JP5206062B2 - タイヤ加硫成形用金型の排気装置 - Google Patents

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この発明は、タイヤ加硫成形用金型の排気装置係わり、更に詳しくはタイヤ加硫成形時の排気ガスに含まれる不純物による目詰まりを防止し、排気効率を高めると共に耐久性を向上させることが出来るタイヤ加硫成形用金型の排気装置関するものである。
従来、タイヤ加硫工程で使用されるタイヤ成形用金型には、タイヤ加硫成形時に金型内面と未加硫タイヤとの間に残留したエアーや、加硫時に発生するガスを金型外部に排気させるために、ベントホールと呼称される多数の細い排気穴が形成されている。
この多数のベントホールは、一般的に金型のエアーが残り易い箇所に加工され、例えば、ビードリング、リムクション、サイド部等に対応する金型の同一周上の8ヶ所以上に加工されており、周列数はタイヤ形状によって異なっている。また、タイヤトレッド部の溝に囲まれた金型のデザインブロック内のベントホールは、1ヶ所以上加工されている。
然しながら、多数のベントホールを備えた金型によりタイヤを加硫成形すると、多数のベントホールに加硫ゴムが流れ込み、製品タイヤの表面には多数の髭状の突起(スピュー)が発生する。このため、タイヤ成形後のタイヤ仕上げ工程では、上記のスピューを切除する作業が不可欠となり、作業性及び生産性を阻害させるばかりか、切除したスピューの屑が多数散らばって作業環境を悪化させ、更に製品タイヤの外観を向上させることが難しいと言う問題があった。
そこで、近年ではスピュー屑の廃止(環境改善)や、タイヤの外観向上への要望から、加硫直後のタイヤ表面に前記スピューを発生させないようにした排気装置や、エアー抜き穴に弁を設けた加硫金型が提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
然しながら、このような排気装置等は、残留したエアーや加硫時に発生するガスを排気する際、ベントホールに装着する円筒状のシリンダーと、このシリンダーの排気穴に嵌合する樹脂製のバルブとの間隙にタイヤ加硫時に発生する不純物が残留し易く、排気効率が極めて悪い上に、耐久性の面で問題があった。
また上記のような排気装置を取り付けたタイヤ加硫成形用金型の内面は、目詰まり防止用として定期的にクリーニングしているが、このクリーニングにおいて微粒研磨剤を含んだエアーブラストを用いた場合に、図5(a)(ブラスト前),(b)(ブラスト後)及び図6(a)(ブラスト前),(b)(ブラスト後)に示すように中心部に筒状の排気穴1を形成した円筒状のシリンダー2と、このシリンダー2の排気穴1内に所定の間隙tを隔てて挿入された樹脂製のバルブ3とで構成される排気プラグ4において、樹脂製のバルブ3の上端3aがへたり(上端3aが左右に撓む)、バルブ3が挿入された円筒状のシリンダー2との隙間tを閉鎖して排気効率を悪化させると言う問題があった。
特開平9−314567号公報 特開2001−232642公報
この発明はかかる従来の問題点に着目し、排気装置の樹脂製バルブの上端のへたりを防止すると共に、タイヤ加硫成形時の排気ガスに含まれる不純物による目詰まりを防止し、排気効率を高めると共に耐久性を向上させることが出来るタイヤ加硫成形用金型の排気装置を提供することを目的とするものである。
この発明は上記目的を達成するため、この発明のタイヤ加硫成形用金型の排気装置は、タイヤ加硫成形用金型に形成された多数のベントホールに、中心部に筒状の排気穴を形成した円筒状のシリンダーと、このシリンダーの排気穴内に所定の間隙を隔てて挿入された樹脂製のバルブとで構成される排気プラグを着脱可能に装着して成るタイヤ加硫成形用金型の排気装置であって、前記円筒状のシリンダーの上面に対して樹脂製のバルブの上面が低くなるように配設し、シリンダーの上面とバルブの上面との間に所定の高さの段差(h) を設け、前記段差(h) が、0.1mm ≦(h) ≦0.5mm であることを要旨とするものである。
このように構成することで、排気装置の樹脂製バルブの上端のへたりを防止すると共に、タイヤ加硫成形時のタイヤ加硫成形時の排気ガスに含まれる不純物による目詰まりを防止し、排気効率を高めると共に耐久性を向上させることが出来るものである。
この発明は上記のように構成したので、排気装置の樹脂製バルブの上端のへたりを防止して、タイヤ加硫成形時の排気ガスに含まれる不純物による目詰まりを防止し、排気効率を高めると共に耐久性を向上させることが出来、更にタイヤ加硫成形時に、タイヤ表面にスピューを発生させることなく外観の良好なタイヤを成形できる効果がある。
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
