JP2008037053A - タイヤ加硫モールド - Google Patents

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Abstract

【課題】ビード部のエアー抜きが良好であって、かつモールド洗浄サイクルを大幅に延ばすことができるベントホールレス構造の分割型ビードリングを用いたタイヤ加硫モールドを提供する。
【解決手段】タイヤのビード部30を成形する一対のビードリング14、15を備えたタイヤ加硫モールド1において、前記ビードリング14、15が、前記ビード部30に当接する位置において周方向の分割面により分割された分割ビードリング23、24からなり、該分割ビードリング23、24の分割面の間に複数の薄板(シム)2を配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤの加硫に用いられるタイヤ加硫モールドに関し、より詳細には、ビード部のエアー抜きが良好であって、かつモールド洗浄サイクルを大幅に延ばすことができる分割型ビードリングを用いたタイヤ加硫モールドに関する。
空気入りタイヤの加硫工程では、上下に分割される2つ割りタイプのモールドやトレッドリングが周方向に分割されるセグメントモールドが一般に使用されている。このようなモールドは、環状のトレッド成形部と一対のサイドプレートと、このサイドプレートに当接するビードリングとにより構成されている。
加硫工程では、成形されたグリーンタイヤが加硫モールド内に挿入され、加硫モールドとブラダーとによって形成されるキャビティ内において、加熱加圧されて加硫タイヤが成形される。この加硫の際、加硫モールドの内面とグリーンタイヤとの間にエアーやゴム組成物から発生したガスが残留すると、タイヤ表面のベアや内部にエアー入りが発生し、タイヤの外観品質や耐久性を低下させることになる。
従来、加硫モールドの内面には、溝状のソーカット及びモールド内と外気とを連通するベントホールが設けられており、グリーンタイヤとモールド内面との間に滞留するエアーは、ソーカットを通じて移動しベントホールからモールド外に排出されることでベアやエアー入りの発生を防止している。
しかし、ベントホールに入り込んだゴムがタイヤ表面に多数のスピューを形成することになり、外観向上のためスピューは切断、除去されるが、この除去作業には多くの手間がかかり、また一部のスピューが除去されず残存する場合がある。特に、ビード部近傍は複雑な形状を呈しているので、スピューが残存しやすく外観品質を損なうだけでなく、ビード部とリムとの密着性が悪くなりチューブレスタイヤのエアー漏れを招くこともある。
さらに、加硫モールドが繰り返し使用されると、ベントホール内に徐々にゴムカスや離型剤が堆積し、キャビティと外気との連通不良からベアやエアー入りの発生原因となり、ゴムカスを除去するため加硫モールドを洗浄するサイクルが短くなり、この洗浄作業は煩雑な労力と長時間を要し、洗浄時の生産停止時間など生産性の低下を招いている。
このため、分割型のビードリングを採用してベントホールの清掃をしやすくしたり、ベントホール内にゴムが入り難くする工夫がなされている(例えば、特許文献1、2)。また、分割面にエアー透過用の環状微小間隙を形成し連結一体化した二重構造のベントホールレスの分割型ビードリングが開示されている(特許文献3)。
実開平6−7913号公報 実開平7−33615号公報 特開平6−234124号公報
分割型ビードリングは、ベントホールが無く上記のスピューを形成することはないが、微小な隙間しかないためエアーの排出性が悪く、排出不良に伴うゴム流れ不良が頻発しており、不良発生のたびにビードリングの解体、洗浄作業を要するため、生産性の低下、洗浄作業の工数増加という問題がある。
また、特許文献3に記載の二重構造ビードリングでは、加硫圧力や熱膨張により微小間隙が閉じたり或いは開いたりすることがあり、エアー抜き不良やゴム詰まり発生のおそれが考えられる。また、溶接等で一体化されると容易に分解できず、ビードリングの洗浄作業が困難となっている。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ビード部のエアー抜きが良好であって、かつモールド洗浄サイクルを大幅に延ばすことができるベントホールレス構造の分割型ビードリングを用いたタイヤ加硫モールドを提供することにある。
