装置。
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