図1はこの発明を実施したタイヤ加硫成形用金型のベントホールに装着した排気装置の一部拡大断面図を示し、図2は図1のA−A矢視平面図を示し、前記タイヤ成形用金型の金型11には、タイヤ加硫成形時に、金型11とタイヤWとの間に溜まった空気やガスQを排気するための多数のベントホール12が形成されている。
前記各ベントホール12は、この実施形態では金型11の内面11aから金型外部11bに向かって貫通し、この各ベントホール12内には排気プラグ14が着脱可能に装着されている。また前記排気プラグ14は、前記ベントホール12に着脱可能に装着される中心部に筒状の排気穴15を形成した円筒状のシリンダー16と、このシリンダー16の排気穴15内に所定の間隙t’を隔てて挿入された樹脂製のバルブ17とで構成され、この発明のタイヤ加硫成形用金型の排気装置を構成するものである。
そして、この発明の実施形態では、前記円筒状のシリンダー16の上面16aに対して樹脂製のバルブ17の上面17aが若干低くなるように配設し、シリンダー16の上面16aと樹脂製のバルブ17の上面17aとの間に所定の高さの段差(h) を設けるものである。
これにより、排気装置の樹脂製のバルブ17の上端17xのへたりを防止すると共に、タイヤ加硫成形時の排気ガスに含まれる不純物による目詰まりを防止し、排気効率を高めると共に耐久性を向上させることが出来る。
前記段差(h) は、0.1mm ≦(h) ≦0.5mm が好ましく、段差(h) 部分は、加硫後のタイヤでは凸状となるが、0.5mm ≦(h) となる段差(h) を設けた場合、加硫後のタイヤ凸部が目立ち、外観上好ましくなく、また段差(h) 部分を(h) ≦0.1mm とした場合には、樹脂製のバルブ17の上端17xのへたり等の十分な改善効果は期待出来ない。
図3(a),(b)は、この発明の排気装置の他の実施形態を示し、この実施形態は、円筒状のシリンダー16の上面16aと、樹脂製のバルブ17の上面17aとが面一となるように形成し、そして、前記シリンダー16の上端内面側16x、または樹脂製のバルブ17の上端17xとの少なくとも一方(両方でも良い)を、図3(a),(b)に示すように面取り加工S(またはアール加工)を施したものである。
このように形成することで、上記第1実施形態のように、シリンダー16の上面16aと樹脂製のバルブ17の上面17aとの間に所定の高さの段差(h) を設けなくとも、樹脂製のバルブ17の上端17xのへたりを防止すると共に、タイヤ加硫成形時の排気ガスに含まれる不純物による目詰まりを防止し、排気効率を高めると共に耐久性を向上させることが出来るものである。
そして、上記のように形成された各実施形態の排気装置を、タイヤ加硫成形用金型の金型11に形成された多数のベントホール12に着脱可能に装着することで、タイヤ加硫成形用金型を構成するものである。
更に、上記のような多数のベントホール12に排気装置を着脱可能に装着したタイヤ加硫成形用金型を用いて製造したタイヤWを図4に示している。このタイヤWは、タイヤ加硫時における溶融状態の加硫ゴムがベントホール12内に流れ込むことはなく、従ってスピューの発生はなく、微細な痕跡Sのみであって外観の良好なタイヤWを製造することが出来るものである。
図1はこの発明の施形態を示すタイヤ加硫成形用金型のベントホールに装着した排気装置の一部拡大断面図である。 図1のA−A矢視平面図である。 (a),(b)は、この発明の排気装置の他の実施形態を示す一部拡大断面図である。 この発明にかかる排気装置を装着したタイヤ成形用金型で製造したタイヤの一部斜視図である。 (a),(b)は、従来の排気装置のブラスト前とブラスト後の状態を示す一部拡大断面図である。 (a),(b)は、従来の排気装置のブラスト前とブラスト後の状態を示す一部拡大断面図である。
1排気穴
2シリンダー
3バルブ
3aバルブの上端
4排気プラグ
t間隙
11タイヤ成形用金型の金型
11a金型の内面
11b金型外部
12ベントホール
14排気プラグ
15排気穴
16シリンダー
16a上面
17バルブ
17x上端
(h) 段差
Wタイヤ
Qガス

Claims (1)

  1. タイヤ加硫成形用金型に形成された多数のベントホールに、中心部に筒状の排気穴を形成した円筒状のシリンダーと、このシリンダーの排気穴内に所定の間隙を隔てて挿入された樹脂製のバルブとで構成される排気プラグを着脱可能に装着して成るタイヤ加硫成形用金型の排気装置であって、
    前記円筒状のシリンダーの上面に対して樹脂製のバルブの上面が低くなるように配設し、シリンダーの上面とバルブの上面との間に所定の高さの段差(h) を設け、前記段差(h) が、0.1mm ≦(h) ≦0.5mm であることを特徴とするタイヤ加硫成形用金型の排気装置。
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