本発明のタイヤ加硫モールドは、タイヤのビード部を成形する一対のビードリングを備えたタイヤ加硫モールドにおいて、前記ビードリングが、前記ビード部に当接する位置において周方向の分割面により分割された分割ビードリングからなり、該分割ビードリングの分割面の間に複数の薄板を配置したことを特徴とする。
本発明のタイヤ加硫モールドは、前記ビードリングが、ビードヒール部に当接する位置において分割された分割ビードリングからなることが好ましい。
本発明においては、前記薄板の厚みが、0.02〜0.08mmであり、また、前記薄板が、前記ビードリングの周上4か所以上に配置されることが好ましい。
さらに、本発明のタイヤ加硫モールドは、前記分割ビードリングの分割面に、該分割面を横断する溝を設けることができる。
本発明のタイヤ加硫モールドによれば、ビード部の全周から効率良く、かつ確実にエアー抜きを行うことができるので、ビード部のベアやエアー入り不良を防止し、タイヤの外観品質や耐久性を向上することができ、しかもモールドの洗浄サイクルを大幅に延ばして連続生産を可能とする。従って、モールド洗浄に伴う生産停止時間の短縮化、さらに、従来のスピューの除去工程を省くことができるのでタイヤの生産性向上に大きく寄与するものとなる。
以下、図面を参照し、実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の一実施形態にかかるタイヤ加硫モールド1を示す断面図である。図には、グリーンタイヤT及びゴム製の加硫ブラダー17が示されている。
この加硫モールド1は、トレッド部を成形するトレッドリング11と、サイドウォール部を成形する一対のサイドプレート12、13と、サイドプレート12、13に当接しタイヤのビード部30を成形する一対のビードリング14、15とから構成されている。
加硫モールド1は、その中心に設けたピストンロッド(図示せず)に一対のクランプリング18、19が固定されている。上部クランプリング18と下部クランプリング19との間にはブラダー17が装架されており、ブラダー17の一端部が上部クランプリング18とモールドリング20との間に把持され、他端部が下部クランプリング19とビードリング14との間に把持されている。
トレッドリング11は、複数のトレッドセグメント16がリング状に連結され、加硫タイヤの離型時には周方向に複数のセグメント16に分割されて径方向外方に移動し、トレッド部の離型を容易にしてトレッドのブロック欠けなどを防止している。セグメント16の数は、通常3〜10個程度である。
上側サイドプレート13、下側サイドプレート12、上側ビードリング15及び下側ビードリング14はリング状をなしており、前記トレッドリング11と一体に組み立てられ加硫モールド1を形成している。
そして、加硫モールド1の内面とブラダー17の間に形成されるキャビティにグリーンタイヤTが挿入され、ブラダー17を介して加圧されつつ加熱されグリーンタイヤTがモールド内面に押圧され加硫タイヤが加硫成形される。
図に示すように、ビードリング14、15はグリーンタイヤTのビード部30がブラダー17により押圧され成形されるもので、下側ビードリング14は第1分割ビードリング21と第2分割ビードリング22からなり、上側ビードリング15は第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24からなる構成をとり、それぞれの第1分割ビードリング21、23と、第2分割ビードリング22、24とがボルトなどの連結部材で固定され下側及び上側ビードリング14、15を一体に形成している。
図2は第1の実施形態の上側ビードリング15を示す拡大断面図、図3はビードリング15の第1分割ビードリング23のビード部30側から見た平面図である。
リング状のビードリング15は、ビードヒール部31を分割位置として、グリーンタイヤTのビード側部32が当接する第1分割ビードリング23と、ビード底部33が当接する第2分割ビードリング24とに周方向の分割面により分割され、分割部はキャビティ内のエアーや加硫中にゴム組成物から発生するガスを通過させる間隙Gを形成してモールド1外部に通じている。
上記ビードリング15は、アルミニウム、アルミ合金、鉄系合金など金属材料を使用し、鋳型、鋳物などの鋳造製法等で所定断面形状の第1ビードリング23と第2分割ビードリング24を製造し、これを連結一体化して二重構造のビードリング15とすることで得られる。また、一体物のビードリング15を製造し、これを分割ビードリング23、24に周上で切断し製造することもできる。通常、両分割ビードリングの分割面は平面又は平面の組み合わせにより形成される。
第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24を連結し一体化しビードリング15とする方法は特に制限されないが、締結用ボルト等の連結部材を用いて分割ビードリング23、24の周上数個所で締結する方法が一般的である。
なお、上記ビードヒール部31にて、分割位置とするのは、タイヤ加硫時に、グリーンタイヤTのビード部30において、ビードヒール部31に最もエアーが溜まりやすく、この部分にベアやエアー入りを発生しやすいからである。
本発明においては、第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24の間に4個以上の薄板(以下、シムという)2が周方向で等間隔に配置されている。これにより、第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24の間の分割部に、ほぼ一定の間隔を持つ間隙Gをビードリング15の全周上で形成する。
この間隙GがグリーンタイヤTのビードヒール部31からモールド外部の外気に連通することで、キャビティ内のエアーをビード部30の全周から効率良く確実に排出し、ビード部30のベアやエアー入りの発生を防止することができる。
エアー抜きがされた後には、この間隙Gにある程度加硫した半加硫ゴムが少量入り込み、ケガキ線程度の微小なゴムの突起ラインをビードヒール部31の周上に残すのみとなり、タイヤの外観を損ねたり、ビード部30とリムとの密着性を低下させることはない。もちろん、ベントホールレスであるので、スピューやソーカット跡を生じることがなく、従来のスピューの切断除去工程やベントホールに詰まるゴムカスの洗浄作業は不要となる。
本発明において、前記シム2の厚みは、0.02〜0.08mmであることが好ましい。シムの厚みが0.02mm未満では、シム2の配置数を多くしても前記間隙Gが狭くなりエアーの排出性が不十分であり、0.08mmを超えると間隙Gが大きくなって間隙G内に未加硫ゴムが入り込み段差やはみ出しを生じるようになり、さらに間隙G内に加硫ゴムが残りやすくなってモールド洗浄サイクルが短くなる。
また、シムの形状は限定されるものではなく、四角形、円形、楕円形などの他に、ボルトなどの締結具に噛まして同時に締め付けるもの、例えばワッシャー型のものでもよく、分割ビードリングの分割面内に収容される寸法であればよい。
また、シム2はビードリング15の分割面の周上に間隔を設けて配置されるが、周上の4か所以上に配されることが好ましい。3か所以下では、エアー排出の効果が不十分であり、効果がある場合にも連続生産性の点で劣り、3か所以下では分割面周上で間隙Gにバラツキが生じやすくエアー排出の不良部分が発生するからである。また、3か所以下ではシム2の厚みを増してエアー排出性を向上させようとすると間隙Gの間に未加硫ゴムが入り込みやすくなり、逆にエアー排出性の低下や洗浄サイクルの悪化を招くようになる。
上記シム2の配置数の上限は特に制限されないが、本発明者の実験結果によれば、厚み0.02mmのシムが4か所以上の配置でビードリング15の全周でエアーが良好に排出される効果が得られ、24か所配置した場合にも4か所の時とほぼ同等の効果が得られている。従って、配置数は4か所以上とし、タイヤサイズやエアー入りのしやすいビード構造では適宜配置数を増せばよく、コスト、作業工数など観点から上限は24か所程度とされる。
この場合、シム2の配置位置は、第1分割ビードリング23、第2分割ビードリング24の連結時にボルトなどによる締め付け力がリング周上で均等になるように左右対称に配されることが好ましく、特に周上に等間隔で配されることが好ましい。
前記シム2を配置し固定する方法は、例えば第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24を連結し一体化する際に、第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24の間にシムを配置しておき締結用ボルト等で締め付けることで行われる。また、シム2を第1分割ビードリング23又は第2分割ビードリング24の周面に接着剤や溶接などにより固定しておいてビードリング15に一体化してもよい。
また、ビードリング15の一体化する際に、第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24との間隙Gが最短部で0.007〜0.03mmに設定されるように、第1分割ビードリング23と第2分割ビードリング24をボルトなどで締め付け固定することが好ましく、これにより、上記0.02〜0.08mmのシムを使用した間隙Gのエアー排出性と未加硫ゴムの流入防止を両立することができる。
前記シム2としては、その材質は特に限定されないが、金属材料がコスト、耐久性の点で一般的であり、例えば、ビードリング15と同一素材のアルミニウムやアルミ合金板など、若しくはそれよりも高硬度の素材、例えばステンレス鋼板や硬鋼板など、あるいはそれよりも低硬度の素材、例えば銅板や真鍮板であってもよく、ビードリングの素材や加硫圧力、シムの厚みなどにより適宜選択することができる。
また、シム2としては、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、繊維強化樹脂(FRP)、金属強化樹脂(MRP)等の樹脂材料など金属材料以外のものを利用することもできる。
さらに、本発明に係るビードリング15は、ボルトなどの連結部材にて分割ビードリング23、24が一体化されるので、ビードリング15の分解、組立が極めて容易でありモールド洗浄作業の工数、時間を短縮することができる。
なお、下側ビードリング14も、上記上側ビードリング15と同様に第1分割ビードリング21と第2分割ビードリング22との間にシム2が配置され使用される。
[第2の実施形態]
図4は第2の実施形態の上側ビードリング115を示す拡大断面図、図5はビードリング115の第1分割ビードリング123のビード部30側から見た平面図である。
図に示すように、第1分割ビードリング123と第2分割ビードリング124の間に8個のシム2が周方向で等間隔に配置されている。これにより、第1分割ビードリング123と第2分割ビードリング124の間に、全周上でほぼ一定の間隔を持つ間隙Gを形成し、間隙GはタイヤTのビードヒール部31からモールド外部の外気に連通することでキャビティ内のエアーを外気に排出し、ビード部30のベアやエアー入りの発生を防止することができる。
本実施形態のビードリング115は、第1分割ビードリング123の分割面に、ソーカットにより形成されたエアー抜き用の溝25が、周上で等間隔に分割ビードリング123の分割面を径方向に横断して24か所に設けられている。この溝25とシム2による間隙Gが連通することで、エアー排出性をより向上することができる。
図では、シム2が2つの溝25、25の間に配置されているが、溝25を跨いで配置してもよい。
本発明では、シム2の配置によりエアー排出用の間隙Gがビードリング115の周上に形成されるので、必ずしも溝25を設ける必要はない。しかしながら、エアー抜きの悪いタイヤサイズやビード部構造、あるいは大型タイヤなどでは、溝25を設けることでシム2の配置だけでは不足するエアー排出性を補うことができ、エアー抜きを確実に実施しベアやエアー入りの防止することができる。
溝25の寸法は特に制限されないが、深さが0.2〜2mm程度、幅が2〜10mm程度、好ましくは深さが1mm,幅が5mm前後である。この寸法が小さいとエアーの排出の補助作用が十分得られず、大きすぎると未加硫ゴムが溝25に流れ込みスピューを生じたり、加硫ゴムが詰まってモールド洗浄を要するようになる。
上記エアー抜き用の溝25の配置数は、特に制限されることがなく、周上4〜50か所程度である。4か所未満では、エアー排出の補助効果が小さく、50か所を超えてもそれ以上の効果は得られず、ソーカットの工数が増しコストに影響するようになる。
この溝25は、第2のビードリング124側に設けてよく、また、第1、第2のビードリング123、124の両方に設けてももちろん良い。
また、図では、溝25はビードリングの分割面を径方向に横断して設けたものを示しているが、径方向に対して角度を持たせて設けてもよく、また不等間隔に設けてもよい。
なお、上記実施形態では、セグメントモールドを例に本発明を説明したが、2つ割りタイプの加硫モールドやその他のビードリングを有するタイヤ加硫モールドに本発明を適用することができる。
以下に、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
分割型ビードリングを用いたタイヤ加硫成形を、シムの厚みと配置数を変更し、また溝の有無について試験を行った。ビード部のベアの発生と段差、はみ出しの発生を加硫成形後のタイヤビード部を目視にて観察し評価した。結果を表1に示した。
また、モールド洗浄の平均サイクルをタイヤ加硫本数で評価した。加硫本数の目標を10000本以上とし、目標を達成した場合を「○」で、15000本以上の場合を「◎」で表1に示した。なお、モールド洗浄サイクルにおいて「−」は、ベア等の不良発生のため評価を行わなかった。
シムの寸法は13mm×40mmの長方形として厚みを変更し、周上で等間隔で配置した。ビードリング分割面に設けた溝(図5参照)は、深さ1mm、幅5mmとして、周上で等間隔で設けた。なお、試験タイヤは、185/70R14 88S、205/60R15 91H、215/50R17 91Vの3サイズから平均的に選択し、一般生産用のタイヤ加硫機を使用し試験した。
Figure 2008037053
表1の結果から知られる通り、シムの厚み0.01mmでは配置数を8か所から24か所に増してもベアが発生し効果がなく(比較例1、2)、厚み0.02mmの2か所配置では溝との併用でもベアが発生する(比較例3、4)。厚み0.02mmの3か所配置からエアー排出性の効果が現れるが、洗浄サイクルは連続生産の観点から満足できず(比較例5)、厚み0.02mmの4か所配置からベア発生の防止と洗浄サイクルが10000本以上となり、両者が同時に満足できるレベルになった(実施例1)。
シムの厚みと配置数の変更、溝との併用を試験すると、厚み0.02mmのシムでは配置数を増しても実施例1とほぼ同等の効果となり(実施例2、3)、溝との併用(実施例4)、或いは厚みを0.08mmまで厚くすること(実施例5、6)で洗浄サイクルをさらに向上することができるが、配置数を3か所にするとビードリング周上での間隙Gのバラツキから未加硫ゴムが分割ビードリングの間隙内に入り込み3000本の加硫時点でエアー排出性が悪化しベアが発生し始めモールド洗浄が必要となった(比較例6)。一方、シム厚みを0.09mmにすると、分割ビードリングの間隙が大きくなり間隙部分のほぼ全周に段差、はみ出しが確認された(比較例7)。
本発明のタイヤ加硫モールドは、乗用車用タイヤを始めとして、ライトトラック、トラック・バス用、産業車両用、建設車両用、農耕機用など各種用途、サイズのタイヤ加硫成形に使用することができる。
タイヤ加硫モールドの概略を示す断面図である。 第1の実施形態の分割型ビードリング部を示す拡大断面図である。 第1の実施形態の分割ビードリングの平面図である。 第2の実施形態の分割型ビードリング部を示す拡大断面図である。 第2の実施形態の分割ビードリングの平面図である。
符号の説明
1……タイヤ加硫モールド
2……薄板(シム)
14、15……ビードリング
30……ビード部
23、24……分割ビードリング
T……グリーンタイヤ

Claims (5)

  1. タイヤのビード部を成形する一対のビードリングを備えたタイヤ加硫モールドにおいて、
    前記ビードリングが、前記ビード部に当接する位置において周方向の分割面により分割された分割ビードリングからなり、該分割ビードリングの分割面の間に複数の薄板を配置した
    ことを特徴とするタイヤ加硫モールド。
  2. 前記ビードリングが、ビードヒール部に当接する位置において分割された分割ビードリングからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫モールド。
  3. 前記薄板の厚みが、0.02〜0.08mmである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ加硫モールド。
  4. 前記薄板が、前記ビードリングの周上4か所以上に配置された
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ加硫モールド。
  5. 前記分割ビードリングの分割面に、該分割面を横断する溝を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ加硫モールド。
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